グラスホッパーとは 度数16.00%とリキュールベース日本一の理由

グラスホッパーとは 度数16.00%とリキュールベース日本一の理由

グラスホッパーは、カカオとミントのリキュールに生クリームを合わせた緑のショートカクテルです。日本バーテンダー協会が毎年発表している人気調査では、リキュールを土台にした短いカクテルの分野で一番に選ばれました。この記事は、メーカーと業界団体が公表している資料をその場で取得し、度数や分量が本当にそう書かれているのかを一つずつ確かめながら書いています。

リキュールで作るショートカクテルの日本一に選ばれている

リキュールで作るショートカクテルの日本一に選ばれている
グラスホッパーは食後に供される緑のショートカクテルです

グラスホッパーは、カカオ系リキュールとミント系リキュールに生クリームを合わせてシェイクする緑色のカクテルです。スピリッツを一滴も使わず、リキュールだけがアルコールの供給源になります。

一般社団法人日本バーテンダー協会が2026年5月12日に発表した「N.B.A.カクテル・ランキング2026」で、この一杯はショート・カクテル部門のリキュール・ベース1位に選ばれています。調査期間は2026/1/5~2026/02/28で、調査方法は同協会の公式サイトの専用フォームからの投票でした。総評の逐語はリキュール・ベースのショー ト・カクテルでは“グラス・ホッパー” が やはりダントツの1位となりました。です(原文の空白と改行の位置もそのまま引いています)。

N.B.A.カクテル・ランキング2026のショート・カクテル部門
ベース 1位 2位 3位
ジン ギムレット マティーニ ホワイト・レディ
ウォッカ バラライカ コスモポリタン 雪国
ラム ダイキリ エックス・ワイ・ジィ ネバダ
テキーラ マルガリータ ブロードウェイ・サースト モッキンバード
ウイスキー マンハッタン ニューヨーク ロブ・ロイ
ブランデー サイドカー アレキサンダー ジャック・ローズ
リキュール グラスホッパー バレンシア ブルドッグ

同じ表の中にある兄弟分と対戦相手

同じショート・カクテル部門を横に見ると、ブランデー・ベースの2位にアレキサンダーが入っています。アレキサンダーはブランデーとカカオ系リキュールと生クリームで作るので、グラスホッパーのミントをブランデーに置き換えた関係にあたります。リキュール・ベースの3位にはブルドッグが入りました。

ロング・カクテル部門のリキュール・ベースは1位スプモーニ、2位カンパリソーダ、3位チャイナブルーで、総評は苦味のあるカクテルが人気のようですと結んでいます。同じリキュール・ベースでも、ショートは甘い一杯が、ロングは苦い一杯が選ばれているということです。

国際バーテンダー協会での位置づけ

国際バーテンダー協会の公式カクテルは102品で、ザ・アンフォゲッタブルズ・ザ・コンテンポラリー・ザ・ニューエラの3部門にちょうど34品ずつ分かれています。グラスホッパーはこのうちザ・コンテンポラリーに入っており、一覧を実際に取得して数えたところ、アレキサンダーとスティンガーはザ・アンフォゲッタブルズのほうに入っていました。

ミントを使う点でスティンガーと、生クリームを使う点でアレキサンダーと近い一杯なのに、部門は別になっています。「不朽の名作に入っている古典」という説明を見かけたら、この分類を確認してみてください。

公式レシピは20mlずつの1対1対1で国内と海外が一致する

公式レシピは20mlずつの1対1対1で国内と海外が一致する
3つの材料が同じ量になる珍しいレシピです

グラスホッパーの公式レシピは2つあります。国際バーテンダー協会のものと、アサヒビールがカクテルガイドで公開しているものです。この2つを並べると、材料の分量が1mlも違いません。

国際バーテンダー協会とアサヒビールの公式レシピを並べる
項目 国際バーテンダー協会 アサヒビール
カカオ系リキュール 20 ml Crème de Cacao (White) ボルス クレーム・ド・カカオ ホワイト 20ml
ミント系リキュール 20 ml Crème de Menthe (Green) ボルス ペパーミントグリーン 20ml
生クリーム 20 ml Fresh Cream 生クリーム 20ml
合計 60ml 60ml
製法 Shake briskly for few seconds. シェイク
グラス chilled cocktail glass(Method本文中) カクテルグラス
度数の記載 なし 16.00%
ガーニッシュ N/A, optional mint leave. 記載なし

国際バーテンダー協会の材料欄は20 ml Crème de Cacao (White)20 ml Crème de Menthe (Green)20 ml Fresh Creamの3行です。アサヒビールのレシピは、ボルス クレーム・ド・カカオ ホワイト20ml、ボルス ペパーミントグリーン20ml、生クリーム20mlで、合計はどちらも60mlになります。

分量が一致するのは珍しい

同じカクテルでも、公式間で分量が割れることのほうが多いのが実情です。たとえばアレキサンダーは、国際バーテンダー協会の材料の合計が90mlなのに対してアサヒビールのレシピは60mlで、同じ名前の同じグラスでも注がれる量が1.5倍違います。グラスホッパーはその例外にあたります。

そのため「黄金比」を探す必要がありません。ふたつの公式が同じ1対1対1を示している以上、そこから外れた比率を「正解」として書く根拠は見当たらないということです。なお「黄金比」という語自体は、アサヒビールのカクテルガイドの検索でも国際バーテンダー協会の英文でも見つかりませんでした。

作り方の記述も同じ方向を向いている

国際バーテンダー協会の手順はPour all ingredients into shaker filled with ice.Shake briskly for few seconds. Strain into chilled cocktail glass.の2段落3文です。アサヒビールは材料を十分にシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。と書いています。どちらも短く強く振ることと、カクテルグラスを使うことで一致しています。

公式レシピの記述だけで組み立てた手順
すること 根拠
1 シェーカーとカクテルグラスを冷やす 国際バーテンダー協会の手順はStrain into chilled cocktail glass.で、冷やしたグラスを前提にしている
2 カカオ系リキュール20mlを入れる 無色のホワイトを使うのが両協会共通
3 ミント系リキュール20mlを入れる 緑色はここで決まる
4 生クリーム20mlを入れる 3つの材料がすべて同じ量になる
5 氷を入れて短く強くシェイクする 国際バーテンダー協会の記述はShake briskly for few seconds.
6 グラスに注ぐ アサヒビールの記述は材料を十分にシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。
7 好みでミントの葉を添える 国際バーテンダー協会のガーニッシュ欄はN/A, optional mint leave.で任意

ガーニッシュについては、国際バーテンダー協会の欄がN/A, optional mint leave.で、「なし。任意でミントの葉」という書き方です。原文は葉が単数形の綴りになっていますが、そのまま引いています。アサヒビールのレシピにはガーニッシュの欄自体がありません。

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ここではその他スピリッツの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。

ミント系とカカオ系のリキュールを実際の在庫と並べて見る

ミント系とカカオ系のリキュールを実際の在庫と並べて見る
銘柄によって度数も色も変わります

公式レシピが指定しているのは「カカオ系リキュール(無色)」と「ミント系リキュール(緑)」という種類までで、銘柄は決まっていません。アサヒビールのレシピだけがボルスの2本を名指ししています。

下の一覧は、その2系統を軸に、同じ食後向けの甘口リキュールと、日本バーテンダー協会のカクテル名一覧に登録されている派生カクテルの材料までを並べたものです。度数は各ブランドの表示に基づきます。価格は銘柄によって公表状況が分かれるため数値を載せていません。

グラスホッパーに使うミント系・カカオ系リキュールと派生の材料30銘柄
グラスホッパーの公式レシピが指定するのはミント系リキュールとカカオ系リキュールと生クリームの3つだけです。この表はその2系統を中心に、同じ食後向けの甘口リキュールと、日本バーテンダー協会のカクテル名一覧に登録されている派生カクテルの材料までを30本並べたものです。度数は各ブランドの表示に基づきます。価格は銘柄によって公表状況が分かれるため数値を載せておらず、最安値を案内する一覧ではありません。リンクサス酒販に在庫がある銘柄は各リンクから状態と価格を確認できます(2026年8月1日時点)。
価格は 2026/08/24 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
1 ジェット27 ペパーミントリキュール 700ml 21%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

ミントリキュールの世界的な定番銘柄のひとつ。緑色の主役に使われる。

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2 ジェット31 ホワイトミントリキュール 700ml 24%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

ジェット27の無色版。色を付けずに清涼感を足せる。

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ボルス ペパーミント グリーン 700ml 24%3 ボルス ペパーミント グリーン 700ml 24%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
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アサヒビールが参考小売価格を公表しているボルスの緑ミント。

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ボルス ペパーミント ホワイト 700ml 24%4 ボルス ペパーミント ホワイト 700ml 24%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
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ボルスの無色ミント。輸入元アサヒビールの国内ラインアップには掲載がない。

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5 デカイパー クレーム ド ミント グリーン 700ml 24%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
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オランダのデカイパーの緑ミント。甘さがしっかり出るタイプ。

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6 デカイパー クレーム ド ミント ホワイト 700ml 24%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

デカイパーの無色ミント。甘口でクリームと相性良好。

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7 ジファール メント パスティーユ 700ml 24%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

フランス・アンジェのホワイトミント。香りが上品でクリームに馴染む。

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8 サントリー ヘルメス ペパーミント 720ml 25%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

サントリーの国産洋酒ブランド。和製カクテル史の一本。

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9 ドーバー ペパーミント グリーン 700ml 25%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

国産ドーバーの業務用定番。手頃で扱いやすい。

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ブランカメンタ 700ml 28%10 ブランカメンタ 700ml 28%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

伊フェルネットにミントを利かせた苦味系。大人の選択肢。

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11 テンプス フュジット クレーム ド マント 700ml 28%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
ミント系リキュールはメーカー希望小売価格が公表されている銘柄と公表されていない銘柄が混在するため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

19世紀の処方を参照した米国のクラフト。天然ミント主体の造り。

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ボルス クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 24%12 ボルス クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 24%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

アサヒビールが参考小売価格を公表している無色のカカオリキュール。

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13 ボルス クレーム ド カカオ ブラウン 700ml 24%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

焙煎感のある褐色カカオ。アレクサンダー系に。

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14 デカイパー クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 24%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

デカイパーの無色カカオ。甘口で生クリームに馴染む。

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15 ドーバー クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 25%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

国産の手頃な無色カカオ。製菓にも使える万能型。

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16 ジファール クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 25%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

仏ジファールの上質カカオ。香りの透明感が際立つ。

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17 ゴディバ チョコレートリキュール 750ml 15%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

高級チョコブランドの濃厚リキュール。デザート感を強化。

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18 モーツァルト ホワイトチョコレート 500ml 15%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

ザルツブルクの白チョコリキュール。クリーミーな甘さ。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
19 モーツァルト ダークチョコレート 500ml 17%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
カカオ系リキュールも希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、この表では相場の数値を載せていません。ボルスの2本だけは輸入元アサヒビールが参考小売価格を公表しています。
💎 プロのおすすめ

カカオ感の強いビター系。甘さを締めたいときに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム 700ml 17%20 ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム 700ml 17%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
この銘柄はグラスホッパーそのものの材料ではなく、比較・派生の参考として並べています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

アイリッシュウイスキーに乳製品を合わせたクリームリキュールの定番。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
シェリダン コーヒーレイヤード リキュール 500ml 15.5%21 シェリダン コーヒーレイヤード リキュール 500ml 15.5%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
この銘柄はグラスホッパーそのものの材料ではなく、比較・派生の参考として並べています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

黒と白の二層が美しいアイルランド産。見た目で魅せる。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
22 ラムチャタ ホースチャタ クリーム 750ml 13.75%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
この銘柄はグラスホッパーそのものの材料ではなく、比較・派生の参考として並べています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

シナモン香る米国のラムクリーム。変わり種の甘口。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
カルーア コーヒーリキュール 700ml 20%23 カルーア コーヒーリキュール 700ml 20%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
この銘柄はグラスホッパーそのものの材料ではなく、比較・派生の参考として並べています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

コーヒーリキュールの定番。カカオを置き換えると味が大きく変わる。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ディサローノ アマレット 700ml 28%24 ディサローノ アマレット 700ml 28%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
この銘柄はグラスホッパーそのものの材料ではなく、比較・派生の参考として並べています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

杏仁香るイタリアの定番。デザートカクテルの名脇役。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
フランジェリコ ヘーゼルナッツ リキュール 700ml 20%25 フランジェリコ ヘーゼルナッツ リキュール 700ml 20%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
この銘柄はグラスホッパーそのものの材料ではなく、比較・派生の参考として並べています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

修道士ボトルのヘーゼルナッツ。チョコ系と好相性。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
モリナリ サンブーカ エクストラ 700ml 40%26 モリナリ サンブーカ エクストラ 700ml 40%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
この銘柄はグラスホッパーそのものの材料ではなく、比較・派生の参考として並べています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

イタリアのアニス系食後酒。清涼感つながりで飲み比べ。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
スミノフ ウォッカ レッド 750ml 40%27 スミノフ ウォッカ レッド 750ml 40%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
スピリッツ類は派生カクテルの材料として参考掲載しています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

ウオッカ・グラスホッパー用のウォッカ。クセのないクリアな味わい。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
タンカレー ロンドン ドライジン 750ml 47.3%28 タンカレー ロンドン ドライジン 750ml 47.3%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
スピリッツ類は派生カクテルの材料として参考掲載しています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

4種ボタニカルの英国名門。ジン版アレクサンダーに。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ヘネシー ベリースペシャル 700ml 40%29 ヘネシー ベリースペシャル 700ml 40%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
スピリッツ類は派生カクテルの材料として参考掲載しています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

兄弟カクテルのアレキサンダー用。コニャックの入門グレード。

¥4,400リンクサス最安 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
バカルディ スペリオール ホワイトラム 750ml 40%30 バカルディ スペリオール ホワイトラム 750ml 40%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
スピリッツ類は派生カクテルの材料として参考掲載しています。相場の数値は載せていません。
💎 プロのおすすめ

ミントつながりのモヒート用。白ラムの世界標準。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取

この表はグラスホッパーの材料選びと派生の見取り図を示すもので、価格を比較するための表ではありません。ミント系・カカオ系リキュールはメーカー希望小売価格の公表状況が銘柄ごとに分かれるため、相場の数値は掲載していません。輸入元が参考小売価格を公表しているのはボルスの2本で、どちらも700ml・アルコール分24%・税別1,940円です。「最安」の表示はリンクサス酒販に在庫がある行へ一律に付くもので、他店との価格比較を示すものではありません。在庫と価格は変動します(2026年8月1日時点)。

リンクサス酒販の在庫から、グラスホッパーの周辺で使えるボトルを並べています。ミント系とカカオ系のリキュールは在庫が入れ替わりやすいため、その他スピリッツのコレクションから最新の状態を確認してください。

カクテル全般の分類や度数の目安はカクテルの種類一覧カクテルの度数一覧にまとめています。チョコレート系のリキュールだけを見たい場合はチョコレートリキュールの解説が近い内容です。

度数16.00%は材料の公表値だけで計算し直せる

度数16.00%は材料の公表値だけで計算し直せる
度数はレシピと商品情報の2ページを突き合わせて確かめられます

アサヒビールが公表しているグラスホッパーのアルコール度数は16.00%です。この数字は、同社が別のページで公表している材料の度数から計算し直せます。

アサヒビールの公式レシピ(ID 1010400439)の分量と、同社の商品情報ページに載るアルコール分
材料 分量 アルコール分 純アルコール量
ボルス クレーム・ド・カカオ ホワイト 20ml 24% 3.8g
ボルス ペパーミントグリーン 20ml 24% 3.8g
生クリーム 20ml アルコール分なし 0g
合計 60ml 16.00% 7.6g

計算は単純です。20ml×24%と20ml×24%を足して、完成量の60mlで割ります。(20×24+20×24)÷60=16.00。生クリームはアルコールを含まないので、体積だけが分母に入ります。

度数はレシピのページには書かれていない

ここで注意が要るのは、24%という数字がレシピのページには載っていないことです。アサヒビールはレシピをカクテルガイドで、材料の度数を「商品情報」で公開しており、役割が分かれています。ボルス クレーム・ド・カカオ ホワイトの24%も、ボルス ペパーミントグリーンの24%も、商品情報ページの記載です。

アサヒビールが商品情報ページで公表しているスペック
商品 アルコール分 内容量 参考小売価格 JANコード
ボルス クレーム・ド・カカオ ホワイト 24% 700ml 1,940円(税別) 8716000964960
ボルス ペパーミントグリーン 24% 700ml 1,940円(税別) 8716000965417
ガリアーノ オーセンティコ 42%以上43%未満 700ml 5,940円(税別) 8716000967169

純アルコール量の算式も同社が公表しています。逐語は純アルコール量(g) = 内容量(ml) × アルコール分(%)/100 × 0.8です。この式に20mlと24%を入れると3.84gになり、表示されている3.8gと一致します。

合計が7.6gと7.7gに分かれる理由

アサヒビールのページは材料ごとに3.8gと3.8gを併記しているので、表示どおり足すと7.6gです。一方で丸めずに3.84g+3.84g=7.68gを計算してから小数第1位にすると7.7gになります。0.1gの差は丸める順番の違いで、どちらかが誤りというわけではありません。この記事では、公表されている表示値をそのまま足した7.6gを使います。

1杯の純アルコール量7.6gは1日の目安の4割近い

1杯の純アルコール量7.6gは1日の目安の4割近い
度数の低さと飲みやすさは別の話です

アサヒビールの商品情報ページには、純アルコール量の算式と一緒に厚生労働省が推進する「健康日本21」のなかでは「節度ある適度な飲酒として、1日平均の純アルコールは20g程度」としております。という注記が入っています。この20gを分母にすると、グラスホッパー1杯は38.0%にあたります。

1杯の純アルコール量と、健康日本21が示す1日平均20gに占める割合
カクテル 公表度数 純アルコール量 20gに占める割合
グラスホッパー 16.00% 7.6g 38.0%
グリーンホッパー 16.00% 5.8g 29.0%
ゴールデンキャデラック 22.00% 10.5g 52.5%
ホワイトカカオミルク 8.00% 5.8g 29.0%

度数16.00%という数字だけを見ると軽そうに感じますが、完成量60mlのうち40mlが24%のリキュールで、割り材が一滴も入りません。同じ甘いカクテルでも、ソーダやジュースで割るロングカクテルとは中身の密度が違います。

度数が同じでも純アルコール量は同じではない

この表でわかりやすいのがグリーンホッパーです。度数は16.00%でグラスホッパーとまったく同じなのに、純アルコール量は5.8gで、20gに占める割合は29.0%まで下がります。分量が15mlずつになり完成量が45mlになるからです。

度数は濃さの指標であって量の指標ではありません。何杯飲んだかを考えるときは、度数ではなくグラムで数えるほうが実態に合います。

グリーンホッパーとの違いは技法とグラスだけ

グリーンホッパーとの違いは技法とグラスだけ
同じ材料でも仕上げ方で別のカクテルになります

アサヒビールのカクテルガイドには、グラスホッパーとよく似た名前のグリーンホッパーというレシピもあります。材料は3つとも同じ、比率も1対1対1で同じ、度数も16.00%で同じです。

違うのは3点だけです。分量が15mlずつになること、製法がシェイクではなくビルドであること、グラスがカクテルグラスではなくリキュールグラスであることです。作り方の逐語は材料を順にフロートしてプースカフェスタイルに仕上げます。で、混ぜずに層にします。

ボルス クレーム・ド・カカオ ホワイトを使うアサヒビールの公式レシピ4件
カクテル 材料と分量 完成量 公表度数 純アルコール量 製法 グラス
グラスホッパー クレーム・ド・カカオ ホワイト 20ml+ペパーミントグリーン 20ml+生クリーム 20ml 60ml 16.00% 7.6g シェイク カクテルグラス
グリーンホッパー クレーム・ド・カカオ ホワイト 15ml+ペパーミントグリーン 15ml+生クリーム 15ml 45ml 16.00% 5.8g ビルド リキュールグラス
ゴールデンキャデラック クレーム・ド・カカオ ホワイト 20ml+ガリアーノ オーセンティコ 20ml+生クリーム 20ml 60ml 22.00% 10.5g シェイク カクテルグラス
ホワイトカカオミルク クレーム・ド・カカオ ホワイト 30ml+ミルク(牛乳) 60ml 90ml 8.00% 5.8g ビルド オールドファッションドグラス

日本バーテンダー協会での扱いも分かれている

日本バーテンダー協会のカクテル名一覧は、和名・英名・分類の3列だけの登録簿です。10本のPDFを全部取得して数えたところ、「スタンダード」と表示された行が538件、「準スタンダード」が3,229件ありました。

日本バーテンダー協会のカクテル名一覧にある「ホッパー」名義の登録
和名 英名 分類
グラスホッパー GRASSHOPPER スタンダード
ウオッカ・グラスホッパー VODKA GRASSHOPPER 準スタンダード
コーヒー・グラスホッパー COFFEE GRASSHOPPER 準スタンダード
メキシカン・グラスホッパー MEXICAN GRASSHOPPER 準スタンダード
グリーン・ホッパー GREEN HOPPER 準スタンダード

グラスホッパーはスタンダード、グリーン・ホッパーは準スタンダードです。同じ材料を使い同じ度数になる2つの一杯が、登録簿の上では別の階層に置かれています。

派生は材料を1つ入れ替えた骨格でできている

派生は材料を1つ入れ替えた骨格でできている
20mlずつという骨格が保たれています

ボルス クレーム・ド・カカオ ホワイトを使うアサヒビールの公式レシピは4件で、グラスホッパー、グリーンホッパー、ゴールデンキャデラック、ホワイトカカオミルクです。このうちゴールデンキャデラックは、グラスホッパーのミント系リキュールをガリアーノ オーセンティコに置き換えただけの構成になっています。

分量は20mlずつで同じ、製法はシェイクで同じ、グラスはカクテルグラスで同じです。違うのは1本だけなのに、公表度数は16.00%から22.00%に上がります。ガリアーノのアルコール分が42%以上43%未満と高いためです。

公式ページの中で数字が合っていない

ここでひとつ気づいた点があります。アサヒビールのゴールデンキャデラックのレシピは、ガリアーノの純アルコール量を0gと表示しています。しかし同社の商品情報ページはガリアーノを42%以上43%未満と公表しており、同社の算式に20mlと42%を入れると6.7gになります。公表度数の22.00%も42%で計算した値と一致するので、0gという表示のほうが実態と合っていません。

アサヒビールの表示をそのまま足すと3.8gにしかなりませんが、材料ごとに同社の算式で計算して足すと10.5gになります(完成量60mlと公表度数22.00%から一括で計算すると10.6gで、丸める順番のぶんだけ0.1gずれます)。この記事の表には材料ごとに足した値を載せています。公式の数字が合わないときは、自分の計算を疑う前に、同じ会社の2つのページを見比べる価値があります。

登録されている派生と、登録されていない呼び名

日本バーテンダー協会のカクテル名一覧で「グラスホッパー」を含む登録は4件で、本体のほかにウオッカ・グラスホッパー、コーヒー・グラスホッパー、メキシカン・グラスホッパーがあります。いずれも準スタンダードです。一方で、ウォッカを加えた派生としてよく紹介される「フライング・グラスホッパー」という名前は、同じ一覧に見当たりませんでした。

コーヒー・グラスホッパーについては、カルーアの日本公式サイトにレシピがあります。カルーア20ml、ホワイトペパーミント20ml、生クリーム20mlで、作り方は1. シェークして、グラスに注ぐ。です。ここでも20mlずつという骨格が保たれています。

クレーム・ド・カカオのクレームは生クリームではない

クレーム・ド・カカオのクレームは生クリームではない
同じ一杯の中で言葉の意味が正反対になります

グラスホッパーには「クレーム・ド・カカオ」と「生クリーム」が同時に入ります。どちらもクリームという言葉が付いていますが、法令上の意味は正反対です。

EUの蒸留酒規則2019/787の附属書Iは、第34類として「Crème de(果実その他の原料名を付す)」を定めています。条件は、転化糖として1リットルあたり250グラム以上の糖分を含むこと、最低アルコール度数が15%volであること。そのうえでThe raw materials used shall exclude milk products.と書かれています。つまり、クレーム・ドを名乗る蒸留酒は原料に乳製品を使ってはいけません。

「クレーム」と「クリーム」を分けている法令の線引き
根拠 糖分 アルコール 乳についての規定
EU規則 2019/787 第33類「Liqueur」 糖分 100g/L以上(一般則) 度数 15%vol以上 乳を含むものは英語の「cream」を冠して名乗れる
EU規則 2019/787 第34類「Crème de」 糖分 250g/L以上 度数 15%vol以上 原料に乳製品を使ってはならない
酒税法 第3条第21号「リキュール」 エキス分 2度以上 度数の下限は規定なし 乳製品についての規定なし
乳等命令 別表二「クリーム」 糖分の規定なし アルコールを含まない 乳脂肪分 一八・〇%以上

乳を含むリキュールは英語の「cream」を名乗る

同じ規則の第33類「Liqueur」には、for liqueurs containing milk or milk products, the legal name may be ‘cream’ supplemented by the name of the raw material used conferring on the liqueur its predominant flavourという但し書きがあります。乳や乳製品を含むリキュールのほうが「cream」を名乗れる、という規定です。

ベイリーズなどのクリームリキュールはこちらに当たります。フランス語の「クレーム」は乳を排除し、英語の「クリーム」は乳を含むものを指す。紛らわしいのは日本語に訳したときだけで、規則の側は明確に分けています。

ミントとカカオもEU規則の中で扱いが違う

もうひとつ、第33類は香り付けの手段を限定する銘柄群を列挙しており、植物リキュールとしてmint (Mentha L.)が名指しされています。この列挙に入るものは、香料食品・香料調製品・天然香料物質でしか香りを付けられません。カカオはこの列挙に入っていません。

グラスホッパーに入る2本のリキュールは、量も度数も同じなのに、EUの規則の中では香り付けについて別のルールが当たっているということです。

生クリームは法令上クリームでカロリーは断定できない

生クリームは法令上クリームでカロリーは断定できない
食品成分表は100g当たりで示されています

3つ目の材料である生クリームにも、法令上の定義があります。現行の法令名は「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」で、昭和二十六年厚生省令第五十二号です。「乳等省令」という呼び方は現行の名称ではありません。

第二条の逐語はこの命令において「クリーム」とは、生乳、牛乳、特別牛乳又は生水牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したものをいう。です。別表二の成分規格では乳脂肪分が一八・〇%以上と定められています。なお、条文の中に「生クリーム」という語は出てきません。法令上の語は「クリーム」です。

1杯のカロリーを公式資料からは出せない

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年で、クリーム(乳脂肪)は食品番号13014、エネルギーは可食部100g当たり404kcalです。

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の可食部100g当たり
食品番号 食品名 エネルギー 脂質 水分
13014 クリーム/乳脂肪 404kcal 43.0g 48.2g
13015 クリーム/乳脂肪・植物性脂肪 388kcal 42.1g 49.8g
13016 クリーム/植物性脂肪 353kcal 39.5g 55.5g
13003 普通牛乳 61kcal 3.8g 87.4g

ここで行き止まりになります。成分表は100g当たりの数値で、レシピはmlで書かれているのに、クリームの比重が成分表にも命令にも載っていません。20mlが何グラムなのかを公式資料から確定できないので、「グラスホッパー1杯は◯kcal」という数字に一次資料の裏付けを付けることはできません。

古い記事でよく見る433kcalという値は、七訂までの数値です。八訂増補2023年では404kcalに変わっています。植物性脂肪のクリーム(13016)は353kcalで、差の主な原因は脂質ではなく水分の量です。

名前の由来とカクテル言葉はどこまで確かめられるか

名前の由来とカクテル言葉はどこまで確かめられるか
由来については公式資料も断定を避けています

グラスホッパーは英語でバッタのことです。緑色との結び付きは自然に思えますが、メーカーの公式資料は断定していません。

サントリーの「カクテル入門」は、逐語で"バッタ"というカクテルで、仕上がりの色調が似た緑だから命名されたという話がある。と書いています。「という話がある」で止めているのが要点です。引用符は原文どおりの半角です。同じ段落はカカオとミントのふたつのリキュールに生クリームを加えてシェーク。まろやかながら爽やかな風味で、食後酒として最適。と続きます。

このカクテルの解説そのものにはページ内に出典の記載がありません。主要参考文献が挙げられているのは、同じ「カクテル入門」の入口のページのほうです。そこには主要参考文献:として『NBAオフィシャル・カクテルブック』日本バーテンダー協会編著(1990)『新版バーテンダーズ・マニュアル』福西英三・花崎一夫・山崎正信著/柴田書店(2007)『読むカクテル百科』福西英三著/河出書房新社(2008)、他の3冊が並んでいます。国際バーテンダー協会の名前は挙がっていません。同じ日本語の解説でも、参照している登録簿が違うということです。

探しても見つからなかったもの

「カクテル言葉」については、メーカーと業界団体の資料を当たっても見つけられませんでした。

探して見つからなかったものの一覧
探した場所 結果
アサヒビールのカクテルガイドで「カクテル言葉」を検索 0件
サントリーのアニメ特設サイトのグラスホッパーのページ 404(ブラックルシアンのページは存在しカクテル言葉の記載あり)
国際バーテンダー協会のグラスホッパーのページの項目 Ingredients / Method / Garnish の3つだけで由来もグラス欄もなし
日本バーテンダー協会のカクテル名一覧の「フライング・グラスホッパー」 0件
アサヒビールのボルス商品ラインアップの無色ペパーミント 掲載なし(緑のペパーミントグリーンのみ)
アサヒビールのカクテルガイドで「ホワイトペパーミント」を検索 0件(カルーア公式のレシピだけがこの語を使う)

サントリーがアニメとの特設サイトでカクテル言葉を書いている例はあります。ブラックルシアンのページには「強敵」というカクテル言葉を持っています。という一文があります。ただし同じサイトにグラスホッパーのページは無く、URLは404を返しました。

ここで言えるのは「確認できなかった」までです。取得できなかったことは存在しないことの証明にならないので、この記事ではカクテル言葉を書かないという選び方をしています。

スタンダードという分類が持つ実務上の意味

日本バーテンダー協会の全国技能競技大会の規定には、ネーミングは、スタンダード・カクテルや過去の入賞作品と同名でないものとする。(協会ホームページ カクテル名一覧 参照 準スタンダード可)という条項があります。

つまりスタンダードに登録された名前は、競技で新作に付けられません。グラスホッパーはスタンダードなので使えず、グリーン・ホッパーは準スタンダードなので使えます。登録簿の分類は、飾りではなく運用上の意味を持っているということです。

よく見る記述と、一次資料で確かめられたこと
よく見る記述 一次資料で確かめられたこと
度数は12度前後 アサヒビールの公表値は16.00%
黄金比は銘柄や出所で割れる 両協会とも 20mlずつの1対1対1で一致する
国際バーテンダー協会の不朽の名作部門 ザ・コンテンポラリーの34品に入っている
クレーム・ドのクレームは生クリームのこと EU規則は原料に乳製品を使うことを禁じている
生クリームを入れると度数が下がるから軽い 純アルコール量は1gも減らない
グリーンホッパーは度数が違う どちらも16.00%で同じ
1杯のカロリーは○○kcal クリームの比重が公式資料になく、mlをgに直せない
バッタの色から名付けられた メーカー自身がという話があると留保している

家で作るときの手順とつまずきやすい点

家で作るときの手順とつまずきやすい点
材料は3つだけで割り材は使いません

材料は3つ、分量は20mlずつ、道具はシェーカーとカクテルグラスだけです。割り材が無いので、味の調整は分量ではなく銘柄選びで行うことになります。

2本のリキュールの選び方
やりたいこと 選ぶもの 根拠
緑にしたい ミント系はグリーン、カカオ系はホワイト 両協会の公式レシピがこの組み合わせ
色を付けたくない ミント系をホワイトにする 国内の輸入元ラインアップに無い銘柄もあるので取扱を確認する
甘いのが苦手 度数の高いミント系を選ぶ EU規則ではクレーム・ドを名乗るなら糖分250g/L以上が必要
香りを強くしたい 天然ミント主体の銘柄を選ぶ EU規則はミントを植物リキュールとして名指しし、香り付けの手段を限定している
価格の見当をつけたい 輸入元が参考小売価格を公表している銘柄から見る ボルスの2本は700ml・24%・税別1,940円

うまくいかないときに見る場所

つまずきやすい点とその原因
起きること 原因 根拠
分離して層になる シェイクが短い 国際バーテンダー協会の記述はbrisklyで、強く振ることを求めている
緑が淡い ミント系に無色を使っている 公式レシピはミント系がグリーンでカカオ系がホワイト
色が複雑になる カカオ系に褐色を使っている ブラウンはアレキサンダー向けでグラスホッパーには使わない
思ったより強い 中身はリキュール2種で割り材がない 完成量60mlのうち2分の1が24%のリキュール
量が多すぎる グラスの容量と合っていない 分量をそれぞれ15mlに下げればグリーンホッパーと同じ割合のまま45mlになる

色が思ったより淡いときは、ミント系に無色を使っていないかを確認してください。国内では、輸入元の商品ラインアップに無色のペパーミントが載っていない場合があります。アサヒビールが扱うボルスのラインアップに掲載があるのは緑のペパーミントグリーンだけでした。

合わせるものと飲む場面

アサヒビールのレシピに付いているタグは#ショートカクテル#食後に#ドラマティックで、味のタイプはミルキー、色味はグリーンと分類されています。説明文の逐語はチョコレート風味のカカオと生クリームのバランスの中にミントが爽やかに香る、かなり甘めでなめらかな味わい。です。

合わせるものを選ぶときの目安
合わせるもの 理由
ビターチョコレート 甘さを受け止めつつカカオの方向を揃えられる
塩気のあるナッツ 生クリームの脂質43.0gに対して味を切り替えられる
ハード系のチーズ 食後の一杯という位置づけに合う
バニラアイス ミントとカカオの組み合わせをそのまま延長できる
チェイサーの水 純アルコール量7.6gを考えると同量の水を添えたい

甘いカクテルなので食前には向きません。デザートの代わりに1杯というのが、公式の分類とも合った飲み方です。

使い切れないボトルの扱い

ミント系とカカオ系のリキュールは、1杯20mlしか使わないため700mlのボトルがなかなか減りません。開封したものは風味が落ちる前に使い切るのが基本ですが、未開封のまま置いているボトルがあれば、洋酒の買取で状態を見てもらうという選択肢もあります。リンクサス酒販の在庫は公式サイトから確認できます。

よくある質問

よくある質問
度数と分量についての質問が多く寄せられます
グラスホッパーの度数はどれくらいですか。

アサヒビールが公表している度数は16.00%です。材料はボルス クレーム・ド・カカオ ホワイト20ml(24%)、ボルス ペパーミントグリーン20ml(24%)、生クリーム20mlで、(20×24+20×24)÷60=16.00と計算し直せます。国際バーテンダー協会のレシピには度数の記載がありません。

グラスホッパーの黄金比はいくつですか。

国際バーテンダー協会もアサヒビールも20mlずつの1対1対1で一致しています。同じカクテルで公式間の分量が一致する例は多くありません。なお「黄金比」という語自体は、アサヒビールのカクテルガイドの検索でも国際バーテンダー協会の英文でも見つかりませんでした。

チョコミント味のカクテルという説明は正しいですか。

アサヒビールの説明文はチョコレート風味のカカオと生クリームのバランスの中にミントが爽やかに香る、かなり甘めでなめらかな味わい。で、味のタイプはミルキー、色味はグリーンと分類されています。チョコミントという言葉は公式の分類語ではありませんが、実際の構成とは大きく外れていません。

1杯のカロリーはどれくらいですか。

公式資料から確定することはできません。日本食品標準成分表(八訂)増補2023年でクリーム(乳脂肪)は可食部100g当たり404kcalですが、クリームの比重が成分表にも乳等命令にも載っておらず、20mlが何グラムなのかを公式資料から出せないためです。

グリーンホッパーとは何が違いますか。

材料も比率も度数も同じです。違うのは分量が15mlずつになること、製法がシェイクではなくビルドであること、グラスがリキュールグラスになることの3点です。作り方の逐語は材料を順にフロートしてプースカフェスタイルに仕上げます。で、混ぜずに層にします。

生クリームを入れると弱くなりますか。

度数の数字は下がりますが、グラスに入っているアルコールの量は変わりません。生クリームはアルコールを含まないので体積だけが分母に加わります。1杯の純アルコール量は7.6gで、健康日本21が示す1日平均20g程度に対して38.0%にあたります。

クレーム・ド・カカオのクレームは生クリームのことですか。

違います。EUの蒸留酒規則2019/787の附属書I第34類は、クレーム・ドを名乗る蒸留酒についてThe raw materials used shall exclude milk products.と定めており、原料に乳製品を使うことを禁じています。乳を含むリキュールのほうが英語の「cream」を冠して名乗れます。

フライング・グラスホッパーという派生はありますか。

日本バーテンダー協会のカクテル名一覧を10本のPDFすべてで確認しましたが、この名前の登録は見当たりませんでした。同一覧に登録されている派生は、ウオッカ・グラスホッパー、コーヒー・グラスホッパー、メキシカン・グラスホッパー、グリーン・ホッパーの4件で、いずれも準スタンダードです。

ゴールデンキャデラックとはどういう関係ですか。

アサヒビールの公式レシピを見ると、グラスホッパーのミント系リキュールをガリアーノ オーセンティコに置き換えただけの構成です。分量も製法もグラスも同じで、公表度数だけが16.00%から22.00%に上がります。

グラスホッパーのカクテル言葉は何ですか。

メーカーと業界団体の公表資料では確認できませんでした。アサヒビールのカクテルガイドで「カクテル言葉」を検索すると0件で、サントリーがカクテル言葉を書いているアニメとの特設サイトにもグラスホッパーのページはありません。確認できないことと存在しないことは別なので、この記事では書かないという判断にしています。

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