ラターシュの価格が100万円超になる理由|DRC公式の生産本数とロマネコンティとの違い
ラターシュ(ラ・ターシュ / La Tâche)は、フランス・ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村にある特級畑と、そこからDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)が造る赤ワインの名前です。検索でこの記事にたどり着く方の多くが最初に知りたいのは値段なので、結論から書きます。2026年7月時点の市場相場は1本およそ70万〜130万円。ヴィンテージによって2倍近い差がつきます。
この記事の特徴は、価格の話をしたあとに、DRCが自社サイトで公表している1953年から2019年までのヴィンテージ別生産本数と、フランス政府INAOが定めるAOC仕様書の原文という2つの一次資料をそのまま使って、「なぜその値段なのか」「どの年が当たり年なのか」を数字で説明している点です。評論家の点数や二次情報のまとめではなく、造り手と当局が自分で出している数字だけを土台にしています。

ラターシュの値段と価格相場を先に結論から

「ラターシュ 価格」「ラターシュ 値段」「drcラターシュ 価格」で検索している方に向けて、まず結論を3点だけ示します。
- ラターシュには定価が存在しません。DRCは希望小売価格を公表しておらず、価格はすべて二次流通の相場です。
- 相場は1本およそ70万〜130万円。生産本数が少ない年ほど高く、多い年ほど下がります。
- ロマネコンティとの差はおおむね2.5倍から3倍。ロマネコンティは250万〜400万円が目安です。
ラターシュの価格帯はヴィンテージで2倍以上開く
同じラターシュでも、年によって相場は大きく違います。下の表は2026年7月時点の日本国内における実勢価格をDRCの主要銘柄で横並びにしたものです。ラターシュだけでなくDRCの他の特級も並べているのは、「ラターシュはDRCの中でどのくらいの位置なのか」を知りたい方が多いためです。
| 銘柄 | 2026年7月時点の市場相場 | 備考 |
|---|---|---|
| ラターシュ(近年の当たり年) | 約100万〜130万円 | 2019年・2018年など生産本数が少ない年 |
| ラターシュ(標準的な年) | 約70万〜100万円 | 2017年・2014年など本数が多い年 |
| ラターシュ(1990年代の古酒) | 約60万〜100万円 | 状態とラベルのコンディション次第で大きく振れる |
| ロマネコンティ | 約250万〜400万円 | ラターシュのおおむね2.5倍から3倍 |
| リシュブール | 約45万〜75万円 | ラターシュの半値前後 |
| ロマネ・サン・ヴィヴァン | 約70万〜95万円 | ラターシュに近い水準 |
| グラン・エシェゾー | 約70万〜100万円 | ラターシュに近い水準 |
| エシェゾー | 約55万〜75万円 | DRC赤で最も手が届きやすい部類 |
| コルトン | 約45万〜55万円 | 2009年が初ヴィンテージ |
| モンラッシェ | 約150万〜200万円 | DRCの白で最も高い |
| ヴォーヌ・ロマネ(村名) | 約40万〜50万円 | DRCの入り口にあたる1本 |
表を見ると、ラターシュはDRCの赤の中でロマネコンティに次ぐ2番目の価格帯にあり、リシュブールやエシェゾーのおよそ1.5倍から2倍で取引されていることが分かります。白のモンラッシェはラターシュを上回ることがあり、DRCの中で「ロマネコンティ以外はすべて同じ格」ではない点は押さえておきたいところです。
なぜラターシュには定価が存在しないのか
ラターシュに定価がない理由は単純で、DRCが価格表を公開していないからです。DRCのワインは各国の正規輸入元へ割当(アロケーション)で配分され、そこから選ばれた酒販店へ渡ります。その先の店頭価格は各社が決めるため、公式の希望小売価格という概念そのものが存在しません。つまりラターシュの「定価」を探しても、どの公式資料にも載っていません。これは調べても見つからないのが正解です。
そのうえで、DRC公式サイトには価格の代わりに使える数字があります。それが次の見出しで扱う生産本数です。定価がない以上、希少性を測る唯一の公的な物差しは「その年に何本造られたか」になります。
ロマネコンティとの価格差はおおむね2.5倍前後
ロマネコンティとの価格差は、感覚ではなく本数で説明できます。DRC公式の生産本数を1953年から2019年まで突き合わせると、ラターシュはロマネコンティの平均3.35倍の本数が造られています。2019年に限れば2.43倍、2018年は3.54倍、1996年は4.65倍でした。希少性がおおむね3倍違い、価格差も2.5倍から3倍。両者は素直に対応しています。
ラターシュとは何かをDRC公式の数字で押さえる

ラターシュは、ブルゴーニュ地方コート・ド・ニュイ地区のヴォーヌ・ロマネ村にある特級畑(グラン・クリュ)です。栽培品種はピノ・ノワールで、造り手はDRC1社のみ。畑全体を1社が所有する「モノポール(単独所有畑)」にあたります。ヴォーヌ・ロマネ村には特級畑が6つあり、ラターシュのほかにロマネコンティ、ラ・ロマネ、ラ・グランド・リュ、ロマネ・サン・ヴィヴァン、リシュブールが並びます。
畑の面積は6.0620ヘクタールとDRC公式が明記している
面積について、日本語の記事では「約6ヘクタール」と丸めて書かれることがほとんどですが、DRC公式のラターシュ紹介ページには「6,0620 Ha」と小数点以下4桁まで明記されています。フランス語表記なのでカンマが小数点にあたり、日本式に直すと6.0620ヘクタールです。
ここで1つ注意点があります。INAO「ラターシュAOC仕様書」を読むと、ラターシュの畑面積は仕様書のどこにも書かれていません。仕様書が定めているのは「1988年6月1日と2日の国内委員会で承認された区画図に含まれる畑に限る」という手続きだけで、面積の数字そのものは規定されていないのです。一方でロマネコンティの仕様書には「約1.80ヘクタール、平均年産45ヘクトリットル」と本文中に明記されています。同じヴォーヌ・ロマネの特級でも、面積が公的文書に載っている畑と載っていない畑があります。ラターシュの6.0620という数字の出どころはDRC自身であって、フランス政府ではありません。
1933年からDRCの単独所有畑になった経緯
ラターシュがDRCの単独所有になったのは1933年です。現在のラターシュのAOC区画は、かつて「レ・ゴーディショ」と呼ばれていた区画の一部を含んでおり、DRCが両者を取得したことで現在の6.0620ヘクタールが1社の畑としてまとまりました。AOCとしての「ラターシュ」が認定されたのは1936年9月11日の政令で、これはロマネコンティと同じ日付です。
DRCという会社そのものの歴史はさらに古く、ロマネコンティの畑は12世紀のサン・ヴィヴァン修道院領にさかのぼります。1512年の証書に記された「クロー・デ・サンク・ジュルノー」が1676年の公証文書で「ロマネ」と呼ばれるようになり、1760年にルイ15世の従兄弟であるコンティ公ルイ=フランソワ・ド・ブルボンが買い取ったことで「ロマネコンティ」の名になりました。フランス革命で国有財産として売却されたのち、1819年にウーヴラール家、1869年にジャン=マリー・デュヴォー=ブロシェへ渡り、この人物が現在の所有者一族の先祖にあたります。ここまではすべてAOC仕様書の「原産地との結びつき」の章に書かれている内容です。
DRC公式が公表するラターシュの生産本数(1953年から2019年)

DRCは自社サイトで、9つの銘柄それぞれについて年ごとの収穫本数を公開しています。これは高級ワインの造り手としてはかなり珍しい情報公開で、日本語で紹介されることはほとんどありません。出典はDRC公式サイト「Bouteilles Récoltées」です。以下の表はそこからラターシュとロマネコンティの2銘柄を抜き出し、本数比を計算したものです。
ラターシュとロマネコンティの年別生産本数
| ヴィンテージ | ラターシュ(本) | ロマネコンティ(本) | 本数比 |
|---|---|---|---|
| 1953 | 16,112 | 6,992 | 2.30倍 |
| 1954 | 23,712 | 7,144 | 3.32倍 |
| 1955 | 21,280 | 7,144 | 2.98倍 |
| 1956 | 16,720 | 6,080 | 2.75倍 |
| 1957 | 18,848 | 6,536 | 2.88倍 |
| 1958 | 19,456 | 6,088 | 3.20倍 |
| 1959 | 27,714 | 9,627 | 2.88倍 |
| 1960 | 20,824 | 7,220 | 2.88倍 |
| 1961 | 17,328 | 6,080 | 2.85倍 |
| 1962 | 26,740 | 8,512 | 3.14倍 |
| 1963 | 28,245 | 8,422 | 3.35倍 |
| 1964 | 30,665 | 9,145 | 3.35倍 |
| 1965 | 17,936 | 5,776 | 3.11倍 |
| 1966 | 28,245 | 8,424 | 3.35倍 |
| 1967 | 24,210 | 7,220 | 3.35倍 |
| 1968 | 記載なし | 0(生産なし) | 算出不可 |
| 1969 | 24,209 | 7,220 | 3.35倍 |
| 1970 | 32,280 | 9,626 | 3.35倍 |
| 1971 | 17,753 | 5,294 | 3.35倍 |
| 1972 | 32,280 | 9,626 | 3.35倍 |
| 1973 | 32,280 | 9,627 | 3.35倍 |
| 1976 | 25,384 | 9,120 | 2.78倍 |
| 1977 | 32,220 | 9,420 | 3.42倍 |
| 1978 | 23,710 | 6,535 | 3.63倍 |
| 1979 | 7,600 | 3,344 | 2.27倍 |
| 1980 | 14,288 | 4,408 | 3.24倍 |
| 1981 | 11,552 | 3,800 | 3.04倍 |
| 1982 | 32,224 | 9,120 | 3.53倍 |
| 1983 | 13,158 | 3,867 | 3.40倍 |
| 1984 | 9,728 | 3,040 | 3.20倍 |
| 1985 | 19,487 | 5,443 | 3.58倍 |
| 1986 | 20,328 | 5,790 | 3.51倍 |
| 1987 | 11,186 | 2,915 | 3.84倍 |
| 1988 | 20,137 | 6,438 | 3.13倍 |
| 1989 | 20,532 | 6,723 | 3.05倍 |
| 1990 | 24,071 | 7,446 | 3.23倍 |
| 1991 | 17,137 | 5,043 | 3.40倍 |
| 1992 | 22,784 | 4,776 | 4.77倍 |
| 1993 | 17,971 | 3,600 | 4.99倍 |
| 1994 | 18,705 | 4,210 | 4.44倍 |
| 1995 | 21,118 | 5,397 | 3.91倍 |
| 1996 | 28,373 | 6,101 | 4.65倍 |
| 1997 | 15,266 | 4,814 | 3.17倍 |
| 1998 | 16,921 | 5,064 | 3.34倍 |
| 1999 | 16,640 | 6,917 | 2.41倍 |
| 2000 | 24,867 | 6,286 | 3.96倍 |
| 2001 | 19,789 | 6,407 | 3.09倍 |
| 2002 | 17,343 | 5,548 | 3.13倍 |
| 2003 | 10,147 | 3,575 | 2.84倍 |
| 2004 | 17,193 | 5,663 | 3.04倍 |
| 2005 | 21,906 | 5,489 | 3.99倍 |
| 2006 | 22,140 | 5,546 | 3.99倍 |
| 2007 | 16,844 | 4,088 | 4.12倍 |
| 2008 | 11,560 | 3,151 | 3.67倍 |
| 2009 | 21,939 | 6,465 | 3.39倍 |
| 2010 | 15,763 | 4,636 | 3.40倍 |
| 2011 | 18,196 | 5,673 | 3.21倍 |
| 2012 | 13,358 | 4,203 | 3.18倍 |
| 2013 | 12,677 | 3,903 | 3.25倍 |
| 2014 | 23,158 | 7,888 | 2.94倍 |
| 2015 | 16,644 | 4,831 | 3.45倍 |
| 2016 | 21,770 | 5,281 | 4.12倍 |
| 2017 | 24,981 | 7,521 | 3.32倍 |
| 2018 | 14,275 | 4,029 | 3.54倍 |
| 2019 | 11,929 | 4,906 | 2.43倍 |
この表を作る過程で分かったことがいくつかあります。まず1974年と1975年は表に欄そのものがありません。また1968年はロマネコンティが「0」と記録されており、ラターシュは欄が空欄です。そしてDRC公式の本数表は2019年で止まっています。2020年以降の本数は公式には出ていないため、直近ヴィンテージの希少性を本数で語ることは現時点では誰にもできません。
生産本数表から読み取れること
- ラターシュの最多は32,280本(1970年・1972年・1973年)。最少は1979年の7,600本です。
- 1990年以降のラターシュの平均は18,516本。最少は2003年の10,147本、最多は1996年の28,373本でした。
- 2010年以降で最も少ないのは2019年の11,929本。次いで2013年12,677本、2012年13,358本、2018年14,275本と続きます。
- ロマネコンティの1990年以降の平均は5,282本。2010年以降で6,000本を超えたのは2014年(7,888本)と2017年(7,521本)の2回だけです。
- ラターシュとロマネコンティの本数比は平均3.35倍。年ごとの振れ幅は2.41倍から4.65倍です。
ここは自社の記述訂正も含みます。日本語の解説ではロマネコンティの年産は「約6,000本」と書かれるのが定番ですが、DRC公式の実測値で見ると1990年以降の平均は5,282本、直近の2018年は4,029本、2019年は4,906本です。「約6,000本」は1990年代までなら妥当な数字でしたが、近年の実態からは1割から3割ほど多い見積もりになります。当サイトでも従来この表現を使っていたため、公式データに合わせて改めました。
DRCは収量そのものも公表しています。DRC公式「Rapport de vendanges 2019」には2019年の銘柄別収量と収穫日が記されており、これも一次情報として使えます。
| 銘柄 | 2019年の収穫日 | DRC公式が記した収量 |
|---|---|---|
| コルトン(赤) | 8月30日 | 約15 hl/ha |
| モンラッシェ(白) | 9月15日 | 記載なし |
| リシュブール | 9月15日〜16日 | 21 hl/ha強 |
| ラターシュ | 9月16日午後〜18日 | 23 hl/ha強 |
| ロマネコンティ | 9月17日午前 | 22.5 hl/ha |
| グラン・エシェゾー | 9月19日〜20日 | 28 hl/ha |
| ロマネ・サン・ヴィヴァン | 9月20日〜21日 | 27 hl/ha近く |
| エシェゾー | 9月22日〜23日 | 23 hl/ha |
| コルトン・シャルルマーニュ(白) | 9月22日〜25日 | 26 hl/ha |
注目したいのは、AOC規則が認める基準収量が35ヘクトリットル毎ヘクタール、上限が49ヘクトリットル毎ヘクタールであるのに対し、DRCの実際の収量は15から28ヘクトリットル毎ヘクタールに収まっている点です。法定上限の3割から6割程度しか収穫していないことになります。「なぜ高いのか」への最も直接的な答えは、この収量の低さと本数の少なさにあります。
リンクサス酒販で扱うワインの取り扱い一覧

リンクサス酒販ではブルゴーニュを含むワイン全般を扱っています。下のグリッドはブルゴーニュのコレクション(約225点)から自動で選ばれて表示されるため、DRC以外の生産者のワインも並びます。DRCの在庫状況は個別にお問い合わせください。当日14:00までのご注文で当日発送に対応しています。
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ここではブルゴーニュワインの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
ブルゴーニュの高級ワイン全体の価格帯を知りたい方はブルゴーニュの高級ワインをまとめた記事、ロマネコンティ単体の価格推移を追いたい方はロマネコンティの値段をヴィンテージ別にまとめた記事もあわせてご覧ください。
ラターシュ主要ヴィンテージとDRC特級の比較表

ラターシュの主要ヴィンテージと、DRCの他の特級を横断で比較できる表です。価格順とおすすめ順に並べ替えられます。DRCは全銘柄が定価非公開のため、表中の金額は2026年7月時点のLINXAS実勢価格および二次流通相場です。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
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1位当たり年かつ21世紀で最少クラス
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2位近年の高評価ヴィンテージ
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DRC公式が「exceptionnel」と記した2022年のエシェゾー。 |
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17位評価が分かれる年
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18位2019年に加わったDRC2つ目の白
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DRCが2019年から生産を始めた新しい白の特級。 |
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19位DRCが霜害で極少と記した年
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DRC公式が「非常に乏しい収穫量」と記した2021年。 |
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20位平均を下回る少量生産の年
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DRC ロマネ・コンティ 2015 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
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ラターシュの当たり年と外れ年を公式資料だけで判定する

「ラターシュ 当たり年」は、この記事に最も多く検索でたどり着くキーワードです。ただしここには落とし穴があります。ブルゴーニュの当たり年ランキングという公式資料は、DRCにもINAOにも、そしてブルゴーニュワイン委員会にも存在しません。当たり年という言葉は流通側と評論側が作った便宜的な概念で、造り手や当局が認定しているものではないのです。そのうえで、公的性格を持つ資料だけを使うと何が言えるかを整理します。
日本の2大インポーター公式チャートで見るブルゴーニュ赤の当たり年
日本でブルゴーニュの年評価を自社名で公表している代表的な資料が2つあります。エノテカのヴィンテージチャート(ワイン・アドヴォケイトやワイン・スペクテーターといった海外の評価誌をもとに自社作成)と、ファインズのヴィンテージチャート(現地ワイン協会発行の評価などをもとに自社編集)です。出典の性格が違うため、同じ年でも評価が食い違います。当社で1989年から2023年までのブルゴーニュ赤・白とボルドーの計171組を突き合わせたところ、2社の評価が一致したのは103組、率にして60.2パーセントでした。
| 年 | エノテカ(評価誌ベース) | ファインズ(現地協会ベース) | 2社の一致 | DRC公式データとの関係 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 傑出(最上位) | 秀逸(最上位) | 一致 | DRC公式が「1959年に匹敵」と記した年 |
| 2019年 | 傑出(最上位) | 秀逸(最上位) | 一致 | ラターシュ11,929本・ロマネコンティ4,906本 |
| 2010年 | 傑出(最上位) | 秀逸(最上位) | 一致 | ラターシュ15,763本 |
| 2021年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | DRC公式が「霜害で極めて少ない収穫」と記した年 |
| 2020年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | 公式本数表に欄がない |
| 2017年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | ラターシュ24,981本で2010年以降の最多 |
| 2016年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | コート・ド・ニュイのみ差が出た年 |
| 2015年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | DRC公式が2022年の比較対象に挙げた年 |
| 2014年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | ラターシュ23,158本 |
| 2013年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | ラターシュ12,677本と少ない |
| 2011年 | 評価が分かれる | 評価が分かれる | 不一致 | ラターシュ18,196本 |
| 2024年 | 欄そのものがない | 欄そのものがない | 比較不能 | 両社とも掲載は2023年まで |
| 2025年 | 欄そのものがない | 欄そのものがない | 比較不能 | 両社とも掲載は2023年まで |
結論を先に書くと、2社が揃って最上位に置いているブルゴーニュ赤の年は2022年・2019年・2010年の3つだけです。ラターシュはコート・ド・ニュイのヴォーヌ・ロマネ村にあるので、この3年が最も安全な「当たり年」の答えになります。一方でよく当たり年として挙げられる2015年や2005年は、2社の間で評価が割れています。評価が割れている年を「当たり年」と断言している記事は、片方の資料しか見ていない可能性があります。
DRC自身が公式収穫報告で当たり年に触れている箇所
DRC自身は年ごとに点数を付けませんが、収穫報告のなかで過去の年と比較する記述を残しています。DRC公式「Rapport de vendanges 2022」には、2022年について次の趣旨が書かれています。「比較したいなら2015年や1999年が思い浮かぶが、我々にとって2022年が想起させるのは何より1959年である。質と量の比率を2022年と比べられる唯一の年だ」。これは造り手自身が示した最も明確な当たり年の言及です。
同じ報告書には、2021年が霜害で「非常に乏しい収穫量」だったこと、2003年が暑さで過熟に近づいた年として否定的な文脈で引かれていることも書かれています。一方2019年の報告書では、2019年の積算温度が2003年を上回っていたにもかかわらず「並外れた回復力によってフレッシュさを保った」と評価し、比較対象が現代に見つからず先祖が1870年に書いた小冊子から1865年を引き合いに出しています。2018年については同じ小冊子の1864年に近いとしています。
そしてもう1つ重要な記述があります。2022年の報告書でDRCは、「ヴィンテージの成否は自然と人の1年の仕事、そして我々のリスクテイクと、はっきり言えば運にかかっている」と書いています。造り手自身が運の要素を明記している以上、当たり年を絶対的な序列として扱うのは適切ではありません。
ラターシュに外れ年はあるのか
「ロマネコンティ 外れ年」という検索も一定数あります。結論から言うと、公的な資料に外れ年の定義はありません。ただし手がかりになる記述はあります。エノテカは自社チャートに「チャートはあくまでワインが造られた当時の評価であり、評価が良くない年でも実際に熟成してみたら美味しくなったワインは多々ある」と明記しています。ボルドーワイン委員会も公式サイトで「本当に悪い年は存在せず、あるのは違う年だけだ」という趣旨を述べ、年に順位を付けることを目的にしていないと明言しています。
DRCのラターシュに関して言えば、生産本数が極端に少ない年は畑が厳しい条件にさらされた年であることが多く、1979年の7,600本、2003年の10,147本、1984年の9,728本などがそれにあたります。ただし本数が少ないことは市場では希少性としてプラスに働くため、「難しい年」と「安い年」は必ずしも一致しません。実際、1990年以降で最も本数が多い1996年は相場としては比較的手が届く水準にあります。外れ年を探すより、本数と評価と価格の3つを並べて見るほうが実用的です。
ラターシュの味わいと特徴、飲み頃の目安

公式が使っている味わいの表現
DRC公式のラターシュ紹介ページには、次の一文が置かれています。「ラターシュはエレガンスと力強さである。しばしば見せるタンニンの硬さの下で、情熱が燃えている。それは宮廷の容赦ないエレガンスによって制御されている」。あわせて、フィリップ・ド・シャンパーニュが描いたリシュリュー枢機卿の肖像画を引き合いに、「神経質な手が剣の柄に置かれているが、その剣は白貂と天鵞絨の豊かな装いに包まれている」と表現しています。硬さと華やかさが同居するという趣旨で、これがDRCが公式に示している唯一の味わい表現です。
ロマネコンティについては、AOC仕様書のほうに公的な記述があります。「力強さよりも、並外れた繊細さと大きな複雑さによって際立つ」「若いうちは強い果実香と下草や革のニュアンスが混じり、次第に花を思わせる繊細な香りが現れる」とされています。ラターシュはより硬質で骨格があり、ロマネコンティはより繊細という一般的な説明は、この2つの公式表現とおおむね一致します。
飲み頃はいつからか
飲み頃についても公的な目安があります。ロマネコンティのAOC仕様書には「その資質のすべてを発揮するのは、15年ほどの熟成を経てからである」と書かれています。これは畑と品種の性格に基づく記述なので、同じヴォーヌ・ロマネのピノ・ノワールであるラターシュにも近い目安が当てはまります。逆算すると、2026年時点で本格的な飲み頃に入っているのは2011年より前のヴィンテージということになります。
実務的な注意点をもう1つ。AOC規則は熟成と出荷のタイミングも定めています。ラターシュもロマネコンティも、収穫翌年の6月15日まで熟成させることが義務で、消費者向けに販売できるのは収穫翌年の6月30日以降です。これより早く市場に出ているものは規則上ありえません。
抜栓後の扱いについては、カラフェとデキャンタの違いを整理した記事とワインストッパーの選び方の記事、長期保管についてはワインの保存期間をまとめた記事が参考になります。
ロマネコンティとラターシュの違いをAOC規則の原文で比べる

「ラターシュ ロマネ コンティ 違い」という検索に対して、多くの記事は畑の大きさと価格と味わいの3点で答えています。ここでは別の角度から、フランス政府が定めたAOC仕様書の条文どうしを直接突き合わせます。出典はラターシュ側がINAO「ラターシュAOC仕様書」、ロマネコンティ側がロマネコンティAOC仕様書(2011年10月25日政令第2011-1382号)です。
AOC規則で違う点は5つある
| 比較項目 | ラターシュ | ロマネコンティ | 差の向き |
|---|---|---|---|
| 補助品種の上限 | 最大15パーセント(シャルドネ・ピノブラン・ピノグリの混植のみ) | 最大5パーセント | ラターシュのほうが緩い |
| 手摘みの義務 | 規定なし(特別な定めを置いていない) | 「手摘みで収穫された葡萄に由来する」と明記 | ロマネコンティのみ明文化 |
| 区画平均の最大収穫量 | 8,000 kg/ha | 6,500 kg/ha | ロマネコンティのほうが厳しい |
| ラベルのgrand cru表記 | 必ず記載しなければならない | 記載することができる(任意) | 義務と任意で正反対 |
| ラベルへの品種表示 | 規定なし | 禁止 | ロマネコンティのみ禁止 |
| 基準収量 / 上限収量 | 35 hl/ha / 49 hl/ha | 35 hl/ha / 49 hl/ha | 同一 |
| 最低植栽密度 | 9,000株/ha | 9,000株/ha | 同一 |
| 果汁の最低糖度 | 198 g/L | 198 g/L | 同一 |
| 最低自然アルコール度数 | 11.5パーセント | 11.5パーセント | 同一 |
| 補糖後の総アルコール上限 | 14.5パーセント | 14.5パーセント | 同一 |
| 灌漑 | 禁止 | 禁止 | 同一 |
| 木片(オークチップ)の使用 | 禁止 | 禁止 | 同一 |
| 連続式圧搾機 | 禁止 | 禁止 | 同一 |
| 熟成の最低期間 | 収穫翌年の6月15日まで | 収穫翌年の6月15日まで | 同一 |
| 消費者向け発売の解禁日 | 収穫翌年の6月30日以降 | 収穫翌年の6月30日以降 | 同一 |
| 欠株率の上限 | 20パーセント | 20パーセント | 同一 |
| AOC認定年 | 1936年9月11日の政令 | 1936年9月11日の政令 | 同一 |
| 生産可能な色 | 赤のスティルワインのみ | 赤のスティルワインのみ | 同一 |
18項目のうち実際に規定が違うのは5項目だけでした。整理すると次のようになります。
- 補助品種の上限が3倍違う。ラターシュは各区画で最大15パーセントまで白ブドウの混植を認めますが、ロマネコンティは5パーセントまでです。
- 手摘みの義務があるのはロマネコンティだけ。ロマネコンティの仕様書は「手摘みで収穫された葡萄に由来する」と明記していますが、ラターシュの仕様書は収穫方法について特別な定めを置いていません。実務ではDRCが全銘柄を手摘みしていますが、規則の水準では差があります。
- 区画あたりの最大収穫量が違う。ラターシュが8,000キログラム毎ヘクタール、ロマネコンティが6,500キログラム毎ヘクタールです。
- ラベルのgrand cru表記が義務と任意で逆。ラターシュは「必ず記載しなければならない」、ロマネコンティは「記載することができる」です。しかもラターシュ側は文字の大きさまで指定されており、appellation名の直下に、高さも幅もappellation名の3分の2以下で置くことが求められています。
- 品種表示の扱いが違う。ロマネコンティはラベルへの品種表示が禁止されていますが、ラターシュの仕様書に同じ禁止規定はありません。
規則が同じなのに価格が3倍違う理由
興味深いのは、基準収量も上限収量も糖度もアルコール度数も植栽密度も、両者はまったく同じだという点です。規則の厳しさで価格差3倍を説明することはできません。では何が違うのか。答えは面積と本数です。
- ロマネコンティ 約1.80ヘクタール、平均年産45ヘクトリットル(AOC仕様書に明記)
- ラターシュ 6.0620ヘクタール(DRC公式サイトに明記、AOC仕様書には面積規定なし)
- 2019年の実績本数はロマネコンティ4,906本、ラターシュ11,929本で2.43倍
- 1953年から2019年までの平均本数比は3.35倍
畑の面積が約3.4倍、生産本数が平均3.35倍。希少性の倍率と価格の倍率がほぼ一致しているのが、DRCの価格構造のいちばん分かりやすい説明です。
DRCが手がける9つのグラン・クリュと村名ワイン

9銘柄の一覧と収穫時期
DRC公式サイトは自社の銘柄を「9 Grands Crus」として紹介しています。赤7銘柄と白2銘柄です。下の表は公式の並びに、2019年の生産本数を対応させたものです。
| 銘柄 | 村 | 色 | 畑の面積 | 2019年の生産本数 |
|---|---|---|---|---|
| ロマネコンティ | ヴォーヌ・ロマネ | 赤 | 約1.80 ha(AOC規則に明記) | 4,906本 |
| ラターシュ | ヴォーヌ・ロマネ | 赤 | 6.0620 ha(DRC公式) | 11,929本 |
| リシュブール | ヴォーヌ・ロマネ | 赤 | DRC公式に面積の記載なし | 8,135本 |
| ロマネ・サン・ヴィヴァン | ヴォーヌ・ロマネ | 赤 | DRC公式に面積の記載なし | 16,214本 |
| グラン・エシェゾー | フラジェ・エシェゾー | 赤 | DRC公式に面積の記載なし | 10,606本 |
| エシェゾー | フラジェ・エシェゾー | 赤 | DRC公式に面積の記載なし | 10,453本 |
| コルトン | アロース・コルトン | 赤 | DRC公式に面積の記載なし | 4,403本 |
| コルトン・シャルルマーニュ | アロース・コルトン | 白 | DRC公式に面積の記載なし | 9,110本(2019年が初年度) |
| モンラッシェ | ピュリニー/シャサーニュ | 白 | DRC公式に面積の記載なし | 2,204本 |
公式が面積を明記しているのはロマネコンティ(AOC仕様書に約1.80ヘクタール)とラターシュ(DRC公式に6.0620ヘクタール)だけで、残り7銘柄の面積はDRC公式サイトにも掲載されていません。他サイトに載っている面積は第三者の集計値です。
なお、DRCは村名のヴォーヌ・ロマネや一級のプティ・モンも造っていますが、公式サイトの「9 Grands Crus」には含まれていません。2019年の収穫報告にはヴォーヌ・ロマネ プティ・モンの収穫日が記載されており、実際に生産されていることは確認できます。
2019年に加わったコルトン・シャルルマーニュ
ここは日本語の記事でほとんど反映されていない点です。DRCは2019年からコルトン・シャルルマーニュを生産しています。2019年の収穫報告に「2019年は我々のコルトン・シャルルマーニュの畑にとって初めての収穫と醸造となる」と明記され、公式の本数表でもコルトン・シャルルマーニュの欄は2019年の9,110本しかありません。
したがって、「DRCの白はモンラッシェのみ」という説明は2019年以降は正しくありません。当サイトの比較表でもモンラッシェを「DRC唯一の白」と表記していたため、公式情報にあわせて「DRCが手がける2つの白のうち最も歴史が長い1本」という趣旨に改めています。
同様に、赤のコルトンは2009年が初ヴィンテージです。公式の本数表でコルトンの欄が2009年から始まっていることで裏付けられます。DRCのラインナップは固定ではなく、直近17年で2銘柄増えています。
ラターシュの購入方法とDRC公式が出している偽物警告

DRC公式が示す唯一の対策は購入経路の限定
DRCは公式サイトにDRC公式「Contrefaçons : Avertissement !」という専用ページを設け、偽造品について警告しています。要旨は次のとおりです。
- フランスを含むヨーロッパ各国の警察が、近年のヴィンテージのロマネコンティを対象とした国際的な偽造ネットワークを摘発している
- 被害者にはプロの業者だけでなく、愛好家のコレクターも含まれる
- ボトルの出所に完全な確証がない限り、公式の流通経路すなわち正規のディストリビューターと、そこが選定した酒販店以外からは決して購入しないこと
- それが真正性と、保管状態の健全さの両方を担保する唯一の方法である
ここで押さえておきたいのは、DRC公式は「偽物の見分け方」を一切示していないという点です。ラベルの微細な特徴やキャップシールの刻印といった判別方法は公開されておらず、公式が示す対策は購入経路を限定することだけです。インターネット上に流通している「見分け方」の多くは第三者による推測であり、DRCが認めた判別基準は存在しません。この点は正直に書いておく必要があります。
購入前に確認したい5項目
公式の判別基準がない以上、購入時に確認できるのは経路と状態に関する情報になります。当社が高額ワインを扱うときに実際に見ている項目を挙げます。
- 入手経路が説明できるか。正規輸入元からの流通か、オークション経由か、個人からの買い取りか。DRC公式が言う「完全な確証」とは、この経路が説明できることを指します。
- 保管履歴が分かるか。AOC規則は瓶詰め後の保管を5度から22度と定めています。この範囲を外れた履歴があるボトルは、真正であっても価値が落ちます。
- 液面の位置。コルクの状態と液面の下がり具合は、規則で定められた温度帯を守れていたかの間接的な手がかりになります。
- ラベルのgrand cru表記。ラターシュはAOC規則でgrand cruの表記が義務づけられ、文字の大きさもappellation名の3分の2以下と指定されています。この表記がないラターシュは規則上ありえません。
- 発売時期との整合。収穫翌年の6月30日より前に流通していたと主張されるボトルは、規則と矛盾します。
ラターシュとDRCの買取相場と高く売るコツ

ヴィンテージ別の買取目安
「drcラターシュ 買取」「ラ・ターシュ 複数ヴィンテージ 買取」といった検索が多いので、DRC公式の生産本数と対応させた買取の目安を示します。同じ銘柄でもヴィンテージで倍近い差がつくため、年をまたいで複数本お持ちの場合はまとめて査定に出したほうが年ごとの評価差が正しく反映されます。
| 銘柄とヴィンテージ | DRC公式の生産本数 | 希少度の位置づけ | 買取参考レンジ |
|---|---|---|---|
| ラターシュ 2019 | 11,929本 | 当たり年かつ21世紀で最少クラスの生産本数 | 70万〜110万円 |
| ラターシュ 2018 | 14,275本 | 2010年以降で4番目に少ない | 60万〜95万円 |
| ラターシュ 2017 | 24,981本 | 2010年以降で最多 | 50万〜80万円 |
| ラターシュ 2015 | 16,644本 | 評価誌の評価が高く流通量は平均並み | 60万〜95万円 |
| ラターシュ 2012 | 13,358本 | 2010年以降で3番目に少ない | 55万〜90万円 |
| ラターシュ 2010 | 15,763本 | 日本の2社が揃って最高評価 | 65万〜100万円 |
| ラターシュ 2003 | 10,147本 | 1990年以降で最少 | 50万〜85万円 |
| ラターシュ 1999 | 16,640本 | 評価誌が満点をつけた年 | 75万〜120万円 |
| ラターシュ 1996 | 28,373本 | 1990年以降で最多 | 40万〜70万円 |
| ロマネコンティ 2019 | 4,906本 | ラターシュの2.43分の1 | 250万〜400万円 |
| ロマネコンティ 2018 | 4,029本 | 2010年以降で最少 | 240万〜380万円 |
| ロマネコンティ 2017 | 7,521本 | 2010年以降で2番目に多い | 220万〜350万円 |
買取レンジは2026年7月時点の当社実績に基づく目安で、付属品の有無、液面、ラベルの状態、保管履歴、そして査定時点の為替と需給によって上下します。モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュなど白の買取もお受けしています。
査定額を落とさないための4つのポイント
- 木箱と納品書を一緒に出す。DRC公式が言う「出所の確証」に近づく材料になり、査定額に直接効きます。
- 常温で放置しない。AOC規則が定める保管温度は5度から22度です。査定前の数週間でも高温にさらすと評価が落ちます。
- ラベルを拭かない。汚れを落とそうとして紙面を傷めると、真正性の確認材料が減ってしまいます。
- 複数ヴィンテージをまとめる。本数が少ない年と多い年をセットで出すと、コレクションとしての評価が加わることがあります。
査定のご依頼はリンクサス お酒買取から承ります。宅配・出張・店頭の3つの方法をご用意しています。お酒は20歳になってから。飲まれる際は適量を心がけてください。
ラターシュに関するよくある質問

ラターシュの値段はいくらですか?
2026年7月時点の市場相場で1本およそ70万〜130万円です。ラターシュには定価が存在せず、DRCは希望小売価格を公表していません。生産本数が少ない2019年や2018年は高く、本数が多い2017年や1996年は相対的に手が届きやすい水準になります。
ラターシュの畑の面積は何ヘクタールですか?
DRC公式サイトのラターシュ紹介ページに「6,0620 Ha」と記載されており、日本式に直すと6.0620ヘクタールです。ただしINAOが定めるAOC仕様書には面積の規定がなく、この数字の出どころはDRC自身です。
ラターシュの当たり年はいつですか?
エノテカとファインズという日本の2大インポーターの公式チャートを突き合わせると、2社が揃ってブルゴーニュ赤の最上位に置いているのは2022年・2019年・2010年の3年です。よく当たり年とされる2015年や2005年は2社の評価が割れています。なお当たり年ランキングという公式資料はDRCにもINAOにも存在しません。
ラターシュは年間何本造られていますか?
DRC公式が公表している本数表によると、1990年以降の平均は18,516本です。2010年以降で最も少ないのは2019年の11,929本、最も多いのは2017年の24,981本でした。公式の本数表は2019年で止まっており、2020年以降の本数は公表されていません。
ロマネコンティは年間約6,000本というのは正しいですか?
DRC公式の実測値では、1990年以降の平均は5,282本です。2010年以降で6,000本を超えたのは2014年の7,888本と2017年の7,521本の2回だけで、2018年は4,029本、2019年は4,906本でした。約6,000本という表現は近年の実態より多めの見積もりになります。
ラターシュとロマネコンティの違いは何ですか?
AOC仕様書を18項目で突き合わせると、実際に規定が違うのは5項目だけです。補助品種の上限が15パーセントと5パーセント、手摘みの義務がロマネコンティにのみあること、区画あたり最大収穫量が8,000キログラムと6,500キログラム、ラベルのgrand cru表記が義務と任意で逆であること、品種表示がロマネコンティのみ禁止であることです。収量・糖度・アルコール度数・植栽密度はまったく同じです。
ラターシュの飲み頃はいつですか?
ロマネコンティのAOC仕様書には「その資質のすべてを発揮するのは15年ほどの熟成を経てから」と記されています。同じヴォーヌ・ロマネのピノ・ノワールであるラターシュにも近い目安が当てはまるため、2026年時点では2011年より前のヴィンテージが本格的な飲み頃に入っている計算になります。
ラターシュの偽物の見分け方はありますか?
DRC公式は偽造品への警告ページを設けていますが、ラベルやキャップシールによる判別方法は一切公開していません。公式が示す唯一の対策は「出所に完全な確証がない限り、正規のディストリビューターとそこが選定した酒販店以外からは購入しない」ことです。ネット上の見分け方の多くは第三者による推測です。
DRCの白ワインはモンラッシェだけですか?
2019年からコルトン・シャルルマーニュが加わったため、現在は2銘柄です。DRC公式の2019年収穫報告に「2019年はコルトン・シャルルマーニュの畑にとって初めての収穫と醸造」と明記され、公式の本数表でも同銘柄の欄は2019年の9,110本のみです。
ラターシュの買取や購入はリンクサスのどこでできますか?
購入はお酒の通販リンクサス酒販のワイン一覧、査定と買取はリンクサス お酒買取をご利用ください。宅配・出張・店頭の3つの方法から選べます。複数のヴィンテージをお持ちの場合はまとめて査定に出すと年ごとの評価差が反映されます。
この記事で使った一次資料
- DRC公式サイト「Bouteilles Récoltées」(1953年から2019年までの銘柄別収穫本数、2026年7月28日取得)
- DRC公式のラターシュ紹介ページ(畑の面積6,0620 Haと味わいの公式表現)
- DRC公式「Rapport de vendanges 2019」(銘柄別の収量と収穫日、コルトン・シャルルマーニュ初年度の記載)
- DRC公式「Rapport de vendanges 2022」(2022年と1959年の比較、運の要素に関する記述)
- DRC公式「Contrefaçons : Avertissement !」(偽造品に関する公式警告)
- INAO「ラターシュAOC仕様書」(ラターシュAOCの栽培・醸造・表示規定)
- ロマネコンティAOC仕様書(2011年10月25日政令第2011-1382号)(ロマネコンティAOCの規定と畑面積・平均年産)
- エノテカのヴィンテージチャート および ファインズのヴィンテージチャート(日本の2大インポーターによるヴィンテージ評価)
最終更新 (リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)




























