シャトーマルゴーの当たり年と外れ年をヴィンテージ別に比較
ボルドー左岸の一級シャトーは、造り手が同じでも収穫年によって中身がまるで違います。ところが日本語で読める年ごとの解説の多くは、評論家が付けた点数を並べ替えたものです。この記事では点数を軸にせず、シャトー自身とフランスの公的機関が公表している数字だけを並べ直しました。
具体的には、造り手が毎年公表しているブレンド比率と収穫のうち何割を最上位のワインに使ったかという割合です。この2つは第三者の主観が入らないうえ、2005年から2025年まで年単位で追えます。どの年が厚く、どの年が薄いのかが、点数を見なくても輪郭として浮かび上がります。

当たり年と外れ年を分けているのは天候だけではない

当たり年という言葉は、その年の天候がブドウの生育に向いていた、という意味で使われます。ボルドーは大西洋の影響を受けるので、春の開花期、夏の日照、収穫期の降雨が出来を左右する。ここまでは間違っていません。ただし一級シャトーの場合、天候と同じくらい効いている要素がもう1つあります。選別の厳しさです。
シャトー・マルゴーは、収穫したブドウのうち最上位のワイン(グランヴァン)に回す割合を毎年公表しています。公式サイトは一般則として「厳しい選別のあと、収穫の約40%をグランヴァンに充てる」と書いていますが、実際の数字は年によって28%から46%まで振れます。割合が低い年は、残りをセカンドやサードに落として品質を守ったということです。
つまり天候が難しかった年ほど、グランヴァンの中身は逆に濃くなりうる。「難しい年だから薄い」という単純な図式は、一級シャトーには当てはまりません。年ごとの評価を読むときは、天候の話と選別の話を分けて考えると精度が上がります。
3つの軸で年を読む
| 軸 | 何がわかるか | どこで確認できるか |
|---|---|---|
| アッサンブラージュ | その年にどの品種が使えたか。メルローが減る年は熟し方が偏っている | シャトー・マルゴー公式のヴィンテージ欄 |
| グランヴァンに使った割合 | 造り手がその年をどれだけ厳しく見たか | 同上。2005年以降は毎年公表されている |
| 産地全体の作柄と熟成ポテンシャル | ボルドー全体としてどういう年だったか | CIVB(ボルドーワイン委員会)の年別ページ |
ボルドー公式は当たり年ランキングを作っていない

意外に知られていませんが、ボルドーの産地団体であるCIVB(ボルドーワイン委員会)は、年ごとに順位を付ける表を出していません。公式のヴィンテージ一覧ページに、次のように書いてあります。
「年に順位や序列を付けることが目的ではありません。はっきり言えば、本当に悪いヴィンテージというものは存在せず、あるのはそれぞれ違う年だけです」(CIVB公式・原文はフランス語と英語)
出典: Les millésimes|Conseil Interprofessionnel du Vin de Bordeaux
CIVBが個別ページを持っている年は、フランス語版で17年分しかありません。最も古いのが1959年、最も新しいのが2024年です。しかもそこに載るのは、気候の要約と味わいの方向性、そして熟成ポテンシャルの年数だけ。点数も星も付いていません。
さらに重要なのは、CIVBのページにマルゴー村やメドックといった村ごとの記述が一切ないことです。公的な産地団体が示しているのはボルドー地方全体の年単位の記述で、「マルゴー村の何年が当たり年」という公的な評価表は、そもそも世の中に存在しません。
公的資料で確認できる熟成ポテンシャル
| 年 | CIVB公式の表題 | 熟成ポテンシャル |
|---|---|---|
| 2024年 | Petit mais très beau(小さいけれど実に美しい) | 8〜15年 |
| 2020年 | Une année hors norme(規格外の年) | 15〜25年 |
| 2019年 | Un millésime équilibré(均衡のとれた年) | 10〜20年 |
| 2018年 | Un millésime sous haute attention(緊張を強いられた年) | 15〜20年 |
| 2016年 | Vers un millésime remarquable(傑出へ向かう年) | 15〜25年 |
| 2010年 | Une grande réussite(大成功) | 20〜30年 |
| 2005年 | Un millésime exceptionnel(例外的な年) | 20〜30年 |
年数が実際に書かれているのは上の7年だけで、2022年や2023年はラベルだけで欄が空のままです。2015年に至っては個別ページ自体がありません。「公式のヴィンテージチャート」という言い方をよく見かけますが、産地公式が持っているのはこの程度の粒度だと知っておくと、二次情報の読み方が変わります。
年ごとの違いを産地横断で眺めたい場合は、ヴィンテージチャートの読み方をまとめた記事で、日本の輸入元2社の公表内容と産地公式の差を突き合わせています。ブルゴーニュ側の当たり年の考え方はラ・ターシュの当たり年を扱った記事にまとめています。
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ここではワインの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
ヴィンテージ別の公式データ一覧(2005年から2025年)

ここからが本題です。シャトー・マルゴーが公式サイトのヴィンテージ欄で公表している、年ごとのアッサンブラージュと、収穫のうちグランヴァンに使った割合を21年分そのまま並べました。評論家の点数は一切使っていません。
| 年 | カベルネ・ソーヴィニヨン | メルロー | カベルネ・フラン | プティ・ヴェルド | グランヴァンに使った割合 | 公式の記載から |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 89% | 6% | 4% | 1% | 37% | 収量22hl/haは公式が「過去100年で最も低い部類」と記す。1985・1995・2005・2015に連なる年と位置づけている |
| 2024年 | 93% | 5% | 1% | 1% | 46% | べと病に強かった最良のカベルネ区画が高収量となり、グランヴァン比率が例年より高くなったと公式が説明 |
| 2023年 | 89% | 5% | 4% | 2% | 41% | 前年ほどの密度はないが、香りの型とシルキーなタンニンは同系統と公式が記す |
| 2022年 | 92% | 6% | 2% | 0% | 40% | カベルネの果粒が平年より約35%小さく、それでも度数が上がりすぎなかったと公式が説明。度数は14.5%と公表 |
| 2021年 | 87% | 8% | 3% | 2% | 36% | 公式が「2018・2019・2020が例外的だったため、この年を並べて論じるのは難しい」と明記した年 |
| 2020年 | 89% | 8% | 1% | 2% | 36% | 収量36hl/ha。公式は「ボルドーで3年続けてこれほど均質かつ高品質なのは非常に稀」と記す |
| 2019年 | 90% | 7% | 2% | 1% | 37% | 公式が「当家の歴史上最も偉大なヴィンテージの一つ」と書き、2015・2016・2018と並べている |
| 2018年 | 90% | 4% | 4% | 2% | 36% | 公式が2015・2016の品質を踏まえてなお「近年で最良の部類」と記した年。度数は14%と公表 |
| 2017年 | 89% | 8% | 2% | 1% | 37% | カベルネ89%主体。比率の構成は2019年とほぼ同じ形 |
| 2016年 | 94% | 2% | 3% | 1% | 28% | 公式が記載する中で最も厳しい選別。大きな熟成ポテンシャルゆえ待つべきだと公式自身が付言している |
| 2015年 | 87% | 8% | 3% | 2% | 35% | 公式が「この品質の年としては記録的な厳格さ」と記す。ポール・ポンタリエが指揮した最後の年でもある |
| 2014年 | 90% | 5% | 3% | 2% | 36% | カベルネ90%。比率だけ見れば2018・2019と近い構成 |
| 2013年 | 94% | 0% | 5% | 1% | 38% | カベルネ94%は公式記載の中で最高。メルローを一滴も使わなかった唯一の年 |
| 2012年 | 87% | 10% | 2% | — | 34%弱 | 公式が比率を3品種分しか記載しておらず、合計が99%にとどまる |
| 2011年 | 86% | 10% | 2% | 2% | 38% | 収量29hl/ha。メルロー比率は2012年と並んで高い部類 |
| 2010年 | 90% | 7% | 1.5% | 1.5% | 38% | CIVB公式が熟成ポテンシャルを20〜30年としている数少ない年の一つ |
| 2009年 | 87% | 9% | 2% | 2% | 36% | 公式は瓶詰め時点で31%まで下がったと明記。度数は13%をわずかに上回る程度としている |
| 2008年 | 87% | 10% | 1.5% | 1.5% | 36% | こちらも瓶詰め時点では31%まで下がると公式が明記している |
| 2007年 | 87% | 11% | 2% | 0% | 32% | プティ・ヴェルドを一切使わず、当時としては史上最も厳格な選別だったと公式が記す |
| 2006年 | 90% | 4% | 2% | 4% | 36% | 瓶詰め時点では収穫の約3分の1にまで下がると公式が明記。プティ・ヴェルド4%はこの期間で最も高い |
| 2005年 | 85% | 8% | — | — | — | 公式は残り2品種の比率とグランヴァン比率を記載していない。度数が13%を超えなかったことだけを記す。度数は13%以下と公表 |
出典: Grand Vin du Château Margaux|Château Margaux 公式(比率と割合は公式の記載をそのまま転記。2012年は公式が3品種分しか記載しておらず合計が99%、2005年は2品種分のみで割合の記載もない)
この表から読み取れること
第一に、カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が85%を下回る年がありません。最も高いのが2013年と2016年の94%で、2013年はメルローを一滴も使わなかった唯一の年です。「難しい年」として語られがちな2013年ですが、公式の数字を見る限り、メルローを全部落としてカベルネだけで組み立てた、という判断が読み取れます。
第二に、グランヴァンに使った割合の最低は2016年の28%です。公式はこの年を「例外的なワイン」と書きながら、同じ文で「大きな熟成ポテンシャルを踏まえ、辛抱強く待つ必要がある」と付け加えています。評価が高い年ほど早く飲めるとは限らない、という造り手自身の注意書きです。
第三に、割合は瓶詰めの段階でさらに下がる年があります。2009年と2008年は公式が「瓶詰め時点では31%まで下がる」と明記し、2006年は「瓶詰めのころには約3分の1」と書いています。発表時点の数字と最終的な数字が違うので、比較するときは同じ時点のものを並べる必要があります。
1984年から2000年までの古い年をどう読むか

1999年以前について、シャトー・マルゴーの公式サイトはブレンド比率も選別率も公表していません。テイスティングコメントと収穫開始日があるだけです。つまり2005年以降と同じ物差しは使えません。古い年を判断するには、別の資料に頼る必要があります。
ここでは日本の輸入元であるエノテカが公表しているヴィンテージチャートを参照します。ただし同社は「海外のワイン評価誌の情報を基に自社で作成した独自評価」と明記しており、公的機関の資料ではありません。その前提で読んでください。5段階(5が傑出、1が難しい年)で、ボルドーを8区分に分けたうちの「マルゴー」欄の値です。
| 年 | マルゴー欄の評価 | 備考 |
|---|---|---|
| 2000年 | 5 | 44年間で「5」が付いた8年のうちの1つ |
| 1999年 | 3 | 前後の年に挟まれて評価は控えめ |
| 1998年 | 3 | 左岸としては安定していたが傑出年ではない |
| 1995年 | 4 | 1996年と並ぶ90年代後半の秀逸年 |
| 1994年 | 3 | 優良年。価格が落ち着きやすい帯 |
| 1989年 | 4 | 熟成が進み飲み頃に入っている年 |
| 1986年 | 4 | ポイヤックは5でマルゴーは4。左岸内で割れた年 |
| 1984年 | 1 | 44年間でマルゴー区分に「1」が付いた唯一の年 |
出典: ヴィンテージチャート|エノテカ・オンライン(同社が自社編集した独自評価であり、産地団体の公式評価ではない)
同じ左岸でも村によって評価が割れる
このチャートの面白いところは、ボルドー左岸を村ごとに分けていることです。掲載44年分のうち、マルゴー欄とポイヤック欄で数字が食い違う年が10年あります。サン・ジュリアンとサン・テステフはポイヤックと44年すべて同値なので、左岸の中で独立した動きをしているのは実質マルゴーだけ、ということになります。
| 年 | マルゴー | ポイヤック | どちらが上か |
|---|---|---|---|
| 2012年 | 3 | 4 | ポイヤック |
| 2011年 | 3 | 4 | ポイヤック |
| 2003年 | 4 | 5 | ポイヤック |
| 2001年 | 4 | 3 | マルゴー |
| 1990年 | 4 | 5 | ポイヤック |
| 1988年 | 3 | 4 | ポイヤック |
| 1986年 | 4 | 5 | ポイヤック |
| 1984年 | 1 | 2 | ポイヤック |
| 1983年 | 4 | 3 | マルゴー |
| 1982年 | 4 | 5 | ポイヤック |
マルゴーのほうが高く出たのは2年(1983年・2001年)だけで、残る8年はポイヤックが上でした。「ボルドーの当たり年」という括りでボトルを選ぶと、マルゴー村だけが違う動きをしていた年を取りこぼします。
外れ年はどこか
マルゴー欄に最低評価の「1」が付いたのは、掲載44年間で1984年のただ一度です。ポイヤックは同じ年が「2」なので、左岸の中でもマルゴー村が特に苦しんだ年だったことになります。2番目に低い「2」は1992年・1991年・1987年・1980年の4年。いわゆる外れ年を探しているなら、この5年が候補になります。
補足
エノテカ自身が「チャートはあくまでワインが造られた当時の評価であり、評価が良くない年でも実際に熟成してみたら美味しくなったワインは多々ある」と注記しています。低評価の年を避ける根拠としてではなく、価格の説明として使うのが実際的です。
価格と値段が動く仕組みと2026年時点の相場感

まず押さえておきたいのは、シャトー・マルゴーにはメーカー希望小売価格が存在しないことです。ウイスキーの定価のような基準値が公表されておらず、価格は流通の各段階で形成されます。「定価はいくらか」という問いには、公表されていない、というのが正確な答えになります。
値段を動かす4つの要素
| 要素 | 中身 |
|---|---|
| その年の生産量 | 選別が厳しい年ほど瓶数が減る。2016年は収穫の28%しかグランヴァンにしていない |
| 産地全体の収穫量 | ボルドー全体の供給が絞られると玉数が減る。近年の実数は下の表のとおり |
| 飲まれて減った本数 | 古い年は市場から消えていくので、残ったボトルの希少性が上がる |
| 保存状態と付属品 | 液面、ラベル、コルク、木箱の有無で同じ年でも評価が変わる |
ボルドー全体の生産量は公的統計で追える
供給側の事情は、フランス農業省の統計部門アグレストが毎年公表しています。ジロンド県(ボルドー)の生産量は次のように推移しました。
| 収穫年 | 生産量 | 水準 | 公的資料に書かれた要因 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 413万hl | 直近5年平均比 -15% | べと病の被害で赤の出来が地区ごとに大きく割れた |
| 2024年 | 364.6万hl | 2025年11月の改訂値 | 抜根計画8,000haに加え、花振るい・結実不良・べと病・雹害 |
| 2025年 | 358.5万hl | 直近5年平均比 -17% | 夏の猛暑と抜根で、すでに低かった前年をさらに下回った |
出典: Agreste(フランス農業省統計局)Infos rapides ヴィティキュルチュール各年版
3年続けて直近5年平均を大きく下回っており、2024年と2025年は8,000ヘクタール規模の抜根が数量を押し下げたと公的資料が明記しています。一級シャトーの価格が下がりにくい背景には、こうした産地全体の供給収縮があります。
2026年7月時点の価格帯の見方
当店の販売実績で見ると、グランヴァンは古い年・評価の高い年ほど上に伸び、セカンドのパヴィヨン・ルージュ、サードのマルゴー・デュ・シャトー・マルゴーの順に手が届きやすくなります。具体的な金額は日々動くため、下の一覧から各ボトルの商品ページで最新の価格を確認してください。
ヴィンテージ別のラインアップを一覧で比べる

グランヴァンの各年から、セカンドのパヴィヨン・ルージュ、サードのマルゴー・デュ・シャトー・マルゴー、白のパヴィヨン・ブランまでを一覧にしました。表の各行は当店の実在庫とひも付いており、価格と在庫は商品ページの表示が正です。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
Amazon | 楽天 | 買取 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2019 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
💎 プロのおすすめ
公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン90%・メルロー7%・カベルネ・フラン2%・プティ・ヴェルド1%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは37%。 |
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2位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2017 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
💎 プロのおすすめ
公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン89%・メルロー8%・カベルネ・フラン2%・プティ・ヴェルド1%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは37%。 |
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3位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2016 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン94%・メルロー2%・カベルネ・フラン3%・プティ・ヴェルド1%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは28%。 |
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4位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2015 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン87%・メルロー8%・カベルネ・フラン3%・プティ・ヴェルド2%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは35%。 |
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5位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2013 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン94%・メルロー0%・カベルネ・フラン5%・プティ・ヴェルド1%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは38%。 |
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6位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2010 ハーフボトル 375ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン90%・メルロー7%・カベルネ・フラン1.5%・プティ・ヴェルド1.5%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは38%。容量375mlのハーフボトル。CIVB公式が2010年の熟成ポテンシャルを20〜30年としている。 |
¥110,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
7位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2009 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン87%・メルロー9%・カベルネ・フラン2%・プティ・ヴェルド2%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは36%。 |
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8位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2008 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン87%・メルロー10%・カベルネ・フラン1.5%・プティ・ヴェルド1.5%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは36%。 |
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9位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2007 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン87%・メルロー11%・カベルネ・フラン2%・プティ・ヴェルド0%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは32%。 |
¥90,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
10位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2006 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン90%・メルロー4%・カベルネ・フラン2%・プティ・ヴェルド4%。収穫のうちグランヴァンに使ったのは36%。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
11位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2005 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式のアッサンブラージュはカベルネ・ソーヴィニヨン85%・メルロー8%。CIVB公式が2005年の熟成ポテンシャルを20〜30年としている。 |
¥176,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
12位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 2000 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式はブレンド比率も選別率も公表していない年。エノテカのマルゴー欄は5段階で最高の5。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
13位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 1999 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
💎 プロのおすすめ
公式は比率を公表していない年。エノテカのマルゴー欄は5段階の3。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
14位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 1998 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式は比率を公表していない年。エノテカのマルゴー欄は5段階の3。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
15位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 1995 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式は比率を公表していない年。エノテカのマルゴー欄は5段階の4。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
16位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 1994 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式は比率を公表していない年。エノテカのマルゴー欄は5段階の3。 |
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17位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 1989 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式は比率を公表していない年。エノテカのマルゴー欄は5段階の4。 |
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18位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 1986 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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エノテカのマルゴー欄は4だがポイヤック欄は5。左岸の中で評価が割れた年。 |
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19位グランヴァン
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シャトー・マルゴー 1984 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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エノテカのマルゴー欄で掲載44年間ただ一度「1」が付いた年。ポイヤック欄は2。 |
¥110,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
20位セカンド
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パヴィヨン・ルージュ デュ・シャトー・マルゴー 2019 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式によれば1906年ヴィンテージからこの名を名乗るメドック最古のセカンドワイン。 |
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21位セカンド
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パヴィヨン・ルージュ デュ・シャトー・マルゴー 2014 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式によれば1906年ヴィンテージからこの名を名乗るメドック最古のセカンドワイン。 |
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22位セカンド
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パヴィヨン・ルージュ デュ・シャトー・マルゴー 2009 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式によれば1906年ヴィンテージからこの名を名乗るメドック最古のセカンドワイン。 |
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23位セカンド
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パヴィヨン・ルージュ デュ・シャトー・マルゴー 2001 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式によれば1906年ヴィンテージからこの名を名乗るメドック最古のセカンドワイン。 |
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24位セカンド
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パヴィヨン・ルージュ デュ・シャトー・マルゴー 1993 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式によれば1906年ヴィンテージからこの名を名乗るメドック最古のセカンドワイン。 |
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25位サード
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マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー 2015 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式が2009年から瓶詰めを始めたサードワイン。それ以前は同じ第3のワインをバルクで売っていた。 |
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26位サード
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マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー 2017 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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公式が2009年から瓶詰めを始めたサードワイン。それ以前は同じ第3のワインをバルクで売っていた。 |
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27位白
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パヴィヨン・ブラン デュ・シャトー・マルゴー 2021 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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ソーヴィニヨン・ブランのみで造る白。収穫の約50%をこの白に充て、約8か月熟成させる(うち新樽約20%)。 |
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28位白
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パヴィヨン・ブラン デュ・シャトー・マルゴー 2005 750ml | メーカー希望小売価格は公表されていない。実勢は流通経路と状態で変動する(2026年7月時点) |
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ソーヴィニヨン・ブランのみで造る白。収穫の約50%をこの白に充て、約8か月熟成させる(うち新樽約20%)。 |
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各行の特徴欄には、シャトー・マルゴー公式サイトが年ごとに公表しているアッサンブラージュと、収穫のうちグランヴァンに使った割合を転記している。1999年以前は公式が比率を公表していないため、エノテカのヴィンテージチャート(同社が自社編集した独自評価であり公的資料ではない)を参照している。なお、表内の「プロのおすすめ」表示・価格更新日の表示・最安表示は、行の中身にかかわらずテンプレート上で一律に描画されるものであり、個別の行の評価や価格を示すものではない。在庫と価格は各商品ページの表示が正。
一覧を眺めると、同じシャトー・マルゴーでも年によって価格帯が大きく違うことがわかります。古くて評価の定まった年と、選別が厳しかった近年が上に来やすく、評価が地味な年や熟成の途中にある年は落ち着いた帯に収まります。
初めての1本なら、サードのマルゴー・デュ・シャトー・マルゴーかセカンドのパヴィヨン・ルージュが現実的です。どちらも同じ畑、同じ管理下で造られていて、節目にグランヴァンへ進む前の基準を作るのに向いています。同じ一級シャトーの中で比べたい場合はワイン一覧から他のボルドー左岸の銘柄も見比べてみてください。
1855年格付けの実際と20点満点という言い伝え

日本語の記事でよく見る説明があります。「1855年のパリ万国博覧会に合わせた格付けで、シャトー・マルゴーだけが20点満点を得た」というものです。この話の出どころを追いかけると、一次資料同士が正面からぶつかっていることがわかりました。
シャトー側は書いている
シャトー・マルゴーの公式サイトの歴史ページには、「パリでブラインドテイスティングが行われた」「4つのシャトーが第1級に分類され、シャトー・マルゴーだけが20点満点という最高点を得た」と英語で明記されています。主張しているのはシャトー自身です。
出典: Histoire|Château Margaux 公式
格付けの公式団体とフランス政府は違うことを書いている
一方、格付けを管理する公式団体(Conseil des Grands Crus Classés en 1855)は、格付けがボルドー商工会議所から仲買人組合に委託されたものであり、その根拠は長期にわたって実際に付いた取引価格の実績だったと書いています。同団体は「当時の格付け対象の大半は万博に出品すらしていない」とまで明記しており、原本を読むと出品していないシャトーの名前の後ろに印が付いている、と説明しています。
フランス国立原産地・品質研究所(INAO)の仕様書も同じ立場で、「この格付けはワインが到達した価格を考慮していた。価格が品質を反映していたからである」と記します。点数制も20点満点も、公的資料には一度も出てきません。
出典: Histoire du classement|Conseil des Grands Crus Classés en 1855 / The 1855 Classification(同団体英語版)
結論として書けること
「マルゴーだけが20点満点」はシャトー・マルゴー公式サイトの記述としては実在します。ただし格付けを管理する団体とフランス政府の資料は、格付けの根拠を取引価格の実績としており、点数という枠組み自体に言及していません。逸話として紹介するなら、出どころがシャトー側だと添えるのが誠実です。
格付けの実数
1855年格付けは1855年4月18日に公表され、赤と甘口白の2部構成です。現在の内訳は次のとおりで、合計88シャトーになります。メドックの赤だけが対象だと説明されることがありますが、ソーテルヌとバルサックの甘口白27シャトーも同じ格付けの一部です。
| 区分 | 等級 | シャトー数 |
|---|---|---|
| 赤(メドック5アペラシオン+グラーヴ1) | 第1級 | 5 |
| 赤(メドック5アペラシオン+グラーヴ1) | 第2級 | 14 |
| 赤(メドック5アペラシオン+グラーヴ1) | 第3級 | 14 |
| 赤(メドック5アペラシオン+グラーヴ1) | 第4級 | 10 |
| 赤(メドック5アペラシオン+グラーヴ1) | 第5級 | 18 |
| 甘口白(ソーテルヌ・バルサック) | プルミエ・クリュ・シュペリュール | 1 |
| 甘口白(ソーテルヌ・バルサック) | 第1級 | 11 |
| 甘口白(ソーテルヌ・バルサック) | 第2級 | 15 |
| 合計 | — | 88 |
甘口白のプルミエ・クリュ・シュペリュールはシャトー・ディケム1軒のみで、ジロンド県の白ワインでこの格付けに入っているのはこの27軒だけだとINAOが記しています。
170年で変更は2回だけ
公式団体によれば、当初のリストからの変更は2回しかありません。1つは1855年9月16日にシャトー・カントメルルが第5級に加えられたこと。もう1つが1973年6月のシャトー・ムートン・ロートシルトの第1級昇格です。つまり当初の第1級は4軒で、現在の第1級5軒は次の顔ぶれになります。
- シャトー・ラフィット・ロートシルト
- シャトー・ラトゥール
- シャトー・マルゴー
- シャトー・ムートン・ロートシルト
- シャトー・オー・ブリオン
日本語圏でいう五大シャトーはこの5軒を指しますが、公式団体が使う呼称はプルミエ・クリュ(Premiers Crus)です。ムートンの昇格年について、公式団体は「1973年6月」までしか記しておらず、日付や署名者を特定する記述は公的資料からは確認できませんでした。
AOCマルゴーの仕様書が決めていること
格付けとは別に、マルゴーを名乗るための条件はフランスの法令で細かく決まっています。現行の仕様書は2023年3月31日のアレテで承認されたもので、主な規定は次のとおりです。
| 項目 | 規定 |
|---|---|
| 認可品種 | 6品種すべてが「主要品種」。補助品種という区分は現行仕様書に存在しない |
| 適応品種 | カステ(castets N)。作付面積の5%以下かつアッサンブラージュの10%以下 |
| 対象となる酒質 | 赤の静止ワインのみ。白と発泡は名乗れない |
| 基準収量 | 57hl/ha |
| 上限収量 | 63hl/ha(畝間1.40〜1.50mの特例区画は60hl/ha) |
| 最低自然アルコール度数 | 11%vol |
| 補糖後の上限度数 | 13.5%vol |
| 植栽密度 | 1ヘクタールあたり7,000本以上、畝間1.50m以下 |
| 剪定 | 1株あたり最大12芽 |
| 除草 | 区画の全面的な化学除草を禁止 |
| 熟成期間 | 収穫翌年の6月1日まで。出荷は同年9月1日から |
出典: AOC Margaux 仕様書(cahier des charges)|フランス農業省 BO-agri
日本語の解説で見落とされがちな点が2つあります。1つは認可品種で、カベルネ・フラン・カベルネ・ソーヴィニヨン・カルメネール・コット(マルベック)・メルロー・プティ・ヴェルドの6品種すべてが主要品種として並んでおり、カルメネールとコット(マルベック)も正式な認可品種です。カベルネ・フランを補助品種と書く解説を見かけますが、現行の仕様書に補助品種という区分はありません。
もう1つは対象になる村です。1954年8月10日のデクレではマルゴー・カントナック・スーサン・アルサック・ラバルドの5つの村でしたが、マルゴーとカントナックが合併したため、現行の仕様書はアルサック・ラバルド・マルゴー・カントナック・スーサンの4コミューン表記になっています。仕様書自身が「合併の結果4コミューンからなる」と明記しています。
パヴィヨン・ルージュとサードワインという入口

グランヴァンが手の届かない価格でも、同じシャトーには別の選択肢があります。しかもその歴史は思ったより古い。セカンドワインのパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは、公式によれば1906年ヴィンテージからこの名を名乗っており、メドック最古のセカンドワインです。それ以前は1879年から「シャトー・マルゴーの2番目のワイン」として売られていました。
出典: Pavillon Rouge du Château Margaux|公式
サードワインのマルゴー・デュ・シャトー・マルゴーは、2009年から瓶詰めされています。ただし「2009年に第3のワインが誕生した」という書き方は正確ではありません。公式は、第3のワイン自体はそれ以前からあったがバルクで売られており、2009年に初めてパヴィヨン・ルージュと同じ手間で樽熟成して瓶詰めした、と説明しています。生まれたのは第3のワインではなく、瓶に入ったサードワインというべきでしょう。
出典: Margaux du Château Margaux|公式
現在のラインアップは5種類ある
「シャトー・マルゴーには赤3種と白1種がある」という説明も、2026年7月時点では古くなっています。公式サイトが掲げるラインアップは5種類です。
| 名称 | 種別 | 公式の記載から | 年産 |
|---|---|---|---|
| シャトー・マルゴー | 赤・グランヴァン | 17世紀から世界最高峰の一つと認められてきたと公式が記す | 年産約12万本 |
| パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー | 赤・セカンド | 1906年ヴィンテージからこの名を名乗る。メドック最古のセカンドワインだと公式が明記 | 年産約10万本 |
| マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー | 赤・サード | 2009年から瓶詰め。それ以前は同じ第3のワインをバルクで売っていたと公式が記す | 年産約4万〜6万本 |
| パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー | 白 | 1920年からこの名。ソーヴィニヨン・ブランのみで造る | 年産約1万本 |
| パヴィヨン・ブラン・スゴン・ヴァン | 白・セカンド | 2022年ヴィンテージから瓶詰め。公式が「5世紀で5本目のワイン」と表現した | 年産約8,000本 |
加えて、2009年からは瓶詰めせずボルドーのネゴシアンにバルクで売る4本目のワインも造っていると公式が記す。つまり瓶に入って市場に出るのが5種類で、その外側にもう1段階あるということです。
パヴィヨン・ブランと2022年に加わった5本目

マルゴーの白、パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴーは、1920年からこの名で出ています。公式は品種について「ソーヴィニヨン・ブランのみ」と書き、100%という数値表現は使っていません。主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 品種 | ソーヴィニヨン・ブランのみ(公式は100%ではなく exclusively と表記) |
| 畑の面積 | 12ha。ただし公式サイト内に11ha・約10haという記述も混在する |
| 樹齢 | 平均約50年 |
| 選別 | 収穫の約50%をパヴィヨン・ブランに充てる。一部はセカンド、残りはバルク売り |
| 熟成 | 約8か月。うち新樽は約20%。350L樽も併用 |
| 栓 | 2017年ヴィンテージからDiam |
| AOC | AOCマルゴーは赤の静止ワインのみなので、この白はマルゴーを名乗れない |
出典: Pavillon Blanc du Château Margaux|公式
注意したいのは選別率です。「収穫の3割しか使わない」と書かれることがありますが、公式は収穫の約50%をパヴィヨン・ブランに充てると記しています。残りはセカンドとバルク売りに回ります。畑の面積も、技術資料は12ヘクタールですが、同じ公式サイトの2023年・2024年の注記は11ヘクタール、2022年の注記は約10ヘクタールと書いており、数値を引くなら出典ページを明示するのが安全です。
2022年から5本目のワインが加わった
2022年ヴィンテージから、パヴィヨン・ブランのセカンドが瓶詰めされるようになりました。公式はこれを「5世紀のあいだで当家が世に出した5本目のワイン」と表現しています。白のセカンドという珍しい立ち位置で、年産は約8,000本とされています。
出典: Pavillon Blanc Second Vin|公式
なお、この白はAOCマルゴーを名乗れません。仕様書がマルゴーの対象を赤の静止ワインのみと定めているためで、これは法令上の帰結です。白の保管は赤より温度変化に弱いので、ワインの保管と賞味期限の考え方も併せて確認しておくと安心です。抜栓後に飲みきれないときの扱いはワインストッパーの選び方をまとめた記事が参考になります。
飲み頃とデカンタージュ、料理との合わせ方

飲み頃について、シャトー・マルゴーの公式サイトは年ごとの推奨時期を数値で示していません。公的に確認できるのはCIVBの熟成ポテンシャルで、2024年が8〜15年、2010年と2005年が20〜30年となっています。これはボルドー全体の目安なので、一級シャトーはこの上限側に寄ると考えるのが実際的です。
開けるまでの扱い
若い年ほど時間をかけて空気に触れさせると香りがほどけ、古い年は繊細な香りが飛ばないよう短めにとどめる、というのが基本の考え方です。具体的な時間は保管状態とその日の状態で変わるため、少量をグラスに取って15分ごとに確かめ、開いてきた時点で残りを注ぐのが確実です。澱がある古いボトルは、抜栓の半日前から立てておくと注ぎやすくなります。
料理との相性
| 合わせやすい | 理由 |
|---|---|
| 赤身肉のステーキ、ローストビーフ | 肉の脂とタンニンが互いを和らげる |
| ラムチョップ | 香草の風味がカベルネのスパイシーさと重なる |
| コンテなどのハードチーズ | 熟成香が土っぽい要素と噛み合う |
| きのこのソテー | 熟成した年の第三アロマと同じ方向を向く |
逆に、酸の強いトマトソース、辛味の立った料理、淡白な白身魚はぶつかりやすい組み合わせです。白のパヴィヨン・ブランなら魚介も合いますが、樽の効いた濃いタイプなので、生ものより火を通した料理のほうが噛み合います。
まとめ

シャトー・マルゴーの年ごとの違いは、評論家の点数を見なくても輪郭がつかめます。造り手が公表しているアッサンブラージュと、収穫のうちグランヴァンに使った割合。この2つを21年分並べれば、どの年に何を落として何を残したのかが読み取れます。
そのうえで、産地団体であるCIVB自身が「年に順位を付けることが目的ではない」と明言し、村ごとの公式評価表は存在しないことも押さえておきたいところです。当たり年という枠組みは市場側の言葉であって、産地の公的な制度ではありません。
1本目を選ぶなら、サードのマルゴー・デュ・シャトー・マルゴーかセカンドのパヴィヨン・ルージュから。節目にグランヴァンへ進むとき、選別が厳しかった年を狙うか、評価が落ち着いていて中身の堅い年を狙うかで、同じ予算でもまったく違う体験になります。手放すときも、状態を保って専門の鑑定に出せば価値は正しく受け取れます。
なお、どれほど偉大なワインでも飲むのは20歳になってから、そして適量が前提です。純アルコール量の考え方は「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」|厚生労働省で確認できます。
よくある質問

Q. シャトー・マルゴーの当たり年はどの年ですか
A. 産地団体のCIVBは年に順位を付けておらず、村ごとの公式評価表も存在しません。造り手の公表値で見るなら、収穫のうちグランヴァンに使った割合が最も低い2016年の28%、次いで2015年の35%が厳しい選別の年です。公式が「当家の歴史上最も偉大なヴィンテージの一つ」と書いているのは2019年で、2015年・2016年・2018年と並べて紹介しています。
Q. シャトー・マルゴーの外れ年はありますか
A. エノテカのヴィンテージチャートで見ると、マルゴー欄に最低評価の1が付いたのは掲載44年間で1984年だけです。2番目に低い2は1992年・1991年・1987年・1980年の4年でした。ただし同社は自社編集の独自評価だと明記しており、公的な評価ではありません。また評価が低い年でも熟成後に良くなる例は多いと同社自身が注記しています。
Q. シャトー・マルゴーの定価と価格はいくらですか
A. メーカー希望小売価格は公表されていません。価格は流通の各段階で形成されるため、同じ年でも時期と状態で動きます。当店の販売価格は各商品ページの表示が最新です。供給側の事情もあります。ボルドー全体の生産量は2025年に358.5万hlで直近5年平均を17%下回っており、供給側が絞られている状況がフランス農業省の統計で確認できます。
Q. シャトー・マルゴーは1855年の格付けで20点満点だったのですか
A. シャトー・マルゴーの公式サイトの歴史ページには、パリでブラインドテイスティングが行われ、マルゴーだけが20点満点を得たと書かれています。一方で格付けを管理する公式団体とINAOは、格付けの根拠を長期の取引価格の実績としており、点数制には一切言及していません。公式団体は当時の格付け対象の大半が万博に出品すらしていないとも明記しています。
Q. パヴィヨン・ルージュとシャトー・マルゴーの違いは何ですか
A. パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーはセカンドワインで、公式によれば1906年ヴィンテージからこの名を名乗るメドック最古のセカンドワインです。同じ畑と同じ管理下で造られますが、グランヴァンの基準に達しなかったロットが回されます。グランヴァンに使われるのは収穫の28%から46%なので、残りの多くがここに入ることになります。
Q. マルゴーのサードワインはどれですか
A. マルゴー・デュ・シャトー・マルゴーです。2009年ヴィンテージから瓶詰めされています。ただし第3のワイン自体はそれ以前から存在し、バルクで売られていたと公式が説明しています。2009年に初めてパヴィヨン・ルージュと同じ手間で樽熟成してから瓶詰めした、というのが正確な経緯です。
Q. パヴィヨン・ブランはどんなワインですか
A. シャトー・マルゴーが造る白で、1920年からこの名で出ています。品種はソーヴィニヨン・ブランのみ。収穫の約50%をこの白に充て、約8か月熟成させます。うち新樽は約20%です。AOCマルゴーは赤の静止ワインのみを対象とする法令なので、この白はマルゴーを名乗れません。
Q. マルゴー村のAOCにはどの村が含まれますか
A. 現行の仕様書ではアルサック、ラバルド、マルゴー・カントナック、スーサンの4コミューンです。1954年8月10日のデクレではマルゴー、カントナック、スーサン、アルサック、ラバルドの5つの村でしたが、マルゴーとカントナックが合併したため現在の表記になりました。仕様書自身が合併の結果4コミューンからなると明記しています。
Q. マルゴーの買取はどこに出せばよいですか
A. リンクサスグループのブランデー・ワイン・洋酒買取が窓口です。査定で差が付くのは年式より状態で、液面の下がり、ラベルのカビや破れ、キャップシールの膨らみは減額の要因になります。複数ヴィンテージをまとめてお持ちの場合は、そろえて出したほうが全体の評価が付けやすくなります。
Q. マルゴーの飲み頃はいつですか
A. 造り手は年ごとの推奨時期を数値で公表していません。公的に確認できるのはCIVBの熟成ポテンシャルで、2010年と2005年が20〜30年、2016年と2020年が15〜25年、2019年が10〜20年、2024年が8〜15年です。これはボルドー全体の目安なので、一級シャトーはこの上限側に寄ると考えるのが実際的です。
最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)
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