ワインの飲み方|適温・グラス・注ぐ量と飲む量の目安
ワインをおいしく飲むために家で変えられることは、じつは多くありません。冷やし方、グラス、1回に注ぐ分の3つを見直すだけで、同じボトルでも香りや渋みの感じ方が変わります。
このページでは、キリン(メルシャン)とサントリーのワイン情報、リーデル・ジャパン、厚生労働省の飲酒ガイドラインで確かめられる数字を中心に整理しました。あわせて、当店で在庫のあるワイン365商品の商品名からアルコール度数の表示を数え、度数のわかる20本を比較表にしています(2026年9月26日時点)。
ワインの飲み方の基本|温度・グラス・空気・料理

ワインの飲み方を解説している販売店や産地のページを読み比べると、挙げられるポイントはだいたい同じです。温度を合わせること、ワインに合ったグラスを使うこと、空気に触れさせること、料理と合わせることの4つです。このページでは、数字で確かめられる温度・グラス・注ぐ量を中心に書き、料理との組み合わせはワイン初心者向けの基本の記事に任せています。
家で最初に変えるなら温度
赤ワインは「常温で飲む」と言われることがありますが、ここでいう常温は日本の夏の室温とは違います。サントリーがワインを冷やす実験をしたコラムでは、出発点を「一般的な室温の25℃くらい」とし、赤ワインの目標を16℃に置いています(サントリー ワインスクエアの実験コラム)。つまり、部屋に置いたままの赤ワインは、目安より高い温度で飲んでいることが多いということです。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
初めて温度を意識するなら、赤ワインを冷蔵庫に30分ほど入れてから開けてみてください。アルコールのツンとした感じが落ち着き、果実の香りがわかりやすくなることが多いです。冷やしすぎたと感じたら、グラスの中で少し待てば温度は上がっていきます。
何本か開けるときの順番
家族や友人と何本か開けるときは、軽いものから重いものへ進めると、それぞれの味わいを感じ取りやすくなります。スパークリング、白、ロゼ、赤の順に開け、甘口のワインは最後にするのが一般的な並べ方です。甘口のワインについてはデザートワインの飲み方で詳しく扱っています。
ワインの適温|赤・白・ロゼ・スパークリングの温度

ワインの温度は、香りの立ち方と、渋み・酸味・甘みの感じ方を左右します。まずは種類ごとの目安の範囲を知っておくと、冷蔵庫に入れる時間を決めやすくなります。
種類別の温度の目安
キリンのワインアカデミー(メルシャン)の保存と温度のページでは、種類ごとの飲み頃の温度を次のように示しています。
| ワインのタイプ | 飲み頃の温度 |
|---|---|
| 赤(ライトボディ) | 10〜12℃ |
| 赤(ミディアムボディ) | 13〜16℃ |
| 赤(フルボディ) | 16〜18℃ |
| 白(甘口) | 5〜8℃ |
| 白(辛口) | 7〜14℃ |
| ロゼ | 7〜14℃ |
| スパークリング | 5〜8℃ |
サントリーのお客様センターの回答では、一般的な白ワインは10℃前後が適温とされています(サントリーのよくある質問)。先ほどの実験コラムでは、ボトルからグラスに注ぐまでに1〜2℃上がることを見込んで、目標を赤16℃・白10℃・スパークリング5℃と少し低めに設定していました。
飲み頃まで冷やす時間
同じキリンのページには、冷やすのにかかる時間の目安も載っています。
| ワインのタイプ | 氷水で冷やす場合 | 家庭用冷蔵庫で冷やす場合 |
|---|---|---|
| 赤 | 5分 | 0.5〜1時間 |
| 白・ロゼ | 20分 | 3〜4時間 |
| スパークリング | 20〜30分 | 4〜5時間 |
サントリーの実験(750mlの瓶を25℃くらいから、4℃に設定した冷蔵庫の送風口の近くで冷やした条件)では、冷蔵庫で赤ワインは40分、白ワインは90分、スパークリングワインは3時間かかりました。氷水では赤ワインが6分、白ワインが15分、スパークリングワインが30分です。急ぐときでも冷凍庫に入れるのは避けるよう書かれていて、凍ると瓶が割れたり中身が漏れたりするおそれがあるためです。氷水の作り方はワインクーラーの記事でまとめています。
甘口は低め、泡はよく冷やす
キリンの表では、甘口の白ワインは辛口よりも低い5〜8℃です。サントリーの回答にも、甘みは温度が低いほうがすっきり感じられるとあります。スパークリングワインについては、サントリーの回答が「徹底して冷やしても構わない」ワインとして挙げており、冷え方が足りないと開けたときに中身が吹き出すことがあるとも注意しています。
「ワインの飲み方|適温・グラス・注ぐ量と飲む量の目安」に関連するおすすめ商品
ここではワインの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
ワイングラスの選び方|ワインのタイプと形

グラスの形は、香りのたまり方と、ワインが舌に流れ込む位置を変えます。専用のグラスをそろえる必要はありませんが、形の考え方を知っておくと、手持ちのグラスから選びやすくなります。
赤・白・スパークリングで形を変える
キリンのワインアカデミーのグラスのページでは、赤ワインにはボウル(ふくらんだ部分)が大きいものをすすめています。渋みのしっかりした赤なら口のすぼまりがゆるやかなもの、酸味のしっかりした赤なら口がすぼまったものが合うという説明です。白ワインとロゼにはボウルが中くらいのもの、スパークリングワインには泡が美しく香りが続きやすい細長い「フルート型」がすすめられています。冷やして飲むワインには小さめのグラスを使うようにとも書かれています。
グラスの名前や素材の違い、ボルドー型とブルゴーニュ型の使い分けは、ワイングラスの種類と選び方で詳しく比べています。
ワイングラスがないとき
キリンのページには、タンブラーやロックグラスなどのガラスのコップでもかまわないとあり、ワインの色がわかるように無色透明のものがよいと書かれています。同じページでは、脚(ステム)が長いほうが手の温度がワインに伝わりにくいとも説明されています。脚のないグラスを使うときは、飲む分だけ注いで、残りはボトルごと冷やしておくと温度を保ちやすくなります。
ワインの注ぎ方とグラスの持ち方・スワリング

注ぐ量と持ち方は、香りの感じ方と温度の両方に関わります。レストランでのマナーとして紹介されることが多いものの、家で飲むときにも理由があります。
1回に注ぐ量
リーデル・ジャパンの注ぐ量の解説では、ワインの香りを楽しむには、グラスに注ぎすぎないことがポイントだとしています。注ぎすぎずにグラスの中に空間を残すと、ワインが空気と十分に触れ、香りが立ちやすくなるという理由です。目安として、赤ワインは約120〜150cc、白ワインは約90ccが示されています。
750mlのボトルなら、120ccずつ注ぐと6杯と少し、90ccずつなら8杯ほどになる計算です。多めに注いだほうが得に見えますが、グラスの半分以上まで入れると回しにくく、温度も上がりやすくなります。
グラスの持ち方と注いでもらうとき
脚の長いグラスは脚の部分を持つと、ボウルに手の温度が伝わりにくくなります。お店で注いでもらうときは、グラスを持ち上げずにテーブルに置いたまま待つのが一般的なマナーとして紹介されています(THE CELLAR のコラム)。
スワリングで空気に触れさせる
スワリングは、グラスを小さく回してワインを空気に触れさせることです。グラスの脚を持ち、テーブルに底をつけたまま円を描くように回すと、こぼしにくくなります。回す向きについては、反時計回り(エノテカ)や内回し(HANKYU FOOD)とするワイン販売店の解説があります。
ボトルごと空気に触れさせたいときは、デキャンタに移す方法もあります。効果と使い方はデキャンタの記事を参考にしてください。
ワインの色・香り・味わいの見方

テイスティングというと専門的に聞こえますが、家で飲むときも、口に入れる前に少しだけ時間をとると、そのワインの特徴がつかみやすくなります。
見る・香る・味わうの3段階
まず、白い紙やテーブルクロスを背景にしてグラスを少し傾け、色の濃さと透明感を見ます。次に、回す前と回した後で香りをかぎ比べます。最後に少量を口に含みます。順番に意味があるのは、香りは時間とともに変わりやすく、口に入れたあとは香りと味わいを分けて感じにくくなるからです。
口に含んでからのこと
鑑定チームの飲み方
リンクサス酒販 鑑定チーム
ひと口めは少なめに含み、舌の上で転がすようにして口の中全体に広げてから飲み込みます。そのあと、鼻に抜ける香りと、渋みや酸味がどれくらい残るかに注意してみてください。同じワインでも、冷えた状態と少し温度が上がった状態で比べると、甘みや渋みの出方の違いがわかりやすくなります。
ボディ(重さ)の言葉の意味や、ラベルの度数との関係はフルボディの解説で扱っています。
スパークリングワインの開け方と冷やし方

スパークリングワインは瓶の中にガスの圧力がかかっているため、ほかのワインと開け方が違います。コルクが飛ぶと危ないので、手順を決めておくと安心です。
開ける前に十分冷やす
キリンのワインアカデミーの開け方のページでは、開ける前にボトルを十分に冷やすこととし、氷水で約30分、冷蔵庫で約4時間を目安にしています。
栓を押さえながら瓶を回す
同じページの手順をまとめると、次のとおりです。
- コルク栓にクロスやタオルをかぶせる
- コルクの頭を片方の手のひらでしっかり押さえながら、もう片方の手でワイヤー(針金)をゆるめる
- コルクを押さえたままボトルのほうを回し、コルクを少しずつ持ち上げる(無理に引っ張って抜かない)
ワインオープナーや栓抜きは瓶が割れるおそれがあるため使わないこと、開けるときに栓が飛び出したり中身が吹き出したりすることがあるため、瓶の口を人や物に向けないことも注意として書かれています。スティルワイン(泡のないワイン)のコルクの抜き方は、ワインコルクの開け方で紹介しています。
ワインを飲む量の目安|グラス1杯の純アルコール量

「赤ワインの効果的な飲み方」を調べる人もいますが、飲む量を考えるときに土台になるのは、厚生労働省が2024年2月19日に公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」です(厚生労働省の報道発表)。ワインの成分については、ワインの効能の記事で別に扱っています。
純アルコール量の計算
ガイドライン本文では、お酒に含まれる純アルコールの量を「摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」で計算するとしています。ガイドラインの例はビールですが、同じ式をワインに当てはめると、度数13.5%のワインを120ml飲んだときの純アルコールは約13.0gです。750mlのボトル1本なら約81gになります。
ガイドラインには、健康日本21(第三次)の目標として、生活習慣病のリスクを高める量を「1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上」とする記載があり、これらの量は個々人の許容量を示したものではないとも書かれています。度数13.5%のワインに置き換えると、20gは約185ml、40gは約370mlにあたります。ただし、この量より少なければ安全という意味ではありません。また、1回の飲酒で純アルコール60g以上を飲む一時多量飲酒は避けるべきとされています。
ガイドラインが挙げる飲み方の工夫
ガイドラインは、健康に配慮した飲み方として、あらかじめ量を決めて飲むこと、飲む前や飲んでいる間に食事をとること、飲む合間に水(または炭酸水)を飲むこと、1週間のうちに飲まない日を設けることを挙げています。食事をとると血中のアルコール濃度が上がりにくくなり、酔いにくくなるという説明です。
赤と白はどちらが酔いやすいか
純アルコールの量は、ワインの色ではなく、度数と飲んだ量で決まります。当店の在庫ワインで商品名に度数が書かれているものを見ても、度数は12.2%から15.6%まで開きがあり、120mlあたりの純アルコール量は約11.7gから約15.0gまで変わります(次の章で詳しく紹介します)。同じ量を飲むなら、色よりもラベルの度数のほうが純アルコールの量をよく表します。ただし、酔い方は飲む速さや食事をとっているかどうかでも変わります。
当店の在庫ワイン365商品で見るアルコール度数

当店のワインで、販売中(ACTIVE)かつ在庫が1以上あり、ストアで公開している商品は、2026年9月26日時点で365商品でした。このうち、商品名に「13.5%」のような度数の数字が書かれているのは162商品です。「14%未満」とだけ書かれているものが6商品、度数の表示がないものが197商品ありました。
度数の分布
度数の数字がわかる162商品を1%きざみで分けると、次のようになります。120mlあたりの純アルコール量は、区分の下限と上限の度数で計算した値です。
| 商品名の度数 | 商品数 | 120mlあたりの純アルコール |
|---|---|---|
| 12.0〜12.9% | 17商品 | 約11.5〜12.4g |
| 13.0〜13.9% | 75商品 | 約12.5〜13.3g |
| 14.0〜14.9% | 55商品 | 約13.4〜14.3g |
| 15.0〜15.9% | 15商品 | 約14.4〜15.3g |
いちばん多いのは13.5%の42商品で、13.0%が31商品、14.0%が27商品と続きます。中央値は13.5%、最も低いのはシャトー トロタノワ 1986の12.2%、最も高いのはコルギン ナンバーナイン エステート 2006の15.6%でした。容量は348商品が750mlで、375mlのハーフボトルは5商品です。
数え方と注意点
ワインの種類ごとの平均的な度数や、度数が決まるしくみはワインのアルコール度数の記事で紹介しています。
度数を表示している在庫ワイン20本の比較表

上の162商品から、色やタイプの違う20本を選びました。白(辛口)6本、白(甘口)1本、赤13本で、同じ色の中は度数の低い順に並べています。おすすめ順や価格順ではありません。在庫と価格は2026年9月26日時点の当店の商品ページの情報で、変わることがあります。
20本の選び方と温度の目安
冷やす温度は、キリンの表に当てはめると、辛口の白は7〜14℃、甘口の白は5〜8℃、赤はボディに応じて10〜18℃が目安です。たとえば甘口のシャトー ディケム 2009は白ワインの中でも低めの温度、オーパスワン 2021のようなしっかりした赤は16〜18℃に近い温度が合わせやすいでしょう。
度数は当店の商品名の表記で、ボトルのラベルを1本ずつ確かめたものではありません。純アルコール量は「量(ml)×度数/100×0.8」で計算した120mlあたりの値です。温度はキリン(メルシャン)の目安に当てはめたものです。在庫と価格は2026年9月26日時点の当店の商品ページの情報で、変わることがあります。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
同じ赤でも、アルテ エゴ ド パルメ 2013(13%)とケンゾーエステート 紫鈴 rindo 2021(15.2%)では、120mlあたりの純アルコールが約12.5gと約14.6gで、2gほど違います。度数の高いワインは、グラスに注ぐ量を少し控えめにすると、最後まで味わいを楽しみやすくなります。
飲み残したワインの保存|開けたら何日もつか

1回で飲み切れないときは、開けたあとの扱い方で風味の残り方が変わります。
栓をして冷蔵庫に立てて入れる
キリンのワインアカデミーの保存のページでは、抜いたコルクを差し直して密閉するだけでも2〜3日は風味を損なわずに飲めるとし、赤ワインでも冷蔵庫で保存したほうがよく、寝かせずに縦に置くことをすすめています。できれば1週間ほどを目安に飲み切るよう書かれていて、スクリューキャップのワインは冷蔵庫で1週間ほど、バッグ・イン・ボックスなら1か月ほどが目安です。なお、この説明はスパークリングワイン以外のワインについてのものです。
サントリーが赤ワインで行った実験(サントリー ワインスクエアの実験コラム)では、カジュアルなワインは3日、力強いワインは1週間はおいしく飲めたという結果でした。一部の製品での実験で、飲んだ人の感想であることも書き添えられています。
保存用の栓の選び方はワインストッパーの記事、開ける前のボトルの置き場所はワインの保存方法の記事でまとめています。
味が落ちてきたら
開けてから日がたって香りが弱くなったワインは、炭酸水やジュースで割って飲む方法もあります。割り方と、市販のカクテルの度数はワインの割り方の記事で紹介しています。
ワインの飲み方についてよくある質問

赤ワインは冷やさないほうがいいですか?
キリン(メルシャン)の目安では、赤ワインの飲み頃はライトボディで10〜12℃、フルボディでも16〜18℃です。25℃前後の室内に置いたままだと目安より高いことが多いため、冷蔵庫に0.5〜1時間ほど入れてから開けると飲み頃に近づきます。
ワイングラスに注ぐ量はどれくらいですか?
リーデル・ジャパンは、香りを楽しむために注ぎすぎないことをすすめており、目安を赤ワイン約120〜150cc、白ワイン約90ccとしています。グラスに空間を残すと、ワインが空気に触れて香りが立ちやすくなります。
ワインは口の中に入れた方がいいですか?
少量を口に含み、口の中全体に広げてから飲み込むと、香りと渋みや酸味の残り方がわかりやすくなります。一度にたくさん含むより、ひと口を少なめにするのが当店の鑑定チームのおすすめです。
赤ワインと白ワインはどちらが酔いやすいですか?
純アルコールの量は色ではなく、度数と飲んだ量で決まります。厚生労働省のガイドラインの式(量ml×度数/100×0.8)で計算すると、度数13.5%のワインを120ml飲んだときの純アルコールは約13.0gです。同じ量なら度数の高いほうが純アルコールは多くなります。酔い方は飲む速さや食事の有無でも変わります。
開けたワインは何日で飲み切ればいいですか?
キリンの説明では、コルクを差し直して密閉すれば2〜3日は風味を損なわずに飲め、冷蔵庫に立てて保存し、1週間ほどを目安に飲み切るのがよいとされています(スパークリングワインを除く)。スクリューキャップのワインは冷蔵庫で1週間ほどが目安です。
ワイングラスがないときは何で飲めばいいですか?
タンブラーやロックグラスなどのガラスのコップでもかまいません。キリンの説明では、ワインの色がわかるように無色透明のものがすすめられています。
最終確認日:2026年9月26日。キリン、サントリー、リーデル・ジャパン、厚生労働省の公開情報は同日に確かめた内容です。在庫と商品名は同日の当店の商品ページの情報で、変わることがあります。
お酒は20歳になってから、適量を楽しんでください。




























