アスティとはシャンパンのようなスプマンテ。値段度数おすすめ種類7選
「アスティ(Asti)」は、イタリア・ピエモンテ州で造られるスパークリングワインです。売り場に並ぶ大半は甘口で、マスカットの華やかな香りとやさしい甘み、低めのアルコール度数から、ワインを飲み慣れていない方でも気軽に楽しめます。ただし生産規約が定める味わいの幅は「パ・ドゼから甘口まで」で、甘口だけの呼称ではありません。シャンパンのように乾杯を彩りながら、価格は手ごろ。「シャンパンのようなスパークリング」と紹介されることも多い一本です。この記事では、アスティとは何かという基本から、シャンパンやプロセッコとの違い、種類ごとの度数と甘さ、産地と造り方、選び方や飲み方、料理との相性まで、イタリア農業省が公開している現行の生産規約(2026年3月13日省令)を読みながらまとめました。最後に、当店のシャンパン・スパークリングも価格の目安つきで一覧にしています。
アスティとは?シャンパンのように楽しめるイタリアのスプマンテ

アスティは、イタリア北西部のピエモンテ州で造られるスパークリングワインです。産地名がそのままワインの名前になっており、決められた地域で、決められたブドウと製法で造られたものだけが「アスティ」を名乗れます。D.O.C.(統制原産地呼称)になったのが1967年7月9日の省令、イタリアワインの格付けの最高峰であるD.O.C.G.(統制保証原産地呼称)に上がったのが1993年11月29日の省令で、官報への掲載は同年12月7日です。イタリアを代表するスパークリングワインのひとつとして、世界中で親しまれています。
最大の個性は、マスカットの一種である「モスカート・ビアンコ」を主体にする点にあります。規約が第2条で求めているのはモスカート・ビアンコ97%以上で、残り3%までピエモンテ州で栽培できる香り高い白ブドウを混ぜてよい、という書き方です(ロゼの類型だけは別建てです)。ブドウそのものの華やかな香りと自然な甘さが素直に映し出されるため、香水のように香り立つ泡になります。市場に多い甘口タイプのアルコール度数は10%未満と控えめで、食前酒やデザートワイン、パーティーの乾杯まで幅広く活躍します。
価格が手ごろなのも見逃せません。日本のスーパーや酒販店でも1,000円台から2,000円台で見つかることが多く、シャンパンと比べると気軽に手を伸ばせます。甘くて飲みやすく、値段もやさしい。この三拍子がそろっているため、ワイン初心者からベテランの食卓まで、幅広い層に選ばれています。
アスティとシャンパンの違い|産地・品種・造り・価格で比べる

「アスティはシャンパンと同じもの?」と聞かれることがありますが、答えは別物です。どちらも泡のあるワインという点は共通していますが、産地・ブドウ品種・造り方・価格帯まで、いくつもの違いがあります。整理しておきましょう。
産地が違う
アスティはイタリアのピエモンテ州、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で造られます。シャンパンは、フランスの厳しいワイン法に沿ってシャンパーニュ地方で造られたものだけが名乗れる呼び名です。それ以外の産地で同じように造られた泡は、たとえフランス産でも「シャンパン」とは呼べません。
ブドウ品種が違う
シャンパンは主にシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエの3品種から造られます(規約はこれ以外の品種も認めています)。一方のアスティはモスカート・ビアンコが97%以上。マスカット系ならではの華やかで甘い香りが、アスティのわかりやすい個性になっています。なお2026年3月の改正で、モスカート・ビアンコ70〜90%にブラケット10〜30%を合わせるロゼの類型が規約に加わりました。
造り方と価格が違う
シャンパンは瓶の中で二次発酵させる伝統的な製法で、長い熟成期間も法律で定められています。手間と時間がかかるぶん、価格は高めです。アスティは密閉タンクで泡を付ける造りが中心で、フレッシュな香りを保ちながら手ごろな価格を実現しています。ただし「アスティは必ずタンク」ではありません。規約は瓶の中で泡を付ける類型を別に立てており、そちらは9か月以上を澱とともに過ごします。造りの章であらためて触れます。特別な日のシャンパン、気軽な日のアスティ、という使い分けは、あくまで市場に多いタイプどうしの比較になります。
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アスティの主な種類|規約が並べる名前と、ラベルに載る甘辛の語

「アスティ」と一口に言っても、規約が第1条で並べている名前は複数あります。「アスティ/アスティ・スプマンテ」「アスティ・スプマンテ メトド・クラッシコ(メトド・トラディツィオナーレ)」「これらのロザート/ロゼ」「モスカート・ダスティ」「モスカート・ダスティ ヴェンデンミア・タルディーヴァ」です。ここに「セッコ」は入っていません。この章で扱う3つのスタイルと、ラベルに別で載る甘辛の語を分けて覚えると、迷いが減ります。
アスティ・スプマンテ(Asti Spumante)
もっともポピュラーな、しっかり泡立つタイプです。「スプマンテ」はイタリア語で発泡性ワインを指します。甘やかな果実味と軽快な泡が心地よく、乾杯にも向きます。規約が求める最低値は総アルコール分11.50%、うち実際にアルコールになった分が6.00%以上。実測した甘口タイプは6〜8%あたりで、甘口ながらすっきりとした後味が楽しめます。
モスカート・ダスティ(Moscato d’Asti)
泡がおだやかなタイプです。規約はこの類型のガス圧について「20℃の密閉容器で2.5バールを超えないこと」と上限だけを書いていて、シュワッと弾けるというよりは、やさしくプチプチするイメージになります。アルコール度数は規約自身が4.50〜6.50%と範囲を決めていてさらに低く、マスカットの香りが濃く出るのが特徴。軽やかで飲みやすく、デザート合わせにもよく選ばれます。
「アスティ・セッコ」は類型名ではない
店頭で「アスティ・セッコ」と呼ばれる辛口は確かに増えました。ただし現行の規約に「secco」という語は一度も出てきません。規約が書いているのは第6条の味わいの幅「パ・ドゼから甘口まで」で、辛口かどうかを示すのはEUの表示区分にある残糖の語のほうです。第7条第9項は、その語を呼称と同じ行に書くことを禁じ、書体を変え、呼称より大きくしないよう求めています。トスティの「Asti Secco」のラベルで、金色の「ASTI」と白い「SECCO」が別の行に置かれているのは、行を分ける決まりに沿った形です。甘辛の語そのものの条件はスパークリングワインの辛口・甘口の側で扱っています。味わいは柑橘や白い花を思わせる香りとシャープな酸で、モダンで軽快に仕上がります。
モスカート・ダスティ・ヴェンデンミア・タルディーヴァ
「ヴェンデンミア・タルディーヴァ」は「遅摘み」の意味で、収穫を遅らせて糖度を高めたブドウを使う、もっとも甘いタイプです。規約は総アルコール分14.00%以上・うち実際にアルコールになった分11.00%以上を求め、補糖を禁じ、1年以上の熟成を義務づけています。凝縮した果実の風味が濃密で、デザートワインとしての性格が強い一本になります。数は多くありませんが、甘口好きならぜひ覚えておきたいスタイルです。
アスティの度数と甘さ|タイプ別の見分け方

アスティを選ぶうえで気になるのが、アルコール度数と甘さのバランスです。タイプによって差があるので、目安を知っておくと失敗しにくくなります。
度数はタイプによって大きく開く
アスティは、ワインの中では低アルコールの部類に入ります。微発泡のモスカート・ダスティは規約が4.50〜6.50%と範囲を決めており、しっかり泡立つ甘口のアスティ・スプマンテで6〜8%ほど。ただし辛口側は事情が変わります。遅摘みは規約が11.00%以上を求め、辛口の実物ではアリオネの「アスティDOCG エクストラ・セッコ」が12.5%、トスティの「Asti Secco」が11%です。同じアリオネが甘口では7.5%なので、度数の差は呼称ではなく、どれだけ糖を残したかから来ています。お酒が強くない方や、食前に軽く一杯という場面では、度数の低いモスカート・ダスティが扱いやすい選択です。
甘さはラベルの表示が手がかり
多くのアスティは甘口ですが、辛口も増えています。手がかりは呼称ではなく、ラベルの別の行に置かれた語のほうです。「ドルチェ(Dolce)」は甘口、「セッコ(Secco)」は辛口、「アボッカート(Abboccato)」はやや甘口を意味します。甘い泡を探しているなら「アスティ・スプマンテ」や「モスカート・ダスティ」の甘口タイプを、食事に寄り添う辛口が欲しいならラベルに「セッコ」や「ブリュット」とある一本を目印にすると選びやすくなります。
アスティの主要産地|51村の広がりと、独立したカネッリ

アスティのふるさとは、イタリア北西部のピエモンテ州です。バローロやバルバレスコといった銘醸地を擁するワインの一大産地で、アスティはその中でも親しみやすい泡として知られています。イタリアの格付けそのものはイタリアワインの格付けとDOCGの側で整理しています。
3つの県にまたがる広い産地
アスティと呼べるワインは、アスティ県を中心に、クーネオ県とアレッサンドリア県を含む51の村で造られています。規約は第9条で「アスティDOCGの生産区域はアレッサンドリア、アスティ、クーネオ3県の51コムーネからなる」と自ら書き、同じ条で「呼称に登録された1万ヘクタール超」の畑の傾きを数え上げています。うち25%は勾配30%(17度)を超え、10%は40%(22度)超、4%は50%(27度)超。規約はこれを「英雄的なブドウ栽培」と呼んでいます。そのため、同じアスティでも造り手や畑によって個性に幅が出ます。水はけと日当たりのよさが、香り高いモスカートを育てます。
カネッリは2023年に独立した呼称になった
かつてのアスティDOCGは「カネッリ」をサブゾーンとして抱えていました。ところが2023年6月23日のEU実施規則2023/1327で「カネッリ」が独立した呼称として登録され(EU官報の掲載は同年6月30日)、2024年8月26日の省令でアスティの規約からサブゾーン「カネッリ」が削除されました。いま規約に残るサブゾーンは「サンタ・ヴィットリア・ダルバ」と「ストレヴィ」の二つです。しかもカネッリDOCGはスパークリングワインではありません。EUの区分では「ワイン」、ガス圧は2.5バール以下、味わいは甘口と書かれていて、アスティの上級版という関係ではないのです。土壌についても、規約は活性石灰を産地の中央から西寄りのカッシナスコ層(砂岩と砂質壌土)に置き、東寄りは石膏の脈を含むサンタガタ泥灰岩とシルト質壌土だと書き分けています。なお呼称としてのカネッリは独立しましたが、カネッリの村じたいはいまもアスティDOCGの51コムーネに残っています。土壌の書き分けまで見ると、アスティの奥深さが見えてきます。
アスティの造り方|タンクと瓶、規約が認める二つの道

アスティの繊細な泡は、その独特な造り方から生まれます。しかも規約は、泡の付け方について二つの道を用意しています。仕組みを知ると、同じ呼称の中で味わいがこれほど離れる理由がわかります。
タンクの道|規約の言葉は「オートクレーヴ内の自然発酵」
売り場で見かけるアスティの多くは、大きな密閉タンクで泡を付けます。規約の言葉では「オートクレーヴ内の自然発酵の方法」で、第7条第8項は、この方法で造ったものについて、ラベルに「メトド・マルティノッティ」と書いてよいと定めています。日本で「シャルマ方式」と呼ばれる造りのことですが、規約に出てくる語はマルティノッティのほうです。泡を付ける工程は、瓶で落ち着かせる期間を含めて1か月以上。瓶の中で長く寝かせるシャンパンの製法と違い、ブドウのフレッシュな香りを保ちながら効率よく仕上げられます。これが手ごろな価格の理由のひとつです。
瓶の道|規約が「義務的に」と書いた類型がある
見落とされがちですが、アスティDOCGにはもう一つの道があります。規約は第1条で「アスティ・スプマンテ メトド・クラッシコ(メトド・トラディツィオナーレ)」を独立した類型として挙げ、第5条第7項で、この類型は「瓶内の自然発酵の方法により、義務的に」造らなければならないと書いています。第5条第9項が求める期間は、パルティータを組んでから同じ事業所で9か月以上。その間ずっと澱の上に置き、澱はデゴルジュマンで抜きます。オートクレーヴの1か月とは時間の掛け方が違います。規約は第6条でこの類型に総アルコール分12.00%・酸度6.0g/L・エキス17.0g/Lという別の規格を与え、第7条第7項では澱を抜いた日付をラベルに書くことも認めています。つまり「アスティは瓶内二次発酵をしない泡だ」という説明は、規約の第1条の時点で成り立ちません。実際、コントラットの「デ・ミランダ アスティ・スプマンテDOCG メトド・クラッシコ」は澱とともに40か月以上を過ごしてドサージュをゼロで仕上げ、マルカルベルトの「アスティ・メトド・クラッシコ」は瓶の中で発酵を再開させる造りで度数6%・残糖およそ120g/Lに着地しています。どちらも残糖は100g/Lを超えていて、ドサージュ ゼロは「糖を足さない」という意味であって辛口という意味ではありません。
糖分を足さず、自然な甘さを残す
シャンパンをはじめ多くのスパークリングワインは、発酵を終えたワインに糖分を加えて泡を生み出します。アスティのタンクの道はそこが独特で、ブドウの糖分を完全には発酵させきらず、発酵の途中で低温に冷やして止めることで、ブドウ本来の甘さと香りをワインの中に残します。糖分をあとから加えるのではなく、もとの果実の甘さをそのまま瓶に閉じ込める。だからこそ、素直でみずみずしい甘さになるのです。
香りとフレッシュさを守るため、発酵前の果汁を冷蔵タンクで保管し、必要なぶんだけ順に発酵させる造り手もいます。手間をかけてマスカットの香りを最大限に生かすことが、アスティらしい華やかさの源になっています。
プロセッコ・カヴァとの違い|イタリアとスペインの泡を整理

スパークリングワイン売り場には、アスティのほかにもプロセッコやカヴァなど、いろいろな泡が並びます。名前は聞くけれど違いがよくわからない、という方のために、代表的な3つを整理します。
プロセッコ(イタリア・ヴェネト州)
プロセッコは、イタリア北東部ヴェネト州を中心に、グレーラという品種から造られるスパークリングワインです。市場に出回る多くはアスティと同じくタンクで泡を付けますが、こちらも「必ずタンク」ではなく、DOCとDOCGの規約は類型によって瓶内発酵の道を残しています。詳しくはプロセッコの解説で扱っています。フレッシュで軽やか、青リンゴや白い花を思わせる香りが特徴です。やや甘みを感じるものから辛口まで幅があり、食事に合わせやすいのが魅力。同じイタリアの泡でも、甘口が主流のアスティに対し、プロセッコはより food-friendly な立ち位置です。
カヴァ(スペイン・カタルーニャ地方)
カヴァは、スペインのカタルーニャ地方を中心に造られるスパークリングワインです。シャンパンと同じ瓶内二次発酵という伝統的な製法で造られ、主に辛口。詳しくはカヴァの解説にまとめています。きめ細かい泡とコクがありながら価格は手ごろで、コストパフォーマンスの高さで人気です。甘いアスティとは対照的に、キリッとした辛口を探すならカヴァが候補になります。
失敗しないアスティの選び方

アスティは種類も造り手も多く、どれを選ぶか迷いがちです。次のポイントを手がかりにすると、自分に合う一本を見つけやすくなります。
甘さの好みで選ぶ
しっかり甘い泡が好きなら「モスカート・ダスティ」や甘口の「アスティ・スプマンテ」、甘さ控えめで料理と合わせたいならラベルに「セッコ」とある一本。呼称の名前ではなく、別の行に置かれた「ドルチェ(甘口)」「セッコ(辛口)」の語のほうが目印になります。まずは甘口・辛口のどちらを飲みたいかを決めると、候補がぐっと絞れます。
シーンと度数で選ぶ
お祝いの乾杯なら泡の華やかなアスティ・スプマンテ、食後のデザートやリラックスタイムには低アルコールで軽いモスカート・ダスティが向きます。お酒が強くない方や昼から軽く楽しみたい場面では、度数の低いタイプを選ぶと安心です。
造り手・産地で選ぶ
有名な造り手や、規約のサブゾーン名(ストレヴィ、サンタ・ヴィットリア・ダルバ)が入ったものを選ぶと、造りの背景がはっきりします。贈り物なら、ボトルデザインの美しい銘柄を選ぶと喜ばれます。価格が手ごろなカテゴリーだからこそ、少し良いものを選んでも負担になりにくいのがアスティの気楽なところです。
アスティのおいしい飲み方|温度・グラス・開け方・保存

せっかくのアスティも、飲み方しだいで印象が変わります。温度やグラス、開け方のコツを押さえて、香りと泡を最大限に楽しみましょう。
よく冷やして飲む
甘口のアスティは、しっかり冷やすことで甘さがすっきりと感じられ、泡も心地よくなります。飲む2〜3時間前に冷蔵庫へ入れ、4〜8℃くらいを目安に冷やすとバランスがよくなります。冷やしすぎると香りが閉じてしまうので、氷水で急冷したときは少し置いてから飲むと、マスカットの香りが開いてきます。
グラスと開け方
泡と香りを楽しむなら、細長いフルート型か、少しふくらみのあるチューリップ型のグラスがおすすめです。香りが立ちやすく、泡の立ちのぼる様子も美しく見えます。開けるときは、コルクではなく瓶のほうを回すように少しずつ緩め、「ポン」と勢いよく飛ばさずに静かに開けるのが安全でスマートです。吹きこぼれも防げます。
開栓後は早めに
スパークリングワインは、開けた瞬間から少しずつ泡が抜けていきます。専用のストッパーで栓をして冷蔵庫で保管すれば1〜2日は楽しめますが、香りと泡が身上のアスティは、できるだけ早めに飲みきるのが一番おいしい飲み方です。未開栓のボトルは、直射日光と高温を避け、涼しく暗い場所で立てて保管してください。
アスティに合うおつまみとペアリング

アスティは単体でも十分においしいですが、料理と合わせるとさらに楽しみが広がります。甘口・辛口それぞれに得意な相手がいるので、覚えておくと食卓が豊かになります。
甘口アスティに合うもの
甘口のアスティは、ブルーチーズの塩気や、チーズケーキ・マカロン・フルーツタルトといったデザートと抜群の相性です。意外に思われますが、フライドチキンやとんかつ、バーベキューチキンなど、揚げ物やこってりした料理とも好相性。甘みと泡が油をすっきり流してくれるので、こってり系のおつまみと合わせると箸が進みます。
辛口のアスティに合うもの
ラベルに「セッコ」とある辛口のアスティは、フルーツトマトのサラダやフレッシュチーズ、白身魚のカルパッチョ、フルーツソースを使ったポークソテーなどと合わせやすいスタイルです。マスカット由来のやさしい香りが、素材の風味をふんわりと引き立ててくれます。
幅広い料理に寄り添えるのも、アスティの気軽さのひとつです。かしこまらず、いつもの食卓やホームパーティーに一本添えるだけで、場が華やぎます。ぜひ、単体だけでなくフードとの組み合わせも試してみてください。
覚えておきたいおすすめのアスティ7選

最後に、覚えておくと便利な代表的なアスティを7つ挙げます。造り手や輸入元の公式ページで現行ラインナップに載っていることを確かめたうえで、甘口から辛口、タンクの道から瓶の道までが見渡せるように並べました。当店では甘口アスティそのものの取り扱いはありませんが、選ぶときの参考にしてください。
サンテロ 天使のアスティ
アスティの中でもとくに有名な銘柄です。輸入元の公表スペックはモスカート・ビアンコ100%・度数7.5%で、発酵は「アスティ方式/ステンレスタンク」。希望小売価格は税抜1,900円です。やさしい甘口で、ワイン初心者から幅広い方に好まれる定番になります。
ラ・セルヴァティカ アスティ・スプマンテ(カウドリーナ)
愛らしいボトルデザインが目を引く、造り手カウドリーナのアスティです。造り手の技術資料は呼称を「スプマンテ・ダスティDOCG」と書き、泡はオートクレーヴで付けると明記しています。味わいの表記は造り手側が「ドルチェ(甘口)」、日本の輸入元は「やや甘口」で、そこは割れています。
アリオネ アスティ・スプマンテ
ピエモンテの造り手アリオネの一本で、公式表記は「ASTI DOCG SPUMANTE」、カネッリのモスカート・ビアンコ100%、度数7.5%の甘口です。同じ造り手は「ASTI DOCG EXTRA SECCO」を度数12.5%で出しており、甘口と辛口で度数がこれだけ動くことがラインナップから見て取れます。
コントラット デ・ミランダ アスティ・スプマンテDOCG メトド・クラッシコ
規約の「瓶の道」を実際に歩いている一本です。造り手は、ステンレスタンクでの一次発酵のあと瓶の中で二次発酵させ、澱とともに40か月以上(技術資料は年により42か月以上または48か月以上)置き、ルミュアージュは手作業、デゴルジュマン時のドサージュはゼロと書いています。品種はモスカート100%、畑はカネッリ。残糖は年により110〜130g/Lで、ドサージュ ゼロでも甘口に着地します。
フォンタナフレッダ アスティDOCG
高級感のある佇まいが印象的な一本です。公式の製品名は「Asti DOCG」で、品種はモスカート・ビアンコ、度数7%。造りは「低温でのオートクレーヴ発酵(メトド・シャルマ)」と公式に書かれています。週末の食卓やパーティーで映える一本です。
マルカルベルト アスティ・メトド・クラッシコ
こちらも瓶の道の一本です。造り手は「マルティノッティ方式が登場する前、19世紀後半に瓶内での再発酵で泡を付けていた伝統をたどる」と説明し、酵母を入れ直して瓶の中で発酵を再開させると書いています。モスカート・ビアンコ100%、度数6%、残糖はおよそ120g/Lの甘口。同じ「瓶の道」のコントラットとほぼ同じ甘さに着地します。
トスティ アスティ・セッコ
造り手が商品名に「セッコ」を置いた一本です。カネッリのモスカート・ビアンコ100%で、公式スペックは度数11%・残糖17g/L。同じ造り手の甘口「Asti DOCG」が度数7%・残糖90g/Lなので、同一銘柄内での差がそのまま数字に出ています。洗練されたボトルはギフトやパーティーにも向き、チーズやパスタとの相性も良好です。
アスティが手に入らないときは?当店のシャンパン・スパークリング20本

甘口アスティそのものは当店では扱っていませんが、「シャンパンのように乾杯を楽しみたい」「甘さのある華やかな泡を探している」という方に向けて、当店のシャンパン・スパークリングを20本、価格の目安とタイプでまとめました。アスティに近い甘口のドゥミセックやネクター、華やかなロゼ、気軽に開けられるハーフボトルから、記念日にふさわしいプレステージまでそろえています。価格も在庫も動くため、最新の金額と在庫は各商品ページの表示をご確認ください。2026年8月29日時点では、ヴーヴ・クリコ エクストラ ブリュットが在庫を切らしています。銘柄名をタップすると各商品ページへ移動します。
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甘い泡が好きな方は、ローラン・ペリエのドゥミセックやモエのネクター・アンペリアルが、アスティの甘やかさに近い感覚で楽しめます。気軽な乾杯には375mlのハーフボトルを、記念日や贈り物にはドン・ペリニヨンやクリュッグといったプレステージを、と場面に合わせて選んでください。在庫数の少ない銘柄は動きが早いため、気になるものは在庫のあるうちに確保しておくと安心です。ワインの買取をご希望の方は、リンクサスの買取窓口もご利用いただけます。
アスティに関するよくある質問(FAQ)
アスティとはどんなワインですか?
イタリア・ピエモンテ州で、マスカットの一種モスカート・ビアンコを主体に造られるスパークリングワインです(白の類型は97%以上)。1993年11月29日の省令でD.O.C.G.に認定されました。市場に多いのは甘口で、華やかな香りとやさしい甘み、低めのアルコール度数で親しまれています。
アスティとシャンパンはどう違いますか?
産地と品種が異なります。シャンパンはフランス・シャンパーニュ地方でシャルドネなどから瓶内二次発酵で造られる高級な泡、アスティはイタリア・ピエモンテでモスカート・ビアンコを主体に造られる手ごろな泡で、市場に多いのはタンクで泡を付けた甘口です。ただし規約は瓶内発酵を義務づけた「メトド・クラッシコ」の類型も別に置いています。
アスティのアルコール度数はどのくらいですか?
タイプによって幅があります。微発泡のモスカート・ダスティは規約が4.50〜6.50%と定め、しっかり泡立つ甘口のアスティ・スプマンテで6〜8%ほど。遅摘みは規約が11.00%以上を求め、辛口の実物には12.5%のものもあります。甘口タイプはワインの中では低アルコールの部類です。
アスティ・スプマンテとモスカート・ダスティの違いは?
泡の強さと度数が主な違いです。アスティ・スプマンテはしっかり泡立ち度数もやや高め、モスカート・ダスティは規約がガス圧の上限を2.5バールと定める微発泡で、度数も4.50〜6.50%と低く、マスカットの香りがより濃く感じられます。
アスティの値段はどのくらいですか?
多くが1,000円台から2,000円台で、スーパーや酒販店でも手に入りやすい価格帯です。シャンパンと比べると気軽に楽しめるのがアスティの魅力のひとつです。
アスティは甘口だけですか?
甘口が主流ですが、辛口も増えています。ただし「アスティ・セッコ」は規約の類型名ではありません。現行の規約に「secco」という語は一度も出てこず、規約が書くのは味わいの幅「パ・ドゼから甘口まで」です。辛口かどうかは、呼称と別の行に置かれるラベルの語で示されます。
アスティは冷やして飲むのがよいですか?
はい。甘口のアスティはよく冷やすと甘さがすっきりと感じられ、泡も心地よくなります。4〜8℃を目安に冷やし、フルート型やチューリップ型のグラスで香りとともに楽しむのがおすすめです。
当店でアスティは購入できますか?
甘口アスティそのものの取り扱いはありませんが、シャンパンのように乾杯を楽しめる当店のシャンパン・スパークリングをそろえています。アスティに近い甘口のドゥミセックやネクター、華やかなロゼは、本記事の比較表からご覧いただけます。




























