カルーアミルクとは|「ミルク」と名乗れる乳の条件と飲用乳7区分

カルーアミルクとは|「ミルク」と名乗れる乳の条件と飲用乳7区分

カルーアミルクは、コーヒーリキュールを牛乳で割ったものです。名前の後半にある「ミルク」は、台所では説明の要らない言葉ですが、紙パックに印刷される側では違います。どの乳になら商品名として「ミルク」と書いてよいのか、無脂乳固形分が何%必要か、種類別名称をどんな大きさの活字で並べるのかまでが、命令と食品表示基準と業界の規約の三つで決まっています。この記事は作り方ではなく、その「ミルク」の側だけを条文と成分規格で追います。

カルーアミルクとは|「ミルク」は制度が決めた言葉ではない

カルーアミルクとは|「ミルク」は制度が決めた言葉ではない
コーヒーリキュールと乳の組み合わせ

「ミルク」という語は、日常の言い方としては何の説明も要りません。ところが、瓶や紙パックに印刷される側にまわった途端、細かい条件に囲まれた言葉に変わります。どの乳になら「ミルク」と書いてよいのか、どんな大きさの活字で何を並べて書くのかまでが決まっているからです。

分量や度数の計算、コーヒーリキュールそのものの定義は、当店のコーヒーリキュールの記事ホワイトルシアンの記事で扱っています。

酒の側の法令には「乳」の一文字も出てこない

まず、酒の側から確かめます。酒税法の本則と附則を通した107,666字に「乳」は0件、酒税法施行令の46,065字にも0件でした。酒税法施行規則に1件だけ「乳」が現れますが、それは清酒に加えてよい物品として並ぶ「乳酸」で、飲む乳とは無関係です。つまり、カルーアミルクを構成する二つの材料のうち、酒の側の法令はもう一方の材料について何も言っていません。

乳の側の命令に「ミルク」は16回出るが、飲む乳のことではない

乳の側の基本になるのが、食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」(昭和二十六年厚生省令第五十二号)です。以下、食品表示基準の第2条第3項が置いている略称にならって乳等命令と書きます。同項は乳及び乳製品の成分規格等に関する命令(昭和二十六年厚生省令第五十二号。以下「乳等命令」という。)において使用する用語の例による。とし、飲用乳の表示に関する公正競争規約の第2条第1項も同じ略称を使います。命令自身は本文中で「この命令」と書いており、「乳等命令」の語は1件もありません。本則・別表・附則を通した52,548字を走査すると、「ミルク」は16件ありました。ただし内訳はアイスミルク、バターミルク、バターミルクパウダーの三つだけで、飲む乳を指して「ミルク」と呼んでいる箇所は1件もありません。

乳等命令が「乳」と呼んでいる11種類

乳等命令が「乳」と呼んでいる11種類
乳の区分を定める条文

乳等命令の第2条第1項は、この命令でいう「乳」の中身を列挙しています。

この命令において「乳」とは、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、生水牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳及び加工乳をいう。

牛のものだけではありません。山羊、めん羊、水牛が並び、搾ったままのものと売る目的のもの、成分を除去したものが混在しています。

表1 乳等命令 第2条第1項が「乳」として並べる11種類
No. 名称 この命令での位置づけ
1 生乳 搾取したままの牛の乳
2 牛乳 直接飲用に供する目的などで販売する牛の乳
3 特別牛乳 牛乳であって特別牛乳として販売するもの
4 生山羊乳 搾取したままの山羊乳
5 殺菌山羊乳 直接飲用に供する目的で販売する山羊乳
6 生めん羊乳 搾取したままのめん羊乳
7 生水牛乳 搾取したままの水牛乳
8 成分調整牛乳 生乳から乳脂肪分その他の成分の一部を除去したもの
9 低脂肪牛乳 成分調整牛乳のうち乳脂肪分を除去したもの(無脂肪牛乳以外)
10 無脂肪牛乳 成分調整牛乳のうちほとんどすべての乳脂肪分を除去したもの
11 加工乳 生乳・牛乳・特別牛乳・生水牛乳などを加工したもの

後で出てくる「乳飲料」がこの11種類に入っていない点が重要です。乳飲料は第2条第13項の「乳製品」の側に、クリームやバターやチーズと一緒に並んでいます。飲む物としては牛乳の隣にあっても、命令の分類の上では乳ではなく乳製品です。

「牛乳」は搾った乳そのものではなく、売る目的で決まる

第2条第3項の書き方が独特です。この命令において「牛乳」とは、直接飲用に供する目的又はこれを原料とした食品の製造若しくは加工の用に供する目的で販売(不特定又は多数の者に対する販売以外の授与を含む。以下同じ。)する牛の乳をいう。

「牛の乳」という物ではなく、「売る目的で出す牛の乳」が牛乳だ、という定義です。搾ったままの状態は第2条第2項の生乳として別に置かれています。

「特別牛乳」は自分の名前で自分を定義している

第2条第4項はさらに短く、この命令において「特別牛乳」とは、牛乳であつて特別牛乳として販売するものをいう。とだけ書きます。何が特別なのかは、この項からは読み取れません。中身は別表の側で決まっていて、成分規格が無脂乳固形分8.5%以上・乳脂肪分3.3%以上と牛乳より一段高いことに加え、製造の方法の基準の第一に特別牛乳搾取処理業の許可を受けた施設で搾取した生乳を処理して製造すること。と、施設の許可まで要求しています。自分の名前で自分を定義する形は、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスにも使われています。

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ここではその他スピリッツの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。

カルーアミルクに使うリキュール30銘柄の中身を数える

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比較表に並ぶリキュールの一覧

当店の比較表には30本が並んでいます。表題はコーヒーリキュール30銘柄となっていますが、行の中身を機械で数えると、コーヒーを名乗る酒だけではありません。以下は表の各行が持つ分類ラベルと商品名を集計した結果です。

カルーアミルクに使うコーヒーリキュール30銘柄 比較表
カルーアミルクの味わいは、土台となるコーヒーリキュール選びでほぼ決まります。この表には30本が並びますが、分類ラベルか商品名にコーヒー・エスプレッソ・水出し系の語を持つのは14本で、残りの16本はクリーム系3本、カカオ・チョコレート系4本、ウォッカ3本、ナッツ・バニラ・ハーブ・アニス・オレンジ系6本という内訳です。牛乳割り以外のアレンジに使う銘柄まで含めた一覧としてご覧ください。表示度数は13.75%から40%まで開きがあり、牛乳で割ったときの仕上がりに直接効きます。価格はメーカーの希望小売価格ではなく楽天の実勢を参考値として載せており、金額が入るのは12行だけです。最安値を案内する一覧ではありません(2026年6月時点)。
価格は 2026/09/01 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
カルーア コーヒーリキュール 700ml 20%1 カルーア コーヒーリキュール 700ml 20%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
コーヒーリキュールやスピリッツはオープン価格の銘柄が多く、メーカーの希望小売価格が公表されていない場合があります。現在の販売価格は各リンク先でご確認ください。
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コーヒーリキュールの代名詞。カルーアミルクで世界中に親しまれる。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥1,573 楽天 査定 買取
ティア マリア コーヒーリキュール 700ml 20%2 ティア マリア コーヒーリキュール 700ml 20%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
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ジャマイカ産コーヒーの上品な香り。カルーアと並ぶ定番。

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3 ミスターブラック コールドプレス コーヒーリキュール 700ml 23%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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甘さ控えめでコーヒー感が濃い新世代。本格派に人気。

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4 カフェ ボルゲッティ エスプレッソ リキュール 700ml 25%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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本場イタリアのエスプレッソリキュール。香り高くキレがある。

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5 イリクオーレ エスプレッソ コーヒーリキュール 700ml 28%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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エスプレッソの名門イリーが手がける本格リキュール。

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6 パトロン XO カフェ 700ml 35%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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テキーラにコーヒーを掛けた辛口リキュール。甘さ控えめで通好み。

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7 カモラ コーヒーリキュール 750ml 20%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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メキシコ産の手頃なコーヒーリキュール。カクテルの常備に。

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8 サブロッソ コーヒーリキュール 750ml 20%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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なめらかな口当たりのメキシカンコーヒーリキュール。

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9 ガリアーノ リストレット エスプレッソ 700ml 30%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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ガリアーノが造る濃厚エスプレッソリキュール。ハーブの余韻も。

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10 マリーブリザール カフェ 700ml 25%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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1755年創業の名門が造るコーヒーリキュール。上品な甘み。

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11 コンカー コールドブリュー コーヒー リキュール 700ml 25%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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英国クラフト蒸溜所の水出しコーヒーリキュール。香り重視。

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ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム 700ml 17%12 ベイリーズ オリジナル アイリッシュクリーム 700ml 17%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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ウイスキーと生クリームのまろやかな甘さ。コーヒーに浮かべて。

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13 ベイリーズ エスプレッソクリーム 700ml 17%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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ベイリーズにエスプレッソを利かせた一本。甘さとコーヒー感を両立。

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シェリダン コーヒーレイヤード リキュール 500ml 15.5%14 シェリダン コーヒーレイヤード リキュール 500ml 15.5%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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黒いコーヒー層と白いクリーム層が美しい二層リキュール。

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15 ラムチャタ ホースチャタ クリーム 750ml 13.75%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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ラムベースのシナモン香るクリーム。アイスコーヒーと好相性。

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16 アマルーラ クリーム 700ml 17%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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アフリカ産マルーラの実を使ったクリーム。やさしい甘み。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥2,288 楽天 査定 買取
17 ゴディバ チョコレートリキュール 750ml 15%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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高級チョコブランドが手がける濃厚リキュール。モカ系に最適。

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18 モーツァルト ダークチョコレート 500ml 17%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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カカオ感の強いビターなチョコレートリキュール。

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19 ボルス クレーム ド カカオ ブラウン 700ml 24%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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カクテルの基本となる茶色のカカオリキュール。

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ボルス クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 24%20 ボルス クレーム ド カカオ ホワイト 700ml 24%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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無色のカカオリキュール。色を出さずにチョコ風味を足せる。

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ディサローノ アマレット 700ml 28%21 ディサローノ アマレット 700ml 28%
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
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アンズの核が香る定番アマレット。コーヒーカクテルの隠し味に。

在庫切れリンクサス入荷通知 価格を見るAmazon ¥3,135 楽天 査定 買取
フランジェリコ ヘーゼルナッツ 700ml 20%22 フランジェリコ ヘーゼルナッツ 700ml 20%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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ヘーゼルナッツの香ばしい甘み。コーヒーに加えてナッツ感を。

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23 リコール43 クアレンタイトレス 700ml 31%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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バニラ香る黄金色のスペインリキュール。カラヒージョの主役。

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24 ガリアーノ ヴァニラ 700ml 30%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
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バニラとアニスが香る黄金色のリキュール。背の高いボトルが象徴。

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グレイグース ウォッカ 700ml 40%25 グレイグース ウォッカ 700ml 40%
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なめらかなフレンチウォッカ。エスプレッソマティーニのベースに。

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アブソルート バニラ 750ml 40%26 アブソルート バニラ 750ml 40%
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バニラ香るフレーバーウォッカ。コーヒーカクテルに甘い香りを。

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27 ケテルワン ウォッカ 700ml 40%
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小麦由来のなめらかなウォッカ。クセが少なくカクテル向き。

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モリナリ サンブーカ エクストラ 700ml 40%28 モリナリ サンブーカ エクストラ 700ml 40%
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アニスの清涼な甘み。コーヒー豆を浮かべて楽しむ食後酒。

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グラン マルニエ コルドンルージュ 700ml 40%29 グラン マルニエ コルドンルージュ 700ml 40%
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
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コニャックにオレンジを掛けた銘酒。カラヒージョにも使える万能型。

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ボルス コーヒー リキュール 700ml 24%30 ボルス コーヒー リキュール 700ml 24%
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
コーヒーリキュールやスピリッツはオープン価格の銘柄が多く、メーカーの希望小売価格が公表されていない場合があります。現在の販売価格は各リンク先でご確認ください。
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老舗ボルスが造るコーヒーリキュール。カクテルに使いやすい定番素材。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥1,580 楽天 査定 買取

コーヒーリキュールはオープン価格の銘柄が多く、メーカー定価は掲載していません。価格欄に金額が入るのは楽天の実勢を取得できた12行のみで、残る18行は各リンク先でご確認いただく案内のみを表示しています。Amazon価格とメーカー定価は全行で未取得です。在庫・価格は変動するため、最新情報は各リンク先でご確認ください。最安値を保証する一覧ではありません。

コーヒー系は14本、残りの16本はコーヒーを名乗っていない

分類ラベルか商品名のどちらかに「コーヒー」「エスプレッソ」「コールドプレス」「コールドブリュー」「カフェ」を含む行は14本でした。含まない行が16本です。表題の「コーヒーリキュール30銘柄」は、実際にはコーヒー系14本とそれ以外16本の混成です。

表2 比較表30行を分類ラベルと商品名から機械集計した内訳
区分 本数 含まれる例
コーヒー・エスプレッソ・水出し系 14 カルーア/ティア マリア/カフェ ボルゲッティ
クリーム系(コーヒーの語を含まないもの) 3 ベイリーズ オリジナル/ラムチャタ/アマルーラ
カカオ・チョコレート系 4 ゴディバ/モーツァルト ダークチョコレート/ボルス クレーム ド カカオ 2本
ウォッカ 3 グレイグース/アブソルート バニラ/ケテルワン
ナッツ・バニラ・ハーブ・アニス・オレンジ 6 ディサローノ/フランジェリコ/リコール43/ガリアーノ ヴァニラ/モリナリ サンブーカ/グラン マルニエ
合計 30 分類ラベルの頭に付く国・地域は14種類

表示されている度数も幅があり、最も低い行が13.75%、最も高い行が40%です。牛乳で割ることを前提に選ぶなら、この幅は仕上がりの度数にそのまま効きます。

クリーム系が3本入っているのは偶然ではない

コーヒーの語を持たない行の中に、クリーム系が3本あります。これらは瓶の中にすでに乳の成分が入っている酒で、牛乳を足さなくても白く濁ります。乳を後から足すのか、初めから酒に入っているのかで、この記事が扱う表示の決まりとの距離が変わります。

関連商品ラインナップ
取り扱い中のリキュールとスピリッツ

以下に並ぶのは、当店の「その他スピリッツ」のコレクションから出る一覧です。コーヒーリキュールそのものではなく、テキーラやメスカルを中心とした29点の棚を指しています。比較表にウォッカが3本入っているとおり、コーヒーリキュールを使わずスピリッツと乳で組む飲み方もあるため、同じ棚から選べます。内容量と状態はそれぞれのページで確認できます。

並んでいない銘柄でも、リンクサス酒販の在庫状況によっては取り扱いがあります。当日14:00までのご注文で当日発送に対応しています。

「飲用乳」という7区分は法令の側には書かれていない

「飲用乳」という7区分は法令の側には書かれていない
飲用乳の区分を定める規約

牛乳売り場でよく使われる「飲用乳」という言葉が、どこの言葉なのかを確かめます。乳等命令の52,548字に「飲用乳」は0件、食品表示基準の194,968字にも0件でした。法令の側は、この語を使っていません。

出どころは業界の自主基準である「飲用乳の表示に関する公正競争規約」です。その第1条が、目的を述べる文の中で括弧書きの形で7つをまとめています。

牛乳、特別牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳及び乳飲料(以下これらを「飲用乳」という。)

7つの内訳は牛乳・特別牛乳・成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳・加工乳・乳飲料です。表1の11種類のうち、搾ったままの生乳と、山羊・めん羊・水牛のもの(生山羊乳・殺菌山羊乳・生めん羊乳・生水牛乳)の合わせて5つが外れ、代わりに乳製品の側にいた乳飲料が1つ加わって7つになります。売り場の並びに近いのは、法令の分類ではなくこちらのほうです。

根拠は景品表示法第36条第1項で、認定するのは内閣総理大臣と公正取引委員会

規約の第1条は、不当景品類及び不当表示防止法第36条第1項の規定に基づくと自分で書いています。同項は、事業者または事業者団体が内閣総理大臣及び公正取引委員会の認定を受けて協定または規約を設定できると定めた条文です。規約の冒頭に印刷された変更の経緯によれば、この規約が最初に認定されたのは昭和43年5月30日です。現行版は令和7年9月18日施行です。

縛られるのは規約に参加している事業者だけ

規約の第2条第9項は、対象になる者をこう限定します。この規約で「事業者」とは、飲用乳を製造して販売する者であって、この規約に参加するものをいう。

飲用乳を作って売る者のうち規約に参加している者、という二重の限定です。以下に出てくる基準のうち、規約と施行規則に由来するものはすべてこの範囲の中の話になります。食品表示基準(食品表示法にもとづく内閣府令)と乳等命令(食品衛生法にもとづく命令)に由来するものは、規約に参加していない事業者にもかかります。

令和7年の改正で、引いている条番号が全部ずれた

現行版と令和2年3月6日施行の版を1文字ずつ突き合わせると、変わっている箇所の大半が参照先の付け替えでした。景品表示法の根拠条が第31条第1項から第36条第1項へ、「乳等省令」の語が「乳等命令」へ、そして乳等命令の項番号が成分調整牛乳の第8項→第9項、低脂肪牛乳の第9項→第10項、無脂肪牛乳の第10項→第11項、加工乳の第11項→第12項、乳飲料の第41項→第42項と、そろって1つずつ繰り下がっています。現行の乳等命令では第2条第8項が生水牛乳です。

ただし付け替えだけではありません。施行規則には、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の基準が第35条として新設されました。その分だけ以降の3か条がそれぞれ1条ずつ繰り下がっており、この記事があとで引く不当表示の類型は、旧版の第35条が現行版の第36条にあたります。

7区分の成分規格を並べる|乳飲料にだけ下限が置かれていない

7区分の成分規格を並べる|乳飲料にだけ下限が置かれていない
成分規格の数値を並べた資料

乳等命令の別表は、区分ごとに成分の下限と上限を置いています。無脂乳固形分と乳脂肪分の両方に下限があるのは牛乳・特別牛乳・低脂肪牛乳の3区分で、成分調整牛乳と加工乳は乳脂肪分の規格そのものを持ちません。乳脂肪分に上限が付くのは低脂肪牛乳(1.5%以下)と無脂肪牛乳(0.5%未満)の2区分です。

表3 飲用乳7区分の成分規格(乳等命令 別表)と規約が足している条件
区分 無脂乳固形分 乳脂肪分 比重(15℃) 酸度(乳酸として) 規約の側の条件
牛乳 8.0%以上 3.0%以上 1.028以上 0.18%以下 命令と同じ数値を規約も書く
特別牛乳 8.5%以上 3.3%以上 1.028以上 0.17%以下 命令と同じ数値を規約も書く
成分調整牛乳 8.0%以上 規格なし 規格なし 0.21%以下 無脂乳固形分8.0%以上のみ
低脂肪牛乳 8.0%以上 0.5%以上1.5%以下 1.030以上 0.21%以下 命令と同じ数値を規約も書く
無脂肪牛乳 8.0%以上 0.5%未満 1.032以上 0.21%以下 命令と同じ数値を規約も書く
加工乳 8.0%以上 規格なし 規格なし 0.18%以下 無脂乳固形分8.0%以上のみ
乳飲料 規格なし 規格なし 規格なし 規格なし 乳固形分3.0%以上を規約が上乗せ

酸度の欄は、ジャージー種の牛の乳のみを原料とするもの以外の値です。ジャージー種のみを原料とする場合は、牛乳が0.20%以下、特別牛乳が0.19%以下と0.02%分だけ緩い数字が別に置かれています。

乳飲料の定義は「それ以外のもの」という引き算でできている

表3の最下段だけが空欄だらけになるのは、乳飲料の定義そのものが引き算だからです。

この命令において「乳飲料」とは、生乳、牛乳、特別牛乳若しくは生水牛乳又はこれらを原料として製造した食品を主要原料とした飲料であって、第二項から第十二項まで及び第十四項から前項までに掲げるもの以外のものをいう。

第2項から第12項まで、および第14項から第41項までに挙げたもの「以外のもの」という書き方です。生乳や牛乳などを主要原料とする飲料であって、名前の付いた区分のどれにも当てはまらないもの、という残りの枠がそのまま乳飲料です。ここから言えるのは「他の区分に入らない」ことまでで、「乳がこれだけ入っている」という積極的な内容は読み取れません。実際、別表で乳飲料に置かれているのは細菌数と大腸菌群と発育し得る微生物だけで、無脂乳固形分にも乳脂肪分にも下限がありません。

規約は命令の上に成分の条件を足している

その空白を埋めているのが規約です。第2条第7項はこう書きます。この規約で「乳飲料」とは、乳等命令第2条第42項に規定する乳飲料であって、重量百分率で乳固形分3.0%以上の成分を含有するものをいう。

乳等命令の乳飲料であることに加えて、乳固形分3.0%以上という条件が足されています。規約の定義は7区分すべてが「乳等命令の該当区分であって、かつ規約が示す成分を含有するもの」という形ですが、牛乳や低脂肪牛乳では足している数字が命令の別表と同じです。数字が動くのは乳飲料だけです。

商品名に「ミルク」と書ける乳は、三段の条件で決まっている

商品名に「ミルク」と書ける乳は、三段の条件で決まっている
商品名の表示基準を定める条文

規約の第4条第3項は、商品名としての「ミルク」に枠をはめます。

事業者は、飲用乳を示す文言(商品名)として「ミルク」又は「乳」を用いる場合は、施行規則で定める表示基準によらなければならない。

本体の条文は「施行規則によれ」としか言いません。中身は施行規則の第18条第2号にあり、アからウまでの三段に分かれています。

表4 商品名に「ミルク」または「乳」を用いることができる範囲(施行規則 第18条第2号)
対象 「ミルク」「乳」の可否 付いている条件
牛乳・特別牛乳・成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳・加工乳 使える 追加の条件なし
乳飲料(無脂乳固形分8.0%以上) 使える ただし乳脂肪以外の脂肪を含む場合は使えない
乳飲料(無脂乳固形分4.0%以上) 使える 商品名と性状からアの飲用乳と異なることが明らかな場合に限る

アは無条件、イとウで要求される無脂乳固形分が変わる

アは、牛乳から加工乳までの6区分について、成分の追加条件なしで認めます。牛乳、特別牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳及び加工乳にあっては、当該牛乳等を示す文言として、「ミルク」又は「乳」を用いることができる。

問題は乳飲料です。イはこう書きます。

無脂乳固形分8.0%以上の乳飲料にあっては、当該乳飲料を示す文言として、「ミルク」又は「乳」を用いることができる。ただし、乳脂肪以外の脂肪を含む場合は、当該乳飲料を示す文言として、「ミルク」又は「乳」を用いることはできない。

無脂乳固形分8.0%以上という、牛乳と同じ水準が求められます。しかもただし書きがあり、乳脂肪以外の脂肪を含む場合は「ミルク」も「乳」も使えません。植物性の油脂を足した乳飲料はイの経路から外れます。

そこでウが受け皿になります。

イの規定にかかわらず商品名と性状から、アに規定する飲用乳と異なることが明らかであって、無脂乳固形分4.0%以上の乳飲料にあっては、当該乳飲料を示す文言として、「ミルク」又は「乳」を用いることができる。

商品名と性状からアの飲用乳と違うことが明らかであることを条件に、無脂乳固形分4.0%以上まで下がります。8.0%と4.0%で倍の開きがありますが、下の段には「牛乳と間違えられないこと」という別種の条件が付いています。

「牛乳」の二文字はもっと狭い

「ミルク」に比べると、「牛乳」の方がはるかに厳しく閉じられています。第4条第1項です。

事業者は、「牛乳」、「特別牛乳」、「成分調整牛乳」、「低脂肪牛乳」及び「無脂肪牛乳」以外の飲用乳を示す文言(商品名)として「牛乳」を用いることはできない。

加工乳と乳飲料は、商品名に「牛乳」と書けません。一方で「ミルク」なら、表4のとおり条件付きで書けます。同じ意味に見える二つの語が、規約の中では別々の扱いを受けています。

種類別名称の表示|牛乳は10.5ポイント、乳飲料は14ポイント

種類別名称の表示|牛乳は10.5ポイント、乳飲料は14ポイント
紙パックの一括表示欄

食品表示基準は「乳等命令の定義に従え」と投げている

紙パックの一括表示欄の先頭に「種類別」という項目があります。この表示を義務づけているのは食品表示基準で、内容についてはこう書きます。乳等命令第二条の定義に従った種類別を表示する。

これを置いているのは別表第十九(第四条、第五条関係)の「乳」の欄です。表示の義務は食品表示基準に、名称の中身は乳等命令に、という分業になっています。様式を定める別表第二十(第八条関係)の側にはこの様式中、「種類別」とあるのは、これに代えて、「種類別名称」と表示することができる。ともあり、「種類別」と「種類別名称」はどちらも使えます。

同じ「種類別」でも要求される活字の大きさが違う

大きさの指定は別表第二十の側にあり、食品の欄ごとに数字が変わります。「乳」の欄は種類別は、JISZ八三〇五に定める十・五ポイントの活字以上の大きさの統一のとれた文字で表示する。としています。一方、乳飲料は乳等命令の第2条第13項で乳製品に分類されるため、この欄には入りません。乳製品の様式は「発酵乳及び乳酸菌飲料」と「その他の乳製品」の二つに分かれており、乳飲料は後者に落ちます。その他の乳製品の欄は種類別は、JISZ八三〇五に定める十四ポイントの活字以上の大きさの統一のとれた文字で表示する。と、10.5ポイントより大きな活字を求めています。様式に並ぶ項目そのものは牛乳と同じで、違うのは表示の方式の欄です。

規約の側はさらに置き場所を指定します。施行規則の第3条第2項は、一括表示欄とは別に1か所以上の商品名と密着した周辺部分にも表示させたうえで、種類別名称の前に併記して「種類別」と表示し、この文字を四角い枠で囲むものとする。としています。紙パックの商品名のそばに四角で囲まれた「種類別」が付いているのは、この規定によるものです。

表5 種類別名称まわりで決まっていること
決まっている事項 内容 書いている文書
表示の義務 一括表示欄に種類別を表示する 食品表示基準 別表第十九「乳」
名称の中身 乳等命令第2条の定義に従った種類別 食品表示基準 別表第十九「乳」
言い換え 「種類別」に代えて「種類別名称」と表示できる 食品表示基準 別表第二十
活字の大きさ(乳) JIS Z 8305の10.5ポイント以上で統一のとれた文字 食品表示基準 別表第二十「乳」
活字の大きさ(乳飲料) JIS Z 8305の14ポイント以上で統一のとれた文字 食品表示基準 別表第二十「その他の乳製品」
置き場所 1か所以上の商品名と密着した周辺部分にも表示 規約 施行規則 第3条第2項
囲み 「種類別」の文字を四角い枠で囲む 規約 施行規則 第3条第2項
商品名との比 商品名に「ミルク」「乳」を書く加工乳・乳飲料は、種類別名称を商品名の最大活字の3分の2以上に 規約 施行規則 第3条第3項

殺菌の基準と、「低温殺菌」と名乗れる範囲

殺菌の基準と、「低温殺菌」と名乗れる範囲
殺菌条件を定める別表

基準は63℃30分と、それと同等以上

乳等命令の別表は、牛乳の製造方法の基準をこう定めます。保持式により摂氏六三度で三〇分間加熱殺菌するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌すること。

成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳・加工乳は、いずれも「牛乳の例による」として同じ条件を引きます。10℃以下での保存を要しないものについては別の道があり、その中でも二つに分かれます。充塡後殺菌製品は充塡後殺菌製品にあっては、保存性のある容器に入れ、かつ、摂氏一二〇度で四分間加熱殺菌する方法又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌する方法と、製品そのものの加熱条件が摂氏一二〇度で四分間で置かれています。常温保存可能品のほうは、原材料等に由来して食品中に存在し発育し得る微生物を死滅させるのに十分な効力を有する加熱殺菌方法と、あらかじめ殺菌した容器包装へ無菌的に充塡する方法として、当該食品を製造する者があらかじめ定めた方法(原材料の加熱殺菌においては、摂氏一二〇度で四分間加熱する方法又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法に限る。)によることとされています。摂氏一二〇度で四分間という数字は括弧書きの中の原材料の加熱殺菌にだけかかります。

「低温殺菌」と書けるのは二つの方法だけ

表示の側は別に決まっています。規約の施行規則は、不当表示の類型としてこう挙げています。

飲用乳の殺菌法のうち、保持式により摂氏63度から同65度までの間で30分間加熱殺菌する方法又は連続式等により摂氏65度から同68度までの間で30分間加熱殺菌する方法(特別牛乳を除く。)以外の殺菌法を用いる飲用乳における「低温殺菌」、「低温保持殺菌」等の表示

保持式で63℃から65℃までの間で30分間、または連続式等で65℃から68℃までの間で30分間。この二つ以外の方法で殺菌した飲用乳に「低温殺菌」「低温保持殺菌」と書くと、不当表示の類型に当たります。括弧書きで特別牛乳が除かれているのは、特別牛乳が別扱いだからです。別表は特別牛乳について殺菌の操作そのものを省略できるとしたうえで、殺菌する場合の基準を63℃から65℃までの間で30分間と別に置いています。命令の側は63℃30分を下限に「同等以上」を広く認めていますが、「低温殺菌」と名乗れる範囲はそれより狭く切られています。

成分表の区分は、制度の7区分と一致しない

成分表の区分は、制度の7区分と一致しない
食品成分表の乳類の並び

数字を当てにいくとき、多くの人は日本食品標準成分表を引きます。ところが乳類の(液状乳類)に並ぶのは9品目で、その名前は規約の7区分と揃っていません。

表6 日本食品標準成分表 乳類(液状乳類)9品目・可食部100gあたり
食品番号 食品名 エネルギー(kcal) 脂質(g) 炭水化物(g) カルシウム(mg)
13001 生乳 ジャージー種 77 5.2 4.7 140
13002 生乳 ホルスタイン種 63 3.7 4.7 110
13003 普通牛乳 61 3.8 4.8 110
13004 加工乳 濃厚 70 4.2 5.3 110
13005 加工乳 低脂肪 42 1.0 5.5 130
13006 脱脂乳 31 0.1 4.8 100
13007 乳飲料 コーヒー 56 2.0 7.2 80
13008 乳飲料 フルーツ 46 0.2 9.9 40
13059 乳児用液体ミルク 66 3.6 7.1 45

「成分調整牛乳」も「低脂肪牛乳」も成分表には無い

制度の7区分のうち、成分表に同じ名前で載っているのは牛乳(普通牛乳)と加工乳と乳飲料の3つだけです。特別牛乳・成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳の4つは、この名前では立っていません。代わりに成分表の側には「加工乳 低脂肪」と「脱脂乳」があり、制度の側には無い名前です。ずれが最もはっきり出るのが最後の行で、この表で唯一「ミルク」の語を名前に持つ「乳児用液体ミルク」は、乳等命令の側では第2条第39項の「調製液状乳」と呼ばれています。飲む乳を「ミルク」と呼ぶ言い方は、命令の中には無く、成分表の食品名の中にだけあります。

ここを取り違えると、「低脂肪牛乳のカロリー」を調べているつもりで「加工乳 低脂肪」の42kcalを読むことになります。低脂肪牛乳は乳脂肪分0.5%以上1.5%以下の成分調整牛乳、加工乳 低脂肪は加工乳の一つで、制度上は別の区分です。

乳の側とクリームの側では規格が6倍違う

比較表のクリーム系リキュールとの対比で見ると、差がはっきりします。普通牛乳は100gあたり61kcal・脂質3.8g、クリーム(乳脂肪)は404kcal・脂質43.0gです。乳等命令の成分規格でも、クリームは乳脂肪分18.0%以上と定められていて、牛乳の3.0%以上とは6倍の開きがあります。同じ「白いもの」でも、足すものが牛乳かクリームかで仕上がりの重さが変わるのは、この差によるものです。生クリームを使う組み合わせについてはホワイトルシアンの記事で扱っています。

家で作るカルーアミルクに、この決まりは及ぶのか

家で作るカルーアミルクに、この決まりは及ぶのか
グラスに注がれたカクテル

規約がかかるのは容器包装と広告の表示

ここまで見てきた決まりは、どれも「飲用乳を製造して販売する事業者が、容器包装や広告に何をどう書くか」の話でした。台所でコーヒーリキュールに牛乳を注ぐ行為に、種類別名称の表示義務も、活字の大きさの指定もかかりません。カルーアミルクという呼び名も、飲用乳の商品名ではないので第4条第3項の射程の外です。

それでも、この決まりを知っていることには実益があります。紙パックの「種類別」を見れば、乳脂肪分がどれだけ入っている可能性があるかが分かるからです。乳飲料と書いてあれば、乳脂肪分の下限は命令にも規約にも置かれていません。こくを牛乳で作りたいなら、種類別が「牛乳」の紙パックを選ぶのが最短です。

残るのはアレルゲンの側の話

飲用乳の表示とは別に、加工食品の側には食品表示基準のアレルゲン表示があります。別表第十四が定める特定原材料はえび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生の8品目で、「乳」はその一つです。人に出すときは、使ったのが牛乳なのか、すでに乳を含むクリーム系リキュールなのかを区別して答えられると確実です。

飲まないお酒の査定・買取はリンクサスへ

コーヒーリキュールやクリーム系リキュールは、一度カクテルを作ると残りが動かなくなりがちです。未開栓のまま置いてあるものは、リンクサス酒販で査定を承っています。銘柄と内容量、ラベルの状態が分かる写真があれば、お手元にあるままで金額の目安をお伝えできます。取り扱っている品目は品揃えから確認できます。

よくある質問

よくある質問
表示と区分についての質問
カルーアミルクの「ミルク」は、牛乳でなければいけませんか。

そうした決まりはありません。カルーアミルクという呼び名は飲用乳の商品名ではないため、規約の第4条第3項も施行規則の第18条第2号もかかりません。ただし種類別が「牛乳」のものは無脂乳固形分8.0%以上・乳脂肪分3.0%以上、「乳飲料」のものは乳等命令に成分の下限がありません。

「乳飲料」と書かれた紙パックには、乳がどれくらい入っていますか。

乳等命令の別表には、乳飲料の成分規格として細菌数と大腸菌群と発育し得る微生物しか置かれていません。無脂乳固形分にも乳脂肪分にも下限がありません。一方、飲用乳の表示に関する公正競争規約の第2条第7項は乳固形分3.0%以上を条件にしています。規約に参加している事業者の商品であれば、この水準が担保されます。

なぜ「牛乳」と書けない飲料でも「ミルク」とは書けるのですか。

規約が二つの語を別々に扱っているためです。第4条第1項は、牛乳・特別牛乳・成分調整牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳以外の飲用乳に商品名として「牛乳」を用いることを認めていません。これに対して「ミルク」は、施行規則の第18条第2号が無脂乳固形分8.0%以上の乳飲料と、条件付きで4.0%以上の乳飲料にも認めています。

「低温殺菌牛乳」はどの範囲を指しますか。

規約の施行規則が不当表示の類型として挙げているのは、保持式で63℃から65℃までの間で30分間、または連続式等で65℃から68℃までの間で30分間という二つの方法以外で殺菌したもの(特別牛乳を除く)に「低温殺菌」「低温保持殺菌」等と表示することです。裏返せば、この二つの方法によるものが「低温殺菌」を名乗れる範囲になります。乳等命令の側の下限は63℃30分で、それより広く「同等以上」を認めています。

成分表で「低脂肪牛乳」を探しても見つかりません。

日本食品標準成分表の乳類(液状乳類)は9品目で、その中に「低脂肪牛乳」という食品名はありません。近い名前として「加工乳 低脂肪」(100gあたり42kcal)がありますが、低脂肪牛乳は成分調整牛乳の一種、加工乳 低脂肪は加工乳の一種で、制度上は別の区分です。数字を引くときは、成分表に載っている食品名のまま書くのが安全です。

乳等省令と乳等命令はどちらが正しい呼び方ですか。

現在は乳等命令です。2024年3月29日に公布され2024年4月1日に施行された「生活衛生等関係行政の機能強化のための関係法律の整備に関する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整理等に関する省令」(令和六年厚生労働省令第六十五号)により、題名が「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」から「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」へ変わりました。法令番号は昭和二十六年厚生省令第五十二号のままです。飲用乳の表示に関する公正競争規約がこの表記に追いついたのは令和7年9月18日施行の版からで、その一つ前の令和2年3月6日施行の版は「乳等省令」と書いています。

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