ハイランドパークの種類と定価|12年・15年・18年の違い
スコットランドの北東の沖に浮かぶオークニー諸島。その島のカークウォールという町に、1798年から続く蒸溜所があります。甘いはちみつのような香りと、控えめな煙の香りが同時に感じられるのが、この島のシングルモルトの持ち味です。
このページでは、日本の輸入元である三陽物産の製品ページと紹介ページ、蒸溜所の公式サイトを出典に、いま日本で売られている3本の熟成年数の違いと、希望小売価格、製法、味わいを整理しました。あわせて、当店に在庫のあるハイランドパーク8商品の内訳と、当店の販売価格を希望小売価格と並べた表を載せています(2026年9月25日時点)。
ハイランドパークとは|オークニー諸島のシングルモルト

ハイランドパークは、オークニー諸島のハイランドパーク蒸溜所がつくるシングルモルトウイスキーです。輸入元の三陽物産は紹介ページで、蒸溜所は地元の教会の牧師でウイスキーの密造者でもあったマグナス・ユンソンが設立し、1798年に最初のウイスキー製造免許を取得したと説明しています。同じページでは、オークニーを「およそグリーンランドの最南端と同緯度に位置する」土地と紹介しています。
島は風が強く木が育ちにくい一方、夏になるとヘザー(ヒース)の紫の花が広がります。このヘザーが長い年月をかけて積もった泥炭(ピート)で麦芽を乾かすことが、香りの個性につながっています。三陽物産は「世界で唯一、このオークニーのヒースで風味づけされたピートを使っている蒸溜所」と書いています。これは輸入元の説明で、当店が独自に確かめたものではありません。
輸入元は三陽物産
酒類専門誌WANDSの2020年3月の記事によると、三陽物産がハイランドパークの取り扱いを始めたのは2020年1月です。同じ記事は、1997年にエドリントン社とウィリアム・グラント社の共同出資会社「1887カンパニー」が蒸溜所を買収したとも伝えています(2020年時点の記事です)。国内でハイランドパークの価格や仕様を確かめるときは、三陽物産のページを見るのが近道です。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
初めて選ぶなら、まず12年で「はちみつの甘さと軽い煙」の組み合わせが好みに合うかを確かめてから、15年や18年に進むと失敗が少なくなります。
現行ラインナップ|12年・15年・18年の違い

三陽物産のハイランドパーク紹介ページの商品紹介に並んでいるのは、12年・15年・18年の3本です(2026年9月25日確認)。いずれも700mlで、度数は12年が40%、15年が44%、18年が43%です。紹介ページでは、新しいパッケージには繊細な木目がデザインされていると説明されています。一方、同じ三陽物産の製品ページでは、12年は「ヴァイキング・オナー」、15年は「ヴァイキング・ハート」、18年は「ヴァイキング・プライド」という名前で載っています。ラベルに「VIKING HONOUR」と書かれた12年も流通しており、当店の12年の一方もこのラベルです。
| 熟成年数 | 度数・容量 | 輸入元の紹介ページの見出し | 主に使う樽(輸入元の説明) |
|---|---|---|---|
| 12年 | 40%・700ml | スパイシーかつ、なめらかなフレーバー | ファーストフィルのシェリーシーズニングのヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽に、リフィルカスク |
| 15年 | 44%・700ml | リッチで複雑 | 紹介ページではファーストフィルのシェリーシーズニングのアメリカンオーク樽が主。ヨーロピアンオーク樽とリフィルカスクを合わせる(製品ページの説明は下記) |
| 18年 | 43%・700ml | フルボディかつ洗練された味わい | ファーストフィルのシェリーシーズニングのヨーロピアンオーク樽の原酒の比率が高い |
12年
12年は、三陽物産によると1970年代に蒸溜所が主力商品として初めて発売したボトルです。紹介ページでは「入門にうってつけの1本」とされ、サンフランシスコ ワールドスピリッツチャレンジ2024のダブルゴールドなどの受賞歴が並んでいます。
15年
15年は、紹介ページの説明では、ほかの2本と違ってアメリカンオークのシェリー樽が中心です。ただし同じ三陽物産の製品ページ(ヴァイキング・ハート)は「ファーストフィルのヨーロピアンオーク・シェリー樽を贅沢に使用し」と書き始めており、ページによって書き方が違います。度数は44%と少し高めで、三陽物産は「フレーバーがより生き生きと鮮明に感じられるように」するためと説明しています。製品ページには、ボトルにリサイクルできるセラミックを使っているとも書かれています。
18年
18年は、三陽物産の紹介ページが、蒸溜所のなかで最も多くの賞を受けたウイスキー(「私たちの最多受賞歴を誇るウイスキー」)と紹介するボトルです。製品ページには、Spirits Journal誌の「ベスト・スピリッツ・イン・ザ・ワールド」に2度選ばれたとあります。輸入元は18年の味わいとして、焼いたチェリー、ダークチョコレート、はちみつに塩などを挙げています。
「ハイランドパークの種類と定価|12年・15年・18年の違い」に関連するおすすめ商品
ここではハイランドパークの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
希望小売価格はいくら?輸入元の製品ページで確かめる

2026年9月25日に三陽物産の製品ページを確認したところ、希望小売価格は12年が6,000円、15年が15,000円、18年が21,000円、トリスケリオンが22,000円でした。いずれも税別です。紹介ページ(新しいパッケージの写真が載っているページ)には価格の記載がなく、価格が載っているのは同じサイトの個別の製品ページ(12年・15年・18年は「ヴァイキング」の名前付き)です。
このページの以前の版では「オープン価格のため定価の表記はない」と書いていましたが、輸入元の製品ページに希望小売価格が載っていたため訂正しました。
税別と税込
| 商品 | 希望小売価格(税別・三陽物産) | 税込に直した額(当店計算) |
|---|---|---|
| 12年 ヴァイキング・オナー | 6,000円 | 6,600円 |
| 15年 ヴァイキング・ハート | 15,000円 | 16,500円 |
| 18年 ヴァイキング・プライド | 21,000円 | 23,100円 |
| トリスケリオン | 22,000円 | 24,200円 |
税込の額は、税別価格に消費税10%を加えて当店が計算したもので、製品ページには書かれていません。店頭やネットの価格は税込のことが多いので、比べるときは税込に直してからにすると取り違えが起きません。
2020年の取り扱い開始時との比較
酒類専門誌WANDSの2020年3月の記事は、取り扱い開始時の参考小売価格を、12年ヴァイキングオナーが4,200円、18年ヴァイキングプライドが15,000円と伝えています(税別か税込かは記事に書かれていません)。現在の製品ページの価格と比べると、12年は4,200円から6,000円へ約1.43倍、18年は15,000円から21,000円へ1.4倍です。いつ改定されたかは、今回確かめた資料からは分かりませんでした。
当店の在庫と価格|新旧デザインの12年と18年

当店で商品名に「ハイランドパーク」が入り、在庫があってオンラインストアで見られる商品は8商品でした(2026年9月25日18:28時点)。このうち蒸溜所のオフィシャルボトルが4商品、独立瓶詰業者(ボトラーズ)のボトルが4商品で、販売価格は5,500円から220,000円です。
| 商品(当店ページ) | 熟成年数 | 希望小売価格を税込に直した額(当店計算) | 当店の販売価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 12年(現行デザイン) | 12年 | 6,600円 | 5,500円 |
| 12年(ヴァイキング・オナー) | 12年 | 6,600円 | 5,830円 |
| 18年(ヴァイキング・プライド) | 18年 | 23,100円 | 16,000円 |
| 25年 スプリング 2019 リリース | 25年 | 製品ページになし | 126,500円 |
12年と18年は、当店の販売価格が、希望小売価格を税込に直した額より低くなっています。18年なら差は7,100円です。25年は三陽物産の製品ページの一覧に見当たらないため、希望小売価格とは比べていません。これは当店の価格を示したもので、市場全体の価格を示すものではありません。当店の価格は仕入れや在庫によって変わります。
12年は新旧2つのデザインがある
当店の12年は2種類あります。商品名に「白ラベル」と入っている12年は、商品写真のラベルと箱が、三陽物産の紹介ページ(12年のページ)に載っている現行デザインと同じです。もう一方の12年は「VIKING HONOUR」と書かれた以前のデザインです。販売価格は現行デザインが5,500円、ヴァイキング・オナーが5,830円です。
このページの以前の版では、白いラベルの12年を「旧仕様・古酒系」と紹介していましたが、写真を見直したところ現行のデザインだったため訂正しました。
比較表20本の選び方
比較表には、在庫のあるハイランドパーク8本に加えて、同じオークニー諸島のスキャパ、島のモルトのタリスカーとアラン、アイラ島のラフロイグ・ラガヴーリン・アードベッグ・ボウモア・カリラ、シェリー樽のマッカランを入れました。ハイランドパークと同じ予算で、煙の強さや樽の違いを見比べられるようにするためです。
製法の特徴|ヘザーのピート・床で返す麦芽・シェリー樽

ホビスター湿原のピート
蒸溜所の公式サイト(A different by nature craft)によると、ピートはカークウォールの蒸溜所から数マイルのホビスター湿原(Hobbister Moor)で採っています。三陽物産の紹介ページも、ホビスター湿原ではヘザーが生い茂り、それが何千年もかけて堆積してピートに甘い香りをもたらすと説明しています。
手で返して乾かす麦芽
公式サイトは、大麦を今も蒸溜所で手で返して乾かしていると書いています。床に広げた大麦を人の手で返しながら発芽させる方法で、フロアモルティングと呼ばれます。酒類専門誌WANDSの2020年3月の記事は、フロアモルティングを続けているのはスコットランド全体でも6蒸溜所だけで、ハイランドパークはそのひとつだと伝えています(2020年時点の記事です)。
シェリーで風味づけた樽
公式サイトによると、熟成にはヨーロピアンオークとアメリカンオークの樽を使い、樽は詰める5年ほど前から、提携する樽工房とシェリーのボデガで乾燥とシェリーでの風味づけが行われます。三陽物産の紹介ページは、ウイスキーの風味は樽が60%を占め、色は100%樽の影響だと書いています。以前の版にあった「カスクハーモナイゼーション」という工程名は、今回確かめた公式の説明に見当たらなかったため外しました。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
ハイランドパークの煙が甘く感じられるのは、ヘザーが積もってできたピートを使うから、というのが輸入元の説明です。煙の強いアイラ島のモルトと飲み比べると、香りの違いが分かりやすくなります。
味わいの違い|輸入元のテイスティングノートで比べる

三陽物産の紹介ページに載っている「味わい」の項目を、熟成年数ごとに並べました。
| 熟成年数 | 輸入元の紹介ページの「味わい」 | 輸入元が挙げる相性のよい料理 |
|---|---|---|
| 12年 | ダイダイ、ヘザーハニー、スパイスたっぷりのフルーツケーキ、ヘザーピートスモーク | ジビエ、ジンジャーブレッド、ブリーのようなソフトチーズ、スイートチリのチップス |
| 15年 | はちみつ漬けのパイナップル、バニラビーンズ、トーストしたシナモン、レモンの皮、ヘザーピートスモーク | ハワイアンピザ、ローストしたサーモンとアスパラガス |
| 18年 | 焼いたチェリー、ダークチョコレート、はちみつに塩、オレンジの皮、ヘザーピートスモーク | スパイシーなチャツネとハム、キルシュトルテ |
3本とも最後に「ヘザーピートスモーク」が入っているのが共通点です。そのうえで、12年は柑橘とはちみつ、15年はバニラとパイナップル、18年はチェリーやチョコレートと、熟成年数と樽の違いで甘さの種類が変わっていきます。製品ページの12年の説明には「ナチュラルカラー」とも書かれています。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
15年は紹介ページの説明ではアメリカンオークのシェリー樽が中心で、味わいにもバニラビーンズが挙がっています。12年と18年の「間」というより、バニラ寄りの別の一本と考えると選びやすくなります。
定番以外のボトル|トリスケリオン・オーディン・ボトラーズ

輸入元の製品ページに載るほかのボトル
三陽物産の製品ページには、定番の3本のほかに、カスクストレングス No.2、ヴァルクヌート、ヴァルファーザー、トリスケリオンが載っています。トリスケリオンは、歴代のマスター・ウイスキーメーカーであるゴードン・モーション氏、マックス・マクラーレン氏、ジョン・ラムゼイ氏の3人が選んだ樽をヴァッティングしたもので、度数45.1%、希望小売価格は22,000円(税別)です。
当店にはトリスケリオンと、ヴァルハラ・コレクションの名で出た16年オーディンの商品ページがありますが、2026年9月25日時点ではどちらも在庫がありません。以前の版では「神話シリーズは終売後に市場価格が上がる傾向が強い」と書いていましたが、根拠を示せないため外しました。
当店にあるボトラーズのハイランドパーク
蒸溜所以外の会社が樽を買い取って瓶詰めしたボトルは、ボトラーズと呼ばれます。2026年9月25日時点で当店にあるボトラーズのハイランドパークは次の4本です。
| 商品(当店ページ) | 当店の商品名にある度数・容量 | 当店の販売価格 |
|---|---|---|
| キングスバリー 8年 | 700ml | 44,000円 |
| ウイスキーギャラリー 2003 17年 | 700ml | 44,000円 |
| オールド&レア 22年 2000 リフィルバレル | 56.9%・700ml | 77,000円 |
| サマロリ 1980 | 45%・750ml | 220,000円 |
ボトラーズのボトルは、樽の選び方や瓶詰めの度数がオフィシャルボトルとは別に決められるため、同じ蒸溜所の原酒でも別のウイスキーとして選ぶのが基本です。以前の版の表では、オールド&レア 22年の度数を50.6%としていましたが、当店の商品名は56.9%のため訂正しました。
ほかのシングルモルトと比べる|スキャパ・島・アイラ

同じオークニー諸島には、もうひとつスキャパ蒸溜所があります。スキャパの公式サイトによると、スキャパ・フローという湾を見下ろす場所にあり、10年・16年・21年を出しています。当店にはスキャパ グランサ(7,480円)があります。
島のモルトには、スカイ島のタリスカーやアラン島のアランもあります。煙の強さを比べるならアイラ島のモルトが目安になり、アイラモルトの「アイラ」とはやピートウイスキーの選び方で詳しく扱っています。銘柄ごとの話はタリスカー18年の評価、ラフロイグ10年の飲み方、ラガヴーリン16年の定価にまとめています。
シェリー樽の甘さで選ぶなら、マッカランも比べる相手になります。18年どうしで比べたい方はマッカラン18年の定価と価格推移を、シェリー樽そのものについてはシェリーカスクとはをご覧ください。
飲み方と料理の合わせ方|ストレートからハイボールまで

| 飲み方 | やり方 | ポイント |
|---|---|---|
| ストレート | グラスに少量を注ぎ、常温で | 甘さと煙の重なりを確かめやすい |
| トワイスアップ | ウイスキーと同量の常温の水で割る | 香りが開き、アルコールの刺激がやわらぐ |
| ロック | 大きめの氷に注ぐ | 冷えて甘さが引き締まる。溶けるにつれて味が変わる |
| ハイボール | 冷やした炭酸で割る | 軽くなり、食事に合わせやすい |
料理との合わせ方は、上の味わいの表にあるとおり、三陽物産が熟成年数ごとに提案しています。12年はソフトチーズやジンジャーブレッド、15年はサーモン、18年はチャツネとハムといった具合で、飲み方の表は一般的な目安で、料理の組み合わせは輸入元の提案です。
口のすぼまったグラスを使うと香りが集まりやすくなります。割り方はトワイスアップとはで、グラスの選び方はウイスキーグラスの種類と選び方で紹介しています。お酒は20歳になってから、適量を楽しんでください。
ハイランドパークについてよくある質問

ハイランドパークはどこのウイスキーですか?
スコットランドの北東の沖にあるオークニー諸島の、カークウォールにある蒸溜所のシングルモルトです。輸入元の三陽物産によると、1798年に最初のウイスキー製造免許を取得しました。
ハイランドパークの定価はいくらですか?
三陽物産の製品ページ(2026年9月25日確認)では、希望小売価格は12年が6,000円、15年が15,000円、18年が21,000円です(いずれも税別)。消費税10%を加えると、それぞれ6,600円、16,500円、23,100円になります。
12年・15年・18年はどう違いますか?
度数は12年が40%、15年が44%、18年が43%です。三陽物産の説明では、12年はヨーロピアンオークとアメリカンオークのシェリー樽、15年は紹介ページではアメリカンオークのシェリー樽が中心、18年はヨーロピアンオークのシェリー樽の原酒の比率が高くなっています。
ヴァイキング・オナーと現行の12年は違うものですか?
三陽物産の製品ページでは12年が「ヴァイキング・オナー」の名前で載っており、紹介ページには木目をデザインした新しいパッケージの12年が載っています。中身がどう違うかは、今回確かめた資料には説明がありませんでした。当店では両方のデザインの12年を扱っています。
ハイランドパークはスモーキーですか?
どの熟成年数の説明にも「ヘザーピートスモーク」が入っていますが、輸入元の説明では12年のフィニッシュは「ほのかなスモーク」とされています。はちみつのような甘さと一緒に感じる、控えめな煙の香りです。
ハイランドパークはどこで買えますか?
酒販店やオンラインショップで扱われています。当店では2026年9月25日時点で、12年・18年・25年のオフィシャルボトルと、ボトラーズのボトルを合わせて8商品を扱っています。
スコッチ全体の地域や種類については、スコッチウイスキーとはもあわせてご覧ください。




























