バローロはピンキリ?値段・当たり年・特徴がわかるおすすめワイン解説
ワイン売り場で「バローロ」の棚を眺めると、3,000円台のボトルの隣に10万円を超えるボトルが並んでいて、戸惑った経験はないでしょうか。同じ名前を名乗るワインでこれほど価格が開く銘柄は、世界的に見ても多くありません。その理由は、バローロという産地の仕組みと、造り手・畑・年による違いにあります。
この記事では、イタリア・ピエモンテ州の赤ワイン「バローロ」について、名乗るための条件や味の特徴といった基本から、伝統派とモダン派の違い、村ごとの個性、当たり年、価格相場の読み解き方、美味しく飲むための温度やペアリングまで順番に解説します。あわせて、当店リンクサスの実在庫から、バローロと同じイタリアの銘醸ワイン30本を価格帯別に紹介します。最初の1本を探している方にも、熟成した1本を探している方にも役立つ内容です。
バローロとは?「ワインの王様」と呼ばれる理由

ピエモンテ州ランゲ地区で生まれる赤ワイン
バローロ(Barolo)は、イタリア北西部ピエモンテ州のランゲ地区で造られる赤ワインです。アルプス山脈に囲まれた丘陵地帯に畑が広がり、このブドウ畑の景観は2014年にユネスコの世界遺産(ランゲ・ロエロとモンフェッラートのブドウ畑の景観)に登録されています。
産地としての歴史も古く、1966年にイタリアの原産地呼称DOC、1980年には最上位格付けであるDOCG(保証付き統制原産地呼称)に認定されました。これはバルバレスコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノと並ぶ、イタリアで最初期のDOCG認定です。ピエモンテ州はトスカーナ州と並ぶイタリアワインの2大銘醸地で、バローロはその頂点に立つ存在といえます。
バローロを名乗る条件|ネッビオーロ100%と38ヶ月熟成
バローロを名乗れるのは、生産規定(ディシプリナーレ)の厳しい条件を満たしたワインだけです。柱になるのは次の4点です。
- ブドウは指定地域内で栽培されたネッビオーロ種100%
- 収穫年から最低38ヶ月の熟成(うち18ヶ月以上は木樽)
- 62ヶ月以上熟成させたものは「リゼルヴァ」を名乗れる
- アルコール度数は13%以上
ネッビオーロは霧(ネッビア)が名の由来とされる晩熟のブドウで、酸が強く、タンニンも豊富です。若いうちは硬く感じられますが、長い熟成を経ると、濃厚なコクと力強さ、バラやタールにたとえられる複雑な香りを備えたワインへ変わります。なお、木樽熟成の期間を「2年間」と紹介している記事も見かけますが、現行の生産規定では木樽18ヶ月以上・合計38ヶ月以上が正しい基準です。
なぜ「王様」と呼ばれるのか
バローロが「ワインの王様(王のワイン)」と称されるようになったきっかけは、19世紀にサヴォイア家をはじめとするイタリアの王侯貴族に愛されたことだと伝えられています。サルデーニャ王国の宮廷で好まれたという逸話が「王に選ばれたワイン」という物語を生み、バローロに特別な地位をもたらしました。
現在では、フランスの高級ワインと肩を並べる評価を受け、各国のワイン専門誌や評論家からも常に高い点数を得ています。若いうちは硬く粗削りでも、時間とともにタンニンが溶け込み、複雑で上品な味わいへ変化していく。この「時間とともに価値が増す」性質こそ、王様と呼ぶにふさわしい理由でしょう。
他のイタリアワインとの違い
バローロが他のイタリア赤ワインと大きく違うのは、重厚感と、熟成を前提とした造りにあります。キャンティのように果実味豊かで若いうちから楽しめるワインと違い、バローロはネッビオーロ由来の強いタンニンと高い酸があるため、本領を発揮するまでに時間がかかります。
同じネッビオーロ100%で造られる隣の産地バルバレスコは「ワインの女王」と呼ばれ、熟成期間の規定がバローロより短く、比較的早くから柔らかさが出ます。トスカーナの雄ブルネッロ・ディ・モンタルチーノと比べても、バローロは骨格がしっかりしていて、熟成による変化の幅が大きいのが個性です。飲みやすさよりも、開くまでの変化を楽しむワイン。それがバローロの立ち位置です。
バローロの選び方|生産者・村・当たり年をチェック

ひとことでバローロといっても、造り手の考え方、畑のある村、収穫年によって味わいは大きく変わります。ここでは自分好みの1本にたどり着くための3つの視点を紹介します。
生産者は伝統派とモダン派に分かれる
バローロの生産者は、大きく「伝統派」と「モダン派」に分けて語られます。伝統派は、ブドウの皮や種から成分を引き出すマセラシオン(醸し)を30〜60日と長く取り、大樽でじっくり熟成させるスタイルです。ドライフルーツや葉巻を思わせる熟成香と、しっかりした渋みが個性で、長期熟成向きの骨太なワインに仕上がります。バルトロ・マスカレッロやジャコモ・コンテルノなどが代表格として知られます。
一方のモダン派は、温度管理でマセラシオンを短縮し、小樽(バリック)で熟成期間を短めに取ります。果実味が前に出たフレッシュな味わいで、若いうちから楽しめるのが持ち味です。ロータリーファーメンターと呼ばれる回転式発酵槽を導入するなど、醸造技術への投資も積極的です。1980年代以降に台頭したこのスタイルは、エリオ・アルターレやロベルト・ヴォエルツィオ、ラ・スピネッタらが牽引してきました。
ただし伝統派・モダン派はあくまで傾向で、はっきり二分できるわけではありません。近年は両方の良さを取り入れた中間的な造り手も増えています。長く寝かせてから飲みたいなら伝統派寄り、早めにカジュアルに楽しみたいならモダン派寄り、という目安で選ぶと失敗が少ないでしょう。
11の村と181のMGA|村の違いで味が変わる
バローロの生産地域は、バローロ村、ラ・モッラ村、カスティリオーネ・ファレット村、セッラルンガ・ダルバ村、モンフォルテ・ダルバ村を中心に、ノヴェッロ、ヴェルドゥーノ、グリンツァーネ・カヴール、ディアーノ・ダルバ、ケラスコ、ロッディを加えた計11の村(コムーネ)にまたがります。2010年からは生産規定にMGA(メンツィオーニ・ジェオグラフィケ・アジュンティーヴェ=追加地理的呼称)が導入され、村名11を含む181の区画名をラベルに表記できるようになりました。ブルゴーニュの畑名表記に近い仕組みです。
味の傾向は東西で分かれます。東側のセッラルンガ・ダルバやモンフォルテ・ダルバは鉄分を含む土壌で、重厚かつスパイシー、長期熟成向きのバローロが生まれます。西側のラ・モッラやバローロ村は石灰質やミネラル分の多い土壌で、香り高くしなやかな、比較的早くから楽しめるスタイルが主体です。カスティリオーネ・ファレットはその中間で、酸と渋みのバランスが取れた余韻の長いワインが多いとされます。ラベルの村名・畑名は、味を予想する何よりの手がかりになります。
バローロの当たり年を知っておこう
ブドウの出来が良かった「当たり年」のバローロは、評価も人気も高くなります。近年で特に評価が高いのは2016年で、海外のワイン誌が軒並み最高水準の点数を付けた歴史的ヴィンテージです。それ以前では2010年、2007年、2004年、2001年、2000年、1996年、さらに古いところでは1990年、1989年が優良年として挙げられます。
当たり年のボトルは市場に出回るうちに値上がりしやすいため、見つけたときに手に入れて、ワインセラーで数年寝かせるという買い方も選択肢です。逆に、当たり年以外の年は早くから飲みやすい傾向があり、価格も落ち着いているので、初めてのバローロにはむしろ向いています。
若いバローロと熟成したバローロの違い
同じボトルでも、抜栓する時期によって別のワインのような顔を見せるのがバローロです。若いうちはタンニンと酸が強く、口に含むと硬く引き締まった印象を受けます。チェリーなど赤い果実の香りが中心で、飲み慣れない方には少し手強いかもしれません。デキャンタージュで空気に触れさせ、香りと味を開かせてから飲むのが定石です。
熟成が進むと、タンニンは滑らかに溶け込み、バラ、タール、なめし革、トリュフを思わせる複雑で上品な香りが現れます。口当たりは絹のようになり、余韻も長く続きます。力強くワイルドな若いバローロと、奥深く上品な熟成バローロ。どちらが上ということではなく、両方を知ると楽しみは倍になります。
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バローロの値段はピンキリ?価格相場と高くなる理由

数千円台で買えるバローロの実力
「ワインの王様」の呼び名から高価なイメージが先行しますが、実は3,000〜6,000円前後で買えるバローロも珍しくありません。協同組合系の造り手や、複数の畑のブドウをブレンドしたスタンダードなボトルがこの価格帯の中心です。安いといっても、ネッビオーロ100%・38ヶ月熟成というバローロの条件は同じように満たしています。
この価格帯は飲みやすさを重視した造りが多く、伝統的な長期熟成型のバローロをイメージしていると印象が違うかもしれません。ただ、バローロという産地の輪郭をつかむ入り口としては十分な実力があります。
高級バローロの相場は1万円超〜10万円超
評価の高い生産者、単一畑(クリュ)、当たり年という条件が重なると、価格は1万円を超え、著名なクリュのボトルでは3万〜5万円クラスも普通になります。さらにブルーノ・ジャコーザやジャコモ・コンテルノといった伝説的な造り手の熟成古酒になると、10万円を超える相場が付きます。
それでも、同格のブルゴーニュ特級畑と比べれば価格はまだ穏やかで、品質に対する割安感からバローロを選ぶ愛好家も多くいます。長期熟成を前提とした造りと、熟成で増していく複雑さを考えれば、価格以上の体験が得られるワインといえるでしょう。
価格差が生まれる3つの理由
バローロの価格に大きな開きがあるのは、ブランドだけが理由ではありません。第一に、ネッビオーロはとても気難しいブドウで、畑の向きや標高、収穫年の気候で品質が大きく振れます。良い区画は限られており、MGAの導入で畑ごとの序列が明確になったことも、人気クリュの価格を押し上げました。
第二に、熟成のコストです。最低38ヶ月、リゼルヴァなら62ヶ月以上、蔵で寝かせてからでないと出荷できないため、資金の回転が遅く、その分が価格に反映されます。第三に、評論家の点数や当たり年の評判といった市場評価です。同じ造り手でも、高得点が付いた年のボトルだけ値上がりすることはよくあります。
バローロとイタリア銘醸ワインおすすめ30選【実在庫から紹介】

実在庫30本の比較表
ここからは、リンクサスで実際に在庫しているボトルの中から、バローロを中心にイタリアの銘醸ワイン30本を紹介します。ブルーノ・ジャコーザの1986年やカンヌビ単一畑のG.B.ブルロット、ラ・スピネッタのカンペといったバローロ勢に加え、同じイタリアの頂点として比較されることの多いマッセート、サッシカイア、ソライア、オルネッライアなどのスーパートスカーナ、クインタレッリのアマローネ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノまで、6,600円から19万円台まで幅広い価格帯を揃えました。
表は「おすすめ順」と「価格順」で並び替えられます。在庫は1点物が多いため、気になるボトルはお早めにご確認ください。当日14:00までのご注文で当日発送に対応しています。
| 品名 | 価格(税込) | 度数 | 産地・タイプ | 希少性 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| BAROLO バローロ ブルーノ ジャコーザ 1986 ワイン 750ml 14% | 187,000円 | 14% | ピエモンテ(バローロ) | 希少 | 名手ブルーノ・ジャコーザの1986年。40年近い熟成を経た古酒で、長期熟成バローロの真価を体感できる1本。 |
| コメンダトーレ・G・B・ブルロット バローロ ヴィニェート・カンヌビ 2019 750ml 14% | 66,000円 | 14% | ピエモンテ(バローロ) | 数量限定 | 最上級クリュと名高いカンヌビ単一畑のG.B.ブルロット。2019年は評価の高い近年ヴィンテージ。 |
| BAROLO ラスピネッタ カンペ バローロ 2010 750ml | 33,000円 | 14.5% | ピエモンテ(バローロ) | 人気 | ラ・スピネッタの単一畑カンペ。当たり年2010年に生まれたモダン・バローロの代表格。 |
| BAROLO バローロ ブルナテ 2005 750ml | 37,400円 | 14% | ピエモンテ(バローロ) | レア | ロベルト・ヴォエルツィオが手掛けるブルナーテ。徹底した低収量が生む凝縮感と長い余韻。 |
| BAROLO ラスピネッタ カンペ バローロ 2001 750ml | 27,500円 | 14% | ピエモンテ(バローロ) | レア | 当たり年2001年のカンペ。20年以上の熟成が進んだ、いま飲み頃のバローロ。 |
| PAOLO SCAVINO BAROLO パオロ スカヴィーノ バローロ 2010 750ml | 13,200円 | 14% | ピエモンテ(バローロ) | 人気 | モダン派の名門パオロ・スカヴィーノ。果実味と洗練を両立した2010年の定番バローロ。 |
| バルトロ マスカレッロ バローロ ドルチェット ダルバ 2021 750ml 14% | 7,500円 | 14% | ピエモンテ(アルバ) | 希少 | 伝統派の象徴バルトロ・マスカレッロが造るドルチェット・ダルバ2021。名門の日常酒を手頃に。 |
| BARBARESCO バルバレスコ 2019 750ml | 6,600円 | 14% | ピエモンテ(バルバレスコ) | 定番 | 同じネッビオーロから造られる「ワインの女王」バルバレスコ。バローロとの飲み比べ入門に。 |
| MASSETO マッセート 2015 750ml 14.5% | 190,300円 | 14.5% | トスカーナ | 希少 | イタリア最高峰のメルロ単一畑マッセート。豊作年2015年は厚みと官能性で高評価。 |
| MASSETO マッセート 2017 750ml | 110,000円 | 15% | トスカーナ | 希少 | マッセートの2017年。凝縮した果実とビロードのタンニンが持ち味のコレクターズアイテム。 |
| MASSETO マッセート 2016 750ml 15% | 169,400円 | 15% | トスカーナ | レア | 傑出した2016年のマッセート。バローロ2016年と並び称される偉大なヴィンテージ。 |
| SASSICAIA サッシカイア 2016 750ml 14% | 99,000円 | 14% | トスカーナ(ボルゲリ) | レア | スーパートスカーナの元祖サッシカイア。歴史的高評価を得た2016年ヴィンテージ。 |
| SASSICAIA サッシカイア 2012 750ml | 61,600円 | 14% | トスカーナ(ボルゲリ) | 人気 | 飲み頃に入ったサッシカイア2012年。エレガント志向のバランス型ヴィンテージ。 |
| SASSICAIA サッシカイア 2020 赤ワイン イタリア 750ml | 55,000円 | 14.5% | トスカーナ(ボルゲリ) | 人気 | サッシカイア2020年。若いうちから調和が取れ、セラー熟成の起点にも向く1本。 |
| SASSICAIA サッシカイア 2017 ワイン 750ml 14% 箱なし | 44,000円 | 14% | トスカーナ(ボルゲリ) | 定番 | 猛暑年2017年のサッシカイア。凝縮感のある果実味が特徴で箱なしのため手に取りやすい価格。 |
| SASSICAIA サッシカイア 2021 750ml | 55,000円 | 14% | トスカーナ(ボルゲリ) | 定番 | 高評価が続く近年のサッシカイア2021年。長期熟成ポテンシャルを備えた1本。 |
| SASSICAIA サッシカイア 2010 750ml | 59,400円 | 13.5% | トスカーナ(ボルゲリ) | レア | 冷涼年2010年のサッシカイア。酸の伸びが美しいクラシックなスタイル。 |
| SASSICAIA サッシカイア 2007 750ml | 66,000円 | 13.5% | トスカーナ(ボルゲリ) | レア | 2007年のサッシカイア。熟成による複雑さが現れた飲み頃バックヴィンテージ。 |
| SASSICAIA サッシカイア 1996 赤ワイン フルボディ イタリア 750ml | 74,800円 | 13% | トスカーナ(ボルゲリ) | 希少 | 1996年のサッシカイア古酒。30年近い熟成を経たバックヴィンテージの希少在庫。 |
| SOLAIA ソライア トスカーナ 2010 750ml | 66,000円 | 14% | トスカーナ | レア | アンティノリの旗艦ソライア2010年。カベルネ主体の力強い構造と気品。 |
| Ornellaia Bolgheri Superiore オルネッライア 2021 750ml 15% | 47,300円 | 15% | トスカーナ(ボルゲリ) | 人気 | ボルゲリ格付け最上位のオルネッライア2021年。豊潤かつ緻密なボルドーブレンド。 |
| Ornellaia Bolgheri Superiore オルネライア 2018 750ml 14% | 41,800円 | 14% | トスカーナ(ボルゲリ) | 定番 | オルネッライア2018年。しなやかなタンニンで、いまから楽しめるスタイル。 |
| ORNELLAIA オルネライア 1994 ワイン 750ml 14%未満 | 44,000円 | 13% | トスカーナ(ボルゲリ) | 希少 | 1994年のオルネッライア古酒。30年熟成の枯れた美しさを求める方に。 |
| ジュゼッペ・クインタレッリ アマローネ・デッラ ヴァルポリチェッラ クラシコ 2013 750ml 16.5% | 57,200円 | 16.5% | ヴェネト | 希少 | 巨匠ジュゼッペ・クインタレッリのアマローネ2013年。陰干しブドウが生む圧倒的な凝縮感。 |
| Poggio di Sotto ポッジョ・ディ・ソット・ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2015 750ml 13.5% | 38,500円 | 13.5% | トスカーナ(モンタルチーノ) | 人気 | 名門ポッジョ・ディ・ソットのブルネッロ2015年。サンジョヴェーゼの気品を体現。 |
| ブルネッロ ディ モンタルチーノ 2016 サセッティ リヴィオ ペルティマリ 750ml | 9,800円 | 14.5% | トスカーナ(モンタルチーノ) | 定番 | 高評価年2016年のブルネッロ。バローロと双璧をなす長期熟成型の伊赤を1万円以下で。 |
| LUCE ルーチェ 2019 750ml | 19,800円 | 15% | トスカーナ | 人気 | フレスコバルディとモンダヴィの合作ルーチェ2019年。豊かな果実と滑らかな質感。 |
| テヌータ・ルーチェ 2021 750ml 15% | 17,600円 | 15% | トスカーナ | 定番 | ルーチェ2021年。サンジョヴェーゼとメルロの調和が取れた現行ヴィンテージ。 |
| LUCE ルーチェ 2020 750ml | 17,600円 | 15% | トスカーナ | 定番 | ルーチェ2020年。柔らかな口当たりで、ギフトにも選ばれる人気ボトル。 |
| アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ 2016 イル ルッスリオーゾ 750ml 16% | 9,900円 | 16% | ヴェネト | 定番 | イル・ルッスリオーゾのアマローネ2016年。濃厚な甘苦さを1万円以下で楽しめる入門編。 |
※価格は記事更新時点の当店税込価格です。在庫状況・価格は変動するため、最新情報は各商品ページでご確認ください。
バローロを美味しく飲む方法|温度・グラス・料理

飲み頃温度は16〜18度、若い1本はデキャンタージュを
バローロの飲み頃温度は16〜18度が目安です。冷やしすぎるとタンニンの渋みが際立って硬い印象になり、逆に室温まで上がるとアルコール感が前に出てしまいます。夏場は飲む30分ほど前に冷蔵庫へ、冬場は室温より少し低いくらい、と覚えておくと扱いやすいでしょう。
若いバローロは、抜栓してすぐより空気に触れさせた方が香りが開きます。デキャンタに移して1〜2時間置くか、時間がなければ大ぶりのグラスに注いで、ゆっくり変化を追いながら飲むのがおすすめです。一方、20年30年と熟成した古酒は急激な空気接触で崩れることがあるため、デキャンタージュは澱(おり)を除く目的にとどめ、様子を見ながら静かに注ぐのが安全です。
グラスは大ぶりのものを選ぶ
グラスはボウルが大きく口がすぼまった、バルーン型の大ぶりなものが向いています。ネッビオーロの命である香りを溜め込み、少しずつ立ち上らせてくれるからです。ブルゴーニュ用として売られているグラスがあれば十分代用できます。グラスの大きさで香りの印象が驚くほど変わるので、良いバローロを開ける日は、ぜひグラスにもこだわってみてください。
合わせる料理|煮込み・トリュフ・熟成チーズ
現地ピエモンテでは、バローロは食卓の中心に置かれるワインです。定番の組み合わせは、牛肉の赤ワイン煮込み(ブラザート・アル・バローロ)やジビエ料理など、しっかりした味わいの肉料理。強いタンニンが肉の脂と噛み合い、互いを引き立てます。
ピエモンテ名物の白トリュフやポルチーニ茸を使った料理、パルミジャーノなどの熟成チーズも好相性です。熟成したバローロの土やトリュフを思わせる香りと、料理の香りが響き合います。和食なら、すき焼きや味噌を使った煮込みのような、甘みとコクのある料理が合わせやすいでしょう。
保管方法と熟成のさせ方
バローロは数十年の熟成に耐えるワインだけに、保管環境が味を左右します。理想は温度12〜15度・湿度70%前後で、光と振動を避け、コルクを乾かさないよう横に寝かせて保管すること。ワインセラーがあれば理想的ですが、ない場合は温度変化の少ない冷暗所を選び、夏を越す長期保管は避けた方が無難です。
熟成させる前提で購入した場合も、たまに状態を確認してください。液面が下がってきたボトルは熟成のピークが近いサインです。飲み頃を過ぎて後悔するより、少し早いかなというタイミングで開ける方が、バローロの場合は満足度が高いと感じます。
バローロのよくある質問

バローロとバルバレスコの違いは何ですか?
どちらもピエモンテ州でネッビオーロ100%から造られるDOCGワインですが、産地が異なります。バローロの方が熟成規定が長く(38ヶ月、バルバレスコは26ヶ月)、より力強く長期熟成向きです。対してバルバレスコは「ワインの女王」と呼ばれ、比較的早くから柔らかさが楽しめます。
バローロの当たり年はいつですか?
近年では2016年が突出した評価を受けています。ほかに2010年、2007年、2004年、2001年、2000年、1996年、古いところでは1990年、1989年が優良年とされます。当たり年以外の年は早くから飲みやすく、価格も手頃な傾向があります。
安いバローロと高いバローロは何が違うのですか?
主な違いは、畑(単一畑か複数畑のブレンドか)、生産者の評価、収穫年、熟成期間です。数千円台のボトルもネッビオーロ100%・38ヶ月熟成という規定は満たしており、偽物というわけではありません。高級品は限られた区画のブドウを使い、より長い熟成を経ているぶん、複雑さと熟成ポテンシャルが違います。
バローロは何度で飲むのが良いですか?
16〜18度が目安です。冷やしすぎると渋みが際立ち、温度が高すぎるとアルコール感が目立ちます。若いボトルはデキャンタージュか大ぶりのグラスで空気に触れさせると香りが開きます。
バローロはどれくらい熟成できますか?
良い造り手・良い年のバローロなら20〜30年、それ以上の熟成に耐えるものもあります。実際に1980年代のボトルが現在も市場で取引されています。ただし保管状態が前提で、温度変化の大きい場所に置かれたボトルは早く傷みます。
「リゼルヴァ」とは何ですか?
通常の38ヶ月を大きく超える62ヶ月(5年2ヶ月)以上の熟成を経て出荷されるバローロに認められる表記です。蔵でより長く寝かせたぶん、リリース時点で熟成感のある味わいが楽しめます。
バローロ・キナートとは何ですか?
バローロを土台に、キナ(キニーネを含む樹皮)やスパイスで香りづけしたフレーバードワインです。ピエモンテの伝統的な食後酒で、チョコレートとの相性の良さで知られています。バローロと同じくDOCGのブドウを使う、産地ならではの1本です。
開栓後はどれくらい持ちますか?
栓をして冷暗所に置けば2〜3日は楽しめます。熟成した古酒ほど開栓後の変化が早いので、その日のうちに飲み切るのが理想です。若く力強いボトルなら、むしろ2日目の方が開いて美味しいこともあります。
まとめ|自分に合ったバローロを見つけよう

バローロは、ネッビオーロ100%・38ヶ月熟成という厳しい規定に支えられた、イタリアワインの頂点のひとつです。数千円のスタンダードから10万円を超える単一畑の古酒まで価格はまさにピンキリですが、その差は造り手のスタイル、村と畑、当たり年という明確な理由で説明できます。ラベルの村名・畑名・年号を手がかりに選べば、予算に関わらず納得の1本にたどり着けるはずです。
リンクサスでは、バローロをはじめとするイタリアワインの品揃えを買取入荷の1点物を中心に随時更新しています。この記事で紹介した30本の比較表もあわせて、次の1本探しにお役立てください。イタリアワイン全体の格付けはイタリアワインの格付けとDOCGおすすめ銘柄で、ワインの基礎知識はワインの種類まとめで詳しく解説しています。フランス側の頂点と比べたい方はシャトー・ペトリュスの値段と当たり年もどうぞ。
※飲酒は20歳になってから。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は適量を心がけ、飲酒運転は絶対にやめましょう。






































