焼酎のアルコール度数は何度か 20度と25度が並ぶ理由を法令と公式価格で読む

宮崎と大分の蔵元が公表する度数と希望小売価格の一覧

焼酎のアルコール度数は何度か 20度と25度が並ぶ理由を法令と公式価格で読む

焼酎の棚を見ていると、同じ銘柄で数字の違うボトルが並んでいることがあります。この数字が何を意味していて、どこまでがメーカーの判断で、どこからが法律の線引きなのかは、商品ラベルを眺めているだけでは分かりません。ここでは酒税法と公正競争規約の条文、それに霧島酒造と三和酒類が公式サイトで公表している価格表をそのまま並べて、ラベルの数字がどう決まっているのかを順に確かめていきます。

焼酎の度数は法律でどこまで決まっているか

焼酎のアルコール度数と酒税法の区分
酒税法が焼酎に定める度数の上限

アルコール度数という言葉は日常語ですが、法令上の名前は「アルコール分」です。酒税法第3条第1号はこれを「温度十五度の時において原容量百分中に含有するエチルアルコールの容量をいう。」と定義しています。温度と体積を指定した定義なので、同じ液体でも重さで測れば違う数字になります。ラベルの度数がすべて体積の割合で書かれているのは、この定義があるためです。

焼酎の度数に上限があるのは、品目そのものが度数で定義されているからです。第3条第9号は連続式蒸留焼酎を「アルコール分が三十六度未満のもの」、第3条第10号は単式蒸留焼酎を「アルコール分が四十五度以下のもの」としています。造り方が焼酎と同じでも、この数字を超えたものは焼酎という品目では売れません。

区分 アルコール分の条件 補足
酒類(第2条第1項) アルコール分1度以上の飲料 下限だけを定めている
連続式蒸留焼酎(第3条第9号) アルコール分が36度未満 いわゆる甲類
単式蒸留焼酎(第3条第10号) アルコール分が45度以下 いわゆる乙類・本格焼酎
原酒(単式蒸留焼酎の規約 第4条第1項第2号) 蒸留後に一切のものを加えず36度以上 表示のルールであって品目ではない
マイルド・ソフト(泡盛の規約 第4条第1項第4号) アルコール分が25度以下 「ソフト」を含むのは施行規則第3条第3項
家庭で果実酒を作るとき(施行令第50条第14項) 混和前の酒類が20度以上 35度である必要はない

度数が決まる仕組みは蒸留と加水の二段構え

蒸留を終えた直後の焼酎は、多くの場合、商品として売られる度数より高い状態にあります。そこに水を加えて商品の度数に合わせる工程が加水です。このため同じもろみ・同じ蒸留から、20度の商品と25度の商品を同時に造ることができます。霧島酒造が黒霧島のアルコール分を「20%・25%」と併記しているのも、この工程の結果です。

加水を一切しないものが原酒です。単式蒸留焼酎の表示に関する公正競争規約の第4条第1項第2号は原酒の条件を「蒸留後に一切のものを加えず、かつ、アルコール分が36度以上のものでなければ、原酒の文字を表示してはならない。」と定めています。原酒は品目ではなく表示のルールで、しかも度数の下限まで決まっている点が焼酎らしいところです。

焼酎の度数に平均という数字はあるのか

焼酎の度数の平均を公式の実数で確かめる
メーカー公表値から度数の分布を見る

結論から書くと、公的機関が「焼酎の平均アルコール分」として公表している統計値は見当たりません。酒税法が定めているのは上限と下限だけで、平均は定めていません。そこで代わりに、大手2社が公式サイトで公表しているラインアップをそのまま数えてみます。

20〜25度という言い方の中身

霧島酒造の芋焼酎は黒霧島と白霧島が20%と25%の併売、赤霧島と黒霧島EXが25%のみです。三和酒類のいいちこは12度から40度まで5段階が並んでいます。つまり20〜25度という言い方は、商品数がこの帯に集まっているという観察であって、メーカーが平均値として公表している数字ではありません。同じ棚に12度も40度も並んでいる以上、1つの数字で代表させると必ずどこかで外れます。

ほかの酒類との並びで見る

度数の比較そのものは日本酒のアルコール度数ワインのアルコール度数ウイスキーの度数の記事で扱っていますが、酒税法の側から見ると焼酎の位置づけははっきりしています。清酒は第3条第7号で22度未満、連続式蒸留焼酎は36度未満、単式蒸留焼酎は45度以下です。上限の数字だけを並べても、焼酎が醸造酒より上、しかし品目としては45度で頭打ちという構図が読み取れます。

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ここでは焼酎の在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。

20度と25度に商品が集まる理由を酒税から読む

焼酎の20度と25度の価格差と酒税
度数の刻みと税額の関係

酒税法第23条第1項第3号は、蒸留酒類の税率を1klあたり200,000円と定めたうえで、かっこ書きで「アルコール分が二十一度以上のものにあつては、二十万円にアルコール分が二十度を超える一度ごとに一万円を加えた金額」としています。20度までは定額で、21度から1度刻みで増えていく構造です。

アルコール分 100mlあたりの純アルコール量 酒税額(1klあたり) 1.8Lあたりの酒税額
12度 9.6g 200,000円 360円
20度 16.0g 200,000円 360円
25度 20.0g 250,000円 450円
30度 24.0g 300,000円 540円
36度 28.8g 360,000円 648円
40度 32.0g 400,000円 720円
43度 34.4g 430,000円 774円
45度 36.0g 450,000円 810円
60度 48.0g 600,000円 1,080円

この表で目を引くのは、12度と20度の税額が同じという点です。21度未満は一律なので、度数を12度まで下げても1klあたりの酒税は200,000円のまま変わりません。低アルコールの焼酎が「税金が安いから安い」と説明されることがありますが、少なくとも酒税の面ではそうなっていません。

価格差のうち酒税で説明できるのはどこまでか

霧島酒造が公表している黒霧島1800mlの希望小売価格は、25度が2,021円、20度が1,763円(いずれも税抜)で、差は258円です。一方、上の表から1.8Lあたりの酒税の差を計算すると90円にしかなりません。三和酒類のいいちこ1800mlも25度が2,028円、20度が1,784円(いずれも税込)で差は244円ですから、酒税の差はその一部です。残りは原酒そのものの量の差だと考えるのが自然です。加水が多いほど同じ量のもろみからたくさんの瓶が取れるため、度数が低い商品は原価の面でも安くなります。

麦焼酎の度数を公式のラインアップで確かめる

麦焼酎のアルコール度数と原料の大麦
麦焼酎は同一ブランド内で度数が分かれる

麦焼酎の度数を1つの数字で答えるのは難しく、それはメーカーが意図的に幅を持たせているからです。三和酒類が公式サイトで公表しているいいちこと西の星の希望小売価格(税込)を、そのまま並べます。

商品名 アルコール分 容量 希望小売価格(税込)
いいちこ25度 25度 1800ml 2,028円
いいちこパック25度 25度 1800ml 2,012円
いいちこ25度 25度 900ml 1,077円
いいちこ20度 20度 1800ml 1,784円
いいちこパック20度 20度 1800ml 1,767円
いいちこ12度 12度 200ml 182円
いいちこフラスコボトル 30度 720ml 3,111円
いいちこスペシャル 30度 720ml 2,767円
いいちこ空山独酌 麦 30度 720ml 2,376円
いいちこ民陶くろびん 25度 720ml 2,070円
いいちこスーパー 25度 720ml 1,603円
いいちこシルエット 25度 720ml 1,231円
いいちこ長期熟成貯蔵酒 20度 720ml 1,319円
いいちこパーソン 25度 300ml 532円
いいちこ日田全麹 25度 1800ml 2,048円
iichiko 40 40度 750ml 11,000円
西の星25度 25度 1800ml 2,028円
西の星20度 20度 1800ml 1,784円

いいちこという1つのブランドの中に5段階の度数があります。注目したいのは、25度の1800ml瓶と西の星25度の1800ml瓶が同じ2,028円で、20度どうしも同じ1,784円という点です。原料も産地も違う2つのブランドが、度数が同じなら同じ価格になっています。度数が価格の設計にどれだけ効いているかが見える並びです。

麦焼酎をどう飲むかについては焼酎のお湯割り焼酎の割り方の記事に譲りますが、度数の選択と割り方の選択はつながっています。同じ濃さに仕上げたいなら、20度の商品は25度の商品より割り材を減らすことになります。

黒霧島の20度と25度はどこが違うのか

黒霧島の20度と25度の違い
同一銘柄で2つの度数が併売されている

霧島酒造の黒霧島の商品ページは、アルコール分の欄に「20%・25%」と2つの数字を並べて書いています。原材料はどちらも「さつまいも(九州産)」「米こうじ(国産米)」で、商品分類はどちらも本格焼酎です。公式サイトが公表している規格別の希望小売価格は次のとおりです。同社の芋焼酎と米焼酎をまとめて並べました。

商品名 アルコール分 容量 希望小売価格(税抜)
黒霧島 25度 1800ml 2,021円
黒霧島 25度 900ml 1,083円
黒霧島 25度 720ml 1,168円
黒霧島 紙パック 25度 1800ml 1,988円
黒霧島 紙パック 25度 900ml 1,056円
黒霧島ペット 25度 200ml 292円
黒霧島 20度 1800ml 1,763円
黒霧島 20度 900ml 950円
黒霧島 紙パック 20度 1800ml 1,730円
白霧島 25度 1800ml 2,021円
白霧島 20度 1800ml 1,763円
赤霧島 25度 1800ml 2,570円
黒霧島EX 25度 1800ml 2,238円
志比田工場 黒霧島原酒 36度 700ml 2,058円
本格米焼酎 霧島するる 25度 900ml 1,067円

この表から読み取れることは3つあります。1つ目は、20度が用意されているのは黒霧島と白霧島だけで、赤霧島と黒霧島EXは25度のみだということ。2つ目は、720mlの瓶が25度にしかないこと。3つ目は、紙パックの方が瓶より安く、同じ度数・同じ容量でも数十円の差が付いていることです。度数だけで価格が決まっているわけではなく、容器の形も価格に効いています。

志比田工場 黒霧島原酒は700mlで2,058円(税抜)と、この表で唯一の36%です。この商品ページには「「原酒」とは、蒸留後に一切のものを加えず、かつアルコール分が36%以上のものです。」という一文があり、公正競争規約の条件をメーカー自身が商品ページで説明しています。

度数が高い焼酎はどこまであるのか

度数が高い焼酎と単式蒸留機
45度という上限が焼酎の天井になる

36度・40度・43度・45度の並び

単式蒸留焼酎の上限は45度です。市販品でこの上限に近づいていく順に並べると、まず36度の原酒表示ライン、そのすぐ上に霧島酒造の志比田工場 黒霧島原酒(36%)が来ます。三和酒類のiichiko 40は40度、百年の孤独も40度です。黒糖焼酎の原酒には43度のものがあり、ここまで来ると上限まであと2度しかありません。

度数が上がると味わいはどう変わるか

度数が上がるほど香りの成分は液体の中にとどまりにくくなり、グラスに注いだ瞬間の立ち上がりが強くなります。一方で口に含んだときの刺激も同時に増えるので、高い度数のものは少量ずつ、あるいは氷や水で開かせて飲む方が香りを追いやすくなります。樽で寝かせたタイプは度数が高くても角が取れて感じられることがありますが、これは度数が下がったわけではなく、当たりの印象が変わっているだけです。純アルコール量の計算は度数だけで決まります。

高い度数の銘柄そのものについては高級焼酎の価格帯鹿児島の芋焼酎で銘柄別に扱っています。在庫のある銘柄は焼酎の一覧からご確認いただけます。

60度の花酒が焼酎でも泡盛でもない理由

泡盛と花酒のアルコール度数
45度を超えると品目が変わる

泡盛の度数と表示のルール

泡盛は酒税法上の独立した品目ではなく、単式蒸留焼酎に対して認められた例外表示です。したがって度数の上限は焼酎と同じ45度になります。泡盛の表示に関する公正競争規約の第4条第1項第4号は、これとは別に「アルコール分が25度以下のものでなければマイルドである旨の表示をしてはならない。」と定めています。「マイルド」に「ソフト」も含むと書いているのは規約ではなく施行規則の第3条第3項です。ラベルの「マイルド」は感想ではなく、度数の条件が付いた表示です。

ここで問題になるのが、与那国島で造られる花酒です。崎元酒造所の公式サイトは花酒についてこう書いています。「花酒は日本最西端の島、与那国島だけで製造されている独特の蒸留酒(スピリッツ)です。」「花酒は泡盛とまったく同じ原材料と製造法ですが、アルコール度数が45度を超える場合は税法上スピリッツとなります。」

蔵元が書いている45度という線は、酒税法第3条第10号の「四十五度以下」とぴたりと一致します。中身の造り方が泡盛と同じでも、度数が45度を超えた時点で品目はスピリッツに変わるということです。60度の花酒を「最も度数の高い焼酎」「最も度数の高い泡盛」と紹介している説明を見かけますが、蔵元自身の説明に沿えば、それは焼酎でも泡盛でもありません。

アルコール度数で選ぶ焼酎の比較表

アルコール度数で選ぶ焼酎の比較表
度数の幅を体感できる代表銘柄

表の見方

低い方から高い方まで、度数の幅が分かるように12銘柄を並べています。表の上部のタブで並べ替えができます。この表に載せている銘柄はいずれもメーカー希望小売価格が公表されていないか、オープン価格のため、定価の欄は市場相場の目安に置き換えています。

アルコール度数で選ぶ焼酎の比較表 12度から60度までの代表12銘柄
焼酎の度数は酒税法で上限だけが決まっていて、連続式蒸留焼酎は36度未満、単式蒸留焼酎は45度以下です。この表はその幅を体感できるように、12度から60度までの代表12銘柄を低い順・高い順に並べ替えられる形でまとめたものです。60度の花酒は45度を超えるため税法上はスピリッツで、焼酎でも泡盛でもありません。定価の欄は、霧島酒造と三和酒類が希望小売価格を公表している2銘柄のみその値を、それ以外は公表がないため実勢の目安を記載しています(2026年7月時点)。
価格は 2026/08/25 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
琉球泡盛 花酒 60度 500ml145度超・スピリッツ 琉球泡盛 花酒 60度 500ml
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
メーカー希望小売価格の公表なし。実勢の目安は500mlで2,000円台から(2026年7月時点)
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与那国島の花酒。45度を超えるため区分はスピリッツ。

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里の曙 長期貯蔵 原酒 黒角 720ml2高アル・原酒 里の曙 長期貯蔵 原酒 黒角 720ml
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
メーカー希望小売価格の公表なし。実勢の目安は720mlで2,000円台から(2026年7月時点)
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黒糖焼酎の原酒。単式蒸留焼酎の上限45度まで2度。

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百年の孤独 720ml3プレミア・樽熟成 百年の孤独 720ml
★★★★★5/ 焼酎唎酒師スコア
メーカー希望小売価格の公表なし。実勢の目安は720mlで4,500円台から(2026年7月時点)
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樽で寝かせた麦焼酎。40度でも当たりはやわらか。

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獺祭 焼酎 39度 720ml4高アル・粕取り 獺祭 焼酎 39度 720ml
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獺祭の酒粕を蒸留。39度でも華やかで飲みやすい。

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キンミヤ焼酎 35度 600ml5高アル・甲類 キンミヤ焼酎 35度 600ml
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
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35度の連続式蒸留焼酎。割り材で濃さを調整しやすい。

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ホワイトリカー 35度 1800ml6果実酒用・甲類 ホワイトリカー 35度 1800ml
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果実酒づくりの定番。法令の条件は20度以上。

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残波ブラック 泡盛 30度 1800ml7泡盛・定番人気 残波ブラック 泡盛 30度 1800ml
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ザンクロの愛称で人気。泡盛らしい30度のキレ。

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黒霧島 25度 1800ml8定番・芋焼酎 黒霧島 25度 1800ml
★★★★★5/ 焼酎唎酒師スコア
希望小売価格 1800ml 2,021円(税抜・霧島酒造公表/2026年7月時点)
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20度と25度を併売する定番の芋焼酎。

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しそ焼酎 鍛高譚 20度 1800ml9低アル・しそ焼酎 しそ焼酎 鍛高譚 20度 1800ml
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メーカー希望小売価格の公表なし。実勢の目安は1800mlで1,500円台から(2026年7月時点)
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しそ由来の爽やかな香り。20度で初心者にも。

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チャミスル オリジナル 17度 360ml10低アル・韓国焼酎 チャミスル オリジナル 17度 360ml
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
メーカー希望小売価格の公表なし。実勢の目安は360mlで300円台から(2026年7月時点)
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韓国焼酎の代表。フレーバーは13度で飲みやすい。

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いいちこ 12度 ワンカップ11低アル・麦焼酎 いいちこ 12度 ワンカップ
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
希望小売価格 200ml 182円(税込・三和酒類公表/2026年7月時点)
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いいちこの5段階のうち最も低い12度。

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さつま白波 蔵割り 12度 1800ml12低アル・芋焼酎 さつま白波 蔵割り 12度 1800ml
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
メーカー希望小売価格の公表なし。実勢の目安は1800mlで1,000円台から(2026年7月時点)
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第一次焼酎ブームの名門。蔵割りで12度に。

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この表の価格欄には、メーカーが希望小売価格を公表している黒霧島(1800ml 2,021円・税抜)といいちこ12度(200ml 182円・税込)だけ公表値を記載し、残りの10銘柄は公表がないため実勢の目安を書いています(2026年7月時点)。アルコール度数は各メーカーの公表値です。この欄に数値の定価を入れていない都合上、価格順の並べ替えと価格帯の絞り込みは働きません。各行に表示される金額は当店の販売価格または各モールの実勢で、絞り込みが読む値とは別のものです。「最安」のバッジは当店に在庫がある行へ一律に付くもので、他店との価格比較を示すものではありません。在庫と価格は各リンク先でご確認ください。

水割りやロックにしたあとの度数を計算する

焼酎の水割りとロックの度数
割り方で1口あたりの濃さが変わる

比率から度数を出す

焼酎と割り材の体積比だけで単純計算すると、割ったあとの度数は次のようになります。氷が溶けた分は含めていないので、実際はこれより少し低くなります。

原液と割り材の比率 20度の焼酎を割ったとき 25度の焼酎を割ったとき
ストレート 20.0度 25.0度
6対4 12.0度 15.0度
1対1 10.0度 12.5度
1対2 6.7度 8.3度
1対3 5.0度 6.3度

飲みきれない焼酎をどうするか

度数の高い焼酎は開栓後も比較的落ち着いていますが、保存の考え方は焼酎の賞味期限と保存の記事にまとめています。飲みきれない未開栓のボトルがある場合は、リンクサスの焼酎買取でも査定を承っています。瓶と化粧箱の状態、ラベルの傷み、そして度数表記の読み取りやすさが査定の材料になります。

度数を純アルコール量に直すと何グラムか

焼酎の純アルコール量の計算
度数から一日の目安を割り出す

厚生労働省が2024年2月に公表した健康に配慮した飲酒に関するガイドラインは、飲んだ量の把握の仕方をこう示しています。「純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」。度数そのものではなく、量と度数を掛け合わせたグラム数で見るという考え方です。

同じガイドラインは、健康日本21で「生活習慣病のリスクを高める量」として1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上という数字が示されていることにも触れています。これを焼酎の量に直すと次のようになります。

焼酎のアルコール分 純アルコール 20g にあたる量 純アルコール 40g にあたる量
25度 100ml 200ml
20度 125ml 250ml
12度 208ml 417ml

ここで大事なのは、割っても純アルコール量は変わらないという点です。25度の焼酎を200ml使えば、ストレートで飲もうと水で3倍に割ろうと体に入るアルコールは40gです。割ることで変わるのは1口あたりの濃さと飲むのにかかる時間で、総量は使った焼酎の量と度数だけで決まります。分解にかかる時間の考え方はアルコールの分解時間にまとめています。

梅酒用の焼酎が35度である理由と法令の条件

梅酒づくりとホワイトリカーの度数
法令が求めるのは20度以上

ホワイトリカーと梅酒の関係

家庭で梅酒を作るときに使う酒の度数には、法令上の条件があります。酒税法第43条第11項は、消費者が自ら消費するために酒類と他の物品を混和する場合を製造とみなす規定の対象外としており、その条件を政令に委ねています。受けて酒税法施行令第50条第14項第1号は「当該混和前の酒類は、アルコール分が二十度以上のもの」であることを挙げています。

つまり法令が求めているのは20度以上であって、35度ではありません。ホワイトリカーの35度が定番になっているのは、条件を余裕をもって満たすことに加えて、香りが弱く梅の風味を邪魔しにくいという実務上の理由によるものです。同じ条項は混和できる物品を「糖類、梅その他財務省令で定めるもの」に限り、混和後に新たにアルコール分1度以上の発酵がないことも条件にしています。

できあがった梅酒の度数そのものについては梅酒の度数の記事で銘柄別に扱っています。ブランデーを使う場合はブランデー梅酒もあわせてご覧ください。

焼酎の度数についてよくある質問

焼酎の度数についてよくある質問
条文と公式の数字で答える

質問と回答

焼酎のアルコール度数は平均で何度ですか。

公的機関が公表している「焼酎の平均度数」という統計値はありません。実際に流通している商品でいうと、霧島酒造の黒霧島は20度と25度、三和酒類のいいちこは12度・20度・25度・30度・40度が並んでいて、いずれのメーカーも1つの数字に代表させていません。よく見かける20〜25度という言い方は、この帯に商品が集中しているという意味であって、平均値として公表されたものではありません。

焼酎の度数の上限は法律で決まっていますか。

決まっています。酒税法第3条第9号は連続式蒸留焼酎を「アルコール分が36度未満のもの」、第3条第10号は単式蒸留焼酎を「アルコール分が45度以下のもの」と定めています。この数字を超えると、中身の造り方が同じでも品目が焼酎ではなくなります。

麦焼酎の度数は何度ですか。

銘柄と規格ごとに違います。三和酒類のいいちこを公式サイトの表示どおりに並べると、いいちこ12度が12度、いいちこ20度と長期熟成貯蔵酒が20度、いいちこ25度・スーパー・シルエット・民陶くろびん・日田全麹・パーソンが25度、フラスコボトル・スペシャル・空山独酌が30度、iichiko 40が40度です。同じブランドの中に5段階が同時に存在します。

黒霧島の20度と25度は何が違いますか。

霧島酒造の公式サイトは黒霧島のアルコール分を「20%・25%」と併記し、価格も分けて公表しています。1800mlの瓶で比べると25度が2,021円、20度が1,763円(いずれも税抜の希望小売価格)で、差は258円です。原材料はどちらもさつまいも(九州産)と米こうじ(国産米)と表示されています。

度数が低い焼酎は酒税が安いのですか。

21度未満では安くなりません。酒税法第23条第1項第3号は蒸留酒類の税率を1klあたり200,000円と定め、21度以上のときだけ20度を超える1度ごとに10,000円を加算します。つまり12度でも20度でも1klあたり200,000円で同額です。25度になると250,000円になり、1.8Lに換算した差は90円です。

焼酎で最も度数が高いものは何度ですか。

焼酎という品目のままなら45度が上限です。それ以上のものも売られていますが品目が変わります。与那国島の花酒がその例で、崎元酒造所は公式サイトに「花酒は泡盛とまったく同じ原材料と製造法ですが、アルコール度数が45度を超える場合は税法上スピリッツとなります。」と書いています。

水割りにすると度数はどれくらい下がりますか。

焼酎と割り材の体積比だけで単純計算すると、25度の焼酎は6対4で15.0度、1対1で12.5度、1対2で8.3度になります。20度なら同じ比率で12.0度・10.0度・6.7度です。ただし体に入るアルコールの総量は割っても変わりません。減るのは1口あたりの濃さだけです。

焼酎100mlの純アルコール量は何グラムですか。

厚生労働省の健康に配慮した飲酒に関するガイドラインが示す式は「純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」です。これに当てはめると25度の焼酎100mlは20.0g、20度なら16.0g、12度なら9.6gになります。

梅酒を作るのに35度のホワイトリカーは必須ですか。

法令が求めているのは35度ではありません。酒税法施行令第50条第14項第1号は、家庭で自分が飲むために酒類と物品を混和する場合の条件として「当該混和前の酒類は、アルコール分が二十度以上のもの」と定めています。35度のホワイトリカーが定番なのは条件を余裕をもって満たし、香りが弱く果実の風味を邪魔しにくいためで、20度以上であれば条件そのものは満たします。

原酒と書かれた焼酎は度数が高いのですか。

高くなります。単式蒸留焼酎の表示に関する公正競争規約の第4条第1項第2号は「蒸留後に一切のものを加えず、かつ、アルコール分が36度以上のものでなければ、原酒の文字を表示してはならない。」と定めています。霧島酒造も志比田工場 黒霧島原酒の商品ページに同じ内容を明記しており、この商品のアルコール分は36%、希望小売価格は700mlで2,058円(税抜)です。

まとめ

焼酎の度数は、上限だけが酒税法で決まっていて、その中のどこに置くかはメーカーの判断です。20度と25度に商品が集まっているのは事実ですが、それは平均値として公表された数字ではなく、同じブランドの中に12度も40度も同居しています。価格差のうち酒税で説明できるのは一部にすぎず、45度を超えたものはもう焼酎とも泡盛とも呼べません。ラベルの数字を読むときは、この4点を手がかりにすると迷いにくくなります。

飲酒は20歳になってから。適量を守り、妊娠中や授乳期の飲酒は控えてください。お酒を飲んだあとの運転はできません。

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