エスプレッソマティーニの公式レシピは四つあって、ベースの酒すら一致しない
同じ名前で呼ばれているのに、公式が出しているレシピが四つあって、そのどれもが材料の数からして食い違っている。国際バーテンダー協会はウォッカ、カルーアの日本公式もウオツカ、ところがアサヒビールは同じ社内で二通りを出していて、片方はウイスキーが土台になっている。完成量が数字で決まるのは四つのうち二つだけで、しかもその二つが60mlと80mlで20ml違う。ここでは四つの原文と、酒税法とEUの規則、それに農林水産省がまとめたカフェインの資料だけを持ち出して、どこまでが公表されていて、どこから先が誰かの計算なのかを分けていく。
公式のレシピが四つあって材料が一致しない

エスプレッソマティーニのレシピを探すと、どのページも似たような分量を挙げている。ところが公式と呼べる出所を並べてみると、似ているのは「コーヒーと酒を混ぜて振る」という骨格だけで、中身は驚くほど揃っていない。まず材料をそのまま書き出す。
| 出所 | 材料(原文表記) | ベースになる酒 | 完成量 | 度数 |
|---|---|---|---|---|
| IBA(国際バーテンダー協会) | 50 ml Vodka / 30 ml Kahlúa / 10 ml Sugar Syrup / 1 strong Espresso | ウォッカ | 確定しない | 記載なし |
| カルーア日本公式 | カルーア 20ml / ウオツカ 20ml / エスプレッソ・コーヒー 20ml | ウオツカ | 60ml | 20.00%(当店計算) |
| アサヒビール カクテルガイド | ニッカ カフェグレーン 30ml(10.8g)/ ボルス コーヒー 15ml(2.9g)/ エスプレッソ 30ml / シュガーシロップ 5ml / コーヒー豆 1-2個 | ニッカ カフェグレーン(ウイスキー) | 80ml | 21.38%(公表値) |
| アサヒビール ボルス公式サイト | ボルス コーヒー 20ml / ウヰルキンソン・ウオッカ(ウオッカ)20ml / アイス・エスプレッソコーヒー 20ml / シュガーシロップ 1 tsp | ウヰルキンソン・ウオッカ | 確定しない | 普通(8~25度)(公表の区分) |
表1の四行のうち、上二つは別の団体と別の会社が出しているもので、下の二つはどちらもアサヒビールが自社サイトで公開しているものだ。国際バーテンダー協会(IBA)は公認カクテルの一覧を持つ団体で、エスプレッソマティーニもその中に入っている。カルーア日本公式はサントリー系列が運営するブランドサイトで、レシピを46件掲載している。アサヒビールのほうは、自社商品を横断して並べたカクテルガイドと、リキュールのボルスのブランドサイトとで、同じ名前のカクテルを別々に載せている。
ベースの酒が同じ会社の中でも割れている
いちばん大きいのはベースの違いだ。IBAとカルーア日本公式はウォッカを置く。アサヒビールのカクテルガイドはニッカ カフェグレーンというグレーンウイスキーを使い、ページ自身がそう説明している。
「ニッカ カフェグレーン」を使用したエスプレッソマティーニです。コーヒーの香ばしさ、ビターな味わいとともにあるほのかな甘さ。ウイスキーベースならではのコクとボディ感のある一杯です。
「ウイスキーベースならでは」と書いている以上、これはウォッカのレシピをたまたま置き換えたものではなく、最初からウイスキーで組んだ一杯として公開されている。同じページの分類欄も、ベースの項目に「ウイスキー」と入っている。
ところが、同じアサヒビールのボルス公式サイトにあるエスプレッソ・マティーニはウヰルキンソン・ウオッカを使う。つまりベースがウイスキーかウォッカかという最も大きな違いが、一社の中で解決されていない。四つを数え直すと、ウォッカを土台に置くのが三つ、ウイスキーを土台に置くのが一つになる。「エスプレッソマティーニはウォッカのカクテルだ」という説明は多数派ではあるが、全部ではない。
注ぐグラスの呼び方は四通りに分かれる
仕上げの手順も逐語で比べると揃わない。四つの原文はこうなっている。
Pour all ingredients into cocktail shaker, shake well with ice, strain into chilled cocktail glass.(IBA)
1. 材料をシェークしマティーニグラスに注ぐ。(カルーア日本公式)
1.シェイカーに材料と氷を入れてシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。2.コーヒー豆を飾る。(アサヒビール カクテルガイド)
すべての材料を氷とともにシェイクする。シノワで濾しながら冷えたグラスに注ぐ。(アサヒビール ボルス公式サイト)
グラスの呼び方が、冷やしたカクテルグラス・マティーニグラス・カクテルグラス・冷えたグラスの四通りに分かれている。この違いは、あとで名前の話をするときに効いてくる。「マティーニグラスで出すから名前がマティーニなのだ」という説明をよく見かけるが、その説明を支えているのは四つのうちカルーア日本公式の一つだけで、IBAとアサヒビールの二つはどちらもマティーニグラスとは書いていない。
振り方については四つとも一致している。IBAはshake well with ice
、カルーア日本公式は「シェーク」、アサヒビールの二つはどちらも「シェイク」だ。ちなみにIBAのドライマティーニはPour all ingredients into mixing glass with ice cubes. Stir well.
でステアなので、同じ「マティーニ」を名乗る二つは、作り方の根本が逆になっている。
IBAの原文はエスプレッソにだけmlを書いていない

IBAの原文をもう一度見てほしい。50 ml Vodka / 30 ml Kahlúa / 10 ml Sugar Syrup / 1 strong Espresso
。ウォッカもカルーアもシュガーシロップもmlで書かれているのに、エスプレッソだけが1 strong Espresso
で、体積が書かれていない。
これは細かい話に見えて、度数の計算をまるごと止めてしまう。完成量が決まらなければ、アルコールの体積を完成量で割ることができない。エスプレッソ1杯を25mlと置くか40mlと置くかで、同じレシピの度数は数ポイント動く。だからIBAのレシピからは、仮定を足さないかぎり度数が出ない。この記事で度数の数字を出すときは、必ずどこからの仮定なのかを書き添える。
同じ問題は四つ目のボルス公式サイトにもある。こちらは酒とコーヒーがすべて20mlで揃っているのに、シュガーシロップだけが「1 tsp」で体積になっていない。つまり完成量が数字で確定するのは四つのうち二つだけで、残る二つは、書かれていない材料の量を読者が埋めないと度数が出ない。
飾りについてはIBAが明記していて、3 coffee beans
と書かれている。アサヒビールのカクテルガイドの材料欄にも「コーヒー豆 1-2個」があり、手順の二番目が「コーヒー豆を飾る。」だ。コーヒー豆を浮かべる型については、この二つが一致している。一方でカルーア日本公式とボルス公式サイトは飾りに触れていない。
Martiniを名乗る5品のうちジンを使うのは1品
IBAの公認カクテルはサイトマップに並ぶ102品で、そのうち名前に「Martini」が入るのは5品ある。材料を並べるとこうなる。
| 名称 | IBAの区分 | 材料(原文表記) | ジンの使用 | ドライベルモットの使用 |
|---|---|---|---|---|
| Dry Martini | The Unforgettables | 60 ml Gin / 10 ml Dry Vermouth | あり | あり |
| Espresso Martini | New Era | 50 ml Vodka / 30 ml Kahlúa / 10 ml Sugar Syrup / 1 strong Espresso | なし | なし |
| Lemon Drop Martini | Contemporary Classics | 30 ml Vodka / 20 ml Triple Sec / 15 ml Fresh Squeezed Lemon Juice | なし | なし |
| French Martini | New Era | 45 ml Vodka / 15 ml Raspberry Liqueur / 15 ml Fresh Pineapple Juice | なし | なし |
| Porn Star Martini | New Era | 50 ml Vanilla Vodka / 20 ml Passion Fruit Liqueur / 50 ml Passion Fruit Puree / 2 Bar Spoons Vanilla Sugar / 50 ml Champagne to serve on the side | なし | なし |
ジンを使うのは1品、ドライベルモットを使うのも1品で、どちらもドライマティーニだけだ。残る4品はすべてウォッカが土台で、ジンもドライベルモットも一滴も入らない。つまりIBAの中ですら、「マティーニ」という語はジンとベルモットの組み合わせを指す語として使われていない。
IBAのサイトが出している閲覧数はカテゴリーごとに違う
IBAの各ページには「MOST VIEWED COCKTAILS」という欄があり、閲覧数が数字で出ている。ここで注意がいる。エスプレッソマティーニのページに出ている4件と、ドライマティーニのページに出ている4件は顔ぶれがまったく違う。前者はNew Eraの4件、後者はThe Unforgettablesの4件で、サイト全体の順位ではなく同じカテゴリーの中での閲覧数だ。
| 区分 | 順位 | 名称 | 表示された閲覧数 |
|---|---|---|---|
| New Era | 1 | Porn Star Martini | 1,538,088 |
| New Era | 2 | Espresso Martini | 365,860 |
| New Era | 3 | Bramble | 224,467 |
| New Era | 4 | Bee’s Knees | 224,460 |
| The Unforgettables | 1 | Americano | 418,544 |
| The Unforgettables | 2 | Dry Martini | 410,771 |
| The Unforgettables | 3 | Aviation | 381,471 |
| The Unforgettables | 4 | Boulevardier | 381,465 |
もうひとつ、この数字は生きたカウンタで、数分のあいだに増えた。エスプレッソマティーニの値は最初に見たときが365,860で、少しあとに別のページから同じ欄を見たときには365,861になっていた。だから表3は「2026年8月6日に表示された値」であって、固定された統計ではない。New Eraの中ではエスプレッソマティーニが2位で、1位のPorn Star Martiniとは4倍以上の開きがある。
度数はひとつに決まらない

公式が四つあれば、度数も四つ出てきそうなものだが、実際に数字が並ぶのはひとつだけだ。IBAとボルス公式サイトは完成量が決まらないので計算できない。カルーア日本公式は完成量が60mlと決まるので計算できるが、ウオツカの度数が書かれていないので仮定がいる。アサヒビールのカクテルガイドだけが度数を数字で公表していて、同じアサヒのボルス公式サイトは普通(8~25度)
という幅の広い区分で答えている。
| 出所 | アルコールを含む材料 | 完成量 | アルコールの体積 | 度数 |
|---|---|---|---|---|
| IBA | Vodka 50ml / Kahlúa 30ml | 確定しない | 確定しない | 記載なし |
| カルーア日本公式 | ウオツカ 20ml / カルーア 20ml | 60ml | 12.0ml | 20.00%(当店計算) |
| アサヒビール カクテルガイド | ニッカ カフェグレーン 30ml / ボルス コーヒー 15ml | 80ml | 17.1ml | 21.38%(公表値) |
| アサヒビール ボルス公式サイト | ウヰルキンソン・ウオッカ 20ml / ボルス コーヒー 20ml | 確定しない | 12.8ml | 普通(8~25度)(公表の区分) |
カルーア日本公式の20.00%は、ウオツカを40%と置いたときの計算値だ。40%という数字はレシピのどこにも書かれていない。EUの規則ではウォッカの最低アルコール分が定められていて、原文はThe minimum alcoholic strength by volume of vodka shall be 37,5 %.
とある。つまり37.5%を下回るウォッカはEUでウォッカを名乗れないので、40%と置くのは実勢に近い置き方ではあるが、あくまで置いた数字にすぎない。
ボルス公式サイトのほうは事情が違って、使う銘柄が「ウヰルキンソン・ウオッカ」と指定されており、その度数は同じアサヒの商品情報ページに40%と公表されている。だからアルコールの体積は仮定なしで12.8mlと出る。止まるのは分母のほうで、シュガーシロップの1 tspを何mlと読むかで完成量が動く。片方は分子が決まらず、もう片方は分母が決まらないという、対になった止まり方をしている。
アサヒの公表値は計算で小数第2位まで再現できる
アサヒビールのレシピは、材料の度数がすべて同社の商品情報ページで公表されている。ニッカ カフェグレーンが45%、ボルス コーヒーが24%だ。この二つを分量に掛けて足すと 13.5ml と 3.6ml で合計17.1ml、完成量80mlで割ると21.38%になる。公表されている度数は21.38%で、小数第2位まで一致する。エスプレッソとシュガーシロップを0度として扱えば計算が合う、ということでもある。
ここで、よく見かける「エスプレッソマティーニの度数はおよそ15〜20%」という言い方が崩れる。アサヒビールの公表値21.38%はその範囲の上を超えているし、同社のカクテルガイドが持っている度数の区分で言えば、この一杯は「21~30%」の枠に入る。度数を一つの幅で言い切ると、公表値そのものとぶつかってしまう。
純アルコール量で見ると別の順番になる
度数は濃さの指標で、体に入る量そのものではない。アサヒビールのカクテルガイドは材料ごとの純アルコール量をグラムで併記していて、ニッカ カフェグレーン30mlが10.8g、ボルス コーヒー15mlが2.9gだから、合計13.7gになる。カルーア日本公式のほうは、ウオツカを40%と置いた計算で9.6gだ。ボルス公式サイトのレシピは、完成量が決まらなくても分子は決まるので10.24gと出る。
アサヒビールの商品情報ページは、この目安の出所も併記している。厚生労働省が進める健康日本21で、節度ある適度な飲酒として1日平均の純アルコールを20g程度としているというものだ。この目安に対して、カルーア日本公式の一杯が48.0%、アサヒビールのカクテルガイドの一杯が68.5%にあたる。完成量はカルーア日本公式が60ml、カクテルガイドが80mlで、量が少ないほうが濃いわけでもなく、多いほうがアルコールも多い。小さなグラスで出てくるからといって軽い一杯とは限らない、というのがここでの読みどころだ。
関連商品ラインナップ

下のカードは、当店の「その他スピリッツ」というコレクションから描画している。はじめに断っておくと、ここにコーヒーリキュールは1点も入っていない。収録されている29点の内訳はテキーラとメスカルが最も多く、次いでラム、そしてジンとウォッカが少しずつという構成だ。カードの先頭に並ぶのもテキーラになる。
ウォッカは商品区分の上で5点あるが、在庫が残っているものは0点で、いずれも現在は在庫切れになっている。当店はプレミア酒と希少酒を扱う店なので、カクテルの土台に使う定番のウォッカやコーヒーリキュールはそもそも取り扱いの中心にない。エスプレッソマティーニの材料をここで揃えるという想定では書いていないので、カードは「近いカテゴリーに何があるか」を見るためのものだと思ってほしい。
「エスプレッソマティーニの公式レシピは四つあって、ベースの酒すら一致しない」に関連するおすすめ商品
ここではその他スピリッツの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
材料そのものを探すなら、コーヒーリキュールの銘柄を横断した記事のほうが役に立つ。コーヒーリキュールの制度と規格、ホワイトルシアン、ブラックルシアン、カルーアミルクのそれぞれで、同じ材料を別の角度から扱っている。ウォッカそのものについてはウォッカの記事、カクテル全般の分類はカクテルの記事にまとめてある。
エスプレッソマティーニに使うお酒30銘柄を比較

下の比較表には30行が並ぶ。コーヒーリキュールの定番、コールドプレスや本場のエスプレッソリキュール、香りで変化を付けられるナッツ系やチョコ系、それにベースに使えるウォッカという構成だ。先に表の読み方を書いておく。列は画像/銘柄・スコア/定価市場相場/特徴/リンクサス酒販本命/Amazon/楽天/買取の8つで、度数だけを取り出した欄も、タイプを分類した欄も無い。度数は銘柄名の末尾に付いているだけなので、度数で並べ替えることはできない。
| 画像 | 銘柄・スコア | 定価 市場相場 |
特徴 | リンクサス酒販 本命 |
Amazon | 楽天 | 買取 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位
|
カルーア コーヒーリキュール 700ml 20% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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コーヒーリキュールの代名詞。カルーアミルクで世界中に親しまれる。 |
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2位
|
ティア マリア コーヒーリキュール 700ml 20% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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ジャマイカ産コーヒーの上品な香り。カルーアと並ぶ定番。 |
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| 3位 | ミスターブラック コールドプレス コーヒーリキュール 700ml 23% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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甘さ控えめでコーヒー感が濃い新世代。本格派に人気。 |
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| 4位 | カフェ ボルゲッティ エスプレッソ リキュール 700ml 25% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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本場イタリアのエスプレッソリキュール。香り高くキレがある。 |
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| 5位 | イリクオーレ エスプレッソ コーヒーリキュール 700ml 28% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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エスプレッソの名門イリーが手がける本格リキュール。 |
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| 6位 | パトロン XO カフェ 700ml 35% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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テキーラにコーヒーを掛けた辛口リキュール。甘さ控えめで通好み。 |
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| 7位 | カモラ コーヒーリキュール 750ml 20% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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メキシコ産の手頃なコーヒーリキュール。カクテルの常備に。 |
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| 8位 | サブロッソ コーヒーリキュール 750ml 20% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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なめらかな口当たりのメキシカンコーヒーリキュール。 |
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| 9位 | ガリアーノ リストレット エスプレッソ 700ml 30% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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ガリアーノが造る濃厚エスプレッソリキュール。ハーブの余韻も。 |
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| 10位 | マリーブリザール カフェ 700ml 25% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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1755年創業の名門が造るコーヒーリキュール。上品な甘み。 |
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| 11位 | コンカー コールドブリュー コーヒー リキュール 700ml 25% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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英国クラフト蒸溜所の水出しコーヒーリキュール。香り重視。 |
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12位
|
ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム 700ml 17% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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ウイスキーと生クリームのまろやかな甘さ。コーヒーに浮かべて。 |
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| 13位 | ベイリーズ エスプレッソクリーム 700ml 17% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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ベイリーズにエスプレッソを利かせた一本。甘さとコーヒー感を両立。 |
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14位
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シェリダン コーヒーレイヤード リキュール 500ml 15.5% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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黒いコーヒー層と白いクリーム層が美しい二層リキュール。 |
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| 15位 | ラムチャタ ホースチャタ クリーム 750ml 13.75% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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ラムベースのシナモン香るクリーム。アイスコーヒーと好相性。 |
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| 16位 | アマルーラ クリーム 700ml 17% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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アフリカ産マルーラの実を使ったクリーム。やさしい甘み。 |
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| 17位 | ゴディバ チョコレートリキュール 750ml 15% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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高級チョコブランドが手がける濃厚リキュール。モカ系に最適。 |
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| 18位 | モーツァルト ダークチョコレート 500ml 17% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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カカオ感の強いビターなチョコレートリキュール。 |
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| 19位 | ボルス クレーム ド カカオ ブラウン 700ml 24% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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カクテルの基本となる茶色のカカオリキュール。 |
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20位
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ボルス クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 24% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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無色のカカオリキュール。色を出さずにチョコ風味を足せる。 |
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21位
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ディサローノ アマレット 700ml 28% ★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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アンズの核が香る定番アマレット。コーヒーカクテルの隠し味に。 |
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22位
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フランジェリコ ヘーゼルナッツ 700ml 20% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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バニラ香る黄金色のスペインリキュール。カラヒージョの主役。 |
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| 24位 | ガリアーノ ヴァニラ 700ml 30% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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25位
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グレイグース ウォッカ 700ml 40% ★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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なめらかなフレンチウォッカ。エスプレッソマティーニのベースに。 |
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26位
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アブソルート バニラ 750ml 40% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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バニラ香るフレーバーウォッカ。コーヒーカクテルに甘い香りを。 |
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| 27位 | ケテルワン ウォッカ 700ml 40% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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小麦由来のなめらかなウォッカ。クセが少なくカクテル向き。 |
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28位
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モリナリ サンブーカ エクストラ 700ml 40% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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29位
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コニャックにオレンジを掛けた銘酒。カラヒージョにも使える万能型。 |
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30位
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ボルス コーヒー リキュール 700ml 24% ★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア |
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老舗ボルスが造るコーヒーリキュール。カクテルに使いやすい定番素材。 |
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マティーニと名乗るのに入っていないもの

エスプレッソマティーニという名前について、いちばん確かなことは「何が入っていないか」だ。表2で見たとおり、IBAの原文にジンもドライベルモットも出てこない。これはエスプレッソマティーニに限った話ではなく、IBAでMartiniを名乗る5品のうち4品がそうだ。
では何がマティーニなのか。ここから先は、公式が書いていることと書いていないことを分ける必要がある。グラスの形に由来するという説明は広く流通しているが、三つの公式のうちマティーニグラスと明記しているのはカルーア日本公式だけで、IBAはchilled cocktail glass
、アサヒビールは「カクテルグラス」と書いている。考案者や誕生年についても、IBA・カルーア日本公式・アサヒビールのどのページにも記載が無い。由来として語られている話は、少なくともこの三つの公式からは裏付けが取れない。
日本の法令に手がかりがあるかというと、こちらは徹底して無い。酒税法を本則から附則まで通して検索すると、「カクテル」「マティーニ」「エスプレッソ」「コーヒー」のいずれも0件で、「ウオッカ」「ウォッカ」「ウオツカ」という表記もすべて0件だった。酒税法が持っているのは品目の名前だけで、ウォッカは「スピリッツ」(第3条第二十号)という枠に入る。カクテルの名前は、法令が決めているものではない。
ウォッカとリキュールを分ける法令の線引き

エスプレッソマティーニの材料表には、ウォッカとコーヒーリキュールという二つの品目が並ぶ。この二つはEUの規則の中で、同じ単位を使いながら正反対の向きに規定されている。参照したのはEUR-Lexが公開している統合版で、冒頭に「02019R0787 — EN — 13.05.2024 — 003.001」と記されたものだ。
| 要件 | 15. Vodka | 33. Liqueur |
|---|---|---|
| 最低アルコール分 | 37,5 %(15.(b)) | 15 %(33.(b)) |
| 甘味の量 | 1リットル当たり8グラムが上限(15.(e)) | 1リットル当たり100グラムが下限。ただしさくらんぼ系は70グラム、ゲンチアナ系とニガヨモギ系は80グラム(33.(a)(i)) |
| 着色 | してはならない(15.(d)) | 条文に禁止の定めなし |
| 香料 | 発酵原料の蒸留物に由来するものに限る(15.(c)) | 香味物質・調製品を使用できる(33.(c)) |
同じg/Lで上限と下限が12.5倍離れている
表5の二行目が読みどころだ。ウォッカは甘味を1リットル当たり8グラムまでしか入れられない。リキュールのほうは三段構えで、さくらんぼ系が70グラム、ゲンチアナ系とニガヨモギ系が80グラム、そして100 grams per litre in all other cases
とあるので、コーヒーのリキュールには1リットル当たり100グラムの下限がかかる。同じ単位で書かれているのに、片方は上限で片方は下限で、しかも12.5倍離れているので、値が重なる余地がまったく無い。エスプレッソマティーニの甘さは、規則の上ではコーヒーリキュールとシュガーシロップが担っていて、ウォッカはほとんど担えない構造になっている。
色についても同じことが言える。原文はVodka shall not be coloured.
と一文で切っている。グラスの中の茶色は、ウォッカ以外のところから来ている。リキュールの最低アルコール分はThe minimum alcoholic strength by volume of liqueur shall be 15 %.
で15%だから、表7に並ぶコーヒーリキュールが20%以上あるのは、下限に対して余裕を持たせた設計になっているということだ。
日本はエキス分だけで分けている
日本の酒税法は、EUとはまったく違う分け方をする。スピリッツの定義は第七号から前号までに掲げる酒類以外の酒類でエキス分が二度未満のものをいう。
で、リキュールの定義は酒類と糖類その他の物品(酒類を含む。)を原料とした酒類でエキス分が二度以上のもの
から始まる。境目にあるのは度数でも糖分でもなく、エキス分が2度に届くかどうかだけだ。エキス分は同法の第3条第二号が定義していて、温度15度のときに原容量100立方センチメートル中に含まれる不揮発性成分のグラム数を指す。
この違いを押さえておくと、輸入されたコーヒーリキュールのラベルの読み方が変わる。EUで作られた時点では「甘味100g/L以上・度数15%以上」という二つの条件を通っていて、日本に入ってからは「エキス分2度以上」という一つの条件でリキュールに分類される。二つの制度が同じ瓶を別の物差しで測っていて、たまたま結論が一致している、という関係になっている。
カフェインの量はどの公式も出していない

コーヒーを入れる酒である以上、カフェインがどれだけ入るのかは当然の関心事になる。ところが四つの公式レシピのどれにも、カフェインの記載は無い。材料になっているカルーアの商品情報ページも同じで、ページの見出しが「商品情報(カロリー・原材料)」でありながら、そのページには kcal も熱量もカフェインも一度も出てこない。
コーヒーの浸出液は100mLあたり60mg
手がかりになるのは農林水産省が公開している「カフェインの過剰摂取について」というページだ。作成が平成27年12月25日、更新が令和6年5月29日と記されている。ここに食品ごとのカフェイン濃度の表がある。
| 食品名 | カフェイン濃度 | 備考(浸出法など) |
|---|---|---|
| エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料(清涼飲料水) | 32~300 mg/100 mL | 製品1本当たりでは36~150 mg |
| インスタントコーヒー(粉末) | 4.0 g/100 g | 2 g使用した場合、1杯当たり80 mg |
| 抹茶(粉末) | 3.2 g/100 g | お湯70 mLに粉末1.5 gを溶解した場合、カフェイン含有量48 mg |
| 玉露(浸出液) | 0.16 g/100 mL | 茶葉10 g、60℃湯60 mL、2.5分 |
| コーヒー(浸出液) | 0.06 g/100 mL | コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL |
| 紅茶(浸出液) | 0.03 g/100 mL | 茶葉5 g、熱湯360 mL、1.5~4 分 |
| せん茶(浸出液) | 0.02 g/100 mL | 茶葉10 g、90℃湯430 mL、1 分 |
| ウーロン茶(浸出液) | 0.02 g/100 mL | 茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分 |
| ほうじ茶(浸出液) | 0.02 g/100 mL | 茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分 |
| 玄米茶(浸出液) | 0.01 g/100 mL | 茶葉15 g、90℃湯650 mL、0.5 分 |
ここで注意がいる。表6は農林水産省の表の10行をそのまま写したもので、コーヒーに関わる行は「コーヒー(浸出液)」と「インスタントコーヒー(粉末)」の二つしかない。そしてエスプレッソという項目は無い。「コーヒー(浸出液)」の備考を読むと、コーヒー粉末10グラムを熱湯150ミリリットルで淹れたものだと書いてある。これはドリップの条件であって、少量の湯を高い圧力で通すエスプレッソとは抽出の仕方が違う。同じページを通して検索してもエスプレッソは0件だった。つまり日本の役所が出している資料からは、エスプレッソ1杯のカフェイン量を引くことができない。
できるのは、条件の違いを明示したうえでの目安の計算までだ。コーヒーの浸出液は100ミリリットル当たり60ミリグラムなので、仮にこの濃度のまま30ミリリットルを使ったとすれば18.0ミリグラムになる。ただしエスプレッソはこれよりも濃く出るのが普通なので、この数字は下側の目安として読むべきものだ。欧州食品安全機関(EFSA)の2015年の評価では、妊婦を除く大人で1回当たり200ミリグラム、習慣的な摂取で1日当たり400ミリグラムまでなら健康リスクは増加しないとされ、妊婦および授乳婦については1日当たり200ミリグラムまでと評価されている。
カフェインとアルコールの注意喚起は何を名指ししているか
同じページには、カフェインとアルコールを一緒に取ることについての記述もある。ただし読むときに、その文が何を名指ししているかを落としてはいけない。
エナジードリンクなどのカフェインを多く含む清涼飲料水とアルコールを一緒に摂取しないように注意しましょう。
名指しされているのはエナジードリンクなどの清涼飲料水であって、コーヒーのカクテルではない。同じページが米国疾病予防管理センター(CDC)の注意喚起として紹介している部分も、主語はエナジードリンクだ。
エナジードリンクとアルコールを混ぜて飲むと、エナジードリンク中のカフェインがアルコールによる機能低下を隠してしまうため、思った以上に飲んでしまう可能性があります。なお、カフェインはアルコールの代謝に影響しないため、呼気中や血中のアルコール濃度を低下させることもありません。
前半はエナジードリンクの話だが、後半の「カフェインはアルコールの代謝に影響しない」という部分はカフェインそのものの性質として書かれていて、飲み物の種類を限っていない。ここは分けて読む必要がある。エスプレッソマティーニについて「酔いが覚める」「アルコールが抜けやすくなる」と書いてある資料はこの記事の調査では見つからなかったし、呼気や血中のアルコール濃度が下がらないという記述は、そうした言い方に正面から反する。眠気が飛ぶことと酔いが引くことは別の話だ、という理解にとどめておくのが安全だと考えている。
材料の公表スペックと純アルコール量の書き方

四つの公式レシピに出てくる材料のうち、メーカーがスペックを公開しているものを並べる。IBAのレシピにある Kahlúa は日本ではサントリーが扱っていて、アサヒビールの二つのレシピに出てくる3点は同社の商品情報ページに載っている。
| 商品名 | アルコール分 | 容量 | 希望小売価格・参考小売価格(税別) | JANコード | 主原料 | 公表元 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| カルーア コーヒー リキュール 700ml瓶 | 20% | 700ml | 1,520円 | 7610594455839 | コーヒー、スピリッツ、糖類/カラメル色素、香料 | サントリー |
| ボルス コーヒー | 24% | 700ml | 1,940円 | 8716000965127 | 公表なし | アサヒビール |
| ウヰルキンソン・ウオッカ 40° | 40% | 720ml | 870円 | 4904230401100 | 公表なし | アサヒビール |
| ニッカ カフェグレーン | 45% | 700ml | 6,000円 | 4904230032731 | 公表なし | アサヒビール |
カルーアの主原料はコーヒー、スピリッツ、糖類/カラメル色素、香料
で、ベースになるスピリッツの種類までは書かれていない。一方でボルス コーヒーのほうは、商品説明の中でベースを明かしている。
ラムをベースに、コーヒーのフレーバーが存分に楽しめるように仕上げている「ボルス コーヒー」は、ミキサビリティも抜群です。
同じコーヒーリキュールでも、ベースの酒を書く会社と書かない会社がある。この差は味の説明を読むときに効いてくるので、「コーヒーリキュールはこういう酒だ」と一括りにする前に、銘柄ごとの表記を見たほうがいい。
| 商品名 | アルコール分 | 30mlあたりの純アルコール量 |
|---|---|---|
| カルーア コーヒー リキュール | 20% | 4.8g |
| ボルス コーヒー | 24% | 5.8g |
| ウヰルキンソン・ウオッカ 40° | 40% | 9.6g |
| ニッカ カフェグレーン | 45% | 10.8g |
計算式は両社とも公開しているが、逐語は一致しない。サントリーは純アルコール量(g) = 容量(ml) × アルコール分(%)/100 × 0.8
、アサヒビールは純アルコール量(g) = 内容量(ml) × アルコール分(%)/100 × 0.8
と書いている。「容量」と「内容量」、全角の%と半角の%が違うので、二社をまとめて一つの鉤括弧で引くと、どちらのページにも存在しない文字列になってしまう。
もうひとつ、名前についての小さな注意を書いておく。アサヒビールのカクテルガイドのレシピが使うニッカ カフェグレーンの「カフェ」は、コーヒーのカフェではない。ニッカウヰスキーの商品紹介ページはこう説明している。
「カフェ式連続式蒸溜機」が発明されたのは1830年頃です。開発者、イーニアス・カフェの名にちなんで「カフェスチル」と呼ばれています。
連続式蒸溜機を開発した人物の名前に由来する呼び名で、コーヒーとは関係が無い。コーヒーのカクテルにコーヒーと無関係の「カフェ」が入った酒を使う、という偶然が重なっているだけだ。なお日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準に合致した商品です
という表示のほうは、ニッカウヰスキーのブランドサイトではなくアサヒビールの商品情報ページに出ている。同じ銘柄でも、書いてあることがサイトによって分かれている。
飲まないお酒の査定・買取はリンクサスへ

カクテルのために買い揃えた瓶は、一度作ってそのまま棚に残ることが多い。コーヒーリキュールもウォッカも、開けずに置いてある期間が長くなるほどラベルの状態や液面が評価に響いてくる。使う予定が立たない瓶があれば、状態が良いうちに一度見せてもらえればと思う。
査定は写真を送ってもらう事前見積、宅配買取、出張買取の三通りを用意している。複数本まとめて出したほうが評価は安定しやすい。窓口は洋酒・リキュール買取、ウイスキー買取、日本酒買取、焼酎買取から入れる。販売側の在庫はリンクサス酒販のトップとその他スピリッツのコレクションで見られる。酒類の区分そのものについては国税庁の酒類に関する情報が一次の案内になる。
よくある質問

エスプレッソマティーニの正しいレシピはどれですか?
公式と呼べる出所が四つあり、それぞれ材料が違うので「これが正しい」と一つに決めることはできません。IBAは Vodka 50ml・Kahlúa 30ml・Sugar Syrup 10ml・強めのエスプレッソ1杯、カルーア日本公式はカルーア20ml・ウオツカ20ml・エスプレッソ20ml、アサヒビールのカクテルガイドはニッカ カフェグレーン30ml・ボルス コーヒー15ml・エスプレッソ30ml・シュガーシロップ5ml、同社のボルス公式サイトはボルス コーヒー20ml・ウヰルキンソン・ウオッカ20ml・アイス・エスプレッソコーヒー20ml・シュガーシロップ1 tspです。ベースの酒が、同じアサヒビールの中でもウイスキーとウォッカに割れています。
度数はどのくらいですか?
数字で公表されているのはアサヒビールのカクテルガイドの21.38%だけです。カルーア日本公式のレシピは完成量が60mlと決まるので、ウオツカを40%と置けば20.00%と計算できます。IBAのレシピはエスプレッソの体積が、ボルス公式サイトのレシピはシュガーシロップの量が書かれていないため、どちらも完成量が確定せず度数を計算できません。「およそ15〜20%」という説明は、アサヒビールの公表値と合いません。
エスプレッソマティーニにはジンやベルモットが入っていますか?
入っていません。IBAの公認カクテルでMartiniを名乗るのは5品ありますが、ジンとドライベルモットを使うのはドライマティーニだけで、エスプレッソマティーニを含む残り4品はいずれもウォッカが土台です。
マティーニグラスで出すから名前がマティーニなのですか?
その説明を明記しているのは四つの公式のうちカルーア日本公式だけです。IBAは冷やしたカクテルグラス、アサヒビールはカクテルグラスと冷えたグラスと書いています。考案者や誕生年についても、四つの公式のどこにも記載がありません。
カフェインはどのくらい入っていますか?
公表されていません。四つの公式レシピにもカルーアの商品情報ページにもカフェインの記載はなく、農林水産省の食品中のカフェイン濃度の表にもエスプレッソの項目はありません。同じ表のコーヒー(浸出液)は100mL当たり60mgですが、これはコーヒー粉末10gを熱湯150mLで淹れた条件の値で、エスプレッソの抽出条件とは異なります。
カフェインが入っていれば酔いにくくなりますか?
農林水産省のページが紹介している米国疾病予防管理センターの注意喚起には、カフェインはアルコールの代謝に影響しないため呼気中や血中のアルコール濃度を低下させることもない、と書かれています。なお、その前後でエナジードリンクとアルコールを混ぜないよう促している部分は、名指しされているのがエナジードリンクなどの清涼飲料水で、コーヒーのカクテルではありません。
酒税法ではどう分類されますか?
酒税法にカクテルの名前は出てきません。検索しても「カクテル」「マティーニ」「エスプレッソ」「コーヒー」はいずれも0件で、「ウオッカ」「ウォッカ」「ウオツカ」という表記も0件でした。同法が分けているのは品目で、スピリッツとリキュールの境目はエキス分が2度に届くかどうかだけです。
比較表を度数の順に並べ替えられますか?
できません。表の列は画像/銘柄・スコア/定価市場相場/特徴/リンクサス酒販本命/Amazon/楽天/買取の8つで、度数だけを取り出した列がないためです。度数は銘柄名の末尾に付いています。並べ替えはおすすめ順/価格順/希少度順の3種類です。
名前に「カフェ」が付くニッカ カフェグレーンはコーヒーの酒ですか?
違います。ニッカウヰスキーの商品紹介ページによれば、「カフェ」は1830年ごろに連続式蒸溜機を開発したイーニアス・カフェの名にちなむ呼び名で、コーヒーとは関係がありません。アサヒビールのカクテルガイドがこの銘柄をエスプレッソマティーニに使っているのは偶然の重なりです。
最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)
出典(本文で引用した順):IBA Espresso Martini/IBA Dry Martini/カルーア日本公式 カルーア エスプレッソ マティーニ/アサヒビール カクテルガイド エスプレッソマティーニ/アサヒビール ボルス公式サイト エスプレッソ・マティーニ/サントリー カルーア コーヒー リキュール 700ml瓶/アサヒビール ボルス コーヒー/アサヒビール ウヰルキンソン・ウオッカ 40°/アサヒビール ニッカ カフェグレーン/ニッカウヰスキー 商品紹介 カフェグレーン/e-Gov 酒税法/EUR-Lex 規則(EU)2019/787 統合版/農林水産省 カフェインの過剰摂取について/国税庁 酒類に関する情報




















