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ウイスキーを炭酸水で割るだけで楽しめるハイボールは、爽快な飲み口と食事との相性の良さから、多くの人に親しまれている定番ドリンクです。
ウイスキー本来の香りやコクを残しながら、軽やかで飲みやすい仕上がりになるため、家でも手軽に“お店の一杯”に近づけることができます。
本記事では、基本の作り方から黄金比、プロが実践する美味しく仕上げるコツまでをわかりやすく紹介。ハイボールに合うウイスキー銘柄や、気分で楽しめるアレンジレシピもまとめています。
自宅でのハイボールがもっと楽しくなる情報を、ぜひチェックしてみてください。

【基本の手順】ハイボールの美味しい作り方

用意するもの

• 好きなウイスキー：30ml程度
• 炭酸水：120ml程度
• 氷：適量
• ハイボール用グラス
• マドラー

STEP1：グラスいっぱいに氷を入れる

ハイボールを美味しく作るコツは、しっかりと冷やしておくことです。
まずはグラスに氷を入れて、グラスそのものを冷やすようにしましょう。
氷の量はグラスにぎっしりとなるくらいたくさん入れてしまってOKです。
なお氷が小さいとすぐに溶けてしまいハイボールが薄まってしまう原因となるので、氷はロックアイスなどなるべく大きめのものをチョイスしましょう。
グラスはお気に入りのものでOKですが、なるべく縦長のものを使うとハイボールが作りやすいのでおすすめです。
タンブラー型のグラスなど、ハイボールに適したものを選んでみましょう。

STEP2：氷のみの状態のまま、マドラーで混ぜる

氷をぎっしりとグラスに詰めたら、まずはそのままウイスキーを入れず、マドラーでくるくると混ぜましょう。
この一手間で、ハイボールが見違えるほど美味しくなります。
マドラーで混ぜることを「ステア」と言います。
外からグラスに触れ、冷たいと感じるまでステアしましょう。
ステアの際に氷が溶けて水が出た場合は、一旦捨ててしまいましょう。
水を捨てて氷が足りなくなった場合は、再びグラスいっぱいまで追加しておきましょう。

STEP3：ウイスキー30mlを注ぐ

グラスがしっかり冷えたら、まずはウイスキーを先に注ぎます。
目安はシングル＝30ml程度です。
ウイスキーを入れたら再びマドラーでステアしウイスキーを冷やしましょう。
ウイスキーだけの状態でしっかりと冷やしておくことで、炭酸を注いだ際に氷が溶けにくく、美味しいハイボールに仕上がります。

STEP4：炭酸水120mlを静かに注ぐ

ウイスキーの後は炭酸水を加えます。
ハイボールの黄金比はウイスキー：炭酸水＝1：4と言われているので、30mlのウイスキーに対して120mlの炭酸水を注ぎましょう。
なお炭酸を注ぐ場合は、氷に当たらないよう、静かに注ぐのがコツです。
グラスの淵に沿って炭酸を注ぐと泡が潰れにくいのでおすすめです。

STEP5：最後にワンステアだけする

炭酸水を注いだ後は、くるっと1周だけステアします。
最後は混ぜすぎないことが重要なポイントになります。
ハイボールが出来上がったら、お好みでレモンやミントを添えてもOKです。
【関連リンク】ウイスキー用バーツールどこで売ってる？ダブルジガーカップやメジャーカップを手に入れよう

ハイボールに使うウイスキーの割合は？黄金比は1：4

ハイボールづくりで迷いやすいのが、ウイスキーと炭酸水の割合です。自宅でお店のような味わいに近づけるには、まず“黄金比”とされる 1：3〜1：4 を基準にすると失敗しません。
ウイスキーを基準に、どれくらい炭酸水を加えれば良いのかをひと目で確認できる早見表がこちらです。

30ml・45ml・60mlごとの分量早見表

ウイスキー量	炭酸水（1：3）	炭酸水（1：4）
30ml	90ml	120ml
45ml	135ml	180ml
60ml	180ml	240ml

黄金比1：4を基準に、濃いめに作るのもOK

一般的に、ウイスキー：炭酸水＝1：4 がもっとも飲みやすい黄金比とされています。ただし、ウイスキーの銘柄やアルコール感の好みは人それぞれ。絶対にこの比率に固定する必要はありません。
濃い味わいを楽しみたい場合は、1：3の濃いめハイボールにするのも選択肢のひとつ。香りやコクがしっかり感じられ、ウイスキー好きには特に人気の比率です。
なお、黄金比を基準に作ったハイボールのアルコール度数は 6〜9％ほど。ビールより少し強く、ワインよりやや軽い程度のイメージです。飲み心地の調整にも役立ててみてください。

ウイスキーのシングル・ダブルとは？

ウイスキーを注文するときによく聞く「シングル」「ダブル」という言葉は、注ぐ量（＝メジャーの基準）を表しています。
一般的なバーでは、シングル＝30ml前後、ダブル＝60ml前後 がスタンダードとされています。
シングル（30ml）は、ハイボールを作る際の基準量としてもよく使われるサイズ。ほどよいアルコール感で、初めて自宅でハイボールを作る人にも扱いやすい量です。
一方のダブル（60ml）は、よりウイスキーの香りやコクをしっかり楽しみたいときに選ばれ、濃いめのハイボールに仕上がります。
なお、店によってシングルの量が「30ml」または「45ml」と、異なる場合があります。家庭で作る際は、自分の好みに応じて“基準量”を決めることが大切。
たとえば軽く飲みたい日は30ml、しっかり味わいたい日は45〜60mlと、気分に合わせて調整すると美味しさの幅が広がります。

プロが教える！ハイボールを美味しく仕上げる5つのコツ

家で作るハイボールをワンランク上の味わいに引き上げるポイントは、「温度」「炭酸」「氷」「グラス」の4つに集約されます。
プロのバーテンダーが実践している基本を押さえるだけで、爽快感や香りがぐっと引き立ち、お店のような仕上がりに近づきます。
ここでは、特に効果が大きい5つのコツを紹介します。

① 氷はできるだけ大きく透明なものを使う

ハイボールの味を左右する大きな要素が「氷」。
家庭用製氷機の小さな氷よりも、溶けにくく温度が下がりやすいロックアイス（大きく透明な氷） が最適です。
氷が小さいと一気に溶けて水っぽくなり、せっかくのウイスキーの香りや炭酸の刺激が弱まってしまいます。
グラスに氷を隙間なく入れると、冷却効率が上がり dilution（氷の溶け出しによる薄まり）も最小限にできます。

② 炭酸水は開栓直後の強炭酸を使用

ハイボールの爽快感は、炭酸の強さで大きく変わります。
最も理想的なのは、開栓したばかりの強炭酸水。一度開けて時間がたったボトルは微妙に気が抜けており、仕上がりが弱くなりがちです。
ペットボトルよりも、330mlや500mlの缶タイプの炭酸水のほうが気が抜けにくく、最後まで安定して使えます。注ぐ際はウイスキーに直接当てず、グラスの内側を伝わせるようにすると炭酸が残りやすくなります。
また自分好みの強度でハイボールを作りたい人は、炭酸水メーカーを導入するのもおすすめです。

③ ステアは最小限（炭酸を飛ばさない）

炭酸水を入れた後に混ぜすぎると、せっかくの炭酸が一気に抜けてしまいます。
プロが実践するのは、1〜2回だけ静かに縦方向にステアする方法。スプーンでかき回すのではなく、底から軽く上下に泡を整えるイメージです。
この“最小限のステア”が、炭酸の鋭さと爽快感をキープする秘訣です。

④ グラスは細長いタンブラーがベスト

ハイボールに適したグラスは、細長いタンブラー（コリンズグラス）。
口径が広いグラスよりも炭酸が抜けにくく、立ち上る香りとキレの良い飲み口が楽しめます。特に、冷えやすく結露しにくいタイプのグラスを使うと、最後まで温度が落ちにくく風味が長持ちします。
飲み口が薄いグラスは、液体がスムーズに舌へ広がり、味わいの印象もより洗練されます。

⑤ 冷やす時間・温度管理が味を左右する

ハイボールづくりの基本は「徹底した冷却」。
ウイスキー・炭酸水・グラスのすべてが冷えていると、氷の溶けが遅くなり、味が薄まるのを防げます。特に重要なのは以下の3点です：

• 炭酸水は冷蔵庫でしっかり冷やす（4〜6℃前後）
• グラスは冷凍庫で数分だけ冷やすとさらに◎
• ウイスキーも冷やすとキレのある味わいに

温度が低いほど炭酸が保たれ、キレのある爽快な飲み心地が続きます。

ハイボールに合うおすすめウイスキー10選

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ジンジャー・コーラなどハイボールのアレンジレシピ

ジンジャーハイボール

ジンジャーハイボール＠メーカーズマーク😋 pic.twitter.com/HCU2C0CKTY

— コジ (@koji5883) April 24, 2023

通常の炭酸水ではなくジンジャエールで割ったハイボールは「ジンジャーハイボール」と呼ばれて人気を集めています。
ウイスキーの甘みにピリリとした刺激が相まって、満足感が高まります。
お好みでレモンを添えるのもおすすめです。

コークハイ

昨日はしこたま飲んだが…
コークハイをキメる🥃 pic.twitter.com/dohCU2yvL5

— 妄想エール@ひろ (@delusionyell) May 4, 2023

コーラを使ったハイボールはコークハイと呼ばれています。
こちらも炭酸水をコーラに置き換えて簡単に作ることが可能です。
コーラの甘みでウイスキーがさらに飲みやすくなります。コークハイに使うウイスキーは、コーラの味に負けない甘味のあるバーボンやスモーキーなスコッチがおすすめです。

甘酒ハイボール

なにこれ‼️
この甘酒マジうまい😍😍😍

フォロワーさんが甘酒ハイボールを作ってたので真似してみました😍

めちゃくちゃ美味しいよ～💕💕
多分この甘酒がいいんだと思う✨#お酒好きと繋がりたい #甘酒 pic.twitter.com/whzAQWr166

— ドンチャン (@UWbwJVwrEjD4UCf) January 28, 2021

甘酒ハイボールはウイスキーと甘酒を混ぜてから炭酸水を注ぐハイボールです。甘酒の舌触りと甘味でまろやかになり、スイーツのような感覚で飲めるお酒になります。
辛めのハイボールや濃いお酒が苦手という方におすすめのレシピです。

黒胡椒ハイボール

近年1番勢いがある蒸留所！
黒胡椒を振りかけてハイボール✨
自分にとってのタリスカーはこのラベルの10年 pic.twitter.com/IfhptviEs8

— たるねこ (@k31219976) April 30, 2023

ハイボールの上からスパイスをかけると、ピリリとした刺激が増しインパクトが増します。特に黒胡椒はおすすめで、シャープさが際立ちます。
スモーキーなウイスキーがお好きな方や、肉料理に合わせたいという方に特におすすめです。スッと抜けるような感覚になるので暑い夏にもぴったりです。

【Q&A】ハイボールの作り方に関してよくある質問

ハイボールづくりで迷いやすいポイントを、よくある質問形式でまとめました。初めての方はもちろん、いつもの味をもう少し整えたいという方にも役立つ内容です。

Q．ハイボールの通常・濃い目おすすめ割合は？

一般的なハイボールの黄金比は ウイスキー：炭酸水＝1：3〜1：4。
もっとも飲みやすく、ウイスキーの香りと炭酸の爽快感がバランスよく感じられます。

• 通常（標準） … 1：4
• 濃いめ … 1：3
• かなり濃いめ … 1：2〜1：2.5（ウイスキーの個性をしっかり感じたい方向け）

まずは1：4から始め、好みに合わせて微調整すると失敗しにくいです。

Q．ウイスキー30mlの場合の炭酸水量は？

ウイスキー30mlを基準とした場合、炭酸水の目安は以下の通りです。

• 1：3（濃いめ） … 炭酸水 90ml
• 1：4（標準） … 炭酸水 120ml

家庭で作るときは、この「30ml基準」がもっとも扱いやすく、味の再現性が高い計量方法です。

Q．ハイボールを作る時の氷の量は？

ハイボールは 氷をグラスいっぱいに入れる のが正解です。
氷が少ないとすぐに溶けて水っぽくなり、炭酸も抜けやすくなります。
理想は、溶けにくい 大きめのロックアイス を使用し、隙間なくしっかり詰めること。
これだけで、キレのある冷たさとシャープな味わいに仕上がります。

Q．シングルとダブルの違いは？

「シングル」「ダブル」はウイスキーの量を示す言葉で、明確な全国共通基準はありませんが、日本では30ml前後をシングル、その倍量をダブル（60ml前後） として提供する店が多いです。

• シングル（30ml） … 標準的なハイボールや軽めの飲み口に
• ダブル（60ml） … 濃いめのハイボールやウイスキーの風味を強く感じたいときに

海外では25ml・35mlをシングルとする国もあるため、家庭では「自分の基準量」を決めておくと味の調整がしやすくなります。

Q．ハイボールを作るのに必要な道具は？

自宅で美味しいハイボールを作るために揃えておきたい道具は、次の4つです。

1. グラス（細長いタンブラー）
   炭酸が抜けにくい細長い形状のグラスが理想的。
   冷凍庫で数分冷やしておくと、仕上がりがより引き締まります。
2. メジャーカップ（計量カップ）
   ウイスキーの量を正確に測るために必須。
   シングル30ml、ダブル60mlを基準に計量できるものが便利です。
3. マドラー（軽くステアする用）
   炭酸を飛ばさないため、混ぜすぎないのが鉄則。
   1〜2回だけ静かに縦に動かせるよう、細長いマドラーが使いやすいです。
4. 大きめのロックアイス
   家庭用の小さい氷より溶けにくく、ハイボールの味が長持ちします。
   コンビニやスーパーのロックアイスが最も手軽で品質も安定しています。

特別な道具をそろえる必要はなく、これらがあれば家庭でも十分お店のような1杯を作ることができます。
こだわるなら、冷却性能の高いステンレスタンブラーや炭酸水専用サーバーなどを導入するのもおすすめです。

まとめ

ハイボールの美味しさは「比率・温度・炭酸の扱い」で大きく変わります。
まずはウイスキー30mlに対して炭酸水120mlの“黄金比1：4”を基準に、氷やグラスをしっかり冷やす、炭酸を静かに注ぐなどのポイントを押さえるだけで、驚くほど味が安定します。
ウイスキーの種類によって香りやコク、スモーキーさの出方も変わるため、銘柄を選ぶ楽しさも広がります。ジンジャーやコーラ、黒胡椒などの簡単アレンジを加えれば、家飲みの幅もさらにアップ。
自分好みの一杯を探しながら、ウイスキーの個性を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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