キリッと冷えたグラスにライムの香りが立ち上がり、ひと口含むとジンの芯がまっすぐ通る。ギムレットは、ジンとライムジュースだけで仕立てるショートカクテルだ。レイモンド・チャンドラーの小説で「ギムレットには早すぎる」という一節とともに語られ、ハードボイルドの代名詞のように知られている。シンプルな構成ゆえに、ベースのジンとライムの掛け合わせがそのまま味を決める。この記事では、ギムレットの基本レシピと度数、名前の由来、ジン・ギムレットやウォッカ・ギムレットといったバリエーション、そして味の決め手になるジンとライムの選び方を順に整理していく。自宅で一杯を組み立てるためのコツまで通して読めば、最初の一本を選ぶ手がかりになるはずだ。
ギムレットとは|ジンとライムの定番ショートカクテル
ギムレットは、ジンをライムジュースで割り、冷やしてグラスに注ぐ辛口のショートカクテルだ。基本の材料はジンとライム、そして少量の甘みだけという潔い構成でありながら、世界中のバーで定番として愛されてきた。割り材で甘く飲みやすくするタイプのカクテルとは異なり、ジンの個性とライムの酸味が真っ向からぶつかる潔さが身上で、その分だけ作り手の判断と素材の質が一杯にそのまま表れる。
口に含むとまずライムの爽やかな酸が広がり、続いてジュニパーを核としたジンの香りが立ち上がる。甘みは控えめで、後味はシャープに切れる。マティーニほど辛口に振り切らず、サワー系ほど甘くもない、ちょうど中間の飲み口が多くの人を惹きつけてきた。ハードボイルド小説の名台詞とともに語られる大人びたイメージも、この研ぎ澄まされた味わいゆえだろう。まずは王道のジン・ギムレットから、その世界に触れてみたい。
ギムレットの基本レシピと作り方
ギムレットの基本は、ジンとライムジュース、少量の砂糖をシェイカーで冷やし、グラスに注ぐだけだ。比率に絶対の正解はないが、よく知られた目安としてジン45mlに対してライムジュース15ml、砂糖を小さじ1ほどから始めると、味の組み立てを理解しやすい。砂糖の代わりに、ライム果汁に砂糖を加えた「ライムコーディアル」を使えば、より手軽に安定した甘酸っぱさが出せる。ライムを増やせば爽やかに、ジンを増やせば辛口になる。出発点として、まずは標準的な比率を体に覚えさせたい。
基本の手順
シェイカーによく冷えたジンとライムジュース、砂糖を入れ、氷を加えてしっかりとシェイクする。砂糖を使う場合は、先にライムジュースと混ぜて溶かしておくと仕上がりがなめらかになる。十分に冷えて表面がうっすら曇ったら、あらかじめ冷やしておいたカクテルグラスへ茶こしを通して注ぐ。仕上げにライムの薄切りやライムピールを飾れば完成だ。氷の角が取れる前に手早く振り切るのが、薄まりを防ぐコツになる。
道具がそろわなくても、シェイカーの代わりに蓋付きの保存瓶、計量にはジガーや計量スプーンで代用できる。大切なのは、ライムの分量で酸味と甘みのバランスを整えること、そしてグラスとジンをよく冷やしておくことだ。冷たさとキレが命のカクテルなので、飲む直前に作るのが鉄則になる。次の比較表では、その出発点になるベースのジン選びを具体的に見ていこう。
ギムレットのベースに使いたいジン30銘柄を比較
ギムレットの味を最終的に決めるのは、ベースのジンとライムの掛け合わせだ。ジュニパーをきりっと効かせた英国の正統派ロンドンドライから、和素材を組み込んだ国産クラフト、地中海のハーブやブドウを使う個性派まで、選ぶ一本で香りの方向性は大きく変わる。下の比較表は、ギムレットに向くジン30本を度数・タイプ・特徴で横断的に並べ、それぞれの香味の個性を比べられるようにまとめたものだ。度数の高さやタイプで絞り込み、辛口の正統派を狙うのか、香りの個性で遊ぶのかという軸で候補を見比べてほしい。価格欄の楽天・Amazonは2026年6月時点で流通している高値帯の参考値で、最安値を案内する一覧ではない。在庫状況もあわせて確認し、自分の一杯の出発点を選ぶ手がかりにしてほしい。リンクサス酒販の在庫品は表内のリンクから状態と最新の価格を確認できる。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
Amazon | 楽天 | 買取 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位
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季の美 京都ドライジン 700ml 45% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
柚子や山椒の和ボタニカルがライムと響き合う、香り高いギムレット向き。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
2位
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サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU 六 700ml 47% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
桜花や煎茶を効かせた47度の骨格。ライムの酸に負けない芯のあるギムレットに。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | 価格を見るAmazon | ¥3,850 楽天 | 査定 買取 | |
3位
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サントリー 六 ジン 1000ml 47% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
人気のROKUを家飲み向き1Lで。和素材の香りで日々のギムレットを華やかに。 |
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4位
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タンカレー ロンドンドライジン 750ml 47.3% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
キレのあるジュニパーが王道ギムレットを生む、バーの定番ロンドンドライ。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
5位
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コーヴァル ドライジン 500ml 47% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
穀物由来のやわらかな甘み。ライムの酸を包む、まろやかなギムレット向き。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | 価格を見るAmazon | ¥5,058 楽天 | 査定 買取 | |
| 6位 | ビーフィーター ロンドンドライジン 700ml 47% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
柑橘の効いた王道の辛口。ライムと合わせれば基準どおりのギムレットに。 |
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7位
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ボンベイ・サファイア 750ml 47% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
10種ボタニカルの華やかな香り。軽やかで飲みやすいモダンギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
| 8位 | ゴードン ロンドン ドライジン 700ml 43% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
世界の定番ロンドンドライ。コスパよく手堅いギムレットの土台に。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
9位
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タンカレー No.TEN 750ml 47.3% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
フレッシュな柑橘を加えた最上級ライン。香り高い贅沢なギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥5,300 楽天 | 査定 買取 | |
10位
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プリマス ジン 700ml 41.2% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
まろやかで土の香り。古典的なギムレットのレシピで指定される伝統ジン。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥2,302 楽天 | 査定 買取 | |
11位
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ヘンドリックス ジン 700ml 41.4% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
バラとキュウリの個性派。ライムにキュウリを添える変化球ギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,158 楽天 | 査定 買取 | |
12位
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ザ・ボタニスト アイラドライジン 700ml 46% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
アイラ島の22種野生ボタニカル。複雑で奥行きあるギムレットを生む。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,480 楽天 | 査定 買取 | |
| 13位 | モンキー47 シュヴァルツヴァルト ドライジン 500ml 47% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
黒い森の47種ボタニカル。圧倒的な複雑さでプレミアムギムレットに。 |
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14位
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シップスミス ロンドンドライジン 700ml 41.6% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
端正で正統なロンドンドライ。素直な香味がギムレットを引き締める。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,400 楽天 | 査定 買取 | |
15位
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ジン マーレ 700ml 42.7% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
オリーブやローズマリーが香る地中海ジン。塩気を生かした個性派ギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,400 楽天 | 査定 買取 | |
16位
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No.3 ロンドンドライジン 700ml 46% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
ジュニパー主体の王道。ライムと合わせればギムレットの理想形に近づく。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥5,120 楽天 | 査定 買取 | |
| 17位 | シタデル ジン オリジナル 700ml 44% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
19種ボタニカルの華やかなフレンチジン。彩り豊かなギムレットに。 |
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18位
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マーティンミラーズ ジン 700ml 40% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
アイスランドの氷河水で加水。クリーンでなめらかなギムレット向き。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥7,003 楽天 | 査定 買取 | |
| 19位 | フォーピラーズ レアドライジン 700ml 41.8% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
シトラスとスパイスのモダンクラフト。ライムが弾ける軽快なギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
20位
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ノルデス アトランティック ガリシアン ジン 700ml 40% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
ブドウベースに11種ボタニカル。フローラルでやさしいギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥5,280 楽天 | 査定 買取 | |
| 21位 | ブードルス ブリティッシュ ジン 700ml 40% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
柑橘不使用のハーブ系ドライジン。ライムが唯一の柑橘になるギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
| 22位 | スター・オブ・ボンベイ 700ml 47.5% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
ボンベイの上級版。ベルガモットが香る濃密で余韻の長いギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
| 23位 | アヴィエーション アメリカン ジン 700ml 42% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
ラベンダーが香るニューウェスタン。やわらかな個性のギムレット向き。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
24位
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サントリー ジン 翠 SUI 700ml 40% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
柚子・緑茶・生姜の和素材。手頃で飲みやすい国産デイリーギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
25位
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桜尾 ジン オリジナル 700ml 47% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
広島産17種ボタニカル。柑橘と牡蠣殻の塩味がライムに映えるギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥2,020 楽天 | 査定 買取 | |
26位
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ニッカ カフェジン 700ml 47% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
カフェ式蒸留の国産ジン。和柑橘と山椒がライムと重なるギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,196 楽天 | 査定 買取 | |
| 27位 | 和美人 クラフトジン 700ml 45% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
鹿児島の焼酎蔵が造る和ジン。九州の柑橘と生姜が香るギムレット向き。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 | |
28位
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マルフィ ジン コン リモーネ 700ml 41% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
アマルフィ産レモンのイタリアジン。レモンとライムが弾けるギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,980 楽天 | 査定 買取 | |
29位
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ジーヴァイン フロレゾン 700ml 40% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
ブドウ花を加えたフレンチジン。フローラルでなめらかなギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,675 楽天 | 査定 買取 | |
| 30位 | オックスレー クラシック イングリッシュ ドライジン 700ml 47% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
💎 プロのおすすめ
氷点下の真空蒸留で香りを保った革新派。新鮮な柑橘が映えるギムレットに。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
価格は各モールの実勢(2026年6月時点)で、ジンはいずれもオープン価格のためメーカー定価は掲載していません。楽天/Amazon価格は同一品が見つからない場合は空欄になります。在庫・価格は変動するため、最新情報は各リンク先でご確認ください。最安値を保証する一覧ではありません。
関連商品ラインナップ
リンクサス酒販の在庫から、ギムレットのベースに使いたいジンをまとめて掲載する。各カードから商品ページへ進むと、度数や容量、付属品の有無、価格、在庫状況を確認できる。正統派のロンドンドライを選べばライムの酸が映える王道の辛口に、和素材のクラフトジンを選べば香りに個性が宿る。一本の違いがそのまま一杯の表情に直結するのが、ギムレットというカクテルの面白さだ。
掲載しているのは、ジュニパーの芯が通った王道タイプ、柚子や山椒を効かせた国産クラフト、穀物由来の甘みをまとうアメリカンスタイルといった観点で選んだ銘柄だ。気になる一本が品切れの場合でも、近い香味の銘柄をカード経由でたどれる。状態の良いボトルや人気の銘柄は早く動くため、迷ったら早めに押さえておきたい。
ギムレットの度数とアルコールの強さ
ギムレットはカクテルのなかでも度数が高めの部類に入る。一般的な仕上がりで25%から30%前後になることが多い。ベースになるジンが40%以上あり、そこにライムジュースと少量の砂糖、シェイクで溶けた水分が加わって薄まる計算だ。ライムの酸味と爽やかさで口当たりがよいため、軽い気持ちで飲み進めると、見た目以上に酔いが回りやすい。涼しげな一杯だが、中身はしっかりとした強さを持つ酒だと意識しておきたい。
度数を左右するのは、ジンとライムの比率とシェイクによる加水の度合いだ。ライムや砂糖を増やせばその分だけ度数はやわらぎ、ジンを多めにすればアルコールは強くなる。強さが気になるなら、ライムをやや多めにした爽やか寄りの比率から入るとよい。さらに軽く楽しみたいときは、シェイク後にソーダを少量加える「ギムレット・クーラー」にすると度数が下がって飲みやすくなる。量を重ねる席では、水をチェイサーとして添えると体への負担を抑えられる。小さな一杯でも油断せず、自分のペースを保つことが大切になる。
ギムレットの名前の由来と歴史
ギムレットという名の由来には複数の説があり、はっきりとは特定されていない。よく語られるのが、19世紀の英国海軍で軍医を務めたギムレット卿(トーマス・ギムレット)が、長い航海で壊血病を防ぐために水兵たちにジンとライムジュースを飲ませたことに由来するという説だ。もう一つ有力なのが、樽に穴を開ける「ギムレット」という錐に似た工具から名付けられたという説である。鋭く突き刺すような酸味とアルコールの効きを、錐の切れ味になぞらえたとも言われる。いずれも決め手を欠くが、英国海軍とライムの結びつきが背景にある点では多くの記述が一致している。
ギムレットの名を一躍有名にしたのが、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーの小説『長いお別れ』だ。作中で登場人物テリー・レノックスが「本物のギムレットはジンとローズのライムジュースを半分ずつ、ほかには何も入れない」と語る場面があり、「ギムレットには早すぎる」という台詞とともに、このカクテルを文学的なアイコンに押し上げた。原作で語られるのは生ライムではなく、甘みのついた「ローズ社のライムジュース(ライムコーディアル)」を使うレシピで、当時の英国流の作り方を反映している。こうした物語の力もあって、ギムレットは大人の一杯として世界中に広まっていった。
ギムレットのバリエーション
ギムレットは基本がシンプルなぶん、ベースの酒やライムの使い方を変えるだけで表情が大きく変わる。代表的なバリエーションを下の表に整理した。
| 名前 | 特徴 |
|---|---|
| ジン・ギムレット | もっとも一般的な基本形。ジンにライムジュースと砂糖を合わせる。ジンの個性がそのまま味の軸になる。 |
| ウォッカ・ギムレット | ジンの代わりにウォッカを使う。ジュニパーの香りがないぶんクセが少なく、ライムの酸味がより前に出る。 |
| コーディアル・ギムレット | 生ライムの代わりに甘みのついたライムコーディアルを使う古典的な作り方。安定した甘酸っぱさが出る。 |
| ギムレット・クーラー | シェイク後にソーダを加えて背の高いグラスで供する。度数が下がり、ロングドリンク感覚で楽しめる。 |
| ノンアルコール・ギムレット | ノンアルコールジンとライムで仕立てる。香りと酸味を残しつつ、アルコールを控えたい場面に向く。 |
ギムレットとジントニックの違い
どちらもジンとライムを使うため混同されやすいが、両者は別物だ。ジントニックはジンをトニックウォーターで割り、氷を入れた背の高いグラスで供するロングカクテルで、炭酸とトニックの甘苦さが加わって飲みやすい。一方ギムレットは炭酸を使わず、ジンとライムをシェイクして小さなカクテルグラスに注ぐショートカクテルで、度数も味の濃さもぐっと高い。気軽にごくごく飲むジントニックに対し、ギムレットは少量をじっくり味わう一杯だと考えると違いがわかりやすい。
ギムレットのカクテル言葉
ギムレットには「遠い人を想う」「長いお別れ」といったカクテル言葉が添えられることがある。これはチャンドラーの小説『長いお別れ』の印象と強く結びついたもので、別れの場面や、会えない誰かを思う夜にふさわしい一杯として語られてきた。物語が生んだ感傷的なイメージが、味わいにもうひと味の深みを与えている。
ベースのジンの選び方
ギムレットの味は、ベースのジンとライムの掛け合わせで決まる。どんなジンを選ぶかで、同じ作り方でもまったく違う一杯になる。香りの方向性ごとに選び方の勘どころを押さえておきたい。
王道の辛口を狙うならロンドンドライ
ライムの酸に負けないキレのある一杯を目指すなら、ジュニパーをしっかり効かせたロンドンドライジンが間違いない。タンカレーやビーフィーター、No.3といった銘柄は、ライムと合わせるとジュニパーの輪郭が際立ち、引き締まった正統派のギムレットになる。柑橘ピールを効かせたタイプは生ライムとのなじみもよく、味の軸がぶれにくい。初めての一本には、こうした扱いやすいロンドンドライから入るのがおすすめだ。
香りで遊ぶなら個性派クラフトジン
一杯に独自の表情を持たせたいなら、和素材を使った季の美やROKU、ハーブが香るジン マーレ、フローラルなヘンドリックスなどの個性派を選びたい。柚子や山椒、バラやキュウリといった香りがライムの酸と重なり、ありきたりでないギムレットに仕上がる。ただし香りが強いジンは砂糖やライムの量で印象が変わりやすいので、少量ずつ調整しながら自分の好みを探るとよい。慣れてきたら、こうした冒険的な一本へと広げていきたい。
生ライムとライムコーディアルの違い
ギムレットの個性を最も左右するのが、ライムを「生」で使うか「コーディアル」で使うかという選択だ。どちらが正しいということはなく、狙う味によって使い分けるものだと考えるとよい。それぞれの特徴を下の表に整理した。
| ライムの種類 | もたらす風味と向いている場面 |
|---|---|
| 生ライム果汁 | フレッシュで鋭い酸味と豊かな香りが出る。砂糖で甘さを調整する。素材感を重視する現代的な一杯に向く。 |
| ライムコーディアル | あらかじめ甘みのついたライムシロップ。安定した甘酸っぱさが手軽に出せる。チャンドラーが描いた古典的な作り方。 |
生ライムを使う場合は、搾りたての果汁を使い、砂糖やシロップで甘さを少しずつ加えて好みのバランスに整える。フレッシュな香りが立つぶん、ジンの個性とライムの香りが直接ぶつかる現代的な味わいになる。一方コーディアルは、ローズ社の製品に代表される甘みつきのライムシロップで、量さえ決めれば毎回ぶれずに同じ味を再現できる。古典的なギムレットの味を知りたいなら、まずはコーディアルで作ってみるのも一つの手だ。両方を試して、自分の好きな方向性を見つけたい。
シェイクとステアの選び方
ギムレットは一般にシェイク、つまりシェイカーで振って作る。砂糖や生ライムを使う場合、しっかり混ぜて溶かし、全体を一体化させる必要があるからだ。シェイクは空気を含ませて口当たりをまろやかにし、ライムの果肉や砂糖をなじませる効果がある。フレッシュな材料を使うギムレットでは、このシェイクが味のまとまりを生む鍵になる。
一方、甘みの溶けたライムコーディアルだけを使う場合は、材料がすでに均一なため、ステア(混ぜる)で澄んだ仕上がりにするという考え方もある。透明感を重視するか、まろやかさを重視するかで技法を選ぶとよい。どちらにせよ、加水しすぎないことが大切で、シェイクなら短く振り切り、ステアなら手早く混ぜて止める。氷を溶かしすぎると水っぽく締まりのない味になってしまう。
家庭で作るときは、生ライムと砂糖を使うならシェイク、と覚えておけば十分だ。氷を入れたシェイカーを両手で持ち、リズムよく十数回振って、表面が白く曇ったら止める。長く振りすぎると薄まるため、短く手早くが合言葉になる。冷たさと酸味のキレを両立させる感覚は、回数を重ねるうちに自然とつかめてくるはずだ。
自宅でギムレットを楽しむコツ
ギムレットはバーで味わう特別な一杯という印象が強いが、道具と素材がそろえば自宅でも十分に楽しめる。むしろ自分の好みの酸味と甘さを探れるのは家飲みならではの醍醐味だ。最初に用意したいのは、ベースのジン、ライム(生果実かライムコーディアル)、砂糖、そしてシェイカーとよく冷えたカクテルグラスである。
仕上がりを左右する最大のポイントは、とにかく冷やすことと、ライムの量で味を整えることだ。ジンを冷凍庫で、グラスを冷蔵庫であらかじめ冷やしておくと、氷で薄めすぎずにキリッとした一杯になる。比率はジン45対ライム15を出発点に、酸味が欲しければライムを増やし、辛口にしたければジンを増やすと、自分の黄金比が見つかる。少量の砂糖の差でも印象が変わるので、計量スプーンがあると再現性が高まる。
そろえたジンは、ギムレット以外にもマティーニやジントニック、ジンソーダなど幅広いカクテルに使い回せる。まずは飲みやすい銘柄から始め、慣れてきたら香りの個性が強い一本へと広げていくと、家飲みの世界が一気に広がる。気に入った一杯を自分の手で再現できるようになれば、お酒の時間はぐっと豊かになるはずだ。
飲まないお酒の査定・買取はリンクサスへ
ギムレットのベースを探すうちに、ジンやライム系のリキュール、関連するスピリッツのボトルは少しずつ手元に増えていきやすい。試したものの好みに合わなかった一本や、贈り物でもらったまま眠っているボトルがあれば、状態の良いうちに査定に出すという選択肢もある。リンクサス酒販の買取窓口では、銘柄や度数、付属品の有無を見極めたうえで評価を付けている。
査定は写真送付による事前見積、宅配買取、出張買取の三つの方法を用意している。複数本まとめての依頼は一本ずつより評価が安定しやすく、コレクション整理の場面でも扱いやすい。査定・買取の窓口は リンクサス ブランデー・洋酒買取 / ウイスキー買取 / 日本酒買取 / 焼酎買取 を利用できる。販売側の在庫は リンクサス酒販トップ から確認できる。お酒に関する基礎情報は 国税庁の酒類に関する情報 も参考になる。
よくある質問
ギムレットはどんなお酒ですか?
ジンをライムジュースで割り、少量の砂糖を加えてシェイクし、カクテルグラスに注ぐ辛口のショートカクテルです。割り材で甘くするタイプとは違い、ジンの個性とライムの酸味が真っ向からぶつかる潔い味わいが特徴で、レイモンド・チャンドラーの小説『長いお別れ』に登場することでも知られています。
ギムレットの度数はどのくらいですか?
仕上がりで25%から30%前後になることが多いお酒です。ベースのジンが40%以上あり、そこにライムジュースや砂糖、シェイクで溶ける水分が加わって薄まります。ライムの酸味で飲みやすく感じますが、見た目の涼しさに反してしっかり強いので、量を重ねる席では水を添えると負担を抑えられます。
ギムレットとジントニックの違いは何ですか?
どちらもジンとライムを使いますが、ジントニックはトニックウォーターで割り氷を入れた背の高いグラスで供するロングカクテルです。一方ギムレットは炭酸を使わず、ジンとライムをシェイクして小さなカクテルグラスに注ぐショートカクテルで、度数も味の濃さも高くなります。少量をじっくり味わうのがギムレットです。
ギムレットは生ライムとライムコーディアルどちらで作りますか?
どちらでも作れます。生ライム果汁はフレッシュで鋭い酸味が出る現代的な作り方で、砂糖で甘さを調整します。ライムコーディアルはあらかじめ甘みのついたライムシロップで、安定した甘酸っぱさが手軽に出せ、チャンドラーが小説で描いた古典的な作り方です。狙う味で使い分けるとよいでしょう。
ギムレットのカクテル言葉は何ですか?
「遠い人を想う」「長いお別れ」といったカクテル言葉が添えられることがあります。これはレイモンド・チャンドラーの小説『長いお別れ』の印象と結びついたもので、別れの場面や会えない誰かを思う夜にふさわしい一杯として語られてきました。物語が生んだ感傷的なイメージが味わいに深みを添えています。
自宅でギムレットを作るには何が必要ですか?
ベースのジン、ライム(生果実かライムコーディアル)、砂糖、シェイカー、そしてよく冷えたカクテルグラスがあれば作れます。シェイカーがなければ蓋付きの保存瓶でも代用できます。ジンとグラスをよく冷やし、生ライムと砂糖を使うときはしっかりシェイクして、加水しすぎないことが仕上がりのコツです。
最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)
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