ミントジュレップとは|作り方と黄金比、ベースのバーボンの選び方
バーボンに砂糖とミントを合わせ、クラッシュアイスを山盛りにした南部生まれのカクテル、それがミントジュレップだ。銀や錫のカップが霜で白く曇り、ミントの清涼感とバーボンの甘い樽香が立ちのぼる。ケンタッキーダービーの公式ドリンクとしても知られ、初夏の風物詩のような一杯になっている。材料は少ないが、ミントの扱いと氷の砕き方で仕上がりが大きく変わるのが面白いところだ。基本の作り方と黄金比から、ベースに向くバーボン30銘柄の比較、ミントの選び方、ジョージア・ミントジュレップなどのアレンジ、度数とカロリーの目安、ダービーと結びついた歴史までを順にたどっていく。カクテル全般の分類を知りたい人はカクテルとはの記事も合わせて読んでほしい。
ミントジュレップとは|バーボンとミントのカクテル

ミントジュレップは、バーボンに砂糖とミントを合わせ、クラッシュアイスで満たして作るアメリカ南部のロングカクテルだ。シェイクはせず、グラスのなかでミントと砂糖を軽くつぶし、氷とバーボンを重ねて仕上げる。ミントの清涼感とバーボンの甘い樽香が溶け合い、暑い季節にぴったりの爽やかな飲み口になる。
象徴的なのは、銀や錫でできた専用のジュレップカップだ。クラッシュアイスをたっぷり詰めると外側が霜で白く曇り、見た目にも涼しさを誘う。手のひらで包むと霜が溶けてしまうため、縁を持つのが粋とされる。こうした所作も含めて、ミントジュレップは南部のもてなしの文化と結びついてきた。
同じバーボンを使う飲み方でも、炭酸で割るハイボールとは方向性がまるで違う。ミントジュレップの主役はミントの香りとバーボンの甘みで、砂糖と氷がそれを下支えする。まずは基本のレシピと割合から見ていこう。バーボンを含むウイスキー全体の分類はウイスキーとはの記事でも整理している。
ミントジュレップの作り方|材料と黄金比

ミントジュレップの組み立ては、ミントと砂糖を軽くつぶし、クラッシュアイスとバーボンを重ねるだけと、意外なほど簡単だ。一般的な黄金比はバーボン60mlに砂糖小さじ2、ミントの葉8〜10枚を目安にする。氷を山盛りにして注ぐと、溶けながらほどよく薄まり、最後まで飲みやすい濃さに落ち着く。
材料(グラス1杯分)
| 材料 | 分量 | ポイント |
|---|---|---|
| バーボン | 60ml | 味の主役。樽の甘みがある定番タイプが扱いやすい |
| ミントの葉 | 8〜10枚 | スペアミントが穏やかで香りを出しやすい |
| 砂糖(または砂糖水) | 小さじ2 | 溶けやすい粉糖やシロップだとなじみやすい |
| クラッシュアイス | 適量(山盛り) | 細かく砕いた氷で全体を冷やし切る |
| 飾りのミント | 1束 | 鼻先に来る位置に挿すと香りが引き立つ |
作り方の手順
グラスにミントの葉と砂糖、少量の水を入れ、ミントを傷つけすぎない程度に軽くつぶす。香りの油分が出たらクラッシュアイスを半分ほど入れ、バーボンを注いでステアする。さらに氷を山盛りに足し、表面が白く曇るまで混ぜたら、飾りのミントを挿して完成だ。仕上げにストローを短く挿すと、ミントの香りを感じながら飲める。
よりおいしく作るなら、氷はできるだけ細かく砕くと冷えが早く、霜の付き方もきれいになる。ミントは強くすりつぶすと苦みが出るので、葉を軽く叩いて香りを移す程度にとどめたい。砂糖は粒のままだと溶け残りやすいため、先に少量の水で砂糖水にしておくと口当たりがなめらかになる。冷やしたカップを使うと、できあがりの清涼感がいっそう際立つ。
ミントジュレップに合うバーボン30銘柄を比較

ミントジュレップの土台になるバーボンは、ミントの清涼感に負けない樽の甘みと厚みがあると、全体がまとまりやすい。そこで、日常使いしやすい定番から、コクのある小バッチ、度数の高いボトルドインボンドや個性派まで、30銘柄をタイプ・度数・産地で横並びにした。
選び方の目安としては、まず2,000〜3,000円台の定番でミントとの相性を覚え、次に小バッチや高度数のボトルで違いを試すのが現実的だ。価格欄の参考値は2026年6月時点で流通しているもので、最安値を案内するための一覧ではない。在庫状況もあわせて確認し、自分の一杯に合う一本を探す手がかりにしてほしい。リンクサス酒販の在庫品は、表内のリンクから状態と最新の価格を確認できる。
関連商品ラインナップ

リンクサス酒販の在庫から、ミントジュレップづくりやバーボンの飲み比べに合う銘柄をまとめて掲載する。各カードから商品ページへ進むと、銘柄や容量、価格、在庫状況を確認できる。ハイボールでも気軽に楽しめる定番から、贈り物にも向く小バッチまで、棚の幅を広げる一本を探せる。
掲載は、カクテルベースとして毎日使える銘柄と、グラスでじっくり向き合うプレミアム・個性派ボトルの両方を意識して選んでいる。樽の甘みが豊かなバーボンや、ライ麦由来のスパイシーな銘柄など、味の方向で選び分けると好みに寄せやすい。気になる一本が品切れの場合でも、近いタイプの銘柄をカード経由でたどれる。
ベースのバーボン・ウイスキーの選び方

バーボンは原料の配合や熟成、度数でキャラクターが分かれ、ミントジュレップの飲み口もそれに応じて変わる。ミントと砂糖を合わせるカクテルなので、樽の甘みがしっかり感じられるタイプを軸にすると、香りが引き立ちやすい。タイプの違いを覚えておくと、味の設計がしやすくなる。
| タイプ | 特徴 | ミントジュレップとの相性 | 代表銘柄 |
|---|---|---|---|
| 定番バーボン | バニラや樽の甘みがありバランスがよい | ミントの香りを素直に支える王道 | ジムビーム、メーカーズマーク |
| 小バッチ・高熟成 | コクが深く余韻が長い | 飲みごたえが増し満足感が出る | ウッドフォードリザーブ、ノブクリーク |
| ハイプルーフ | 度数が高く力強い | 氷で薄まっても風味が残りやすい | ブッカーズ、ワイルドターキー101 |
| ライ麦多め | スパイシーで引き締まった味 | ミントの清涼感とよく響き合う | ブレットバーボン、ライウイスキー各種 |
| 定番テネシー | チャコールろ過でまろやか | 角が取れて飲みやすくまとまる | ジャックダニエル |
はじめの一本には樽の甘みがわかりやすい定番バーボンを選び、慣れてきたら小バッチや高度数のボトルへ広げると違いが楽しめる。ミントの清涼感を引き立てたいなら、ライ麦多めのスパイシーな銘柄も好相性だ。要するに、樽の甘みと厚みがあるバーボンを軸に、好みで個性を足すのがミントジュレップのベース選びの基本になる。本場ではライウイスキーで作る流儀もある。
おいしく作るコツ|ミントと氷の扱い方

ミントジュレップの完成度を左右するのは、ミントの扱いと氷の細かさだ。材料がシンプルなぶん、ひと手間が仕上がりにそのまま表れる。ミントは香りの油分をやさしく引き出し、氷はできるだけ細かく砕くのが基本になる。
ミントは強くすりつぶすと葉の繊維から苦みが出るため、軽く叩くか押さえる程度にとどめて香りだけを移すのがコツだ。飾り用のミントは、つぶさずに束のまま鼻先へ来る位置に挿すと、ひと口ごとに清涼感が立ちのぼる。手のひらで葉を一度パンと叩いてから飾ると、香りがいっそう開く。
氷は細かいクラッシュアイスを山盛りに使うのが要だ。表面積が大きいぶん一気に冷え、カップの外側に美しい霜が付く。混ぜながら少しずつ氷を足していくと、溶け具合と濃さのバランスを取りやすい。砂糖は先に少量の水で溶かして砂糖水にしておくと、冷えたバーボンのなかでも均一になじむ。仕上げに短いストローを添えると、ミントの香りを感じながら飲み進められる。
ミントの種類で変わる香りと選び方

ミントジュレップはミントが香りの主役なので、葉の種類ひとつで印象が大きく変わる。ミントの個性を知っておくと、狙った香りに近づけやすくなる。代表的な選択肢を整理しておこう。
| ミントの種類 | 香りの傾向 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| スペアミント | 穏やかで甘くやわらかい | 本場でも定番。クセが少なく扱いやすい |
| ペパーミント | 清涼感が強くシャープ | すっきり強い香りを出したいとき |
| アップルミント | 果実を思わせるやさしい香り | 香りをまろやかにまとめたいとき |
| クールミント系 | メントール感がはっきり | 夏向きの強い清涼感がほしいとき |
本場のケンタッキーではスペアミントが好まれ、穏やかな甘い香りがバーボンと自然に溶け合う。強い清涼感を求めるならペパーミントを選ぶと、輪郭のはっきりした一杯になる。葉は摘みたての新鮮なものほど香りが豊かなので、しおれたものは避けたい。家庭ではプランターで育てると、必要なぶんだけ摘めて香りも長持ちする。
ジョージア・ミントジュレップなどのアレンジ

ミントジュレップは土台がシンプルなぶん、ベースや加えるお酒を変えるだけで表情が大きく変わる。代表的な派生を知っておくと、その日の気分や手持ちのお酒に合わせて選べるようになる。
| 名前 | 変えるところ | 特徴 |
|---|---|---|
| ジョージア・ミントジュレップ | バーボンにピーチブランデーを加える | 桃の甘い香りが重なり華やかになる |
| シャンパン・ジュレップ | 仕上げにスパークリングワインを注ぐ | 泡の軽やかさで上品な口当たりに |
| ブランデー・ジュレップ | ベースをブランデーに替える | 古い時代の流儀。まろやかで芳醇 |
| プランターズ・パンチ風 | ラムとライムで作る | トロピカルで甘酸っぱい別系統の涼味 |
| バージン・ジュレップ | お酒を抜く(ノンアル) | ミントと砂糖水でさっぱり。運転時にも |
桃の香りを重ねるジョージア・ミントジュレップは、アメリカ南部で親しまれてきた甘く華やかな派生として知られる。お酒を使わないバージン版は、ミントと砂糖水でつくる清涼飲料として、ノンアルでも満足感がある。ノンアルのカクテル全般はノンアルコールカクテルの記事でも紹介している。ラムとライムで涼味を出す近縁としてはモヒートもあり、ミントを使う点で親戚といえる。
ミントジュレップのアルコール度数とカロリーの目安

ミントジュレップの度数は、バーボンを割らずに使うぶん高めから始まる。注いだ直後はバーボンの度数に近いが、クラッシュアイスが溶けるにつれて薄まり、実質は20度前後に落ち着いていく。ロングカクテルのなかではしっかりめで、ゆっくり味わう一杯だ。氷が溶けるほどまろやかになるので、急がず時間をかけて飲むのに向く。
カロリーは、バーボンのアルコールと砂糖が中心で、1杯あたりおよそ150〜200kcalが目安になる。砂糖の量で上下するため、甘さを控えれば抑えやすい。果汁を使わないので、ジュース系のカクテルに比べると糖分は穏やかだが、砂糖を多く入れると当然増えていく。甘さと度数の両面から、杯数には気を配りたい。
飲みやすく仕上がる一杯だからこそ、ベースのバーボンはしっかり入っている点を忘れないようにしたい。氷でまろやかになっても度数は中程度に残るため、水やつまみを挟みながら楽しむと安心だ。カクテル全体の度数の比べ方はカクテルの度数一覧の記事が参考になる。二日酔いを「迎え酒」で和らげる飲み方は医学的に勧められるものではないので、あくまで適量を守って楽しんでほしい。
ミントジュレップの名前の由来と歴史|ダービーの一杯

ミントジュレップの「ジュレップ」は、バラ水を意味するペルシャ語の言葉にさかのぼるとされる。それがラテン語を経て、薬を飲みやすくするための甘い水を指すようになった。やがてミントを加えた甘い飲み物が、体を冷やす南部の薬用ドリンクとして親しまれ、ミントジュレップの原型になったと伝わる。
18世紀後半から19世紀にかけて、アメリカ南部で広まっていった。当初はブランデーやコニャック、ラムで作られることもあったが、地元で生産が盛んなバーボンを使う流儀が定着していく。農園の朝の一杯や、もてなしの席の定番として根づき、南部の暮らしと分かちがたく結びついた。
名を世界に知らしめたのは、競馬の祭典ケンタッキーダービーだ。1938年ごろから会場のチャーチルダウンズで公式ドリンクとして提供されるようになり、毎年おびただしい数のミントジュレップが振る舞われる初夏の名物になった。銀のジュレップカップに山盛りの氷という様式美も、この舞台で広く知られるようになった。薬用の甘い水から始まり、祝祭の一杯へと姿を変えてきた歩みは、カクテル文化の奥行きを感じさせる。
ほかのミント・南部カクテルとの違い
ミントを使うカクテルや、アメリカ南部生まれのウイスキーカクテルは数多い。ミントジュレップの親戚を並べてみると、それぞれの個性が見えてくる。
| カクテル | 主な材料 | 味わい | ミントジュレップとの違い |
|---|---|---|---|
| ミントジュレップ | バーボン+ミント+砂糖+氷 | 清涼感と樽の甘みが響き合う | 基準となる一杯 |
| モヒート | ラム+ミント+ライム+ソーダ | 炭酸で軽快な甘酸っぱさ | ベースがラムで柑橘と炭酸が入る |
| サゼラック | ライ+アブサン+ビターズ+砂糖 | 薬草香る重厚な辛口 | ミントなし、強い香草とビターズ |
| オールドファッションド | バーボン+砂糖+ビターズ | 樽の甘みを生かした正統派 | ミントと氷山を使わず重厚 |
| ウイスキーサワー | バーボン+レモン+砂糖 | 甘酸っぱく爽やか | 柑橘の酸味が主役でミントなし |
こうして並べると、ミントの香りとクラッシュアイスでバーボンを涼やかに仕上げる構成こそがミントジュレップの個性だと分かる。同じミント使いでも炭酸と柑橘で軽快に振るならモヒート、バーボンの甘みを重厚に楽しむなら別系統のオールドファッションドが思い浮かぶ。気分や季節で選び分けると、ウイスキーカクテルの幅がぐっと広がる。バーボンそのものの味わいを知りたいならウイスキーとはの記事も役立つ。
飲まないバーボン・ウイスキーの査定・買取はリンクサスへ
ミントジュレップをきっかけにバーボンを買い揃えていくと、好みが固まる過程で出番のなくなるボトルが出てくる。贈り物でもらった小バッチや、試しに買った高度数ボトル、コレクションで集めた終売品などは、仕舞い込んだままでは価値が伝わりにくい。未開栓のバーボンやウイスキーがあれば、状態の良いうちに査定へ出すという選択肢がある。リンクサス酒販の買取窓口では、銘柄や流通量、状態、付属品の有無を見極めて評価を付けている。
査定は写真送付による事前見積、宅配買取、出張買取の方法を用意している。複数本まとめての依頼は一本ずつより評価が安定しやすく、コレクション整理の場面でも扱いやすい。査定・買取の窓口は ウイスキー買取 を利用できる。販売側の在庫は リンクサス酒販トップ から確認できる。酒類の表示や分類については 国税庁の酒類に関する情報 も参考になる。
よくある質問
ミントジュレップとはどんなカクテルですか?
ミントジュレップは、バーボンに砂糖とミントを合わせ、クラッシュアイスで満たして作るアメリカ南部のロングカクテルです。シェイクせず、グラスのなかでミントと砂糖を軽くつぶし、氷とバーボンを重ねて仕上げます。ミントの清涼感とバーボンの甘い樽香が溶け合い、暑い季節に向く爽やかな飲み口になります。銀や錫のカップが霜で曇る見た目も魅力の一つです。
ミントジュレップの黄金比(割合)はどのくらいですか?
一般的な目安はバーボン60mlに砂糖小さじ2、ミントの葉8〜10枚です。ミントと砂糖を軽くつぶし、クラッシュアイスを山盛りにしてバーボンを注ぎ、ステアして仕上げます。氷が溶けながらほどよく薄まるため、最後まで飲みやすい濃さに落ち着きます。砂糖は先に水で溶かして砂糖水にしておくとなじみやすくなります。
ミントジュレップのアルコール度数はどのくらいですか?
バーボンを割らずに使うため、注いだ直後は高めです。クラッシュアイスが溶けるにつれて薄まり、実質はおよそ20度前後に落ち着きます。ロングカクテルのなかではしっかりめで、氷が溶けるほどまろやかになります。飲みやすく感じてもバーボンはしっかり入っているため、ゆっくり味わうのがおすすめです。
ミントジュレップにはどのミントが合いますか?
本場のケンタッキーでは、穏やかで甘い香りのスペアミントが好まれます。クセが少なくバーボンと自然に溶け合うため、最初の一杯に向きます。強い清涼感を求めるならペパーミントを選ぶと、輪郭のはっきりした一杯になります。葉は摘みたての新鮮なものほど香りが豊かなので、しおれたものは避けましょう。
ミントジュレップの名前の由来は何ですか?
「ジュレップ」は、バラ水を意味するペルシャ語の言葉にさかのぼるとされ、ラテン語を経て薬を飲みやすくする甘い水を指すようになりました。やがてミントを加えた甘い飲み物が南部の薬用ドリンクとして広まり、ミントジュレップの原型になったと伝わります。1938年ごろからはケンタッキーダービーの公式ドリンクとして提供され、初夏の名物になりました。
飲まないバーボンやウイスキーを売ることはできますか?
可能です。リンクサス酒販では、小バッチバーボンや高度数ボトル、終売した限定品など、未開栓のバーボン・ウイスキーの買取に対応しています。液面やキャップの状態、ラベルの傷み、箱など付属品の有無が評価に影響します。直射日光と高温多湿を避けて保管し、状態の良いうちに査定へ出すのがおすすめです。
最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)
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