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イエローラベルの印象が強いヴーヴ・クリコですが、実はロゼ、リッチ、ヴィンテージ、ラ・グランダムなど、用途や味わいに合わせて選べる多彩なラインナップを展開しています。
どのボトルにも“クリコらしい力強さとエレガンス”が宿っており、世界中で高い評価を受ける理由が一杯ごとに感じられます。
本記事では、ヴーヴ・クリコの歴史や特徴、各ボトルの違い、さらに定価・市場相場・クラブ価格まで網羅的に紹介。
シャンパンをこれから楽しみたい方はもちろん、贈り物や特別な一本を選びたい方にも役立つ内容となっています。ぜひ、ヴーヴ・クリコの奥深い魅力に触れてみてください。

ヴーヴ・クリコとは？ブランドの歴史と特徴

200年以上続くシャンパーニュの名門メゾン

ヴーヴ・クリコはシャンパーニュメゾンの名前です。フランス・シャンパーニュ地方の中でも知名度が高く、モエ・エ・シャンドンと並ぶほどの人気銘柄です。
ヴーヴクリコは日本にも流通量が多く、特にスタンダードのイエローボトルはシャンパンに詳しくない方でも「見かけたことがある」と感想を述べるほど有名です。
メゾンの歴史は1772年、創業者フィリップ・クリコが自らの家名を冠したワイン商を立ち上げたことに始まります。
その後、ブランドの躍進に大きく貢献したのが、創業者の息子フランソワの妻 マダム・クリコ（バルブ＝ニコル・ポンサルダン） の存在でした。
夫の急逝により、27歳という若さで家業を引き継ぐことになったマダム・クリコ。当時は女性が事業を率いること自体が極めて珍しい時代でしたが、彼女はしなやかさと強い意志を持ってメゾンを成長へ導きます。
シャンパーニュの透明度を高める革新的な製造技術「動瓶（ルミアージュ）」の確立をはじめ、品質基準の徹底、ブランド戦略の強化など、その改革は多岐にわたりました。
こうした功績から彼女は“シャンパーニュ界の偉大な女性”と称され、現在のヴーヴ・クリコの礎を築いた人物として知られています。

力強さ・複雑さ・繊細さが共存する唯一無二のスタイル

ヴーヴ・クリコのシャンパーニュが世界中で愛され続けているのは、「力強さ・複雑さ・繊細さ」*が絶妙に調和された独自のスタイルにあります。
この味わいを生み出しているのが、創業以来受け継がれてきたモットー、「品質はただひとつ、最高級だけ（Only one quality – the finest）」。この理念はメゾンの根幹にあり、初回の圧搾から抽出される“極上の一番搾り（キュヴェ）”のみを使用するという徹底したこだわりにも表れています。
そんなヴーヴ・クリコの品質を守り続けてきたのは、200年以上の長い歴史の中で、わずか10人のセラーマスター。代々の醸造責任者たちが、伝統に基づく味わいと現代的な洗練の両立を追求しながら、ハウススタイルを守り抜いてきました。
果実味の豊かさを引き出すピノ・ノワールを中心に、エレガンスをもたらすシャルドネ、柔らかさを与えるムニエをブレンドすることで、ヴーヴ・クリコらしい強さと気品が見事に共存しています。
香りのレイヤーも複雑で、洋ナシや白桃などの熟した果実のアロマに、ブリオッシュやヘーゼルナッツといった熟成香が重なり、深みのある余韻が続くのが特徴です。
食前酒はもちろん、食事にも合わせやすく、シーンを選ばず活躍する万能型シャンパーニュとして人気を集めています。

390ヘクタールの広大な自社畑と“優良区画の多さ”が品質を支える

ヴーヴ・クリコの品質を語るうえで欠かせないのが、シャンパーニュ地方でも屈指の規模を誇る優良畑の存在です。
メゾンはシャンパーニュ全体の中でも非常に広い約390ヘクタールの自社畑を所有。そのうち、格付けシステムで最高評価を受ける「グランクリュ」は全17村のうち12村、上位格付けの「プルミエクリュ」も44村中20村の区画を所有しており、高品質なブドウの確保において非常に恵まれた環境を持っています。
さらに、ブドウの作付比率は

• シャルドネ：47%（エレガントな酸とミネラル感）
• ピノ・ノワール：36%（力強い骨格と深み）
• ピノ・ムニエ：17%（柔らかさ・親しみやすさ）

というバランス。多くの畑が斜面上部の白亜質土壌に位置し、冷涼な気候で育つため、ミネラル豊富で骨格のあるブドウが実ります。
この恵まれたテロワールは、ヴーヴ・クリコ特有の“力強くもエレガントな味わい”の礎になっています。
さらに、複数年熟成させたリザーブワインをブレンドに用いることで、気候に左右されず、毎年安定した品質を維持できる点も大きな特徴です。
「どの年に飲んでもクリコらしい味わいが楽しめる」この一貫性こそ、ヴーヴ・クリコが世界中で信頼を得ている理由と言えるでしょう。

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「ポンサルダン」との違いは？

ヴーヴクリコについて調べていると、「ポンサルダン」という言葉がセットで目に入ることがあります。
「別ブランド？」「シリーズ名？」と気になる方もいるかもしれませんが、実はどちらも同じシャンパーニュ・メゾンを指す名称です。
ヴーヴクリコとして親しまれているシャンパンの正式名称は「Veuve Clicquot Ponsardin（ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン）」。
この“ポンサルダン”という部分は、メゾンの躍進に大きく貢献した マダム・クリコ（バルブ＝ニコル・ポンサルダン） の旧姓に由来しています。
夫を若くして亡くした彼女は、わずか27歳で家業を継ぐ立場となりました。当時のフランスで女性が大規模な事業を率いるのは非常に珍しく、並々ならぬ挑戦だったと言われています。
それでもマダム・クリコは確かな経営手腕と強い信念を持ち、“品質はただひとつ、最高級だけ”の理念を貫きながらメゾンを飛躍させました。
その功績への敬意として、ポンサルダン家の名が正式名称に刻まれているのです。
では、なぜ普段「ヴーヴクリコ」と呼ばれているのでしょうか？理由はシンプルで、略称の方が日常的に使いやすいからです。
公式ラベルや文書ではフルネームが使用されることもありますが、飲食店・販売店・一般会話では「ヴーヴクリコ」「クリコ」などの呼び名がすっかり定着しています。
もちろん、「ヴーヴ・クリコ」と「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン」で中身が異なるわけではありません。呼び方の違いは、あくまでも“略称か正式名称か”の違いに過ぎません。
ちょっとした豆知識ではありますが、名前の背景にあるマダム・クリコの物語を知ると、ヴーヴクリコの一杯がさらに味わい深いものに感じられるはずです。

ヴーヴ＝“未亡人”の意味とマダム・クリコの功績

ブランド名の「ヴーヴ（Veuve）」は、フランス語で“未亡人”を意味します。
この言葉が入っている理由は、メゾンを世界的ブランドへ押し上げた人物マダム・クリコ（バルブ＝ニコル・ポンサルダン） の存在にあります。
若くして家業を継ぐことになった彼女は、当時としては珍しい女性経営者でした。しかし強い信念と卓越した手腕でメゾンを引き継ぎ、シャンパーニュ文化そのものに大きな革命を起こします。
彼女の功績は広く語り継がれており、現在のシャンパーニュづくりの原点とも言える発明が数多く生み出されました。
ここでは、マダム・クリコが残した3つの革新的功績をわかりやすく紹介します。

ヴィンテージシャンパンを発明

もうひとつの聖地に来ました。シャンパーニュ地方ランス。ヴーヴクリコのカーブ。この小さな街にシャンパンのグランメゾンがひしめいています。次回は車でワイン農園を見ながらメゾン巡りをしたいな。 pic.twitter.com/xwk6gztQoY

— 滝澤志野 (@shinotakizawa) July 5, 2018

ヴィンテージシャンパンは、単一の年に収穫されたブドウだけを使用して作られる特別なシャンパンのことです。マダムクリコはこの“ヴィンテージシャンパン”を初めて作った人物として有名です。
通常のシャンパンは、リザーブワイン（ストックしておいたワイン）をいくつも組み合わせて作られます。その際には収穫年数にこだわりはなく、複数年の中からワインが選ばれNV（ノンヴィンテージ）の名前でリリースされます。
一方でヴィンテージシャンパンは、特別にブドウの出来栄えが良かった年に、その年のブドウだけを使って作られるのが特徴です。つまり高品質なブドウが無いと作れないシャンパンであり、ブドウが持つ本来のポテンシャルを存分に感じられるものとなっています。

ピュピトル（動瓶台）で透明なシャンパンを実現

ヴーヴクリコの展示面白かった。無料とは思えぬ内容でした。ピュピトルのテーブルが素敵でした。#VeuveClicquot #ヴーヴクリコ　#シャンパーニュ　#動瓶台　#ルミアージュ　#reims pic.twitter.com/I3E6l2LYXx

— こぐま (@nuko_nyaran) June 18, 2022

マダム・クリコの次の功績はピュピトルと呼ばれる動瓶台を発明したことです。
シャンパンは熟成していく過程のなかで、どうしても“澱（オリ）”が発生してしまいます。かつてのシャンパンは澱をしっかりと取り除くことができず、色も濁っていたのが当たり前の状態であったといいます。
しかし穴の空いた動瓶台にボトルを逆さまに刺し少しずつ回転させることで、ボトルの1ヶ所に澱が集まるようになり、後から除去できるようになります。マダム・クリコの発明のおかげで、シャンパンから綺麗に澱が除かれるようになり今のような透き通る綺麗な見た目になったのです。

赤ワインのブレンドでロゼ・シャンパンを生み出す

透明なシャンパンの次には、マダム・クリコはピンク色が美しいロゼ・シャンパンをワインのブレンドで作ることに成功させます。
マダム・クリコの発明以前、ロゼシャンパンは果実を使用して着色することで製造されていました。しかしここで利用されていたニワトコという果実には酸味があり、今とは違うニュアンスの味わいであったと言います。シャンパンへのこだわりが強いマダム・クリコはこの方法に納得せず、きちんとブドウから作られる赤ワインを使うことでブドウの味わいが感じられる完成度の高いロゼ・シャンパンを誕生させました。
1818年に生み出されたこのブレンド方法は「アッサンブラージュ」と呼ばれ、今でもロゼシャンパンの製法として積極的に取り入れられています。

ヴーヴ・クリコの種類一覧｜イエローラベルなどラインナップと味の違い

マダム・クリコが成長させたヴーヴクリコのシャンパンは、今では世界的な銘柄となり多くの人に愛されています。そんなヴーヴクリコですが、実は有名なイエローラベル以外にも複数のボトルが存在しています。
ここからはヴーヴクリコのラインナップについて、特徴や味わい、価格などを解説していきます。

ヴーヴクリコは定価・値段相場は？値上げの噂やクラブでの価格を調査！

ヴーヴクリコの価格は「定価」「ネット相場」「飲食店価格」で大きく異なり、同じ銘柄でも環境によって数倍の差がつくことがあります。
特にシャンパンは、並行輸入・箱の有無・セール時期によって大きく価格差が出るジャンルです。まずは最新の定価を軸に、一般的な流通価格を整理してみましょう。

シャンパンの種類	定価	販売価格・相場
ヴーヴクリコ　イエローラベル	10,010円（税込）	ネット価格：約 6,000〜9,000円前後 レストラン：約20,000円 キャバクラ：約30,000円 ホストクラブ：約50,000円
ヴーヴクリコ　ローズラベル	10,945円（税込）	ネット価格：約 8,000〜11,000円前後 レストラン：約20,000円 キャバクラ：約40,000円 ホストクラブ：約100,000円
ヴーヴクリコ　リッチ	10,175円（税込）	ネット価格：約 7,500〜11,000円前後 レストラン：約20,000円 キャバクラ：約40,000円
ヴーヴクリコ　ヴィンテージ	約12,500円（税込）	ネット価格：約 9,000〜13,000円前後 レストラン：約20,000円 キャバクラ：約50,000円
ヴーヴクリコ　ラ・グランダム	約30,000円（税込）	ネット価格：約 22,000〜30,000円前後 レストラン：約50,000円 キャバクラ：約100,000円 ホストクラブ：約300,000円

※サイズは全て750mlになります。

定番ボトルは定価より安値で流通するケースも

ヴーヴクリコの中でも、特にイエローラベルやローズラベルなどの“定番ボトル”は、定価より安い価格で販売されていることが多く見られます。
理由としては、流通量が多く、並行輸入品と正規輸入品で価格差が生まれやすい点が挙げられます。
ネットショップでは同じボトルでも6,000円台から9,000円台まで幅があり、販売店によっては極端に安いケースや、逆に定価より高い価格設定になっているケースもあります。さらに、箱あり・箱なしで値段が変わることもあり、贈答用に選ぶ場合は付属品の有無をしっかり確認するのがおすすめです。
ただし、安すぎるボトルには注意が必要で、保管環境が悪かったり品質に不安があることも。お得な価格は魅力的ですが、信頼できるショップで購入することが大切です。

希少なボトルやヴィンテージは高値取引になることが多い

一方で、ヴィンテージシリーズやラ・グランダムなどの“特別なヴーヴクリコ”は、高値で取引される傾向があります。ヴィンテージ・ロゼやラ・グランダム ロゼといった希少ボトルは、そもそもの定価が1〜5万円と高額に設定されており、コレクション性が高いことから市場価格が上昇しやすくなっています。
特に古いヴィンテージは生産数が限られているため、二次流通市場で値段が跳ね上がることも。愛好家の間では、良い年のヴィンテージを探し求める“年代買い”の文化もあり、希少価値が高まるほど価格も上昇します。
また、限定デザインのボトルや周年記念ラベルはギフト需要も高く、より高額で取引されるケースも多いです。希少ボトルを選ぶ際には、価格の高騰を見越して早めに購入するのも賢い選択です。

値上げの噂もあるので注意

ヴーヴクリコ
値上げの影響か13000円した。高すぎる。
シャンパンはめちゃくちゃ美味しいけど、没個性感は間違いなくあるのでAWA SAKE一派は今こそアピールの時期だと思う。もっと頑張ってほしい。スパークリング日本酒の可能性は間違いなくシャンパン以上なので。 pic.twitter.com/q0Z1FNJgik

— 4MOEDO (@mokorinbow) October 2, 2022

近年、シャンパーニュ全体が値上げの波にあり、ヴーヴクリコもその影響を大きく受けています。以前はイエローラベルの定価が8,000円台だったのに対し、現在は10,000円台へと上昇。
原材料価格の高騰、輸送コストの増加、世界的なシャンパン需要の拡大などが背景にあり、ブランドとしても価格改定を避けられなくなっています。
ネットや実店舗の相場も連動して上がっており、「以前より高く感じる」という声が増えているのはこのためです。
特にヴィンテージや限定ボトルなど、もともと価格が高いラインは値上げ幅も大きく、数年前と比べてもかなり高額になっているケースが見られます。今後も価格変動が予想されるため、欲しい銘柄があるならタイミングを逃さず購入するのがポイントです。

「人気シャンパン」としてクラブや夜の街では高値がつく

ヴーヴクリコは“夜の街の定番シャンパン”としても人気を誇ります。特にイエローラベルやローズラベルは、ブランド力の高さと華やかな見た目から、クラブやキャバクラでよく選ばれるボトルです。
そのため、通常の飲食店よりはるかに高い価格が設定され、イエローラベルはキャバクラで3万円前後、ホストクラブでは5万円以上になることも珍しくありません。
ローズラベルはさらに人気が高く、クラブで4万円、ホストクラブでは10万円以上と“演出料込み”の価格帯になります。
ラ・グランダムのようなハイエンドボトルは、シャンパンタワーやイベントで消費され、100万円近い価格がつくことも。夜の街におけるヴーヴクリコは、単なるお酒ではなく“場を盛り上げる象徴”としての価値が強く反映されているのです。

ヴーヴ・クリコの正しい飲み方・保存方法まとめ

最適な温度・グラス・飲み頃

ヴーヴ・クリコの魅力を最大限に引き出すには、まず「温度」「グラス」「飲み頃」を正しく押さえておくことが大切です。
シャンパーニュの理想的な温度は 6〜10℃。冷蔵庫でしっかり冷やすか、氷水で20〜30分ほど冷やすと、香りとキレのバランスが整います。
特にイエローラベルやロゼは、やや低めの温度からスタートすると泡がより繊細に感じられ、飲み進めるにつれて温度が上がることで香りの層が開いていく楽しさがあります。
グラスはシャンパングラス（フルート型）が一般的ですが、香りを重視するなら白ワイングラスもおすすめ。ヴーヴクリコの特徴である“力強さと繊細さ”の両立が、より立体的に感じられます。
飲み頃は、購入後すぐに楽しめるノンヴィンテージであれば数ヶ月〜1年以内が理想。ヴィンテージやラ・グランダムなど熟成型は、さらに数年寝かせても深みが増していきます。

開封後の保存期間と注意点

シャンパーニュは開封後の劣化が早いお酒です。一般的には 当日〜翌日までが美味しく楽しめる限界で、時間が経つにつれて泡が抜け、味わいのバランスも崩れていきます。
どうしても翌日以降に持ち越したい場合は、専用のシャンパンストッパーを使用し、冷蔵庫で保存することが必須。ストッパーを使えば1〜2日ほど風味が保てますが、開栓直後のフレッシュさには及びません。
また、以下の点にも注意が必要です。

• 冷蔵庫のドアポケットは避け、温度変化の少ない場所に保管する
• 横倒しではなく立てて保存する（泡が抜けやすくなるため）
• 強い香りの食品の近くに置かない

特に甘口のリッチやホワイトラベルは、開栓後に香りが飛びやすく、酸化で甘さが重たく感じる場合もあります。
基本は「開けたらその日に飲み切る」が鉄則です。

古いヴーヴ・クリコの劣化サイン

未開封であっても、保存状態が悪ければシャンパンは確実に劣化します。古いヴーヴ・クリコを開ける際は、以下の“劣化サイン”をチェックしましょう。

• 泡が弱い・ほとんど出ない
  　シャンパーニュらしさが消えている状態。炭酸が抜けている証拠です。
• 色が濃い琥珀色に変化している
  　酸化が進んでいる可能性。健全なヴーヴクリコは明るい黄金色〜淡いピンクが基本です。
• 香りが重い・酸っぱい・アルコール臭が強い
  　フレッシュな果実味が失われ、酢のような匂いがする場合は飲むのを避けましょう。
• 味に苦味・渋み・金属的なニュアンスがある
  　熟成ではなく“劣化”による味の変質です。

ヴーヴクリコは品質管理に優れたメゾンですが、保管温度の変化が激しい場所や直射日光の当たる環境では劣化が早まります。
高級ボトルほど正しい保存が重要で、特にヴィンテージやラ・グランダムは、12〜15℃・暗所・湿度70％前後のワインセラーでの保管が推奨されます。

まとめ

ヴーヴ・クリコは、マダム・クリコの革新的な功績と、200年以上続く高品質へのこだわりによって育まれてきた、シャンパーニュを代表する名門メゾンです。
スタンダードのイエローラベルから、ロゼ、リッチ、ヴィンテージ、ラ・グランダムまで、どのボトルにも“力強さ・複雑さ・繊細さ”が調和した独自のスタイルが表現されています。
また、定価・ネット相場・飲食店価格の違いや、希少ボトルの高騰など、価格帯にも幅があるのが特徴です。正しい温度やグラス、保存方法を知っておくことで、よりクリコらしい香りや味わいを引き出すことができます。
特別な日に選ぶ一本としてはもちろん、日常を少し華やかにしたい時にも寄り添ってくれるヴーヴ・クリコ。自分好みのスタイルを見つけながら、その奥深い魅力を存分に楽しんでみてください。
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