ウイスキー抽選販売2026|応募条件と対象銘柄30本の比較

ウイスキー抽選販売2026年版!定価購入は高島屋・ヨドバシ・ビックカメラ?

ウイスキー抽選販売2026|応募条件と対象銘柄30本の比較

ウイスキーの抽選販売は、用意された本数より応募が多いときに、誰に売るかをくじで決める仕組みだ。高島屋・ヨドバシ・ビックカメラを軸に、イオンややまや、サントリー公式オンラインが加わり、山崎12年・白州12年・響ジャパニーズハーモニーといった年数表記や現行品を定価で手に入れる主要な入口になっている。

白州12年については、白州12年の値段と山崎との違いもあわせてご覧ください。

ところで、この「用意した数より申込みが多いから抽選にする」という考え方は、小売が思いついたものではない。日本の法令には、同じ言い回しで発動条件を書いた条文が二十文ある。ただし主題は酒ではなく住宅だ。しかもその二十文を並べると、超えたかどうかを測る対象が四通りに割れている。本稿は2026年8月時点の応募の実務を整理したうえで、その条文群が何を数えているのかを原文から確かめ、倍率という言葉が何を分母にしているのかを考える。

ウイスキー抽選販売2026年の全体像

ウイスキー抽選販売2026年の全体像
抽選販売の窓口を整理した参考画像

2026年8月時点で、ウイスキーの抽選販売は三つの型に整理できる。百貨店型、家電量販店型、酒販チェーン・メーカー直販型だ。同じ「抽選」でも、応募単位も当選通知の出方も違う。

百貨店型|会員資格を先に積む

高島屋オンラインに代表される型で、回によって応募の前提にカード会員の資格が置かれる。締切は月の半ば、通知は月末という月次のリズムで回ることが多い。資格を整えるのに時間がかかるかわり、いったん整えれば応募機会が年単位で積み上がる。高額枠が並ぶのもこの型の特徴で、当選価格と二次流通の差がもっとも開きやすい。

家電量販店型|購入実績が条件に入る

ヨドバシ・ドット・コムとビックカメラが該当する。ヨドバシは限定商品ページに「お一人様1点限り」で不定期に載せる形で、締切が短く通知も早い。ビックカメラのビック酒販はポイントカードまたはグループ提携クレジットカードの会員が対象で、直近1年間にそのカードを提示した税込2,000円以上の購入履歴という条件が付く。会員登録だけでは足りず、提示の記録が残った買い物が要る点がほかの型と違う。

酒販チェーン・メーカー直販型|銘柄が先に決まる

やまやのカード会員向け販売やサントリー公式オンラインの企画がここに入る。年次リリースに合わせて立つことが多く、応募できる銘柄が先に決まっているぶん狙いを絞りやすい。イオンも月次に近い頻度で組むが、応募期間が数日と短い回がある。

三つの型は排他ではない。同じ銘柄が同じ月に百貨店と家電量販店の両方に出ることもある。型ごとに準備の重さが違うので、着手の順番を決める材料として見ておくと動きやすい。

抽選が常態化するまでに起きたこと

抽選が常態化するまでに起きたこと
店頭の入荷状況を示す参考画像

抽選が常態になった理由は需要側の話として語られがちだが、配分方法が先着順から抽選へ移った理由は需要だけでは説明しきれない。

増産が需要に追いつかない構造

年数表記のウイスキーは、瓶詰めの十年以上前に仕込みの量が決まっている。需要が伸びても、その年に足せるのは年数表記のない現行品までで、12年や18年の本数は過去の判断が決めている。白州12年と響17年が一時休売に至るほどの品薄を経験し、そのあとも年数表記の出荷が絞られたまま戻らなかったのはこの構造による。山崎12年は休売こそしていないが、店頭に安定して並ぶ状態ではない。

先着順が壊れた

もう一つが小売側の事情だ。先着順は、店頭に並べる時間と体力を持つ人が有利になる。徹夜の行列や開店直後の買い占めが起きると、店は在庫を売り切っても客層を選べない。抽選に切り替え、会員資格や購入実績という条件を重ねると、応募者を実際に店を使っている層へ寄せられる。抽選は公平にするための道具であると同時に、誰を客として扱うかを決める道具でもある。

単に「会員登録した人が応募できる」であれば、絞り込みはほとんど働かない。そこに「直近一年間に一定額以上の購入がある人」を重ねた瞬間、母集団は店を継続して使っている層に寄る。抽選そのものの公平性は保ったまま、抽選に入る前の入口で配分の性格を変えているわけだ。

切り替えが一斉に進んだ時期の事情も重なる。二〇二〇年前後には行列や密集そのものを避ける必要が生じ、同時にフリマアプリの拡大で転売への対策が求められた。供給の制約という長期の要因に、この二つが短期の引き金として乗った形だ。

同じ発想がすでに法令にある

供給が需要を下回るときにくじで配る。この発想は法令の側にも存在する。ただし、法令が抽選を挙げているのは酒でも家電でもなく、住宅と、幼稚園の教育枠だ。後半で、その条文群を原文から確かめる。

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抽選対象銘柄と限定・高額枠30本の比較

抽選対象銘柄と限定・高額枠30本の比較
比較対象になるボトル群の参考画像

抽選に出やすい銘柄と、抽選そのものが立たない銘柄を分けて並べた。抽選常連、抽選あり、現行、限定、年次限定、免税限定、百貨店限定、高額枠、記念ボトル、年数表記の十区分を付けてあるので、応募先を決める前に自分が狙っているのがどの層かを確かめてほしい。

ウイスキー抽選販売の対象銘柄と関連ボトル30本 比較表(2026年8月)
ウイスキー抽選販売の対象になりやすい銘柄と、抽選が立たない限定・終売枠を30本まとめて並べた表です。山崎12年・白州12年・響ジャパニーズハーモニーのような抽選常連から、年次限定、免税・百貨店限定、二次流通でしか動かない高額枠まで、価格帯と希少性を横並びで確認できます。表示価格は2026年8月時点のリンクサス酒販の販売価格(税込)で、メーカー希望小売価格ではありません。市場価格帯は当社の販売価格を基準に置いた参考レンジです。おすすめ順・価格順・希少度順で並び替えできます。
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
SUNTORY サントリー 山崎 12年 700ml1抽選常連 SUNTORY サントリー 山崎 12年 700ml
23,200〜31,200円
💎 プロのおすすめ

抽選販売でもっとも名前が挙がる一本。年数表記の現行品で、応募窓口がある限り定価で狙える。

¥26,400リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 白州 12年  700ml 43%2抽選常連 SUNTORY サントリー 白州 12年 700ml 43%
22,700〜30,500円
💎 プロのおすすめ

山崎12年と並ぶ抽選の二枚看板。森を思わせる軽い煙が特徴で、ハイボール需要も厚い。

¥25,850リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー  響ジャパニーズハーモニー 43% 700ml3抽選常連 SUNTORY サントリー 響ジャパニーズハーモニー 43% 700ml
12,600〜16,900円
💎 プロのおすすめ

年数表記のない現行ブレンデッド。抽選の当たり枠としては最も出物が多く、初応募向き。

¥14,300リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
SUNTORY サントリー 山崎NV 700ml4現行 SUNTORY サントリー 山崎NV 700ml
12,600〜16,900円
💎 プロのおすすめ

年数表記のない山崎。12年より流通量が多く、抽選と店頭の両方で見かける。

¥14,300リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
SUNTORY サントリー 白州 NV 700ml5現行 SUNTORY サントリー 白州 NV 700ml
11,100〜14,900円
💎 プロのおすすめ

白州のノンエイジ。ハイボール指定で買われることが多く、抽選でも数量が確保されやすい。

¥12,650リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
NIKKA シングルモルト 余市10年 新ボトル 700ml 45%6抽選常連 NIKKA シングルモルト 余市10年 新ボトル 700ml 45%
29,000〜38,900円
💎 プロのおすすめ

2022年に七年ぶりで年数表記が戻った余市。石炭直火由来の力強さが特徴で、抽選枠の主役になった。

¥33,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
NIKKA ニッカ シングルモルト 宮城峡 10年 ウイスキー 700ml 45% 箱なし7限定 NIKKA ニッカ シングルモルト 宮城峡 10年 ウイスキー 700ml 45% 箱なし
38,700〜51,900円
💎 プロのおすすめ

2025年10月に十年ぶりで復活した年数表記の宮城峡。数量限定のため、抽選の対象になる回はまだ限られる。

¥44,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
NIKKA ニッカ シングルモルト余市 NV 700ml8現行 NIKKA ニッカ シングルモルト余市 NV 700ml
7,300〜9,700円
💎 プロのおすすめ

余市のノンエイジ。10年が取れなかったときの代替として現実的な一本。

¥8,250リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
NIKKA ニッカ シングルモルト 宮城峡 NV 700ml 45%9現行 NIKKA ニッカ シングルモルト 宮城峡 NV 700ml 45%
6,300〜8,400円
💎 プロのおすすめ

宮城峡のノンエイジ。華やかな果実感が分かりやすく、贈答の補完にも向く。

¥7,150リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
SUNTORY サントリー 響 ブレンダーズチョイス 700ml10限定 SUNTORY サントリー 響 ブレンダーズチョイス 700ml
16,500〜22,100円
💎 プロのおすすめ

響の免税・限定寄りの一本。抽選より店頭限定の出方が多く、見かけたら確保が基本。

¥18,700リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
NIKKA ニッカ 竹鶴ピュアモルト (白ラベル) ウイスキー 700ml11現行 NIKKA ニッカ 竹鶴ピュアモルト (白ラベル) ウイスキー 700ml
8,200〜11,000円
💎 プロのおすすめ

竹鶴の現行白ラベル。価格帯が手頃で、抽選待ちの間の常備ボトルとして選ばれる。

¥9,350リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
SUNTORY サントリー 知多 SINCE 1972 700ml12現行 SUNTORY サントリー 知多 SINCE 1972 700ml
5,300〜7,100円
💎 プロのおすすめ

知多のグレーン。ハイボールの下地として使いやすく、抽選対象外でも入手しやすい。

¥6,050リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
SUNTORY サントリーワールドウイスキー 碧Ao 700ml13現行 SUNTORY サントリーワールドウイスキー 碧Ao 700ml
3,900〜5,200円
💎 プロのおすすめ

五大産地の原酒を合わせた碧Ao。抽選に出ることは少なく、通常流通で買える。

¥4,400リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ザ・マッカラン トリプルカスク12年 700ml14抽選あり ザ・マッカラン トリプルカスク12年 700ml
8,800〜11,800円
💎 プロのおすすめ

家電量販店の抽選で山崎・白州と同じ回に並ぶことがある。シェリー由来の甘みが軸。

¥10,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
IchirosMalt イチローズモルト&グレーンクラシカルエディション 700ml15抽選あり IchirosMalt イチローズモルト&グレーンクラシカルエディション 700ml
7,700〜10,400円
💎 プロのおすすめ

イチローズモルトの入口。クラシカルエディションは抽選と店頭の両方で回る。

¥8,800リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
IchirosMalt イチローズモルト ミズナラ ウッド リザーブ 700ml16限定 IchirosMalt イチローズモルト ミズナラ ウッド リザーブ 700ml
13,600〜18,200円
💎 プロのおすすめ

ミズナラ樽で後熟したリザーブ。数量が限られ、抽選の対象に入る回がある。

¥15,400リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
IchirosMalt イチローズモルト&グレーン ワールドブレンディッド ウイスキー 505 700ml17限定 IchirosMalt イチローズモルト&グレーン ワールドブレンディッド ウイスキー 505 700ml
19,400〜26,000円
💎 プロのおすすめ

度数を50.5%に振ったワールドブレンディッド。加水せず飲む層に支持がある。

¥22,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
SPRING BANK スプリングバンク10年 700ml 46%18抽選あり SPRING BANK スプリングバンク10年 700ml 46%
24,200〜32,400円
💎 プロのおすすめ

スコッチ側で抽選が組まれる代表格。生産量が小さく、定価での確保は難しい。

在庫切れリンクサス入荷通知 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
グレンファークラス15年 700ml 46%19現行 グレンファークラス15年 700ml 46%
7,700〜10,400円
💎 プロのおすすめ

シェリー樽主体のファークラス。抽選対象になることは少なく、通常棚で買える。

在庫切れリンクサス入荷通知 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
SUNTORY サントリー 響 ブロッサムハーモニー 2023 700ml20年次限定 SUNTORY サントリー 響 ブロッサムハーモニー 2023 700ml
23,200〜31,200円
💎 プロのおすすめ

桜樽で後熟した年次限定。毎年春に出るため、応募カレンダーに載せやすい。

¥26,400リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 山崎 ストーリーオブディストラリー 2024 700ml21年次限定 SUNTORY サントリー 山崎 ストーリーオブディストラリー 2024 700ml
23,200〜31,200円
💎 プロのおすすめ

山崎の年次リリース。発売と同時に抽選が組まれ、応募期間が短い。

¥26,400リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 山崎 リミテッド 2023 700ml22年次限定 SUNTORY サントリー 山崎 リミテッド 2023 700ml
28,100〜37,600円
💎 プロのおすすめ

2023年のリミテッドエディション。年次品は翌年以降に抽選が立たない。

¥31,900リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY 山崎スモーキーバッチ ザ・セカンド 700ml23年次限定 SUNTORY 山崎スモーキーバッチ ザ・セカンド 700ml
31,900〜42,800円
💎 プロのおすすめ

煙をまとわせたバッチシリーズの第二弾。数量が読みにくく応募倍率が上がりやすい。

¥36,300リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 響 ジャパニーズ ハーモニー マスターズ セレクト 700ml24免税限定 SUNTORY サントリー 響 ジャパニーズ ハーモニー マスターズ セレクト 700ml
23,200〜31,200円
💎 プロのおすすめ

空港と免税店向けの響。国内の抽選には出ず、渡航のタイミングでしか買えない。

¥26,400リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
IchirosMalt イチローズモルト ラグビーラベル 【高島屋限定】2014-2023 秩父蒸留所 700ml25百貨店限定 IchirosMalt イチローズモルト ラグビーラベル 【高島屋限定】2014-2023 秩父蒸留所 700ml
62,900〜84,400円
💎 プロのおすすめ

高島屋限定として企画された秩父。抽選ではなく販路そのものが限定されている。

在庫切れリンクサス入荷通知 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 響21年 700ml26高額枠 SUNTORY サントリー 響21年 700ml
77,400〜103,800円
💎 プロのおすすめ

百貨店の高額枠に載る年数表記の響。当選価格と二次流通の差がもっとも大きい層。

¥88,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 白州 18年 700ml27高額枠 SUNTORY サントリー 白州 18年 700ml
72,600〜97,400円
💎 プロのおすすめ

白州の18年。抽選に出る回は限られ、出れば応募が集中する。

¥82,500リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 山崎 18年 リミテッドエディション 700ml28高額枠 SUNTORY サントリー 山崎 18年 リミテッドエディション 700ml
145,200〜194,700円
💎 プロのおすすめ

山崎18年の限定版。抽選より二次流通で見かけることのほうが多い。

¥165,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
SUNTORY サントリー 響 100周年 アニバーサリーブレンド 白箱あり700ml29記念ボトル SUNTORY サントリー 響 100周年 アニバーサリーブレンド 白箱あり700ml
77,400〜103,800円
💎 プロのおすすめ

2023年の蒸溜所100周年記念。記念品は一度きりで、以後の抽選が立たない。

¥88,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取
NIKKA ニッカ 余市 15年 シングルモルト ウイスキー 700ml 45%30年数表記 NIKKA ニッカ 余市 15年 シングルモルト ウイスキー 700ml 45%
87,100〜116,800円
💎 プロのおすすめ

年数表記の余市15年。通常の店頭流通では見かけず、価格は二次流通が決める。

¥99,000リンクサス最安 楽天で探す 商品名検索 高額査定 買取

表示価格はリンクサス酒販の販売価格(2026年8月時点・税込)で、メーカー希望小売価格とは別のものです。市場価格帯は当社の販売価格を基準に置いた参考レンジであり、外部の相場データでも実際の取引価格の保証でもありません。抽選の実施有無・応募条件は各販売店の告知が一次情報です。酒類の購入および抽選への応募は二十歳以上に限られます。

区分を見比べると、抽選というセーフティネットが働くのは、定価での販売窓口があって今も造られている層に限られると分かる。年次限定は発売の年にしか抽選が立たず、翌年以降は二次流通の価格だけが残る。免税限定や百貨店限定は販路そのものが絞られているので、応募する窓口が最初から存在しない。

抽選常連と現行の違い

山崎12年・白州12年・響ジャパニーズハーモニーは、応募窓口がある限り定価で狙える。余市10年は年間の本数が限られるぶん、同じ抽選常連でも窓口が立つ回は少ない。一方で年数表記のない山崎NVや白州NV、竹鶴ピュアモルト、知多は流通量が多く、抽選を待たずに買える回のほうが多い。抽選に出す価値があるのは前者で、後者は落選時の受け皿として考えたほうが早い。

表の価格はリンクサス酒販の販売価格であって、メーカーの希望小売価格ではない。抽選で買える価格との差を知りたい場合は、各社の告知に出る当選価格と希望小売価格を直接くらべてほしい。表から読み取れるのは、区分ごとにどの価格帯の商品が集まっているかまでだ。

抽選が立たない層をどう扱うか

響21年や白州18年のような高額枠は、百貨店の抽選に載る回が年に数えるほどしかない。イチローズモルトの百貨店限定ラベルのように、販路そのものが限定されているものもある。この層は応募回数を増やしても当たらないので、二次流通で状態と価格を見て買うか見送るかの二択になる。山崎の抽選販売まとめ白州の抽選情報では銘柄別の窓口を細かく整理している。

応募窓口の条件と、年間スケジュールの組み方

応募窓口の条件と、年間スケジュールの組み方
年間の応募計画を考えるための参考画像

応募の回数を増やすことが結局いちばん効くので、条件を満たすまでの準備期間から逆算して組む。

準備に時間がかかる順に着手する

もっとも時間が要るのはビックカメラで、直近1年間にポイントカードまたは提携クレジットカードを提示した税込2,000円以上の購入履歴という条件があるため、思い立った日には応募できない。現金だけで買っていて提示の記録がない場合はカウントされない。回によっては受付がオンラインではなく店頭になるので、店舗まで行けるかも先に確かめておきたい。

次が高島屋で、回によってタカシマヤカード会員限定になることがあり、資格を整えるのに手続きが要る。ヨドバシとサントリー公式オンラインは会員登録だけで応募でき、当日から動ける。重い順に着手し、軽いものは並行して片づけるのが効率的だ。

締切の長さで通知設定を変える

百貨店型は応募期間が一週間から二週間あるので、月初にまとめて確認すれば取りこぼしにくい。ヨドバシの限定商品ページは出品から締切までが短く、イオンも数日で閉じる回がある。通知を有効にしておかないと、気づいた時点で終わっている。

年次リリースと福袋の時期を先に押さえる

年次限定は発売の時期がほぼ決まっている。春の桜樽ものと蒸溜所シリーズの年次エディションは、その年の抽選が立つ数少ない機会だ。年末から年始にかけてはウイスキー福袋が各社で動き、家電量販店の福箱は前年の十一月下旬に応募が始まる回が多い。カレンダーに固定枠として置くと、準備の遅れが減る。

重複応募と「お一人様一点」の扱い

同じ販売店の同じ回に複数口を応募すると無効になる運用が多い一方、別々の販売店に同じ銘柄で応募することは制限されないのが通例だ。ヨドバシの「お一人様1点限り」も、その店のその出品についての上限であって、他店の抽選を縛るものではない。応募機会は窓口の数で増える。

ただし、家族名義を使って一つの窓口に複数応募する形は、規約違反として当選取消の対象になりうる。当選後の受取に本人確認や会員証の提示を求める店もあるので、名義と受取は最初から揃えておきたい。転売目的の応募や当選品の転売を規約で禁じている販売店もあるので、応募の前に規約そのものを一度読んでおくのがいい。

落選が続くときに見直す点

応募しているのに一度も当たらない場合、狙っている層が高額枠か限定枠に寄っていることが多い。比較表の区分で言えば、抽選常連の列に絞って応募回数を積むほうが期待値は上がる。響の抽選情報で、自分が応募している銘柄がどの層かを一度確認しておくとよい。

「抽選その他公正な方法で選べ」と国が書いた条文

「抽選その他公正な方法で選べ」と国が書いた条文
配分の順序を考えるための参考画像

日本の法令を全文横断で検索すると、「抽選(抽せん)その他公正な方法」という決まり文句は、二十の文の中に二十一回置かれている。含まれる法令は十本あり、いずれも法律でも政令でもなく、大臣が定める命令だ。そして十本すべてが、住宅または宅地に関わる規則である。

条文の形はほぼ同じ

典型はこの形になる。

入居の申込みを受理した戸数が賃貸住宅の戸数を超える場合においては、一般賃貸人は、抽選その他公正な方法により入居者を選定しなければならない。

特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律施行規則 第十条

用意した数を申込みが超えたら、くじで選べ。しかも「することができる」ではなく「しなければならない」だ。抽選は許可ではなく義務として書かれている。

同じ義務は幼稚園の教育枠にもある

決まり文句が同じ形で固まっているのが住宅だというだけで、抽選を挙げる条文が住宅にしかないわけではない。同じ発動条件と義務形は、幼稚園と認定こども園の教育枠にもある。

特定教育・保育施設(認定こども園又は幼稚園に限る。以下この項において同じ。)は、利用の申込みに係る法第十九条第一号に掲げる小学校就学前子どもの数及び当該特定教育・保育施設を現に利用している教育認定子どもの総数が、当該特定教育・保育施設の同号に掲げる小学校就学前子どもの区分に係る利用定員の総数を超える場合においては、抽選、申込みを受けた順序により決定する方法、当該特定教育・保育施設の設置者の教育・保育に関する理念、基本方針等に基づく選考その他公正な方法(第四項において「選考方法」という。)により選考しなければならない。

特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準 第六条第二項

住宅の十本と違うのは、抽選と「その他公正な方法」のあいだに、申込みを受けた順序で決める方法と、園の理念に基づく選考が挟まる点だ。左辺の数え方もひとひねりあり、申込みをした子どもの数に、いま通っている子どもの数まで足して定員とくらべる。

しかも同じ第六条でも、保育を必要とする子どもの枠を扱う第三項は、まったく違う書き方をする。定員を超えたときは「保育の必要の程度及び家族等の状況を勘案し、保育を受ける必要性が高いと認められる教育・保育給付認定子どもが優先的に利用できるよう、選考するものとする」と定め、抽選を一つも挙げない。くじで配るか必要度で配るかの線引きが、同じ条の中を走っている。

酒には一文もない

同じ文型を酒類の分野に探しても見つからない。この決まり文句は、酒税法にも酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律にも一度も現れない。小売の抽選販売は、法令が命じたからではなく、店が自分で決めた運用として存在している。

酒類について法令が細かく定めているのは、配分ではなく参入のほうだ。誰が売ってよいか、どの種類の酒を扱えるかは免許で区切られている。「この店で売ってよいか」には法令上の答えがあり、「用意した本数をどう配るか」には答えがない。抽選販売という言葉が店ごとに違う意味で使われ、応募単位も当選本数も揃わないのはそのためだ。応募条件の変更や締切の前倒しに制度的な救済を期待できる根拠もなく、窓口の告知をそのつど読むほかない。

用字が三通りに割れている

二十一回のうち、漢字で「抽選」と書くものが十三回、かなを交ぜて「抽せん」と書くものが八回ある。その八回のうち一回は、かなの部分に圏点が振られた形で載る。昭和四十年代までの規則がかな交ぜ書きで、昭和五十年以降が漢字。同じ決まり文句が制定年で表記を変えたまま残っている。

二十の条文が数えている数は揃っていない

二十の条文が数えている数は揃っていない
数え方の違いを考えるための参考画像

同じ決まり文句が並ぶのだから発動条件も同じだろうと思って読むと、そうではない。二十文を一つずつ当たると、「超えた」と判定するために左辺に置かれる数が四通りに分かれ、右辺はさらに細かく割れる。

左辺を戸数で数える十文

もっとも多いのがこの型で、二十文のうち十文を占める。

賃借りの申込みを受理した戸数が賃貸住宅の戸数を超える場合においては、一般賃貸人は、抽選その他公正な方法により賃借人を選定しなければならない。

大都市地域における住宅及び住宅地の供給の促進に関する特別措置法施行規則 第五十条の九

左辺は「申込みを受理した戸数」、右辺は「賃貸住宅の戸数」。この十文は左右とも戸で数える。一人が三戸に申し込めば、左辺は三と数えることになる。

左辺を人の数で数える八文

次に多いのが人で数える型だ。

地方公社は、賃貸住宅の賃借りの申込みをした者の数が賃貸する賃貸住宅の戸数を超える場合においては、抽せんその他公正な方法により選考して賃貸住宅の賃借人を決定しなければならない。

地方住宅供給公社法施行規則 第十五条

左辺が「申込みをした者の数」で、右辺が「戸数」だ。一人が三戸に申し込んでも左辺は一のままと読めるので、先ほどの型とは倍率がまるで変わる。

右辺は人と物のあいだで揺れる

この八文は左辺こそ揃っているが、右辺は一つではない。戸数とくらべるものが三文、宅地の区画数や「住宅等の数又は区画数」とくらべるものが二文、そして人の数とくらべるものが三文ある。積立者の数が二文、積立分譲契約の相手方の数が一文だ。人と戸をくらべる文もあれば、人と人をくらべる文もある。

申込戸数で比べる一文と、口数で比べる一文

残る二文はまた別の数え方をする。一つは人と戸を合成した「申込戸数」を左辺に置く。

機構は、前条の規定により入居者を公募した場合において、賃借りの申込みをした者の申込戸数が賃貸すべき賃貸住宅の戸数を超えるときは、抽選その他公正な方法により選考して、当該入居者を決定しなければならない。

高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則 第二十三条

もう一つは住宅そのものではなく債券の積立で、左辺も右辺も「口数」で数える。住宅金融支援機構のマンション債券に関する規定がそれにあたる。さらに沖縄振興開発金融公庫法施行規則第六条は、一つの文の中で単位が入れ替わる。原則は「募集に応じた者の数」だが、区分所有者団体が引き受ける住宅宅地債券のときに限り「募集に応じた者が希望する積立ての口数の合計」に読み替わる。

動詞も割れ、公営住宅の一文が並びから外れる

動詞も割れ、公営住宅の一文が並びから外れる
並びから外れる例を考えるための参考画像

数え方だけではない。抽選に続く動詞も四通りある。

選定・選考して決定・選考して選定・行うものとする

二十文の内訳は、「選定しなければならない」が十二文、「選考して……決定しなければならない」が六文、「選考して……選定しなければならない」が一文、「行うものとする」が一文だ。最後の一つは独立行政法人住宅金融支援機構に関する省令第二十五条で、ここだけが抽選の部分を「ものとする」で結ぶ。ただし同条は「機構は、前条第一項の募集に応じた者の中から積立者を選定しなければならない。」を先に置いており、緩んでいるのは方法の指定のほうだ。

数え方と動詞はほぼ重なる

面白いのは、この二つの割れ方がほぼ一致することだ。左辺を戸数で数える十文は、十文とも「選定しなければならない」で、あいだに「選考して」が入らない。逆に人・申込戸数・口数で数える十文のうち七文は「選考して」を挟む。人を相手にするときだけ選考という一段が要る、という書き分けに見える。

重なりを破る三文

ところが人や口数で数えながら選考を挟まない文が三つある。一つは前段で見た住宅金融支援機構の「行うものとする」。もう一つが沖縄振興開発金融公庫法施行規則第六条。そして三つ目がこれだ。

入居の申込みをした者の数が使用させようとする公営住宅の戸数を超える場合においては、事業主体は、抽選その他公正な方法により入居者を選定しなければならない。

高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則 第二十九条

公営住宅である。人数で数えているのに、選考を挟まず抽選で選定しろと書いてある。二十文の中で公営住宅そのものを対象にしているのはこの一文だけで、選考の一段は文の中になく、優先枠は次条の特例へ切り出されている。

十本の省令の内訳

二十文の内訳を一覧にした。法令番号の順で、この十本では制定の古い順と一致する。

命令 文数 左辺が数える対象 抽選のあとの動詞 名宛人
地方住宅供給公社法施行規則 4 者の数 選考して決定 地方公社
日本勤労者住宅協会法施行規則 1 者の数 選考して決定 協会
農地所有者等賃貸住宅建設融資利子補給臨時措置法施行規則 1 受理した戸数 選定 一般賃貸人
沖縄振興開発金融公庫法施行規則 1 者の数(括弧内で口数の合計) 選定 公庫
大都市地域における住宅及び住宅地の供給の促進に関する特別措置法施行規則 2 受理した戸数 選定 一般賃貸人・一般譲渡人
特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律施行規則 2 受理した戸数 選定 一般賃貸人・地方公共団体
高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則 3 受理した戸数/申込戸数/者の数 選定・選考して決定・選定 地方公共団体等・機構・事業主体
独立行政法人都市再生機構に関する省令(附則) 1 者の数 選考して選定 機構
国土交通省関係中心市街地の活性化に関する法律施行規則 4 受理した戸数 選定 一般賃貸人・一般譲渡人・地方公共団体
独立行政法人住宅金融支援機構に関する省令 1 口数の合計 行うものとする 機構

二十文のうち一文だけは本則ではなく附則にある。都市再生機構の宅地債券に関する規定がそれだ。名宛人の列を縦に読むと、同じ義務を負う相手が九通りの呼び名で書かれ、しかも機構という語が都市再生機構と住宅金融支援機構という別の法人を同じ二文字で指していることも分かる。

公営住宅法の本体に「抽選」の二文字はない

公営住宅法の本体に「抽選」の二文字はない
本体と例外の関係を考えるための参考画像

前章の一文は「公営住宅」と書いてあるのに、置かれている場所は公営住宅法でも施行令でもない。高齢者の居住の安定確保に関する法律の施行規則である。そこで公営住宅法の本体を全文で当たると、抽選も抽せんもくじも一度も出てこない。施行令も同じで、三語とも零回だ。

法律の側は「実情を調査して」と書く

公営住宅法にも、申込みが戸数を超えたときの条文はある。

事業主体の長は、入居の申込みをした者の数が入居させるべき公営住宅の戸数を超える場合においては、住宅に困窮する実情を調査して、政令で定める選考基準に従い、条例で定めるところにより、公正な方法で選考して、当該公営住宅の入居者を決定しなければならない。

公営住宅法 第二十五条第一項

発動条件の書き出しは施行規則第二十九条とほとんど同じだ。違うのはそのあとで、法律は「住宅に困窮する実情を調査して」と命じ、政令の選考基準と条例を経由させる。くじではなく困窮の度合いで順番を決めろ、という指示だ。

抽選が出てくるのは例外運用のときだけ

では施行規則第二十九条は何を受けているのか。その前条が根拠を示している。第二十八条は「法第五十一条第一項第三号の国土交通省令で定める基準は、次条及び第三十条に定めるとおりとする」と書く。そこで法第五十一条第一項の柱書を読むと、適用の範囲が限定されていることが分かる。

公営住宅の事業主体は、高齢者向けの賃貸住宅の不足その他の特別の事由により公営住宅を公営住宅法第二十三条に規定する条件を具備しない高齢者に使用させることが必要であると認める場合において国土交通大臣の承認を得たときは、公営住宅の適正かつ合理的な管理に著しい支障のない範囲内で、当該公営住宅を当該高齢者に使用させることができる。この場合において、事業主体は、当該公営住宅を次に掲げる基準に従って管理しなければならない。

高齢者の居住の安定確保に関する法律 第五十一条第一項

入居資格を満たさない高齢者に、国土交通大臣の承認を得て例外的に使わせる場面である。第一項はこのあと三つの号を並べ、その第三号が、ほかの規定に定めるもののほか「入居者の選定方法その他の当該公営住宅の管理の方法が国土交通省令で定める基準に適合するものであること」と書く。施行規則第二十八条が受けているのはこの第三号だ。抽選で選べという一文は、その例外運用の管理基準であって、通常の公営住宅の入居者選定について書かれた条文ではない。

この読み違いは起こりやすい

条文の見た目だけを追うと、公営住宅の入居者は抽選で決めると法令に書いてある、と読める。条文の上では、法律の本体は困窮度で選べと命じており、抽選が現れるのは承認を要する例外の側だ。引用が正確でも、適用の場面を柱書まで読まないと結論は逆になる。

民法が抽選を指定するのは配分ではなく同点決勝

民法が抽選を指定するのは配分ではなく同点決勝
同点のときの決め方を考えるための参考画像

ここまで見てきた二十文は、すべて大臣が定める命令だった。では法律の本文に「抽選」という漢字表記が現れる例はないのか。全文横断で当たると、民法にちょうど一回だけある。

懸賞広告の報酬を受ける権利

広告に定めた行為をした者が数人あるときは、最初にその行為をした者のみが報酬を受ける権利を有する。2数人が同時に前項の行為をした場合には、各自が等しい割合で報酬を受ける権利を有する。ただし、報酬がその性質上分割に適しないとき、又は広告において一人のみがこれを受けるものとしたときは、抽選でこれを受ける者を定める。

民法 第五百三十一条第一項・第二項

ここでの抽選は供給不足の配分ではない。原則は早い者勝ちで、複数の人が同時に達成し、しかも報酬が分けられないときに限って抽選になる。順位が付かないときの同点決勝であって、多すぎる応募者を絞る道具ではない。

「その他公正な方法」が付かない

先の二十文はすべて「抽選(抽せん)その他公正な方法により」と書き、抽選以外の方法を選ぶ余地を残している。民法第五百三十一条第二項にはその逃げ道がなく、「抽選でこれを受ける者を定める」と言い切る。省令の側は抽選を「公正な方法」の代表例として挙げているのに対し、民法は抽選そのものを決め方として指定している。

広告した側は外せる

ただし同条は第三項で「前二項の規定は、広告中にこれと異なる意思を表示したときは、適用しない」と続ける。あらかじめ広告に別の決め方を書いておけば、この規定は働かない。小売の抽選販売で、応募条件も当選本数も締切も店の側が決められるのと、発想の向きは同じだ。

五分の一という優先枠を書いた規則がある

五分の一という優先枠を書いた規則がある
優先枠の考え方を示す参考画像

抽選を命じる条文には、すぐ次に「選定の特例」という条が続くものがある。そのうち四本の規則に五分の一という数が現れる。

同居親族が多い者などを先に抜く

大都市地域の規則、特定優良賃貸住宅の規則、中心市街地活性化法の規則はいずれも、同居親族が多い者その他の特に居住の安定を図る必要がある者について、一回の募集ごとに戸数の五分の一を超えない範囲で別枠を設けられると定める。特定優良賃貸住宅の規則だけは「同居親族等」と等を一字足す。二割までは事情のある人へ回してよい、という設計だ。

ただしこの五分の一は固定された上限ではない。三本とも括弧書きで「地域の実情を勘案して……別に戸数を定める場合には、その戸数」と続け、その戸数を定めるのは条によって都府県知事・都道府県知事等・市町村長・地方公共団体の長と入れ替わる。誰かが別の数を決めれば、そちらが上限になる。しかもこの二割は公募と抽選の手続を通したうえでの枠だ。

理由を書かない特例が一本だけある

ところが、五分の一の特例を置く四本のうちいちばん古い規則だけは、対象者の条件を書いていない。

一般賃貸人は、一回の募集ごとに賃貸しようとする住宅の戸数の五分の一を超えない範囲内の戸数について、前二条の規定によらないでその住宅の賃借人を選定することができる。

農地所有者等賃貸住宅建設融資利子補給臨時措置法施行規則 第十三条第一項

対象者の限定がなく、公募と抽選の規定によらずに二割まで選んでよい、とだけ書く。ほかの三本が「前二条に(の)定めるところにより」と手続の中で優先枠を運用させるのに対し、この一本は手続の外に出す。括弧書きの逃げ道がないので、五分の一が動かない上限になっているのもこの一本だけだ。

特例そのものを置かない規則のほうが多い

選定の特例を置くのは十本のうち五本だけで、その特例は全部で十二条ある。うち九条が五分の一を書き、数字を書かないのは高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則の三条だけで、上限は「事業主体が定める戸数」などとされる。残る五本は、抽選を命じながら優先枠の条を一つも持たない。

小売の抽選にも同じ層がある

会員資格、購入実績、上位会員の先行応募。ウイスキーの抽選販売にも、抽選に入る前の段階で応募母集団を絞る仕組みが重なっている。法令の側は特例の四分の三で上限を数字にしているのに対し、小売の側は先行枠に何本を回しているかを公表しない。倍率が発表されても、そこに入る前に何本抜かれているのかは分からない。森伊蔵の抽選販売のように電話抽選の枠と特約店の枠が並存する例では、この差がとくに見えにくい。応募する側にできるのは、公表されている条件を満たしたうえで窓口の数を増やすことになる。

二次流通で買うとき・手放すときの確認点

二次流通で買うとき・手放すときの確認点
保管状態の確認ポイントを示す参考画像

抽選に外れた銘柄や、抽選が立たない層は市場価格で買うことになる。確認したいのは次の三点だ。

売り手が酒類の販売業免許を持っているか

継続して酒類を販売するには免許が要る。二以上の都道府県にわたる広い地域の消費者を相手に通信販売で売る場合は、店頭販売の免許とは別に通信販売酒類小売業免許が必要だ。販売ページに免許を受けている旨や免許者名の記載があれば手がかりになる。特定商取引法に基づく表示は事業者の所在や連絡先を確かめる別の手がかりであって、免許の有無を示すものではない。

保管の状態を写真で確かめる

液面がショルダーより下がっていないか、キャップシールに割れやべたつきがないか、ラベルが日焼けしていないか、化粧箱と冊子が揃っているか。年数表記の高額枠ほど、この四点で価格が動く。写真の枚数が少ない出品は、届いてから差を感じることが多い。

価格が相場のレンジに収まっているか

本記事の比較表に付けた市場価格帯は、当社の販売価格を基準に置いた参考レンジであって外部の相場データではない。それでも、レンジから大きく外れた価格には理由がある。安すぎるなら状態か真贋、高すぎるなら付属品か希少性の主張が乗っている。理由が説明されていない価格差は、そのまま受け取らないほうがいい。響12年の価格推移のように、終売から時間が経った銘柄は相場そのものが動き続ける。

当選したボトルを手放すとき

複数の窓口に応募していると、同じ銘柄が重なって当たることがある。飲む予定のないボトルは査定に出しておくと判断が早くなる。ただし販売店によっては当選品の転売を規約で禁じている場合があるので、手放す前に応募時の規約を確かめてほしい。リンクサス酒販では山崎・白州・響・余市・宮城峡・竹鶴・マッカラン・イチローズモルトなど、抽選の対象になる銘柄をひととおり取り扱っている。

査定はLINEまたはメールで写真を送るところから始められる。未開栓で、化粧箱と冊子が揃っていると評価が伸びやすい。出張・宅配・店頭の三方式に対応しており、宅配は集荷の依頼から振込まで最短二日で進む。取扱中のウイスキー一覧から価格帯の目安を確かめたうえで相談してほしい。

よくある質問

よくある質問
よくある質問をまとめた参考画像
ウイスキーの抽選販売に応募するのにお金はかかりますか

本稿で扱った窓口はいずれも応募自体は無料で、当選したあとに代金を払って購入する形です。応募に対価を払う仕組みではないため、宝くじのような「くじを買う」構造とは別のものです。ただし会員資格や購入実績が条件になる場合、その資格を得るための買い物は先に発生します。

抽選の倍率はどうやって数えているのですか

倍率の分母が応募した人数なのか口数なのかは、告知に書かれていないことが多いです。一人が複数口応募できる回では、この二つは別の数になります。住宅の分野で抽選を義務づけている命令でも、左辺に置かれる数は戸数・人数・申込戸数・口数の四通りに分かれています。

法令に「抽選で選べ」と書いてある分野はどこですか

「抽選(抽せん)その他公正な方法」という一続きの決まり文句は、二十の文の中に二十一回置かれており、含まれる法令は十本です。十本はいずれも大臣が定める命令で、すべてが住宅または宅地に関わる規則になります。決まり文句の形は違いますが、幼稚園と認定こども園の教育枠にも同じ発動条件と同じ義務形の規定があります。酒類の分野には、供給が需要を下回ったときの配分方法を定めた条文がありません。

公営住宅の入居者は抽選で決まるのですか

公営住宅法にも同施行令にも「抽選」の語はありません。公営住宅法第二十五条第一項は、申込者の数が戸数を超えるときは住宅に困窮する実情を調査し、政令で定める選考基準に従って公正な方法で選考せよと定めています。抽選という語が現れるのは高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則第二十九条で、入居資格を満たさない高齢者に例外的に使わせる場面の管理基準です。ただし条例や運用では、資格審査を通った申込者のあいだで公開抽選を行い、困窮の度合いを当選確率の優遇や優先枠で反映させる自治体が多くあります。

民法にも抽選の規定があると聞きました

民法第五百三十一条第二項に一箇所あります。懸賞広告で数人が同時に行為を完了し、報酬が分割に適しないときなどに「抽選でこれを受ける者を定める」と書かれています。応募が多すぎるときの配分ではなく、順位が付かないときの決着方法です。同条第三項により、広告に別の意思を表示していれば適用されません。

抽選に当たりやすい銘柄はありますか

本稿の比較表で「抽選常連」と付けた層、つまり定価での販売窓口があり現在も造られている年数表記・現行品が、応募窓口の数としてはもっとも多くなります。年次限定は発売の年にしか抽選が立たず、免税限定や百貨店限定は販路が絞られているため、応募回数を増やしても当たる機会が増えません。

応募の準備はどこから始めればよいですか

条件を満たすまでの時間が長い順に着手するのが効率的です。カードを提示した購入履歴が条件になる家電量販店の枠がもっとも時間を要し、次にカード会員の資格が要る回のある百貨店が続きます。会員登録だけで応募できる窓口は当日から動けます。

当選した価格と市場価格の差はどのくらいですか

銘柄と時期によって大きく変わるため、一律の数字は示せません。本稿の比較表に付けた市場価格帯は当社の販売価格を基準に置いた参考レンジで、取引価格を保証するものではありません。年数表記の高額枠ほど差は開きやすく、年数表記のない現行品では差が小さいこともあります。

当選したボトルを売ることはできますか

個人が自分の持ち物を手放すこと自体は妨げられませんが、継続的・反復的に販売する場合は酒類の販売業免許が必要になります。販売店によっては当選品の転売を規約で禁じている場合があるので、応募時の規約も確かめてください。リンクサス酒販ではLINE・メールでの写真査定に対応しており、未開栓・箱付き・冊子付きが揃っていると評価が伸びやすくなります。

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