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日本酒にはさまざまな種類がありますが、その中でも特に人気が高いのが「純米吟醸」と「純米大吟醸」。どちらも“吟醸造り”という丁寧な製法で造られる香り高いお酒でありながら、精米歩合や香り・味わいの違いによって印象が大きく変わります。
近年では国内外を問わず、香り豊かな吟醸タイプを好む人が増え、食中酒としてもギフトとしても注目を集めています。
この記事では、純米吟醸と純米大吟醸の違いをわかりやすく比較しながら、それぞれの魅力とおすすめ銘柄を紹介します。
自分好みの日本酒を見つけるヒントにしてみてください。

純米吟醸と純米大吟醸の違いを一言でいうと？

「純米吟醸」と「純米大吟醸」の違いを一言でまとめるなら、お米の削り具合（精米歩合）の差にあります。
どちらも「米・米麹・水」だけで造られる“純米酒”の一種ですが、精米歩合が変わることで、香りや味わい、価格にまで違いが生まれます。
精米歩合とは、お米をどれくらい削るかを示す数値で、数字が小さいほど外側を多く削っているという意味。
一般的に、純米吟醸はお米を60％以下まで磨くのに対し、純米大吟醸は50％以下まで磨くのがルールです。

• 精米歩合60％以下の純米吟醸：米の旨味と香りのバランスがよい。フルーティーで華やか。
• 精米歩合50％以下の純米大吟醸：より雑味が少なく、吟醸香が強い。繊細で上品な味わい。

お米の外側にはタンパク質や脂質などの雑味成分が多く含まれており、それをより多く削るほど、雑味の少ない繊細な味わいと上品な香りが引き出されます。
そのため、純米大吟醸は「香りが華やかで高級感のある日本酒」として、特別な日や贈答用にも選ばれる傾向があります。

精米歩合の違いが香り・味・価格を決める

種類	精米歩合	醸造方法	香りの特徴	味わいの傾向	価格帯（720ml目安）	向いているシーン
純米吟醸	60％以下	米・米麹・水のみ	フルーティーで華やか	バランスのいい旨みを感じられる	約1,500〜3,500円	普段の晩酌・食中酒
純米大吟醸	50％以下	米・米麹・水のみ	吟醸香がより強い	雑味が少なく繊細で上品	約3,000〜10,000円	贈答・記念日・特別な席

精米歩合を下げるほど手間もコストもかかるため、自然と価格にも差が出ます。
つまり、「精米歩合」＝味わいの繊細さと価格のバロメーターなのです。
 一目でわかるように整理すると、純米吟醸＝日常で楽しむ上質酒、純米大吟醸＝特別な日の高級酒というイメージです。
どちらが“上”というよりも、目的や好みに合わせて選ぶのがポイントです。

そもそも吟醸造りとは？

いよいよ大吟醸造りはじまるよ！
今日は山田錦を35%まで磨いたお米を、洗米しました。
作業後、ドヤ顔で最近取り入れた洗米(&浸漬)方法についてをレクチャーする杜氏の画像つき！ pic.twitter.com/qXObpnSmi4

— 石川酒造（東京福生） (@tamaji_man) January 7, 2020

精米歩合は異なりますが、純米吟醸と純米大吟醸はどちらも「吟醸造り」という製法が用いられているのが特徴です。
吟醸造りはお米をよく磨き、吟醸香を放つように醸造する技術のことであり、国税庁によって以下のように定義されています。

特別に吟味して醸造することをいい、伝統的に、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること
引用元：精米歩合とは｜国税庁

具体的にはお米を精米歩合60％以下になるまでよく磨き、10度前後の低温でゆっくりと時間をかけて発酵させます。発酵にかかる期間はおよそ1ヶ月程度であり、長時間低温発酵することで香り成分が逃げずに醪(もろみ)に閉じ込められるようになります。
この閉じ込められた香りが後の吟醸香になり、本醸造酒や普通の純米酒では生まれない「華やかさ」の元になっています。
なお定義上では「特有な芳香(吟香)を有するように醸造」とありますが、実は吟醸造りにおいて、特定の酵母を使わなければならないと言ったルールは存在しません。
ワインの特定名称のように原料や酵母の種類が細かく決められているわけではないので、純米吟醸酒は自由度の高いお酒と言えます。
そのため、共通してフルーティーな吟醸香はありますが、銘柄ごとに香りや味の印象は全く違ったものになります。

【純米吟醸とは？】バランス型で食中酒におすすめ

ここからはまず、「純米吟醸（じゅんまいぎんじょう）」について詳しく解説していきます。純米吟醸は、日本酒の中でも香りと旨味のバランスが取れた上品なタイプです。
華やかな香りを楽しみつつ、しっかりとした米のコクも感じられるため、食事と合わせても主張しすぎず、まさに“食中酒”にぴったり。
初心者が最初に手に取りやすい日本酒としても人気があり、普段の晩酌から特別な食卓まで幅広く活躍します。

定義と特徴｜精米歩合60％以下・米と水のみ使用

原料	米・米麹・水
精米歩合	60％以下
特徴	吟醸造りで作られる 醸造アルコールの添加なし

純米吟醸は、精米歩合60％以下のお米を使用し、米・米麹・水のみで仕込まれる日本酒です。
精米歩合とは、お米をどのくらい削るかを示す数字で、外側を多く削るほど雑味が減り、すっきりとした味わいになります。
また、「吟醸造り」と呼ばれる低温でじっくり発酵させる製法によって、果実のような香り（吟醸香）を引き出すのも特徴。
ただし純米吟醸は、醸造アルコールを添加しない“純米系”なので、香りが自然で穏やか。
フルーティーさと米の旨味が共存する、バランスのとれた味わいが魅力です。

味わいと香りの傾向｜ほどよい香りと旨味の調和

純米吟醸の味わいは、穏やかな香りと奥行きのある旨味の調和が持ち味です。大吟醸ほど華やかではないものの、ほのかな果実香が心地よく、飲み疲れしない優しい印象。
口に含むと、最初にふわりと香りが立ち、次第に米のコクと甘みが広がります。そのバランス感から、刺身・焼き魚・出汁料理など、繊細な和食との相性が抜群。
「香りが強すぎるお酒は苦手だけど、しっかり美味しい日本酒が飲みたい」という方におすすめです。

おすすめの飲み方・温度帯

純米吟醸は、温度によって印象が大きく変わるお酒です。
冷やしても温めてもそれぞれに個性があり、季節や料理に合わせて楽しめます。

冷酒〜常温で香りが引き立つ

10〜15℃ほどに冷やすと、吟醸特有のフルーティーな香りが際立ち、後味もスッキリ。冷やしすぎると香りが感じにくくなるため、やや冷たい「涼冷え」程度が理想です。
常温（20℃前後）では香りがやわらぎ、米の旨味とまろやかさがより引き立ちます。

燗にして旨味を楽しめる銘柄も

純米吟醸は冷やして飲むのが基本とされますが、中には、ぬる燗（40〜45℃）にすることで旨味が深まるタイプもあります。温めることで香りが丸くなり、米の甘みや余韻がしっかりと感じられるようになります。
特に、やや辛口でコクのある純米吟醸は燗酒に最適。寒い季節や和食のコースに合わせて楽しむのもおすすめです。

【純米大吟醸とは？】華やかで繊細な香りの最高ランク

「純米大吟醸（じゅんまいだいぎんじょう）」は、日本酒の中でも最上位クラスに位置づけられる特別な一本です。
繊細で華やかな香り、そして口の中でスッと消えるような透明感ある味わいが特徴で、「日本酒の芸術品」とも呼ばれることがあります。
特別な日の乾杯や、大切な人への贈り物にも選ばれることが多く、まさに“格の違い”を感じさせる存在です。

定義と製法｜精米歩合50％以下・時間と手間がかかる

原料	米・米麹・水
精米歩合	50％以下
特徴	吟醸造りで作られる 醸造アルコールの添加なし

純米大吟醸は、精米歩合50％以下のお米を使い、米・米麹・水のみで醸す純米酒の最高峰。お米を半分以上削るため、原料となる米の量はかなり多く必要となります。
さらに、低温でじっくりと発酵させる“吟醸造り”の中でも、より繊細な温度管理と長時間の仕込みが行われるのが特徴です。この丁寧な造りによって、雑味のないクリアな味わいと、まるで果物のような華やかな香り（吟醸香）が生まれます。
つまり、純米大吟醸は「手間と時間を惜しまず造られた最高品質の純米酒」。酒蔵の技術力やこだわりが最も表れるジャンルといえるでしょう。

味わいの特徴｜雑味が少なく上品で繊細

純米大吟醸の味わいは、雑味が極めて少なく、軽やかで上品な口当たりが魅力です。
精米によって米の外側にあるたんぱく質や脂質が取り除かれているため、味わいがクリアで透明感があり、飲み込んだあとに余韻だけがやさしく残ります。
香りは華やかで、リンゴ・洋ナシ・メロンのようなフルーティーな吟醸香を感じることも多いです。
飲み始めは香りの印象が強いですが、温度が上がるにつれて旨味や酸味がふんわりと広がり、繊細な変化を楽しめます。
その上品な香味バランスから、「香りを楽しむお酒」として、ワイングラスで提供されることもあるほど。日本酒を「香りで味わう」楽しみを感じたい方に、ぜひ一度体験してほしい一本です。

おすすめの飲み方・シーン

純米大吟醸は、その香りと繊細な味わいを最大限に活かすため、飲み方やシーンの選び方がポイントになります。

冷酒で香りを最大限に引き出す

最もおすすめなのは、冷酒（10℃前後）で味わうスタイル。
低温にすることで香りがシャープに際立ち、余計な雑味が抑えられ、純米大吟醸ならではの透明感が楽しめます。
ただし冷やしすぎると香りが感じにくくなるため、「花冷え（10℃）」や「涼冷え（15℃）」と呼ばれる温度帯が理想的。
日本酒グラスもいいですが、ワイングラスに注いで香りを閉じ込めるように飲むと、果実のような吟醸香をより深く堪能できます。

贈答・特別な日におすすめ

純米大吟醸は、その希少性と高級感から、贈答用として非常に人気があります。
父の日・誕生日・お祝い事などのギフトはもちろん、正月や記念日の乾杯酒としても華を添える存在です。
瓶やラベルのデザインにも高級感のあるものが多く、ギフトボックス付きの商品も豊富。
「失礼のない贈り物」「特別な夜に開ける一本」として選べば、間違いのない印象を与えられるでしょう。
【関連リンク】父の日に贈る特別なお酒ギフト｜日本酒・ウイスキー・ワインを予算別に厳選

「本醸造酒」や「純米酒」「大吟醸酒」とは何が違うの？

「純米吟醸」や「純米大吟醸」以外にも、日本酒には「本醸造酒」や「純米酒」など、いくつかの分類があります。
また「純米大吟醸」と「大吟醸」にも違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴と違いをわかりやすく解説します。

本醸造酒とは｜醸造アルコールが含まれる精米歩合70％以下のお酒

原料	米・米麹・醸造アルコール・水
精米歩合	70％以下
特徴	醸造アルコールの添加あり

本醸造酒は原料に米・米麹・醸造アルコール・水を使用したお酒です。精米歩合が70％以下のものが、本醸造酒を名乗ることができます。
醸造アルコールを使って造られているため、キリッとした淡麗さがあるお酒です。基本的には純米吟醸酒などよりも、手に届きやすい価格帯で売られていることが多いです。

純米酒とは｜アル添なしのお酒でお米の旨みを感じられる

原料	米・米麹・水
精米歩合	決まりはなし
特徴	醸造アルコールの添加なし

純米酒は米・米麹・水のみを原料にしたお酒です。本醸造酒に比べ醸造アルコールを添加していないので、米本来のコクや旨味を感じやすいです。なお精米歩合に関しては、特にルールはありません。
純米酒は吟醸酒に比べると、低温発酵していない分香りは強くありません。吟醸酒が繊細さ・上品さを持つのに対し、純米酒は親しみやすくコクを楽しめるお酒だと言えます。吟醸酒に比べてどんな飲み方でも楽しめるのが純米酒の魅力であり、特に燗酒派には人気があります。

大吟醸酒とは｜アルコール添加で作られる大吟醸造りのお酒

原料	米・米麹・醸造アルコール・水
精米歩合	50％以下
特徴	吟醸造りで作られる 醸造アルコールの添加あり

大吟醸酒（だいぎんじょうしゅ）とは、精米歩合が50％以下まで磨かれた米を使い、低温でじっくりと発酵させて造られる日本酒です。「吟醸造り」と呼ばれる丁寧な製法により、リンゴや洋ナシのような華やかな吟醸香と、なめらかな口当たりが特徴。
純米大吟醸との最大の違いは、醸造アルコールを少量加えるかどうかです。
大吟醸酒では発酵中や搾りの前にアルコールを添加することで、香り成分をより引き出し、キレのある後味に仕上げます。そのため、香りが一層華やかで軽やかに感じられるのが魅力です。
純米大吟醸よりもややスッキリとした印象で、冷酒で飲むとその繊細な香味をより堪能できます。

おすすめの純米吟醸酒・純米大吟醸酒10選

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純米吟醸・純米大吟醸の選び方とポイント

ここからは純米吟醸酒や純米大吟醸酒を選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。美味しい吟醸酒を探したいという方は、ぜひ参考にしてください。

精米歩合で選ぶ

純米吟醸酒・純米大吟醸酒は、どれも精米歩合が低い、よくお米を削って造ったお酒です。その中でも精米歩合に違いがあり、数値が低ければ低いほど、より高度に精米されたお米が使われていることになります。
例えば「獺祭　純米大吟醸　磨き二割三分」の場合、精米歩合は23％まで磨かれたお米が原料に使われています。ギリギリまでお米を磨くことにより、雑味やくどさが削ぎ落とされた、すっきりとした日本酒に仕上がっているのが特徴です。

原料米の種類で選ぶ

同じ純米吟醸酒であっても、原料となるお米の種類によって香りや風味が変わります。お酒選びの際には、ぜひ原料米にも注目してみましょう。
例えば酒米の王様と言われる「山田錦」は、粒が大きく純米吟醸に適したお米とされています。造られるお酒は香りが高く、まろやかなコクを持ち合わせたものになります。寒冷地で造られる「美山錦」の場合、キレのある淡麗な味わいになります。
このように、お酒の味は酒米によっても変わります。酒米の種類はラベルに記載されていることも多いので、ぜひチェックしてみましょう。

産地で選ぶ

純米吟醸酒・純米大吟醸酒は日本全国で造られています。地域によって味わいに差があるので、お酒選びの際は何県産のものなのかを調べてみるのもありです。
例えば米どころと言われる秋田や新潟は、淡麗辛口のお酒が多いです。寒さの目立つ地方は淡麗な味わいのお酒を造っているところが多い一方で、岩手県は“南部杜氏”の伝統を受け継いでおり濃醇甘口のお酒が多く造られています。
日本海側には魚に合うようなキリッとした純米吟醸酒が多く、食文化を受け継いでいる岡山や山口などには濃醇甘口のお酒が多いです。
その他有名どころだと、濃醇辛口の男酒で有名な兵庫県、甘口の女酒で有名な京都府などもあります。このように日本酒は地域によって特色が変わるので、飲み比べてお気に入りを探してみると良いでしょう。
【関連リンク】新潟の地酒おすすめ完全ガイド｜日本酒＆ウイスキーの魅力と人気銘柄まとめ

甘口・辛口で選ぶ

日本酒の甘口・辛口は、主に「日本酒度」で決定します。
日本酒度はお酒の中にどれだけ糖分が含まれているかを表す数値であり、0を基準にマイナスであれば甘口、プラスの値が大きくなるほど辛口になります。
また日本酒度のほか「酸度」も味を比べる指標の一つとなります。酸度は日本酒にどれだけ酸が含まれているのかを現した値で、数値が大きくなるほど酸味が強く辛口に感じやすいです。
【関連リンク】【日本酒の酸度とアミノ酸度完全ガイド】酸味が高い銘柄や甘口・辛口の違いを徹底比較

アルコール度数で選ぶ

純米吟醸酒選びの際には、アルコール度数にも注目してみましょう。
基本的に加水されて販売される日本酒はアルコール度数がおよそ15度〜16度に設定されているものが多いですが、ものによっては10度前後の低アルコールのものや、反対に加水されない18度程度の原酒もあります。
日本酒のアルコール度数は、ラベルの裏面や箱に記載されていることが多いです。自身のお酒の強さや好みの味わいに合わせて、アルコール度数を選んでみてください。

よくある質問（FAQ）

Q．純米吟醸と純米大吟醸、どっちが高級？

一般的には、純米大吟醸の方が高級とされています。
理由は、お米をより多く削る（精米歩合50％以下）ため、手間とコストがかかるからです。
香りもより華やかで、贈答用や特別な日のお酒として選ばれることが多いです。
一方で、純米吟醸はコスパが高く、普段の食中酒として楽しむのに最適です。

Q．純米酒との違いは？

純米酒も純米吟醸・純米大吟醸も、いずれも「米・米麹・水のみ」で造られる“純米系”のお酒です。
違いは精米歩合と製法にあります。
純米酒には精米歩合の基準がなく、香りよりも旨味を重視。一方で、純米吟醸・純米大吟醸は低温で発酵させる「吟醸造り」により、香りが華やかで口当たりが繊細になります。

Q．純米大吟醸の読み方は？

「純米大吟醸」は、じゅんまいだいぎんじょうと読みます。
海外では「Junmai Daiginjo」と表記され、日本酒の高級カテゴリーとして広く認知されています。

Q ．温めても美味しい？香りは飛ばない？

純米大吟醸は繊細な香りが魅力のため、基本的には冷酒（10〜15℃）がおすすめです。
ただし、純米吟醸や香り控えめな大吟醸の中には、ぬる燗（40℃前後）で旨味が引き立つタイプもあります。
高温まで温めると香りが飛びやすくなるため、温める場合は短時間・低めの温度でゆっくり温めるのがポイントです。

Q．保存方法のポイントは？

日本酒は光や熱に弱いため、冷暗所または冷蔵庫での保管が基本です。
特に純米大吟醸のような香り重視の酒は、温度変化や紫外線で劣化しやすい傾向があります。
開栓後は冷蔵庫で保存し、1〜2週間以内に飲み切るのが理想です。キャップをしっかり閉め、立てて保管することで酸化を防げます。

Q．純米吟醸や純米大吟醸におすすめのグラスは？

香りを楽しみたい場合は、ワイングラスやチューリップ型のグラスがおすすめです。グラスの口がすぼまっている形状は香りを閉じ込め、吟醸香をより感じやすくしてくれます。
一方で、味の厚みを楽しみたいときは、平盃（ひらはい）や小ぶりのぐい呑みも◎。シーンに合わせてグラスを使い分けることで、同じお酒でもまったく違う表情を楽しめます。

まとめ

「純米吟醸」と「純米大吟醸」は、どちらも吟醸造りによる上質な日本酒でありながら、精米歩合の違いによって味わいに明確な個性が生まれます。
純米吟醸は食中酒として楽しめるバランス型、純米大吟醸は香りを堪能する特別な日の一本。
お米の旨味や吟醸香の華やかさなど、同じ純米系でも蔵や製法によって表情が異なります。
季節や料理、シーンに合わせて飲み比べてみることで、日本酒の奥深さをより一層感じられるでしょう。
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