シンガポールスリングとは|IBA公式レシピと度数、ジンの選び方
シンガポールスリングは、ジンにチェリーリキュールと二種類のリキュール、そしてパイナップルジュースを重ねる赤いロングカクテルだ。材料は八つある。多いように見えるが、シェイクしてハリケーングラスに漉すだけで、手順そのものは短い。
ややこしいのは名前のほうだ。この一杯には国の名が入っている。ところが日本の法令で「シンガポール」がどう扱われているかを追うと、輸入の側の名簿には第一号として載っているのに、輸出の側の名簿からは外れている、という食い違いに行き当たる。しかも名簿を持っているのは法律ではない。法律の本則は協定を一つも名指しせず、「政令で定める経済連携協定」とだけ書いて先へ送る。
この記事では、まず国際バーテンダー協会が公表している分量と作り方、材料だけで計算した度数、ベースになるジンの選び方を実用の順に並べる。そのうえで、一本の法律が政令へ、政令が省令へと降りていくたびに何が足されるのかを、条文と数字で追いかける。降りきったところで、数字は法令の外へ出ていく。
シンガポールスリングとはどんなカクテルか

ジンを土台に、チェリーリキュール、コアントロー、ベネディクティンの三種のリキュールを重ね、パイナップルジュースとライム果汁、グレナデンシロップ、そしてアンゴスチュラビターズで仕上げる。氷とともにシェイクしてハリケーングラスへ漉し、パイナップルとマラスキーノチェリーを飾る。これが国際バーテンダー協会が公表している姿だ。
「スリング」という言葉は、古い時代の酒の呼び名から来ている。蒸留酒に水と甘みを合わせた飲み物を指す言い方で、そこに柑橘やビターズが加わって現在のカクテルへ枝分かれしていったとされる。だからスリングを名乗る一杯は、材料が増えたあとも酒と甘みと水という土台をどこかに残していることが多い。この一杯でその役を負っているのが、グレナデンシロップとパイナップルジュースだ。
色は赤い。ただし赤の出どころは一つではない。グレナデンシロップの赤と、チェリーリキュールの赤が重なっている。シェイクして混ぜてしまう作り方では層にならず、全体がにごった赤橙色に落ち着く。層を作る仕立ては別系統の作り方で、公式の側には書かれていない。
分類は「コンテンポラリー・クラシックス」
国際バーテンダー協会は公式カクテルを三つの群に分けている。シンガポールスリングが置かれているのは、そのうち現代の定番を集めたコンテンポラリー・クラシックスの側だ。同じ群にはセックスオンザビーチやコスモポリタン、カイピリーニャ、マルガリータが並ぶ。
ついでに書いておくと、この協会の登記上の所在地はシンガポールにある。公式サイトの表記はセシル・ストリート百三十八番地、セシル・コート六階〇一号室、郵便番号〇六九五三八。カクテルの名の国に、協会そのものが登記されている。
果汁が総量の六割を占める
分量が数字で示されている液体を全部足すと二百五ミリリットルになる。そのうちパイナップルジュースが百二十ミリリットル、ライム果汁が十五ミリリットルで、果汁だけで百三十五ミリリットル、総量の六割強を占める。分量の決まっている酒は合わせて六十ミリリットルしかない。アンゴスチュラビターズにも酒精は入っているが、ひと振りという指定なので数字にならない。
だから口当たりは甘く、酸が後ろから追いかけてくる。アンゴスチュラビターズはひと振りだけだが、この一滴が甘さの輪郭を締める役に回っている。ビターズを省くと、ただ甘いトロピカルドリンクに寄る。
国際バーテンダー協会が公表している分量と作り方

公式ページに並んでいる材料と分量は次のとおりだ。数量が先、材料名が後という書き方になっている。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ジン | 30ml |
| チェリー・サングエ・モルラッコ | 15ml |
| コアントロー | 7.5ml |
| DOM ベネディクティン | 7.5ml |
| フレッシュパイナップルジュース | 120ml |
| フレッシュライムジュース | 15ml |
| グレナデンシロップ | 10ml |
| アンゴスチュラビターズ | ひと振り |
作り方は三行で終わる。氷を入れたシェーカーに材料を全部注ぐ。よく振る。ハリケーングラスに漉す。飾りはパイナップルとマラスキーノチェリー。
振り方と氷の扱い
果汁が多いので、振りが足りないと分離する。パイナップルジュースは繊維と空気を含みやすく、しっかり振ると表面に細かい泡の層ができる。この泡が飲み口をやわらかくするので、十五秒前後は続けたい。
グラスの氷は、シェーカーで使った氷とは別に用意する。振り終えた液体を氷ごと注ぐと、溶けかけた氷が追加で水を持ち込んで、薄い一杯になる。漉して注ぐのは、その水を置いてくるためだ。
ハリケーングラスという指定
公式が名指ししているのはハリケーングラスだ。腰がくびれて口が広がる、容量四百ミリリットル前後の器を指す。総量二百五ミリリットルに氷を足すので、三百ミリリットルのタンブラーでは足りない。手元にない場合は、大きめのゴブレットかピルスナーグラスで代用できる。
器が大きいぶん、氷は大きめのものを少なめに入れるほうが最後まで薄まりにくい。細かい氷を詰めると見た目は涼しいが、十分もすると味が痩せる。カクテルの度数の考え方は、この氷の溶け方まで含めて見ておくとぶれない。
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この一杯は、ジンの香りがそのまま輪郭になる。果汁が多いぶん、土台が弱いと甘さだけが残る。まずは手に入りやすい価格帯から選んでみてほしい。
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シンガポールスリングのベースに使えるジン30銘柄を比較

ロンドンドライから日本のクラフトジンまで、産地の傾向と度数を並べた。度数は四十度から四十七度台まで開きがあるので、同じ三十ミリリットルでも仕上がりの強さは変わる。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位
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季の美 京都ドライジン 700ml 45% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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柚子・檜・山椒など和素材が香る京都産クラフトジン。繊細な香りが持ち味。 |
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2位
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サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU 六 700ml 47% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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桜花・煎茶・山椒など6種の和素材。47度の立体的な香味が持ち味。 |
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3位
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サントリー 六 ジン 1000ml 47% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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人気のROKUを家飲み向きの1Lで。和素材の香りでカクテルを華やかに。 |
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4位
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タンカレー ロンドンドライジン 750ml 47.3% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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バーの定番ロンドンドライ。キレのあるジュニパーが輪郭をつくる。 |
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5位
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コーヴァル ドライジン 500ml 47% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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シカゴ発のオーガニッククラフトジン。穀物由来の柔らかな甘みが個性。 |
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| 6位 | ビーフィーター ジン40度 700ml瓶 | サントリーが商品ページで希望小売価格1,280円(税別)を公表しています。JANコードは5000329006115です。 |
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ロンドンで蒸留され続ける王道。柑橘の効いた辛口が扱いやすい。 |
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10種ボタニカルを蒸気で抽出。華やかで軽やかな香味が広がる。 |
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8位
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世界で愛される定番。ジュニパーを効かせたクラシックな辛口。 |
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フレッシュな柑橘を加えた上級ライン。香り高い仕上がりになる。 |
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プリマス ジン 700ml 41.2% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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産地呼称を持つ伝統ジン。まろやかで土の香りが古典に映える。 |
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11位
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ヘンドリックス ジン 700ml 41.4% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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バラとキュウリで香り付けした個性派。華やかなアレンジ向き。 |
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12位
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ザ・ボタニスト アイラドライジン 700ml 46% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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アイラ島の22種野生ボタニカル。複雑で奥行きのある香味。 |
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| 13位 | モンキー47 シュヴァルツヴァルト ドライジン 500ml 47% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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黒い森の47種ボタニカル。圧倒的な複雑さを持つプレミアム。 |
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14位
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シップスミス ロンドンドライジン 700ml 41.6% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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ロンドンのクラフト復興を牽引した小規模蒸留。端正で正統な味わい。 |
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15位
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ジン マーレ 700ml 42.7% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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オリーブ・ローズマリー・バジルが香る地中海ジン。塩気とハーブが個性。 |
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16位
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No.3 ロンドンドライジン 700ml 46% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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ロンドンの老舗酒商が手がける王道。ジュニパー主体の直球。 |
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| 17位 | シタデル ジン オリジナル 700ml 44% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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コニャック地方発の19種ボタニカル。華やかで滑らかなフレンチジン。 |
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18位
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マーティンミラーズ ジン 700ml 40% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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蒸留後にアイスランドの水で加水。クリーンでなめらかな口当たり。 |
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| 19位 | フォーピラーズ レアドライジン 700ml 41.8% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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豪州を代表するクラフトジン。シトラスとスパイスのモダンな香味。 |
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20位
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ノルデス アトランティック ガリシアン ジン 700ml 40% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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スペイン産ブドウベースに11種ボタニカル。フローラルで優しい味わい。 |
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21位
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ブードルス ブリティッシュ ジン 700ml 40% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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柑橘を使わずハーブとスパイスで構成。輪郭のぶれない辛口。 |
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| 22位 | スター・オブ・ボンベイ 700ml 47.5% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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ボンベイの上級版。ベルガモットとアンブレットシードで濃密な香り。 |
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23位
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アヴィエーション アメリカン ジン 700ml 42% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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ジュニパー控えめのアメリカンスタイル。ラベンダーが香る滑らかな味。 |
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24位
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サントリー ジン 翠 SUI 700ml 40% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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柚子・緑茶・生姜の和素材。手頃で飲みやすい国産デイリージン。 |
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25位
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桜尾 ジン オリジナル 700ml 47% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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広島産17種ボタニカルのクラフトジン。柑橘と牡蠣殻由来の塩味が個性。 |
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26位
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ニッカ カフェジン 700ml 47% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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カフェ式蒸留器が生む国産ジン。和柑橘と山椒の華やかな香り。 |
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27位
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和美人 クラフトジン 700ml 45% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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鹿児島の本格焼酎蔵が造る和ジン。九州の柑橘と生姜が香る。 |
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28位
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マルフィ ジン コン リモーネ 700ml 41% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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アマルフィ産レモンを使うイタリアジン。明るい柑橘でカジュアルに。 |
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29位
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ジーヴァイン フロレゾン 700ml 40% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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ブドウベースにブドウ花を加えたフレンチジン。フローラルで滑らか。 |
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| 30位 | オックスレー クラシック イングリッシュ ドライジン 700ml 47% | メーカー希望小売価格が公表されていないオープン価格の商品のため、定価は掲載していません。 |
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氷点下の真空蒸留で香りを保った革新派。新鮮な柑橘香が立つ。 |
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果汁に負けない一本を選ぶ
パイナップルジュースが百二十ミリリットル入る以上、香りの弱いジンは埋もれる。ジュニパーがはっきり立つロンドンドライか、柑橘の効いたタイプが合わせやすい。逆に、花や茶葉の繊細な香りを主役にしたジンは、この配合では持ち味が消える。
度数の高い銘柄を選ぶと、同じ分量でも酒の存在感が残る。四十七度のジンを使えば、後で計算する度数もその分だけ上がる。ジンという酒の基礎を押さえてから選ぶと、外しにくい。
ベースのジンの選び方と作るときのコツ

ロンドンドライは、ジュニパーを軸に柑橘の皮とコリアンダーシードで組み立てるのが定番だ。輪郭がはっきりしているので、果汁の壁を越えてくる。ジントニックで香りの立ち方を確かめておくと、この一杯でどう働くか見当がつく。
チェリーリキュールは銘柄によって甘さと度数の幅が大きい。公式が名指ししているのはチェリー・サングエ・モルラッコだが、日本で手に入りやすいチェリーブランデーで代えても形にはなる。ただし甘い銘柄を選ぶと、グレナデンと合わせて砂糖が過剰になるので、グレナデンを半量に落とすほうがまとまる。
ジャパニーズクラフトジンで作る場合
柚子や山椒を効かせた日本のクラフトジンを使うと、パイナップルの甘さに和柑橘の苦みが乗って、別の一杯になる。香りが繊細な銘柄なら、パイナップルジュースを百ミリリットルまで減らし、ライムを二十ミリリットルに増やすと輪郭が戻る。
アンゴスチュラビターズを二振りにするのも手だ。ひと振りが公式の指定だが、甘い側に寄ったときの調整幅はここにある。ジンベースのカクテルを横に並べると、同じジンでも合わせる果汁で表情が変わるのが分かる。
ジンの使い方を確かめたいなら、材料の少ない一杯から入るのが早い。ジンジャーエールで割るジンバック、ソーダとライムだけのジンリッキーは、銘柄の差がそのまま出る。逆に、ウォッカとリレを重ねるヴェスパーのようにジンを他の酒と組む一杯では、香りの主導権がどちらにあるかで印象が決まる。シンガポールスリングはその中間で、果汁の壁の向こうからジンが顔を出す形になる。
材料だけで計算したアルコール度数とカロリー

酒精を含む材料は五つあるが、分量が数字で決まっているのは四つだ。ジン三十ミリリットル、チェリーリキュール十五ミリリットル、コアントロー七・五ミリリットル、ベネディクティン七・五ミリリットル。残りの百四十五ミリリットルは果汁とシロップでアルコールを含まない。アンゴスチュラビターズもアルコールを含むが、ひと振りは量が定まらないので以下の計算には入れない。
純アルコール二十二・五ミリリットル
ジンを四十度、チェリーリキュールを三十度、コアントローとベネディクティンをそれぞれ四十度として計算する。ジンが十二ミリリットル、チェリーリキュールが四・五ミリリットル、コアントローとベネディクティンが各三ミリリットル。足すと二十二・五ミリリットルになる。
これを総量二百五ミリリットルで割ると約十一パーセントだ。ジンを四十七度の銘柄に替えると純アルコールは二十四・六ミリリットルになり、同じ総量で約十二パーセント。シェイクで氷が四十ミリリットル分溶けたとみて総量を二百四十五ミリリットルにすると、四十度のジンで約九パーセントになる。器と氷の量が変われば、同じレシピでも数字はこの幅で動く。
チェリーリキュールの度数は銘柄差が大きく、二十四度前後のものもある。その場合は純アルコールが二十一・六ミリリットルに下がり、総量二百五ミリリットルで約十・五パーセントになる。手元の瓶の表示を見て計算し直すのが確実だ。
炭酸水で満たす簡略版の数字が高めに出ることがあるのは、酒の量が多いからではなく総量が小さいからだ。ジン四十五ミリリットルとチェリーブランデー十五ミリリットルなら純アルコールは二十二・五ミリリットルで公式版と同じだが、総量が百三十ミリリットルに収まれば約十七パーセント、二百ミリリットルまで満たせば約十一パーセントになる。分子ではなく分母が動いている。
カロリーはおよそ二百三十から二百五十
純アルコール二十二・五ミリリットルは重さにして約十七・八グラム、一グラム七キロカロリーで約百二十四キロカロリー。パイナップルジュース百二十ミリリットルが約五十四、ライム果汁十五ミリリットルが数キロカロリー、グレナデンシロップ十ミリリットルが約二十五。リキュール三種に含まれる糖分を三十ほど見込むと、合計はおよそ二百三十から二百五十キロカロリーの帯に入る。
あくまで概算で、銘柄や果汁の糖度で上下する。甘さを抑えたいならグレナデンを半量にするのが手っ取り早い。色は薄くなるが、味の骨格は残る。
名前の由来とラッフルズホテル

ホテル側の説明はこうだ。一九一五年、ラッフルズホテルのロングバーで、海南島出身のバーテンダー、ニャム・トン・ブーンが考案した。果汁のように見えて中身はジンとリキュールという仕立てにしたのは、公の場で女性が酒を飲みにくかった時代の作法に合わせるためだった、とされる。
ただし、この筋書きには前から疑問が出ている。カクテル史の資料をまとめているディフォーズ・ガイドは、ニャム・トン・ブーンが亡くなったのが一九一五年だったとみられる点を挙げ、同じ年に考案し、有名にし、海南島まで帰り、そこで没する、という日程は無理があると指摘する。さらに、ピンク色のスリングはシンガポールの新聞に一九〇三年の時点で現れており、赤みがこの一杯の目印だったのなら、成立はもっと早いことになる。
元のレシピは残っていない
ホテルは、いま出している一杯が当初のレシピとは少し異なると認めている。当初の分量は書き残されず、後年、バーテンダーたちの記憶といくつかの書き付けから組み直されたと伝えられる。だから「本物のシンガポールスリング」という言い方は、どの時点のどの再構成を指すかで中身が変わる。
国際バーテンダー協会の公式レシピも、その再構成の一つと考えたほうが正確だ。実際、公式が名指しするチェリー・サングエ・モルラッコは特定の銘柄名で、これが百年前の材料だったという根拠はない。分量表は現在の標準であって、起源の証拠ではない。コアントローのようにフランスで生まれたリキュールが名指しで入っていることも、この一杯が長い時間をかけて国際的に組み直されてきた跡と読める。
名前の側だけを見れば、この一杯は国名を背負った数少ないカクテルだ。ブルーハワイやピニャコラーダのように土地の名が付いた一杯はほかにもあるが、国そのものの名が付いた例は多くない。そして日本の法令の側でも、「シンガポール」という語は思ったより多く出てくる。次の章から、そちらを見ていく。
輸入の名簿には第一号、輸出の名簿には無い

電子政府の法令検索で「シンガポール」を全法令に当てると、四十本の法令が返る。うち一本は廃止済みの省令なので、現行は三十九本だ。旅費の支給規程、植物防疫法施行規則、家畜伝染病予防法施行規則、在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律、領事官の手数料を定める省令、法人税法施行規則、計量法施行規則、出入国管理及び難民認定法施行規則。国名は、思いがけない場所に散っている。
たとえば国家公務員等の旅費支給規程の別表第三は、外国での宿泊手当を国名ごとに並べていて、シンガポールは一夜につき五千四百円と書かれている。領事官の徴収する手数料の額を定める省令の別表第一では、国又は地別の欄にシンガポールが並び、その通貨単位としてシンガポール・ドルが指定されている。国名が出てくる条文の多くは、こうした表のなかの一行だ。
そのなかで、同じ国が正反対の扱いを受けている二つの名簿がある。どちらも政令だ。
輸出の名簿は十五、輸入の名簿は二十
日本から物を輸出するとき、相手国で協定の関税率を使うには、その物が協定上の原産品だと証明する書類が要る。この証明書を出す仕組みを定めているのが、経済連携協定に基づく特定原産地証明書の発給等に関する法律(平成十六年法律第百四十三号)だ。ところがこの法律の本則には、個別の経済連携協定の名前が一つも出てこない。第二条第三項は「本邦から政令で定める経済連携協定の締約国等に輸出される物品」とだけ書いて、先へ送る。名前が現れるのは、施行期日と経過措置を書いた附則に日メキシコ協定と日スイス協定があるだけだ。
名簿を持っているのは、その施行令(平成十七年政令第十八号)の第一条だ。ここに十五の協定が号を振って並んでいる。メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、東南アジア諸国連合、フィリピン、スイス、ベトナム、インド、ペルー、オーストラリア、モンゴル、そして地域的な包括的経済連携協定。シンガポールは無い。
一方、輸入の側にも同じ形の名簿がある。関税暫定措置法施行令(昭和三十五年政令第六十九号)第十条の二だ。令和八年度の農産品の特別緊急関税を計算するとき、輸入数量から差し引く原産品の相手をここで定めている。こちらは二十本あり、第一号が「新たな時代における経済上の連携に関する日本国とシンガポール共和国との間の協定」になっている。名簿の先頭だ。
二つの名簿を機械で突き合わせると、輸出側の十五本は輸入側の二十本にすべて含まれ、並び順の前後関係も完全に一致していた。差は五本。シンガポール協定、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定、日本国と欧州連合との間の協定、日本国とアメリカ合衆国との間の貿易協定、日本国とグレートブリテン及び北アイルランド連合王国との間の協定である。輸出側の名簿は、輸入側の名簿から五本を抜いた部分集合になっている。なぜその五本なのかは、二つの政令の条文だけからは読み取れない。
「シンガポール協定」には専用の一項がある
輸入の側では、シンガポールの扱いはさらに細かい。いま挙げた二十本と同じ顔ぶれが、同じ順で、関税法施行令(昭和二十九年政令第百五十号)第六十一条第一項第二号の柱書の括弧にも並んでいる。この条は、協定の関税率を使うときに出す書類を定めるところで、その括弧のなかに「新たな時代における経済上の連携に関する日本国とシンガポール共和国との間の協定(第六項において『シンガポール協定』という。)」と略称を置いている。略称をわざわざ用意するのは、後ろで名指しして使うからだ。
シンガポール協定における関税についての特別の規定による便益の適用を受ける貨物について発給される締約国原産地証明書は、その証明に係る貨物をシンガポールから送り出した際(税関長がやむを得ない特別の事由があると認める場合には、送り出した後その事由により相当と認められる期間内)に発給したものでなければならない。
関税法施行令 第六十一条第六項
ほかの協定には、この「送り出した際に発給されたものでなければならない」という縛りが個別に置かれていない。同じ条の第五項が全体に対して、その発給または作成の日から一年以上を経過したものであってはならないと期限を切っているのに対し、シンガポールだけは発給のタイミングそのものを押さえている。
つまり同じ国名が、輸入の書類の条には専用の一項を持ち、輸出の証明書の名簿からは落ちている。国名で法令を横断すると、こうした行き帰りの非対称が出てくる。
証明書の側にも二種類ある。第一種は経済産業大臣または指定を受けた機関が発給するもの、第二種は認定を受けた輸出者が自分で作成するものだ。第二種の対象になる協定は、施行令第二条にメキシコ、スイス、ペルー、地域的な包括的経済連携協定の四つだけが挙げられている。さらに施行令第三条は、生産者から誓約書の交付を受けて資料の提出に代えられる協定を、第一条の第九号・第十二号・第十三号、つまりスイス、ペルー、オーストラリアの三つに限っている。十五、四、三。同じ法律の下で、対象になる協定の数が制度ごとに違う。
なお、シンガポールは東南アジア諸国連合の構成国であり、地域的な包括的経済連携協定の締約国でもある。だから日本からシンガポールへ輸出する物品でも、この二つの協定に基づく第一種特定原産地証明書なら発給されうる。輸出側の名簿から落ちているのは、二国間のシンガポール協定という一本だ。
法律から政令へ、政令から省令へ

この仕組みを作っているのは四本の法令だ。法律が一本、政令が一本、省令が二本。題名と法令番号、制定文と附則まで含めた全文を、改行を除いて数えると、法律が一万七千九百三十字、施行令が八千五百五十六字、施行規則が三万七千二百六十七字、指定発給機関に関する省令が四千四百六十四字になる。
政令は法律の半分に満たない。ところが施行規則は法律の二倍を超える。降りるほど文字が増えるという単純な形にはなっていない。
「政令で定める」二十回、「経済産業省令で定める」五十二回
法律の全文で「政令で定める」を数えると二十回で、内訳は本則に十五、附則に五。「経済産業省令で定める」は五十二回あり、こちらは全部が本則にある。協定の名簿、指定の有効期間、情報提供の期間、大臣が発給する場合の手数料の額は政令へ。申請書の記載事項、帳簿の項目、期間の細目は省令へ。法律が自分で書いているのは、誰が何をできるかという骨格と、罰則の重さだけだと言っていい。
施行令の側で「政令で定める」を数えると十六回ある。これは政令が自分に委任しているのではなく、「第二条第三項の政令で定める経済連携協定は、次のとおりとする」という形で、法律の委任文をそのまま引き写して答えているからだ。委任の言葉は、受ける側の条文にもう一度現れる。
施行規則では「経済産業省令で定める」が四十五回、指定発給機関に関する省令では六回。四本の全文を通して「告示」も「通達」も一度も出てこない。省令がさらに下へ渡しているのは、施行規則第三条第八項の「経済産業大臣が定める期間」ただ一か所だ。連鎖は事実上ここで止まっている。
末端に置かれているのは三十八の様式
施行規則が長いのは、書式に何を書かせるかを協定ごとに書き分けているからだ。様式は様式第一から様式第三十七までに枝番の様式第一の二を加えた三十八種類が定められ、本則の条文では合わせて四十回参照されている。発給の申請書、原産品誓約書、認定の申請書、変更の届出。制度の具体的な姿は、この記載事項の並びのなかにある。
もう一つ、末端で他の法令へ橋を渡している条がある。指定発給機関に関する省令第三条だ。
法第九条の経済産業省令で定める物品の区分は、関税定率法(明治四十三年法律第五十四号)別表の部ごとの区分とする。
経済連携協定に基づく特定原産地証明書の発給等に関する法律に基づく指定発給機関に関する省令 第三条
証明書を出す機関は、法第九条により、協定ごとに、かつ扱える物品の区分ごとに指定される。その区分は、この省令が自分で定義せず、関税定率法別表の「部」の区切りをそのまま借りている。酒類が属するのは第四部だ。部の名称は「調製食料品、飲料、アルコール、食酢、たばこ及び製造たばこ代用品」に始まる長い一行で、第十六類から第二十四類までを束ねる。そのうち第二十二類が「飲料、アルコール及び食酢」になる。
つまり日本の蒸留所が自社のジンを協定の相手国へ送るとき、指定発給機関に頼むなら、第四部について指定を受けているところに限られる。区分の線を引いているのは、明治四十三年の法律の別表だ。リキュールもコアントローもベネディクティンも、輸入されてくる側では同じ部のなかに入っている。
指定を受ける側に課される要件は、法律と省令で分担されている。法第十条が欠格条項を、法第十一条が三つの基準を置き、そのうち経理的基礎および技術的能力と中立性の中身だけが省令へ送られている。三つめの「当該申請に係る経済連携協定の円滑な実施を妨げるものでないこと」は法律が自分で書いたままだ。送られた側、つまり同じ省令の第四条は、発給事務を行う事務所ごとに、原産地証明書の発給に関し二年以上の実務経験を持つ者か、それと同等以上の知識と技術を有すると認められる者を二名以上置くことを求める。経理の側は債務超過でないこと。中立性の側では、他の株式会社の子会社でないこと、役員に占める同一の者の役員または職員の割合が二分の一を超えないことが挙げられ、この割合には過去二年間に役員や職員だった者も算入される。
帳簿についても同じだ。第八条は、申請者の氏名、申請を受けた年月日、物品の名称と数量、証明書番号、審査を行った者の氏名などを事務所ごとに記録し、五年間保存させる。指定の有効期間のほうは、法律が第十二条第一項で「三年を下らない政令で定める期間」と下限だけを書き、施行令第五条がその下限どおり三年と決めている。更新を受けなければ、期間の経過によって効力を失う。
手数料の数字は、最後に法令の外へ出る

法律第三十二条第一項は、手数料について二つの道を並べて書いている。経済産業大臣が発給する場合は「実費を勘案して政令で定める額」。指定発給機関が発給する場合は「実費を勘案して政令で定めるところにより指定発給機関が経済産業大臣の認可を受けて定める額」。同じ一文のなかで、額の決め方が分かれる。
大臣の側は、政令に円単位で書いてある。施行令第七条は一件につき五千五百円、電子申請なら二千九百五十円と定める。第九条は認定の更新について一件五千円、電子申請なら四千五百五十円だ。第三十二条第二項により、大臣分は国庫の収入、機関分は当該機関の収入になる。
政令が書いているのは、額ではなく手続と二つの基準
指定発給機関の側の額は、施行令第八条に置かれている。ただしそこに数字は無い。認可を受けようとする機関が、額と、発給事務に要する費用の額に関し経済産業省令で定める事項を記載した申請書を大臣に出す。大臣は、その額が二つの基準のいずれにも適合すると認めるときでなければ認可してはならない。基準は「当該発給事務の適正な実施に要する費用の額を超えないこと」と「特定の者に対して不当に差別的でないこと」の二つだけだ。
では、申請書に何を書くのか。それを定めているのが指定発給機関に関する省令第十二条で、人件費および事務費その他の経費の額と、手数料の額の算出方法を書け、と言う。ここまで降りても、額そのものは出てこない。
手数料の額が省令の表に直接書かれている例は、ほかにいくらでもある。前の章で触れた領事官の徴収する手数料の額を定める省令はその典型で、国ごと、種別ごとに額が並び、シンガポールの欄はシンガポール・ドル建てで示されている。額を法令に書くという選択は、できないわけではない。この制度では、そうしていないというだけだ。
法律が政令へ、政令が省令へと降りていって、最後に残るのは「いくらか」ではなく「どう決めるか」だった。実際の金額は、変更のたびに繰り返される認可という行政処分のなかにあり、法令集を開いても見つからない。委任の連鎖は、数字を法令の外へ運び出すところで終わっている。
罰の階段は三段
末端まで降りたところで、法律に戻って罰則を見ておく。第三十四条は秘密を漏らし、または盗用した者に一年以下の拘禁刑または五十万円以下の罰金。第三十五条と第三十五条の二は五十万円以下の罰金。第三十六条から第三十九条までは三十万円以下の罰金で、虚偽の申請書や虚偽の資料を出した者、特定原産品でなかったと知りながら通知しなかった者、報告や検査に応じなかった者が並ぶ。
両罰規定は第四十条にある。ただし対象は「第三十五条から第三十八条までの違反行為」と限られている。罰の階段は三段あるが、法人まで届かないのは第三十四条と第三十九条の二か条だけで、どちらも行為者が指定発給機関の役員か職員に限られている。第三十四条が受ける第十六条第一項と第二十六条第六項は、いずれも指定発給機関の側に秘密保持を課した条で、こちらはその職にあった者も対象に含む。
飲まないジン・洋酒の査定・買取はリンクサスへ

書類をいつまで持つかは、制度の側でも一律ではない。施行令第四条は、法第五条にいう発給申請書や第一種原産品誓約書、資料の保存期間を協定ごとに分けている。保存するのは経済産業大臣だが、指定発給機関が発給したものは法第八条第三項の読替でその機関が保存する。第一条の第一号から第五号まで、第八号、第十一号から第十四号までの十本は五年、第六号・第七号・第九号・第十号の四本は三年。地域的な包括的経済連携協定も同じ三年だが、これだけは第二項に分けて置かれ、起算点が「発給の日の翌日から」ではなく「発給の日から」になっている。同じ書類でも、どの協定かで持つ年数も数え始めも変わる。
棚の酒も似たところがある。買ったときの気分のまま何年も置かれた一本は、液面が下がり、ラベルが日に焼けて、価値の側が静かに動いていく。
リンクサス酒販は、クラフトジンやプレミアムジン、終売した限定品を含む未開栓のジン・スピリッツ・洋酒の買取に対応している。液面の下がり方、キャップやコルクの状態、ラベルの傷み、箱など付属品の有無が評価に効く。直射日光と高温多湿を避けて立てて保管し、状態の良いうちに相談してほしい。品揃えはリンクサス酒販の公式サイトから確認できる。当日十四時までのご注文で当日発送に対応している。スピリッツ・リキュールの一覧もあわせて見てほしい。
よくある質問

シンガポールスリングとはどんなカクテルですか?
ジンを土台に、チェリーリキュール、コアントロー、ベネディクティンを重ね、パイナップルジュースとライム果汁、グレナデンシロップ、アンゴスチュラビターズで仕上げる赤いロングカクテルです。国際バーテンダー協会は、現代の定番を集めたコンテンポラリー・クラシックスの側に分類しています。シェイクしてハリケーングラスに漉し、パイナップルとマラスキーノチェリーを飾ります。
公式レシピの分量はどのくらいですか?
国際バーテンダー協会が公表しているのは、ジン三十ミリリットル、チェリー・サングエ・モルラッコ十五ミリリットル、コアントロー七・五ミリリットル、DOMベネディクティン七・五ミリリットル、フレッシュパイナップルジュース百二十ミリリットル、フレッシュライムジュース十五ミリリットル、グレナデンシロップ十ミリリットル、アンゴスチュラビターズひと振りです。分量が数字で示されている液体を全部足すと二百五ミリリットルになります。
アルコール度数はどのくらいですか?
材料の表示度数から計算すると約十一パーセントです。ジンを四十度、チェリーリキュールを三十度、コアントローとベネディクティンを各四十度とすると純アルコールは二十二・五ミリリットルで、これを総量二百五ミリリットルで割った値です。四十七度のジンなら約十二パーセント、氷が四十ミリリットル分溶けたとみて総量を二百四十五ミリリットルにすると約九パーセントになります。器と氷の量で数字は動きます。
なぜ赤い色をしているのですか?
グレナデンシロップの赤と、チェリーリキュールの赤が重なった色です。公式の作り方は全部をシェイクするので層にはならず、全体がにごった赤橙色になります。底から赤がにじむグラデーションを作る仕立ては別系統の作り方で、国際バーテンダー協会の公式手順には書かれていません。甘さを抑えたいときはグレナデンを半量にすると、色は薄くなりますが味の骨格は残ります。
ハリケーングラスがないときはどうすればいいですか?
大きめのゴブレットかピルスナーグラスで代用できます。液体だけで二百五ミリリットルあり、そこに氷が入るので、三百ミリリットルのタンブラーでは足りません。四百ミリリットル前後の器を用意してください。氷は大きめのものを少なめに入れるほうが、最後まで薄まりにくくなります。
ラッフルズホテルで生まれたというのは本当ですか?
ホテル側は一九一五年にバーテンダーのニャム・トン・ブーンが考案したと説明しています。ただしカクテル史の資料には疑問も示されていて、ニャム・トン・ブーンが亡くなったのが一九一五年とみられること、ピンク色のスリングがシンガポールの新聞に一九〇三年の時点で現れていることが挙げられています。ホテルも、いま出している一杯は当初のレシピと少し異なると認めており、当初の分量は記憶と書き付けをもとに組み直されたと伝えられます。
「シンガポール」は日本の法令にどのくらい出てきますか?
電子政府の法令検索で全法令に当てると四十本の法令が返り、うち一本は廃止済みの省令なので現行は三十九本です。旅費の支給規程、植物防疫法施行規則、家畜伝染病予防法施行規則、領事官の手数料を定める省令、法人税法施行規則、計量法施行規則など、分野はばらばらです。関税に関する政令では、この国名が名簿の第一号に置かれている条もあります。
特定原産地証明書とは何ですか?
日本から輸出する物品が、経済連携協定でいう原産品にあたることを、相手国の当局に対して証明する書類です。経済産業大臣または指定を受けた機関が発給するものを第一種、認定を受けた輸出者が自分で作成するものを第二種と呼びます。対象となる協定は法律ではなく政令の名簿にあり、第一種は十五、第二種は四つの協定が挙げられています。
特定原産地証明書の手数料はいくらですか?
経済産業大臣が発給する第一種特定原産地証明書は、施行令第七条により一件五千五百円、電子申請なら二千九百五十円です。認定の更新は第九条により一件五千円、電子申請なら四千五百五十円になります。一方、指定発給機関が発給する場合の額は法令に書かれていません。機関が申請し、大臣の認可を受けて定める仕組みで、政令が示しているのは、申請書を出すという手続と、費用の額を超えないこと・特定の者に不当に差別的でないことという二つの基準です。
飲まないジンや洋酒を売ることはできますか?
できます。リンクサス酒販では、各国のクラフトジンやプレミアムジン、終売した限定品など、未開栓のジン・スピリッツ・洋酒の買取に対応しています。液面やキャップの状態、ラベルの傷み、箱など付属品の有無が評価に影響します。直射日光と高温多湿を避けて立てて保管し、状態の良いうちに査定へ出すのがおすすめです。
































