Chateau Lafite Rothschild シャトー ラフィット ロートシルト 1979年 750ml 12.5%

五大シャトーの筆頭に君臨するシャトー・ラフィット・ロートシルトは、1855年のメドック格付において最上位「第1級（Premier Grand Cru Classé）」に認定され、以来ボルドー左岸の象徴的存在としてその名声を不動のものにしています。ポイヤック村の北部に広がる約100haの自社畑には、深い砂利質と鉄分を含む土壌が広がり、カベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした優雅かつ力強いワインを生み出します。1979年ヴィンテージは冷涼な年とされながらも、ラフィットらしい精緻さと均整の取れたスタイルが際立つクラシックな仕上がりです。

香り・味わい
約45年の熟成を経たこのワインは、熟成由来の熟したブラックベリー、乾燥イチジク、シガーボックスや杉の木のような繊細で古典的なブーケを感じさせます。口当たりは非常に滑らかで、軽やかさと奥行きが共存。熟成によって角の取れたタンニンが美しく溶け込み、土っぽさや紅茶、ドライハーブといったニュアンスがゆっくりと広がります。酸とミネラルの骨格が全体を支え、穏やかながら深い余韻へと導きます。

余韻
しっとりとした舌触りのあとに、ドライフルーツやスパイス、乾いた鉛筆の芯を思わせる香気が長く残り、静謐で気品ある余韻が楽しめます。年を経たラフィットならではの奥深さと静かな感動が宿る一本です。

シリーズについて
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、ロスチャイルド家による運営のもと、19世紀以降ボルドーを代表する名門として不動の地位を築いてきました。「繊細で詩的」と称されるそのスタイルは、特に熟成によって真価を発揮するとされ、愛好家の間で最も高い評価を得るシャトーのひとつです。ヴィンテージごとの表現の違いを楽しむことができ、1979年はその中でもエレガンスが際立つコレクターズ・ヴィンテージとして知られています。

おすすめの飲み方
抜栓後すぐよりも、カラフェで軽くデキャンタージュし、落ち着かせてから味わうことで、熟成香と構造の調和がより明確に。サービス温度は16～18℃が理想的で、クラシックなフランス料理や熟成チーズと合わせることで、その奥行きがいっそう引き立ちます。