梅酒の度数はどのくらい?ラベルの数字の決まり方

梅酒の度数はどのくらい?ラベルの数字の決まり方

梅酒の瓶には、必ずアルコール分が書いてあります。8%のものもあれば19%のものもある。ではその数字は、誰が、どういう手つきで決めているのでしょうか。酒税法は「アルコール分」を温度十五度のときの容量パーセントと定義していますが、ラベルにそれを書かせているのは酒税法ではありません。そして梅酒の度数は、瓶の中身に浮ひょうを浮かべても出てきません。糖が溶けているからです。この記事は、梅酒の度数という数字が、どの条文で定義され、どの手順で測られ、どこまで正確なのかを、条文と国税庁の分析法そのものから追いました。先に結論を書くと、梅酒は原則として一度蒸留しないと度数が測れない酒で、国税庁自身がその測定について「常に『真の値』とぴったり同じ値を得ることは、現実には不可能」と明記しています。

梅酒の度数の目安|市販は何度あたりが中心か

梅酒の度数の目安|市販は何度あたりが中心か
グラスに注いだ梅酒と青梅

市販の梅酒は、8%から15%あたりに集まります。この記事の比較表に並べた30銘柄でいえば、いちばん低いのが炭酸で割ったタイプの4%、いちばん高いのが加水しない原酒の19%です。ビールが4%から6%、ワインが11%から14%ですから、甘い見た目のわりに、度数はワインと同じ層にいる飲みものです。

ただ、この記事で追いたいのは目安そのものではありません。ラベルの「アルコール分14度」という数字が、どういう定義に従い、どう測られ、どれくらいの幅を持っているのか。そこを条文と分析法の側から見ていきます。

酒税法の「アルコール分」は十五度のときの容量パーセント

出発点は酒税法第三条第一号です。用語の定義を並べた条で、最初の号がアルコール分にあてられています。

温度十五度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう。

酒税法(昭和二十八年法律第六号)第三条第一号

短い一文ですが、二つのことが決まっています。ひとつは、度数が容量の割合であって重量の割合ではないこと。エタノールは水より軽いので、同じ14%でも重量で数えれば11%台になります。もうひとつは、温度が十五度に固定されていること。液体は温まれば膨らみ、冷えれば縮みますから、測る温度を決めないと容量の割合は決まりません。法律はその揺れを、十五度という一点を打つことで止めています。

すぐ次の第二号には、対になる定義が置かれています。温度十五度の時において原容量百立方センチメートル中に含有する不揮発性成分のグラム数をいう。これがエキス分です。基準の温度は同じ十五度で、数える対象だけが「蒸発しない成分」に変わります。梅酒はこの二つの物差しに同時に挟まれていて、その事情が測り方を面倒にしています。

一度以上で「酒類」になる|下の端はここで切れている

度数の下の端は、酒税法第二条第一項が引いています。この法律で「酒類」とはアルコール分一度以上の飲料をいう、という書き出しです。一度未満の飲料なら酒類ではなく、酒税もかからず、酒販免許の対象にもなりません。

いっぽう上の端は、梅酒には引かれていません。清酒には「アルコール分が二十二度未満のもの」という上限が定義そのものに書き込まれていますが、リキュールの定義に度数の上限はない。だから19%の梅酒原酒が存在できます。梅酒の度数は、下だけが一度で止められ、上は開いている、という形をしています。

銘柄ごとに度数が違う三つの理由

同じ梅酒でも4%から19%まで開くのは、造りの段階で三か所に分岐があるからです。

分岐点 度数への効き方 代表的な仕上がり
ベースに使う酒 ホワイトリカーは35%前後、ブランデーは40%前後、日本酒ベースは15%前後 ベースが高いほど仕込み直後の度数が高い
加水と割り材 加えた分だけアルコールの割合が下がる 炭酸タイプで4%前後、標準タイプで8%から15%
加水しない原酒・樽熟成 仕込んだ度数のまま瓶詰めする、あるいは樽で香味を足す 17%から19%の高めの帯

三つ目の帯は、比較表の樽熟成タイプ17%や原酒19%が該当します。一つ目のベース酒については、自家製梅酒で法律が二十度という線を引いているので、この記事の後半であらためて触れます。

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当店で扱う梅酒とリキュール

当店で扱っている梅酒とリキュールを並べます。裏ラベルの品目欄と、その隣のアルコール分の欄を見比べてみてください。この記事で追っている二つの欄は、どの一本にも同じ形で印字されています。

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梅酒の度数を低い順に並べた30銘柄を比較

梅酒の度数を低い順に並べた30銘柄を比較
度数の異なる梅酒を並べた様子

炭酸割りの4%から、加水しない原酒の19%まで、代表的な梅酒30銘柄を度数の低い順に並べました。ベースの酒、甘さ、味わいの傾向もあわせて確認できます。表の度数はラベルおよび公式情報にもとづく代表値で、製造年やロットによって前後することがあります。その「前後」がどこから生まれるかは、後半の誤差要因の話につながります。

梅酒の度数を低い順に比較(4%〜19%の30銘柄)
梅酒のアルコール度数は同じ「甘口」でも銘柄によって幅があります。炭酸割りの低度数タイプから、ワイン並みの標準タイプ、原酒や樽熟成の高めタイプまで、代表的な梅酒30銘柄を度数の低い順に並べました。ベースの酒・甘さ・味わいの特徴もあわせて確認でき、自分に合う度数の一本を探せます。価格は楽天・Amazonの実勢を参考値として掲載しています(2026年6月時点)。
価格は 2026/09/01 更新
画像 銘柄・スコア 定価
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特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
チョーヤ ウメッシュ1入門・低アルコール チョーヤ ウメッシュ
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場150〜250円前後(350ml缶・実勢・2026年6月時点)
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度数4%。軽快でさわやかな梅の炭酸。

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鶴梅 すっぱい2個性派・酸味 鶴梅 すっぱい
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度数8%。名前どおりの強い酸味とさわやかさ。

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うぐいすとまり 鶯とろ3蔵元・にごり うぐいすとまり 鶯とろ
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,600〜2,500円前後(500ml・実勢・2026年6月時点)
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度数8%。果肉たっぷりのとろりと濃厚な甘み。

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チョーヤ さらりとした梅酒4入門・定番 チョーヤ さらりとした梅酒
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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度数10%。さらりと飲みやすい軽快な甘み。

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ヘリオス 黒糖梅酒5個性派・黒糖 ヘリオス 黒糖梅酒
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度数12%。黒糖のコクと梅のまろやかな甘み。

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6蔵元・酒米 北島 山田錦の梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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度数12%。酒米仕込みの上品で華やかな甘み。

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7個性派・泡盛 久米仙 泡盛仕込み梅酒
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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度数12%。泡盛ベースの独特な香りと甘み。

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中野BC 紀州 緑茶梅酒8個性派・緑茶 中野BC 紀州 緑茶梅酒
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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度数12%。緑茶の渋みと梅の甘みのバランス。

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9蔵元・有機 龍神梅
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場2,000〜3,000円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数12%。有機栽培梅のやさしく素朴な甘み。

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鍛高譚の梅酒10個性派・しそ 鍛高譚の梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,300〜2,000円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数12%。しそ焼酎ベースのさわやかな甘み。

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11蔵元・吟醸 立山 吟醸梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,700〜2,600円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数12%。吟醸酒ベースの華やかで上品な甘み。

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鶴梅 完熟12蔵元・完熟 鶴梅 完熟
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,700〜2,600円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数12%。完熟南高梅の濃厚でジューシーな甘み。

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梅乃宿 あらごし梅酒13定番・にごり 梅乃宿 あらごし梅酒
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,600〜2,400円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数12%。果肉たっぷりのとろりと濃厚な甘み。

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五代 芋焼酎仕込み梅酒14蔵元・芋焼酎 五代 芋焼酎仕込み梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,400〜2,200円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数14%。芋焼酎のコクと梅の甘みの調和。

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八海山 焼酎で仕込んだ梅酒15蔵元・上質 八海山 焼酎で仕込んだ梅酒
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,800〜2,800円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数14%。上品ですっきり、雑味のない梅の旨み。

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加賀梅酒16蔵元・上品 加賀梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,500〜2,400円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数14%。清酒ベースの上品で華やかな甘み。

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角玉梅酒17蔵元・黒糖 角玉梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,800〜2,800円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数14%。黒糖のコクと梅の濃厚な甘み。

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古城梅酒18蔵元・青梅 古城梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,500〜2,400円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数14%。青梅由来のすっきり爽やかな甘み。

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19プレミアム・希少 HIDETOSHI NAKATA N 梅酒
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場4,000〜7,000円前後(500ml・実勢・2026年6月時点)
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度数14%。繊細で上品な甘み、洗練された果実味。

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20蔵元・熟成 鶯宿梅 長期熟成梅酒
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,600〜2,600円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数14%。長期熟成のまろやかでコク深い甘み。

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チョーヤ 梅酒 エクセレント21定番・人気 チョーヤ 梅酒 エクセレント
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,500〜2,300円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数15%。厳選梅の上品で華やかな甘み。

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The CHOYA 熟成三年22定番・プレミアム The CHOYA 熟成三年
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度数15%。三年熟成のまろやかでコク深い甘み。

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サントリー 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 EXTRA BLEND 202423限定・プレミアム サントリー 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 EXTRA BLEND 2024
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場14,000〜20,000円前後(700ml・実勢・2026年6月時点)
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度数17%。甘やかさと熟成香が調和、重層的。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥16,500 楽天 査定 買取
サントリー 山崎蒸留所貯蔵 梅酒 エクストラブレンド 202524限定・最高峰 サントリー 山崎蒸留所貯蔵 梅酒 エクストラブレンド 2025
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場18,000〜25,000円前後(700ml・実勢・2026年6月時点)
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度数17%。重層的で奥行きのある甘み、樽熟由来の余韻。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥24,000 楽天 査定 買取
サントリー 甘味果実酒 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 エクストラブレンド5年25希少・長期熟成 サントリー 甘味果実酒 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 エクストラブレンド5年
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場20,000〜26,000円前後(700ml・実勢・2026年6月時点)
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度数17%。まろやかで長熟由来の深いコク。

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サントリー 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 リッチアンバー26プレミアム・濃密 サントリー 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 リッチアンバー
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市場相場6,000〜10,000円前後(750ml・実勢・2026年6月時点)
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度数17%。濃密でリッチな甘み、樽香の余韻。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥7,700 楽天 査定 買取
サントリー 山崎蒸留所 梅酒 完熟ブレンド27プレミアム・完熟 サントリー 山崎蒸留所 梅酒 完熟ブレンド
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度数17%。芳醇でまろやかな完熟梅の果実味。

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サントリー 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 スモーキー28個性派・スモーキー サントリー 山崎蒸溜所貯蔵梅酒 スモーキー
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度数17%。甘酸とスモークの個性的な調和。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥8,450 楽天 査定 買取
サントリー 山崎 樽熟成梅酒 ウイスキーブレンド29プレミアム・樽熟成 サントリー 山崎 樽熟成梅酒 ウイスキーブレンド
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度数17%。奥深さと芳醇さを両立した甘み。

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月ヶ瀬の梅原酒30蔵元・原酒 月ヶ瀬の梅原酒
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場2,500〜3,800円前後(720ml・実勢・2026年6月時点)
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度数19%。加水しない原酒ならではの濃密な梅。

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梅酒はメーカー希望小売価格を安定して公表しない銘柄が多いため、定価(list_price)は掲載せず市場相場の目安のみを記載しています。度数表記はラベルや公式情報に基づく代表値で、製造年・ロットにより前後する場合があります。軽く飲みたいなら8%前後まで、しっかり味わいたいなら17〜19%の原酒・樽熟タイプを起点に選ぶと、好みの度数に出会いやすくなります。

ラベルに度数を書かせているのは、酒税法ではない

ラベルに度数を書かせているのは、酒税法ではない
梅酒の裏ラベルにあたる表示欄

アルコール分の定義を置いているのは酒税法ですが、それを容器に印字させているのは別の法律です。酒税法には、ラベルに度数を書けという条文が出てきません。役割が分かれています。

根拠は酒類業組合法第八十六条の五と、政令が並べる五つの事項

表示義務の親条文は、酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律、通称の酒類業組合法にあります。

酒類製造業者又は酒類販売業者は、政令で定めるところにより、酒類の品目その他の政令で定める事項を、容易に識別することができる方法で、その製造場から移出し、若しくは保税地域から引き取る酒類又はその販売場から搬出する酒類の容器又は包装の見やすい所に表示しなければならない。

酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律(昭和二十八年法律第七号)第八十六条の五(一部を省略)

ここには「アルコール分」という語がありません。というより、この法律の全文を通して一度も出てきません。中身は政令に委ねられていて、受けているのが同法施行令第八条の三です。製造業者は第一項、販売業者は第二項。そこに表示すべき事項が五つ並びます。

表示すべき事項 梅酒の場合
第一号 内容量(粉末酒はその重量) 720ml など
第二号 当該酒類の品目 リキュール
第三号 当該酒類(粉末酒を除く。)のアルコール分 14%など
第四号 雑酒は税率の適用区分を表す事項 該当しない
第五号 その他の発泡性酒類は発泡性を有する旨 炭酸タイプで該当する場合がある

製造者の氏名または名称と製造場の所在地は、この五号とは別に条文の本文側で求められています。梅酒の裏ラベルに並ぶ情報のうち、度数はこの政令から来ている、という構図です。

アルコール分の表示から外れる品目は、粉末酒ひとつだけ

第三号をもう一度読むと、括弧の中に例外がひとつだけ書かれています。

当該酒類(粉末酒を除く。)のアルコール分

酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律施行令(昭和二十八年政令第二十八号)第八条の三第一項第三号

除かれているのは粉末酒だけです。溶かしてはじめて飲料になる粉ですから、粉の状態では十五度のときの容量パーセントを言いようがない。裏を返せば、液体の酒類はどれも度数の表示を免れません(未納税移出などは柱書の括弧書きで外れます)。第一号でも粉末酒だけは内容量のかわりに重量を書くことになっていて、この一品目が容量ベースの世界から丸ごと外れているのが分かります。

度数がいくつでも、梅酒の品目は「リキュール」のまま

第二号の「品目」は、酒税法第三条が並べる十七の名前のどれかです。梅酒はリキュールに入ります。国税庁の資料は、その定義をこう要約しています。

酒類と糖類等を原料とした酒類でエキス分が2度以上のもの

国税庁「酒のしおり(令和7年3月)」3 酒税法における酒類の分類及び定義

ここで効いているのは度数ではなくエキス分です。梅酒がリキュールでいられるのは、糖と梅由来の成分がエキス分二度以上を保っているからで、アルコール分が4%でも19%でも品目は動きません。すぐ上の行にあるスピリッツの定義が上記のいずれにも該当しない酒類でエキス分が2度未満のものですから、二つを分けているのは度数ではなくエキス分の二度、という線です。梅酒は度数がどこにあっても「リキュール」と書かれ続けます。

梅酒の度数は、原則として蒸留しないと測れない

梅酒の度数は、原則として蒸留しないと測れない
液体の計量と測定の器具

ここからが本題です。ラベルの14%という数字は、どうやって出すのか。エタノールは水より軽いので、比重を測れば度数が出そうに思えます。焼酎やウォッカならそれで足ります。ところが梅酒では使えません。糖が溶けていて、糖は液体を重くするからです。アルコールで軽くなった分と糖で重くなった分が打ち消し合い、比重だけでは分解できません。

国税庁所定分析法という物差し

では何を基準に測るのか。国税庁が訓令として定めている分析法があります。昭和三十六年国税庁訓令第一号、通称の国税庁所定分析法で、平成十九年国税庁訓令第六号によって全部改正されています。冒頭の総則一項は、この文書の性格をこう述べます。

この分析法は、間接税課税物件及びこれに関連ある物件の試験方法を規定したものである。

国税庁所定分析法(昭和三十六年国税庁訓令第一号、平成十九年国税庁訓令第六号による全部改正)総則1

清酒から酒かすまで品目ごとに章が立てられていて、リキュールは十七番目の章です。梅酒の度数を測るときに開くのはこの章になります。なお総則二項は他の方法を採る余地も残していて、やむを得ない理由でこの分析法が適用できない場合などを挙げ、鑑定書や分析書に方法の出典と概要を書けと求めています。計量器についても、計量法に定める特定計量器に該当するものであって定期的な校正・検定の定めのあるものについては、その有効期間内のものを使用すると釘が刺してあります。

蒸留を省ける酒と、省けない酒

アルコール分の測定は、清酒の章(3-4)に置かれた蒸留-密度法が基本形です。検体を百から百五十ミリリットル、十五度で正確に量り取り、フラスコに移して蒸留する。採った量の七割以上が留出したら、留液に水を足して十五度で元の容量に戻し、酒精度浮ひょうを浮かべて目盛りを読む。これが度数になります。

手順のうち重いのは蒸留です。所定分析法は、蒸留を飛ばしてよい条件を書いています。連続式蒸留しょうちゅうの章の注が該当箇所です。

検体がエキス分を含まないことが判明している場合は、A) 蒸留-密度(比重)法において蒸留操作を省略して差し支えない。

国税庁所定分析法 5-4(注)

エキス分がゼロだと分かっている酒なら、比重を測るだけで度数が出る。焼酎やウォッカ、ジンがこれにあたります。そして梅酒は、定義上エキス分が二度以上ある酒でした。この免除の条件をそもそも満たしません。品目の定義に書かれたエキス分二度以上という要件が、そのまま「蒸留を省けない」という測定上の帰結を生んでいます。なお3-4には蒸留を伴わないB)ガスクロマトグラフ分析法もあり、この分析法はアルコール分が40度以下かつエキス分が20度以下の検体について適用する。とされています。17-4が名指しで充てるのは多量の精油成分を含む検体で、他は柱書の5-4経由です。

糖が多いと焦げる|水蒸気蒸留とみりんの手順

さらに面倒なのは、梅酒を素直に蒸留すると焦げることです。フラスコの底で糖が加熱されるため、留液に余計な成分が混じるおそれがあります。リキュールの章は、その事情を織り込んで書かれています。

アルコール分が30度未満で3-4 A)蒸留-密度(比重)法の蒸留操作で焦げ付きのおそれがある検体は3-4-1の水蒸気蒸留法を用いるか7-4を適用する。

国税庁所定分析法 17-4(一部を省略)

逃げ道が二つ示されています。ひとつは水蒸気蒸留法。直接加熱せず水蒸気を吹き込んで留出させる方式で、採取量の九十八パーセント以上を留出させます(度数が二十二度未満なら九十三パーセント以上、十四度未満なら八十七パーセント以上でよい、という緩和も付いています)。もうひとつの「7-4」はみりんの章の手順で、洗い込みの水を増やし、採取量の八十パーセント以上を留出させてから元の容量に戻します。みりんも糖が多い酒ですから、そちらの作法を借りてくる形です。

ただし発動には焦げ付きのおそれが要るので、糖の多い梅酒がまずここに入ります。ラベルの一つの数字のために蒸留装置を組み、温度を戻して浮ひょうを読む。それが制度の想定する手順です。

エキス分は、測る数字ではなく計算で出す数字

エキス分は、測る数字ではなく計算で出す数字
数値と成分表のイメージ

梅酒の品目を決めているのはエキス分でした。では、そのエキス分はどう測るのか。ここに、あまり知られていない事情があります。エキス分は、直接量る数字ではありません。

式は E=(S-A)×260+0.21 の一本

所定分析法の清酒の章、3-7に置かれているのが次の式です。

E=(S-A)×260+0.21

国税庁所定分析法 3-7 エキス分

Eがエキス分(度)、Sが比重(リキュールでは17-5 Aにより実測値)、Aは測定したアルコール分を換算表で比重に直したものです。言葉にすると、こうなります。液体全体の重さから、アルコールの分だけ重さを差し引くと、残りは溶けている不揮発性成分の重さである。それを二百六十倍して定数を足すと、エキス分(度)になる。途中の計算は小数点以下五桁を四捨五入し、答えは小数点以下二桁を切り捨てる、という丸め方まで指定されています。

ここで注意したいのは、この式にアルコール分が入っていることです。つまり先に度数を出さないとエキス分は出せない。そして度数を出すには蒸留がいる。エキス分は度数の後ろに並ぶ派生の数字だ、ということになります。なお換算表というのは所定分析法の巻末の付表で、第一表がアルコール分の温度補正表、第二表がアルコール分と密度および比重の換算表です。十五度以外の温度で読んでしまった値を戻すのも、この付表の仕事です。

二十五度を境に、式そのものが入れ替わる

リキュールの章は、エキス分について一行の分岐を置いています。

試料のエキス分が25度未満の場合には A)、25度以上の場合には B)による。

国税庁所定分析法 17-5 エキス分

Aが先ほどの3-7の式、Bはみりんの章の7-5です。7-5は、検体を二倍に薄めてから比重を測り、アルコール分は二分の一にして換算し、3-7と同じ形の式を通したうえで最後に全体を二倍する、という手順です。甘さが強すぎると式の前提から外れるので、いったん薄めて戻す、という考え方になります。

エキス分の範囲 使う方法 手順の要点
25度未満 17-5 A(3-7と同じ式) 比重とアルコール分から一発で計算する
25度以上 17-5 B(7-5=みりんの手順) 二倍希釈して測り、最後に二倍して戻す

この二十五度の線は、またぐこともまたがないこともあります。同じ「梅酒」でも、甘さ次第で分析の手順が切り替わる。糖と度数の関係については梅酒は太るのか カロリーと糖質を公表値で読むもどうぞ。

梅酒と、簡易な測定法の枠のずれ方

梅酒と、簡易な測定法の枠のずれ方
測定値を比較する図

蒸留は手間がかかります。だから、蒸留しないで済ませる機器はいくつも実用化されていて、国税庁も一定の条件のもとでそれを認めています。ただし条件表を読むと、梅酒は方法ごとにずれ方が違います。

アルコライザー法は「十度以下・エキス十三度以下」まで

国税庁は「国税庁所定分析法と異なる測定方法の採用について」という案内を出していて、すでに合理的かつ正確と認められた方法を品目ごとに一覧にしています。そのうち近赤外の吸収を使うアルコライザー法について、スピリッツとリキュールの行にはこう書かれています。

スピリッツ:アルコール分20.0容量%以下のものに限る。リキュール:アルコール分10.0容量%以下、エキス含量13.0度以下のものに限る。

国税庁「国税庁所定分析法と異なる測定方法の採用について」測定方法番号12(二項目を併記)

リキュールの枠は、度数が十度以下、エキス分が十三度以下。甘口の梅酒はエキス側、十一度以上は度数側で超えます。ただし同じ行には15℃条件下において4倍以内の範囲で水による希釈を行った結果、各々の成分値の条件を満たすものに限るともあり、薄めて枠に入れる道は残っています。梅酒を実際に落とすのは続く条件のほうで、粒状の原型を留めた果肉等、オートサンプラに供することのできない固形分を含むものを除くとされ、梅の実ごとの検体はここで外れます。

水蒸気蒸留装置と重量法を組み合わせた振動式密度計のほうは、リキュールについて固形分を含むもの、アルコール分が50%を超えるもの及び多量の精油成分を含むものを除くとされ、多くの梅酒が入ります。ただし名前のとおり水蒸気蒸留の工程は含まれたままです。

手持型の密度計は全品目に使えるが、品温に条件がつく

同じ一覧には、品目を選ばない方法もひとつあります。手持型振動式密度計です。対象は酒類の全品目、酒母、もろみ、酒かすで、条件は一行だけ。

測定時の品温が0℃以上40℃以下のものに限る。

国税庁「国税庁所定分析法と異なる測定方法の採用について」測定方法番号13

ここでも温度です。第三条第一号が十五度を基準に置き、簡易法の側では別の枠が引かれる。度数という数字は、どこまでいっても温度から離れられません。

違う方法を使いたいときは、申出書と鑑定官室

一覧に載っていない方法を使いたい場合は、酒類製造場の所在地を所轄する国税局に「測定方法申出書」を出し、国税局鑑定官室に相談するよう案内されています。鑑定官室が方法の合理性を検討して判定結果を回答します。

一覧の注記は、その射程をはっきり限定しています。ここに挙がっているのは酒税法第四十六条の規定により、酒類製造者が記帳義務を履行する際、国税庁所定分析法の代わりに使用しても差し支えないとした測定方法であって、他の目的での使用を定めたものではない、と。分析精度の維持と管理は酒類製造者の自己責任で、とも付け加えられています。ラベルの度数は、この責任の上に載っている数字です。

度数という数字に潜む、二十の誤差要因

度数という数字に潜む、二十の誤差要因
透明な液体を注いだ器

ここまでで、梅酒の度数がどう測られるかは見えました。では、その数字はどれくらい信用してよいのか。この問いに国税庁自身が正面から答えている資料があります。「アルコール分分析の誤差要因について」という文書です。

「真の値」とぴったり同じ値は、現実には得られない

文書は、この分析がどこで使われるかの確認から始まります。アルコール分の分析は、酒税の申告において必要であるばかりでなく、消費者への情報提供であるラベルの表示や、製造の工程管理を適正に行う上でも重要な分析項目です。そのうえで続けます。

分析においては、できるだけ精確な、いわゆる「真の値」に近い測定値を求めることが理想ですが、常に「真の値」とぴったり同じ値を得ることは、現実には不可能です。どのような化学分析でも、測定値には「誤差」がつきものだからです。

国税庁「アルコール分分析の誤差要因について」

ラベルの14%は、真の値そのものではなく、真の値に近づけた測定値である。制度を運用している側がそれをはっきり書いています。続けてアルコール分の分析は特に操作のステップが多く、人の手で精密な操作を要求される部分もあり注意が必要ですとも述べます。ステップが多い、というのは先ほど見た蒸留の手順のことです。

起こりやすい五つは、どこに集まっているか

文書は蒸留-密度法の手順を七段階に分け、そこに潜む誤差要因を二十個並べた一覧表を載せています。比較的起こりやすいものには印が付きます。一覧表では五つ、本文ではもう一つ増えます。

測定手順 誤差要因の数 起こりやすいとされたもの
1 検体の調製 2 検体の採取体積のブレ
2 蒸留用フラスコへの移動 2 なし
3 蒸留 5 検体成分の留液への混入
4 留液の回収 1 なし
5 留液のメスアップと温度調製 3 本文では採取容器に印
6 メスアップした留液の密度測定 6 浮ひょうの浮かべ方/測定時の液温/機器のメンテナンス
7 分析後 1 なし

一覧表の五つのうち三つが最後の密度測定に集まっています。蒸留そのものよりも、留液に浮ひょうを浮かべて目盛りを読む場面のほうが揺れやすい。そのなかにまた温度が出てきます。液温がずれれば体積がずれ、読み値がずれる。第三条第一号が十五度を書き込んだ理由が、実務の側から裏返しに見えてきます。

採取体積のブレについての説明も具体的です。標線部分の直径が小さいメスフラスコのほうがブレは小さく、また同じブレでも採取量が多いほど測定値への影響は小さくなる。所定分析法は採取量を「百から百五十ミリリットル」と幅で書いており、採用の判断は分析者に委ねられている、というのが文書の説明です。

度数が一度動くと、酒税はいくら動くか

度数が一度動くと、酒税はいくら動くか
酒類の製造場のタンク

度数が動くと酒税額も動きますが、動き出す位置は品目ごとに違います。梅酒が属するリキュールには、専用の階段が用意されています。

十二度までは、何度であっても一キロリットル十二万円

税率は酒税法第二十三条にあります。第四項が混成酒類の一部について特別の税率を置いていて、第三号が甘味果実酒とリキュールです。

十二万円(アルコール分が十三度以上のものにあつては、十二万円にアルコール分が十二度を超える一度ごとに一万円を加えた金額)

酒税法第二十三条第四項第三号(甘味果実酒及びリキュール)

十二度以下なら一キロリットルあたり十二万円で一定。十三度以上になると加算が始まり、十二度を超える一度ごとに一万円ずつ増える。七百二十ミリリットルの一本に直すと次のようになります。

アルコール分 一キロリットルあたりの税額 720ml換算
8度 120,000円 86.4円
12度 120,000円 86.4円
13度 130,000円 93.6円
15度 150,000円 108.0円
17度 170,000円 122.4円
19度 190,000円 136.8円

8度と12度で税額が同じ、というのがこの階段の特徴です。十二度を一度でも超えると、そこから先は一度ごとにきっちり増えていきます。ただしアルコール分十度未満で発泡性を有する梅酒は、第三条第三号ハの「その他の発泡性酒類」に当たって混成酒類から外れ、税率は一キロリットル八万円です。十度も八万円も平成二十九年改正法の附則による令和八年九月三十日までの数字で、十月からは十一度未満・十万円になります。この表には載りません。

二十度でちょうど、混成酒類の本則と重なる

この第四項第三号は、あくまで特例です。本則にあたるのが第二十三条第一項第四号で、混成酒類全体の税率を定めています。

二十万円(アルコール分が二十一度以上のものにあつては、二十万円にアルコール分が二十度を超える一度ごとに一万円を加えた金額)

酒税法第二十三条第一項第四号(混成酒類)

二つの式を並べると、面白いことが起きます。リキュールの式は二十度で十二万円に八万円を足して二十万円。本則の式も二十度で二十万円。ぴったり重なります。そこから上もどちらも一度ごとに一万円ずつ増えるので、差は開きません。

アルコール分 リキュールの式(第四項第三号) 混成酒類の本則(第一項第四号)
12度 120,000円 200,000円 80,000円
16度 160,000円 200,000円 40,000円
20度 200,000円 200,000円 0円
25度 250,000円 250,000円 0円

第四項第三号が実際に効いているのは二十度未満の範囲だけで、二十度から上ではリキュールも本則と同じ額を負担します。市販の梅酒がほぼ二十度未満に収まっているのは、この軽い側にいるということでもあります。なお実際の申告では控除や特例の規定が別に働きます。

度数から選ぶ、度数に合わせて飲む

度数から選ぶ、度数に合わせて飲む
氷を入れたロックグラス

ここまでは数字が作られる側の話でした。最後に、受け取る側の使い方を整理します。

度数帯ごとの選び方

度数帯 性格 向いている場面
4%前後 炭酸で割ったタイプ。チューハイに近い口当たり 食前、軽く一杯、お酒に弱い人
8%から10% 軽い側の標準タイプ。酸味を立てた銘柄が多い 食中、ソーダ割りの土台
11%から15% 大手の定番から蔵元の熟成まで、いちばん層が厚い ロック、水割り、通年の一本
17%から19% 加水しない原酒や樽熟成。甘みと香りが濃い 食後、少量をゆっくり

銘柄ごとの度数と味わいの対応は、この記事の比較表で確認できます。選び方はおすすめ梅酒30銘柄と選び方、ブランデーベースの一本ならブランデー梅酒のおすすめ銘柄と価格相場もどうぞ。

割ったときの度数の見当

割ったあとの度数は、単純な割り算で見当がつきます。梅酒の量に度数を掛け、全体の量で割る。14%の梅酒60mlをソーダ120mlで割れば、14×60÷180で、およそ4.7%です。

割り方 梅酒:割り材 14%の梅酒の場合
ストレート・ロック 1:0 約14%(氷が溶ければ下がる)
水割り・ソーダ割り(同量) 1:1 約7%
ソーダ割り(やや薄め) 1:2 約4.7%
ソーダ割り(薄め) 1:3 約3.5%

ロックは氷が溶けた分だけ度数が下がるので、表の値は飲み始めの目安です。度数と同時に甘さも薄まる点を踏まえると調整しやすくなります。開栓後の扱いは梅酒に賞味期限はある?開封後の保存と梅の取り出しで整理しました。

他のお酒と並べてみる

お酒 おおよその度数 梅酒との関係
ビール 4%から6% 標準的な梅酒のほうが高い
ワイン 11%から14% ほぼ同じ帯に重なる
日本酒 14%から16% 高めの梅酒と並ぶ
焼酎 20%から25% 梅酒より高い。ただしエキス分はほぼ持たない
ウイスキー 40%前後 大きく上。割って飲む前提の帯

梅酒と焼酎の行を見比べると、前半で見た事情が思い出されます。焼酎はエキス分をほぼ持たないので蒸留を省けますが、梅酒はエキス分を持つので蒸留がいる。同じ物差しで書かれた数字でも、そこにたどり着く道のりは品目ごとに違います。

自家製梅酒と、二十度という線

家庭で梅を漬ける場合には、別の数字が出てきます。二十度です。酒税法第四十三条第十一項は、消費者が自ら消費するために酒類以外の物品を混ぜる場合を規定から外していますが、その条件を定めた酒税法施行令第五十条第十四項は三つの号を並べ、第一号が混和前の酒類はアルコール分が二十度以上のもので酒税が納付されたものであること、第三号が混和後にアルコール分一度以上の発酵がないことを求めています。ホワイトリカーの35%やブランデーの40%前後が使われるのは、この線の上にいるためです。

同じ項の第二号には、混ぜてよい物品として糖類、梅その他財務省令で定めるものであること。とあります。「梅」という語が、政令の条文にそのまま書かれている。家庭で梅を漬ける習慣が、制度の側にも書き込まれていることが分かる一行です。そして第四十三条第十二項は前項の規定の適用を受けた酒類は、販売してはならない。と釘を刺します。手順は梅酒の作り方|青梅の毒と「南高」を公的資料で確かめるにまとめました。

飲まない梅酒やお酒の査定・買取はリンクサスへ

飲まない梅酒やお酒の査定・買取はリンクサスへ
買取査定の受付

いただいたまま棚に置いてある梅酒、飲みきれずに残っている限定品。リンクサス酒販では梅酒やリキュールの査定と買取を承っています。梅酒から日本酒、焼酎、ウイスキー、ブランデーまで幅広く扱っています。

査定で見るのは、銘柄と容量、製造年月、保管状態の四つです。梅酒は瓶詰め後の変化がゆるやかな酒ですが、直射日光の当たる場所に長く置かれた一本は色の進み方が違います。裏ラベルの表示が読める状態か、化粧箱が残っているかも合わせて確認しています。

当日14:00までのご注文で当日発送に対応しています。買取のご相談は洋酒・リキュール買取のページから、商品のご購入はリキュール・スピリッツの商品一覧からどうぞ。

よくある質問

よくある質問
よくある質問

梅酒の度数とその測り方について、よく寄せられる質問をまとめました。

梅酒の度数は何度くらいが普通ですか。

市販の梅酒は8%から15%が中心です。この記事の比較表でいえば炭酸タイプの4%が下端、加水しない原酒の19%が上端で、その間に多くの銘柄が入ります。ビールが4%から6%、ワインが11%から14%ですから、甘い口当たりのわりにワインと同じ帯にいます。酒税法は下限だけを決めていて、第二条第一項がアルコール分一度以上の飲料を酒類としています。

ラベルにアルコール分を書く義務は、どの法律に基づいていますか。

酒税法ではなく、酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律の第八十六条の五と、同法施行令第八条の三第一項第三号です。政令は表示すべき事項として内容量、品目、アルコール分、雑酒の税率区分、その他の発泡性酒類である旨の五つを挙げています。酒税法第三条第一号はアルコール分の意味を定義しますが、それを容器に表示させる条文は酒税法の側にはありません。

アルコール分は重さの割合ですか、体積の割合ですか。

体積の割合です。酒税法第三条第一号は「温度十五度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう」と定めています。エタノールは水より軽いため、同じ14%でも重量で数えれば11%台になります。温度が十五度に固定されているのは、基準温度を決めないと容量の割合が定まらないためです。

梅酒の度数は、瓶のまま比重を測れば分かりますか。

分かりません。梅酒には糖が溶けていて、糖は液体を重くします。アルコールで軽くなる効果と打ち消し合うため、比重だけでは度数を分離できません。国税庁所定分析法はエキス分を含まないと判明している検体に限って蒸留操作の省略を認めていますが、梅酒はリキュールの定義上エキス分が二度以上あるため、この免除には当たりません。

糖が多い梅酒は、どうやって蒸留するのですか。

国税庁所定分析法17-4は、アルコール分が30度未満で蒸留操作に焦げ付きのおそれがある検体について、3-4-1の水蒸気蒸留法を用いるか、みりんの章の7-4を適用するとしています。水蒸気蒸留は直接加熱せず水蒸気を吹き込んで留出させる方式です。発動には焦げ付きのおそれが要るので、糖の多い梅酒がまずここに入ります。

ラベルの度数は、どこまで正確な数字ですか。

国税庁は「アルコール分分析の誤差要因について」で、常に真の値とぴったり同じ値を得ることは現実には不可能だと述べています。同資料は蒸留-密度法の手順を七段階に分けて二十の誤差要因を挙げ、比較的起こりやすいものとして採取体積のブレ、検体成分の留液への混入、浮ひょうの浮かべ方、測定時の液温、機器のメンテナンスの五つに一覧表で印を付けています。

度数が上がると梅酒の酒税は増えますか。

十二度までは増えません。酒税法第二十三条第四項第三号は甘味果実酒とリキュールについて一キロリットルあたり十二万円と定め、十三度以上は十二度を超える一度ごとに一万円を加えるとしています。720mlに換算すると、12度で86.4円、13度で93.6円、15度で108.0円です。二十度では混成酒類の本則である第二十三条第一項第四号の額とちょうど一致します。

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