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アメリカ・ケンタッキー州で生まれたバーボンの中でも、ひときわ特別な存在感を放つのが「ブラントン」。
その名を聞けば、バーボン好きなら一度は憧れる“シングルバレルの頂点”として知られています。
1樽ごとに個性が異なり、手作業で丁寧に瓶詰めされるブラントンは、まさにクラフトマンシップの結晶。深みのある香ばしさと上品な甘み、そして唯一無二の味わいで、世界中のウイスキーファンを魅了し続けています。
この記事では、そんなブラントン・ウイスキーの特徴や味わい、人気の理由、ラインナップごとの違いを徹底解説。気になるキャップについても紹介していきます。
ぜひこの記事を参考にしながら、お気に入りの一本を見つけてください。

ブラントンとはどんなウイスキー?
ブラントン1991
ブラントンはアメリカ合衆国のケンタッキー州で作られるバーボンウイスキーの銘柄です。製造はケンタッキー州にあるバッファロートレース蒸留所にて行われます。
バーボンウイスキーは原料にとうもろこしなどの穀物を使うのが特徴で、インパクトのある甘い味わいをしています。特にブラントンはバーボンの中でも珍しいシングルバレルバーボンで、他のバーボンに比べて個性が強いです。
通常バーボンウイスキーは、幾つもの樽の原酒が組み合わせて作られます。しかしブラントンは原酒を混ぜることなく、1つの樽で作られたバーボンだけをボトル詰めしているという特徴があります。
そんなブラントンはオイリーな口当たりが特徴で、とろみがあり、香ばしさも感じられます。
リッチな味わいのバーボンで、数あるバーボンの中でも高級品として扱われることが多いです。ウイスキー好き、バーボン好きの方には強く推したい銘柄の1つと言えます。
手作業で生まれる「世界初のシングルバレル」
1984年、ブラントンは“世界で初めて市販されたシングルバレル・バーボン”として登場しました。当時のバーボン業界では、品質を安定させるために複数樽のブレンドが一般的でしたが、ブラントンはその常識を覆し、1樽ごとの個性を尊重する製法を採用。
選ばれた樽は熟練職人によって丁寧に瓶詰めされ、ラベルには手書きで樽番号や倉庫番号が記されています。大量生産では決して再現できない、手仕事の温もりとクラフトマンシップが息づく一本。
ボトルごとに異なる味わいを楽しめるこのコンセプトこそ、ブラントンが“バーボンの芸術品”と呼ばれる理由です。
ブラントンゲット。
— だいき (@dadada01dai) July 16, 2021
島本の姉妹都市、
ケンタッキーの州都・フランクフォートの市制200年を記念して誕生したバーボン。
バッファロートレース蒸留所で作られてるんです。
ブラックの方は常に常備。 pic.twitter.com/DZl4b3BBqW
そんなブラントンのバーボンは、1984年のフランクフォートの市制200年を記念して作られました。なおフランクフォートは、バーボンの産地であるケンタッキー州の州都です。ブラントンは誕生からはまだ50年も経っていないので、バーボンの中では比較的新しい銘柄となっています。それでもバーボン好きの中では「ブラントン」の名を知らない人はいないほど、高い知名度のある銘柄です。
誕生のきっかけがそもそもが記念品ということもあり、ブラントンのバーボンは高級志向で製造されています。アパラチア山脈の天然水を使い丁寧に仕込まれたあと、しっかりと時間をかけて熟成が進められていきます。
なお銘柄の誕生は近年のことですが、蒸留所そのものには長い歴史があります。バッファロートレース蒸留所は1773年創業であり、今あるアメリカのウイスキー蒸留所としては最も古い歴史を持つと言われています。
ブラントンを造る「バッファロートレース蒸留所」とは
【思い出に浸る&訪問蒸溜所まとめシリーズ】
— hotaka_Pisshead (@h_liqac) September 27, 2021
No.14 バッファロートレース蒸留所(BUFFALO TRACE Distillery)2017年
ブラントンやジョージTスタッグなどお高いバーボンを生産している所
ブラントンはみんなで手作りしていることや、あのキャップが全種類売っていたのは驚き pic.twitter.com/kUzeqEQOpQ
ブラントンを手がける「バッファロートレース蒸留所」は、アメリカ最古の蒸留所のひとつとして知られ、200年以上にわたる歴史を誇ります。
ケンタッキー州フランクフォートの豊かな自然に囲まれた地に位置し、夏は高温多湿、冬は厳しく冷え込むという気候がウイスキーの熟成に理想的な環境を生み出しています。
この蒸留所では、ブラントンのほかにも「イーグルレア」や「バッファロートレース」など名だたるバーボンが製造されており、その品質は世界的にも高く評価されています。伝統を守りながらも革新を続ける姿勢こそが、ブラントンの唯一無二の味わいを支える原動力となっているのです。
ブラントンが唯一無二のウイスキーと言われる理由

バーボンには数々の銘柄がありますが、ブラントンのウイスキーはバーボンの中でも“唯一無二”と言われます。ここからはブラントンが唯一無二と言われる理由を解説していきます。
何人もの官能検査員が品質をチェック
ブラントンのウイスキーになる原酒は、夏を4回越すまでに官能検査員によって品質がチェックされます。蒸留所のウイスキーの中でも検査員たちが“ブラントンにふさわしい”と認めた原酒だけが、ブラントンとして熟成されていきます。
このチェックには、少なくとも3人以上の官能検査員が携わっています。複数のプロたちの厳しいチェックが、ブラントンの価値を守っているのです。
そして選ばれた原酒は、製造元のウェアハウスにある「H倉庫」にて熟成が進められます。ちなみにAからZまである倉庫の中からH倉庫だけが選ばれるのには、“H倉庫で熟成されたウイスキーは上質なものに仕上がる”というジンクスがあるからです。
そんなブラントンの熟成は、およそ8年をかけてじっくり行われます。熟成が進められる中で、ブラントンらしい個性がより一層高められていきます。
シングルバレルの個性がある

ブラントンは先ほども述べた通り、シングルバレルのバーボンウイスキーです。他の原酒と混ぜられることなく、そのままボトル詰めされるのが特徴です。そのため同じ“ブラントン”の名がついていても、ボトリングされる時期や樽によって味わいが異なっています。
ブラントンの1つの樽から生まれるウイスキーはおよそ250本に限られています。つまり同じ性質を持つブラントンのボトルは非常に少なく、これが“唯一無二”と言われる所以でもあります。
原酒はボトリングされる際にマイナス1度まで冷却され、16枚のフィルターで丁寧に濾過され、より一層ピュアな印象になります。
手書きラベルには日付や樽ナンバーも

ブラントンのラベルは、1枚1枚手書きで作られます。ラベルには蔵出しの日付や樽ナンバー、そしてボトルナンバーが丁寧に記載されます。そしてラベルを貼る作業まで、手作業で行われます。
ラベルが丁寧に作られていることからも、ブラントンがいかに心を込めて作られたウイスキーなのかが理解できるでしょう。
ブラントンの特徴と味わい!他のバーボンとの違いは?

ブラントンの魅力は、なんといってもその“唯一無二の味わい”にあります。アメリカンウイスキーらしい力強さの中に、華やかでスムースな甘み、そして熟成樽からくる深い香ばしさが絶妙に調和しています。
シングルバレルで造られるため、ボトルごとに微妙な違いが生まれるのもブラントンの面白さ。
まさに「同じものが二度と味わえない」特別なウイスキーなのです。
ここでは、その味わいの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
スムースで華やかな甘みとオークの香ばしさ
グラスに注いだ瞬間から、ブラントンならではの上品な香りが立ち上ります。バニラやキャラメル、ハチミツのようなまろやかな甘さに、オーク樽由来のトースト香やナッツの香ばしさが重なり合い、時間が経つごとに表情を変えていくのが印象的です。
口に含むと、最初に感じるのはやわらかな甘み。そのあとにオークのウッディな余韻が続き、最後はほのかにスパイシーな刺激が締めくくります。
甘さの奥に厚みのある深みがありながら、くどさを感じさせないキレの良さが絶妙。バーボンの中でも“上品でエレガント”と評される理由が、ひと口で納得できるはずです。
アルコール度数・香り・飲み口のバランス
ブラントン・オリジナルのアルコール度数は46.5%。しっかりとした飲みごたえがありながら、角のないまろやかな口当たりが特徴です。
一般的なバーボンよりも度数はやや高めですが、アルコールの刺激が抑えられており、香りと味わいのバランスが非常に良好です。
香りの第一印象は甘く、飲み進めるうちに樽由来のスパイスやオークが顔を出し、フィニッシュではドライな余韻が長く続きます。ストレートでゆっくり味わうのはもちろん、ロックにして氷が溶けていく変化を楽しむのもおすすめ。
水を少し加えれば、隠れていたバニラやナッツの香りが一層引き立ちます。まさに「バランスの妙」を楽しむウイスキーです。
他のバーボン(メーカーズマーク・I.W.ハーパー等)との違い
同じバーボンの中でも、ブラントンは明確に“特別な立ち位置”にあります。
たとえば、メーカーズマークは小麦を使ったやわらかな甘さが特徴ですが、ブラントンはライ麦を多く使うことでスパイスの効いたキレのある味わいに仕上げています。
I.W.ハーパーが軽快でライトな飲み心地を持つのに対し、ブラントンはより深みと厚みを感じさせるタイプです。
| ブランド名 | 原料の特徴 | 味わいの傾向 | 香りの印象 | 飲み口の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| ブラントン(Blanton’s) | ライ麦を多めに使用。シングルバレル製法 | 甘みとスパイスのバランスが秀逸。上品で厚みのある味わい | バニラ、キャラメル、オーク、スパイス | スムースでキレがある。余韻が長く、華やか | 奥行きのある味をじっくり楽しみたい中〜上級者 |
| メーカーズマーク(Maker’s Mark) | 小麦を多めに使用。ブレンド製法 | 丸みのある甘さと優しいコク。女性にも人気 | ハチミツ、バター、キャラメル | まろやかで刺激が少なく、初心者にも飲みやすい | 甘口でソフトな口当たりを好む人 |
| I.W.ハーパー(I.W. Harper) | トウモロコシ比率が高く、ライトタイプ | 軽快でクリーンな味。ほんのり甘くドライ | フルーティー、コーン、トースト香 | 軽やかで後味すっきり。ハイボールにも最適 | さっぱりとした飲み口が好きな人 |
そして最大の違いは、「シングルバレル」であること。1樽ずつボトリングされるため、同じブラントンでも味わいが少しずつ異なります。
この“個性の揺らぎ”こそが、コレクターやウイスキー通が惹かれる理由。安定した味を楽しみたいときは他ブランドを、一期一会の特別な一杯を求めるならブラントンを。その違いを知るほどに、このバーボンの奥深さが見えてくるはずです。
【関連リンク】バーボンとスコッチの違いとは|味・種類・飲み方・度数・おすすめ銘柄まで徹底解説
ブラントンはこんな人におすすめ
ブラントンは、ウイスキーを“ただ飲む”のではなく、“味わう時間そのものを楽しみたい人”にぴったりの一本です。シングルバレルならではの奥深い味わいと香りの変化をじっくり感じたい中〜上級者はもちろん、「自分へのご褒美」「特別な日の一杯」を求める方にもおすすめ。
また、その華やかでバランスの取れた味わいは、バーボン初心者のステップアップにも最適です。バニラやキャラメルの甘み、オークの香ばしさ、ほのかなスパイスが重なり合うブラントンは、どんなシーンにも上品さを添えてくれます。
さらに、重厚感あるボトルと馬のキャップはギフトとしても印象的。大切な人に“特別な一本”を贈りたいときにも、自信を持って選べるウイスキーです。
ブラントンの種類一覧|ラインナップごとの特徴を比較
| 品名 | 画像 | おすすめスコア | リンクサス酒販 | Amazon最安 | 楽天最安 | お酒買取 | ポイント | アルコール度数 | 香りのタイプ | 飲みごたえ | 産地 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ブラントン |
|
濃厚で香ばしい味わいと個性あるボトルが魅力の高級バーボン | 46.5% | スパイシー | フルボディ | アメリカ | |||||
| ブラントン ブラック |
|
– | まろやかで繊細、バニラやスパイス香る上品な味わい | 40 | アメリカ | ||||||
| ブラントン ゴールド |
|
– | 樽出しに近い度数と濃厚な香味を持つ最高級バーボン | ||||||||
| ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル |
|
– | 樽出し原酒そのまま瓶詰め、濃厚で力強い究極のバーボン |
ブラントンの名を冠したウイスキーには、いくつかのラインナップがあります。ここからはそれぞれのボトルについて解説していきます。
ブラントン
- アルコール度数:46.5%
- 価格:750ml 約12,000円
ブラントン オリジナルは、ブラントンシリーズの中でも最もスタンダードなボトルです。
厳格なテイスティングののちにボトリングされたシングルバレルのウイスキーは、どのボトルも非常に高いクオリティを誇っています。
味わいはボトルごとに異なりますが、どのボトルも複雑で香ばしく、スパイシーなニュアンスも感じ取ることができます。
手の届きやすい価格帯が多いバーボンの中で、ブラントンは1本1万円〜と高額になっています。
高級バーボンのパイオニア的な1本でもあり、ギフトや贈り物にも最適なウイスキーです。
ブラントン ブラック
- アルコール度数:40%
- 価格:750ml 約15,000円
ブラントン ブラックのボトルは、オリジナルのブラントンの製法を引き継ぎながら、仕上げをマイルドにしたという商品です。
通常のブラントンがアルコール度数46.5%であるのに対し、ブラントン ブラックのボトルはアルコール度数40%とやや低めになっています。
そんなブラントン ブラックは、繊細で深い味わいになっています。
バニラやカスタードといったリッチでバーボンらしいニュアンスの中に、フルーツのような酸味、シナモンのようなスパイスを感じ取ることができます。
ブラントン ゴールド
- アルコール度数:51.5%
- 価格:750ml 約30,000円
ブラントンゴールドはアルコール度数51.5%と、樽出しに近い状態でボトリングされています。
原酒の中でも最高と言われるレベルのものだけが厳選され、少なめの加水で仕上げられるのが特徴です。
そんなブラントン ゴールドは、とにかくハイクオリティで、高い香りと深い味わいをしています。
ボトル1本で約3万円〜と高級品であり、間違いなくバーボンの中でも最高峰レベルと言えます。
ブラントン シルバー
懐かしのブラントンシルバー。チェリーとウッド。全体的にパンチよりも艶やかさ優先になってる。今が飲み頃。購入開封してもう10年近くたつからえらく育ってる気がするw pic.twitter.com/EskJyqyg8p
— ひらこう (@wjddh490) February 3, 2018
- アルコール度数:49%
- 価格:750ml 約250,000円
ブラントン シルバーはかつて販売されていたボトルで、現在は終売となっています。
もともと免税店限定だったボトルであり、さらに現在は売られていないため希少価値が非常に高いです。Amazonなどのネットショップでも出回ることはほとんどなく、購入したい場合は中古品を探す必要があります。
ちなみにオークションサイトなどを見ると、1本25万円〜の価格で取引されているケースが多いです。
シルバーボトルのアルコール度数は約49%程度で、オリジナルのブラントンとブラントンゴールドの中間程度の存在です。
現存するボトルは当然古いものばかりであり、コレクターからの人気もあります。
ブラントン ストレート・フロム・ザ・バレル
- アルコール度数:66%
- 価格:750ml 約30,000円
ブラントン・ストレート・フロム・ザ・バレルは、樽だしのブラントンをそのままボトリングした究極のプレミアムバーボンです。
濾過をせずにそのまま瓶詰めされているため、ブラントンの味をダイレクトに楽しむことができます。
このボトルはアルコール度数が66%と非常に高く、インパクトは抜群です。
濃厚で個性豊かであり、他のバーボンとは違った存在感があります。
ブラントンは終売?現在の販売・流通状況と狙い方

「ブラントンはもう終売した」「最近まったく見かけない」といった声を耳にすることがあります。実際のところ、ブラントンは完全に生産が終了したわけではありません。
しかし、その人気と世界的な需要の高まりにより、“手に入りにくいウイスキー”となっているのは確かです。
特にコロナ禍以降は原料や輸送コストの上昇、海外での販売強化などが影響し、一時的に在庫が途絶える時期もありました。現在は流通が少しずつ戻り、「ブラントン・オリジナル」や「ブラントン・ブラック」などの定番モデルは再び購入できるようになっています。
ただし、2020年以降に公式価格が改定され、以前より1,000円〜3,000円ほど値上がりしています。人気の高さに加えてこの価格変動もあり、以前のように気軽に購入できるウイスキーではなくなりつつあるのが現状です。
さらに、ブラントンは「シングルバレル」製法を採用しているため、同じ銘柄でも樽ごとに熟成年数や風味が異なり、個体差が存在します。
そのため「この年のブラントンは格別だった」といった話も多く、年やロットによって希少価値が大きく変わるのも魅力であり、コレクター人気を押し上げる理由の一つとなっています。
【関連リンク】今買うべき値上がりしそうな入手困難国産ウイスキーランキング10選
日本市場では一部終売・限定流通に
終売の噂があったブラントン。
— 昇り龍 (@tomboy0141) September 15, 2024
まさかまた手に入るとは♪
心底嬉しい! pic.twitter.com/4uv3GFwqz8
日本市場では、ブラントンの一部ラインナップがすでに終売となっています。
代表的なのが「ブラントン・シルバー」などの限定モデル。これらは現在、公式では生産・流通が終了しており、オークションや一部の専門店でのみ高値で取引される状況です。
一方、「ブラントン・オリジナル」や「ブラントン・ブラック」といったスタンダードボトルは流通が継続していますが、入荷数が限られており、販売店によっては抽選販売や入荷待ちが発生しています。
さらに、国内では正規代理店経由の入荷本数が限られているため、在庫があってもすぐに完売してしまうケースが多いのが現実。
「買いたい時に買えない」のはもちろん、ボトルによってはシングルバレル特有の個性差や熟成年の違いもあるため、“一期一会のウイスキー”として出会ったタイミングで購入する人が増えています。
海外版との流通ルートの違い
ブラントンは、アメリカ・ケンタッキーの「バッファロー・トレース蒸留所」で造られていますが、海外版と日本流通版では仕様や流通ルートが異なります。
海外では「Straight From The Barrel」や「Gold Edition」など、より度数が高くリッチなラインが多く販売されており、これらは主に欧州・米国市場向けの流通です。
一方、日本では宝酒造(TAKARA)が輸入代理を務め、「オリジナル」や「ブラック」などの限定ラインを扱っています。ラベルデザインやボトル仕様が異なることもあり、日本版は“国内ファン向けにアレンジされたブラントン”といえるでしょう。
ただし、海外限定モデルを逆輸入で取り扱うショップも多く、近年は並行輸入品が急増。正規輸入品よりも高値で販売されているケースもあり、“どのルートのブラントンか”を見極めることが重要になっています。
再販・再入荷の傾向と狙い目時期

ブラントンは年間を通して安定的に流通しているわけではありません。
とくに日本市場では、数量限定で入荷→即完売という流れが多く、タイミングを逃すと次の入荷まで数か月待つことも珍しくありません。
再販・再入荷の傾向としては、春(3〜4月)や秋(9〜11月)など、ウイスキーの需要が高まる季節に合わせて入荷が行われることが多い傾向があります。
また、ゴールデンウィークや年末商戦の時期には、免税店や大手百貨店などで“数量限定販売”が行われることもあるため、これらのタイミングが狙い目です。
さらに、輸入代理店や専門酒販店のメールマガジン・SNSをフォローしておくと、“再入荷情報”が最も早く入手できます。ブラントンはシングルバレルのため、同じボトルが二度と手に入らないことも多く、見かけた瞬間が購入のチャンス。
価格の上昇傾向を考えると、「買うか迷うより、出会った時に確保しておく」ことが、いまや賢い選択といえるでしょう。
馬キャップ(ボトルストッパー)の意味とレア度
ブラントン飲んでます。このボトルキャップ、8種類あるので集めたくなります。 pic.twitter.com/nw5OM1vsgq
— 平出貴昭 (@tpchiraide) April 8, 2018
ブラントンを象徴するアイコンといえば、ボトルの上に輝く「馬とジョッキーのキャップ」。
このデザインには、ブラントンが生まれたケンタッキー州の競馬文化への敬意が込められています。
1本1本が違う樽から生まれる“シングルバレル”のブラントンを象徴するように、キャップにもそれぞれ異なる姿があり、集める楽しさまで用意されているのがユニークなポイントです。
単なる飾りではなく、「味わい・ストーリー・コレクション性」を兼ね備えたブラントンならではの芸術的ディテールといえるでしょう。
全8種類の「BLANTON’S」キャップとは
明日はヴァンビスタ🐎
— うる (@midorikeiba) December 3, 2022
出資した馬の血縁関係の馬券やグッズ集めてたのですが、ヴァンビスタに関してはJustifyで何もない…と思い、Justifyが制したケンタッキーダービーのサラブレッドをモチーフにされたブラントンのボトルキャップ集めてみました😆
これ並べてみるとかっこいい😍 pic.twitter.com/cVLPq5NSH6
実はブラントンのキャップは、全部で8種類あります。
それぞれのキャップには「B・L・A・N・T・O・N・S」という文字が刻まれており、8つすべてを並べるとブランド名「BLANTON’S」が完成する仕組み。
しかも馬とジョッキーのポーズがすべて異なっており、スタートからゴールまでのレースの流れを表現しているのです。
| 刻印 | 動きのイメージ | ポイント |
|---|---|---|
| B | スタート直後、走り出す馬 | 最初の一文字 |
| L | 加速を始める姿勢 | 動きが出始める瞬間 |
| A | さらにスピードアップ | 勢いを感じるデザイン |
| N | 全速力で疾走中 | 躍動感のあるポーズ |
| T | ゴール直前の体勢 | 勝利を目前にした姿 |
| O | ジョッキーが体を起こす | 緊張感の余韻 |
| N(2つ目) | レースのフィニッシュ | 二番目の「N」も存在 |
| S | 勝利後に掲げる手 | 栄光の瞬間を象徴 |
8種類を全て揃えて並べると、まるで競馬のワンシーンを再現しているかのよう。
集める過程も“ブラントンを楽しむ醍醐味”のひとつになっています。
レアキャップ(ゴールド・レアポーズ)の見分け方
そういえば先日
— 氷川よみseason2 (@tuku_sub) December 26, 2023
ドウデュースとタイトルホルダーに酒を奢ってもらった訳ですが、その時出していただいたお酒の1つについてささやかなご紹介。競馬に関係もあるお酒でして。
「ブラントン ゴールドエディション」
バーボンウイスキーの1種。
ボトルキャップは8種類。全て競馬と騎手の物。リプに続く pic.twitter.com/rACw0Thf28
キャップの中には、ゴールドカラー仕様やレアデザインといった特別バージョンも存在します。
これらは通常より生産数が少なく、「ブラントン・ゴールド」や「ストレート・フロム・ザ・バレル」などの上位モデルに付属しているケースが多いと言われています。
ゴールドキャップは輝きが強く、ボトル全体の高級感をより際立たせる存在。通常のブロンズ調キャップと見比べてみると、その差は一目瞭然。
ブラントン届いたけど、キャップが1番レアなガッツポーズの奴や! pic.twitter.com/oAtprSo50K
— ばくだん岩@FORESTER (@Bakudaniwa_DQ) February 10, 2017
またポーズのうち最もレアなのは、「S」の刻印であるガッツポーズのデザインです。勝利の瞬間をモチーフにしたこのキャップのボトルは、縁起の良いボトルとしても人気を博しています。
ブラントンのおすすめの飲み方・おいしく飲む方法

シングルバレル・バーボンの傑作と称されるブラントンは、飲み方ひとつでまったく違う表情を見せてくれるウイスキーです。
バニラやキャラメルのような甘み、樽由来のスモーキーな香り、そしてスパイスの余韻。どの角度から楽しむかによって、印象がガラリと変わります。
ここでは、ブラントンをより深く味わうためのおすすめの飲み方をご紹介します。
ストレートで味わう芳醇な香り
まず試してほしいのが、ブラントンの個性をダイレクトに感じられるストレート。
グラスに注いだ瞬間、立ちのぼるのはバニラ、キャラメル、オーク、ハチミツのような甘く上品な香り。鼻を近づけるだけで、熟成樽の奥行きとウイスキー本来の生命力を感じられます。
口に含むと、最初にふんわりとした甘みが広がり、次第にスパイシーな刺激とオークの香ばしさが追いかけてきます。
一口ずつゆっくりと舌の上で転がすように味わえば、樽ごとに異なる“シングルバレルの個性”を堪能できるでしょう。
香りが最も濃く感じられるのもこの飲み方。まさにブラントンの真髄を知るには、ストレートが一番の近道です。
ロックで引き立つバニラとオーク
氷を入れたグラスにブラントンを注ぐと、温度が下がることで甘みがより引き立ちます。
冷やすことでアルコールの刺激が抑えられ、バニラやナッツ、トーストオークの香りが一層まろやかに。
飲み進めるうちに氷がゆっくりと溶け、味わいが少しずつ変化していくのもロックの醍醐味です。
最初は甘く、次第にスパイスが現れ、最後には柔らかな余韻が残る。まるで一杯の中で“時間の経過”を楽しむような感覚。
食後のリラックスタイムや、静かな夜のひとときにぴったりの飲み方です。
ハイボール・トワイスアップで軽やかに楽しむ
ブラントンの深みを軽やかに味わいたいときは、ハイボールやトワイスアップ(水1:ウイスキー1)もおすすめ。
ハイボールにすると、炭酸の刺激がバーボン特有のスパイシーさと見事に調和し、香ばしいオーク香とキャラメルの甘さがふんわりと立ち上ります。
トワイスアップにすれば、香りがより開き、バニラやドライフルーツのようなニュアンスが穏やかに広がる印象に。
どちらの飲み方も、食中酒として楽しむのに最適です。油分のある料理をさっぱり流してくれるだけでなく、ブラントンの香りを程よく引き立ててくれます。
料理・スイーツとの相性(ステーキ・チョコレートなど)

ブラントンは“食後酒”としてだけでなく、料理やスイーツとのペアリングでも真価を発揮します。
濃厚な肉料理との相性は抜群で、特にステーキやローストビーフなど、香ばしく焼き上げた料理と合わせると互いの旨みを引き立て合います。
また、バニラやキャラメルの香りを持つブラントンは、チョコレートやチーズケーキ、ナッツ系スイーツとも好相性。食後にチョコレートをひとかけら口に含み、そのあとでブラントンを一口。カカオの苦味とウイスキーの甘香ばしさが溶け合い、極上のデザートタイムを演出してくれます。
まさに、食とお酒の“最高のマリアージュ”を楽しめるバーボンと言えるでしょう。
まとめ
ブラントンは、1984年に誕生して以来、“世界初のシングルバレル・バーボン”として多くのファンを虜にしてきた存在です。
職人の手作業によって生まれる1本1本は、それぞれの樽が生み出す個性と温もりを感じさせ、同じ味わいには二度と出会えません。
オリジナルやブラック、ゴールドといった各ラインごとに異なる香りや深みを楽しめるのも魅力。年々入手が難しくなっているため、見かけたときが購入のチャンスです。
バーボンの芸術品とも呼ばれるブラントンは、まさに「味わう時間そのものを楽しむ」ための一本。自分へのご褒美としても、大切な人への贈り物としても、きっと特別な存在になってくれるでしょう。
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