一方、フランスをはじめとしたヨーロッパ圏、一部の高級ワインは今もなおコルクが、「ワイン栓」として利用されている傾向です。
本記事では、ワインのコルクの開け方を解説していきます。ぜひ、ワインコルクをスマートに抜栓できるようになってみましょう。
コルクについて
ワインに使用されているコルクについて簡単に基礎知識を付けておきましょう。- コルクとは?
- コルクの種類は?
- 知っておきたいコルクの知識
- ほかのワイン栓
コルクとは?
そもそもコルクとは、どんなワイン栓なのでしょうか。コルクは、コルク樫と呼ばれる木の周囲にある、「樹皮」からつくられているものです。
コルク樫の樹皮は大変特殊な構造となっており、弾力性があるものの丈夫で腐敗しにくく、ワインなどさまざまな食品の保存にも役立つ特徴があります。
実際に、ワイン栓だけでなくコルクはさまざまな場所で活躍しており、私たちの生活に欠かすことができない存在といっても過言ではないでしょう。
ちなみに、ワインに使用されるコルク栓は樹皮を円筒形にくりぬいたもので、消毒などを経てワイン栓として活用されます。
コルクの種類は?
コルクは主に上記で紹介した、コルク樫の樹皮からできているワイン栓です。
ただし、天然のコルク樫からそのままくり抜いたコルクは、「天然コルク」と呼ばれており、コルクの中のひとつの種類に過ぎません。その他、コルクの種類を下記にまとめました。
- 合成コルク
- 圧搾コルク
- 一部が天然・圧搾のコルクなど
安価なワインに使用されることが多いものの、天然コルク特有の「ブショネ」と呼ばれるカビ臭さなどのリスクがないため、安全性が高いとはいえます。
その他、合成コルクはコルク樫の樹皮ではなく、全体を粉砕したものを寄せ集めたコルクで、エコで安価です。
近年、天然コルクに変わる数多くの高機能コルクが登場しています。ただし、一部の生産者や昔ながらのワインづくりを好む生産者などは、「天然コルク」が最も良いと考えているため、どんなコルクを使用するかは生産者の哲学によるところが大きいといえるでしょう。
知っておきたいコルクの知識
コルクは、ワイナリーにとっても重要なアイテムです。ワインの品質を左右することはもちろんですが、どこのワイナリーでつくられたワインなのか、ヴィンテージはいつなのかを刻印するなど、顔的な存在にもなります。
古く、ヨーロッパで偽造ワインが出回ったことが発端となっているようですが、高級ワインのコルクはヴィンテージも入っているためコレクター垂涎の品です。
また、スパークリングワインの場合はガス圧でコルクが飛ばされないように頑丈かつ、きのこのような特殊な形状でつくられます。
もちろん、ワインによってコルクの長さが違うなど、コルクひとつとってもその特徴には違いがあるのです。
その他のワイン栓
ワインというと上記のコルクを想像する方は多いでしょう。しかし、一方でワインにはさまざまな栓があります。中でも、私たちにとって身近な存在がスクリューキャップでしょう。
オーストラリア、ニュージーランドなどのワインのほとんどがこのスクリューキャップであり、密閉性が高くワインの保存に適したワイン栓です。
有名なワイン関連の研究所でも天然コルクには劣らないと発表されていますが、ワインの世界では、「高級ワインには相応しくない」といった形で避けられている傾向でもあります。
その他、ワインによってはガラス栓やゾーク栓などが利用されることがあるなど、コルクだけではないワインも多く使用されているようです。
ワインオープナーの種類
ワインとコルクの関係性が分かったところで、次にコルク栓の種類について見ていきましょう。コルクは、ご自身の指のみで抜栓することはほぼ不可能であり、専用の道具が利用されます。
ワインのコルクを抜栓するアイテムは、総称して「ワインオープナー」と呼ばれています。このワインオープナー自体にも種類があるため、どのワインオープナーを使用するかが肝心です。
下記に、ワインオープナーの種類をまとめました。
- ソムリエナイフ
- スクリューブル
- ハサミ型
- スクリュー式(T字型)
- ウィング型
- 電動式
ソムリエナイフ
ソムリエナイフは、その名の通りソムリエが使用しているナイフです。家庭用として利用されることも多い、代表的なワインオープナーといえるでしょう。
サバイバルナイフのような形状で刃を出したり閉まったりできるほか、ワイン抜栓専用に使用されているため小型で特殊な形状をしています。
詳しくは後述しますが、スクリューをコルク奥までさし込んだ後、「アクション」と呼ばれるコテのような部位を瓶口に引っ掛けながら、コルクを引き抜く流れになります。
ワイン好きであれば、誰もがソムリエナイフでスタイリッシュに抜栓したいところでしょう。
スクリューブル
スクリューブルとは、ワインコルクにスクリューを差し込んだ後、上部の取手部分をグルグルと回すだけでコルクが抜けるといった、お手軽なアイテムです。
石油発掘技術者が開発したといわれているなど、採掘現場で使用される重機のようなユニークな形状も特徴です。
ハサミ型
ハサミ型のワインオープナーは、その名の通りハサミを思わせる2本の長い刃が特徴であり、一方をコルクの端、一方を対角線の位置に挟んだ上で引き抜くようにできています。非常に難易度が高いワインオープナーですが、かなり古くなったコルクを開ける場合などに活躍するため、ヴィンテージワインがお好きな方はひとつ持っていると安心でしょう。
スクリュー式(T字型)
スクリュー式のワインオープナーは、別名「T字型」とも呼ばれるアイテムです。その名の通り、持ち手とスクリューがT字の形状になっており、シンプルかつ上級者向けのアイテムとして知られています。
使い方もシンプルで、しっかりとコルクにスクリューを差し込み、ただ上部に引っ張るだけで終了です。
ただし、コルクの種類、しっかりと中央部に差し込まないと抜けずにコルクがボロボロになる恐れもあるため、細心の注意を払って利用するようにしましょう。
ウィング型
ウィング型のワインオープナーは、「バタフライ型」、「テコ式」などとも呼ばれているタイプのワインオープナーです。
中心部にネジのようなメイン装置があり、下部にスクリューが用意されているので、グルグルと取手を回すとコルクにスクリューが刺さっていくといった仕組みになっています。
T字型と似ていますが、ウィング型はサイドに羽のような装置があり、羽の先端などがワインの瓶口に固定できるため、コテの力を使ってコルクを引っこ抜くことが可能になります。
見た目はワイルドですが、初心者向けのワインオープナーなのでひとつあると便利です。
電動式
近年、多く出回るようになっているのが「電動式」のワインオープナーです。電動式は、円筒形をしており、先端部分にスクリューが付属しています。ワインの瓶口にスポッと入るような設計となっており、後はボタンを押すだけで電動でスクリューがコルクに刺さる仕組みです。
基本的に、スクリューをさし込むボタン、抜くボタンの二つが存在しており、ボタン操作のみでワインのコルクを抜くことができるため初心者向きといえるでしょう。
ワインのコルクの開け方
ワインのコルクを開ける際、ボタンのみで抜栓できる電動式はとても便利です。しかし、ワイン好きであれば、一度はソムリエナイフを利用してスマートに抜栓してみたいところでしょう。ここからは、ソムリエナイフを利用したワインのシンプルな開け方を紹介していきましょう。
ワインコルクの抜栓方法の流れ
今回は、ダブルアクションと呼ばれる二つのテコ部分を持ったソムリエナイフでの抜栓方法を紹介していきます。ぼく赤ワインが大好きで。コルクを開けるためにソムリエナイフを使う場面が多いのですが、今更になってなんとなく開け方を検索かけてみたら、ぼくの開け方に癖があってとってもおもしろくもなんともないわ恥さらし pic.twitter.com/VmXDASyYz9
— ☾. (@mskizmhr) March 14, 2021
まず、ワイン瓶口のキャップシールをソムリエナイフの刃部分で取り除きます。コツは、瓶口の出っ張りの下部分を半周ずつ切り込みを入れ、縦に切り込みを入れて剥がす方法です。その後、スクリューの先端をコルクの中心に当てたらグルグルと取手を回し、垂直にさし込んでいきましょう。
ある程度、スクリューが入ったら、ひとつ目のフック部分を瓶口にかけ、コルクを抜き出します。そして、残りひとつのフックを瓶口にかけ、ワイン本体を反対の手で支えながらコルクを抜きましょう。
やや複雑な工程に見えますが、何本もワインで練習すると体が覚えます。
美しい身のこなしをすればするほど、素敵な印象を与えることができるので努力してみましょう。
おすすめのワインオープナー
ここからは、初心者から玄人まで納得できるおすすめのワインオープナーを紹介していきます。新しいワインオープナーを探している方などは、ぜひこちらを参考にしてみてください。ルーシャズ ソムリエナイフ
ブラックラバー加工ハンドルがおしゃれな、ワインオープナー。使い勝手のよいダブルアクションのソムリエナイフなので、初心者でも利用しやすいところがポイントです。ルーシャズ独自の特殊コーティングがスクリューに施されているので、コルク割れなどを防ぐことができます。
ビールの抜栓にも使えるタイプです。
トリロジー・テーブルモデル
大人気メーカー、ルクルーゼのワインオープナーです。ワインのボトル口にしっかりとフィットする形状で、ハンドルを右に回すだけでコルクが抜ける初心者に嬉しいアイテムとなっています。その形状もスタイリッシュなので、ギフトなどにもおすすめです。ラビット ワイン オープナー
他にはない、独特な機能性を持つワインオープナー。カッターでキャップシールを取り除いた後、ボトルに対して垂直に本体を固定するだけ。あとは、付属のレバーを持ち上げるだけで簡単にコルクが抜ける画期的なアイテムです。 ステンレス素材、さらにウサギのような可愛らしいデザインも特徴的ではないでしょうか。ムラーノ ソムリエナイフ ブラック
ワインの本場、イタリア製のワインオープナー。ラバーハンドル仕様なので握りやすく、ダブルアクションといった高い機能性にも注目です。スクリュー部分が長いため、さまざまなワインに対応してくれるところもポイント。アウトドアなどでも活躍してくれる、コンパクトな形状も魅力的ではないでしょうか。
ソムリエナイフ マホガニ ステンレスブレード シングルアクション
品質にこだわったソムリエナイフを利用したい方におすすめ。シングルアクションなのでプロ向けですが、マホガニ素材を使用していることで高級感のある見た目が魅力です。専用ケースが付属しているだけでなく、名入れも可能。
ワイン好き憧れの1本といえるのではないでしょうか。
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まとめ
ワインは、コルクを抜栓するといった一手間がかかるお酒です。しかし、その一手間がワインを美味しくするといった考え方もあるでしょう。気軽に抜栓できる便利なワインオープナーは便利です。しかし、ワイン好きであれば、やはりソムリエナイフで抜栓したいもの。
本記事を参考に、ぜひスタイリッシュなワインの開け方を身につけてみましょう。
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