ジントニック、マティーニ、モヒート、ミモザ。カクテルの名前は数えきれないほどあるのに、それらが「どういう仲間分けで整理されているのか」は意外と知られていない。実はカクテルの種類は、ベースのお酒・作り方の技法・グラスのスタイル・提供温度という4つの軸で見ると、驚くほどすっきり頭に入る。この記事では、代表的なスタンダードカクテル30種の比較表を起点に、ベース別・技法別・スタイル別・場面別の分類を順にたどり、自分に合う一杯へ最短距離で届く地図を描いていく。
カクテルの種類はどう分かれるか|数と分類の現在地
カクテルとは、ベースとなるお酒に別のお酒やジュース、炭酸などを混ぜて作る飲み物の総称を指す。国際バーテンダー協会(IBA)が公式レシピとして定めるスタンダードカクテルはおよそ100種前後だが、アレンジや創作を含めれば世界には数千種類が存在するといわれる。定義や歴史の全体像はカクテルとは|定義と代表30種の解説で詳しく扱っている。
数千種と聞くと途方もなく感じるものの、分類の枠組み自体はシンプルだ。どんなに複雑な創作カクテルでも、「何のお酒がベースか」「どの技法で作るか」「どんなグラスで、どれくらいの時間をかけて飲むか」という問いに答えれば、必ずどこかの種類に収まる。まずはこの見取り図を押さえると、バーのメニューが一気に読みやすくなる。
つまりカクテルの種類を知ることは、名前の暗記ではなく分類の軸を覚えることにほかならない。次の章で4つの軸を順に見ていこう。
4つの分類軸|ベース・技法・スタイル・温度
カクテルの分類で使われる主な軸は4つある。第一がベースのお酒による分類で、ジンベース・ウォッカベース・ラムベースのように呼ばれる。最も直感的で、バーで注文するときの共通言語になっている。第二が技法による分類だ。グラスに直接注ぐビルド、ミキシンググラスで混ぜるステア、シェーカーで振るシェーク、ブレンダーで撹拌するブレンドの4技法が基本になる。
第三がスタイル(飲む時間と器)による分類で、大きなグラスでゆっくり楽しむロングドリンクと、小ぶりなカクテルグラスで冷たいうちに飲み切るショートドリンクに分かれる。第四が温度と形式で、冷たいコールドが基本ながら、温かいホット、シャーベット状のフローズン、スパークリングワインを使う泡ものという派生がある。
4軸は排他的ではなく重なり合う。たとえばジントニックは「ジンベース×ビルド×ロング×コールド」、マティーニは「ジンベース×ステア×ショート×コールド」と座標で表せる。この座標感覚こそ、種類を理解する近道になる。
技法とスタイルで分類した代表カクテル30種を比較
分類の軸が頭に入ったところで、実際のカクテルを並べて見比べてみたい。下の比較表は、誰もが名前を聞いたことのあるスタンダードカクテル30種を、ビルド→ステア→シェーク→ブレンド→ホット→泡ものという技法・形式の順に整理したものだ。各カクテルにはベースのお酒、おおよその度数、ロング/ショートのスタイル、バーでの提供価格の目安(2026年6月時点の実勢)を添えている。
表は名前や度数で並べ替えられるので、まずは度数の低さで絞り込み、次にベースのお酒で候補を比較する使い方が分かりやすい。最初の10種はグラスに注ぐだけのビルドなので家庭でも作りやすく、続くステアとシェークはバーの技術が光る領域、最後のブレンド・ホット・泡ものは季節や場面を選ぶ個性派という流れで読むと、技法ごとの性格がつかみやすい。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
Amazon | 楽天 | 買取 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位ビルド・ロング | ジントニック ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安700〜1,100円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
グラスに注いで混ぜるだけのビルドを代表する定番。 |
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| 2位ビルド・ロング | ハイボール ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安600〜1,000円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ウイスキーを炭酸で割る、日本の食卓に最も浸透したビルド。 |
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| 3位ビルド・ロング | モヒート ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
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ミントを潰して香りを引き出すキューバ生まれのビルド。 |
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| 4位ビルド・ロング | モスコミュール ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安700〜1,200円前後(実勢・2026年6月時点) |
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銅マグで供される、ジンジャーの刺激が効いたビルド。 |
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| 5位ビルド・ロング | カシスオレンジ ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安600〜1,000円前後(実勢・2026年6月時点) |
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リキュール+ジュースの組み合わせを代表する低アルコールの一杯。 |
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| 6位ビルド・ロング | スクリュードライバー ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安700〜1,100円前後(実勢・2026年6月時点) |
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飲みやすさの裏に強さが潜む、ウォッカベースのビルド。 |
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| 7位ビルド・ロング | カンパリソーダ ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安700〜1,100円前後(実勢・2026年6月時点) |
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ほろ苦さを楽しむ食前向きのイタリアンビルド。 |
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| 8位ビール・低アル | レッドアイ ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安600〜900円前後(実勢・2026年6月時点) |
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ビールベースを代表する、トマトの旨みが効いた低アルコール。 |
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| 9位ワイン・低アル | キティ ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安600〜1,000円前後(実勢・2026年6月時点) |
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赤ワインを炭酸で軽やかにした、ワインベースの入門編。 |
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| 10位ビール・低アル | シャンディガフ ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安600〜900円前後(実勢・2026年6月時点) |
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ビールとジンジャーエールを半々にした英国パブの定番。 |
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| 11位ステア・ショート | マティーニ ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
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「カクテルの王様」と呼ばれるステアの最高峰。 |
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| 12位ステア・ショート | マンハッタン ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
「カクテルの女王」と称されるウイスキーベースのステア。 |
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| 13位ステア・ロック | ネグローニ ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ジン・カンパリ・ベルモットを等量で合わせる苦味の古典。 |
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| 14位ステア・ショート | ロブロイ ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
スコッチで作るマンハッタン、スモーキーなステアの名作。 |
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| 15位ステア・ショート | ギブソン ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
オリーブの代わりにパールオニオンを沈めた辛口ステア。 |
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| 16位シェーク・ショート | ギムレット ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
小説の名台詞でも知られる、シェークの基本形。 |
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| 17位シェーク・ショート | ダイキリ ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ラム+ライム+砂糖、シェークで仕上げるキューバの古典。 |
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| 18位シェーク・ショート | マルガリータ ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
塩のスノースタイルが目印のテキーラベース代表。 |
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| 19位シェーク・ショート | サイドカー ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ブランデーベースを代表する、芳醇な柑橘系シェーク。 |
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| 20位シェーク・ショート | ホワイトレディ ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ジン×コアントローの白い貴婦人、酸味系シェークの定番。 |
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| 21位シェーク・ショート | コスモポリタン ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
淡いピンクが映える、ニューヨーク発の華やかなシェーク。 |
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| 22位シェーク・ショート | バラライカ ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ウォッカ版サイドカー、三角形のレシピで覚えるシェーク。 |
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| 23位シェーク・ショート | XYZ ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
「これ以上ない」を意味する名のラムベースシェーク。 |
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| 24位デザート系 | グラスホッパー ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
チョコミント風味の、デザートカクテルを代表するシェーク。 |
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| 25位デザート系 | アレキサンダー ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ブランデー×カカオ×クリームの濃厚なデザートシェーク。 |
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| 26位ブレンド・フローズン | フローズンダイキリ ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
ブレンダーで氷ごと砕く、フローズンスタイルの代名詞。 |
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| 27位ブレンド・フローズン | フローズンマルガリータ ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,400円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
マルガリータを氷ごと撹拌した、夏向きのフローズン。 |
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| 28位ホットカクテル | アイリッシュコーヒー ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,300円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
温かいコーヒーにウイスキー、ホットカクテルの代表格。 |
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| 29位ホットカクテル | ホットバタードラム ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安800〜1,200円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
バターのコクで体を温める、冬の定番ホットカクテル。 |
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| 30位スパークリング | ミモザ ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
バーでの提供目安900〜1,500円前後(実勢・2026年6月時点) |
💎 プロのおすすめ
シャンパン×オレンジ、泡もののビルドを代表する一杯。 |
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カクテルそのものは販売商品ではないため、定価(list_price)は掲載せず、バーでの提供価格のおおよその目安のみ記載しています(2026年6月時点・店舗により異なります)。度数はレシピや作り手によって変動する概算値です。同じ材料でも技法が変われば別の種類になる点こそ、カクテルの面白さといえます。気になる一杯は、ベースのお酒から家庭で再現してみてください。
こうして並べると、同じ材料でも技法が変われば別のカクテルになることがよく分かる。ダイキリとフローズンダイキリ、マティーニとギブソンの関係はその好例だ。まずはビルドの10種から気になる一杯を選び、慣れてきたらシェークの古典に進む順番が失敗しにくい。
関連商品ラインナップ
カクテルそのものは売り物ではないが、ベースになるお酒は手に入る。リンクサス酒販の在庫から、カクテルのベースとして使えるスピリッツやリキュールをまとめて掲載する。各カードから商品ページへ進むと、度数や容量、価格、在庫状況を確認できる。
掲載商品は、ジントニックやマティーニに使えるジン、モスコミュールに向くウォッカ、ダイキリやモヒートのためのラムといった観点で選んでいる。気になる一本が品切れでも、近いタイプの銘柄をカード経由でたどれる。状態の良い個体から動いていくため、定番を一本ずつそろえていくのが堅実だ。最初の一本に迷ったら、作りたいカクテルの種類から逆算してベースを決めると無駄がない。たとえばロングドリンク中心ならジン、ショートにも挑戦したいならジンに加えてベルモットという順番で広げていける。
ベースのお酒別にみる種類
バーで最もよく使われる分類が、ベースのお酒による種類分けだ。世界の4大スピリッツと呼ばれるジン・ウォッカ・ラム・テキーラに、ウイスキー、ブランデー、リキュール、そしてワインやビールなどの醸造酒を加えた8系統で、ほとんどのカクテルを説明できる。代表例を下の表に整理した。
| ベース | 代表的なカクテル | 味わいの傾向 |
|---|---|---|
| ジン | ジントニック、マティーニ、ギムレット、ネグローニ | ボタニカルの香りでキレのある辛口に寄る |
| ウォッカ | モスコミュール、スクリュードライバー、コスモポリタン | クセが少なく割り材の風味を生かしやすい |
| ラム | モヒート、ダイキリ、XYZ | サトウキビ由来の甘い香りで南国的 |
| テキーラ | マルガリータ、テキーラサンライズ | アガベの青い香りと塩・柑橘の相性が良い |
| ウイスキー | ハイボール、マンハッタン、ロブロイ | 樽香とコクで重心の低い味わいになる |
| ブランデー | サイドカー、アレキサンダー | ブドウ由来の芳醇さで食後向きが多い |
| リキュール | カシスオレンジ、カンパリソーダ、グラスホッパー | 低度数で甘やか、入門に向く |
| ワイン・ビール・日本酒 | ミモザ、キティ、レッドアイ、サムライロック | 軽快な低アルコールで食事に寄り添う |
ベース別の良いところは、好みの横展開が利く点にある。ジントニックが好きならジンベースのギムレットへ、モヒートが好きならラムベースのダイキリへと、同じベースの中で冒険すれば外れにくい。ウォッカ系をまとめて知りたい場合はウォッカカクテルの記事も役に立つ。
技法別の種類|ビルド・ステア・シェーク・ブレンド
作り方に注目すると、カクテルは4つの技法に分けられる。技法は単なる手順の違いではなく、味の混ざり方・温度・口当たりを決める設計思想そのものだ。
ビルド|グラスに注いで軽く混ぜる
氷を入れたグラスに材料を直接注ぎ、バースプーンで軽く混ぜて完成させる最も簡単な技法。ジントニック、ハイボール、カシスオレンジなど、炭酸や ジュースで割るロングドリンクの大半がここに入る。炭酸を逃がさないよう混ぜすぎないことが唯一にして最大のこつになる。
ステア|ミキシンググラスで静かに冷やす
ミキシンググラスに氷と材料を入れ、バースプーンで静かにかき混ぜてから濾して注ぐ技法。マティーニやマンハッタンのように、お酒同士を合わせる高度数のショートカクテルで使われる。濁らせず、香りを壊さず、それでいて十分に冷やす。シンプルな分だけ技術差が出る。
シェーク|シェーカーで振って一体化させる
シェーカーに氷と材料を入れて振る、カクテルの象徴ともいえる技法だ。ギムレットやサイドカーのような柑橘ジュース入り、グラスホッパーのようなクリーム入りなど、混ざりにくい材料を急速に冷やしながら一体化させる目的がある。空気を含んでまろやかになる効果も大きい。
ブレンド|氷ごと撹拌してフローズンに
ブレンダー(ミキサー)にクラッシュアイスごと材料を入れて撹拌し、シャーベット状に仕上げる技法。フローズンダイキリやフローズンマルガリータが代表で、夏のリゾートの定番になっている。要するに技法とは、材料をどこまで・どうやって混ぜるかの選択であり、同じレシピでも技法が変われば名前まで変わる。
ロングとショート|スタイル別の違い
グラスと飲む時間に注目した分類が、ロングドリンクとショートドリンクだ。ロングドリンクはタンブラーなど大きめのグラスに氷を入れて作り、時間をかけて楽しむスタイルを指す。炭酸やジュースで割るため度数は3〜12%程度と低めで、ジントニックもモヒートもモスコミュールもここに入る。
一方のショートドリンクは、脚付きのカクテルグラスに氷を入れず注ぎ、冷たさが保たれる10〜20分ほどで飲み切るスタイルになる。マティーニやギムレットのように度数は20〜35%と高く、少量をきりっと味わう大人の選択肢だ。「ショート=量が少ない」ではなく「短い時間で飲む」が本来の意味という点は覚えておきたい。
迷ったら、食事と合わせるならロング、食前や夜の締めの一杯ならショートという使い分けが基本線になる。度数の感覚は次章とあわせて確認してほしい。
温度と形式の種類|コールド・ホット・フローズン・泡もの
カクテルは冷たい飲み物と思われがちだが、温度と形式にも種類がある。基本のコールドカクテルに対し、ホットカクテルは温めた液体で作る冬の楽しみだ。熱いコーヒーにウイスキーを注ぐアイリッシュコーヒー、ダークラムにバターを浮かべるホットバタードラムが二大定番で、体を芯から温めてくれる。
氷ごと撹拌してシャーベット状にしたフローズンカクテルは、デザートとドリンクの中間のような存在になる。さらにシャンパンやスパークリングワインを使う泡もの(シャンパンカクテル)は、ミモザやベリーニ、キール・ロワイヤルなど祝祭の場面に欠かせない一群だ。
同じダイキリでも、シェークで作れば鋭く冷たいショートに、ブレンドで作ればフローズンになる。温度と形式は、季節と場面に合わせてカクテルの表情を変えるための引き出しといえる。
飲む場面からみた種類|食前・食中・食後
ヨーロッパのバー文化では、カクテルを飲む場面で分ける考え方も根強い。食前酒(アペリティフ)には、食欲を引き出す辛口や苦味系が選ばれる。カンパリソーダやネグローニ、ドライなマティーニがその代表で、甘さを抑えた味わいが胃を目覚めさせる。
食中には、料理の邪魔をしない軽い炭酸系のロングドリンクが合う。ハイボールやジントニック、レッドアイのような低度数・辛口の種類は、和食から揚げ物まで幅広く寄り添う。食後酒(ディジェスティフ)には、グラスホッパーやアレキサンダーのようなクリーム・カカオ系の甘いカクテルや、度数の高いナイトキャップが向いている。
ポイントは、甘さと度数で時間帯を割り振ること。食事の前は辛口で軽く、食事のあとは甘く濃く。この原則だけで、場面に合わない一杯を頼んでしまう失敗はほぼなくなる。
度数からみた種類の選び方
種類選びで最後に効いてくるのが、アルコール度数の感覚だ。ビールベースのシャンディガフやレッドアイは2.5%前後、カシスオレンジは4%前後と、チューハイより軽いカクテルも多い。中間帯のジントニックやハイボールが5〜7%、モスコミュールやスクリュードライバーが10〜12%と続く。
ショートカクテルになると景色が変わる。シェーク系のギムレットやマルガリータで24〜26%、ステア系のマティーニやマンハッタンでは30%前後に達し、ウイスキーのストレートに近い強さになる。ジュースのような口当たりのスクリュードライバーやコスモポリタンは、飲みやすさと度数の差が大きい「レディキラー」と呼ばれる種類なので注意したい。
30種を度数の低い順に並べた一覧はカクテルの度数一覧にまとめている。強さの物差しを持っておくと、種類の知識が実際の注文で生きてくる。
家庭で楽しむならどの種類から始めるか
家飲みでカクテルを始めるなら、順番は明快だ。最初はビルドのロングドリンクから入る。ジン、ウォッカ、ラムのどれか一本と炭酸・ジュースがあれば、ジントニックもモスコミュールもカシスオレンジも作れる。道具はバースプーン代わりのマドラーで十分だし、失敗してもリカバリーが利く。
慣れてきたら100円ショップでも手に入る計量カップ(ジガー)を足し、レシピの比率を意識してみる。シェーカーを買うのはその後でいい。シェークの定番であるギムレットやダイキリは、材料がシンプルな分だけ腕の上達が味に直結し、練習のしがいがある。氷は市販のかち割り氷を使うと溶けにくく、味がぼやけない。
お酒を控えている日や妊娠・運転の事情がある人には、ノンアルコールカクテル(モクテル)という種類もある。作り方と素材選びはノンアルコールカクテルの記事で詳しく扱っている。ハイボールの種類から広げるのも、和食党には現実的な入り口だ。
飲まないお酒の査定・買取はリンクサスへ
カクテルの種類を一通り試そうとスピリッツやリキュールをそろえると、好みに合わず出番を失う一本がどうしても出てくる。戸棚で眠らせておくより、状態の良いうちに査定へ回すほうが、お酒にとっても持ち主にとっても幸せだ。未開栓のウイスキーやブランデー、ジン・ウォッカなどのスピリッツ類は、銘柄と状態次第で買取対象になる。特に終売品や旧ラベル、贈答でもらったまま開けていないオールドボトルは、自分では価値が判断しにくい領域なので、処分する前に一度プロの査定を通しておきたい。査定は写真を送るだけでも始められる。
リンクサスでは ウイスキー買取 / ブランデー・洋酒買取 / 日本酒買取 / 焼酎買取 を利用できる。販売側の在庫は リンクサス酒販トップ から確認できる。酒類の分類や表示に関する公的な基礎情報は 国税庁の酒類に関する情報 が参考になる。
よくある質問
カクテルの種類は全部で何種類ありますか?
国際バーテンダー協会(IBA)が公式レシピを定めるスタンダードカクテルはおよそ100種前後ですが、アレンジや創作を含めると世界には数千種類が存在するといわれます。正確な総数を数えることは事実上できません。ベース・技法・スタイル・温度という4つの分類軸で整理すると、初めて見るカクテルでも位置づけを理解しやすくなります。
ビルド・ステア・シェークは何が違うのですか?
材料の混ぜ方の違いです。ビルドは提供するグラスに直接注いで軽く混ぜる方法で、ジントニックなどに使います。ステアはミキシンググラスで氷と一緒に静かにかき混ぜてから濾す方法で、マティーニが代表です。シェークはシェーカーで振って急速に冷やしながら混ぜる方法で、ジュースやクリームなど混ざりにくい材料を使うギムレットやグラスホッパーに向いています。
ロングドリンクとショートドリンクの違いは何ですか?
飲む時間とグラスの違いです。ロングドリンクは氷を入れた大きめのグラスで時間をかけて飲むスタイルで、度数は3〜12%程度と低めです。ショートドリンクは氷を入れないカクテルグラスで、冷たさが保たれる10〜20分のうちに飲み切るスタイルを指します。度数は20〜35%と高く、量の多い少ないではなく飲む時間の長短が名前の由来です。
初心者にはどの種類のカクテルがおすすめですか?
度数が低く味の想像がしやすい、ビルドのロングドリンクから始めるのが安心です。カシスオレンジやシャンディガフは4%前後と軽く、ジントニックやモスコミュールに進むと定番の骨格がつかめます。甘いお酒が好きならリキュールベース、すっきり派なら炭酸系と、自分の好みに寄せて選ぶと失敗しません。
アルコールに弱くても楽しめる種類はありますか?
あります。ビールベースのレッドアイやシャンディガフは2.5%前後、ワインベースのキティやスプリッツァーも5%前後と、ビールより軽い選択肢が豊富です。さらにノンアルコールカクテル(モクテル)という種類なら、アルコールゼロでカクテルの香りや見た目を楽しめます。バーでも「弱めに」と伝えれば度数を調整してもらえます。
同じ材料なのに名前が違うカクテルがあるのはなぜですか?
技法や飾り、わずかな材料差で別のカクテルとして区別されるためです。ダイキリをブレンダーで氷ごと撹拌すればフローズンダイキリに、マティーニの飾りをオリーブからパールオニオンに替えればギブソンになります。赤ワイン+ジンジャーエールはキティ、白ワインに替えるとオペレーターです。分類の軸を知ると、こうした兄弟関係を体系的に覚えられます。
最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)
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