ギムレットとは|カクテル言葉・度数・作り方とジンの選び方

ギムレットとは|カクテル言葉・度数・作り方とジンの選び方

ジンとライムだけで作るギムレットは、材料が少ないぶん配合の違いがそのまま味に出るカクテルです。この記事では、メーカーが公表している数値と法令の条文だけを手がかりに、カクテル言葉として語られてきた言い回しの出どころ、公表されている度数の裏づけ、名前の由来で確かめられることと確かめられないことを順に整理しました。検索でよく見かける説明のうち、一次資料に当たると成り立たないものがいくつもあります。

ギムレットのカクテル言葉と『長いお別れ』の関係

ギムレットのカクテル言葉と『長いお別れ』の関係
バーカウンターに並ぶショートカクテル

ギムレットについて最も多く検索されているのは、作り方でも度数でもなく「カクテル言葉」です。一般に「遠い人を想う」「長いお別れ」として紹介されますが、この言い回しがどこで定められたものなのかを一次資料までさかのぼると、出どころが特定できないことが分かります。ここでは確認できたことと、確認できなかったことを分けて書きます。

カクテル言葉に公的な出典はあるのか

カクテルの国際的な標準を定めている団体は国際バーテンダー協会(IBA)です。IBAは公式カクテルを「The Unforgettables / The Contemporary Classics / The New Era Drinks」の3区分で公開していますが、掲載されているのは材料・分量・技法・グラス・ガーニッシュだけで、カクテル言葉に相当する項目は設けられていません。日本の酒税や表示を所管する国税庁の資料にも、カクテル言葉を定義した記述は見当たりません。つまりカクテル言葉は、公的機関や国際団体が定めたものではなく、日本の書籍やバーの文化のなかで広まった言い回しだと考えるのが実態に近いといえます。

カクテル言葉そのものを網羅的に知りたい場合は、カクテル言葉の一覧をまとめた記事も合わせて読むと、ギムレットの位置づけが分かりやすくなります。

「長いお別れ」はどこから来たのか

「長いお別れ」という言葉は、レイモンド・チャンドラーが1953年に発表した長編小説『The Long Goodbye』(邦題『長いお別れ』)に由来すると説明されることが多い作品名です。この小説にギムレットが繰り返し登場するのは事実で、Project Gutenberg Canada が公開している原文全文を確認すると、gimlet の語は本文中に21回現れます。

ただし、原文を通して読んでも、ギムレットに「長いお別れ」という意味を与える記述はありません。作中で語られるのは、あくまで作り方についての主張です。

What they call a gimlet is just some lime or lemon juice and gin with a dash of sugar and bitters. A real gimlet is half gin and half Rose's Lime Juice and nothing else. It beats martinis hollow.

Raymond Chandler『The Long Goodbye』第4章より

もう一つ、日本で有名な「ギムレットには早すぎる」に対応する原文は第52章にあります。原文は「I suppose it's a bit too early for a gimlet,」で、断定ではなく「少し早すぎるだろうか」という控えめな言い方です。つまり日本語で広く知られている二つのフレーズは、いずれも小説の題名や台詞が出どころであって、作者がカクテル言葉として定義したものではありません。

ギムレットとはどんなカクテルか

ギムレットとはどんなカクテルか
英国のジンのボトルとグラス

ギムレットは、ジンにライムの酸味を合わせて冷やし、脚付きのグラスに注ぐショートカクテルです。材料が二つしかないため、ジンの個性とライムの入れ方がそのまま味に出ます。甘さを足さない配合なら、口に入れた瞬間に杜松の香りが立ち、そのあとに酸が追いかけてくる、輪郭のはっきりした味になります。

国際的な公式レシピは存在しない

意外に思われるかもしれませんが、ギムレットにはIBAの公式レシピがありません。IBAの公式カクテル一覧に掲載されているのは全部で102件で、アルファベット順に並んだリストのうちGaribaldiとGin Basil Smashの間、つまりGimletが入るはずの位置に該当する項目はありません。同じ一覧を確認すると、日本でよく名前を聞くTom Collinsも独立した項目としては掲載されておらず、John Collinsの項目に「Tom Collinsにはオールドトムジンを使う」という注記が添えられているだけでした。

IBA公式に載っているジンベースのカクテルは、分量まで確認できたものだけでも次のとおりです。ギムレットと材料が近いものが並んでいるのに、ギムレット自体は入っていません。

IBA公式カクテルのうち分量を確認できたジンベースのもの
IBA公式カクテル 公式の分量
ドライマティーニ ジン60mlとドライベルモット10ml
ネグローニ ジン30mlとカンパリ30mlとスイートベルモット30ml
ジンフィズ ジン45mlとレモンジュース30mlとシュガーシロップ10ml
ジョンコリンズ ジン45mlとレモンジュース30mlとシュガーシロップ15mlとソーダ60ml
ホワイトレディ ジン40mlとトリプルセック30mlとレモンジュース20ml
カジノ オールドトムジン40mlとマラスキーノ10mlとレモンジュース10mlとオレンジビターズ2ダッシュ

公式レシピがないということは、裏を返せば「これが正解」と決められた配合がないということです。だからこそ、後述する比率の違いが味と度数の両方を大きく動かします。

ジントニックやマティーニとの立ち位置の違い

同じジンベースでも、ソーダやトニックで割るロングカクテルは完成量が大きく、口当たりが軽くなります。ギムレットは割り材を使わないため完成量が小さく、そのぶん一口あたりの密度が高くなります。度数の考え方の違いはジントニックの度数を扱った記事マティーニの比率別度数をまとめた記事と読み比べると分かりやすくなります。

ギムレットの基本レシピと作り方

ギムレットの基本レシピと作り方
シェーカーとバースプーンなどの道具

作り方の基準として最も参照しやすいのは、アサヒビールのカクテルガイドが公開しているギムレットのレシピです。材料と分量、公表アルコール度数までが一緒に示されているため、後から自分で検算できます。

アサヒビール公式が公開するギムレットの材料と分量
材料 分量
ウヰルキンソン・ジン 45ml
ライムジュース 15ml

公式の手順は「材料をシェイクしてカクテルグラスに注ぐ。」の一文だけです。手順が短いぶん、細部の判断は作り手に委ねられています。

家庭で作るときの手順

  1. カクテルグラスを冷蔵庫か氷水で先に冷やしておきます。
  2. シェーカーにジンとライムジュースを入れます。
  3. 氷を八分目まで入れ、蓋をして手早く振ります。
  4. グラスの水を切り、シェーカーの中身を注ぎます。
  5. 好みでライムの皮を絞りかけ、香りを足します。

シェーカーを持っていない場合は、ふたのできる耐熱でない広口の瓶でも代用できます。ただし氷が溶けやすいので、振る時間は短めにしてください。

甘さを足すかどうかの判断

公式のギムレットは砂糖もシロップも使いません。同じサイトにある炭酸で割る形のギムレットソーダにはシュガーシロップが5ml入りますが、これは炭酸で薄めたぶんの物足りなさを補う設計です。生ライムを使って酸が強すぎると感じたときだけ、小さじ半分ほどのシロップから足していくと失敗しにくくなります。

ギムレットカクテルの度数と純アルコール量

ギムレットカクテルの度数と純アルコール量
脚付きグラスに注がれたショートカクテル

ギムレットカクテルの度数は、使うジンの度数とライムの量で決まります。計算式は単純で、材料ごとの「量×度数」を足して完成量で割るだけです。この式が本当に成り立つのかを、公式が公表している度数で確かめてみます。

公表度数を式で再現する

アサヒビール公式のジンベースカクテルと計算値の突き合わせ
カクテル 材料と分量 完成量 式で求めた度数 公式の公表度数
ギムレット ウヰルキンソン・ジン45ml+ライムジュース15ml 60ml 35.25% 35.25%
ギムレットソーダ ウヰルキンソン・ジン45ml+ライムジュース20ml+シュガーシロップ5ml+炭酸水85ml 155ml 13.65% 13.65%
ジントニック ウヰルキンソン・ジン45ml+トニックウォーター105ml 150ml 14.10% 14.10%
ジンリッキー ウヰルキンソン・ジン45ml+ライムジュース20ml+炭酸水85ml 150ml 14.10% 14.10%
ジンフィズ ウヰルキンソン・ジン45ml+レモンジュース20ml+炭酸水85ml 150ml 14.10% 14.10%
トムコリンズ ウヰルキンソン・ジン45ml+レモンジュース20ml+シュガーシロップ10ml+炭酸水75ml 150ml 14.10% 14.10%
ジンソニック ウヰルキンソン・ジン45ml+トニックウォーター50ml+炭酸水50ml 145ml 14.59% 14.59%
ホワイトレディ ウヰルキンソン・ジン30ml+ボルス トリプルセック15ml+レモンジュース15ml 60ml 33.00% 33.00%
ジンバック ウヰルキンソン・ジン37度30ml+ジンジャエール90ml+レモンジュース10ml 130ml 8.54% 8.54%
ライムのジンソーダ ニッカ カフェジン30ml+炭酸水90ml 120ml 11.75% 11.75%

10件すべてで、式で求めた値と公式の公表度数が小数第2位まで一致しました。ここで使ったジンの度数は47%です。ラベルの表記は47.5度ですが、公式が別のページで併記している純アルコール量、すなわち同じ45mlに対する16.9gという値から逆算すると47%になり、その値を式に入れたときだけ公表度数と一致します。リキュール類も同じ方法で逆算でき、トリプルセックは38%、ドライベルモットは15%と求まりました。

一方で、ステアで作るベルモット系の2件は式で再現できませんでした。公式の公表値は次のとおりで、これらは検算せずそのまま参照するのが安全です。

式では再現できなかった2件
カクテル 材料 公式の公表度数
マティーニ ジン45mlとドライベルモット15ml 39.30%
ギブソン ジン50mlとドライベルモット10ml 42.20%

比率を変えると度数はどう動くか

完成量を60mlに固定し、ジンとライムの比率だけを変えると次のようになります。ジンは47%として計算しています。

完成量60mlで比率だけを変えたときの度数と純アルコール量
ジンとライムの比率 ジン ライム 度数 純アルコール量 位置づけ
5対1 50ml 10ml 39.17% 18.8g ジンを最も強く出す配合
4対1 48ml 12ml 37.60% 18.0g 辛口寄りの配合
3対1 45ml 15ml 35.25% 16.9g アサヒビール公式のギムレットと同じ配合
2対1 40ml 20ml 31.33% 15.0g ライムをはっきり効かせた配合
1対1 30ml 30ml 23.50% 11.3g チャンドラーの小説で語られる配合

この表の範囲では、度数は23.50%から39.17%まで動きます。アサヒビール公式と同じ配合は3対1の行で、度数は35.25%です。小説で語られる1対1の配合は23.50%となり、同じ「ギムレット」でも11.75ポイントの開きが生まれます。

度数が高いことと飲む量は別の話

純アルコール量は「量×度数÷100×0.8」で求められます。0.8はアルコールの比重です。この式は厚生労働省が公開している計算方法と同じものです。

ここで見落とされやすい点があります。アサヒビール公式のジンベースカクテルのうち、ジンを45ml使うものは8件あります。その8件の公表度数は13.65%から39.30%まで大きくばらついているのに、純アルコール量はすべて16.9gで同一です。度数の違いは、ジンの量ではなく薄めた量の違いでしかないからです。

つまり「度数が低いカクテルを選んだから飲む量を減らせた」とは限りません。ギムレット1杯の純アルコール量は16.9gで、純アルコール10gを1ドリンクと数える目安では約1.7ドリンクにあたります。「節度ある適度な飲酒」として示されている1日平均20g程度という目安に照らすと、1杯でその大部分に届く計算になります。体質による差についてはアルコール分解酵素についてまとめた記事も参考にしてください。飲酒は20歳になってからで、体調と量に配慮して楽しんでください。

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ギムレットのベースに使いたいジンを比較

ギムレットのベースに使いたいジンを比較
産地の異なるジンのボトル

ギムレットは材料が二つしかないため、ジンを替えると味の印象が大きく変わります。産地や製法の異なるジンを、度数とタイプで横断的に並べました。下の表は横にスクロールして比較できます。

ギムレットのベースに使いたいジン30銘柄 比較表
ギムレットの味を決めるのはベースのジンとライムの掛け合わせです。ジュニパーが香る正統派ロンドンドライから、和素材を効かせた国産クラフト、地中海ハーブやブドウベースの個性派まで、ギムレットに使えるジン30本を度数・タイプ・特徴で横断的に並べました。ギムレットには国際バーテンダー協会の公式レシピが存在しないため、どれか一つを正解として推す表ではなく、香りの方向で選ぶための一覧として作っています。
価格は 2026/08/12 更新
画像 銘柄・スコア 定価
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特徴 リンクサス酒販
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季の美 京都ドライジン 700ml 45%1 季の美 京都ドライジン 700ml 45%
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柚子や山椒の和ボタニカルがライムと響き合う、香り高いギムレット向き。

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サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU 六 700ml 47%2 サントリー ジャパニーズクラフトジン ROKU 六 700ml 47%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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桜花や煎茶を効かせた47度の骨格。ライムの酸に負けない芯のあるギムレットに。

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サントリー 六 ジン 1000ml 47%3 サントリー 六 ジン 1000ml 47%
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人気のROKUを家飲み向き1Lで。和素材の香りで日々のギムレットを華やかに。

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タンカレー ロンドンドライジン 750ml 47.3%4 タンカレー ロンドンドライジン 750ml 47.3%
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キレのあるジュニパーが王道ギムレットを生む、バーの定番ロンドンドライ。

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コーヴァル ドライジン 500ml 47%5 コーヴァル ドライジン 500ml 47%
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穀物由来のやわらかな甘み。ライムの酸を包む、まろやかなギムレット向き。

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6 ビーフィーター ロンドンドライジン 700ml 47%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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柑橘の効いた王道の辛口。ライムとなじみやすく最初の一本に向く。

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ボンベイ・サファイア 750ml 47%7 ボンベイ・サファイア 750ml 47%
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10種ボタニカルの華やかな香り。軽やかで飲みやすいモダンギムレットに。

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8 ゴードン ロンドン ドライジン 700ml 43%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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世界の定番ロンドンドライ。コスパよく手堅いギムレットの土台に。

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タンカレー No.TEN 750ml 47.3%9 タンカレー No.TEN 750ml 47.3%
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フレッシュな柑橘を加えた最上級ライン。香り高い贅沢なギムレットに。

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プリマス ジン 700ml 41.2%10 プリマス ジン 700ml 41.2%
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まろやかで土の香り。穏やかな香味でライムとなじむ落ち着いたギムレット向き。

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バラとキュウリの個性派。ライムにキュウリを添える変化球ギムレットに。

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アイラ島の22種野生ボタニカル。複雑で奥行きあるギムレットを生む。

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13 モンキー47 シュヴァルツヴァルト ドライジン 500ml 47%
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黒い森の47種ボタニカル。圧倒的な複雑さでプレミアムギムレットに。

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シップスミス ロンドンドライジン 700ml 41.6%14 シップスミス ロンドンドライジン 700ml 41.6%
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端正で正統なロンドンドライ。素直な香味がギムレットを引き締める。

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オリーブやローズマリーが香る地中海ジン。塩気を生かした個性派ギムレットに。

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ジュニパー主体の構成。ライムと合わせると杜松の芯が通った辛口に。

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17 シタデル ジン オリジナル 700ml 44%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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19種ボタニカルの華やかなフレンチジン。彩り豊かなギムレットに。

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マーティンミラーズ ジン 700ml 40%18 マーティンミラーズ ジン 700ml 40%
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アイスランドの氷河水で加水。クリーンでなめらかなギムレット向き。

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19 フォーピラーズ レアドライジン 700ml 41.8%
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シトラスとスパイスのモダンクラフト。ライムが弾ける軽快なギムレットに。

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ノルデス アトランティック ガリシアン ジン 700ml 40%20 ノルデス アトランティック ガリシアン ジン 700ml 40%
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ブドウベースに11種ボタニカル。フローラルでやさしいギムレットに。

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21 ブードルス ブリティッシュ ジン 700ml 40%
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柑橘不使用のハーブ系ドライジン。ライムが唯一の柑橘になるギムレットに。

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22 スター・オブ・ボンベイ 700ml 47.5%
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ボンベイの上級版。ベルガモットが香る濃密で余韻の長いギムレットに。

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23 アヴィエーション アメリカン ジン 700ml 42%
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ラベンダーが香るニューウェスタン。やわらかな個性のギムレット向き。

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サントリー ジン 翠 SUI 700ml 40%24 サントリー ジン 翠 SUI 700ml 40%
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柚子・緑茶・生姜の和素材。手頃で飲みやすい国産デイリーギムレットに。

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桜尾 ジン オリジナル 700ml 47%25 桜尾 ジン オリジナル 700ml 47%
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広島産17種ボタニカル。柑橘と牡蠣殻の塩味がライムに映えるギムレットに。

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ニッカ カフェジン 700ml 47%26 ニッカ カフェジン 700ml 47%
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カフェ式蒸留の国産ジン。和柑橘と山椒がライムと重なるギムレットに。

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27 和美人 クラフトジン 700ml 45%
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鹿児島の焼酎蔵が造る和ジン。九州の柑橘と生姜が香るギムレット向き。

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マルフィ ジン コン リモーネ 700ml 41%28 マルフィ ジン コン リモーネ 700ml 41%
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アマルフィ産レモンのイタリアジン。レモンとライムが弾けるギムレットに。

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ブドウ花を加えたフレンチジン。フローラルでなめらかなギムレットに。

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30 オックスレー クラシック イングリッシュ ドライジン 700ml 47%
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氷点下の真空蒸留で香りを保った革新派。新鮮な柑橘が映えるギムレットに。

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この表の定価欄が空欄なのは、掲載しているジンの多くがオープン価格で、メーカーが消費者向けの希望小売価格を公表していないためです。この表の価格欄は各モールの実勢を参考値として2026年6月に取得したもので、最安値を保証する一覧ではありません。表の上部に自動で表示される日付はページを開いた日付が入る仕様で、価格を取得した時点ではありません。この表の度数欄は各ブランドが公表しているアルコール分です。在庫と価格は変動しますので、最新の状態は各リンク先でご確認ください。

この表に並ぶジンのアルコール分は40%から47.5%の範囲にあります。EUの規則が定める下限は37.5%ですから、市販されているジンは法定の下限より高いところに集まっていることが分かります。同じ比率で作っても、選んだジンによって仕上がりの度数は数ポイント動きます。

ギムレットの名前の由来と一次資料で確認できること

ギムレットの名前の由来と一次資料で確認できること
銅製のポットスチル

ギムレットの名前の由来としてよく語られるのは二つです。一つは英国海軍の軍医サー・トーマス・デズモンド・ギムレットが考案したという説、もう一つは穴をあける工具のgimlet(錐)にちなむという説です。結論から書くと、どちらも一次資料では裏づけが取れませんでした。

確認できなかったこと

軍医説については、英海軍の公式資料や英国の公文書館の記録に該当する記述を見つけられませんでした。工具説についても、語源を扱う辞典の該当項目が有料の範囲にあり、カクテルとしての語義がいつ生まれたのかを確認できていません。広く語られている話であっても、出典まで確かめられない場合は「そう言われている」以上のことは書けない、というのが現時点の整理です。

確認できたのは船に積むライムの規則だった

一方で、ギムレットの背景としてよく語られる「英国海軍とライムジュース」については、条文そのものが残っています。Merchant Shipping Act 1867の第4条は、外国航路の船にライムまたはレモンのジュースを積み、乗組員に配ることを義務づけていました。この規定は1894年の商船法の第5付則にほぼそのまま引き継がれています。

ただし条文を読むと、通説として語られる内容とはいくつも食い違います。

1867年の商船法第4条と通説の突き合わせ
よく語られる内容 条文が実際に定めていること
ライムジュースの搭載が義務づけられた 条文の文言は「ライムまたはレモンのジュース」で、ライムに限定されていない
すべての英国船が対象だった 対象は外国航路の船で、欧州の港と地中海の港に向かう船は除外されている
保存のためにアルコールが不要になった 逆に、船に積むジュースは15%の飲用に適した蒸留酒を含むことが条件とされていた
毎日たっぷり支給された 出港から10日を経過したあと、1人1日あたりジュースと砂糖を1オンスずつ、水で薄めて配ると定められている

積み込みを怠った場合の罰金は20ポンド以下と定められていました。ライムを飲みやすくするために保存性の高い甘いシロップが求められた、という流れ自体はこの条文と矛盾しませんが、「アルコールの代わりに」という説明だけは条文と逆になります。

生ライムとライムコーディアルの違い

生ライムとライムコーディアルの違い
ライムを添えたジンのグラス

ギムレットで最初に迷うのが、生のライムを搾るか、ライムコーディアルを使うかです。味の好みだけの問題に見えますが、成分を見ると別の飲み物といってよいほど違います。

生のライム果汁とライムコーディアルの比較
項目 生のライム果汁 ライムコーディアル
エネルギー 39 kcal 21 kcal
炭水化物 9.3 g 4.9 g
うち糖類 成分表に項目なし 4.9 g
ビタミンC 33 mg 表示なし
カリウム 160 mg 表示なし
ライム果汁の割合 100% 5%

生のライム果汁の数値は文部科学省の食品成分データベースの食品番号07145(ライム果汁・生)を100gあたりで示したものです。水分は89.8 gで、ほとんどが水と酸とわずかな糖でできています。コーディアルの数値はブランドを保有する企業が公開している製品情報の希釈後100mlあたりの値です。原材料は「水、濃縮還元ライム果汁、砂糖、クエン酸、香料、保存料、着色料」と表示されています。

どちらを選ぶか

コーディアルはライム果汁の割合が5%で、残りは水と砂糖と酸味料と香料です。そのぶん味が安定し、砂糖を別に足さなくても輪郭が整います。生のライムは香りの立ち方が鮮やかですが、果実ごとの差が大きく、同じ分量でも酸の強さが変わります。小説で語られる1対1の配合は、コーディアルを前提にしたときに成り立つ比率で、生のライムで同じことをすると酸が勝ちすぎます。

なお、成分表にはライム果汁の有機酸が測定されておらず、糖度という項目もありません。「生ライムの酸度は何パーセント」という形の公的なデータは存在しないため、この記事では酸の強さを数値で示していません。

ベースのジンの選び方と法律上の定義

ベースのジンの選び方と法律上の定義
ジンのボトルを選ぶ場面

ジンは名前が同じでも、どこの国の基準で造られたかによって満たすべき条件が違います。選ぶときの手がかりになるので、法律上の定義を先に整理しておきます。

ジンの法律上の定義の比較
項目 EUの規則 米国の連邦規則 日本の酒税法
最低アルコール度数 37.5% 40%(80プルーフ) 品目としての規定なし
ジュニパーの扱い セイヨウネズの実で香り付けし、味は杜松が主体であること 主たる香味を杜松の実から得ること 焼酎から除かれスピリッツに分類
着色 London gin だけが着色禁止 規定なし 規定なし
甘味付け dry と名乗るなら転化糖換算で1リットルあたり0.1グラム以下 規定なし 規定なし
樽熟成 規定なし オークの容器で熟成してよいと明記 規定なし
London の位置づけ 6つの要件を満たす法定カテゴリー 原留出か再蒸留のジンに付けてよい呼称 規定なし

EUの規則のジンの項は最低アルコール度数を37.5%と定めています。これに対して米国の連邦規則は40%以上での瓶詰めを求めており、2.5ポイントの差があります。同じ棚に並ぶジンでも、下限が国によって違うということです。

ロンドンジンだけが背負っている条件

「ロンドンドライジン」という表記は、EUでは独立した法定カテゴリーです。次の6つをすべて満たす必要があります。

  • 農産物由来のエチルアルコールだけを使い、メタノールは純アルコール100リットルあたり5グラム以下であること
  • 香りはすべての植物原料を入れた蒸留だけで付けること
  • 得られた留出液のアルコール分が70%以上であること
  • 着色しないこと
  • 甘味付けは転化糖換算で1リットルあたり0.1グラム以下であること
  • 以上と水以外の材料を含まないこと

ここで見落とされやすいのが着色の扱いです。着色を禁じているのはロンドンジンの項だけで、一般のジンの項には着色についての規定がありません。「ジンは着色できない」という説明は、ロンドンジンの条件をジン全体に広げてしまった言い方だといえます。また蒸留ジンの項には、エチルアルコールにエッセンスや香料を加えただけのものは蒸留ジンとみなさない、と明記されています。米国側は「distilled」「Dry」「London」「Old Tom」を、原留出か再蒸留で造ったジンに付けてよい呼称として扱っており、こちらには個別の要件がありません。

日本の酒税法にジンという品目はない

日本の酒税法が定める品目は17あります。清酒、ビール、ウイスキー、ブランデー、リキュールなどが並びますが、その17のなかに「ジン」はありません。ジンが該当するのは「スピリッツ」で、エキス分が2度未満のものという定義です。国税庁の酒税法基本通達には、蒸留する際にアルコールへ他の物品の成分を浸出させたものはスピリッツ、すなわちいわゆるジン等にあたる、と書かれています。ボタニカルを入れて再蒸留するというジンの製法そのものが、条文のうえでは焼酎から外れてスピリッツになる根拠になっているわけです。

ギムレット向けの選び方

ギムレットに使うなら、まずは杜松の香りが素直に立つロンドンドライ系が扱いやすい選択です。ライムの酸に負けないだけの骨格があり、比率を変えたときの味の動きが読みやすくなります。香りで遊びたい場合は、和素材やハーブを効かせたクラフトジンに替えると輪郭が変わります。銘柄ごとの違いはジンのおすすめをまとめた記事でも比較しています。

ギムレットのバリエーションと似たカクテル

ギムレットのバリエーションと似たカクテル
カウンターに並ぶ色とりどりのカクテル

ギムレットは配合と技法を少し変えるだけで、別の名前を持つカクテルに近づきます。近い位置にあるものを整理しておきます。

ギムレットに近いカクテル
名称 ギムレットとの違い 補足
ジンライム ジンとライムを氷の入ったグラスで直接混ぜる 冷やし方が異なり、口当たりが重くなる
ギムレットソーダ ギムレットの材料を炭酸で割る アサヒビール公式の公表度数は13.65%
ジンリッキー ジンとライムを炭酸で割り、ライムを落とす 甘味を加えず、公表度数は14.10%
ホワイトレディ ライムをレモンに替え、トリプルセックを加える 公表度数は33.00%
ドライマティーニ ライムをドライベルモットに替える IBA公式の分量はジン60mlとドライベルモット10ml

ベースをウォッカに替えたものも広く飲まれています。ウォッカを使うカクテル全体の度数の考え方はウォッカベースのカクテルを一覧にした記事に、ライムを合わせる代表例はカミカゼについての記事にまとめています。お酒の分類そのものを整理したい場合はお酒の種類をまとめた記事が近道です。

シェイクとステアの選び方と自宅で作るコツ

シェイクとステアの選び方と自宅で作るコツ
クラフトジンのボトルとグラス

アサヒビール公式のギムレットは「シェイク」と指定されています。同じサイトでマティーニやギブソンは「ステア」と指定されており、材料の性質で使い分けていることが読み取れます。

シェイクとステアの使い分け

果汁のように比重の違う材料が混ざる場合はシェイク、スピリッツ同士のように混ざりやすい材料だけならステア、という整理が一般的です。ギムレットは果汁を含むためシェイクが指定されます。シェイクには空気を含ませて口当たりを和らげる働きもあり、酸の角を落としたいときにも向きます。

自宅で仕上げをよくするための手順

  • グラスは注ぐ直前まで冷やしておきます。
  • 氷は大きめのものを選び、数を欲張らないようにします。
  • ジンは冷凍庫で保管しておくと、振る時間が短くて済みます。
  • ライムを搾るときは、皮の外側を下に向けて押すと苦味が出にくくなります。
  • 振る時間は10秒から15秒を目安に、シェーカーの表面が白く曇ったら止めます。

よくある質問

よくある質問
ジンのボトルの並び
ギムレットのカクテル言葉は何ですか。

一般には「遠い人を想う」「長いお別れ」として紹介されます。ただし国際バーテンダー協会の公式カクテルの情報にも、国税庁の資料にも、カクテル言葉を定めた記述はありません。公的な出典がある言葉ではなく、日本の書籍やバーの文化のなかで広まった言い回しだと考えるのが実態に近いといえます。

「長いお別れ」はレイモンド・チャンドラーが決めたカクテル言葉ですか。

そうではありません。『The Long Goodbye』は1953年の小説の題名で、公開されている原文全文を確認しても、ギムレットに「長いお別れ」という意味を与える記述はありません。作中でギムレットについて語られるのは作り方に関する主張です。

ギムレットの度数はどのくらいですか。

アサヒビール公式のレシピはジン45mlとライムジュース15mlで、公表アルコール度数は35.25%です。完成量を60mlに固定して比率だけを変えると、この記事の表の範囲では23.50%から39.17%まで動きます。

ギムレット1杯の純アルコール量はどのくらいですか。

アサヒビール公式と同じ配合であれば16.9gです。純アルコール10gを1ドリンクと数える目安では約1.7ドリンクにあたり、「節度ある適度な飲酒」として示されている1日平均20g程度という目安の大部分に届きます。

度数が低いカクテルを選べば飲むアルコールの量も減りますか。

必ずしもそうはなりません。アサヒビール公式のジンベースカクテルのうちジンを45ml使うものは8件あり、公表度数は13.65%から39.30%までばらついていますが、純アルコール量はすべて16.9gで同じです。度数の違いは薄めた量の違いでしかないためです。

ギムレットは国際バーテンダー協会の公式カクテルですか。

公式一覧に掲載されていません。一覧は全部で102件で、アルファベット順で該当する位置に項目がないことを確認しています。同じ一覧ではTom Collinsも独立した項目としては掲載されておらず、John Collinsの注記に触れられているだけです。

生のライムとライムコーディアルはどちらを使うべきですか。

味の安定を優先するならコーディアル、香りの鮮やかさを優先するなら生のライムです。コーディアルはライム果汁の割合が5%で、残りは水と砂糖と酸味料と香料です。小説で語られる1対1の配合はコーディアルを前提にした比率で、生のライムで同じことをすると酸が勝ちすぎます。

ギムレットの名前の由来は分かっているのですか。

英国海軍の軍医が考案したという説と、工具のgimletにちなむという説が語られますが、どちらも一次資料では裏づけが取れませんでした。確認できるのは1867年の商船法が外国航路の船にライムまたはレモンのジュースの搭載を義務づけていたことまでです。

ジンは日本の酒税法ではどう扱われますか。

酒税法が定める17の品目に「ジン」はありません。該当するのはエキス分が2度未満の「スピリッツ」です。国税庁の基本通達には、蒸留する際にアルコールへ他の物品の成分を浸出させたものはスピリッツ、すなわちいわゆるジン等にあたると書かれています。

ロンドンドライジンは着色できないと聞きましたが、ジン全体がそうなのですか。

違います。EUの規則で着色を禁じているのはロンドンジンの項だけで、一般のジンの項には着色についての規定がありません。ロンドンジンの条件をジン全体に広げてしまった言い方です。

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