二日酔いの漢方薬は6処方 承認基準・甘草・飲むタイミングから選ぶ

二日酔いの漢方薬は6処方 承認基準・甘草・飲むタイミングから選ぶ

二日酔いの朝に漢方薬を探すと、五苓散(ごれいさん)と黄連解毒湯(おうれんげどくとう)と半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)の三つがほぼ必ず並ぶ。ところが、市販薬の箱に書かれた「二日酔」という三文字は、各社が思い思いに付けた売り文句ではない。厚生労働省が出した一般用漢方製剤製造販売承認基準(平成29年3月28日 薬生発0328第1号)という一本の通知が、どの処方にその三文字を書いてよいかを処方ごとに決めている。

この記事では、その通知の全文を実際に読んで数えたところから話を始める。収載されているのは294処方。そのうち効能・効果の欄に「二日酔」と書ける処方は6つだけで、全体の2.04%にあたる。冒頭に挙げた三つは確かにその中に入っているが、残り三つは、二日酔いの記事でほとんど名前を見かけない処方だった。

以下では、その6処方を通知の記載どおりに並べ、成分の違い(とくに甘草が入るか入らないか)、市販薬と医療用で効能の書き方がどう変わるか、添付文書が示す服用期間の目安、そして制度がまったく触れていない領域までを、一次資料の文面に沿って整理する。なお本稿は医薬品の情報整理であり、診断や治療の指示ではない。服用の可否は薬剤師または登録販売者に相談してほしい。薬を使わない対処については二日酔いの治し方二日酔いのツボで扱っている。飲酒は20歳になってから、量は無理のない範囲で。

「二日酔いに効く漢方薬」という言い方はどこまで制度に支えられているか

二日酔いに効く漢方薬という言い方はどこまで制度に支えられているか
二日酔いに用いられる漢方薬の参考画像

市販の漢方薬は医薬品なので、パッケージや添付文書に書ける「効能・効果」は自由文ではない。一般用漢方製剤については、厚生労働省が処方ごとに成分・分量、用法・用量、効能・効果の三点をあらかじめ定めており、その一覧が一般用漢方製剤製造販売承認基準である。厚生労働省医薬・生活衛生局長から各都道府県知事あてに出された通知で、「本基準は、平成29年4月1日以降に製造販売承認申請される品目に適用します」と本文に明記されている。それまで使われていた「一般用漢方製剤承認基準」(平成24年8月30日薬食審査発0830第1号)は、この通知の施行にともなって廃止された。

効能・効果は各社の宣伝文ではなく通知の写しである

この構造は、実物を突き合わせるとすぐ確かめられる。通知の別表に載っている五苓散の効能・効果は次の一文である。

体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔

ツムラの市販薬でもクラシエの市販薬でも、箱と添付文書に印刷されている効能・効果はこの文と一字一句同じだった(注記の書き方だけが「(注)」と「(※)」で分かれる)。メーカーが違っても文面が完全に一致するのは、各社が同じ文をよく選んだからではなく、この文以外を書くと承認基準に適合しなくなるからである。

4製品の効能・効果を承認基準と機械照合した

今回は、五苓散2製品・黄連解毒湯1製品・半夏瀉心湯1製品の計4製品について、各社公式サイトに掲載された効能・効果の文字列を取得し、空白を除いたうえで通知の別表と照合した。結果は4製品とも通知の文面に完全一致した。つまり、市販の漢方薬を「効能・効果」で見比べるという行為は、実質的には国が定めた処方ごとの適用範囲を見比べていることになる。

承認基準が二日酔を認めている6処方

承認基準が二日酔を認めている6処方
頭痛やむくみを伴う二日酔いのイメージ

一般用漢方製剤製造販売承認基準の別表を最初から最後まで読み、効能・効果の欄に「二日酔」の三文字がある処方を数えた。別表に収載されている処方は294(〔成分・分量〕の見出しと〔効能・効果〕の見出しがそれぞれ294回出現する)。そのうち該当したのは次の6処方だけである。

表1 一般用漢方製剤製造販売承認基準で効能・効果に「二日酔」を書ける6処方
処方番号 処方名 体力の書き出し 甘草 構成生薬
15 黄連解毒湯(おうれんげどくとう) 体力中等度以上 なし 黄連1.5-2、黄芩3、黄柏1.5-3、山梔子2-3
16 黄連湯(おうれんとう) 体力中等度 甘草3 黄連3、甘草3、乾姜3、人参2-3、桂皮3、大棗3、半夏5-8
65 五苓散(ごれいさん) 体力に関わらず使用でき なし 沢瀉4-6、猪苓3-4.5、茯苓3-4.5、蒼朮3-4.5(白朮も可)、桂皮2-3
65A 茵蔯五苓散(いんちんごれいさん) 体力中等度以上をめやすとして なし 沢瀉4.5-6、茯苓3-4.5、猪苓3-4.5、蒼朮3-4.5(白朮も可)、桂皮2-3、茵蔯蒿3-4
160 二陳湯(にちんとう) 体力中等度 甘草1-2 半夏5-7、茯苓3.5-5、陳皮3.5-4、生姜1-1.5(ヒネショウガを使用する場合2-3)、甘草1-2
170 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう) 体力中等度 甘草2.5-3 半夏4-6、黄芩2.5-3、乾姜2-3、人参2.5-3、甘草2.5-3、大棗2.5-3、黄連1

通知の記載順に6処方を並べる

表1は通知の掲載順(処方番号順)で並べてある。番号に「A」が付く茵蔯五苓散は、五苓散に茵蔯蒿(いんちんこう)を加えた派生処方として65Aの位置に置かれている。同じ65番台には四苓湯(65B)もあるが、こちらの効能・効果は「暑気あたり、急性胃腸炎、むくみ」で二日酔は含まれない。五苓散から桂皮を抜いた構成であることを踏まえると、ごく近い処方でも、通知が認める適用範囲は同じではないことがわかる。

よく紹介される三つと、名前を見かけない三つ

二日酔いの漢方として紹介されるのは、ほぼ例外なく五苓散・黄連解毒湯・半夏瀉心湯の三つである。だが表1のとおり、通知はこれと同じ資格で黄連湯・茵蔯五苓散・二陳湯にも「二日酔」を認めている。この三つは、二日酔いに効く漢方という切り口では前に出てこない。理由は効能・効果の並び順にあると考えられる。黄連湯は「胃痛、急性胃炎、二日酔、口内炎」の4語しかなく、二陳湯も「悪心、嘔吐、胃部不快感、慢性胃炎、二日酔」の5語である。二日酔が末尾に近い位置で1語として現れるため、胃腸薬として扱われやすい。

ただし、実際に薬局の棚で選ぶ場面では、この三つを知っているかどうかが効いてくることがある。例えば茵蔯五苓散の効能・効果は「嘔吐、じんましん、二日酔、むくみ」で、じんましんが入っているのは6処方の中でこれだけである。同じ「水のかたよりを整える」系統でありながら、五苓散とは想定している場面が少しずれている。

関連商品ラインナップ
当店で取り扱う日本酒の一例

漢方薬の話とお酒の品揃えは、ふつうなら並べる理由がない。ただ、二日酔いの対策として現実に効くのは、翌朝に飲む何かよりも、前の晩に「量を決めて飲める酒を選ぶ」ことのほうである。下に並ぶのは当店の日本酒の在庫(71点)で、四合瓶や少量規格を選べば、一晩で開ける量を自分で区切りやすい。銘柄そのものが二日酔いを防ぐわけではないが、「これを何合まで」と決めやすい酒を手元に置くことは、量の管理としては具体的な手段になる。

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ここでは日本酒の在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。

在庫と価格は入れ替わるため、詳しくは日本酒の品揃えで最新の表示を確認してほしい。当日14:00までのご注文で当日発送に対応している。

翌朝に残しにくいノンアル飲料30種を比較

翌朝に残しにくいノンアル飲料30種を比較
ノンアルコール飲料の参考画像

二日酔いを防ぐいちばん確実な方法は、そもそもアルコールを入れないことだ。晩酌の所作は残したいが翌朝に響かせたくないという夜のために、ノンアル日本酒・焼酎テイスト・甘酒・ノンアルビール・サワー・ワイン・梅酒テイスト・ハイボールテイストまでタイプの違う30種を横断して並べた。前の見出しの日本酒とは逆の選択肢で、飲む日と飲まない日を分ける道具として使える。

翌朝に残しにくい晩酌に向くノンアル飲料30種をタイプで比較
二日酔いを防ぐもっとも確実な方法は、そもそも飲み過ぎないことだ。漢方薬などの対策とあわせて取り入れたいのが、アルコール0.00%前後のノンアル飲料という選択肢になる。下の一覧は、ノンアル日本酒や焼酎テイストを軸に、甘酒・ノンアルビール・サワー・ワイン・梅酒テイスト・ハイボールテイストまでタイプの異なる30種を横断して並べたもの。晩酌の所作を保ちつつ翌朝に響かせたくない夜に、合わせる料理や気分で選びやすい。表は画像、銘柄とスコア、価格の目安、特徴、そして各販路へのリンクという並びで、価格の欄には1本あたりの相場の幅を記している。いずれも量販向けのオープン価格・季節商品が多いため、メーカー定価は掲載していない。並べ替えの価格順は金額データを持たせていないので効かない。購入時は各リンクで最新の表示を確認してほしい。
価格は 2026/08/12 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
1 月桂冠 スペシャルフリー 245ml(糖質ゼロ)
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約150〜220円
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大吟醸の香りを再現した糖質ゼロの定番。ノンアル日本酒の入門に。

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2 零の雫 ノンアルコール純米酒テイスト飲料 300ml
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約250〜350円
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米と米麹由来の純米酒テイスト。無添加でお米らしい味わい。

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3 ノンアルコール スパークリング日本酒テイスト(乾杯用)
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約300〜500円
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微発泡で乾杯にも映えるノンアル日本酒テイスト。

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4 小鶴ゼロ ノンアルコール焼酎 300ml(小正醸造)
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約200〜300円
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本格焼酎メーカーが手がけた、芋焼酎の香りを再現したノンアル。

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5 ノンアルコール 焼酎ハイボールテイスト(炭酸割り向き)
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約150〜250円
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焼酎ソーダの爽快感をアルコールゼロで。食事に合わせやすい。

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6 八海山 麹だけでつくったあまさけ 825g(八海醸造)
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約1,000〜1,400円
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酒蔵が米麹だけで仕込む無加糖甘酒。砂糖不使用の自然な甘さ。

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7 森永製菓 甘酒 190ml(米麹+酒粕)
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約100〜160円
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米麹と酒粕をあわせたロングセラー甘酒。手に入りやすい定番。

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8 マルコメ プラス糀 糀甘酒 LL 125ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約90〜140円
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米糀だけのノンアル甘酒。砂糖・添加物不使用で飲みやすい。

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9 玄米甘酒(ノンアル・玄米麹)
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約200〜350円
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玄米麹を使った香ばしい甘酒。栄養を意識する人に。

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10 サントリー オールフリー 350ml
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約130〜180円
💎 プロのおすすめ

アルコール0.00%・カロリーゼロの定番ノンアルビール。

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11 アサヒ ドライゼロ 350ml
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約130〜180円
💎 プロのおすすめ

辛口ですっきり。ビールに近い飲みごたえのノンアル。

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12 キリン グリーンズフリー 350ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約130〜180円
💎 プロのおすすめ

3種のホップを使った自然派志向のノンアルビール。

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13 サッポロ プレミアムアルコールフリー 350ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約130〜180円
💎 プロのおすすめ

麦のコクを生かした飲みごたえのあるノンアルビール。

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14 ヴェリタスブロイ ピュア&フリー 330ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約120〜180円
💎 プロのおすすめ

ドイツ製法の無添加ノンアルビール。素材のシンプルさが魅力。

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15 アサヒ ヘルシースタイル 350ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約130〜190円
💎 プロのおすすめ

脂肪や糖の吸収を抑える機能性表示のノンアルビール。

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16 サントリー のんある気分 レモンサワーテイスト 350ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約120〜170円
💎 プロのおすすめ

果汁感のあるレモンサワー風。アルコール0.00%・糖類ゼロ。

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17 サントリー のんある気分 梅酒サワーテイスト 350ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約120〜170円
💎 プロのおすすめ

梅酒の甘酸っぱさをノンアルで。和の食事にも合う。

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18 アサヒ スタイルバランス レモンサワーテイスト 350ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約120〜180円
💎 プロのおすすめ

機能性表示のノンアルサワー。糖や脂肪が気になる人に。

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19 タカラ 辛口ゼロボール 350ml(宝酒造)
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約110〜170円
💎 プロのおすすめ

焼酎ハイボール仕込みの辛口ノンアル。甘くないサワー。

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20 アサヒ ドライゼロ スパークリング 350ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約120〜180円
💎 プロのおすすめ

シャンパン風の爽やかな泡。乾杯シーンに映えるノンアル。

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21 サントリー のんある気分 カシスオレンジテイスト 350ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約120〜170円
💎 プロのおすすめ

カシスオレンジの甘さをノンアルで。デザート感覚にも。

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22 サントリー ノンアルでワインの休日 赤 720ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約500〜800円
💎 プロのおすすめ

渋みと果実味を感じる赤のノンアルワイン。食事に合う。

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23 サントリー ノンアルでワインの休日 白 720ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約500〜800円
💎 プロのおすすめ

白ワインの爽やかさをノンアルで。魚料理や前菜に。

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24 カールユング 赤 ノンアルコールワイン 750ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約700〜1,200円
💎 プロのおすすめ

本物のワインから脱アルコールした本格派の赤。

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25 ヴィンテンス メルロー ノンアルコールワイン 750ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約700〜1,200円
💎 プロのおすすめ

メルロー種を使った脱アルコールの本格ノンアルワイン。

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26 チョーヤ 酔わないウメッシュ 350ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約170〜250円
💎 プロのおすすめ

梅酒専門メーカーが造る本格的なノンアル梅酒テイスト。

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27 ノンアルコール 巨峰サワーテイスト 350ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約120〜180円
💎 プロのおすすめ

巨峰の濃厚な果実感をノンアルで。甘め好みの人に。

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28 アサヒ ハイボリー 350ml(ノンアルハイボールテイスト)
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約130〜200円
💎 プロのおすすめ

ウイスキーハイボールの香りをノンアルで再現。

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29 ノンアルコール モヒート(市販カクテルテイスト)
★★☆☆☆2/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約150〜300円
💎 プロのおすすめ

ミントとライムが爽やか。ノンアルカクテルの定番。

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30 ノンアルコール スパークリング(白・乾杯用)750ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
1本あたり約600〜1,200円
💎 プロのおすすめ

シャンパン風の本格的な泡。ボトルで乾杯を演出。

LINXASで探すコレクション 楽天で探す 商品名検索 査定 買取

価格の欄は1本あたりの相場の幅で、2026年8月時点の目安です。ノンアル飲料は缶・ペットボトルのケース販売が中心のため、1本あたりの単価は購入本数により変わります。金額データを持たせていないので価格による並べ替えは効かず、絞り込みではすべての行が「価格不明」に入ります。アルコール0.00%表記でも、商品によっては1%未満のごく微量を含む場合があるため、運転前や妊娠中などは各商品の表示を必ず確認してください。なお二日酔いを防ぐ基本は飲み過ぎないことであり、ノンアル飲料や漢方薬などは体調を整える補助として、無理のない範囲で取り入れてください。

一覧は画像、銘柄、参考の販売価格、特徴といった項目で構成されている。ノンアル飲料は量販向けのオープン価格や季節商品が多く、メーカー定価は掲載していない。アルコール0.00%表記でも商品によってはごく微量を含む場合があるため、運転前や妊娠中は各商品の表示を必ず確認してほしい。

五苓散はのどが渇いて尿量が少ないときの処方

五苓散はのどが渇いて尿量が少ないときの処方
水分のかたよりを整えるイメージ

五苓散の構成は沢瀉4-6、猪苓3-4.5、茯苓3-4.5、蒼朮3-4.5(白朮も可)、桂皮2-3の5種類。甘草も麻黄も大黄も入らない、比較的シンプルな処方である。通知が定める用法・用量は「散:1回1-2g 1日3回」または「湯」の二通りで、市販薬はここから各社がエキス製剤として組み直している。

6処方でただひとつ体力を問わない

表1の「体力の書き出し」の列を縦に見ると、6処方で4通りに分かれている。黄連解毒湯が「体力中等度以上」、茵蔯五苓散が「体力中等度以上をめやすとして」、黄連湯・二陳湯・半夏瀉心湯が「体力中等度」。そして五苓散だけが「体力に関わらず使用でき」で始まる。一般用漢方製剤の効能・効果は、体力(証)の目安を冒頭に置くのが基本の書式なので、そこを外している処方は目立つ。五苓散が二日酔いの入口としてよく挙がるのは、この一句の効果が大きいと考えられる。

もうひとつ、五苓散の効能・効果には6処方で唯一の特徴がある。効能の並びの中に括弧書きの除外が入っていることだ。

水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔

「しぶり腹」については通知の《備考》に「残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すもののことである」と定義が置かれている。他の5処方の効能・効果欄には、このような使用を控える旨の但し書きは入っていない。

医療用と市販薬で効能の書き方が変わる

五苓散には医療用の製剤もある。ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用)(2023年12月改訂(第1版))の添付文書では、効能または効果はこう書かれている。

口渇、尿量減少するものの次の諸症 浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病

市販薬の側にある「体力に関わらず使用でき」という証の目安がなく、代わりにネフローゼ・尿毒症・糖尿病といった、市販薬では扱えない疾患名が並ぶ。同じ処方名でも、市販薬と医療用では効能・効果の書式そのものが違う。市販薬は証(体質)から入り、医療用は症候と疾患名で書かれている。

用法・用量も対照的である。医療用は「通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。」と幅を持たせるのに対し、市販薬は年齢ごとの1回量と1日の回数が表で固定されている。五苓散についてより詳しくは五苓散は二日酔いに効くのかで扱っている。

添付文書が書いている作用の仕組み

医療用の添付文書には薬効薬理の項があり、非臨床試験の結果が要約されている。利尿作用については「イヌ腎臓由来の遠位尿細管の皮質部集合管由来細胞(MDCK細胞)において、ナトリウムチャネルを阻害した」(in vitro)、尿量増加作用については「ラットに経口投与したところ、腎皮質のアクアポリン(AQP)3 mRNA及び腎髄質のAQP2 mRNA、AQP3 mRNAのダウンレギュレーションにより尿量が増加した」と記載されている。アクアポリンは細胞膜の水チャネルで、五苓散が水そのものを増やしたり減らしたりするのではなく、水の通り道の量を調節する方向で働いていることが示されている。

あわせて、絶水させたマウスでは尿量に変化がなく、水中毒モデルのマウスでのみ尿量が増えたという記載もある。体の水が足りていないときには尿を増やさないという結果で、「余分な水だけを出す」という漢方側の説明と方向が合っている。ただしこれらはいずれも動物実験・細胞実験の結果であり、二日酔いのヒトで同じことが起きるかを直接示したものではない。

黄連解毒湯はのぼせと顔の赤みがあるときの処方

黄連解毒湯はのぼせと顔の赤みがあるときの処方
顔の赤みや胃の不快感のイメージ

黄連解毒湯の構成は黄連1.5-2、黄芩3、黄柏1.5-3、山梔子2-3の4種類。効能・効果は「体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいら……」で始まり、鼻出血・不眠症・神経症・胃炎・二日酔・血の道症・めまい・動悸・更年期障害・湿疹・皮膚炎・皮膚のかゆみ・口内炎と続く。6処方の中で、効能に挙がる症状の数がもっとも多い処方である。

4つの生薬すべてが熱を冷ます方向

黄連・黄芩・黄柏・山梔子はいずれも苦味の強い生薬で、漢方の言い方では熱を冷ます役割を担う。飲んだ翌日に顔や目が赤く、のぼせた感じがあり、胃がむかつくといった状態に向くとされているのはこの構成による。表1で見ると、甘草も生姜も大棗もない、味を整える生薬を一切含まない4味の処方という点で6処方の中でも特異である。

市販薬では、クラシエの製品が「成人1日の服用量3包(1包1.0g)中、黄連解毒湯エキス(1/2量)700mg」(オウゴン1.5g、サンシシ1.0g、オウレン・オウバク各0.75gより抽出)という構成で、第2類医薬品として販売されている。用法は1日3回、食前又は食間である。

長期に飲むと出てくる副作用が別にある

添付文書の使用上の注意を五苓散と並べると、黄連解毒湯には固有の記載が二つある。

ひとつは「してはいけないこと」の欄に「生後3カ月未満の乳児」への服用禁止が置かれていること。五苓散の市販薬には「してはいけないこと」の欄自体がない。もうひとつは、まれに起こる重篤な症状として間質性肺炎・肝機能障害に加えて腸間膜静脈硬化症が挙げられていることである。腸間膜静脈硬化症については「長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる」と説明されており、添付文書には「長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」という一文も置かれている。

半夏瀉心湯はみぞおちのつかえがあるときの処方

半夏瀉心湯はみぞおちのつかえがあるときの処方
胃のむかつきや吐き気のイメージ

半夏瀉心湯の構成は半夏4-6、黄芩2.5-3、乾姜2-3、人参2.5-3、甘草2.5-3、大棗2.5-3、黄連1の7種類。効能・効果は「みぞおちがつかえた感じ」から始まり、急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症と続く。胃腸の症状が中心で、二日酔はその並びの中に置かれている。

7つの生薬に甘草と人参が入る

ツムラの市販薬は「本品2包(3.75g)中、半夏瀉心湯エキス(1/2量)2.25g」で、内訳は日局ハンゲ2.5g、日局オウゴン1.25g、日局カンキョウ1.25g、日局カンゾウ1.25g、日局タイソウ1.25g、日局ニンジン1.25g、日局オウレン0.5g。第2類医薬品で、用法は食前に1日2回である。黄連と黄芩という冷やす生薬と、乾姜と人参という温める生薬が同居しているのがこの処方の特徴で、胃の上と下で反対のことが起きている状態に当てる設計になっている。

相談することの欄がいちばん長い

半夏瀉心湯の添付文書は、同じツムラの五苓散の添付文書と比べると「相談すること」の項目が明らかに多い。五苓散が「医師の治療を受けている人」「妊婦または妊娠していると思われる人」「今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人」の3項目なのに対し、半夏瀉心湯はこれに「高齢者」「次の症状のある人 むくみ」「次の診断を受けた人 高血圧、心臓病、腎臓病」が加わる。

さらに、まれに起こる重篤な症状として間質性肺炎に加えて偽アルドステロン症、ミオパチーが挙げられている。この差は処方の危険度の違いというより、成分表の一行の違いから来ている。次の見出しでその一行を見る。

甘草が入っているかどうかで注意書きが変わる

甘草が入っているかどうかで注意書きが変わる
甘草を含む漢方薬の注意点のイメージ

甘草(カンゾウ)は漢方薬にもっとも広く使われる生薬で、一般用漢方製剤製造販売承認基準の294処方のうち212処方(72.1%)の成分・分量欄に登場する。つまり漢方薬の4分の3近くに入っている。同時に、甘草は医薬品による偽アルドステロン症のもっとも多い原因でもある。

6処方はちょうど半々に分かれる

表1の甘草の列を見ると、6処方は入っている3つ(黄連湯・二陳湯・半夏瀉心湯)と、入っていない3つ(黄連解毒湯・五苓散・茵蔯五苓散)にちょうど分かれる。前の二つの見出しで見た添付文書の差は、ここから説明できる。甘草を含まない五苓散には偽アルドステロン症の記載がなく、甘草2.5〜3を含む半夏瀉心湯には「偽アルドステロン症、ミオパチー」が明記されている。黄連解毒湯にも甘草はないので、こちらにも偽アルドステロン症の記載はなく、代わりに山梔子由来とされる腸間膜静脈硬化症が入る。

国のマニュアルが挙げるGL量の表に2処方が載っている

厚生労働省の重篤副作用疾患別対応マニュアル 偽アルドステロン症(平成18年11月(令和4年2月改定))は、グリチルリチン(GL)を多く含む医薬品を1日あたりのGL量とともに表にしている。換算の前提は「甘草 1 g に含まれる GL を 40 mgで換算」と本文に書かれている。内服薬について挙げられているのは次の11品目である。

表2 重篤副作用疾患別対応マニュアルが挙げるGL含有量が高い内服薬
医薬品名 1日あたりのGL量(mg) 二日酔の効能
甘草湯 320
芍薬甘草湯 240
芍薬甘草附子湯 200
甘麦大棗湯 200
人参湯 120
小青竜湯 120
排膿散及湯 120
桔梗湯 120
黄芩湯 120
黄連湯 120 あり
半夏瀉心湯 100 あり

この11品目のうち、二日酔の効能を持つのは黄連湯(120mg)と半夏瀉心湯(100mg)の2つである。数字は承認基準の分量とも合う。黄連湯の甘草は3で、マニュアルの換算(1gあたり40mg)を当てると3×40=120mg。半夏瀉心湯の甘草は2.5〜3で、下限の2.5を採ると2.5×40=100mgになる。二つの一次資料が独立に一致しているので、換算の前提を含めて確かめられる。

残る1つの甘草含有処方である二陳湯は甘草1〜2なので、同じ換算で40〜80mgとなり、この表には入らない。

初期症状と好発時期

マニュアルは患者向けの節で、気づくべき初期症状をこう書いている。

「手足のだるさ」、「しびれ」、「つっぱり感」、「こわばり」がみられ、これらに加えて、「力が抜ける感じ」、「こむら返り」、「筋肉痛」が現れて、だんだんひどくなる

好発時期については「使用開始後 10 日以内の早期に発症したものから、数年以上の使用の後に発症したものまであり、使用期間と発症との間に一定の傾向は認められない。ただし、3ヶ月以内に発症したものが約40%を占める」と記載されている。飲み始めてすぐ出ることも、何年も飲んでから出ることもあり、期間と発症のあいだに一定の傾向は認められないという書き方である。さらに「生薬としての甘草を1日投与量として 1〜2 g しか含まない医療用漢方薬や、仁丹の習慣的使用による発症例も報告されている」ともあり、量が少なければ起きないと言い切れる話ではないことが示されている。

症状からどの処方を見に行くか

症状からどの処方を見に行くか
アルコールの代謝と二日酔いの症状のイメージ

効能・効果は国が決めた文なので、選ぶときはそこに書かれた語から逆に引くのが確実である。表3は、6処方の効能・効果に実際に出てくる語だけを使って整理したものである。解釈を足していないので、迷ったら添付文書の同じ語を探せば照合できる。

表3 効能・効果に書かれた語から見た6処方の守備範囲
気になる状態 効能・効果に同じ語がある処方 効能欄の語
のどが渇いて尿が出にくい 五苓散/茵蔯五苓散 のどが渇いて尿量が少ない
むくみが気になる 五苓散/茵蔯五苓散 むくみ
頭が痛い 五苓散 頭痛
のぼせて顔が赤い 黄連解毒湯 のぼせぎみで顔色赤く
胃が痛い 黄連湯 胃痛、急性胃炎
みぞおちがつかえる 半夏瀉心湯 みぞおちがつかえた感じ
吐き気・嘔吐がある 五苓散/茵蔯五苓散/二陳湯/黄連湯/半夏瀉心湯 はきけ、嘔吐、悪心
下痢・軟便になった 五苓散/半夏瀉心湯 水様性下痢、下痢・軟便
胸やけ・げっぷがある 半夏瀉心湯 胸やけ、げっぷ
口内炎ができた 黄連解毒湯/黄連湯/半夏瀉心湯 口内炎
じんましんが出た 茵蔯五苓散 じんましん

効能・効果の語から逆に引く

表3を縦に見ると、吐き気・嘔吐は6処方のうち5つに現れる一方で、頭痛が効能・効果に入っているのは五苓散だけじんましんは茵蔯五苓散だけみぞおちのつかえと胸やけ・げっぷは半夏瀉心湯だけである。重なる語で選ぼうとすると差がつかないので、その処方にしかない語を手がかりにするほうが早い。

なお、通知の効能・効果には冒頭に体力(証)の目安が置かれている。表3は症状の語だけで整理しているので、実際に選ぶときは体力の書き出しも合わせて読む必要がある。とくに黄連解毒湯は「体力中等度以上」から始まり、市販薬の添付文書では「体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)」が相談することの欄に入っている。

「効く」と「効能・効果に書ける」は別のこと

ここまで扱ってきたのは、あくまで「その処方に二日酔という効能を書くことが承認基準で認められているか」である。これは、その処方が二日酔いに有効であることを臨床試験で示した、という意味ではない。一般用漢方製剤の承認基準は、古典と長年の使用実績を踏まえて処方ごとの適用範囲を定めたもので、個々の効能ごとの比較試験の結果を並べた文書ではない。

また、どの処方もアルコールの分解そのものを速める薬ではない。アセトアルデヒドが分解されるまでの時間は、飲んだ量と体質で決まる。分解の時間の考え方はアルコールの分解時間で扱っている。漢方薬にできるのは、その時間のあいだに出ている症状のうち、効能・効果に書かれた範囲を和らげる方向の手当てである。

飲むタイミングと5〜6回という目安

飲むタイミングと5〜6回という目安
白湯で服用する場面の参考画像

漢方のエキス製剤は、原則として食前または食間に服用する。ツムラの公式サイトには「食前服用とは食事の30分前、食間服用とは食後2時間以上経ってから次の食事の間とされています」と説明が置かれている。医療用の五苓散も「通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。」で、タイミングの考え方は市販薬と共通している。

表4 市販4製品の用法と、二日酔に服用するときの目安
製品 処方 区分 1日の回数 甘草 二日酔の目安
ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒 五苓散 第2類医薬品 2回 なし 5〜6回
「クラシエ」漢方五苓散エキス顆粒 五苓散 第2類医薬品 3回 なし 5〜6回
「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒 黄連解毒湯 第2類医薬品 3回 なし 5〜6回
ツムラ漢方半夏瀉心湯エキス顆粒 半夏瀉心湯 第2類医薬品 2回 あり 5〜6回

食前・食間とは何分前を指すのか

表4のとおり、1日の回数は製品によって2回と3回に分かれる。同じ五苓散でも、ツムラの製品は食前に1日2回、クラシエの製品は1日3回 食前又は食間である。エキスの量の設計が違うためで、ツムラは「本品2包(5.0g)中、五苓散エキス(処方分量集、2/3量)1.4g」、クラシエは「成人1日の服用量3包(1包0.8g)中、五苓散エキス(1/2量)1000mg」と表示されている。生薬の内訳は、ツムラが日局タクシャ3.30g、日局ソウジュツ1.98g、日局チョレイ1.98g、日局ブクリョウ1.98g、日局ケイヒ1.32g、クラシエがタクシャ2.5g、チョレイ・ブクリョウ・ビャクジュツ各1.5g、ケイヒ1.0gである。同じ処方名の市販薬でも、1日に飲む回数と1日に入るエキスの量は同じではない。添付文書の用法・用量に従い、他の製品の飲み方を持ち込まないほうがよい。

細かい違いはもう一つある。同じ五苓散でも、ツムラの製品はソウジュツ(蒼朮)、クラシエの製品はビャクジュツ(白朮)を用いている。これは承認基準が「蒼朮3-4.5(白朮も可)」と両方を認めているためで、どちらも基準に適合している。

4製品とも二日酔のときは5〜6回

添付文書には、どのくらい飲んで効果がなければ相談すべきかの目安が書かれている。今回調べた4製品では、いずれも二日酔に服用する場合の目安が5〜6回で一致していた。例えばツムラの五苓散は「1ヵ月位(急性胃腸炎、二日酔に服用する場合には5〜6回、水様性下痢、暑気あたりに服用する場合には5〜6日間)」、クラシエの黄連解毒湯は「1カ月位(鼻出血、二日酔に服用する場合は5〜6回)」である。ツムラの半夏瀉心湯は「1ヵ月位(急性胃腸炎、二日酔、げっぷ、胸やけに服用する場合には5〜6回)」で、二日酔がげっぷ・胸やけと同じ扱いになっている。

他の効能では「1ヵ月位」が基準になっているのと比べると、二日酔は明らかに短い期間で区切られている。5〜6回飲んで変わらないなら続けるのではなく相談する、というのが添付文書の設計である。あわせて注意しておきたいのは、ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒は製造および出荷が終了しており、在庫がなくなり次第 販売終了と公式サイトに告知されていることだ(2026年8月時点)。五苓散そのものは他社の製品も医療用の製剤もあるが、特定の製品名で探している場合は在庫状況が変わっている可能性がある。

制度が答えていないこと

制度が答えていないこと
飲まない日をつくることのイメージ

ここまでは、通知と添付文書が「書いていること」を読んできた。最後に、それらが「書いていないこと」を三つ確認しておく。不在を確かめるには、条文や本文を全文取得して語の出現数を数えるのが確実である。

薬機法の条文に漢方も生薬も出てこない

医薬品の制度の根拠法は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)である。e-Gov の法令データで本則と附則を平坦化すると、空白を除いて287,241字あった。この中に「漢方」は0件、「生薬」も0件、「二日酔」も0件である。法律そのものは漢方という言葉を一度も使っていない。漢方製剤の扱いは、法律ではなく通知(承認基準)の階層で決められている。

市販の漢方薬に付いている「第2類医薬品」という区分は、薬機法第三十六条の七に根拠がある。同条は第二類医薬品を「その副作用等により日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがある医薬品(第一類医薬品を除く。)であつて厚生労働大臣が指定するもの」と定義している。区分を決めているのは処方の種類ではなく、厚生労働大臣の指定である。今回見た4製品は、五苓散も黄連解毒湯も半夏瀉心湯も、いずれも第2類医薬品だった。

国の飲酒ガイドラインは二日酔いを扱っていない

厚生労働省は2024年2月に「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表している。純アルコール量による飲酒量の把握や、疾患ごとの発症リスクを示した国の文書である。その本文を取得して空白を除くと26,044字あるが、「二日酔」0件、「宿酔」0件、「漢方」0件だった。国の飲酒ガイドラインは、二日酔いという主題にも漢方という手段にも触れていない

つまり、二日酔いへの漢方薬という組み合わせは、医薬品の承認基準の側からは支えられているが、公衆衛生の政策文書の側からは何も言われていない。「国が推奨している」とは書けないし、「国が否定している」とも書けない、という位置にある。

承認基準にアルコールも飲酒も0件

もう一段細かく見ると、承認基準そのものにも不在がある。別表の全文で「アルコール」は0件、「飲酒」も0件だった。「酒」の字は5件出てくるが、中身は皮膚症状の「酒さ(あかはな)」と、処方名の「栝楼薤白白酒湯」で、いずれも飲む酒のことではない

承認基準は「二日酔」という症状名だけを認めており、その原因である飲酒については一言も書いていない。どれくらい飲んだ人に向くか、飲む前に予防的に使えるか、といった問いに通知は答えを持っていない。飲む前に飲んでおくという使い方が広く紹介されているが、その根拠は少なくとも承認基準の中には存在しない。

よくある質問

よくある質問
飲まない日をつくる習慣のイメージ
二日酔いに使える漢方薬は何種類ありますか。

一般用漢方製剤製造販売承認基準に収載された294処方のうち、効能・効果の欄に「二日酔」と書けるのは6処方です。黄連解毒湯・黄連湯・五苓散・茵蔯五苓散・二陳湯・半夏瀉心湯で、全体の約2%にあたります。市販薬として実際に手に入るかどうかは、各社の取り扱いによって異なります。

五苓散と黄連解毒湯はどう使い分けますか。

効能・効果に書かれた語で分かれます。五苓散は「のどが渇いて尿量が少ない」「むくみ」「頭痛」で、黄連解毒湯は「のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない」「胃炎」です。体力の目安も違い、五苓散は「体力に関わらず使用でき」、黄連解毒湯は「体力中等度以上」から始まります。判断に迷う場合は薬剤師または登録販売者に相談してください。

漢方薬を飲めばアルコールが早く抜けますか。

抜けません。アルコールが分解される速度は飲んだ量と体質で決まり、今回扱った6処方のいずれも、効能・効果に分解を速めるという趣旨の記載はありません。効能・効果に書かれているのは、頭痛・むくみ・吐き気・胃のつかえといった症状の側です。

飲む前に飲んでおくと予防になりますか。

承認基準にも添付文書にも、飲酒前の服用について書かれた記載はありません。承認基準の別表全文には「アルコール」も「飲酒」も0件で、飲む前に服用する使い方は制度の側では想定されていません。予防を目的とした服用は勧められません。

どのくらい飲んで効かなければやめるべきですか。

今回調べた市販4製品はいずれも、二日酔に服用する場合の目安を5〜6回としています。他の効能では「1ヵ月位」が基準になっているのと比べると短く、5〜6回で変わらなければ服用を中止して相談する、という設計です。

甘草が入っているかどうかは気にすべきですか。

長く続けて飲む場合は気にする理由があります。二日酔の効能を持つ6処方のうち、黄連湯・二陳湯・半夏瀉心湯には甘草が入り、黄連解毒湯・五苓散・茵蔯五苓散には入りません。甘草はグリチルリチンを含み、偽アルドステロン症の主な原因とされています。厚生労働省のマニュアルは、初期症状として手足のだるさ・しびれ・つっぱり感・こわばりを挙げています。

複数の漢方薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか。

医療用五苓散の添付文書には「他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること」と書かれています。甘草は承認基準の294処方のうち212処方に含まれるため、別々の目的で複数を飲むと甘草が重なることがあります。併用の可否は薬剤師に確認してください。

医療用と市販の五苓散は同じものですか。

処方名は同じですが、効能・効果の書き方が違います。市販薬は「体力に関わらず使用でき」という証の目安から始まり、医療用は「口渇、尿量減少するものの次の諸症」に続けてネフローゼ・尿毒症・糖尿病など市販薬では扱えない疾患名が並びます。用法も、医療用は1日7.5gを2〜3回に分割と幅を持たせています。

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