ウォッカ カクテルの種類一覧と公表度数の内訳

ウォッカ カクテルの種類一覧と公表度数の内訳

ウォッカのカクテルを調べると、同じモスコミュールでも「約10%」「約12%」と数字がばらつく。どれが正しいのかは、材料の量まで公表しているメーカーのレシピにあたれば確かめられる。アサヒビールはカクテルごとに材料のミリリットルと完成後のアルコール分を公表していて、この数字は材料の量と度数から自分で計算し直すことができる。この記事では公表値をそのまま並べたうえで、それが何を意味するのかを整理する。あわせて、日本の酒税法にウォッカという品目が存在しないことや、米国が「無味無臭」という要件を法令から削除したことなど、条文にあたらないと分からない話も条文の言葉のまま紹介する。

ウォッカとはどんなお酒か

ウォッカのボトルと基本的な特徴
ウォッカのボトルと基本的な特徴

ウォッカは、穀物やじゃがいもなどを発酵させたアルコールを蒸留し、原料や発酵に由来する香味を削り落としてつくる蒸留酒だ。この「削り落とす」という部分が、法令ではかなり慎重な言い回しで書かれている。

EU規則は「無味無臭」とは書いていない

EUの蒸留酒規則(EU)2019/787は、附属書Iのカテゴリー15でウォッカを定義している。そこにある表現は「原料に由来する官能特性と発酵で生じた副生成物が選択的に低減されるように蒸留する」(distilled so that the organoleptic characteristics of the raw materials used and by-products formed in fermentation are selectively reduced)で、「無味無臭にする」とは書かれていない。それどころか同じ条文は、活性炭処理などによって「特別な官能特性を与えてよい」(to give it special organoleptic characteristics)と続けている。香味を消し去るのではなく、選んで減らし、必要なら足す。それが条文の書き方だ。

原料についても幅がある。条文は「じゃがいも、もしくは穀物、もしくはその両方」(potatoes or cereals or both)と、「その他の農産原料」(other agricultural raw materials)を並列で認めている。ぶどうを原料にしたウォッカが存在するのはこのためだ。ただしじゃがいもと穀物だけで造られていない場合は、法定名称と同じ視野に入る位置に「produced from …」と原料名を明示する義務がある(15(f))。「ウォッカ=穀物とじゃがいもの酒」という理解は、表示義務の存在によってむしろ裏返される。

米国は2020年に「無味無臭」の要件を削除した

もっとはっきりしているのが米国だ。かつての連邦規則27 CFR 5.22(a)(1)は、ウォッカを「際立った個性、香り、味、色を持たないもの」(without distinctive character, aroma, taste, or color)と定義していた。この一文はT.D. TTB-158(85 FR 18704)によって削除され、2020年5月4日に施行されている。規則を所管するTTB自身が、削除の理由を「もはや消費者の期待を反映していない」(no longer reflects consumer expectations)と書いた。

現行の27 CFR 5.142が定めるウォッカは、1リットルあたり砂糖2グラムまでとクエン酸1グラムまでの添加が認められた中性スピリッツで、木樽での熟成・貯蔵は原則として禁じられている。つまり現在のウォッカを他の蒸留酒から分けているのは、味の無さではなく「熟成させない」「加えてよいものが限られている」という製造上の制限のほうだ。「ウォッカは無味無臭と法律で決まっている」という説明は、少なくとも米国では6年前に根拠を失っている。

日本の酒税法に「ウォッカ」という品目は無い

日本ではさらに事情が違う。酒税法第3条は酒類を17の品目に分けているが、その一覧にウォッカという品目は存在しない。清酒から雑酒まで17品目の条文を通して探しても、ウォッカに相当する品目名は出てこない。実際にウォッカが入るのはスピリッツで、条文の定義は「第七号から前号までに掲げる酒類以外の酒類でエキス分が二度未満のもの」。残った不揮発性成分の少なさだけで線を引く、消去法の定義だ。

面白いのはその手前の条文だ。酒税法第3条第9号は連続式蒸留焼酎を定義しているが、そのロで「しらかばの炭その他政令で定めるものでこしたもの」を明示的に除外している。白樺炭でろ過するという、ウォッカの代表的な製法そのものが、焼酎から外れる条件として書かれている。国税庁の法令解釈通達も「法第3条第9号ロに該当するものは、スピリッツ(いわゆるウオッカ)」と対応関係を明記している。アサヒビールが自社のウヰルキンソン・ウオッカを「白樺炭でじっくりと丁寧に濾過することで、軽やかな味わいとなめらかな飲み心地を両立させました」と説明しているのは、そのままこの条文の裏返しになっている。

定番ウォッカ カクテルの種類一覧と公表度数

バーカウンターに並ぶ多彩なカクテル
バーカウンターに並ぶ多彩なカクテル

アサヒビールはカクテルガイドで、材料のミリリットルと完成後のアルコール分をあわせて公表している。ウォッカをベースにするものが11種あり、公表度数は10%から36%まで開いている。下の表はその11種を、材料と総量を添えてそのまま並べたものだ。「約10%」といった丸めた数字ではなく、メーカーが出している値をそのまま載せている。

カクテル名 材料と分量 完成量 公表アルコール分
モスコーミュール ウオッカ45ml(40%)+ライムジュース15ml+ジンジャエール90ml 150ml 12%
スクリュードライバー ウオッカ45ml(40%)+オレンジジュース105ml 150ml 12%
ソルティドッグ ウオッカ45ml(40%)+グレープフルーツジュース60ml 105ml 17.14%
ブラッディメアリー ウオッカ45ml(40%)+トマトジュース100ml+レモンジュース5ml 150ml 12%
ウオッカトニック ウオッカ30ml(40%)+トニックウォーター90ml 120ml 10%
ウオッカ・モヒート ウオッカ45ml(40%)+シュガーシロップ10ml+炭酸水90ml 145ml 12.41%
ブラッディ黒酢メアリー ウオッカ30ml(40%)+黒酢10ml+トマトジュース80ml 120ml 10%
ガルフストリーム ウオッカ30ml(40%)+ボルス ピーチ20ml(17%)+ボルス ブルー10ml(21%)+グレープフルーツジュース50ml+パイナップルジュース10ml 120ml 14.58%
バラライカ ウオッカ30ml(40%)+ボルス トリプルセック15ml(38%)+レモンジュース15ml 60ml 29.5%
コスモポリタン ウオッカ30ml(40%)+ボルス トリプルセック10ml(38%)+クランベリージュース10ml+ライムジュース10ml 60ml 26.33%
ブラックルシアン ウオッカ45ml(40%)+ボルス コーヒー15ml(24%) 60ml 36%

表の名前がすべて「ウオッカ」表記になっているのは、アサヒビールの公表表記をそのまま写しているためだ。同社のレシピでは「モスコーミュール」のように、一般に流通する呼び名と少し違う表記も使われている。

公表度数は材料から計算し直せる

この11件は、いずれもΣ(材料のml × その材料の度数)÷ 完成量という単純な式で公表値を再現できる。たとえばソルティドッグは、ウォッカ45mlが40%、グレープフルーツジュース60mlが0%なので、45×40÷105=17.14。公表値の17.14%と小数第2位まで一致する。

リキュールを使うレシピも同じ式で通る。アサヒビールはリキュールの度数そのものは書いていないが、材料ごとの純アルコール量をグラムで併記している。そこからグラム ÷ 0.8 ÷ ミリリットルで度数を逆算できる。

リキュール レシピ中の量 公表された純アルコール量 逆算した度数
ボルス コーヒー 15ml 2.9g 24%
ボルス トリプルセック 15ml 4.6g 38%
ボルス ピーチ 20ml 2.7g 17%
ボルス ブルー 10ml 1.7g 21%

逆算した度数を先ほどの式に戻すと、ブラックルシアンは45×40+15×24=2160、これを完成量60mlで割って36%。バラライカは30×40+15×38=1770を60mlで割って29.5%。コスモポリタンは30×40+10×38=1580を60mlで割って26.33%。いずれもアサヒビールの公表値とそのまま一致する。公表度数は雰囲気で置かれた数字ではなく、材料表から機械的に出てくる値だということが確認できる。

ウォッカベースのカクテルとIBA公式レシピの範囲

クラシックカクテルのグラス
クラシックカクテルのグラス

「ウォッカベースのカクテル一覧」を探すとき、どこまでが国際的に認められた定番なのかは意外とはっきりしない。ひとつの基準になるのが国際バーテンダー協会(IBA)の公式カクテルリストだ。現在のリストは全102件で、そのうちウォッカを主体にするものは12件ある。

名称 英語表記 IBAの分類 公式レシピの分量
モスコミュール Moscow Mule Contemporary Classics 45 ml Smirnoff Vodka/120 ml Ginger Beer/10 ml Fresh lime juice
ブラッディマリー Bloody Mary Contemporary Classics 45 ml Vodka/90 ml Tomato Juice/15 ml Fresh Lemon Juice/2 dashes Worcestershire Sauce/Tabasco・Celery Salt・Pepper
コスモポリタン Cosmopolitan Contemporary Classics 40 ml Vodka Citron/15 ml Cointreau/15 ml Fresh Lime Juice/30 ml Cranberry Juice
セックス・オン・ザ・ビーチ Sex on the Beach Contemporary Classics 40 ml Vodka/20 ml Peach Schnapps/40 ml Fresh Orange Juice/40 ml Cranberry Juice
ブラックルシアン Black Russian Contemporary Classics 50 ml Vodka/20 ml Coffee Liqueur
シーブリーズ Sea Breeze Contemporary Classics 40 ml Vodka/120 ml Cranberry Juice/30 ml Grapefruit Juice
レモンドロップマティーニ Lemon Drop Martini Contemporary Classics 30 ml Vodka/20 ml Triple Sec/15 ml Fresh Squeezed Lemon Juice
エスプレッソマティーニ Espresso Martini New Era Drinks 50 ml Vodka/30 ml Kahlúa/10 ml Sugar Syrup/1 strong Espresso
フレンチマティーニ French Martini New Era Drinks 45 ml Vodka/15 ml Raspberry Liqueur/15 ml Fresh Pineapple Juice
ポルノスターマティーニ Porn Star Martini New Era Drinks 50 ml Vanilla Vodka/20 ml Passion Fruit Liqueur/50 ml Passion Fruit Puree/2 Bar Spoons Vanilla Sugar/50 ml Champagne(別添え)
ロシアン・スプリング・パンチ Russian Spring Punch New Era Drinks 25 ml Vodka/25 ml Fresh Lemon Juice/15 ml Creme de Cassis/10 ml Sugar Syrup/Top up with Sparkling Wine
スパイシー・フィフティ Spicy Fifty New Era Drinks 50 ml Vodka Vanilla/15 ml Elderflower Cordial/15 ml Fresh Lime Juice/10 ml Monin Honey Syrup/2 slices Red Chili Pepper

このほか、ウォッカを含むが主体は別の酒というものが2件ある。ヴェスパーはジン45mlにウォッカ15ml、ロングアイランド・アイスティーはウォッカ・テキーラ・ラム・ジン・コアントローを15mlずつ使う。

日本の定番でもIBA公式リストに無いものがある

気をつけたいのは、日本のカクテル記事が「定番」として並べるもののうち、10種はIBAの公式リストに載っていないという点だ。リスト全102件を通して確認したうえでの結果である。

  • スクリュードライバー
  • ソルティドッグ
  • ウォッカマティーニ(カンガルー)
  • ハーベイウォールバンガー
  • ゴッドマザー
  • カミカゼ
  • ケープコッダー
  • チチ
  • ウォッカリッキー
  • バラライカ

スクリュードライバーやソルティドッグのように、バーでも家庭でも当たり前に作られているものが入っていない。映画の影響で有名なウォッカマティーニも、IBAが載せているのはジンとドライベルモットで作るドライマティーニのほうで、ウォッカ版は公式リストに存在しない。ホワイトルシアンも独立した項目ではなく、ブラックルシアンの注記に「生クリームを浮かせてゆっくり混ぜる」と添えられているだけだ。IBAに載っていないから格が低いという話ではなく、「国際的な公式レシピ」と「日本で定着した定番」は別の集合だと理解しておくと、レシピの分量が資料によって違う理由も納得しやすい。

実際、コスモポリタンはIBA公式が40ml・15ml・15ml・30mlであるのに対し、アサヒビールのレシピは30ml・10ml・10ml・10mlで、完成量も度数も違う。どちらかが間違いなのではなく、参照している基準が違う。個別のレシピはコスモポリタンの基礎記事モスコミュールの基礎記事でも整理している。

バックバーに並ぶスピリッツのボトル
バックバーに並ぶスピリッツのボトル

リンクサス酒販の在庫から、家飲みのカクテルづくりに使えるお酒をまとめて掲載する。各カードから商品ページへ進むと、容量や度数、価格、在庫の状況を確認できる。ここに並ぶのは在庫の一部で、内容は入荷と販売の状況によって入れ替わる。

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ここではその他スピリッツの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。

在庫は日々変動するため、最新の状況は各商品ページで確認してほしい。掲載が無い銘柄でも、取り扱いの可否は問い合わせから確認できる。

カクテルに使いたいウォッカ30銘柄を比較

棚に並ぶウォッカのボトル
棚に並ぶウォッカのボトル

作りたい一杯が決まったら、次はベースのウォッカ選びになる。下の比較表では、プレーンからフレーバー、プレミアム、国産クラフトまでウォッカ30銘柄を度数・原料・産地・特徴で並べた。おすすめ順と価格順で並び替えながら見比べられる。

カクテルに使いたいウォッカ30銘柄 比較表
ウォッカ カクテルの土台になるプレーンなウォッカから、香味を加えたフレーバーウォッカ、口当たりのなめらかさで選ばれるプレミアム、国産クラフトまで30銘柄を横断比較します。タイプ・度数・原料・産地・カクテルとの相性・購入先を一覧でき、おすすめ順と価格順で並び替えられます。EU規則ではウォッカもフレーバードウォッカも最低アルコール度数は37.5%と共通ですが、着色の可否と甘味付けの上限には差があります。表の度数と原料の欄をあわせて見ると、銘柄ごとの設計の違いが読み取れます。
価格は 2026/08/12 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
スミノフ レッド No.21 750ml1定番 スミノフ レッド No.21 750ml
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,000〜1,500円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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クセのない世界標準。ウォッカカクテル全般の定番ベース。

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アブソルート ウォッカ 750ml2定番 アブソルート ウォッカ 750ml
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,400〜1,900円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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なめらかでクリーン。香りを邪魔しない万能ベース。

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ストリチナヤ プレミアム 750ml3定番 ストリチナヤ プレミアム 750ml
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,500〜2,100円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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伝統的なロシア系の定番。穀物の旨みがのる辛口。

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ティトス ハンドメイド 750ml4定番 ティトス ハンドメイド 750ml
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場2,200〜3,000円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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コーン原料のクラフト人気。やわらかな甘み。

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5定番 ヴィボロワ 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,300〜1,800円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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ポーランドのライ麦ウォッカ。キレのある辛口。

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グレイグース 700ml6限定 グレイグース 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場4,500〜6,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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フランス産小麦の上質ウォッカ。なめらかで華やか。

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ベルヴェデール 700ml7限定 ベルヴェデール 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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ポーランドの高級ライ麦ウォッカ。豊かなコク。

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ケテル ワン 700ml8限定 ケテル ワン 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場3,500〜4,800円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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オランダ老舗の小麦ウォッカ。すっきり上質。

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シロック 750ml9限定 シロック 750ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場4,500〜6,000円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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ブドウ原料の珍しいウォッカ。フルーティで華やか。

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フィンランディア 700ml10定番 フィンランディア 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,600〜2,200円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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氷河水仕込みの北欧ウォッカ。澄んだ味わい。

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アブソルート シトロン 750ml11定番 アブソルート シトロン 750ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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レモン風味。柑橘の香りを重ねたい一杯に。

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12定番 スミノフ ライム 750ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜1,700円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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ライム風味。割るだけで本格的な香り。

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ズブロッカ バイソングラス 700ml13定番 ズブロッカ バイソングラス 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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桜餅のような香りの個性派。変わり種の一杯に。

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スカイ ウォッカ 750ml14定番 スカイ ウォッカ 750ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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青ボトルのアメリカンウォッカ。クリーンで軽快。

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15定番 ロシアン スタンダード オリジナル 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,600〜2,200円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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本場ロシアの定番。バランスのよい辛口。

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ネミロフ オリジナル 700ml16定番 ネミロフ オリジナル 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,400〜1,900円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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ウクライナの人気ウォッカ。クリーンでなめらか。

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サントリー 白 HAKU 700ml17定番 サントリー 白 HAKU 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,800〜2,400円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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国産米100%の和ウォッカ。ほのかな甘みと余韻。

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ニッカ カフェウォッカ 700ml18定番 ニッカ カフェウォッカ 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場2,200〜3,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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カフェ式蒸留の国産クラフト。とうもろこしの甘み。

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クリスタルヘッド 700ml19限定 クリスタルヘッド 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場4,500〜6,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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ドクロ型ボトルの話題作。クリーンでなめらか。

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レイカ 700ml20定番 レイカ 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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アイスランドの湧水仕込み。澄んだピュアな味。

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ゴルバチョフ ウォッカ 700ml21定番 ゴルバチョフ ウォッカ 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜1,700円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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ドイツの定番。軽快でコスパに優れる。

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22定番 ダンツカ 1L
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場2,000〜2,800円台(1L・実勢・2026年6月時点)
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アルミボトルの北欧ウォッカ。冷えやすく軽快。

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23定番 スリーシックスティ 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,500〜2,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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ダイヤ型ボトルのドイツ産。軽快で手頃。

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24定番 ストリチナヤ ヴァニラ 750ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,600〜2,200円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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甘いバニラ風味。デザート寄りの一杯に。

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25定番 アムンゼン ウォッカ 700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,000〜1,500円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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コスパに優れた定番。たっぷり使える軽快さ。

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グレイグース ラ・ポワール(洋梨)700ml26限定 グレイグース ラ・ポワール(洋梨)700ml
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場5,000〜6,500円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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上質な洋梨フレーバー。華やかな一杯に。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥5,380 楽天 査定 買取
スピリタス 500ml27限定 スピリタス 500ml
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市場相場1,800〜2,600円台(500ml・実勢・2026年6月時点)
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公称96%。ごく少量を割って使う上級者向け。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥2,383 楽天 査定 買取
ギルビー ウォッカ 750ml28定番 ギルビー ウォッカ 750ml
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市場相場1,000〜1,500円台(750ml・実勢・2026年6月時点)
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古くからの定番。手頃でクセのない万能ベース。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥1,480 楽天 査定 買取
LADOGA ラドガ インペリアル パールホワイト 700ml29希少 LADOGA ラドガ インペリアル パールホワイト 700ml
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市場相場(リンクサス酒販 在庫価格を商品ページで確認)
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真珠を思わせる豪華デキャンタの最高級ウォッカ。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥184,000 楽天 査定 買取
ストリチナヤ エリート 700ml30限定 ストリチナヤ エリート 700ml
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場5,000〜7,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点)
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氷点ろ過の超なめらかプレミアム。上質な一杯に。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取

【この表の見方】この表の定価欄は空欄にしています。輸入ウォッカの多くはオープン価格で、メーカーや正規輸入元が消費者向けの希望小売価格を公表していないためです。相場欄の金額は2026年6月時点に取得した各モールの実勢で、最安値を案内するものではありません。この表の度数欄はボトルの表示に基づく参考値です。同じ銘柄でも仕向地やボトリングによって度数が異なる場合があるため、お手元のボトルのラベルで確認してください。なお表の上部に表示される日付は、ページを表示した日付が入る仕様で、価格を取得した時点ではありません。楽天・Amazonの価格欄は、同一銘柄・同一容量が見つからない場合は空欄になります。価格と在庫は変動します。

ロング用に手に取りやすい定番を一本、ショート用に口当たりのなめらかなものをもう一本、という二段構えで選ぶと守備範囲が広がる。銘柄ごとの度数はボトルの表示で必ず確認してほしい。

定番ロングカクテル5種の作り方

銅マグで供されるモスコミュール
銅マグで供されるモスコミュール

ロングカクテルはビルド、つまり氷を入れたグラスの中で直接混ぜるだけで完成する。シェーカーは要らない。タンブラーと氷、マドラーがあれば作れる。以下の分量はすべてアサヒビールの公表レシピに合わせている。

モスコーミュール

ウオッカ45ml、ライムジュース15ml、ジンジャエール90ml。完成量は150mlで、公表アルコール分は12%。氷を入れた銅マグまたはタンブラーにウォッカを注ぎ、ライムを搾り、ジンジャエールで満たして軽く混ぜる。IBA公式レシピはウォッカ45ml・ジンジャービア120ml・ライム10mlで、IBAのウォッカ系レシピで唯一、材料に銘柄名が書き込まれているのがこのカクテルだ。詳しくはモスコミュールの基礎記事にまとめている。

スクリュードライバー

ウオッカ45ml、オレンジジュース105ml。完成量は150mlで、公表アルコール分は12%。氷を入れたタンブラーにウォッカとオレンジジュースを注いで混ぜる。完成量と度数はモスコーミュールと同じで、割り材が変わっても総量が同じなら度数も同じになる。作り方の詳細はスクリュードライバーの基礎記事を参照してほしい。

ソルティドッグ

ウオッカ45ml、グレープフルーツジュース60ml。完成量は105mlで、公表アルコール分は17.14%。グラスの縁を湿らせて塩を付け、氷とウォッカを入れてグレープフルーツジュースで満たす。この表のなかでロング寄りの作りとしては最も度数が高いが、それは度数が高い材料を使っているからではなく、割り材が60mlと少なく完成量が105mlに収まるためだ。塩を付けずに作ると別名のカクテルになる。詳しくはソルティドッグの基礎記事で扱っている。

ブラッディメアリー

ウオッカ45ml、トマトジュース100ml、レモンジュース5ml。完成量は150mlで、公表アルコール分は12%。氷を入れたタンブラーにウォッカとトマトジュース、レモンジュースを注ぎ、好みで黒胡椒やウスターソース、タバスコを加える。IBA公式ではウォッカ45ml・トマトジュース90ml・レモン15mlにウスターソース2ダッシュを加える構成になっている。ブラッディマリーの基礎記事も参考になる。

ウオッカトニック

ウオッカ30ml、トニックウォーター90ml。完成量は120mlで、公表アルコール分は10%。氷を入れたグラスにウォッカを注ぎ、トニックウォーターで満たしてライムを添える。この11種のなかでは完成量に対するウォッカの比率が最も低い部類で、ジンで作るジントニックと比べると、ボタニカルの香りがないぶんトニックの苦味と柑橘がまっすぐ出る。

ウォッカ ショートカクテルの代表レシピ

シェーカーとバースプーンなどの道具
シェーカーとバースプーンなどの道具

ショートカクテルはシェーカーを使い、材料を氷とともに振って冷やし、脚付きのグラスに注ぐ。完成量が小さいぶん割り材による希釈が効かず、度数はロングの倍以上になる。アサヒビールの公表値で見ると、ショート寄りの3種はいずれも26.33%以上ある。

カクテル名 材料と分量 完成量 公表アルコール分 純アルコール量
バラライカ ウオッカ30ml+ボルス トリプルセック15ml+レモンジュース15ml 60ml 29.5% 14.16g
コスモポリタン ウオッカ30ml+ボルス トリプルセック10ml+クランベリージュース10ml+ライムジュース10ml 60ml 26.33% 12.64g
ブラックルシアン ウオッカ45ml+ボルス コーヒー15ml 60ml 36% 17.28g

バラライカはロシアの弦楽器の名を持つ、柑橘のキレが心地よい一杯。ライムジュースに替えるとカミカゼになり、より鋭い酸味に変わる。コスモポリタンは淡いピンク色が映えるカクテルで、アサヒビールのレシピとIBA公式のレシピで分量が違う点は先に触れたとおりだ。ブラックルシアンはウォッカとコーヒーリキュールだけで作るため、この11種のなかで公表度数が最も高い36%になる。

シェーカーが無ければ蓋付きの保存瓶でも代用できる。ジンで作るギムレットマティーニと飲み比べると、ベースによる骨格の違いがよく分かる。カミカゼの基礎記事も同じ系統の一杯を扱っている。

ウォッカの割り材と割り方の比率

ライムを添えたウォッカトニック
ライムを添えたウォッカトニック

ウォッカを何で割るかは、そのままカクテルの名前になる。アサヒビールの公表レシピから割り材だけを抜き出すと、次のように整理できる。

割り材 できあがるカクテル ウォッカの量 割り材の量 おおよその比率 公表アルコール分
ジンジャエール モスコーミュール ウォッカ45ml 90ml 1対2 12%
オレンジジュース スクリュードライバー ウォッカ45ml 105ml 1対2.33 12%
グレープフルーツジュース ソルティドッグ ウォッカ45ml 60ml 1対1.33 17.14%
トマトジュース ブラッディメアリー ウォッカ45ml 100ml 1対2.22 12%
トニックウォーター ウオッカトニック ウォッカ30ml 90ml 1対3 10%
炭酸水 ウオッカ・モヒート ウォッカ45ml 90ml 1対2 12.41%

比率の列を見ると、ウォッカ1に対して割り材が1.33から3の範囲に収まっている。この幅がそのまま公表度数の10%から17.14%という幅に対応する。割り材が最も少ないソルティドッグが最も度数が高く、最も多いウオッカトニックが最も低い。ウォッカの量ではなく割り材の量で度数が決まっていることが、この表の並びからそのまま読み取れる。炭酸で割るときは混ぜすぎないほうがよく、マドラーで底から1回か2回持ち上げる程度にとどめると気が抜けにくい。

なお炭酸水で割るだけのものに広く通用する固有の名前は無く、アサヒビールはシュガーシロップとライム、ミントを加えた構成を「ウオッカ・モヒート」として公表している。無糖の炭酸とライムだけで作る場合はウォッカリッキーと呼ばれることが多いが、この呼び方はIBAの公式リストには含まれていない。割り材ごとの考え方はカクテルの基礎記事でも扱っている。

度数だけで強さを判断できない理由

ウォッカの度数と飲み方の目安
ウォッカの度数と飲み方の目安

ここまで公表度数を並べてきたが、度数の数字だけを見て強さを比べると判断を誤る。理由は単純で、度数は完成量に対する割合であって、実際に体に入るアルコールの量ではないからだ。

厚生労働省は純アルコール量の計算式を酒の量(mL)× 度数 ÷ 100 × 0.8 = 純アルコール量(g)として公表している。0.8はアルコールの比重だ。この式を先ほどの公表度数に当てはめると、興味深いことが起きる。

カクテル名 完成量 公表アルコール分 純アルコール量
モスコーミュール 150ml 12% 14.4g
スクリュードライバー 150ml 12% 14.4g
ソルティドッグ 105ml 17.14% 14.4g
ブラッディメアリー 150ml 12% 14.4g
ウオッカトニック 120ml 10% 9.6g
ウオッカ・モヒート 145ml 12.41% 14.4g
ブラッディ黒酢メアリー 120ml 10% 9.6g
ガルフストリーム 120ml 14.58% 14.0g
バラライカ 60ml 29.5% 14.16g
コスモポリタン 60ml 26.33% 12.64g
ブラックルシアン 60ml 36% 17.28g

モスコーミュールは12%、ソルティドッグは17.14%で、度数だけ見れば後者のほうが5ポイント以上高い。ところが純アルコール量はどちらも14.4gで同じだ。どちらもウォッカを45ml使っていて、違うのは割り材の量、つまり薄めた量だけだからだ。度数の差は「どれだけ薄めたか」の差であって、「どれだけアルコールを摂ったか」の差ではない。

逆に、本当に量が違うのはベースの使用量が違うときだ。ウオッカトニックはウォッカ30mlで純アルコール9.6g、ブラックルシアンはウォッカ45mlにコーヒーリキュールが加わって17.28g。厚生労働省は純アルコール10gを1ドリンクと定義しているので、前者はおよそ1ドリンク、後者は1.7ドリンク相当になる。健康日本21が示す「節度ある適度な飲酒」の目安は1日平均20g程度で、ショートカクテルなら2杯目でこの目安に届く計算だ。

ジンとウォッカの違いとカクテル向きの選び方

ウォッカとジンなど各種スピリッツのボトル
ウォッカとジンなど各種スピリッツのボトル

「ジンとウォッカは何が違うのか」は検索でもよく問われる。答えは製法ではなく香味を足すかどうかにある。ジンはジュニパーベリーを中心としたボタニカルの香味を意図的に付ける酒で、ウォッカは原料由来の香味を選択的に減らす方向でつくる酒だ。出発点となる原料や蒸留の技術はかなり重なっていて、分かれるのは「香りを足す工程があるか」という一点になる。

この違いは条文にも出る。EU規則はウォッカについて着色を禁じている(15(d) Vodka shall not be coloured)。ところが同じ規則のカテゴリー31「フレーバードウォッカ」では、着色してよい(may be … coloured)と正反対のことが書かれている。甘味付けの上限も、ウォッカが1リットルあたり8グラムまでなのに対し、フレーバードウォッカは100グラム未満で、12倍以上の開きがある。名前に同じ「ウォッカ」が入っていても、条文上は許されることがかなり違う。

度数の下限は国によって違う

最低アルコール度数は、EUではウォッカもフレーバードウォッカも37.5%で共通している。一方の米国では、香味を加えたものはウォッカの区分から外れて27 CFR 5.151の「フレーバードスピリッツ」に移り、瓶詰め時の下限は30%になる。EUと米国で7.5ポイントの差がある。輸入品のフレーバーウォッカで度数の表示に幅があるのは、この規格の違いが背景にある。

用途から選ぶ

選び方の第一基準は用途との相性だ。ジュースやジンジャーで割るロングカクテルなら、手に取りやすい価格帯の定番銘柄で十分においしく仕上がる。割り材の風味が主役になるぶん、ベースの細かな個性は表に出にくい。

ショートカクテルやストレートに近い飲み方を視野に入れるなら、口当たりのなめらかさに定評のある銘柄を選ぶ価値がある。完成量が小さく割り材の量も少ないため、ベースの質がそのまま出るからだ。コスモポリタンのように柑橘の香りが効いたレシピには、レモンやライムのフレーバーウォッカを一本持っておくと再現度が上がる。国産では、白樺炭でろ過して仕上げると公式に説明されている銘柄がある。比較表の30銘柄をタイプで絞り込みながら選んでほしい。

自宅で美味しく作るコツとコーヒー系アレンジ

オレンジジュースで作るスクリュードライバー
オレンジジュースで作るスクリュードライバー

家のウォッカカクテルを一段おいしくするコツは、すべてをよく冷やすことに尽きる。グラスは冷蔵庫で冷やしておき、割り材も開栓前から冷やしておく。ぬるい材料を氷で冷やそうとすると、氷が余計に溶けて味が薄まる。度数の計算の話に戻すと、氷が溶けた分だけ完成量が増えるので、同じレシピでも仕上がりの度数は公表値より下がることになる。

氷は大きく溶けにくいものを使いたい。果汁は可能なら生のライムやレモンを搾ると香りの鮮度が違う。計量カップで分量を量る習慣をつけると味の再現性が安定し、公表レシピどおりの度数を狙えるようになる。

コーヒーを使うウォッカカクテル

ウォッカとコーヒーの組み合わせは定番のひとつだ。IBA公式のエスプレッソマティーニはウォッカ50ml・コーヒーリキュール30ml・シュガーシロップ10mlに濃いめのエスプレッソ1杯を加えて強めにシェークする。アサヒビールのブラックルシアンはウォッカ45mlとコーヒーリキュール15mlだけで、公表度数は36%になる。

コーヒー豆をウォッカに漬け込んで自家製のリキュールをつくる方法も知られているが、日本では酒税法上の制約がある点に注意したい。自分で飲むために市販の酒に材料を漬け込む場合でも、何を漬けてよいかは法令と国税庁の解説で定められている。作る前に国税庁の説明を確認してほしい。手軽に楽しむなら、淹れたてのコーヒーを冷やしてから合わせるほうが確実だ。

フレーバーウォッカを使うとき

プレーンなウォッカに慣れたら、フレーバーウォッカも選択肢になる。レモンやシトロン、バニラ、洋梨など、蒸留後に香味を付けた銘柄が各社から出ている。バイソングラスを瓶に入れたポーランドの銘柄のように、香草の香りが特徴的なものもある。EU規則の枠組みではこれらはカテゴリー31に分類され、着色と甘味付けの幅がプレーンなウォッカより広く認められている。甘さを感じる銘柄があるのは、この規定の違いによるものだ。

査定と買取の窓口は リンクサス ブランデー・洋酒買取 / ウイスキー買取 / 日本酒買取 / 焼酎買取 を利用できる。販売側の在庫は リンクサス酒販トップ から確認できる。

よくある質問

ライムを添えたウォッカのカクテル
ライムを添えたウォッカのカクテル
ウォッカ カクテルで一番飲みやすいのはどれですか?

アサヒビールの公表値で見ると、ウオッカトニックとブラッディ黒酢メアリーが10%で最も低くなります。果汁の甘みが主役になるスクリュードライバーも12%で、アルコールの刺激をあまり感じさせません。ただし飲みやすさと純アルコール量は別で、スクリュードライバーの純アルコール量は14.4gあります。

ウォッカベースのカクテルの度数はどのくらいですか?

アサヒビールが公表している11種では10%から36%まで開きがあります。ジュースや炭酸で割るロングは10%台、シェーカーで作るショートは26%から36%が目安です。同じウォッカベースでも仕上がりの強さは3倍以上違います。

ウォッカは無味無臭と決まっているのですか?

現在はそうではありません。米国の連邦規則にあった「際立った個性、香り、味、色を持たない」という要件はT.D. TTB-158によって削除され、2020年5月4日に施行されています。EU規則も「無味無臭」とは書かず、原料由来の香味を選択的に低減すること、および特別な官能特性を与えてよいことを定めています。

日本の酒税法でウォッカは何に分類されますか?

スピリッツです。酒税法第3条の17品目にウォッカという品目は存在せず、「エキス分が二度未満のもの」という定義でスピリッツに含まれます。白樺炭でろ過したものは第3条第9号ロによって連続式蒸留焼酎から除外され、その結果スピリッツに分類されます。

ウォッカとジンの違いは何ですか?

香味を足す工程があるかどうかが最大の違いです。ジンはジュニパーベリーなどのボタニカルの香味を意図的に付け、ウォッカは原料由来の香味を選択的に減らす方向でつくります。EU規則ではウォッカは着色が禁じられていますが、フレーバードウォッカは着色が認められています。

ウォッカは何で割るのがおすすめですか?

アサヒビールの公表レシピでは、ジンジャエール、オレンジジュース、グレープフルーツジュース、トマトジュース、トニックウォーター、炭酸水がそれぞれ定番のカクテルになっています。ウォッカ1に対して割り材1.33から3の比率が公表レシピの範囲で、この幅が度数の幅に対応します。

モスコミュールはジンジャーエールで作ってもよいですか?

アサヒビールの公表レシピはウヰルキンソンのジンジャエールを使う構成で、公表度数は12%です。IBA公式レシピはジンジャービアを指定しており、辛口に寄せたい場合はこちらが近くなります。どちらも公式に存在するレシピです。

スクリュードライバーやソルティドッグはIBA公式カクテルですか?

いいえ。IBAの公式リスト全102件を確認しましたが、スクリュードライバーもソルティドッグも含まれていません。ウォッカを主体とするIBA公式カクテルは12件で、モスコミュールやブラッディマリー、コスモポリタン、エスプレッソマティーニなどが該当します。

飲まないウォッカや洋酒は査定してもらえますか?

はい。飲みきれないウォッカやリキュール、ブランデーはリンクサス酒販の窓口で査定できます。装飾性の高いデキャンタ入りのボトルや流通量の限られるボトルは評価が付きやすい傾向があります。未開栓で箱や付属品がそろい、ラベルがきれいなものほど高く評価されます。

最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)

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本文中の法令・通達は e-Gov 法令検索および 国税庁の酒類に関する情報 を、カクテルの分量と公表アルコール分はアサヒビールおよび国際バーテンダー協会の公表資料を参照。飲酒は20歳になってから。適量を守り、飲酒運転は絶対にやめましょう。

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