響12年の定価はいくら?11年ぶり復活と価格推移・相場
響12年の定価は、700mlで6,000円(税抜)とされています。2009年に発売され、2015年に姿を消し、いまは二次流通で6万円台から7万円台という値がついています。十倍前後から十二倍ほどの差です。
そして2026年5月、サントリーは同じ「響12年」という名前のボトルを、世界の空港の免税店だけで売り始めました。11年ぶりの復刻です。ただし中身は当時のものではなく、日本の店頭には並びません。
このページでは、6,000円という数字の意味、終売から十年あまりの相場の動き、そして「なぜここまで高いのか」を、供給・需要・名前の三つに分けて整理します。あわせて、復刻版が日本から出ていく一本であることを手がかりに、国が酒の輸出にどんな紙を出しているのかも見ていきます。そこには、酒がある条文ではたばこと束ねられ、別の条文ではたばことも切り離されて、ほかの食品と違う窓口へ回される仕組みがありました。
響12年の定価はいくらだったのか

響12年の希望小売価格は、700ml で6,000円(税抜)でした。ミニチュアの50mlや、贈答向けの化粧箱つきなど派生はありましたが、基準になるのはこの700mlの数字です。
いまこの数字を見ると安く感じます。ただ当時の売り場でも、角瓶やオールドが千円台から二千円台で並ぶなかの六千円です。「気軽な一本」ではなく「贈り物か、自分への区切り」の値段でした。
700ml・6,000円という数字の位置づけ
響というブランドは1989年に始まり、そのあと年数表記の上の段が増えていきました。12年が加わったのは2009年で、当時としては最後発の、いちばん下の段です。
下の段といっても、響の名前がつく以上、山崎・白州・知多という三つの蒸溜所の原酒を組み合わせた一本です。しかも12年という数字は「使った原酒のうち、いちばん若いものが12年以上熟成している」という意味を持ちます。平均ではなく、下限です。この読み方は年数表記のボトル全体に共通します。
つまり6,000円という値札は、12年前に樽に入れた液体が、少なくとも12年ぶんの時間を経てから瓶に入るという前提の上に載っていました。この前提こそが、のちに価格を跳ね上げる原因になります。
なお、この6,000円は当時の希望小売価格として複数の資料が一致する数字ですが、リリース原本そのものは確認できていません。容量を取り違えると相場の見え方が変わります。
2015年に何が起きたか
響12年は2015年に終売しています。理由として説明されてきたのは原酒不足です。2000年代後半からハイボールを軸に国内のウイスキー需要が戻り、さらに海外でジャパニーズウイスキーの評価が上がったことで、十年以上前に仕込んだ量では追いつかなくなりました。
ここで効いてくるのが、さきほどの「下限12年」という約束です。需要が増えたからといって、来年から12年ものを増やすことはできません。増やせるのは12年後の分だけです。年数表記のボトルは、需要の急変にいちばん弱い商品でした。
実際、同じ時期にサントリーは年数表記のない「ジャパニーズハーモニー」を2015年に出しています。年数の縛りを外せば、そのときある原酒で組み立てられます。響12年の退場と、ノンエイジの登場は、同じ一つの事情の裏表でした。
11年ぶりの復刻|2026年のトラベルエクスクルーシブ

2026年5月12日、サントリーは響12年を世界の空港の免税店向けに復活させると発表しました。名称は「響12年 トラベル エクスクルーシブ シリーズ」。ドバイ国際空港のドバイ・デューティーフリーが先行し、6月1日から各地の空港へ広がっています。
大事なのは、これが「戻ってきた」ではなく「作り直された」という点です。名前は同じでも、中身は2009年から2015年に売られていたものではありません。
中身は別物|新しいブレンドの構成
復刻版を組み立てたのは、5代目チーフブレンダーの福與伸二氏です。山崎・白州・知多の原酒を、アメリカンオーク樽、スパニッシュオーク樽、ミズナラ樽で仕上げたと説明されています。当時の響12年の特徴として語られてきた梅酒樽の後熟は、公表されている説明には出てきません。
アルコール度数は43度と伝えられています。公表されているテイスティングノートは、柿やジャスミン、カルダモンに白檀を思わせる香りと、スパイスの効いたオレンジピールと焼いたシナモン、バタースコッチの味わい、そして厚みのある長い余韻というものです。
買う側にとっては、「響12年」と書かれた二本がまったく別の液体を指しうる状態になりました。旧ボトルを探している人は、瓶の形とラベルの表記を見分ける必要があります。
24面カットボトルと花鳥風月の意匠
響の顔ともいえる24面カットのボトルは、復刻版でも受け継がれています。24という数は二十四節気に由来するとされています。
復刻版のパッケージは、花鳥風月という考え方を下敷きにしたデザインで、水の流れと季節のモチーフに、外の景色を一枚の絵のように切り取る丸窓の意匠が重ねられています。
どの空港で、いくらで売られているか
参考小売価格は 188 米ドルです。為替と空港の運営会社で上下するため、円換算は載せません。
展開先として名前が挙がっているのは、ドバイに続くシンガポール・チャンギとニューヨークJFK に加えて、ロンドン、仁川、香港、北京、上海、デリー、ムンバイ、パリ、ドーハ、ロサンゼルスなど二十余りの拠点です。海南のように、出国後のエリアではなく離島免税の売り場が含まれている先もあります。
日本の空港は展開先として挙がっておらず、国内の店頭やオンラインでも扱われません。国内で「響12年」として売られているものは、2015年までの旧ボトルか、海外で買われて持ち込まれた復刻版のどちらかということになります。
関連商品ラインナップ

響シリーズの品揃えです。旧ボトルの響12年は流通量が限られるため、在庫は日によって入れ替わります。当日14:00までのご注文で当日発送に対応しています。
「響12年の定価はいくら?11年ぶり復活と価格推移・相場」に関連するおすすめ商品
ここでは響の在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
もう少し広く見たい場合は響のコレクションとウイスキーのコレクションから探せます。年数表記のない現行品を先に試すなら、ジャパニーズハーモニーやブレンダーズチョイスから入ると価格の段差が小さくなります。
響シリーズ30銘柄を価格で比較

響12年がシリーズのどこに位置するのかは、単体の数字より並べたほうが早く分かります。次の表は、現行のノンエイジから年数表記、意匠ボトル、記念ボトルまでを横に並べたものです。おすすめ順・価格順・希少度順で並び替えできます。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
Amazon | 楽天 | 買取 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位終売・人気
|
SUNTORY サントリー ブレンデッド ウイスキー 響12年 700ml | ¥71,500 60,000〜75,000円 |
💎 プロのおすすめ
本記事の主役。12年以上熟成の原酒をブレンドした年数表記の響。梅酒樽原酒由来のやわらかな甘みが個性。2015年終売で年々入手しにくい。 |
¥60,500リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
2位終売
|
SUNTORY サントリー響12年 500ml | 55,000〜65,000円 |
💎 プロのおすすめ
響12年の500ml。容量が小さく価格を抑えやすい一方、終売品のため流通量は限られる。飲用にも保存にも選ばれるサイズ。 |
¥60,500リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
3位意匠・希少
|
SUNTORY サントリー 響12年 意匠カートン 500ml | 90,000〜105,000円 |
💎 プロのおすすめ
意匠カートン入りの響12年500ml。化粧箱の意匠が評価され、通常の500mlより高値で取引されることが多い。 |
¥99,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
4位記念・超希少
|
SUNTORY サントリー 響12年 サンゴリアス 優勝記念 2011-2012 700ml 43% 箱あり | 90,000〜110,000円 |
💎 プロのおすすめ
ラグビーのサンゴリアス優勝を記念した響12年。極少数流通で市場に出ることが稀な希少ボトル。 |
¥99,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
5位終売・小容量
|
SUNTORY サントリー 響 12年 ベビーボトル 180ml フレグランスグラス付き | 60,000〜70,000円 |
💎 プロのおすすめ
響12年の180mlベビーボトル。少量で楽しめ、コレクション対象としても人気。終売品で数は減少傾向。 |
¥66,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
6位現行・定番
|
SUNTORY サントリー 響ジャパニーズハーモニー 43% 700ml | ¥15,400 13,000〜17,000円 |
💎 プロのおすすめ
響12年の役割を継ぐノンエイジの現行主力。華やかでバランスのよい味わい。入手しやすく入門に向く。2026年4月に希望小売価格が改定。 |
¥14,300リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
7位現行・人気
|
SUNTORY サントリー 響 ブレンダーズチョイス 700ml | ¥19,800 18,000〜22,000円 |
💎 プロのおすすめ
ワインカスク原酒を一部に用いた現行ライン。赤系果実を思わせる甘やかさが特徴で、JHより厚みのある味わい。 |
¥18,700リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
8位限定流通
|
SUNTORY サントリー 響 ジャパニーズ ハーモニー マスターズ セレクト 700ml | 24,000〜30,000円 |
💎 プロのおすすめ
免税店・百貨店中心に流通したマスターズセレクト。JHより濃密で、限定流通ゆえ通常のJHより高値で動く。 |
¥26,400リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
9位年次限定
|
SUNTORY サントリー 響 ブロッサムハーモニー 2024 700ml | 24,000〜30,000円 |
💎 プロのおすすめ
桜樽後熟を施した年次限定ブロッサムハーモニーの2024年版。華やかな香味で毎年人気が高い。 |
¥26,400リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
10位年次限定・最新
|
SUNTORYサントリー 響ブロッサムハーモニー 2026 700ml 43% 箱あり | 26,000〜32,000円 |
💎 プロのおすすめ
ブロッサムハーモニーの最新2026年版。桜樽由来のやわらかな香り。発売直後は特に需要が集中しやすい。 |
¥27,500リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
11位年次限定
|
SUNTORY サントリー 響 ブロッサムハーモニー 2021 700ml | 32,000〜38,000円 |
💎 プロのおすすめ
ブロッサムハーモニーの2021年版。年式が進むほど在庫が薄くなり、初期年版は高値傾向。 |
¥35,200リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
12位意匠・限定
|
SUNTORY サントリー 響 マスターズセレクト 意匠ボトル 700ml | 45,000〜55,000円 |
💎 プロのおすすめ
意匠ボトルのマスターズセレクト。装飾性が高く、贈答やコレクションで選ばれる一本。 |
¥49,500リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
13位終売・上位
|
SUNTORY サントリー響17年 700ml | 60,000〜72,000円 |
💎 プロのおすすめ
響12年の一つ上のクラス。17年以上熟成の原酒による厚みと余韻。2018年頃に終売し、相場は12年を上回る。 |
¥66,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
14位旧仕様・希少
|
SUNTORY サントリー 響 17年 裏ゴールド 700ml | ¥99,000 90,000〜110,000円 |
💎 プロのおすすめ
裏面ラベルが金色の旧仕様響17年。年代の古い裏ゴールドは希少性が高く、通常の17年より高値で動く。 |
¥77,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
15位旧ボトル
|
SUNTORY サントリー 響 旧ボトル 響マーク 700ml 43% | ¥66,000 60,000〜72,000円 |
💎 プロのおすすめ
響マーク入りの旧ボトル(ノンエイジ)。古い流通分でデザイン価値があり、年数表記なしでも一定の人気。 |
¥60,500リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
16位終売・高級
|
SUNTORY サントリー 響21年 700ml | 80,000〜95,000円 |
💎 プロのおすすめ
21年以上熟成原酒の上級ライン。重厚で複雑な味わい。終売・原酒不足で相場は大きく上昇している。 |
¥88,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
17位希少
|
SUNTORY サントリー 響 ゴールドラベル 700ml | ¥88,000 80,000〜95,000円 |
💎 プロのおすすめ
ゴールドラベル仕様の響。流通量が限られ、コレクション需要のある一本。 |
¥77,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
18位記念限定
|
SUNTORY サントリー 響 100周年 アニバーサリーブレンド 白箱あり700ml | 80,000〜95,000円 |
💎 プロのおすすめ
サントリー100周年を記念したアニバーサリーブレンド。記念性が高く発売後も需要が継続。 |
¥88,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
19位記念・木箱
|
SUNTORY 響100周年記念ボトル 700ml 43% 木箱あり | 90,000〜105,000円 |
💎 プロのおすすめ
木箱入りの100周年記念ボトル。化粧仕様の完品は希少で高値での取引が中心。 |
¥99,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
20位旧ボトル・希少
|
SUNTORY サントリー 響 21年 旧ボトル 700ml | 100,000〜120,000円 |
💎 プロのおすすめ
旧仕様の響21年。年代の古い個体ほど評価が高く、通常の21年を上回る相場。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
21位意匠・希少
|
SUNTORY サントリー 響21年 意匠ボトル 花鳥風月 700ml | 145,000〜165,000円 |
💎 プロのおすすめ
免税店向けに流通した花鳥風月の意匠ボトル(21年)。装飾性と希少性が高く、コレクション人気が非常に高い。 |
¥154,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
22位意匠・終売
|
SUNTORY サントリー 響17年 意匠ボトル 花鳥風月 | 260,000〜290,000円 |
💎 プロのおすすめ
響17年の花鳥風月意匠ボトル。終売した17年に意匠性が加わり、相場はさらに上振れする。 |
¥275,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
23位特別仕様・超希少
|
SUNTORY サントリー 響 17年 NON CHILLFILTERED ノンチルフィルタード ボトル ウイスキー 700ml | 320,000〜350,000円 |
💎 プロのおすすめ
ノンチルフィルタード仕様の響17年。冷却ろ過をしない50.5度の特別仕様で、流通が極端に少ない逸品。 |
¥330,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
24位限定・希少
|
SUNTORY 響 ディープハーモニー 700ml 43% 箱あり | 320,000〜350,000円 |
💎 プロのおすすめ
限定リリースのディープハーモニー。深みのある味わいの特別ブレンドで、市場流通が少ない希少品。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
25位数量限定・希少
|
SUNTORY サントリー 響17年 意匠ボトル 白鷺 数量2000本限定 冊子付 700ml | 620,000〜680,000円 |
💎 プロのおすすめ
2000本限定・冊子付の響17年白鷺意匠ボトル。数量限定の完品は取引が稀で価格も高水準。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
26位最高峰・希少
|
SUNTORY サントリー 響 30年新 ホロ無し 700ml | 620,000〜700,000円 |
💎 プロのおすすめ
響30年の新仕様(ホログラム無し)。最高峰クラスの長期熟成で、流通は極めて限定的。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
27位最高峰・超希少
|
SUNTORY サントリーウイスキー響 30年 700ml 新型 | 700,000〜760,000円 |
💎 プロのおすすめ
響30年の新型ボトル。30年以上熟成原酒による究極の調和。コレクター・投資対象の頂点に近い一本。 |
¥726,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
28位最高峰・意匠
|
SUNTORY サントリー 響 30年 観音開き 700ml 43% 箱あり | 1,250,000〜1,400,000円 |
💎 プロのおすすめ
観音開きの化粧箱に収まる響30年。意匠と希少性が突出し、二次流通の最高値帯で取引される。 |
¥1,320,000リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
29位頂点・極希少
|
SUNTORY サントリー 響40年 700ml | 7,000,000〜8,000,000円 |
💎 プロのおすすめ
響の頂点に位置する40年。極少数のみのリリースで、入手は極めて困難。響シリーズ最上級の象徴。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
30位ミニ・旧仕様
|
SUNTORY サントリー響 ミニチュア 響マーク 金キャップ 50ml 43% | 12,000〜15,000円 |
💎 プロのおすすめ
響マーク金キャップの50mlミニチュア。少量で響の世界に触れられ、旧仕様のミニはコレクション対象。 |
¥13,200リンクサス最安 | — | 楽天で探す 商品名検索 | 高額査定 買取 |
※価格はリンクサス販売価格・二次流通の参考値で、状態・付属品・流通時期により変動します。サントリーの希望小売価格(定価)とは異なります。買取はリンクサスの響買取ページへのリンクです。最安値を案内するものではありません。
年数表記のボトルだけを価格順に見ると、いちばん下にいるのが響12年です。その下には年数を書かない現行品と限定品が並び、上へ17年、21年、30年、40年と続きます。段差がいちばん大きいのは30年と40年のあいだで、ここだけ五倍以上に開きます。「年数を書けるかどうか」の段差と、「その年数の原酒がどれだけ残っているか」の段差は、性質が違います。
個別の銘柄をもう少し掘りたい場合は、響21年の価格推移や響17年の値動きと背景、響30年の定価と相場のページが対応します。
終売後の価格推移|十年あまりで相場はどう動いたか

終売から現在までの動きを、価格の目安で並べると次のようになります。700ml・状態良好の通常ボトルを想定した当社調べの参考値で、実際の取引は箱や付属品の有無、製造時期、出品者によって上下します。
| 時期 | 価格の目安 | そのとき起きていたこと |
|---|---|---|
| 2009〜2015年(販売期間) | 6,000円(税抜) | 希望小売価格。終売前は定価前後で買えた |
| 2015〜2016年 | 約10,000〜15,000円 | 供給が止まり、緩やかに上昇 |
| 2017〜2020年 | 約20,000〜50,000円 | 17年の相場に迫る場面もあった |
| 2021〜2022年 | 約80,000〜90,000円 | ジャパニーズウイスキー人気のピーク |
| 2023〜2025年 | 約65,000〜75,000円 | ピークからやや落ち着く |
| 2026年8月現在 | 約60,000〜75,000円 | 品薄基調は続く |
三つの段階に分けて見る
この十年あまりは、性格の違う三つの時期に分かれます。
最初の二年ほどは「在庫が掃けていく時期」です。終売が告知されても、流通の途中にある分がしばらく店頭に残ります。この間の値上がりは緩やかで、一万円台にとどまりました。
次の六年ほどが「探しに行かないと買えない時期」です。棚から消え、二次流通が主戦場になります。ここで相場が一段跳ねました。2021年から2022年にかけての八万円台から九万円という水準は、ジャパニーズウイスキー全体への関心が最も高かった局面と重なります。
直近の数年は「落ち着きどころを探す時期」です。ピークからは下がりましたが、定価の十倍を超える水準は動いていません。上がりすぎた分が戻ったのであって、需給が緩んだわけではないという見方が実態に近いと考えています。
意匠ボトルと通常ボトルの差
同じ響12年でも、意匠カートンやサンゴリアス優勝記念といった限定の仕様は別の値がつきます。通常ボトルが6万円台から7万円台のときに、これらは九万円台から十一万円台です。
この差は中身ではなく、外側から来ています。数が少なく、贈答や記念で買われたものが多いため、未開栓のまま残っている確率が高く、コレクションの対象になりやすいという事情です。なお、「花鳥風月」を名に冠した意匠ボトルは響21年と響17年の商品で、響12年には設定がありません。復刻版が下敷きにした花鳥風月は、同じ言葉が指す美意識のほうです。響の意匠ボトルをまとめたページで並べて確認できます。
なお、現行のノンエイジ品については2026年4月にサントリーの希望小売価格が改定されています。終売品の響12年はその対象ではありません。定価という基準がもう存在しない以上、値段は二次流通の需給だけで決まります。改定の全体像は2026年の価格改定一覧にまとめています。
なぜここまで高いのか|三つの層に分けて考える

「終売したから高い」という説明は、間違ってはいませんが半分です。終売した酒がすべて十倍になるわけではありません。響12年の値動きは、供給・需要・名前という三つの層が重なった結果として見たほうが正確です。
供給は12年前に決まっている
年数表記のウイスキーは、作る量を後から増やせません。2026年に出せる12年ものの上限は、2014年までに樽へ入れた量で決まっています。判断の時点と結果の出る時点が12年ずれる商品です。
2000年代前半、国内のウイスキー消費は長い下り坂の底にありました。そのころ仕込まれた量が、2010年代半ばの需要に対して足りなかった。響12年の終売は、この時間のずれがそのまま形になったものです。
しかも、終売した年数表記のボトルは供給が止まるだけでは済みません。飲まれた分だけ、未開栓で残っている本数が減り続けます。十年もたてば、世の中にある本数は終売の時点よりはっきり少ない。
需要は「12年」という文字に集まる
買う側から見ると、ラベルに書かれた数字は数少ない手がかりです。味は飲むまで分かりませんが、年数は買う前に読めます。だから需要は年数表記のボトルに集中しやすい。
面白いのは、この「12年」を支える語が、法令の条文にはほとんど見当たらないことです。e-Gov の全法令横断検索で本文にあたると、「熟成年数」も「ブレンデッド」も「シングルモルト」も零件で、「原酒」が全法令を通じて一文あるだけでした。条文の外側にある表示のきまりや業界の慣行が、この数字の信用を支えています。
「同じ名前の別物」が増えると旧ボトルは動かない
2026年の復刻は、この構図に新しい要素を加えました。名前は同じ、中身は違う、売り場は海外の免税店だけ。
ふつう、終売品が復活すれば旧ボトルの相場は下がります。代わりが手に入るからです。ところが今回は、日本国内では買えず、中身も当時のものではありません。旧ボトルを探している人にとって、復刻版は代わりになっていない。
むしろ「響12年」という名前が話題になったぶん、旧ボトルを見に来る人が増えるという逆向きの力も働きます。復刻から数か月の時点では、旧ボトルの相場に大きな下押しは見られていません。響17年・21年の終売とその後でも似た動きが起きています。
復刻版は「輸出される酒」|法律に酒の字は一度も出てこない

復刻版の響12年は、日本で作られたものが日本の外の売り場に並びます。制度の側から見れば、輸出される食品の一本です。ただし輸出証明書は、相手国が求めてきたときにだけ発行の場面が生じます。誰が出せるかは、そのとき初めて効いてきます。
日本には、食品の輸出をまとめて扱う法律があります。農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律(令和元年法律第五十七号)です。輸出先の国が求める証明書を国が出す手続きや、そのための施設の認定を定めています。ところが、この法律には「酒」という字が一度も出てきません。附則まで含めた全文二万四千六百字あまりを通して、零回です。
二万四千六百字の全文に「酒」は零回
酒がこの法律の外にあるわけではありません。第二条第二項が、こう書いているからです。
この法律において「食品」とは、全ての飲食物(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和三十五年法律第百四十五号)第二条第一項に規定する医薬品、同条第二項に規定する医薬部外品及び同条第九項に規定する再生医療等製品を除く。)をいう。
農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律 第二条第二項
「全ての飲食物」。この一語がウイスキーを呑み込んでいます。除かれているのは医薬品・医薬部外品・再生医療等製品の三つだけで、酒はどこにも書かれない代わりに、書かれないことによって中に入っている。
ここでもう一つ効いているのが、その一つ前の項です。第二条第一項は「農林水産物」に加工品も含めるとしながら、括弧書きで「次項に規定するものを除く。」と付けています。次項が食品の定義なので、飲めるものはこの拡張の外に置かれます。ウイスキーは「農林水産物」という語には入らず、「食品」の側に立つ。二つは別々の箱ではなく重なりのある並びで、法令はこのあとずっと「農林水産物又は食品」と対で書き続けます。
施行令(令和二年政令第七十三号)にも「酒」はありません。農林水産省が単独で出している施行規則にもありません。酒という字が最初に現れるのは、財務省・厚生労働省・農林水産省が共同で出した施行規則(令和二年財務省・厚生労働省・農林水産省令第一号)で、そこでも登場は四回だけです。
輸出証明書という五種類の紙
この制度の中心にあるのが輸出証明書です。輸出先の国が「この条件を満たしていると政府が証明せよ」と求めてきたときに、日本側が出す紙を指します。三省共同の施行規則 第二条は、主務大臣が出す証明書を五種類に分けています。
- 衛生証明書(衛生管理・衛生状態が輸出先国の条件に合っていること)
- 自由販売証明書(日本国内で製造・加工され、流通することが可能であること)
- 放射性物質検査証明書等(放射性物質の濃度や産地などが条件に合っていること)
- 漁獲証明書等(水産資源の管理に関する条件に合っていること)
- その他の輸出証明書(前の四つ以外のもの)
ウイスキーに関係するのは一・二・三・五の四つです。四番目の漁獲証明書等は、条文の文言こそ「水産物…又は食品」ですが、水産資源の管理に関する条件を証する紙なので、酒に必要になる場面はありません。以下ではこの実質判断で四つと数えます。
一種類だけが農林水産大臣に行く
では、この四つの紙を誰が出すのか。同じ規則の第五十五条が割り振っています。第一項は原則をこう定めます。
法(次項から第五項までに規定する規定を除く。)における主務大臣は、財務大臣、厚生労働大臣及び農林水産大臣とする。
農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律施行規則 第五十五条第一項
三人そろって主務大臣、という書き方です。ところが第二項に降りると、同じ三つの名前が別の形で現れます。
一 衛生証明書の発行並びに適合施設の認定及び確認に関する事項 財務大臣、厚生労働大臣又は農林水産大臣であって、輸出に係る農林水産物又は食品の生産、製造、加工又は流通を所管する大臣
同 第五十五条第二項第一号
「及び」が「又は」に変わり、うしろに「所管する大臣」がつきました。第一項では三人そろっていた主務大臣が、ここでは三人のうち一人になります。つなぐ助詞ひとつで人数が変わる。しかもこの長い一文は、第二項のなかで第一号と第四号の二か所に、そっくり同じ形で二度書かれています。上の段では束ねて一度、下の段では同じ文を二度。
そして第二号と第三号が、酒の行き先を分けます。
二 自由販売証明書及び漁獲証明書等の発行に関する事項 農林水産大臣
同 第五十五条第二項第二号・第三号
三 放射性物質検査証明書等の発行に関する事項 次に掲げる農林水産物又は食品の種類に応じ、それぞれ当該イ又はロに定める大臣 イ 酒類又はたばこ 財務大臣 ロ イに掲げるもの以外のもの 農林水産大臣
第二号には品目の分岐がありません。自由販売証明書は、中身が何であっても農林水産大臣が出します。酒でも同じです。一方、第三号だけがイとロの二階建てになっていて、酒類とたばこが財務大臣へ振り分けられます。
では、残る第一号と第四号の「所管する大臣」は誰なのか。この規則は、それをどこにも書いていません。書いていないかわりに、同じ条の第五項には、酒類を名指しで割る規定があります。
法第七章(前項に規定する規定を除く。)及び第五十七条第二項における主務大臣は、次に掲げる農林水産物又は食品の種類に応じ、当該各号に定める大臣とする。
同 第五十五条第五項
一 酒類 財務大臣
二 酒類以外のもの 農林水産大臣
世界を「酒類」と「酒類以外のもの」の二つに割り、前者を財務大臣に渡す。ここではたばこは「酒類以外のもの」の側で、農林水産大臣に回ります。ただし柱書が示すとおり、この項が掛かるのは法第七章、つまり輸出促進団体の認定の話で、輸出証明書には及びません。この規則に「酒」の字が現れる四回のうち、二回がこの第五項です。
つまり規則は、酒類を二度も名指しで割りながら、いちばん要る場面では割っていません。行き先が明文で決まっているのは二つだけです。放射性物質検査証明書等は財務大臣、自由販売証明書は農林水産大臣。残る衛生証明書とその他の証明書は「所管する大臣」という言い方のままです。
同じ一枚の紙を、誰が出せるのか|三者で食い違う発行の範囲

輸出証明書を出せるのは大臣だけではありません。法律の第十五条は、発行できる者を三つ並べています。第一項が主務大臣、第二項が都道府県知事等、第三項が登録発行機関です。登録発行機関は、大臣の登録を受けた者を指します。条文に「民間」の語はありませんが、想定されているのは民間の機関です。
法律は三者を同じ文型で並べ、どれも「発行するよう求められている場合であって」とだけ書きます。ところが規則を開くと、出せる種類が三者で違っていました。
公の窓口は、酒に一枚も出せない
都道府県知事等が出せる種類は、規則 第四条が三つだけ挙げています。
…次に掲げるものとする。
同 第四条
一 衛生証明書(法第十五条第一項の主務大臣が定める輸出先国に輸出される畜産物(その加工品を含む。以下同じ。)又は水産物に係るものに限る。)
二 放射性物質検査証明書等(法第十五条第一項の主務大臣が定める輸出先国に輸出される農林水産物又は食品(酒類及びたばこを除く。)に係るものに限る。)
三 漁獲証明書等(法第十五条第一項の主務大臣が定める輸出先国に輸出される水産物に係るものに限る。)
一号は畜産物と水産物に限られるので、酒は入りません。二号は「酒類及びたばこを除く。」と明文で外しています。三号は水産物です。自由販売証明書は、そもそも列に入っていません。
三つの号を通しても、酒に出せる紙が一枚も残りません。第二条が名前を与えた五つの紙のうち、都道府県知事等が酒に発行できるものは零です。ここでいう都道府県知事等には、保健所を設置する市の長と特別区の長も含まれます。
民間の登録機関は、出せる
ところが登録発行機関の側を見ると、話が変わります。規則 第六条は四種類を挙げ、そのうち放射性物質検査証明書等にはこう書かれています。
三 放射性物質検査証明書等(法第十五条第一項の主務大臣が定める輸出先国に輸出される農林水産物又は食品に係るものに限る。)
同 第六条第三号
都道府県知事等の条文にあった「酒類及びたばこを除く。」が、ここには無い。同じ名前の同じ紙について、公の機関である都道府県知事等は酒に出せず、民間の登録発行機関は出せる、という並びになっています。
自由販売証明書も同じです。第六条第二号は「農林水産物又は食品に係るものに限る。」とだけ書き、品目を絞っていません。都道府県知事等には無い紙が、登録発行機関にはある。
三者を並べて確実に言えるのはこうです。都道府県知事等が酒に出せる紙は一枚もない。登録発行機関は自由販売証明書と放射性物質検査証明書等を出せる。主務大臣はそこへ衛生証明書とその他の証明書が加わる。第二条第五号の「その他の輸出証明書」という受け皿を持つのは主務大臣だけで、第四条にも第六条にもありません。公の窓口がいちばん狭く、民間の機関がその上にいます。
窓口は税務署と農政局に分かれる
大臣が出すといっても、実際に紙を扱うのは出先の役所です。規則 第五十六条が委任先を定めていて、三つの項が同じ文型で並びます。ただし、括弧書きの補い方が一つずつ違います。
…の規定による財務大臣の権限は輸出証明書に係る農林水産物又は食品が生産され、製造され、加工され、又は流通する区域を管轄する国税局長(沖縄国税事務所長を含む。以下この項において同じ。)又は税務署長に…それぞれ委任する。
同 第五十六条第一項
財務大臣の分は、国税局長に加えて税務署長まで降ります。二段の受け皿があり、沖縄については沖縄国税事務所長が括弧書きで足されています。
第二項の厚生労働大臣は地方厚生局長のみで、括弧書きの補いはありません。第三項の農林水産大臣は地方農政局長で、こちらには北海道農政事務所長が括弧書きで足されます。三つ並んだ項のうち、二段の受け皿を持つのは財務のラインだけです。
つまり酒の輸出証明書は、税務署の窓口まで降りてくる建て付けになっています。同じ一本のウイスキーでも、自由販売証明書は地方農政局長、放射性物質検査証明書等は国税局長または税務署長。書類の行き先が、途中で農政局と税務署に分かれます。
紙の値段は政令に書いてある
法律 第十五条第四項は、主務大臣から証明書の発行を受ける者に、実費を超えない範囲で政令の定める手数料を納めさせると定めます。その額の上限が施行令にあります。
…同条第一項の申請一件につき八百七十円を超えない範囲内において輸出証明書の種類ごとに当該申請に係る電子情報処理組織…の使用の状況を勘案して主務省令で定める額とする。
農林水産物及び食品の輸出の促進に関する法律施行令 第三条
一件あたり八百七十円が上限で、規則第八条第一項はその額をそのまま八百七十円と定めています。申請書には手数料に相当する額の収入印紙を貼って出します。ただし同項は第三号を除くと書いており、その第三号にあたる放射性物質検査証明書等については、第二項が手数料を納めることを要しないとしています。主務大臣が酒に出しうる四枚のうち、三枚が八百七十円で、残る一枚は無料です。
188米ドルのボトルを海の外へ出すために国が受け取る紙代は、一枚あたり千円に届きません。適合施設の認定が二万九百円、登録発行機関の登録が区分ごとに十万九千八百円という桁と比べると、証明書そのものの値段はごく小さく置かれています。
響12年は美味しい?まずい?味わいと評価

旧ボトルの響12年は、やわらかな甘みと、熟した果実やはちみつを思わせるふくらみが中心にある一本でした。梅酒の貯蔵に使われた樽で後熟させた原酒を一部に組み込んでいたことが、この甘さの出どころだと説明されてきました。
余韻は穏やかで角が立ちません。17年や21年のような重さはないかわりに、ロックでも少量の加水でもハイボールでもバランスが崩れにくい。食事と合わせやすいという評価は、この軽やかさから来ています。
「まずい」と言われることがある理由
検索欄に「まずい」という語が並ぶことがありますが、味そのものの欠点というより、受け取り方のずれが背景にあります。
一つは価格との落差で、数万円払った一本に華やかさを強く期待すると穏やかな味わいが物足りなく感じられます。二つめは混同で、ジャパニーズハーモニーを飲んだ感想が響12年のものとして語られている例があります。三つめは個体差で、直射日光や高温の場所に長く置かれたボトルは香りが痩せます。
一つめと二つめは液体の外側の話、三つめはその個体だけの話で、いずれも商品としての響12年の評価とは別です。山崎・白州・響の飲み比べを先にしておくと、この種のずれは減ります。
おすすめの飲み方
最初の一杯はストレートか、スプーン一杯ほどの加水で。香りが開くまで少し待つと、甘い立ち上がりが分かりやすくなります。次に大きめの氷でロック。温度が下がると甘さが締まり、輪郭がはっきりします。
ハイボールにする場合は炭酸を強めにして一対三程度から。注いだあとにかき混ぜすぎないほうが持ち味が残ります。復刻版は、手で削った丸い氷で飲むのがよいと案内されています。
一度に飲み切る必要はありません。開栓後も立てて冷暗所に置けば、数か月は落ち着いた状態を保てます。お酒は20歳になってから、体調と量に気をつけてお楽しみください。
どこで買える?入手方法と定価購入の可否

先に結論を分けておきます。旧ボトルの響12年を定価で買うことはできません。旧ボトルには定価という基準がもう存在しないからです。復刻版には参考小売価格がありますが、日本国内の売り場では扱われていません。
現実的な入手先
旧ボトルを探す場合、実際の選択肢は三つです。一つめが酒類を扱う専門店で、状態の確認と真贋の判断が入るぶん価格は高めになりますが、届いたものが違ったという事故は起きにくい。二つめがオークションで、状態の良い個体や限定品が出てくることがあります。三つめがフリマアプリで、価格の幅がいちばん広く、そのぶん見極めが必要です。
復刻版を狙う場合は、海外へ出る予定に合わせるしかありません。出発地の空港ではなく、経由地や到着地の免税店で扱っていることもあります。日本の空港の出国エリアは展開先として案内されていないため、成田や羽田で待っていても出会えない可能性が高いと考えたほうが実際的です。免税店そのものの仕組みは免税店の種類と使い方にまとめています。
購入前に確認したいポイント
旧ボトルを買うときに見るところは、だいたい決まっています。
- ラベルの表記と瓶の形(復刻版と旧ボトルは意匠が異なります)
- 液面の位置(肩から大きく下がっているものは避ける)
- キャップまわりの状態(べたつき、にじみ、変色)
- 化粧箱と冊子の有無(査定にも売却にも効きます)
- 保管環境の説明(立てて冷暗所か、横倒しで長期か)
写真だけで判断がつかないときは、出品者に液面の写真を追加で頼むのが早道です。旧ボトルの見分け方そのものは響の旧ボトルの特徴で細かく扱っています。
響シリーズでの選び分けと、飲まない一本の査定

響12年は、年数表記のいちばん下の段にいながら、現行品とは別の市場で値がついています。買う側から見ると、この段差をどう越えるかが選び方の分かれ目です。
予算別の選び分け
二万円までなら、現行のジャパニーズハーモニーとブレンダーズチョイスが対象です。響の骨格を確かめるにはこの二本で足ります。年に一度の季節限定であるブロッサムハーモニーは、二万円台後半から三万円台の帯にいます。
三万円から五万円の帯では、響12年以外の意匠ボトルや限定品の一部が視野に入ります。飲むための一本を探しているなら、この帯は選択肢が広い。
六万円以上を出すなら、旧ボトルの響12年が正面の候補です。ただし同じ予算で17年の状態の良い個体が見つかることもあります。12年のほうが軽く、17年のほうが厚い。年数の大きさより、どちらの飲み口が欲しいかで決めるほうが後悔が少ないと考えています。
百万円を超えるのは30年の意匠ボトルと40年で、こちらは飲用より保有が目的になります。100周年の記念ボトルは九万円前後です。響100周年記念ボトルや響35年の落札実績が参考になります。
買取に出すときの状態の見方
飲む予定のない響12年が手元にあるなら、査定額を左右するのは次の点です。
- 未開栓であること(開栓後は評価が大きく下がります)
- 液面が肩の位置を保っていること
- 化粧箱・冊子・タグなどの付属品がそろっていること
- ラベルの汚れ、破れ、日焼けが少ないこと
- 立てて冷暗所で保管されていたこと
製造時期の古い個体は、それだけで評価が上がることがあります。裏ラベルの記号から製造年が読めるので、写真があればこちらで確認できます。
相場は動きます。ピークを狙うより、状態が良いうちに一度査定を受けておくほうが手取りが大きくなる例が多い、というのが実務での感触です。リンクサスの響の取扱一覧から現在の販売価格も確認できます。ご相談は写真だけでも承ります。
よくある質問

響12年の定価はいくらでしたか?
700mlで6,000円(税抜)でした。2009年に発売され、原酒不足が理由と説明されて2015年に終売しています。終売前は定価前後で買える一本でしたが、いまは定価での販売そのものが存在しません。
響12年はなぜこんなに高いのですか?
供給・需要・名前の三つが重なっています。年数表記のボトルは12年前の仕込み量で上限が決まるため後から増やせず、2015年の終売で供給が止まりました。そこへジャパニーズウイスキー人気と年数表記への需要集中が重なり、定価6,000円に対して十倍前後から十二倍ほどの水準で取引されています。
響12年の現在(2026年)の相場はいくらですか?
700mlの通常ボトルで、価格の目安はおおむね6万円から7万円台です。当社調べの参考値で、状態・箱・付属品・流通時期によって上下します。意匠カートンやサンゴリアス優勝記念などの限定ボトルは九万円台から十一万円台です。専門店の参考買取は、同じく当社調べでおおむね3万円から4万円前後です。
響12年は定価で買えますか?
買えません。2009年から2015年に売られていた旧ボトルは終売しており、定価という基準が存在しないためです。2026年5月に復刻した新しい響12年には188米ドルという参考小売価格がありますが、これは海外の空港の免税店限定で、日本国内の店頭やオンラインでは扱われていません。
響12年は復活したのですか?中身は同じですか?
2026年5月、サントリーはグローバルトラベルリテール限定で響12年を11年ぶりに復刻しました。ただし中身は当時のものではありません。5代目チーフブレンダーの福與伸二氏が、山崎・白州・知多の原酒をアメリカンオーク樽・スパニッシュオーク樽・ミズナラ樽で仕上げた新しいブレンドです。
復刻版は日本の空港の免税店で買えますか?
展開先として案内されているのは、ドバイ国際空港を皮切りに、シンガポール・チャンギ、ニューヨークJFK、ロンドン、仁川、香港、パリなど海外の空港です。日本の空港は展開先として挙がっていません。海外渡航の予定に合わせて現地の免税店で探すのが現実的です。
響12年と響ジャパニーズハーモニーの違いは何ですか?
響12年は12年以上熟成の原酒を使った年数表記のボトルで、旧ボトルはすでに終売しています。ジャパニーズハーモニーは熟成年数を表記しない現行品で、2015年に響12年と入れ替わる形で登場しました。入手しやすさと価格ではジャパニーズハーモニーが大きく上回ります。
響12年は美味しいですか?まずいという評判は本当ですか?
やわらかな甘みと果実感があり、完成度の高い一本です。「まずい」と言われるのは、高価格への期待とのずれ、ノンエイジのジャパニーズハーモニーとの混同、保管状態の悪い個体に当たった場合が主な理由で、商品としての設計の問題ではありません。
飲まない響12年は買取に出せますか?
未開栓であれば買取の対象になります。製造年が古い個体や、化粧箱・冊子などの付属品がそろい、冷暗所に立てて保管されたものほど評価が高くなります。液面の低下や変色があると評価は下がるため、状態の良いうちにリンクサスへご相談ください。写真だけの査定も承ります。






































