Chateau Lafite Rothschild シャトー ラフィット ロートシルト 1973年 マグナムボトル 1500ml

シャトー・ラフィット・ロートシルト1973は、ボルドー格付け第1級の名門が手がける、歴史的な意味を持つヴィンテージのひとつです。この年は、ロートシルト家がシャトーを正式に取得した翌年にあたる特別な年であり、管理体制や醸造技術の移行期にあたる貴重な時代のワインです。ヴィンテージそのものは冷涼な気候の影響を受けた年であり、偉大なラフィットの中でも繊細さや品格が前面に現れた、落ち着いた表情のボトルといえます。

香り
ドライチェリーやザクロ、スミレのような繊細な赤系果実に、湿った森、タバコ、なめし革、葉巻箱といった熟成を重ねたボルドー特有の古酒の香りが広がります。時間の経過とともに土っぽさや杉、ドライハーブのニュアンスが顔を覗かせ、クラシカルで知的な香り立ちが魅力です。

味わい
アタックは極めて穏やかで、タンニンは絹のように滑らか。酸はしっかりとした骨格を保ち、赤系果実の優雅な果実味と熟成による旨みがバランスよく調和しています。力強さよりも、古酒ならではの静謐な奥行きと繊細な表現が際立ちます。

余韻
スモーキーでややドライなフィニッシュ。ミネラルや乾燥ハーブのような印象が持続し、気品ある古酒の余韻を静かに描き出します。

シリーズ：シャトー・ラフィット・ロートシルト
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、1855年のメドック格付けにおいて第1級の筆頭として名を連ねた名門であり、その後のワイン界において不動の存在感を放ち続けています。1973年は、バロン・エリ・ド・ロートシルトがシャトーを買収してから最初の本格ヴィンテージとして記憶されており、ラフィットの歴史における転換点ともいえる存在です。