ブラッディマリーの度数と材料の規格|ソースの粘度とセロリの表示
ブラッディマリーとは|三つの材料が別々の規格で呼ばれている

ブラッディマリーは、ウォッカにトマトジュースを重ね、レモン果汁とウスターソース、タバスコ、セロリソルトで味を決めるカクテルだ。国際バーテンダー協会(IBA)が公表する分量と手順があり、誰が作っても同じ形に寄せられる。ところがこの一杯を構成する材料は、日本の制度の中ではそれぞれ別の物差しで名前を管理されている。ウスターソースは粘度という物理量で三つに分かれ、トマトジュースは屈折計の示度から食塩分を差し引いた数値で線を引かれ、セロリは表示の対象そのものに入っていない。
さらに、その材料を混ぜてカウンターで出す一杯には、日本の食品表示基準がほとんど届かない。適用範囲を定めた第一条が、飲食させる場合を丸ごと外しているからだ。EUの側は逆で、包装のない状態で客に出す食品にもアレルゲンの情報を義務づけている。同じレシピの一杯が、国境をまたぐと客に渡る情報の量ごと変わる。作り方と度数を先に確かめたうえで、その線を条文でたどっていく。
この記事が使う四つの規格
一つ目がウスターソース類の日本農林規格(JAS 0565:2025)、二つ目がトマト加工品の日本農林規格(JAS 1419:2026)、三つ目が食品表示基準、四つ目がEUの食品情報規則Regulation (EU) No 1169/2011である。日本農林規格の二つはどちらも直近二年以内に改正されており、ソースの側は二〇二五年五月三十日、トマトの側は二〇二六年二月十六日が最終改正の日付になる。分量の出どころはIBAが公表するBloody Maryのページを使う。
規格の番号にも由来がある。ウスターソース類のJAS 0565は昭和四十九年農林省告示第五百六十五号として制定されたもので、トマト加工品のJAS 1419は昭和五十四年農林水産省告示第千四百十九号にさかのぼる。現行の規格の一覧は農林水産省が公開しているJASの品目一覧で確かめられる。この二つはいずれも、制定時の告示番号がそのまま四桁の規格番号になっている(ソースの側はゼロを一つ補っている)。ソースの規格は制定から半世紀を超え、十七回の改正と一回の確認を経て、令和七年の最終改正で現在の形になった。改正の回数は十八になる。
IBAの分量から度数を出す
IBAが挙げる材料は、ウォッカ45ml、トマトジュース90ml、レモン果汁15ml、そしてウスターソースが2 dashes Worcestershire Sauce
。残りはTabasco, Celery Salt, Pepper (Up to taste)
とされ、量の指定がない。体積が決まっている三つを足すと150mlになる。ベースのウォッカを40度とすれば、純アルコールは18mlで、12.0パーセントという数字が出る。氷が溶けた分だけ実際はこれより下がるので、十二度前後を上限の目安と考えるのが実態に近い。
| 材料 | 分量 | 純アルコール | 備考 |
|---|---|---|---|
| ウォッカ | 45ml | 18ml | 40度として計算 |
| トマトジュース | 90ml | 0ml | 分量が最も多い |
| レモン果汁 | 15ml | 0ml | IBAはfreshと指定 |
| ウスターソース | 2ダッシュ | — | 体積としては数えない |
| タバスコ・セロリソルト・こしょう | 好みで | — | 量の指定がない |
| 合計 | 150ml | 18ml | 12.0パーセント |
氷の融解水は含めていない。体積が指定されている三つだけを合計している。
IBAの手順は「ビルド」ではない|ミキシンググラスとロックグラス

作り方としてIBAが書いているのは二文だけだ。一文目がStir gently all the ingredients in a mixing glass with ice, pour into rocks glass.
。氷を入れた提供用のグラスの中で直接混ぜる、いわゆるビルドではない。ミキシンググラスで氷とともにステアし、それをロックグラスへ注ぐ、という二段構えになっている。しかも副詞の gently が添えられていて、混ぜ方の強さまで指定されている。シェイクとも、提供用グラスの中でのビルドとも違う手順が、この一文に収まっている。
背の高いグラスが出てくるのは例外のほうだ。If requested served with ice, pour into highball glass.
と注記されており、氷ごと出すよう求められたときにハイボールグラスへ切り替える。つまり標準はロックグラスで、ハイボールグラスは客の求めに応じた変形にあたる。
飾りの指定はCelery, lemon wedge (Optional).
で、括弧の中に任意である旨が添えられている。飾りの二つはまとめて任意の扱いになっており、ブラッディマリーの象徴のように見えるセロリのスティックも、レシピの上では必須ではない。一方で材料側のセロリソルトは好みの量として残るので、セロリそのものは飾りを抜いても一杯の中に残り続ける。ここが後半の表示の話につながってくる。
同じウォッカを使っても、オレンジ果汁で割るスクリュードライバーや、ほかの割り材を使うウォッカベースのカクテルとは、材料の性格がまるで違う。ブラッディマリーだけが、調味料と野菜の搾汁を同時に抱えている。
分量の書き方も材料によって粗さが違う。ウォッカとトマトジュースとレモン果汁はミリリットルで、ウスターソースはダッシュという振り出しの回数で、タバスコとセロリソルトとこしょうは好みで、と三段階に分かれている。数値で押さえられているのは液体の三つだけで、味を決める調味料の側は作り手にゆだねられている。同じIBAのレシピを見ても、出来上がりの塩気と辛味は店ごとに変わる。
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ウスターソースを三つに分けるのは粘度|〇・二と二・〇という線

ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソース。この三つは味や原料で分かれているように見えるが、日本農林規格が引いている線は粘度ただ一つである。JAS 0565:2025はこの規格は,ウスターソース,中濃ソース及び濃厚ソースの品質について規定する。
と適用範囲を定め、令和7年6月 29 日から施行する。
として二〇二五年六月二十九日から動いている。この改正は一般社団法人日本ソース工業会から,日本農林規格原案を添えて日本農林規格を改正すべきとの申出があり
という経路で行われた。業界団体の申出が起点になっている。
まず上位の概念であるウスターソース類が、次に掲げるものであって,茶色又は茶黒色をした液体調味料
として置かれる。この定義には、野菜や果実の搾汁などに砂糖類・食酢・食塩・香辛料を加えて調製したもの、という原料と作り方の条件が続く。ただし粘度はここに出てこない。その中から、ウスターソース類のうち,粘度が 0.2 Pa・s 未満のもの
がウスターソース、ウスターソース類のうち,粘度が 0.2 Pa・s 以上 2.0 Pa・s 未満のもの
が中濃ソース、ウスターソース類のうち,粘度が 2.0 Pa・s 以上のもの
が濃厚ソースになる。用語及び定義の章に限れば、三つの区分に固有の原料も製法も書かれていない。品目そのものを分けているのは、とろみの数値だけだ。
| 名称 | 粘度の範囲 | 食品表示基準での書き方 |
|---|---|---|
| ウスターソース | 0.2 Pa・s 未満 | 〇・二パスカル・秒未満 |
| 中濃ソース | 0.2 Pa・s 以上 2.0 Pa・s 未満 | 〇・二パスカル・秒以上二・〇パスカル・秒未満 |
| 濃厚ソース | 2.0 Pa・s 以上 | 二・〇パスカル・秒以上 |
数値は両制度で一致し、単位の書き方だけが異なる。
同じ線は食品表示基準の側にもある。こちらはこの表の中欄に掲げるウスターソース類のうち、粘度が〇・二パスカル・秒未満のものをいう。
と漢数字で書き、上限側もこの表の中欄に掲げるウスターソース類のうち、粘度が二・〇パスカル・秒以上のものをいう。
とする。規格と表示の二つの制度が、同じ物理量の同じ数値を共有している。ちなみに同じ表の中で、ドレッシングは三十パスカル・秒という別の線で分けられている。粘度を使う品目はソースだけではない。
等級は特級と標準の二つだけ
三つの区分それぞれに、特級と標準という二つの等級がある。判定に使う数値は無塩可溶性固形分、野菜及び果実の含有率、食塩分の三つで、ここでも粘度は出てこない。野菜及び果実の含有率については、標準の欄に基準そのものが置かれていない。特級を名乗るときにだけ、原料の量が問われる仕組みになっている。
| 区分 | 無塩可溶性固形分(特級/標準) | 野菜及び果実の含有率(特級/標準) | 食塩分(上限) |
|---|---|---|---|
| ウスターソース | 26%以上/21%以上 | 10%以上/規定なし | 11%以下 |
| 中濃ソース | 28%以上/23%以上 | 15%以上/規定なし | 10%以下 |
| 濃厚ソース | 28%以上/23%以上 | 20%以上/規定なし | 9%以下 |
食塩分は特級と標準で共通の上限で、三区分とも一ポイントずつ違う。
使ってよい原材料も並べられている。野菜及び果実、砂糖類、蜂蜜、食酢、食塩、香辛料、調味料、酒類、でん粉の九つで、これ以外は使えない。特級と標準の差は食酢の一項目だけで、特級は醸造酢に限られる。原材料の面から見れば、二つの等級はほとんど同じ枠の中にある。
添加物についての条項も特徴的だ。基準は国内の告示ではなく、国際食品規格の食品添加物に関する一般規格を引用したうえで、その適合を一般消費者に伝えることまで求めている。伝え方はインターネットでの公開、冊子やリーフレットへの表示、店舗内の見やすい場所への表示、問合せ窓口を明記したうえでの回答の四つが挙げられ、いずれかを選べばよい。ただし業務用の製品に使う場合は、この伝達の義務が外れる。
ベースに使うウォッカ三十銘柄を横並びで見る

トマトとスパイスが前に出る一杯なので、ベースには香りで主張しないウォッカが向く。以下の比較表は30行、列は画像/銘柄・スコア/定価市場相場/特徴/リンクサス酒販本命/Amazon/楽天/買取の八つで構成されている。並べ替えはおすすめ順・価格順・希少度順の三つ。絞り込みのボタンは六つあるが、内訳は「すべて」と価格帯の四区分と「価格不明」で、実際に行が残るのは三万円以下と十万一円以上と価格不明の三つだけだ。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
Amazon | 楽天 | 買取 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位定番
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スミノフ レッド No.21 750ml ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,000〜1,500円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
クセのない世界標準。ウォッカカクテル全般の定番ベース。 |
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2位定番
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アブソルート ウォッカ 750ml ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,400〜1,900円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
なめらかでクリーン。香りを邪魔しない万能ベース。 |
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3位定番
|
ストリチナヤ プレミアム 750ml ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,500〜2,100円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
伝統的なロシア系の定番。穀物の旨みがのる辛口。 |
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4位定番
|
ティトス ハンドメイド 750ml ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場2,200〜3,000円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
コーン原料のクラフト人気。やわらかな甘み。 |
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| 5位定番 | ヴィボロワ 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,300〜1,800円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ポーランドのライ麦ウォッカ。キレのある辛口。 |
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6位限定
|
グレイグース 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場4,500〜6,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
フランス産小麦の上質ウォッカ。なめらかで華やか。 |
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7位限定
|
ベルヴェデール 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場4,500〜6,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ポーランドの高級ライ麦ウォッカ。豊かなコク。 |
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8位限定
|
ケテル ワン 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場3,500〜4,800円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
オランダ老舗の小麦ウォッカ。すっきり上質。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥2,948 楽天 | 査定 買取 |
9位限定
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シロック 750ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場4,500〜6,000円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ブドウ原料の珍しいウォッカ。フルーティで華やか。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥4,653 楽天 | 査定 買取 |
10位定番
|
フィンランディア 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,600〜2,200円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
氷河水仕込みの北欧ウォッカ。澄んだ味わい。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥1,848 楽天 | 査定 買取 |
11位定番
|
アブソルート シトロン 750ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,600〜2,200円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
レモン風味。柑橘の香りを重ねたい一杯に。 |
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| 12位定番 | スミノフ ライム 750ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,200〜1,700円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ライム風味。割るだけで本格的な香り。 |
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13位定番
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ズブロッカ バイソングラス 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,500〜2,100円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
桜餅のような香りの個性派。変わり種の一杯に。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥1,980 楽天 | 査定 買取 |
14位定番
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スカイ ウォッカ 750ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,500〜2,100円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
青ボトルのアメリカンウォッカ。クリーンで軽快。 |
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| 15位定番 | ロシアン スタンダード オリジナル 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,600〜2,200円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
本場ロシアの定番。バランスのよい辛口。 |
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16位定番
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ネミロフ オリジナル 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,400〜1,900円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ウクライナの人気ウォッカ。クリーンでなめらか。 |
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17位定番
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サントリー 白 HAKU 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,800〜2,400円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
国産米100%の和ウォッカ。ほのかな甘みと余韻。 |
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18位定番
|
ニッカ カフェウォッカ 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場2,200〜3,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
カフェ式蒸留の国産クラフト。とうもろこしの甘み。 |
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19位限定
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クリスタルヘッド 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場4,500〜6,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ドクロ型ボトルの話題作。クリーンでなめらか。 |
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20位定番
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レイカ 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場2,800〜3,800円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
アイスランドの湧水仕込み。澄んだピュアな味。 |
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21位定番
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ゴルバチョフ ウォッカ 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,200〜1,700円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ドイツの定番。軽快でコスパに優れる。 |
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| 22位定番 | ダンツカ 1L ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場2,000〜2,800円台(1L・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
アルミボトルの北欧ウォッカ。冷えやすく軽快。 |
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| 23位定番 | スリーシックスティ 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,500〜2,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ダイヤ型ボトルのドイツ産。軽快で手頃。 |
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| 24位定番 | ストリチナヤ ヴァニラ 750ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,600〜2,200円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
甘いバニラ風味。デザート寄りの一杯に。 |
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| 25位定番 | アムンゼン ウォッカ 700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,000〜1,500円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
コスパに優れた定番。たっぷり使える軽快さ。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
26位限定
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グレイグース ラ・ポワール(洋梨)700ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場5,000〜6,500円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
上質な洋梨フレーバー。華やかな一杯に。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥5,380 楽天 | 査定 買取 |
27位限定
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スピリタス 500ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,800〜2,600円台(500ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
公称96%。ごく少量を割って使う上級者向け。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥2,383 楽天 | 査定 買取 |
28位定番
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ギルビー ウォッカ 750ml ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場1,000〜1,500円台(750ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
古くからの定番。手頃でクセのない万能ベース。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | ¥1,480 楽天 | 査定 買取 |
29位希少
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LADOGA ラドガ インペリアル パールホワイト 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場(リンクサス酒販 在庫価格を商品ページで確認) |
💎 プロのおすすめ
真珠を思わせる豪華デキャンタの最高級ウォッカ。 |
在庫切れリンクサス入荷通知 | 価格を見るAmazon | ¥184,000 楽天 | 査定 買取 |
30位限定
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ストリチナヤ エリート 700ml ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
市場相場5,000〜7,000円台(700ml・実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
氷点ろ過の超なめらかプレミアム。上質な一杯に。 |
LINXASで探すコレクション | 価格を見るAmazon | 楽天で探す 商品名検索 | 査定 買取 |
価格欄は各銘柄の実勢の目安を文章で置いたもので、メーカー希望小売価格ではありません。輸入ウォッカの多くはオープン価格のため定価を掲載していません。価格帯の絞り込みは三万円以下・三万一円から五万円・五万一円から十万円・十万一円以上・価格不明の五区分と「すべて」で、実際に行が残るのは三万円以下と十万一円以上と価格不明の三つです。
読むときの注意を先に挙げておく。価格の欄に入っているのは実勢の目安を書いた文章で、メーカー希望小売価格ではない。並べ替えに使う内部の価格値は20行がゼロのままなので、価格順は残りの十行にしか効かない。Amazonの列は30行すべてが検索結果へのリンクで、商品ページを直接指しているわけではない。楽天の列は三十行ともリンクにはなっているが、商品ページに直結して価格まで出ているのは10行で、残る二十行は商品名での検索に飛ぶ。買取の列は三十行とも同じ買取ページを指している。
在庫の列で「LINXASで探す」ではなく商品ページに直結しているのは1行のみで、その一行も現在は在庫切れになっている。度数の欄はデータとしては三十行すべてに入っているが、表の列には出てこないので、画面上で度数を比べることはできない。スコアは五点が4銘柄、四点が12銘柄、三点が14銘柄で、希少度は定番が21、限定が8、希少が1という内訳になる。
粘度の測り方は、規格の本体ではなく設備の要件に現れる

三つの品目を分ける唯一の物差しが粘度であるのに、JAS 0565:2025の試験方法の章には粘度の測り方が無い。章の中身は一般の注意、無塩可溶性固形分、食塩分の三節だけで、粘度計という語も、測定の温度や回転数も出てこない。規格が線を引いている量そのものについて、規格は測り方を語っていない。
測り方は別の場所にある。ウスターソース類についての取扱業者の認証の技術的基準は、格付のための施設について次の機械器具を備えているほか、検査結果の評価及び証票の管理のための適当な広さの施設であること。
と定め、そこに並ぶ機械器具の中にB型回転粘度計
が入っている。糖用屈折計や電位差滴定装置と並ぶ八つの機械器具の一つで、製品の規格ではなく、格付を行う事業者の設備要件の側にだけ置かれている。しかもこの列挙には、格付のための試料の検査を自ら行わない場合を除く、というただし書きが付いている。
もう一つの関係する告示であるウスターソース類についての検査方法も、抽出の割合と格付の基準を定めるだけで、何をどう測るかには触れていない。第一種と第二種の検査方法があり、連続して十回合格すると抽出の頻度を落とせる、という運用の話に終始している。
ここで注意しておきたいのは、この構造自体はソースに特有ではない、ということだ。同じ記事で使っているトマト加工品の規格も、試験方法として置いているのは一般の注意、無塩可溶性固形分、可溶性固形分、固形量の四節で、粘度の測り方は書かれていない。それでいてトマト加工品についての取扱業者等の認証の技術的基準の格付のための施設には、粘度計が機械器具の筆頭として並んでいる。しかもトマト加工品の側では、粘度は数値の基準ですらなく、性状の欄に粘ちょう性が適度であること、と定性的に書かれるだけだ。
つまり、日本農林規格の本体が粘度の測り方を書かないという形は、少なくともトマト加工品でも同じように現れる。ウスターソース類で目を引くのはそこではなく、品目そのものを三つに割る唯一の数値が粘度でありながら、その数値の測り方が規格の本体に無い、という組み合わせのほうだ。トマト加工品の粘ちょう性は、名前を分ける役目を負っていない。
対照的に、無塩可溶性固形分の測り方は細かい。まず可溶性固形分は,試料及び糖用屈折計を 20 ℃に保ったときの糖用屈折計の示度を読み取り,その値をパーセントで表したものとする。
として屈折計の読みを取り、次に食塩分を電位差滴定法かモール法で求める。そのうえで無塩可溶性固形分は,可溶性固形分(5.2.1 参照)から食塩分(5.2.2 参照)を差し引いて得た値とする。
と定義される。屈折計は糖以外の溶けている成分も一緒に拾ってしまうため、塩の分を引いて素材由来の濃さだけを残す、という組み立てになっている。引き算で作られた数値である点は、果実飲料の規格が使う屈折計示度と同じ発想だ(果汁の割合を決める屈折計示度の話も参照)。
食塩分の求め方は二通りが用意されている。電位差滴定法は試料を〇・一ミリグラムの桁まで量り、硝酸銀溶液で滴定して装置に終点を検出させる。モール法はクロム酸カリウムを指示薬とし、液の色が微橙色になる点を人が終点と判断する。どちらも空試験を並行して行い、その滴定値を差し引いてから塩化ナトリウムの式量で換算する。屈折計の読み一回で終わる可溶性固形分に比べると、手順の細かさがはっきり違う。
日本農林規格に無い三十三パーセント|「こいくち」という名乗り

食品表示基準は、名称の書き方についてこう定めている。ウスターソースにあっては「ウスターソース」と、中濃ソースにあっては「中濃ソース」と、濃厚ソースにあっては「濃厚ソース」と表示する。ただし、無塩可溶性固形分が三十三パーセント以上のウスターソースにあっては、「ウスターソース(こいくち)」と表示することができる。
することができる。三十三パーセントという数値は、日本農林規格のどこにも出てこない。ウスターソースの特級ですら二十六パーセント以上なので、こいくちの線はそれより七ポイント高いところにある。
つまり、ウスターソースの濃さを名乗る仕組みは二本立てになっている。格付として特級を名乗る道が日本農林規格の側にあり、名称に括弧書きでこいくちと添える道が食品表示基準の側にある。後者は等級ではなく名称の一部なので、格付を受けていない製品でも数値を満たせば使える。
この点は、同じ食品表示基準がしょうゆについて置いている規定と比べると輪郭がはっきりする。しょうゆでは「超特選」「特選」やこれらと紛らわしい用語が原則として表示禁止になっており、日本農林規格による格付を受けたうえで、全窒素分が特級の基準の一・二倍以上あるものにだけ例外が認められる。ウスターソース(こいくち)には、その格付の条件が付いていない。同じ府令の中に、格付を前提とする名乗りと、数値だけで足りる名乗りが並んでいる。
かつてはウスターソース類品質表示基準(平成十二年農林水産省告示第千六百六十六号)という別の告示がこの役割を担っていたが、食品表示基準の制定にあたって廃止され、内容が現在の別表に吸収された。同じときに、みそやしょうゆの品質表示基準もまとめて姿を消している。表示のルールを一本の内閣府令に集約する整理が、ここで行われた。
トマトジュースは無塩可溶性固形分四・五パーセントから

トマトの側の規格はJAS 1419:2026で、二〇二六年二月十六日の改正によりJAS 1419:2024を置き換えた。対象はトマトジュース,トマトミックスジュース,トマトピューレー,トマトペースト,トマトケチャップ,
などの加工品で、生のトマトそのものは入らない。定義は連鎖している。まずトマトを破砕して搾汁し,又は裏ごしし,皮,種子等を除去したもの
がトマトの搾汁とされ、次にトマトの搾汁を濃縮したもの(粉末状及び固形状のものを除く。)で無塩可溶性固形分が 8 %以上のもの
が濃縮トマトになる。トマトジュースは、その搾汁か、濃縮トマトを薄めて搾汁の状態に戻したものとして置かれる。ただし戻せる濃縮トマトからは、レモンやpH調整剤を加えたものが除かれている。
品質基準の側では、無塩可溶性固形分について5.2 及び 5.3 によって試験したとき,4.5 %以上であること。
と定められている。八パーセントで濃縮トマトになり、四・五パーセントでトマトジュースを名乗れる。同じ搾汁が、水分をどれだけ抜いたかだけで別の名前になっていく構造だ。
| 名称 | 使う指標 | 線 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 濃縮トマト | 無塩可溶性固形分 | 8%以上 | 粉末状・固形状は除く |
| トマトジュース | 無塩可溶性固形分 | 4.5%以上 | 搾汁、または濃縮トマトを戻したもの |
| トマトピューレー | 無塩可溶性固形分 | 8%以上24%未満 | 濃縮トマトのうち |
| トマトペースト | 無塩可溶性固形分 | 24%以上 | 濃縮トマトのうち |
| トマトケチャップ | 可溶性固形分 | 25%以上 | 品質基準では特級30%以上・標準25%以上 |
| トマトソース | 可溶性固形分 | 8%以上25%未満 | 食塩及び香辛料で調味 |
| チリソース | 可溶性固形分 | 25%以上 | 品質基準では30%以上 |
ケチャップから下は無塩ではなく可溶性固形分で線を引く。指標が途中で切り替わる。ピューレーの下限は濃縮トマトの定義から来る。
食品表示基準の側にもトマトジュースの定義があり、濃縮トマトを戻した製品には濃縮還元である旨を名称に書かせる決まりが置かれている。その表示の側の話はビールとトマトジュースを混ぜる一杯の記事で扱っているので、ここでは規格の側の数値に絞る。無塩タイプを選ぶと塩加減を自分で決められる、という作り方の助言は、この四・五パーセントという数値が食塩を引いた後の値であることと表裏の関係にある。
同じ規格の中に、トマトミックスジュースという別の名前も置かれている。トマトジュースを主原料として、ほかの野菜類の搾汁を加えたものだ。その野菜類の例として最初に挙げられているのがセルリー、次がにんじんである。ブラッディマリーにセロリのスティックを挿す組み合わせは、規格の条文の中にも、トマトに加える野菜の例として名前が出ている。無塩可溶性固形分の基準はトマトジュースと同じ四・五パーセント以上になる。
トマトの規格が使う表記は「セロリ」ではなく「セルリー」

トマト加工品の規格を読んでいくと、セロリという表記が一度も出てこないことに気づく。トマトミックスジュースの定義にも、チリソースに加えてよい野菜類の列挙にも、固形トマトの充塡液の説明にも、使われているのはセルリーである。食品表示基準の側も同じで、こちらでもセルリーが五回現れ、セロリは一度も現れない。
野菜ジュースの表示方法を示した部分では、重量の割合が高い順にセルリー、セルリー(濃縮還元)、にんじん、と並べる例まで載っている。規格と表示の二つの文書が、そろってセルリーという表記を採っているわけだ。そもそも消費者庁のアレルギー表示の資料には、義務にも推奨にも入らないセロリは品目として登場しない。制度の側で名前が出るのは、規格の中のセルリーという表記だけになる。
この違いは検索にも影響する。原材料名の欄でセルリーと書かれた商品を、セロリという語で探しても引っかからないことがある。ブラッディマリーの材料としてセロリを扱うときは、商品の表示に現れる語がセルリーかもしれない、と頭に置いておくと確かめやすい。
セロリはEUでは十四品目の一つ|日本の二十九品目には無い

EUの食品情報規則は、附属書IIにアレルギーや不耐性を起こす物質を十四項目挙げている。その九番目がCelery and products thereof;
であり、十番目がマスタードだ。セロリは、穀類や卵や乳と同じ列に、単独の項目として置かれている。
日本の食品表示基準では、表示を義務づけられる特定原材料が別表第十四に並ぶ。二〇二六年四月一日の改正で一つ増え、現在は九品目である。消費者庁の事務連絡はこの改正を今般、カシューナッツについて、「食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究」(以下「全国実態調査」という。)における症例数等を踏まえ、食品表示基準を改正し、特定原材料として新たにカシューナッツを追加しました。
と説明し、あわせてなお、2年間の経過措置期間を設けていますが、可能な限り速やかに表示に努めるよう御指導願います。
としている。同じ事務連絡は推奨側についても、特定原材料に準ずるものとして新たにピスタチオを追加しました。
と伝えている。
義務九品目と推奨二十品目
義務の九品目はえび・カシューナッツ・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生。推奨の二十品目はアーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・ピスタチオ・豚肉・マカダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン。合わせて二十九品目のうち、セロリはどちらにも入っていない。義務でも推奨でもないので、日本で売られる包装済みの加工食品にセロリが入っていても、その名前が表示に現れる保証は無い。
| 制度 | 対象品目の数 | セロリ | マスタード |
|---|---|---|---|
| EU 1169/2011 附属書II | 14 | 9番目として明記 | 10番目として明記 |
| 食品表示基準 別表第十四(義務) | 9 | 含まれない | 含まれない |
| 消費者庁次長通知(推奨) | 20 | 含まれない | 含まれない |
日本側は義務と推奨を合わせて二十九品目。数値は令和八年四月時点。
義務の側の品目は、症例数と重篤度を踏まえて定められている。消費者庁が公表する即時型の症例の内訳では、六千三十三例のうち鶏卵が二十六・七パーセント、くるみが十五・二パーセント、牛乳が十三・四パーセント、小麦が八・一パーセントと続く。カシューナッツは四・六パーセントで、すでに特定原材料であるえびの三・〇パーセントやそばの一・一パーセントを上回っていた。事務連絡が挙げている理由は症例数等を踏まえた、という一句にとどまる。なお、症例数が継続して相当数みられる、という言い回しが出てくるのは同じ事務連絡のピスタチオについての段落で、こちらは推奨側への追加である。
| 原因食物 | 割合 | 表示上の扱い |
|---|---|---|
| 鶏卵 | 26.7% | 特定原材料(義務) |
| くるみ | 15.2% | 特定原材料(義務・2023年追加) |
| 牛乳 | 13.4% | 特定原材料(義務) |
| 小麦 | 8.1% | 特定原材料(義務) |
| 落花生 | 7.0% | 特定原材料(義務) |
| いくら | 5.7% | 準ずるもの(推奨) |
| カシューナッツ | 4.6% | 特定原材料(義務・2026年追加) |
| えび | 3.0% | 特定原材料(義務) |
| そば | 1.1% | 特定原材料(義務) |
| かに | 0.4% | 特定原材料(義務) |
母数は六千三十三例。ここに載せていない品目として大豆とマカダミアナッツが一・三パーセント、キウイフルーツが一・一パーセントあり、残りは「その他」になる。セロリは項目として現れない。
ウスターソース類の原材料として日本農林規格が認めているのは、野菜及び果実を含む九つの区分だった。どの野菜を使うかまでは規格が縛っていないので、セロリを配合したウスターソースが規格に適合することは十分にありうる。その場合でも、日本の表示では野菜の名前が個別に出るとは限らない。同じ製品がEUで売られれば、セロリの名前は必ず表示に現れる。
なお、義務の側に加わったカシューナッツには二年間の経過措置が置かれているので、店頭には旧い表示の商品がしばらく残る。添加物の表示のように用途名を併記する仕組みとは別の話で、アレルゲンは物質名そのものを出すかどうかが問われる(添加物側の書き方は用途名併記の記事で整理している)。
バーで出す一杯に表示義務はない|第一条ただし書と第四十四条

ここまで見てきたのは、容器に入って売られる製品に付く表示の話だった。では、バーで作られて目の前に置かれる一杯はどうなるか。食品表示基準の第一条はこの府令は、食品関連事業者等が、加工食品、生鮮食品又は添加物を販売する場合について適用する。
としたうえで、ただし、加工食品又は生鮮食品を設備を設けて飲食させる場合には、第四十条の規定を除き、適用しない。
と続ける。飲食させる場合は、たった一条を残して適用から外れる。
残る第四十条が何かというと、食品関連事業者が牛肉(内臓を除く。以下この条において同じ。)であって生食用のものを容器包装に入れないで消費者に販売する場合には、次に掲げる事項が店舗の見やすい場所に表示されなければならない。
という規定で、生食用の牛肉についての注意喚起である。つまり飲食店の提供に対して食品表示基準が課しているのは、生肉に関する掲示だけだ。アレルゲンも、原材料名も、原料原産地も、制度としては求められていない。第三条第一項が表示事項を列挙する部分でも、販売する際という条件に設備を設けて飲食させる場合を除く、という括弧が付いている。
EUの側は同じ場面を別に扱う。第四十四条第一項はWhere foods are offered for sale to the final consumer or to mass caterers without prepackaging, or where foods are packed on the sales premises at the consumer’s request or prepacked for direct sale:
という書き出しで、続く(a)がthe provision of the particulars specified in point (c) of Article 9(1) is mandatory;
と定める。Article 9(1)(c)はアレルゲンの情報にあたる項目なので、包装のない食品や、その場で客の求めに応じて包んだ食品にも、アレルゲンだけは必ず伝えなければならない。同項の(b)は、それ以外の項目を各国の判断に委ねている。欧州委員会自身も、この規則の要点として包装されていない食品についてのアレルゲン情報の義務がレストランやカフェを含む旨を明記している。
情報が細るのは、客に出す最後の一段だけではない。ベースのウォッカは、店の棚に並ぶ市販のボトルの段階ですでに情報が少ない。食品表示基準の第五条が、酒類を販売する場合には原材料名とアレルゲンと原産国名の表示を要しない、と定めているからだ。この免除は飲食店に限らず、消費者が買う一本にもそのまま効いている。ウォッカのラベルにアレルゲンの記載が見当たらないのは、書き忘れではなく制度上そうなっている。
業務用の側にも特例がある。第十一条は、消費者に販売される形態となっていない加工食品について、設備を設けて飲食させる施設における飲食の用に供する場合は、原材料名と、食品関連事業者の氏名又は名称及び住所と、原料原産地名と、原産国名の表示が要らないとする。業務用の容器で届くトマトジュースやウスターソースでは、アレルゲンは残るが原材料名が消える。そして客に出す段で、第一条ただし書によって残りも外れる。
| 論点 | 日本(食品表示基準) | EU(規則1169/2011) |
|---|---|---|
| 線の引き方 | 設備を設けて飲食させるかどうか | 包装なしか、その場で包んだものか |
| 根拠 | 第一条ただし書 | 第四十四条第一項 |
| アレルゲンの情報 | 義務なし | 義務 |
| それ以外の事項 | 第四十条の生食用牛肉の掲示だけが残る | 加盟国が定めない限り不要 |
日本は飲食させるかどうかで、EUは包装の状態で線を引いており、そもそも切り口が違う。日本でも同じ店が瓶に詰めて持ち帰り用に売れば、飲食させる場合ではなくなる。
結果として、ロンドンのバーで出るブラッディマリーはセロリソルトやウスターソースに由来するセロリの情報を客に伝える必要があるのに対し、日本のバーの同じ一杯にはその義務がない。レシピが同じでも、客が受け取れる情報は制度の側で決まる。家で作るときにベースを選ぶ話はウォッカそのものを扱った記事にまとめてあるので、材料の性格を確かめたうえで組み立ててほしい。
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よくある質問
ブラッディマリーの度数はどのくらいですか?
IBAの分量で計算すると約12.0パーセントです。ウォッカ45ml、トマトジュース90ml、レモン果汁15mlの合計150mlに対し、40度のウォッカから来る純アルコールが18mlになるためです。実際は氷が溶けるぶん薄まるので、十二度前後を上限の目安と考えてください。
ウスターソースと中濃ソースと濃厚ソースは何が違うのですか?
日本農林規格が引いている線は粘度だけです。0.2 Pa・s 未満がウスターソース、0.2 Pa・s 以上 2.0 Pa・s 未満が中濃ソース、2.0 Pa・s 以上が濃厚ソースになります。用語及び定義の章に限れば、原料や製法による区分ではありません。ただし品質基準の側では、区分ごとに野菜及び果実の含有率と食塩分の上限が違います。
ソースの粘度はどうやって測るのですか?
JAS 0565:2025の試験方法には粘度の測り方が書かれていません。B型回転粘度計という機器名は、格付を行う事業者の設備要件を定めた別の告示に現れます。規格の本体で手順が示されているのは、無塩可溶性固形分と食塩分の二つです。
トマトジュースと名乗れる条件は何ですか?
トマト加工品の日本農林規格では、無塩可溶性固形分が4.5%以上であることが品質基準になっています。無塩可溶性固形分は、糖用屈折計の示度から食塩分を差し引いて得る数値です。
セロリはアレルギー表示の対象ですか?
日本では対象外です。義務の特定原材料九品目にも、推奨の二十品目にも入っていません。EUでは規則1169/2011の附属書IIに九番目の項目として挙げられており、表示が義務づけられています。
バーで出されるカクテルにアレルギー表示はありますか?
日本の食品表示基準は、設備を設けて飲食させる場合を第一条のただし書きで適用から外しています。残るのは生食用牛肉に関する第四十条だけです。EUでは第四十四条第一項により、包装のない食品にもアレルゲンの情報提供が義務づけられています。
最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)
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