シャンパンの種類とドンペリ・アルマンドの公表価格
シャンパンの種類は、甘辛・色・ブドウ品種・ヴィンテージの4つの軸で分かれます。そのうち甘辛だけはEUの規則が残糖の数値で決めていて、区分の数も条文に書かれています。ここでは種類の分け方を規則と業界団体の公表内容で整理したうえで、ドン ペリニヨンやアルマン・ド・ブリニャックといった高級銘柄について、輸入元が実際にいくらを公表しているのかを一次資料だけで確かめます。公表がない銘柄と、そもそも希望小売価格を設定していない銘柄も分けて示します。
シャンパンを名乗れる4条件と法定の熟成期間

シャンパンとスパークリングワインは同じものではありません。シャンパン(シャンパーニュ)と名乗れるのは、フランスのシャンパーニュ地方で、認可された品種を使い、瓶の中で二次発酵させ、定められた期間熟成させたものだけです。熟成期間には具体的な数字があり、ノンヴィンテージは最低15か月、ヴィンテージは最低36か月と決まっています。この4つの条件のどれかを欠けば、フランス産でもシャンパンではありません。
産地と品種と製法と熟成の4条件
条件は業界団体コミテ・シャンパーニュが公表しています。収穫は全量が手摘みで、これは黒ブドウから白いワインを造るために果皮と果汁の接触を避けるためです。瓶内の圧力は20℃で6バール。圧搾は4,000kgのブドウを1単位に、キュヴェ2,050Lとタイユ500Lへ分けます。この2つを足した2,550Lを750mlで割ると3,400本になり、4,000kgを3,400本で割ると1本あたり1.18kg、四捨五入して1.2kgになります。コミテ・シャンパーニュが別のところで公表している「ブドウ1.2kgで1本」という数字と、圧搾量の数字は計算でつながります。
| 項目 | 条件 | 出所 |
|---|---|---|
| 産地 | フランスのシャンパーニュ地方に限られる | AOCの規定 |
| ブドウ品種 | 認可された8品種のみ | コミテ・シャンパーニュ |
| 製法 | 瓶の中で二次発酵させる(瓶内二次発酵) | コミテ・シャンパーニュ |
| 熟成(ノンヴィンテージ) | 最低15か月 | コミテ・シャンパーニュ |
| 熟成(ヴィンテージ) | 最低36か月 | コミテ・シャンパーニュ |
| 収穫 | 全量が手摘み | コミテ・シャンパーニュ |
| 瓶内の圧力 | 20℃で6バール | コミテ・シャンパーニュ |
| 日本の酒税法上の品目 | 果実酒 | 国税庁 酒のしおり |
| 日本の酒税法上の種類 | 醸造酒類(度数が線を下回る発泡性のものを除く) | 国税庁 酒のしおり |
認可品種は8品種で、7品種と書いている記事は古い
日本語の記事はほとんどが「認可品種は7品種」と書いていますが、コミテ・シャンパーニュが列挙しているのは8品種です。シャルドネ・ローズが2025年に認可品種へ加わり、復帰したためです。もうひとつ細かい点を挙げると、公式の表記は「ピノ・ムニエ」ではなく「ムニエ」です。主要3品種の作付比はピノ・ノワール38%、シャルドネ31%、ムニエ31%で、残りの5品種を合わせても作付の0.3%しかありません。
| 区分 | 品種 | 備考 |
|---|---|---|
| 主要3品種 | シャルドネ | 作付比31% |
| 主要3品種 | ピノ・ノワール | 作付比38% |
| 主要3品種 | ムニエ | 作付比31%。公式表記はピノ・ムニエではなくムニエ |
| その他5品種 | アルバンヌ | 5品種あわせて作付の0.3% |
| その他5品種 | プティ・メリエ | 5品種あわせて作付の0.3% |
| その他5品種 | シャルドネ・ローズ | 2025年に認可品種として列挙され復帰 |
| その他5品種 | ピノ・ブラン | 5品種あわせて作付の0.3% |
| その他5品種 | ピノ・グリ | 5品種あわせて作付の0.3% |
日本の酒税法ではどの品目に入るか
国税庁の資料では、シャンパンの品目は果実酒、種類は原則として醸造酒類です。ただし度数が一定の線を下回る発泡性のものは「その他の発泡性酒類」に移ります。この線は10度未満ですが、2026年10月1日から11度未満に変わります。一般的なシャンパンは12度前後なのでどちらの線も超えており、果実酒かつ醸造酒類に入ります。「シャンパンは酒税法上の発泡性酒類」と一言で書くのは、度数によって正誤が変わるので正確ではありません。
甘辛の7区分はEU規則が残糖の数値で決めている

ブリュットやドゥミ・セックといった甘辛の表示は、造り手の感覚ではなくEUの規則が残糖の数値で決めています。根拠はEU規則2019/33の附属書III A部で、区分は7つです。コミテ・シャンパーニュは、シャンパーニュの90%がブリュットだとも公表しています。
7区分の残糖と、750mL1本に入っている糖の量
残糖はg/Lで書かれるのでぴんときませんが、750mL1本ぶんに直すと感覚がつかめます。ブリュットは1本あたり9g未満、ドゥミ・セックは24gから37.5gです。許容誤差は同じ規則で±3g/Lと定められており、糖分は果糖とブドウ糖とショ糖の合計で数えます。
| 表示語 | 条文の言い回し | 残糖 | 750mL1本あたり |
|---|---|---|---|
| ブリュット・ナチュール | less than | 3g/L未満 | 2.25g未満 |
| エクストラ・ブリュット | between | 0〜6g/L | 0〜4.5g |
| ブリュット | less than | 12g/L未満 | 9g未満 |
| エクストラ・ドライ | between | 12〜17g/L | 9〜12.75g |
| セック | between | 17〜32g/L | 12.75〜24g |
| ドゥミ・セック | between | 32〜50g/L | 24〜37.5g |
| ドゥー | greater than | 50g/L超 | 37.5g超 |
条文に「以上」「以下」が無いので区分は数値上重なる
この表をよく見ると、条文が使っている言葉は3つしかありません。less than(未満)、between A and B(AからBまで)、greater than(超)です。「以上」「以下」に当たる言葉が一度も出てきません。その結果、ひとつの残糖値に複数の表示語が当てはまります。たとえば2g/Lはブリュット・ナチュール/エクストラ・ブリュット/ブリュットの3語すべてに当てはまり、6g/Lはエクストラ・ブリュットとブリュットの2語に当てはまります。どちらを名乗るかは造り手が選ぶことになり、規則第47条2項が「2つの用語が該当しうる場合は1つだけを選ぶ」と裁定しています。逆に12g/Lちょうどはブリュットの条件(12g/L未満)から外れてエクストラ・ドライだけになり、50g/Lちょうどはドゥー(50g/L超)にならずドゥミ・セックだけになります。
| 残糖 | 当てはまる表示語 | 該当する語の数 |
|---|---|---|
| 2g/L | ブリュット・ナチュール/エクストラ・ブリュット/ブリュット | 3語 |
| 3g/L | エクストラ・ブリュット/ブリュット | 2語 |
| 6g/L | エクストラ・ブリュット/ブリュット | 2語 |
| 12g/L | エクストラ・ドライ | 1語 |
| 17g/L | エクストラ・ドライ/セック | 2語 |
| 32g/L | セック/ドゥミ・セック | 2語 |
| 50g/L | ドゥミ・セック | 1語 |
メーカー公式の説明が規則と1g/Lずれている例
モエ・エ・シャンドンの日本語公式は、ロゼの説明で「ほとんどのロゼシャンパンはブリュット(残糖0~12g/リットル)として造られ」と書いています。しかしEU規則のブリュットは12g/L未満で、12は含みません。0から12という書き方だと12g/Lちょうどがブリュットに入ってしまうので、条文とは一致しません。細かい違いですが、境界の1g/Lで表示語が変わる区分なので、数値を引くときは規則の側を見ておくのが確実です。
当店で扱っているシャンパンの品揃え

ここまでの分け方をふまえて、当店で扱っているシャンパンをご覧いただけます。掲載しているのは在庫の一部です。ブリュットの辛口から甘口のドゥミ・セック、白とロゼ、ノンヴィンテージとヴィンテージまで、在庫の状況によって並ぶ銘柄は変わります。シャンパンの一覧から、ワインやウイスキーもあわせてお選びいただけます。
「シャンパンの種類とドンペリ・アルマンドの公表価格」に関連するおすすめ商品
ここではシャンパンの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
高級シャンパン22銘柄を横断で見比べる

下の比較表では、スタンダードからプレステージまで代表的な22銘柄を横断して見比べられます。表の「定価市場相場」の欄には、輸入元が希望小売価格を公表している銘柄はその金額を、公表していない銘柄はその旨を書きました。金額が入っていない行は、値段が分からないのではなく、値付けの基準となる価格が公表されていない銘柄です。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
Amazon | 楽天 | 買取 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位プレミア
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ドン・ペリニヨン ブリュット 750ml(モエ・エ・シャンドン) ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 39,160円(税込・ヴィンテージ2017・2026年4月発表) |
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【プレステージ/辛口】良作年のみ造られるヴィンテージ・シャンパン。輸入元は最低熟成年数を公表しておらず、収穫から発売までの間隔は公式リリースの実績で8年以上。力強さと繊細さを兼ね備えた高級シャンパンの代表格。 |
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2位プレミア
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ドン・ペリニヨン ロゼ 750ml(モエ・エ・シャンドン) ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 65,560円(税込・ロゼ ヴィンテージ2010・2026年4月発表) |
💎 プロのおすすめ
【プレステージ/ロゼ】通称ピンドン。ピノ・ノワール由来の華やかさと長期熟成の複雑味を併せ持つロゼ。輸入元公表の価格は白を上回るが、さらに上位にプレニチュード2がある。 |
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3位
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モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元が公表しているのは限定版と料飲店向けの価格のみで、通常ボトルの希望小売価格は確認できません。 |
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【スタンダード/辛口】世界で広く流通するシャンパン。公式が公表するドザージュは7.0g/Lで、セラーでの熟成は24か月。青リンゴや柑橘の爽やかさと活き活きとした泡立ち。 |
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4位
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ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 10,010円(税込・2025年9月発表) |
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【スタンダード/辛口】鮮やかな黄色いラベルが目印。ピノ・ノワール主体の力強くコクのある味わいで、料理にも合わせやすい人気メゾンの定番ブリュット。 |
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5位プレミア
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アルマンド・ブリニャック ブリュット ゴールド 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
ブランド公式も輸入元も希望小売価格を公表していません。 |
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【プレステージ/辛口】通称アルマンド。金属で覆ったボトルにフランス製ピューターのラベルを手作業で貼る仕上げで、公式は1時間に1人あたり20本までと明記。公式のドサージュは9g/L。 |
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6位プレミア
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クリュッグ グランド・キュヴェ 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 45,320円(税込・172エディション・ボックスなし) |
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【プレステージ/辛口】複数年のリザーブワインをブレンドするノン・ヴィンテージのプレステージ。輸入元はエディションごとに価格を公表し、172エディションは税込45,320円。樽発酵由来の厚みと複雑なアロマが特徴。 |
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7位プレミア
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ルイ・ロデレール クリスタル 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元エノテカの希望小売価格 52,000円(税の扱いは明記されていません) |
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【プレステージ/辛口】1876年にロシア皇帝アレクサンドル2世のために生まれた、平底で透明なボトルのシャンパン。緻密で気品ある泡と研ぎ澄まされたミネラル感が特徴。 |
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8位プレミア
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サロン ブラン・ド・ブラン 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元の公表を確認できません。受注サイトは会員向けで価格が表示されません。 |
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【プレステージ/ブラン・ド・ブラン】良年のみシャルドネ100%で造られる希少なシャンパン。長期熟成による凝縮感と緊張感のある味わい。 |
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9位
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ローラン・ペリエ ラ キュヴェ ブリュット 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
サントリーがオープン価格制として希望小売価格を設定していません。 |
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【スタンダード/辛口】シャルドネ主体のエレガントで繊細な味わい。すっきりとした酸と上品な泡で、食前酒やブラン・ド・ブラン入門にも向くメゾンの定番。 |
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10位
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テタンジェ ブリュット レゼルヴ 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
サッポロビールの製品一覧でオープン価格として扱われています。 |
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【スタンダード/辛口】シャルドネ比率が高く、華やかでフローラルな香りと軽やかな飲み口。エレガント路線の人気メゾンで、シャンパン初心者にもおすすめ。 |
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11位
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ボランジェ スペシャル・キュヴェ 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元は希望小売価格を公表していません。 |
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【スタンダード/辛口】ピノ・ノワール主体で骨格のしっかりした辛口。熟成感とコクがあり、日本の輸入元は希望小売価格を公表していない。 |
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12位
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ニコラ・フィアット ブリュット 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元の公表を確認できません。 |
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【スタンダード/辛口】フレッシュでバランスの良い味わいで、デイリーや乾杯用に手に取りやすいシャンパン。輸入元の公表価格は確認できない。 |
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13位プレミア
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ペリエ・ジュエ ベル・エポック 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の参考小売価格 36,069円(税込・ベル エポック 2018) |
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【プレステージ/辛口】アネモネの花が描かれた美しいボトルが象徴の高級シャンパン。フローラルで繊細な味わいと華やかな見た目で、贈り物に人気のメゾン。 |
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14位
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パイパー・エドシック エッセンシエル ブリュット 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元の公表を確認できません。 |
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【スタンダード/辛口】ドサージュを抑えたシャープな辛口。クリーンでドライな飲み口で、輸入元の公表価格は確認できない。 |
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15位
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ルイナール ブラン・ド・ブラン 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元は希望小売価格を公表していません。 |
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【ブラン・ド・ブラン/辛口】1729年に登録されたメゾンで、輸入元は「世界で最古*のシャンパーニュ・メゾン」と注記付きで表記。シャルドネ100%の上品でミネラリーな味わい。 |
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16位
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ポメリー ブリュット ロワイヤル 750ml ★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元の公表を確認できません。 |
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【スタンダード/辛口】3品種をバランス良くブレンドした軽快でフレッシュな味わい。幅広いシーンで楽しめるスタンダードなブリュット。 |
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17位
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モエ・エ・シャンドン ロゼ アンペリアル 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元が公表しているのは限定版と料飲店向けの価格のみで、通常ボトルの希望小売価格は確認できません。 |
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【スタンダード/ロゼ】公式が公表するドザージュは7.0g/L。ピノ・ノワール40〜50%、ムニエ30〜40%、シャルドネ10〜20%で、セラーでの熟成は21か月。 |
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18位
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モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 10,900円(税別・2026年6月発表) |
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【ドゥミ・セック/氷で飲む前提】公式のドザージュは45.0g/LでEU規則のドゥミ・セックの範囲に入る。輸入元はアルコール度数12.5度と公表。 |
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19位
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ヴーヴ・クリコ リッチ 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 10,175円(税込・税抜は9,250円) |
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【氷で飲む前提】ピノ・ノワール50%、ムニエ30%、シャルドネ20%でリザーブワインは40〜45%。輸入元はアルコール度数12%と公表。 |
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20位
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ドン ペリニヨン P2 2004 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 72,270円(税込・ギフトボックス・2022年8月発表) |
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【プレステージ/長期熟成】輸入元は、2013年の初リリースからデゴルジュマンせずにセラーへ残され、調和するまでに18年の熟成期間を要したと公表。度数12.5度。 |
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21位
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アルマン・ド・ブリニャック ブラン・ド・ノワール アッサンブラージュ5 750ml ★★★★★5/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
輸入元公表の希望小売価格 215,900円(税抜のみで税込の併記なし・2025年7月発表) |
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【プレステージ/ブラン・ド・ノワール】ピノ・ノワール100%でドサージュ6g/L。生産数8,165本でシリアルナンバーとデゴルジュマンの日付入り。度数12.5%。 |
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22位
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アルマン・ド・ブリニャック ブリュット ゴールド 限定版グリーン 750ml ★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア |
ブランド公式も輸入元も希望小売価格を公表していません。 |
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【プレステージ/限定版】公式のドサージュは9g/L。ピノ・ノワール50%、シャルドネ40%、ムニエ10%で、現行ヴィンテージ50%と2種のリザーブワイン50%。漆塗りの木箱入り。 |
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この表の定価の欄には、メーカーまたは日本の輸入元が自ら公表している希望小売価格と参考小売価格だけを書いています。小売店やオークションの実売価格、飲食店での提供価格は公表された一次資料が存在しないため載せていません。表の上部に出る日付はページを表示した日付が入る仕様で、価格を取得した時点ではありません。楽天とAmazonの欄は各サイトの検索結果へ移動するもので、当店の販売価格ではありません。
この表に並ぶ22銘柄のうち、輸入元が希望小売価格または参考小売価格を公表しているのは一部にとどまります。公表がある銘柄だけを750mlで並べると、いちばん安い10,010円からいちばん高い82,720円まで約8.3倍の開きがあります。同じ「シャンパン」という1語でくくられていても、公表価格の幅はこれだけあります。
アルマン・ド・ブリニャック公式8キュヴェの実測値

アルマン・ド・ブリニャック(通称アルマンド)は、金属で覆われたボトルで知られる銘柄です。ブランド公式サイトは、価格をいっさい書いていない代わりに、全8キュヴェのアルコール分・ドサージュ・容量・セパージュを数値で公表しています。ここではその全数を並べ、前の章のEU規則と突き合わせます。
公式8キュヴェのドサージュとセパージュ
アルコール分は8キュヴェすべて12.5%で、1つも例外がありません。ドサージュは6g/L/8g/L/8.5g/L/9g/L/33g/Lの5通りです。造り手はカティエ家で、公式は「12th and 13th generation wine growers, Jean-Jacques Cattier and his son, Alexandre, craft the prestige cuvées of Armand de Brignac.」と書いています。自社畑はモンターニュ・ド・ランスに33ha。ロゼは仕上げのブレンドに静止した赤ワインを18%加えると明記されています。
| キュヴェ | アルコール分 | ドサージュ | 容量 | セパージュ | ヴィンテージまたは生産数 |
|---|---|---|---|---|---|
| ブリュット ゴールド | 12.5% | 9g/L | 750mlから30Lまで9規格 | ピノ・ノワール50%/シャルドネ40%/ムニエ10% | 複数年 |
| ロゼ | 12.5% | 8.5g/L | 750mlから30Lまで9規格 | ピノ・ノワール55%/シャルドネ25%/ムニエ20% | 複数年 |
| ドゥミ・セック | 12.5% | 33g/L | 750mlのみ | ピノ・ノワール50%/シャルドネ40%/ムニエ10% | 複数年 |
| ブラン・ド・ブラン | 12.5% | 8g/L | 750ml・1.5L・3L | シャルドネ100% | 複数年 |
| ブラン・ド・ノワール A5 | 12.5% | 6g/L | 750mlのギフトボックスのみ | ピノ・ノワール100% | 8,165本 |
| ブラン・ド・ノワール A4 | 12.5% | 8g/L | 750mlのみ | ピノ・ノワール100% | 7,328本 |
| ブラン・ド・ノワール V2015 | 12.5% | 6g/L | マグナム1.5Lのみ | ピノ・ノワール70%/ムニエ30% | 1,258本 |
| ブリュット ゴールド 限定版グリーン | 12.5% | 9g/L | 750mlのみ | ピノ・ノワール50%/シャルドネ40%/ムニエ10% | 複数年 |
6g/Lの2キュヴェはEU規則の2区分に同時に当てはまる
このドサージュをEU規則の区分に当てると、おもしろいことが起きます。ブラン・ド・ノワールのA5とV2015はどちらも6g/Lで、これはエクストラ・ブリュット(0から6g/L)の上限ちょうどであり、同時にブリュット(12g/L未満)にも入ります。8キュヴェのうち、2つの表示語に同時に当てはまるのはこの2品だけです。そして公式はこの2品の商品名に区分語を付けていません。前章の第47条2項が「1つだけを選ぶ」と定めている場面が、実在する製品で起きているということです。
| キュヴェ | ドサージュ | 当てはまる表示語 | 該当する語の数 |
|---|---|---|---|
| ブリュット ゴールド | 9g/L | ブリュット | 1語 |
| ロゼ | 8.5g/L | ブリュット | 1語 |
| ドゥミ・セック | 33g/L | ドゥミ・セック | 1語 |
| ブラン・ド・ブラン | 8g/L | ブリュット | 1語 |
| ブラン・ド・ノワール A5 | 6g/L | エクストラ・ブリュット/ブリュット | 2語 |
| ブラン・ド・ノワール A4 | 8g/L | ブリュット | 1語 |
| ブラン・ド・ノワール V2015 | 6g/L | エクストラ・ブリュット/ブリュット | 2語 |
| ブリュット ゴールド 限定版グリーン | 9g/L | ブリュット | 1語 |
もうひとつ検算が成立する例があります。ドゥミ・セックのドサージュは33g/Lで、EU規則のドゥミ・セックの範囲は32から50g/Lです。つまり下限の32g/Lをわずか1g/L上回る位置にあります。公式サイトはこのキュヴェを「a dosage on the lowest end of the Demi Sec spectrum」と説明していて、この言葉が数値の上でも正しいことが規則の側から確かめられます。
エース・オブ・スペードという呼び名は公式の本文に出てこない
アルマンドはトランプのスペードのエースを模したラベルで知られ、日本語でも英語でも「エース・オブ・スペード」という通称で呼ばれます。ところがブランド公式サイトの英語ページを読める文章として取り出して数えると、Ace of Spades という語は0件です。7件見つかりますが、すべてブラン・ド・ブランの画像に付いた代替テキストとキャプションの中で、本文と製品スペックには一度も出てきません。公式が本文で使っているのは別の言い方で、逐語は「Each bottle of Armand de Brignac is coated in metal, finished with the hand application of French pewter labels and polished. Only 20 bottles can be completed per person per hour in the winery, and as a result, no two bottles are the same.」。フランス製ピューターのラベルを手作業で貼って磨く、1時間に1人あたり20本までしか仕上げられない、だから同じボトルは2本ない、という説明です。スペードの意匠そのものを説明した文章は、公式の本文には見当たりません。
あわせて、ボトルの色で呼び分ける言い方も公式にはありません。Platinum と Silver は読める文章として0件で、ブラン・ド・ブランを「シルバー」、上位品を「プラチナ」と呼ぶ表記は公式の本文にありません。大瓶についても、ジェロボアムやメトシェラといった伝統的な呼び名を1つも使っておらず、使っているのはマグナムとミダスの2語だけです。
| 容量 | 750mlに換算した本数 | 備考 |
|---|---|---|
| 750ml | 1本ぶん | 全キュヴェに共通 |
| 1.5L | 2本ぶん | 公式が呼ぶマグナム |
| 3L | 4本ぶん | ブラン・ド・ブランまで対応 |
| 4.5L | 6本ぶん | ブリュット ゴールドとロゼのみ |
| 6L | 8本ぶん | ブリュット ゴールドとロゼのみ |
| 9L | 12本ぶん | ブリュット ゴールドとロゼのみ |
| 12L | 16本ぶん | ブリュット ゴールドとロゼのみ |
| 15L | 20本ぶん | ブリュット ゴールドとロゼのみ |
| 30L | 40本ぶん | 公式が呼ぶミダス。現在は入手できないと注記 |
誰が始めた銘柄なのかで公式同士が食い違う
「アルマンドはジェイ・Zが作ったシャンパン」という説明は日本語でも英語でも広く流通しています。ところがブランド公式サイトには Jay も Carter も0件で、ラッパーの名前が一度も出てきません。公式が語る由来は別の話です。逐語は「In the 1950s, Nelly Cattier, mother to Jean-Jacques, discovered a character in a novel she was reading, called 'M. De Brignac'.」。1950年代にネリー・カティエが読んでいた小説の登場人物の名前を気に入って登録しておき、2000年代初めに息子のジャン・ジャックが母への敬意としてその名を採用した、という説明になっています。
一方、日本の輸入元の公式ページは「アルマン・ド・ブリニャックの生みの親であるラッパー、起業家のショーン「ジェイ・Z」カーター」と書いています。同じブランドについて、ブランド公式は創業者としてラッパーの名を挙げず、日本の輸入元は「生みの親」と明記している。どちらも一次資料なので、どちらかが誤りだと決めることはできません。ブランドが始まった年も3通りあり、ブランド公式は年号を書かずに「in the early 2000s」、生産者カティエの社史は「2006 / Launch of a new brand, the Armand de Brignac」、日本の輸入元は「設立: 2000年初頭」です。
現行ラインナップの品数が資料によって4通りある
もうひとつ注意が要るのは、どれが現行品なのかが資料によって違うことです。ブランド公式の英語版の一覧は8品、同じ公式サイトのセット紹介ページは6品、公式の日本語版の一覧は5品、日本の輸入元のブランドページは2品しか並べていません。しかも公式の日本語版はブラン・ド・ノワールがアッサンブラージュ2の世代のままで、英語版の最新がA5であることと合いません。「現行ラインナップは全部で何品か」という問いに、公式の中だけで4つの答えがある状態です。
| 出所 | 掲載されている品数 | 内訳の違い |
|---|---|---|
| ブランド公式サイトの英語版の一覧 | 8品 | ブリュット ゴールドからブラン・ド・ノワール V2015まで |
| ブランド公式サイトのラ・コレクション | 6品 | ブラン・ド・ノワールはA4まで |
| ブランド公式サイトの日本語版の一覧 | 5品 | ブラン・ド・ノワールがアッサンブラージュ2のまま |
| 日本の輸入元のブランドページ | 2品 | ブリュット ゴールドとロゼだけ |

ドンペリとモエとヴーヴの公表価格を検算する

ドン ペリニヨンやモエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコの価格は、日本の輸入元がプレスリリースで希望小売価格を公表しています。ドン ペリニヨンのヴィンテージ2017は39,160円(税込)で、これが公表された定価です。「ドンペリは2万円台」という説明を見かけますが、それは年号違いや箱なしの実売例で、輸入元が公表している価格ではありません。
税抜×1.10が税込と1円違わず一致する
公表価格には検算ができます。税抜と税込の両方が公表されている7銘柄すべてで、税抜に1.10を掛けた値が公表の税込価格と端数の丸めなしで一致します。一致しない銘柄は1つもありません。たとえばドン ペリニヨンのロゼ ヴィンテージ2010は税抜59,600円で、1.10を掛けると65,560円。公表の税込価格と同じです。この一致は、公表価格が消費税10%を単純に乗せた値であることを示しています。
| 銘柄 | 容量 | 税抜 | 税込 | 税抜×1.10 | 公表元と発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2017 | 750ml | 35,600円 | 39,160円 | 39,160円 | モエ ヘネシー ジャパン/2026年4月2日 |
| ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2010 | 750ml | 59,600円 | 65,560円 | 65,560円 | モエ ヘネシー ジャパン/2026年4月2日 |
| ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2006 P2 | 750ml | 75,200円 | 82,720円 | 82,720円 | モエ ヘネシー ジャパン/2024年発表 |
| クリュッグ グランド キュヴェ 172エディション | 750ml | 41,200円 | 45,320円 | 45,320円 | モエ ヘネシー ジャパン/2024年発表 |
| モエ アンペリアル アイス アンペリアル | 750ml | 10,000円 | 11,000円 | 11,000円 | モエ ヘネシー ジャパン/2024年8月13日 |
| ヴーヴ・クリコ リッチ | 750ml | 9,250円 | 10,175円 | 10,175円 | モエ ヘネシー ジャパン/2024年発表 |
| アルマン・ド・ブリニャック BdN V2015 | 1.5L | 544,000円 | 598,400円 | 598,400円 | モエ ヘネシー ジャパン/2024年11月1日 |
税込だけ、税抜だけしか公表されない銘柄もある
ところが公表の仕方はそろっていません。ヴーヴ・クリコのイエローラベル ブリュットは税込の10,010円だけが公表され、税抜は書かれていません。逆にアルマンドのブラン・ド・ノワールA5は税抜の215,900円だけで、同じ輸入元の他のリリースが原則として両方を書いているのに、この1件だけ税込が併記されていません。ルイ・ロデレールのクリスタルは輸入元が52,000円と公表していますが、そのページには「税」の字が1度も出てきません。税込か税抜かが分からないということです。銘柄ごとに公表の仕方が違うので、「定価」を書くときは税の扱いまで含めて出所を見る必要があります。
| 銘柄 | 容量 | 公表されている価格 | 税の扱い | 公表元 |
|---|---|---|---|---|
| ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット | 750ml | 10,010円 | 税込のみ | モエ ヘネシー ジャパン |
| ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット | 375ml | 6,050円 | 税込のみ | モエ ヘネシー ジャパン |
| ペリエ ジュエ ベル エポック 2018 | 750ml | 36,069円 | 税込のみ | ペルノ・リカール・ジャパン |
| アルマン・ド・ブリニャック BdN A5 | 750ml | 215,900円 | 税抜のみ | モエ ヘネシー ジャパン |
| ルイ・ロデレール クリスタル | 750ml | 52,000円 | 税の扱いの記載なし | エノテカ |
| ルイ・ロデレール クリスタル ロゼ | 750ml | 104,000円 | 税の扱いの記載なし | エノテカ |
ドン ペリニヨンの価格の推移や、ヴィンテージごとの違いはドン ペリニヨンの記事で詳しく扱っています。エンジェル シャンパンのように、輸入元が全SKUの税込価格を公開している銘柄もあり、その一覧はエンジェル シャンパンの記事にまとめました。
プレステージ銘柄は公表と非公表にはっきり分かれる

プレステージと呼ばれる最上級ラインは、価格が公表されている銘柄と、どこにも公表されていない銘柄にはっきり分かれます。同じ輸入元が扱っていても、キュヴェによって公表の有無が変わることがあります。
公表がある銘柄と、同じメゾンでも公表がないキュヴェ
クリュッグはグランド キュヴェの172エディションについて税抜41,200円・税込45,320円が公表されています。ところが同じ輸入元が2026年に発表したクリュッグ2013は、商品名と容量だけが書かれていて価格の記載がありません。同じメゾンの中でも公表の仕方が変わるということです。ペリエ ジュエのベル エポック2018は、輸入元が「参考小売価格」という名目で税込36,069円を公表しています。「希望小売価格」と「参考小売価格」は名目が違うので、引用するときは公式が使っている語をそのまま書くのが安全です。
輸入元の公表を確認できない銘柄
一方、サロン、ボランジェ、ルイナールは、輸入元のサイトに希望小売価格の記載が見当たりませんでした。サロンの輸入元の受注サイトは会員向けで、ログインしないと価格が表示されません。アルマン・ド・ブリニャックのブリュット ゴールドも、ブランド公式にも輸入元にも希望小売価格がありません。アルマンドで輸入元が価格を公表しているのは、ブラン・ド・ノワールのV2015(税込598,400円)とA5(税抜215,900円)の2品だけです。ここで大事なのは、取得できなかったことと存在しないことは違うという点です。確認できなかった銘柄については「非公表」ではなく「確認できません」としています。
| 銘柄 | 輸入元 | 状態 | 公式の書き方 |
|---|---|---|---|
| ローラン・ペリエ | サントリー | オープン価格 | ※ワインはオープン価格制の商品であり、希望小売価格は設定していません。 |
| テタンジェ | サッポロビール | オープン価格 | オープン価格 |
| アルマン・ド・ブリニャック ブリュット ゴールド | — | 輸入元の公表を確認できません | — |
| モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアルの通常ボトル | — | 輸入元の公表を確認できません | — |
| サロン | — | 輸入元の公表を確認できません | — |
| ボランジェ | — | 輸入元の公表を確認できません | — |
| ルイナール | — | 輸入元の公表を確認できません | — |
| クリュッグ 2013 | — | 輸入元の公表を確認できません | — |
飲食店での提供価格には公表された一次資料が無い
「アルマンドはキャバクラでいくら」「ホストクラブのシャンパンの値段」といった疑問は多いのですが、この数字には公表された一次資料がありません。メーカーは価格を公表せず、輸入元が公表しているのは小売向けの希望小売価格までです。飲食店の提供価格は店ごとに決まるもので、業界団体もメーカーも一覧を公表していません。見かける金額はすべて第三者の見聞や推計です。ナイト業態での価格の扱い方についてはルイナールの記事でも触れています。
プレステージ銘柄をもう少し掘るなら、サロンの記事とクリスタルの記事もあわせてご覧ください。
定価が最初から存在しない銘柄もある

「定価が公表されていない」よりもさらに手前の話になりますが、そもそも希望小売価格を設定していない銘柄があります。ローラン・ペリエとテタンジェがそれで、輸入元が明確に書いています。
ローラン・ペリエを扱うサントリーの商品ページは、確認できた8SKUすべてで価格欄が「オープン価格」になっており、「※ワインはオープン価格制の商品であり、希望小売価格は設定していません。」という注記が付いています。テタンジェを扱うサッポロビールの製品一覧も、確認できた14SKUすべてが「オープン価格」です。合わせて22SKUが、定価という概念そのものを持ちません。
これは「値段が高いか安いか」とは別の話です。定価が設定されていない商品では、店頭価格を定価と比べて安い高いを言うことができません。同じ理由で「実勢価格は定価の何割」という書き方も成り立ちません。オープン価格の銘柄について書くときは、輸入元が公表しているアルコール分と容量までを事実として扱い、価格は店頭の表示を見てもらうのが正確です。ローラン・ペリエは確認した8SKUすべてでアルコール分12%、容量750mlが公表されています。
入門向けの銘柄選びについては飲みやすいシャンパンの記事、ロゼについてはロゼシャンパンの記事、アルコールを避けたい場面はノンアルコールシャンパンの記事が参考になります。
温度とグラスは業界公式が通説を否定している

飲み方については、業界団体コミテ・シャンパーニュが世の中の通説をはっきり否定している箇所がいくつかあります。温度とグラスの2つは、日本語の記事でよく書かれている内容と公式の見解が食い違います。
適温は8〜10℃で、熟成タイプで変える指示は公式に無い
公式が挙げている提供温度は8〜10℃の一律です。「冷やすがキンキンではない」という言い方で、6〜8℃のような低い数字は書かれていません。ヴィンテージや長期熟成タイプを別の温度にするという記述も公式にはありません。冷やし方は「テイスティングの20〜30分前に、水と氷を半分入れたシャンパンクーラーにボトルを入れて冷やしてください」。ここを「氷と水を半分ずつ」と読むのは誤りで、容器の半分まで氷水を入れるという意味です。氷と水の比率は指定されていません。
フルート型がいちばんという説を公式が否定している
グラスについての公式の日本語は「シャンパーニュはフルート型グラスやクープ型グラスで飲むのが一番と思われがちですが、実はそうではありません。」で、続けて「十分な高さとふくらみがあり、上部が細まっているチューリップ型のグラスを選びましょう。」と書いています。つまりフルート型とクープ型は「いちばん」ではないと明言し、チューリップ型を推しています。ただし禁止はしておらず、フルートやクープで飲みたければそれでかまわないとも書いています。注ぐときは2回に分けて、最後はグラスの3分の2まで。グラスを洗うときは食器洗い機を使わず、洗剤を使わずに湯で手洗いすることも公式が挙げています。
開封後の置き方は自由で、瓶口のスプーンは効かない
開けたあとの置き方について、公式は「ボトルは立てても寝かせてもどちらでもよく、ワインに影響はありません。」と書いています。「冷蔵庫に立てて」という説明は公式と食い違います。公式が指定しているのは涼しい場所という条件だけです。未開封の保管は10〜15℃・湿度60〜80%で、光と振動と匂いから守ること。瓶口にスプーンを挿すと気が抜けないという言い伝えについては、「It's been said that putting a little spoon in a bottle of Champagne's neck will ensure that it keeps. Actually, though, that's not true at all!」と全否定しています。
| 項目 | 公式が書いていること | よく見かける書き方 |
|---|---|---|
| 提供温度 | 8〜10℃の一律 | 6〜8℃、または熟成タイプで変える |
| グラスの形 | チューリップ型を選ぶ | フルート型がいちばん |
| 冷やし方 | 容器の半分まで氷水を入れたクーラーに20〜30分 | 氷と水を半分ずつ |
| 注ぐ量 | グラスの3分の2まで2回に分けて | 一気に注ぐ |
| 開封後の置き方 | 立てても寝かせてもワインに影響はない | 冷蔵庫に立てて |
| 保管 | 10〜15℃・湿度60〜80%・光と振動と匂いから守る | 冷蔵庫で保管 |
| 瓶口にスプーン | そんなことはまったくない、と否定 | 気が抜けなくなる |
大瓶の名前についても公式は断定を避けています。ジェロボアムやメトシェラといった名前は多くが聖書に由来し、19世紀にシャンパーニュのメゾンが始めた慣習だと説明したうえで、「But alas, no one knows why! Historians have been unable to find an explanation for this practice, which remains one of the mysteries of the history of Champagne.」と書いています。なぜその名を使うのかは誰も知らない、歴史家も説明を見つけられていない、というのが公式の立場です。マグナムは1.5リットルで標準ボトル2本ぶん、ジェロボアムは3リットルで4本ぶんです。
価格が大きく違っても1本の純アルコール量はほぼ同じ

最後に、価格の話とは別の軸を1つ置いておきます。1本に含まれる純アルコール量です。計算式は容量(ml)×アルコール分(%)÷100×0.8で、国内メーカーが商品ページに明記している式と同じものです。
この式に当てはめると、10,010円の銘柄と82,720円の銘柄で価格は約8.3倍違うのに、1本あたりの純アルコール量は72.0gから75.0gの範囲に収まります。シャンパンのアルコール分がおおむね12%から12.5%に集まっているためです。値段が上がっても体に入るアルコールの量は変わらないので、高い銘柄を開けた日ほどペースに気をつけたほうがよい、というのが実務的な結論になります。
| 銘柄 | アルコール分 | 容量 | 1本の純アルコール量 |
|---|---|---|---|
| モエ・エ・シャンドン ブリュット アンペリアル | 12% | 750ml | 72.0g |
| ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット | 12% | 750ml | 72.0g |
| ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2017 | 12.5% | 750ml | 75.0g |
| アルマン・ド・ブリニャック ブリュット ゴールド | 12.5% | 750ml | 75.0g |
| アルマン・ド・ブリニャック BdN A5 | 12.5% | 750ml | 75.0g |
| エンジェル シャンパン ドゥミ セック | 12.5% | 750ml | 75.0g |
お酒は20歳になってから。飲むときは適量を守り、体調と翌日の予定に合わせて量を決めてください。妊娠中や授乳期の方、車を運転する方、薬を服用中の方は飲まないでください。
種類と公表価格の見分け方をまとめる

シャンパンの種類は、甘辛・色・ブドウ品種・ヴィンテージの4軸で分かれます。そのうち甘辛だけはEU規則が残糖の数値で決めていて、区分は7つ。条文が「以上」「以下」を使っていないので区分が重なり、実在する製品でもアルマンドの6g/Lの2品が2つの表示語に同時に当てはまります。認可品種は8品種で、7品種と書いている記事は更新されていません。
価格については、輸入元が公表している銘柄と、公表がない銘柄と、そもそも希望小売価格を設定していないオープン価格の銘柄の3つに分かれます。ドン ペリニヨンのヴィンテージ2017は39,160円(税込)、ヴーヴ・クリコのイエローラベル ブリュットは10,010円(税込)が公表値です。一方でアルマンドのブリュット ゴールドやサロンは、公表された希望小売価格が見当たりません。飲食店での提供価格には一次資料が存在しないので、この記事では金額を書いていません。
飲み方は業界団体の公式が通説を否定している箇所を押さえておくと迷いません。適温は8〜10℃、グラスはチューリップ型、開封後の置き方は自由。飲まずに眠っている一本があれば、10〜15℃の涼しい場所に移して、ワイン・シャンパン・ブランデーの買取でご相談いただけます。
シャンパンの種類と価格に関するよくある質問
シャンパンの種類と価格について、よくいただく質問をまとめました。
シャンパンの種類は何種類ありますか。
分け方が4つあり、それぞれ数が違います。甘辛はEU規則2019/33が7区分を定めています。色は白とロゼの2つ。ブドウ品種はシャルドネのみのブラン・ド・ブラン、黒ブドウのみのブラン・ド・ノワール、ブレンドの3つ。ヴィンテージの有無で2つです。もっとも流通しているのは辛口のブリュットで、コミテ・シャンパーニュは全体の90%がブリュットだと公表しています。
ブリュットとはどういう意味ですか。
EU規則2019/33の附属書III A部が定める甘辛の表示語で、残糖が12g/L未満のものです。条文は「less than 12」と書いていて12は含みません。750mL1本ぶんに直すと糖が9g未満になります。なお日本語のメーカー公式で「残糖0から12g/リットル」と書かれている例がありますが、12g/Lちょうどを含むことになるので条文とは一致しません。
ドンペリの定価はいくらですか。
日本の輸入元がプレスリリースで公表している希望小売価格は、ヴィンテージ2017が税抜35,600円・税込39,160円です。ロゼ ヴィンテージ2010は税抜59,600円・税込65,560円、ヴィンテージ2006のプレニチュード2は税抜75,200円・税込82,720円。いずれも税抜に1.10を掛けた値が公表の税込価格と1円違わず一致します。
アルマンドとドンペリはどちらが高いですか。
輸入元が公表している価格で比べられる範囲では、アルマンドのほうが高くなります。アルマン・ド・ブリニャックで公表があるのはブラン・ド・ノワールのV2015が税込598,400円(マグナム1.5L)とA5が税抜215,900円(750ml)の2品で、ドン ペリニヨンの最上位の公表価格が税込82,720円です。ただしアルマンドのブリュット ゴールドには公表された希望小売価格が無いので、定番同士を公表価格で比べることはできません。
アルマンドはなぜエース・オブ・スペードと呼ばれるのですか。
その通称はブランド公式サイトの本文には出てきません。読める文章として数えると0件で、見つかる7件はすべて画像の代替テキストとキャプションの中です。公式が本文で説明しているのはラベルの作り方で、金属で覆ったボトルにフランス製ピューターのラベルを手作業で貼り、1時間に1人あたり20本までしか仕上げられないため同じボトルは2本ない、という内容です。スペードの意匠そのものを説明した文章は公式に見当たりません。
アルマンドはジェイ・Zが作ったシャンパンですか。
一次資料が食い違っています。ブランド公式サイトには Jay も Carter も0件で、ラッパーの名前が出てきません。公式が語る由来は、1950年代にネリー・カティエが小説の登場人物の名前を登録しておき、2000年代初めに息子のジャン・ジャックが採用したというものです。一方、日本の輸入元の公式ページは「生みの親であるラッパー、起業家のショーン「ジェイ・Z」カーター」と書いています。どちらも一次資料なので、この記事ではどちらかを正解とはしていません。
アルマンドの容量は何種類ありますか。
ブランド公式が並べているのは750mlから30Lまでの9規格です。ただし9規格すべてがそろうのはブリュット ゴールドとロゼの2品だけで、ドゥミ・セックは750mlのみ、ブラン・ド・ノワールのV2015はマグナム1.5Lのみです。30Lは公式がミダスと呼んでおり、現在は入手できないと注記されています。
シャンパンは何度に冷やすのが正しいですか。
コミテ・シャンパーニュが挙げている提供温度は8〜10℃の一律です。「冷やすがキンキンではない」という言い方で、6〜8℃のような低い数字も、ヴィンテージや熟成タイプで温度を変えるという指示も公式にはありません。冷やし方は、容器の半分まで氷水を入れたクーラーにボトルを入れて20〜30分。「氷と水を半分ずつ」という比率の指定ではありません。
シャンパンはフルート型グラスで飲むのがよいのですか。
業界団体の公式見解は逆です。コミテ・シャンパーニュの日本語ページは「シャンパーニュはフルート型グラスやクープ型グラスで飲むのが一番と思われがちですが、実はそうではありません。」と書き、「十分な高さとふくらみがあり、上部が細まっているチューリップ型のグラスを選びましょう。」と続けています。つまり推奨はチューリップ型です。ただし禁止はしておらず、フルートやクープで飲みたければそれでかまわないとも書いています。
シャンパンにも定価が無い銘柄があるのですか。
あります。ローラン・ペリエを扱うサントリーは、確認できた8SKUすべてで価格欄を「オープン価格」とし、「※ワインはオープン価格制の商品であり、希望小売価格は設定していません。」と注記しています。テタンジェを扱うサッポロビールの製品一覧も、確認できた14SKUすべてが「オープン価格」です。定価が設定されていない銘柄では、店頭価格を定価と比べて安い高いを言うことができません。





























