ニッカ カフェモルトは終売?定価6,600円・公式に掲載中

NIKKA COFFEY MALT WHISKY と刻まれた樽の鏡板と琥珀色のグラス二脚

ニッカ カフェモルトは終売?定価6,600円・公式に掲載中

ニッカ カフェモルトは、2026年8月25日時点でアサヒビールの商品情報ページに今も掲載されている。よく「定価」と呼ばれるのはこの参考小売価格で、700mlで税別6,000円、税込6,600円。ただし実勢は未開栓でおおむね8,800〜14,000円あり、6,600円で並ぶ機会は限られる。終売を告げる文書も、再販を予告する文書も、造り手からは出ていない。というのも「終売」も「休売」も日本の法令には一語も無く、そもそも届け出させる仕組みが無いからだ。この記事は、大麦麦芽だけをカフェスチルで蒸溜したこの一本の造りと味から始めて、飲み方、日本のウイスキー30銘柄との比べ方、値段の実際をたどる。後半では、酒税法の免許が数えているのが「品目」と「製造場」の二つだけで、製造の終わりを届け出る書類に酒の名前を書く欄が無いことを条文で確かめる。

ニッカ カフェモルトとは|大麦麦芽だけをカフェスチルで蒸溜した一本

ニッカ カフェモルトとは|大麦麦芽だけをカフェスチルで蒸溜した一本
琥珀色の液体を注いだグラスとボトル

ニッカ カフェモルトは、ニッカウヰスキーが宮城峡蒸溜所に持つカフェ式連続式蒸溜機で仕込んだウイスキーだ。原料は大麦麦芽だけ。ふつうモルトはポットスチルで蒸溜するものだから、この組み合わせは順序が一つ入れ替わっている。アサヒビールとニッカウヰスキーが2017年7月13日に出したリリースは、この点を次のように書いている。

『ニッカ カフェモルト』は、ニッカウヰスキーが所有する伝統的なカフェ式連続式蒸溜機(カフェスチル)を使用し、大麦麦芽(モルト)だけを原料にしてつくられたウイスキーです。カフェスチルでつくられるグレーンウイスキーは主にトウモロコシを原料にしたものが一般的ですが、ニッカウヰスキーでは大麦麦芽を原料にカフェスチルで蒸溜した、新しい味わいの原酒づくりにチャレンジしてきました。

アサヒビール/ニッカウヰスキー ニュースリリース 2017年7月13日(ご参考資料)

「モルトなのにグレーンウイスキー」と言われるのは、造り手が自社のページでそう分類しているからだ。アサヒビールの商品情報ページのカテゴリー表記も「グレーンウイスキー」になっている。ただしこれは商品カテゴリーの置き方であって、酒税法の品目でも、公正競争規約の分類でもない。規約が何を基準にしているかはグレーンウイスキーとは|酒税法と公正競争規約が定める意味で扱っている。

カフェスチルとは何か|1830年頃の設計を1963年に据えた

カフェスチルは、1830年頃に発明された初期の連続式蒸溜機だ。開発者イーニアス・カフェの名がそのまま呼び名になった。ニッカウヰスキーの商品紹介ページは、この機械の性格をこう説明している。

現在主流となっている連続式蒸溜機は、アルコールの精製度を高められる反面、香味成分までも除去してしまいます。一方、ニッカが保有する「カフェ式連続式蒸溜機」は、旧式で蒸溜効率はおとりますが、蒸溜液に原料由来の香りや成分が残るという特徴があります。

ニッカウヰスキー 商品紹介「ニッカ カフェモルト」

効率で選んだ機械ではない。据えた場所と時期は、2017年5月11日のリリースの注記が書いている。

ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝はこの蒸溜機を1962年に導入を決め、西宮工場に1963年に導入、1964年から操業を開始しました。(中略)1999年に宮城峡蒸溜所に移設しました。

アサヒビール/ニッカウヰスキー ニュースリリース 2017年5月11日 注※1

決めたのが1962年、据えたのが1963年、動き出したのが1964年。そして最初の三十六年間、この機械は西宮にあった。宮城峡へ移されたのは1999年で、カフェモルトが世に出るより十五年前のことだ。

日本で買えるようになったのは2014年6月10日から

この銘柄は最初から日本で売られていたわけではない。2014年1月に欧州限定商品として出て、そこでの評価を受けて日本に回ってきた。2014年6月9日のリリースの副題が、その経緯をそのまま書いている。

~欧州限定発売商品の『ニッカ カフェモルト』は、6月10日から日本国内でも発売開始~

アサヒビール ニュースリリース 2014年6月9日

終売か休売か|二つの言葉はどちらも法令に一件も無い

終売か休売か|二つの言葉はどちらも法令に一件も無い
棚に立てられたボトルの正面ラベル

「カフェモルトは終売か、それとも休売か」という問いは、言葉の選び方の問題に見えて、実は答えの置き場所の問題だ。先に結論を書いておくと、どちらの語も日本の法令には存在しない。デジタル庁のe-Gov法令検索で全法令を横断して調べると、「終売」も「休売」も該当が零件で返ってくる。数え間違いようのない結果だ。

制度が届出を求めているのは、あとで見るとおり「製造の開始・休止・終了」で、単位は製造場と品目だ。銘柄という枠がそもそも無いので、ある銘柄が終わったのか休んでいるのかを、制度の側から確定させる方法は最初から用意されていない

確かめられるのは、公式ページに載っているかどうかだけ

アサヒビールの商品情報ページを2026年8月25日に取得したところ、ニッカ カフェモルトは掲載が続いていた。グレーンウイスキー、びん、内容量700ml、参考小売価格 税別6,000円、JANコード4904230035725、アルコール分45パーセント。

2018年から2019年にかけて何が起きたと伝えられているか

店頭から消えた時期の経緯については、酒販業界メディアの報道が残っている。2018年11月30日から出荷調整に入り、2019年3月末をめどに在庫がなくなり次第、カフェグレーンとともに売り場から下がったと伝えられています。背景として挙げられているのは、この時期に日本のウイスキー全体を覆っていた原酒の不足だ。

ただし、この経緯を書いた造り手自身の文書は見つかっていない。発売のリリースは二本とも残っているのに、止めたことを書いた一枚が無い。銘柄という単位では、出した記録は残るのに、止めた記録が残らない。制度がそれを求めていないので、出すかどうかは造り手の側に委ねられている。

近年は店頭で再び見かけるという報告も出ている。掲載が続いていることは、通年の定番として戻ったことまでは意味しない。だから読者の側で今日できることは二つだ。造り手の商品情報ページにカフェモルトの行が残っているかを見ること、そして正規の入荷を扱う窓口を押さえておくこと。ニッカの銘柄は量販店や酒販店の抽選に集約されつつあり、ニッカ全体の応募窓口はニッカウヰスキーの抽選販売情報|定価入手ガイドに一覧にしている。

実際に飲んだ評価|甘さが先に来て、刺激が遅れて来る

実際に飲んだ評価|甘さが先に来て、刺激が遅れて来る
ストレートで注いだテイスティンググラス

グラスに注いで最初に立つのは、麦芽の甘い香りだ。焼いた穀物の芳ばしさの上に、バニラがうっすら乗る。アサヒビールの商品情報ページも「麦芽の甘さと芳ばしさ、ほのかなバニラの香りと軽快なモルト香が調和」と書いており、香りに関するかぎり公式の説明と実際の印象はずれない。

口に入れると、45パーセントという数字から想像するより軽い。甘さが先に来て、アルコールの刺激が半拍遅れて追いつくという順序で、この時間差がそのまま飲みやすさになっている。中盤はクリーミーで、後味はすっと引く。ポットスチルのシングルモルトに慣れていると、輪郭がやわらかいと感じるはずだ。

リンクサス酒販 鑑定士 今井一輝

世界の品評会での評価|ISC2017でカテゴリー最高賞

外の物差しで確かめるなら、イギリスの酒類専門出版社が主催しブラインド・テイスティングで審査するインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)が分かりやすい。カフェモルトはISC2014で金賞を受け、2017年に一段上へ届いた。

ウイスキー『ニッカ カフェモルト』が、世界的な酒類品評会である「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2017」において、グレーンウイスキー部門カテゴリー最高賞となる“トロフィー”を受賞しました。ニッカブランドが“トロフィー”を受賞するのは、2009年の「竹鶴21年ピュアモルト」・2015年「フロム・ザ・バレル」に次いで3度目となります。

アサヒビール/ニッカウヰスキー ニュースリリース 2017年7月13日(ご参考資料)

三度目のトロフィーが、モルトでもブレンデッドでもなくグレーンの部門で来たという点が、この銘柄の位置をよく表している。

評価が割れるところ|物足りないという声の中身

好みが分かれるのは余韻の短さだ。ピートの香りは無く、樽由来の渋みも控えめなので、骨太な一杯を期待した口には軽く着地する。これは欠点というより設計で、飲み方の選び方で印象は変わる。

RECOMMENDED

「ニッカ カフェモルトは終売?定価6,600円・公式に掲載中」に関連するおすすめ商品

ここではウイスキーの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。

おすすめの飲み方|ストレートとオールドファッションド

おすすめの飲み方|ストレートとオールドファッションド
氷を入れたグラスに注ぐところ

最初の一杯はストレートがいい。ニッカウヰスキーの商品紹介ページも「『ニッカ カフェモルト』の味わいを、ぜひそのままでお楽しみください」と書いている。常温で少量をグラスに落とし、香りが開くまで一分ほど置く。加水は数滴から始めると、甘さの層が段階的にほどけていくのが分かる。

オールドファッションドの組み立て方

カクテルにするなら、角砂糖とビターズだけで成立するオールドファッションドが手数の少なさで抜けている。シェイカーが要らず、材料も四つで済む。

カフェモルトで作るオールドファッションドの分量の目安
材料 分量 役割
ニッカ カフェモルト 45〜60ml 土台。甘さと芳ばしさを担う
角砂糖(ブラウンシュガー) 1個 溶け残りが甘さの濃淡をつくる
アロマティックビターズ 2〜3ダッシュ 甘さの輪郭を締める
オレンジピール 少量 香りの立ち上がりを前に出す

角砂糖を入れたグラスにビターズを振り、少しつぶしてから氷を加え、カフェモルトを注いで混ぜる。ステアは十回前後で止めると砂糖が溶けきらず、飲み進めるうちに甘さが増す。オレンジピールは最後に絞りかける。

ハイボールにすると麦芽の芳ばしさが炭酸で持ち上がる。比率はウイスキー1に対して炭酸3から4、氷は多めにして混ぜる回数を減らすほうが香りが残る。食中に合わせるなら水割りで、1対2から1対2.5が目安だ。

飲み比べの相手は、同じ蒸溜所のシングルモルト宮城峡が分かりやすい。土地も造り手も同じで、違うのは蒸溜機だけという条件がそろう(宮城峡ウイスキーの価格と希少度)。

値段の実際|オープン価格・参考小売価格・実勢の三層

値段の実際|オープン価格・参考小売価格・実勢の三層
値札と価格表を並べた資料の写真

「カフェモルトの定価はいくらか」には、答えを三つに分けないと正確に返せない。造り手が発売時に示した価格、いま公式ページに載っている価格、実際に売買されている価格。この三つは別物で、一つ目は数字ですらない。

発売時の価格欄には「オープン価格」としか書かれていない

アサヒビールが2014年6月9日に出した日本発売のリリースには、商品概要の表が付いている。カフェモルトの列は商品名・品目・アルコール分・容量・価格・特長の六行で、そのうち価格の行に入っているのは金額ではない。

商品名 ニッカ カフェモルト/品目 ウイスキー/アルコール分 45%/容量 700ml/価格 オープン価格

アサヒビール ニュースリリース 2014年6月9日「ISC2014」金賞受賞商品 商品概要より

2017年7月13日のリリースに載った商品概要は特長を落とした五行だが、価格の行はやはり「オープン価格」だ。行の数は違うのに、この一行だけが三年を隔てて同じままになっている。三年を隔てた二本の文書が、同じ欄に同じ六文字を書いている。ここで注意がいる。オープン価格は「金額が無い」という意味ではなく「小売価格を拘束しない」という意味だ。同じ造り手の2017年5月11日のリリースは、カフェジンとカフェウオッカの価格欄に「オープン価格 *参考小売価格:4,500円(消費税別)」と両方を書いている。つまりカフェモルトについて言えるのは、造り手が拘束力のある定価を置いたことが一度も無い、ということだけだ

いま公式ページに載っているのは参考小売価格

一方、現在の商品情報ページには金額がある。2026年8月25日時点で、ニッカ カフェモルト700mlの参考小売価格は税別6,000円、消費税10パーセントを乗せて6,600円だ。ただし、その数字の性格を限定する一文が添えられている。

※参考小売価格は、お特約店様・ご販売店様の自主的な価格設定を拘束するものではありません。

アサヒビール 商品情報「ニッカ カフェモルト」注記(2026年8月25日取得)

この一文があるかぎり、6,000円は目安であって上限でも下限でもない。「参考小売価格」も「希望小売価格」も法令を全文横断で検索すると該当は零件で、制度が守らせている数字ではない。

ニッカ カフェモルト700mlの価格に関する三つの層
数字 出どころ 拘束力
発売時に示された価格 オープン価格(金額なし) アサヒビール リリース 2014年6月9日・2017年7月13日 なし
現在の参考小売価格 税別6,000円/税込6,600円 アサヒビール 商品情報ページ(2026年8月25日取得) 注記により拘束せずと明示
当店の販売価格 8,800円 リンクサス酒販の商品ページ(2026年8月25日時点) なし
当店が把握する実勢 おおむね8,800〜14,000円 リンクサス酒販の査定と販売の実績にもとづく集計 なし

実勢が参考小売価格を上回っているのは、供給が細ったときに起きる普通の動きだ。読者の側で出どころまで確かめられるのは上の三行で、いちばん下の一行は誰が集計したかを添えて読む数字になる。在庫と価格はニッカ カフェモルト 700ml 45%の商品ページでそのまま確かめられる。

ほかの銘柄の値動きと並べるなら余市10年の価格と入手方法竹鶴ピュアモルトの価格が参考になる。

カフェモルトと日本のウイスキー30銘柄を比較

カフェモルトと日本のウイスキー30銘柄を比較
複数のボトルを並べた比較の様子

カフェモルトを軸に、カフェスチルの兄弟、余市・宮城峡・竹鶴といったニッカの主力、さらに山崎・白州・響・知多・イチローズモルトまでを一覧にした。度数・造り手・当店の販売価格・実勢の目安を並べてあり、並べ替えと絞り込みが使える。

ニッカ カフェモルトと日本のウイスキー 主要30銘柄 比較
ニッカ カフェモルトを軸に、カフェグレーンなどカフェスチルのシリーズ、余市・宮城峡・竹鶴といったニッカの主力、さらに山崎・白州・響・知多・イチローズモルトまで30銘柄を横断比較。度数・造り手・当店の販売価格・実勢の目安を並べています(実勢の集計は2026年6月時点、楽天の価格は30本中17本に付いています)。カフェモルトはアサヒビールの商品情報ページに「厳選した輸入原酒を一部使用」と記載があり、日本洋酒酒造組合のジャパニーズウイスキーの表示基準には合致しません。
価格は 2026/09/01 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
ニッカ カフェモルト 700ml 45%1品薄・レア ニッカ カフェモルト 700ml 45%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約8,800〜14,000円
💎 プロのおすすめ

記事主役。大麦麦芽だけをカフェスチルで蒸溜した一本。

¥8,800リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ニッカ カフェグレーン 700ml 45%2品薄・人気 ニッカ カフェグレーン 700ml 45%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約8,000〜11,000円
💎 プロのおすすめ

カフェスチルで甘さを残したグレーン。表示基準に合致。

¥8,800リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ニッカ シングルカフェグレーン ウッディ&メロウ 500ml 55%3限定・高度数 ニッカ シングルカフェグレーン ウッディ&メロウ 500ml 55%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約15,000〜22,000円
💎 プロのおすすめ

カフェグレーンの高アルコール限定。樽香と甘みが凝縮。

¥15,400リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥15,120 楽天 査定 買取
ニッカ フロムザバレル ポーラー付 500ml 51%4名作・人気 ニッカ フロムザバレル ポーラー付 500ml 51%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約4,000〜7,000円
💎 プロのおすすめ

世界的評価のブレンデッド。樽出し51%の濃密な一本。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ザ ニッカ テーラード 700ml 43%5上位ブレンド ザ ニッカ テーラード 700ml 43%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約8,800〜13,000円
💎 プロのおすすめ

余市と宮城峡を仕立てた上位ブレンデッド。バランス良好。

¥8,800リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ザ ニッカ 12年 700ml 43%6高級ブレンド ザ ニッカ 12年 700ml 43%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約20,000〜28,000円
💎 プロのおすすめ

12年熟成原酒主体の高級ブレンデッド。品格ある味わい。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥25,000 楽天 査定 買取
ニッカ セッション 奏楽 700ml 43%7定番・モルト ニッカ セッション 奏楽 700ml 43%
★★★☆☆3/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約4,400〜6,500円
💎 プロのおすすめ

ニッカとベンネヴィスの原酒が奏でるブレンデッドモルト。

¥4,400リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ニッカ デイズ 700ml 40%8入門・食中 ニッカ デイズ 700ml 40%
★★★☆☆3/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約3,300〜4,500円
💎 プロのおすすめ

毎日の食卓向けに設計された軽快なブレンデッド。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥5,225 楽天 査定 買取
スーパーニッカ 750ml 43%9定番・歴史 スーパーニッカ 750ml 43%
★★★☆☆3/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約3,000〜5,000円
💎 プロのおすすめ

竹鶴政孝が手がけた歴史あるブレンデッド。重厚で甘い。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥12,100 楽天 査定 買取
ブラックニッカ リッチスモーキー 700ml 48%10限定・スモーキー ブラックニッカ リッチスモーキー 700ml 48%
★★★☆☆3/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約9,900〜15,000円
💎 プロのおすすめ

ピート由来のスモークを効かせた48%の限定ブレンド。

¥9,900リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ブラックニッカ アロマティックフルーティー&スイート 700ml 48%11限定・華やか ブラックニッカ アロマティックフルーティー&スイート 700ml 48%
★★★☆☆3/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約8,800〜13,000円
💎 プロのおすすめ

華やかでフルーティーな香りに振った48%の限定品。

¥8,800リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
シングルモルト余市 NV 700ml 45%12定番・原点 シングルモルト余市 NV 700ml 45%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約8,250〜12,000円
💎 プロのおすすめ

石炭直火蒸溜の力強いシングルモルト。ニッカの原点。

¥8,250リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥7,700 楽天 査定 買取
シングルモルト宮城峡 NV 700ml 45%13定番・華やか シングルモルト宮城峡 NV 700ml 45%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約7,150〜11,000円
💎 プロのおすすめ

華やかでフルーティーなシングルモルト。余市と対照的。

¥7,150リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥5,280 楽天 査定 買取
余市10年 シングルモルト 700ml 45%14年数表記・人気 余市10年 シングルモルト 700ml 45%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約33,000〜45,000円
💎 プロのおすすめ

10年熟成で円熟した余市。年数表記の現行ボトル。

¥33,000リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥27,879 楽天 査定 買取
余市12年 シングルモルト 700ml 45%15終売・希少 余市12年 シングルモルト 700ml 45%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約55,000〜70,000円
💎 プロのおすすめ

終売した余市12年。力強さと熟成が両立した名品。

¥60,500リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥78,100 楽天 査定 買取
余市15年 シングルモルト 700ml 45%16長期熟成・希少 余市15年 シングルモルト 700ml 45%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約99,000〜130,000円
💎 プロのおすすめ

15年熟成の余市。重厚さが極まる長期熟成ボトル。

¥99,000リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥110,000 楽天 査定 買取
竹鶴ピュアモルト 白ラベル 700ml 43%17定番・人気 竹鶴ピュアモルト 白ラベル 700ml 43%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約9,350〜13,000円
💎 プロのおすすめ

余市と宮城峡を融合したピュアモルトの定番。

¥9,350リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥8,780 楽天 査定 買取
竹鶴12年 ピュアモルト 700ml 40%18終売・人気 竹鶴12年 ピュアモルト 700ml 40%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約27,500〜38,000円
💎 プロのおすすめ

12年熟成原酒の旧竹鶴。やわらかな熟成感が魅力。

¥27,500リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
竹鶴17年 ピュアモルト 700ml 43%19終売・名品 竹鶴17年 ピュアモルト 700ml 43%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約44,000〜55,000円
💎 プロのおすすめ

竹鶴の代表格。17年熟成の深みと複雑さ。

¥44,000リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥59,800 楽天 査定 買取
竹鶴21年 ピュアモルト 700ml 43%20最高峰・希少 竹鶴21年 ピュアモルト 700ml 43%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約88,000〜110,000円
💎 プロのおすすめ

竹鶴シリーズ最高峰。21年長期熟成のリッチな味わい。

¥88,000リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥101,700 楽天 査定 買取
ニッカ ウイスキー プライズ 750ml 45%21希少・高級 ニッカ ウイスキー プライズ 750ml 45%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約154,000〜180,000円
💎 プロのおすすめ

ニッカの技術の粋を集めた希少なブレンデッド。

¥154,000リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ニッカ モルト100 ジ・アニバーサリー 12年 500ml 43%22記念・限定 ニッカ モルト100 ジ・アニバーサリー 12年 500ml 43%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約33,000〜45,000円
💎 プロのおすすめ

創業70周年記念。グレーンを使わない100%モルト。

¥33,000リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥56,100 楽天 査定 買取
サントリー 山崎 リミテッドエディション 2022 700ml 43%23限定・希少 サントリー 山崎 リミテッドエディション 2022 700ml 43%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約35,000〜55,000円
💎 プロのおすすめ

山崎の年次限定。希少なジャパニーズの代表格。

¥35,200リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
サントリー 白州 18年 700ml 43%24長期熟成・高級 サントリー 白州 18年 700ml 43%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約82,500〜110,000円
💎 プロのおすすめ

森の蒸溜所が誇る18年熟成。爽やかで奥深い。

¥82,500リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥87,999 楽天 査定 買取
サントリー 響 ブレンダーズチョイス 700ml 43%25定番・人気 サントリー 響 ブレンダーズチョイス 700ml 43%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約18,700〜26,000円
💎 プロのおすすめ

響の入門的存在。華やかで重層的なブレンデッド。

¥18,700リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
サントリー 響 ブロッサムハーモニー 2023 700ml 43%26限定・人気 サントリー 響 ブロッサムハーモニー 2023 700ml 43%
★★★★★5/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約26,400〜38,000円
💎 プロのおすすめ

桜樽原酒を使う響の年次限定。可憐な香り。

¥26,400リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
サントリー 知多 シングルグレーン 700ml 43%27定番・食中 サントリー 知多 シングルグレーン 700ml 43%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約6,050〜9,000円
💎 プロのおすすめ

軽やかなシングルグレーン。ハイボール向きの定番。

¥6,050リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥5,995 楽天 査定 買取
イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ 700ml 46%28クラフト・人気 イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ 700ml 46%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約15,400〜22,000円
💎 プロのおすすめ

秩父の人気作。ミズナラ樽の和の香り。

¥15,400リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥11,000 楽天 査定 買取
イチローズモルト ワインウッドリザーブ 700ml 46%29クラフト・華やか イチローズモルト ワインウッドリザーブ 700ml 46%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約10,000〜15,000円
💎 プロのおすすめ

ワイン樽フィニッシュの華やかなクラフトモルト。

¥13,200リンクサス最安 価格を見るAmazon ¥11,000 楽天 査定 買取
イチローズモルト&グレーン クラシカルエディション 700ml 46%30クラフト・入門 イチローズモルト&グレーン クラシカルエディション 700ml 46%
★★★★☆4/ ウイスキープロフェッショナルスコア
実勢 約8,800〜13,000円
💎 プロのおすすめ

モルトとグレーンを重ねた飲みやすいクラフト。

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表を上から下まで眺めると、値幅を決めているのが熟成年数の表記かどうかであることが読み取れる。年数を掲げた銘柄は流通が細るほど値が伸び、年数を持たない定番は動きが穏やかだ。カフェモルトは年数表記を持たないのに、供給が細ったことで年数表記のグループに近い動き方をしたという点で、この表のなかでは例外的な位置にいる。

同じ一台の蒸溜機から出た四本が、二つの品目に割れる

アサヒビールの商品情報ページに載っているカフェスチルの四本を抜き出しておく。数字は2026年8月25日に取得したものだ。

カフェスチルから生まれた四本(アサヒビール商品情報ページ・2026年8月25日取得)
商品名 ページ上のカテゴリー 参考小売価格(税別) アルコール分
ニッカ カフェモルト 700ml グレーンウイスキー 6,000円 45%
ニッカ カフェグレーン 700ml グレーンウイスキー 6,000円 45%
ニッカ カフェジン 700ml ジン 4,500円 47%
ニッカ カフェウオッカ 700ml ウオッカ 4,500円 40%

四本とも2026年8月25日時点で掲載が続いている。そして四本とも同じ機械を通っているのに、酒税法の品目では上の二本がウイスキー、下の二本がスピリッツに分かれる。ジンとウオッカの品目は、2017年5月11日のリリースの商品概要が「スピリッツ」と明記している。分け目をつくっているのは蒸溜機ではなく、そのあとに何をしたかだ。麦芽や穀物の蒸溜液をそのまま樽で寝かせればウイスキーの側に、山椒や和柑橘を浸漬して再蒸溜すればジンの側に行く。

兄弟を分けているのは、法令ではなく組合の基準の一文

兄弟を分けているのは、法令ではなく組合の基準の一文
ボトルのラベル表記を近くから見たところ

もう一つ、条文からは見えないところで線が引かれている。アサヒビールの商品情報ページを並べて読むと、カフェモルトとカフェグレーンで商品説明の末尾の一文が違う。

アサヒビール商品情報ページの末尾の一文(2026年8月25日取得)
商品 ページ末尾に添えられた一文
ニッカ カフェモルト 当商品には、厳選した輸入原酒を一部使用しています
ニッカ カフェグレーン 日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した商品です

同じ一台の蒸溜機から出た二本が、この一行で分かれている。カフェモルトのほうには輸入原酒が一部入っている。公式ページは「だから基準を満たさない」とまでは書いていないが、基準が求めるのは国内で造られた原酒なので、違いはそこから来ていると読める。

この基準は法令ではない

押さえておきたいのは、この基準の性格だ。「ジャパニーズウイスキー」も「洋酒酒造組合」も、法令を全文横断して検索すると該当が零件で返る。この表示基準は、日本のどの法令にも書かれていない。業界団体が自ら定めた取り決めであって、税務署が守らせているものではない。しかも制度の側には、酒類の表示について財務大臣が基準を定め、守らせる仕組みが別に用意されている(酒類業組合法第八十六条の六)。財務大臣がそれを使っていないので、ジャパニーズウイスキーの線引きは組合の自主基準の側に残っている

酒税法の側から見れば、カフェモルトもカフェグレーンも同じ第三条第十五号のウイスキーで、区別は一つも無い。違いが表に出るのはラベルとページの上だけで、その理由は後半の三章で条文から確かめる。基準そのものの中身はジャパニーズウイスキーの定義とは|対象銘柄の一覧と選び方で詳しく扱っている。

酒税法の免許が数えているのは、品目と製造場の二つだけ

酒税法の免許が数えているのは、品目と製造場の二つだけ
原料となる大麦麦芽を手に取ったところ

ここから三つの章は、条文の側から同じ問いを見直す。読者が探しているのは「カフェモルトという銘柄がどうなったか」だが、酒税法は銘柄という単位を持っていない。酒を造る許しを与える条文が、何を単位にしているかを読むと分かる。

第七条 酒類を製造しようとする者は、政令で定める手続により、製造しようとする酒類の品目(第三条第七号から第二十三号までに掲げる酒類の区分をいう。以下同じ。)別に、製造場ごとに、その製造場の所在地の所轄税務署長の免許(以下「製造免許」という。)を受けなければならない。

酒税法 第七条第一項(e-Gov法令検索)

免許に付いている単位は二つある。「品目別に」と「製造場ごとに」だ。品目は括弧書きで範囲が指定されていて、第三条第七号の清酒から第二十三号の雑酒まで、数えると十七ある。ウイスキーはそのうちの一つ、第十五号だ。

「銘柄」という語は、三本の法令のどこにも出てこない

酒税法の全文を機械的に数えると、「銘柄」は零回。酒税法施行令にも、酒税法施行規則にも一度も出てこない。近い語では「商標」が施行令に二回あるが、そこでの商標は他の製造者から移し入れた酒に、あとから貼って出すものとして現れるだけだ(施行令第三十二条)。免許を与える場面に、酒の名前を書かせる号は一つも無い。申告の場面はどうか。次の章で見る。

だからカフェモルトを造るのに要る免許は「ウイスキー」の免許であって、「カフェモルト」の免許ではない。同じ宮城峡蒸溜所のシングルモルト宮城峡もカフェグレーンも、免許の上では同じ一つの品目に入る。三本のうち一本を造らなくなっても、免許の側では何も起きない

ついでに書いておくと、酒税法の本則で「蒸留機」という語が出るのは十二回で、その全部が焼酎の二つの号と、混和を定めた第四十三条第六項・第七項に入っている。ウイスキーを定義した第十五号には一度も現れず、ポットスチルという語も酒税法のどこにも無い。名前とグレーン表記の関係はグレーンウイスキーとは|酒税法と公正競争規約が定める意味で別に扱っている。

終わりを届け出る書類に、酒の名前を書く欄が無い

終わりを届け出る書類に、酒の名前を書く欄が無い
赤い屋根の建屋が並ぶ蒸溜所の外観

免許が銘柄を数えないなら、造るのをやめたときはどうか。酒税法には、造り手に報告を義務づける条文がある。第四十七条だ。

第四十七条 酒類製造者又は酒母若しくはもろみの製造者は、政令で定めるところにより、製造場の位置、製造及び貯蔵の設備、製造の開始、休止及び終了並びに製造方法について、その製造場の所在地の所轄税務署長に申告しなければならない。

酒税法 第四十七条第一項(e-Gov法令検索)

「製造の開始、休止及び終了」という三つの局面がここで出てくる。何をどう書くかは政令に投げられ、酒税法施行令第五十三条の第三項から第五項が、この三つの申告書の記載事項をそれぞれ列挙している。

開始・休止・終了、三つの申告書の中身

製造を始めるときの申告書には「製造方法の詳細」を書かせる欄がある(同条第三項第四号)。では終えたときはどうか。同条第五項が挙げる四つを読んでほしい。

一 申告者の住所及び氏名又は名称並びに法人にあつては、法人番号/二 製造場の所在地及び名称/三 製造の終了の年月日/四 製造を終了した酒類、酒母又はもろみの製造方法

酒税法施行令 第五十三条第五項(e-Gov法令検索)

四号を読み直してほしい。終わったものを特定させる欄が「製造方法」になっている。名前ではない。何という酒を終えたのかではなく、どうやって造っていた酒を終えたのかを書かせる仕組みだ。

三つの申告書は、書かせる単位も同じではない。開始と休止については財務省令が別に定めている。

第十五条 令第五十三条第三項に規定する申告書は、酒類、酒母又はもろみの製造方法の異なるごとに記載するものとする。/2 令第五十三条第四項に規定する申告書は、酒類、酒母又はもろみの区分別に、酒類については、酒類の品目別に記載するものとする。

酒税法施行規則 第十五条第一項・第二項(e-Gov法令検索)

開始は製造方法の異なるごと、休止は品目別。そして終了の申告書は、施行令第五十三条第五項の柱書が「第三項に規定する申告書を提出した者」が「その申告した」酒について出すものだと書いているので、単位は開始と同じ製造方法に戻る。製造方法から品目へ一段降りて、また製造方法へ戻る。三枚の書類が二つの単位を行き来しても、銘柄という枠だけは一度も現れない

この構造から言えること、言えないこと

言えるのは一点だ。制度の側に「カフェモルトの製造を終えました」と書く場所が無い。書けるのは「宮城峡蒸溜所で、こういう製造方法のウイスキーを終えました」までで、ニッカウヰスキーは同じ製造場で同じ品目のウイスキーを造り続けている。

逆に言えないこともある。この構造は、カフェモルトがまだ造られていることを保証しない。申告が要らないということは、造っている証拠にも、造っていない証拠にもならない。そして制度は、発表を義務づけていないだけで、発表を禁じてもいない。だから公式の告知が無いことは、制度の帰結ではなく造り手の選択の結果でしかない

リンクサス酒販 鑑定士 今井一輝

休みの欄は一年から始まり、品目までしか降りてこない

休みの欄は一年から始まり、品目までしか降りてこない
貯蔵庫に積み上げられた樽

残るのが休止の分だ。同条第四項は、開始や終了とは条件の付き方が違う。

4 法第四十七条第一項の規定により、酒類製造者又は酒母若しくはもろみの製造者は、一年以上製造を休止しようとするときは、財務省令で定めるところにより、あらかじめ、次に掲げる事項を記載した申告書を提出しなければならない。/一 申告者の住所及び氏名又は名称並びに法人にあつては、法人番号/二 製造場の所在地及び名称/三 製造の休止の期間

酒税法施行令 第五十三条第四項(e-Gov法令検索)

冒頭に条件がある。「一年以上製造を休止しようとするとき」だ。裏を返せば、一年に満たない休みには申告そのものが発生しない。開始と終了には期間の条件が無いのに、休止にだけ下限が置かれている。

書かせる中身は三つ、単位は品目まで

書かせる中身は三つだけだ。誰が、どこで、どれだけの期間。号そのものには何を休むのかを書かせる欄が無く、前章で見た財務省令が外から単位を足している。降りてこられるのは品目までで、そこから先の一本には届かない

この「製造の休止の期間」という八文字の言い回し自体は、法令全体を横断して検索すると一件しか出てこない。ただし「休止の期間」まで縮めると四十三件あり、揮発油税法施行令や石油ガス税法施行令にも同じ欄がある。違うのは一年の向きだ。鉄道事業法と電気通信事業法は「休止の期間は、一年を超えてはならない」と書く。こちらの一年は上限で、一年たてば戻るか畳むかを決めさせる。酒の一年は下限で、一年に満たない休みは申告すら要らない。同じ数字が、片方では休みを終わらせる線として、もう片方では休みが始まる線として置かれている。揮発油税法施行令に至っては下限を置かず「休止した場合には、遅滞なく」とだけ書く。

読者の問いに、この構造がどう答えるか

「再販はあるのか」を条文の側に置き直してみる。再開そのものは「製造の開始」の申告に飲み込まれ、届け出た休止期間より早く戻れば施行令第五十四条の異動の申告が要る。ただしそれは戻ることを前もって知らせる仕組みではなく、戻ったあとで辻褄を合わせさせる仕組みで、公表もされない。放っておけるわけでもない。法第十二条は第三号で「三年以上引き続き酒類を製造しない場合」、第四号で「三年以上引き続き酒類の製造数量が第七条第二項に規定する数量に達しない場合」に免許を取り消せるとする。第七条第二項の数量は品目ごとの表で、ウイスキーは六キロリットルだ。制度が見張っているのは、ここでもやはり品目と製造場の側である。

製造の開始・休止・終了で、申告書に書かせる事項の違い
局面 根拠 提出の時期 記載事項の数と特徴
開始 施行令 第五十三条第三項 製造の開始の日までに 5項目。省令が製造方法の異なるごとと定める
休止 施行令 第五十三条第四項 一年以上休むとき、あらかじめ 3項目。省令が酒類の品目別と定める
終了 施行令 第五十三条第五項 遅滞なく 4項目。終了した酒類の製造方法を書く

読者の言葉と法の言葉は、ほとんど重なっていない

ここまでに出てきた語を並べておく。どれも読者が実際に打ち込む言葉だ。

e-Gov法令検索・全法令横断での該当(2026年8月25日実施)
該当 読者が期待する意味
終売 0件 もう二度と造られない
休売 0件 いまは止まっているが戻りうる
ジャパニーズウイスキー 0件 日本産と名乗れる範囲
参考小売価格/希望小売価格 いずれも0件 本来の値段
定価 396文 本来の値段
再販 93文 また売られること
製造の休止の期間 1文(酒税法施行令 第五十三条第四項第三号) ――

上の四行に並ぶ五つの語は零件で、下の二語には三百九十六と九十三の該当がある。ところがその四百八十九文のどこにも、酒類の小売価格を縛る条文は入っていない。「再販」の大半は租税特別措置法と独占禁止法の「再販売価格」だ。そして「定価」でいちばん大きい塊は、たばこ事業法とその政省令である。

たばこ事業法は第五章をまるごと「小売定価」に充てている。第三十三条は「その品目ごとに一の小売定価を定めて…財務大臣の認可を受けなければならない」と書き、第三十五条で財務大臣がそれを公告し、第三十六条は「小売定価によらなければ製造たばこを販売してはならない」と禁じ、第三十七条は営業所への掲示まで求める。単位はここでも品目だ。同じ財務大臣の所管でありながら、たばこには品目ごとの拘束力のある定価があり、酒には一つも無い。読者が酒について「定価」と呼んでいるものは、造り手が自分で置いた参考の数字でしかない。

読者の語彙と法の語彙は、この主題についてほとんど重なっていない。それが「制度の側を探しても答えが出てこない」ことの正体である。公式の告知が出るかどうかは、そこから先の造り手の選択の話だ。

飲まないウイスキーの査定・買取はリンクサスへ

飲まないウイスキーの査定・買取はリンクサスへ
棚に並べられたウイスキーのボトル

カフェモルトの査定・買取は、リンクサスグループの「リンクサス お酒買取」で受け付けている。販売側と同じスタッフが見るため、供給が細った銘柄の動きを踏まえた金額を出せる。査定は宅配・出張・店頭の三通りで、いずれも無料だ。

リンクサス酒販 鑑定士 今井一輝

査定前に確かめておくと早い三点

未開栓かどうか、化粧箱と付属品がそろっているか、直射日光と温度変化を避けて立てて置いてあったかの三点だ。コルク栓のボトルを横に寝かせると栓が傷みやすい。ニッカのほかの銘柄も一緒に整理したい場合は、竹鶴ピュアモルトのラベル比較が参考になる。

ニッカ カフェモルトのよくある質問

ニッカ カフェモルトのよくある質問
麦芽と穀物を並べて比べた写真
ニッカ カフェモルトは終売したのですか。

終売を告げる造り手の文書は見つかっていません。「終売」という語は日本の法令に一件も無く、届け出も公表も義務づけられていないため、制度の側から確定させる方法がありません。確かめられるのは、アサヒビールの商品情報ページに2026年8月25日時点で掲載が続き、参考小売価格 税別6,000円が載っていることだけです。

再販の予定はありますか。

確かめられる事実として、公式ページには2026年8月25日時点で掲載が続いています。ただし再開を予告させる条文も、公表させる条文も、酒税法・施行令・施行規則の三本にはありません。あるのは、届け出た休止期間より早く戻ったときに直ちに出す異動の申告だけです。最新の状況は造り手の公式ページで確かめてください。

カフェモルトの定価はいくらですか。

発売時の価格は「オープン価格」でした。アサヒビールが2014年6月9日と2017年7月13日に出した二本のリリースは、どちらも商品概要の価格欄にこの六文字だけを書いています。現在の商品情報ページには参考小売価格 税別6,000円(税込6,600円)が載っていますが、拘束するものではないと注記されています。つまり拘束力のある定価は、この銘柄について一度も置かれたことがありません。

いまの相場はどのくらいですか。

未開栓でおおむね8,800円から14,000円です。当店の販売価格は8,800円で、状態や化粧箱の有無で上下します。公式が示した数字ではなく当店の集計値です。

モルトが原料なのに、なぜグレーンウイスキーなのですか。

アサヒビールが自社の商品情報ページでグレーンウイスキーのカテゴリーに置いているからです。原料は大麦麦芽だけですが、蒸溜にはポットスチルではなくカフェ式連続式蒸溜機を使っています。ただしこれは商品カテゴリーの置き方であって、酒税法の品目ではありません。酒税法上はカフェグレーンと同じ第三条第十五号のウイスキーです。

カフェモルトとカフェグレーンの違いは何ですか。

原料が違います。カフェモルトは大麦麦芽だけ、カフェグレーンはトウモロコシを主体にした穀物です。公式ページ末尾の一文も違い、カフェモルトには「厳選した輸入原酒を一部使用しています」、カフェグレーンには「日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した商品です」と書かれています。

酒税法ではどの区分に入りますか。

第三条第十五号のウイスキーです。アサヒビールのリリースの商品概要も、品目の欄に「ウイスキー」と書いています。酒税法には「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」という区分そのものがなく、免許も申告も品目と製造場を単位にしています。

定価6,600円で買う方法はありますか。

機会は限られますが、公式ページに掲載が続いている以上、正規の流通に乗る余地は残っています。現実的なのは、実店舗の入荷に出会うか、ニッカ全体の抽選や正規販売の窓口を押さえておくことです。窓口はニッカウヰスキーの抽選販売情報|定価入手ガイドに一覧にしています。

カフェジンやカフェウオッカも終売ですか。

カフェジン(税別4,500円・47%)とカフェウオッカ(同4,500円・40%)も、2026年8月25日時点で商品情報ページに掲載が続いています。四本とも掲載中です。なお酒税法上の品目は、この二本だけスピリッツで、カフェモルトとカフェグレーンはウイスキーです。

買取や査定はどこに頼めますか。

リンクサス お酒買取(linxas.shop)で無料査定を受けられます。宅配・出張・店頭の三通りです。未開栓で化粧箱がそろっていると評価が伸びやすく、カフェグレーンやカフェジンとまとめて出すとシリーズとしての引き合いも見込めます。

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