お酒の賞味期限はどこに書いてある?缶底の読み方と種類別の目安
手元の缶や瓶に印字された数字を見ても、それが何を意味するのかはお酒の種類ごとに違います。缶チューハイの缶底には数字が並んでいるのに、ウイスキーのラベルには何も書かれていない。この差はメーカーの方針ではなく、内閣府令の条文にはっきり書かれています。本記事は法令の条文と、サントリー・アサヒビール・キリン・月桂冠の各社が公開しているQ&Aの逐語だけを根拠に、数字の読み方と、種類ごとに変わる保存の考え方を整理します。
お酒の期限表示は「無い」のではなく「省略できる」

「お酒に賞味期限はない」という説明をよく見かけますが、条文にあたると言い方が変わります。根拠は食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)第三条第三項です。この項は「前二項の規定にかかわらず、次の表の上欄に掲げる表示事項の表示は、同表の下欄に掲げる区分に該当する食品にあってはこれを省略することができる。」と定め、続く表の下欄に区分を並べています。
「消費期限又は賞味期限」の欄に挙がっている区分は次の9件です。掲載順のまま並べると、でん粉/チューインガム/冷菓/砂糖/アイスクリーム類/食塩及びうま味調味料/酒類/飲料水及び清涼飲料水/氷。酒類は7番目に置かれています。
| 順 | 区分 | この記事との関係 |
|---|---|---|
| 1 | でん粉 | — |
| 2 | チューインガム | — |
| 3 | 冷菓 | — |
| 4 | 砂糖 | — |
| 5 | アイスクリーム類 | — |
| 6 | 食塩及びうま味調味料 | — |
| 7 | 酒類 | ★お酒はここ |
| 8 | 飲料水及び清涼飲料水 | — |
| 9 | 氷 | — |
省略できることと、劣化しないことは別の話
この表で見落とされがちなのは、同じ9件の中に冷菓とアイスクリーム類が並んでいることです。長期保存できるものだけを集めた表ではありません。省略が認められる理由は区分ごとに異なり、条文は理由を書いていません。つまり「表示を省略できる」から「何年でも品質が変わらない」を導くことはできません。
メーカー側の説明も表示義務の話に限定されています。サントリーはウイスキー・ブランデーについて「食品表示法においても酒類は特性上長期間の保存が可能なことから、賞味期限の表示については表示の義務はございません。」と書いています。義務が無いという説明であって、劣化しないという説明ではありません。
同じ表には「保存の方法」の欄もある
第三条第三項の表には「保存の方法」の欄もあり、こちらは10件です。酒類のほかに「常温で保存すること以外にその保存の方法に関し留意すべき事項がないもの」が加わります。ウイスキーのラベルに保存温度が書かれていないのも、この欄によります。
年月だけの表示が許されるのは三月を超えるとき

缶チューハイや缶ビールの期限が「年月」までしか書かれていないことがあります。これも第三条の同じ条文に根拠があります。原文はこうです。
ただし、製造又は加工の日から賞味期限までの期間が三月を超える場合にあっては、賞味期限である旨の文字を冠したその年月を年月の順で表示することをもって賞味期限である旨の文字を冠したその年月日の表示に代えることができる。
食品表示基準 第三条第一項(賞味期限の欄)
アサヒビールの説明はこの規定をそのまま噛み砕いたもので、「賞味期限が3ヶ月以上あるものは「年月」で記載される場合もあります。」と書かれています。三月という区切りが、条文とメーカーの説明の両方で一致しています。
年月表示はその月の末日まで
「2026年4月」と書かれていたとき、4月1日までなのか4月30日までなのかは条文からは読み取れません。ここはメーカーの説明が答えを持っています。サントリーは缶チューハイについて「日は表記しておりませんが、その月の末日となります。」と明記し、清涼飲料についても「2026年4月」の表示は「2026年4月30日(末日)」までだと書いています。
消費期限と賞味期限は根拠となる条文の欄が違う
混同されやすい二つですが、アサヒビールの説明は明快です。消費期限は「袋や容器を開けないままで、記載の保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に飲食できる期限」です。」。賞味期限は「品質が変わらずにおいしく飲食できる期限」で、「品質の劣化が比較的緩やかな商品に記載されています」と分けています。市販の酒類に消費期限が印字されることは、通常ありません。
数字を出すメーカーと、出さないメーカー

ここが各社でもっとも割れる部分です。同じ「どのくらい持ちますか」という問いに、期間の数字で答える会社と、数字を出さない会社があります。平均を取ったり丸めたりせず、社名を付けたまま並べます。
| メーカー | 対象 | 公表している期間 | 前提条件 | 逐語 |
|---|---|---|---|---|
| アサヒビール | ビール類 | 9ヶ月ほど | 暗く涼しいところに保管した場合 | 「ビール類は、暗く涼しいところに保管すれば、9ヶ月ほどおいしくお飲みいただけます。」 |
| アサヒビール | ウイスキー | 10年あるいはそれ以上 | 保管状態がよい場合 | 「保管状態さえ良ければ、10年あるいはそれ以上長期間経過しても、中味に変化はほとんどありません。」 |
| 月桂冠 | 本醸造酒・普通酒 | 製造年月から約1年間 | 未開栓・光が当たらず20度前後 | 「本醸造酒・普通酒⇒製造年月から約1年間」 |
| 月桂冠 | 吟醸酒・純米酒・生貯蔵酒 | 製造年月から約10カ月間 | 未開栓・光が当たらず20度前後 | 「吟醸酒・純米酒・生貯蔵酒⇒製造年月から約10カ月間」 |
| 月桂冠 | 生酒(常温流通可能な商品) | 製造年月から約8カ月間 | 未開栓・光が当たらず20度前後 | 「生酒(常温流通可能な商品)⇒製造年月から約8カ月間」 |
| サントリー | ウイスキー・ブランデー(未開栓) | 期間の数字なし | 保存状態がよく未開栓の場合 | 「保存状態がよく、未開栓であれば、長期間安定した品質を保つことができます。」 |
| サントリー | ウイスキー・ブランデー(開栓後) | 期間の数字なし | — | 「どのくらい飲めるかは、保管方法やお取り扱いの状況によっても異なりますので、具体的な期間は一概には言えません。」 |
| サントリー | ワイン | 期間の数字なし | — | 「お早めにお召し上がりいただくことをおすすめしております。」 |
アサヒビールはビール類について「ビール類は、暗く涼しいところに保管すれば、9ヶ月ほどおいしくお飲みいただけます。」、ウイスキーについて「保管状態さえ良ければ、10年あるいはそれ以上長期間経過しても、中味に変化はほとんどありません。」と、いずれも数字で答えています。月桂冠は日本酒のタイプごとに1年・10カ月・8カ月と刻んだうえで、「これらの賞味期間は、未開栓で、光が当たらず、涼しいところ(20度前後)で保管した場合の、製造月から数えた年月です。」と前提条件まで示しています。
サントリーは酒類について期間の数字を出していない
これに対してサントリーの「賞味期限」カテゴリのQ&Aは全13件で、そのうち酒類を扱うものは6件あります。この6件に「何年」「何ヶ月」といった期間の数字は0件しか出てきません。開栓後についても「具体的な期間は一概には言えません。」と書かれています。
数字が出るのは清涼飲料側の3件だけです。
| 対象 | 公表されている期間 |
|---|---|
| ペットボトル飲料(開栓後) | 冷蔵庫で2〜3日。口をつけた場合はその日のうち |
| 『割るだけクラフトボスカフェ』(開栓後) | 冷蔵庫で10日間 |
| ミネラルウォーター(開封後) | 1〜2Lは2〜3日、500mlはその日のうち |
同じ会社が、清涼飲料には日数を示し、酒類には示していません。「メーカーの推奨は何年」という書き方をする前に、その会社が数字を出しているかどうかを確かめる必要があります。
缶チューハイの賞味期限はどこに、どう書いてあるか

缶チューハイの期限表示について、三社とも「缶の底」と答えています。ところが表記の形は三社とも違い、しかも同じ会社の中でも桁数が変わることがあります。手元の缶を見て読めない理由は、たいていここにあります。
| メーカー | 表示されている場所 | 表記の形 | 公式の逐語 |
|---|---|---|---|
| サントリー | 缶の底面など。ボトル缶タイプはボトルの首の部分 | 「賞味期限2024.01」のように賞味期限の文字と年月 | 「弊社任意の自社基準に基づき、缶の底面などに表記しています。」 |
| アサヒビール | 缶底 | 6桁または4桁の数字だけ。桁数が商品によって違う | 「缶底の賞味期限の表示が6桁と4桁の商品がございます。6桁の商品は左4桁が西暦、右2桁は月を表しています。4桁の商品は左2桁は西暦の下2桁、右2桁は月を表しています。」 |
| キリン | 缶の底。びん製品はキャップの側面 | 「◯◯◯◯.◯◯」の年月 | 「キリン 氷結、本搾りなど、缶チューハイの賞味期限は缶の底に、スミノフアイスなどのびん製品はキャップの側面に、「◯◯◯◯.◯◯」と、年月を表示しています。」 |
アサヒだけは数字の桁数が商品で変わる
アサヒビールの説明は「缶底の賞味期限の表示が6桁と4桁の商品がございます。」で始まります。六桁なら左四桁が西暦・右二桁が月、四桁なら左二桁が西暦の下二桁・右二桁が月という読み分けが要ります。「2601」と印字されていれば2026年1月であって、26日01月でも2601年でもありません。
| 印字 | 桁数 | 読み方 | 示している年月 |
|---|---|---|---|
| 202604 | 6桁 | 左4桁=西暦、右2桁=月 | 2026年4月 |
| 2604 | 4桁 | 左2桁=西暦の下2桁、右2桁=月 | 2026年4月 |
| 賞味期限2026.04 | 文字+年月 | そのまま年月 | 2026年4月 |
| 2026.04 | 年月 | そのまま年月 | 2026年4月 |
ボトル缶とびんは缶底に書かれていない
缶底しか見ないと見つからない容器があります。サントリーはボトル缶タイプについてボトルの首の部分に表記していると書き、キリンはびん製品について「缶チューハイの賞味期限は缶の底に、スミノフアイスなどのびん製品はキャップの側面に、「◯◯◯◯.◯◯」と、年月を表示しています。」と、キャップの側面を挙げています。
関連商品ラインナップ

期限表示が付かない区分の代表が蒸留酒です。当店の在庫から、ウイスキーの在庫一覧と日本酒の在庫一覧をご覧いただけます。
「お酒の賞味期限はどこに書いてある?缶底の読み方と種類別の目安」に関連するおすすめ商品
ここではウイスキーの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
期限表示が付かない高アルコールのお酒30銘柄

下の表は度数35%以上の蒸留酒とブランデーを30本並べたものです。いずれも食品表示基準第三条第三項でいう酒類にあたり、期限表示は付いていません。度数・産地・特徴のほか、当店の在庫状況を確認できます。
掲載銘柄はいずれもオープン価格のためメーカー定価は掲載していません。「本命」の列に付く表示は当店に在庫がある行へ一律に付くもので、他店との価格比較を示すものではありません。楽天・Amazonの価格は同一品が見つからない場合は空欄になります。在庫・価格は変動するため、最新情報は各リンク先でご確認ください。最安値を保証する一覧ではありません。
この表に定価の欄を設けていないのは、掲載した銘柄の多くが輸入元から消費者向けの希望小売価格を公表されていないためです。価格の並べ替えと価格帯の絞り込みは、この欄に金額を入れていない都合上、働きません。各行に出ている金額は当店の販売価格です。
種類別に見る、ラベルに書かれていること

期限表示が付くかどうかは、酒類という同じ区分の中でも銘柄で分かれます。付いている場合はメーカーの自主的な表示です。サントリーは缶チューハイについて「弊社任意の自社基準に基づき、缶の底面などに表記しています。」と、それが自社基準によるものであることを明示しています。
| 区分 | 期限表示 | ラベルに書かれるもの | 出所 |
|---|---|---|---|
| 缶チューハイ・缶カクテル | ある(メーカーの自主表示) | 賞味期限(年月) | サントリー・アサヒ・キリンの各Q&A |
| ビール・発泡酒 | ある(メーカーの自主表示) | 賞味期限(年月) | アサヒビールQ&A |
| 日本酒 | 期限表示はない | 製造年月 | 月桂冠Q&A |
| ウイスキー・ブランデー | ない | — | サントリー・アサヒの各Q&A |
| 焼酎 | ない | — | アサヒビールQ&A |
| ワイン | 銘柄による | — | サントリーQ&A |
日本酒に書かれているのは製造年月
日本酒のラベルにある日付は賞味期限ではありません。月桂冠は「月桂冠では、商品の正面または背面のラベル、キャップ、パックの場合は上部に「製造年月」を掲載しています。」と説明しています。同社が示す賞味期間は製造年月から数えた期間なので、手元の瓶の日付に1年・10カ月・8カ月を足して判断することになります。
| 日本酒のタイプ | 月桂冠が示す賞味期間 | 製造年月が2026年1月なら |
|---|---|---|
| 本醸造酒・普通酒 | 製造年月から約1年間 | 2027年1月ごろまで |
| 吟醸酒・純米酒・生貯蔵酒 | 製造年月から約10カ月間 | 2026年11月ごろまで |
| 生酒(常温流通可能な商品) | 製造年月から約8カ月間 | 2026年9月ごろまで |
これは月桂冠が自社の商品について示している目安です。同社は「月桂冠の商品については、以下の期間をおすすめしています」と範囲を限っています。他の蔵の商品にそのまま当てはめられる数字ではありません。
ウイスキー・ブランデー・焼酎は設定そのものが無い
アサヒビールは「ウイスキーやブランデーや焼酎など賞味期限の設定がない商品もあります。」と書いています。設定が無いので、印字を探しても見つかりません。判断材料になるのは、開栓の有無と保管環境だけです。
未開栓と開栓後で変わる保存の考え方

未開栓のとき
サントリーは未開栓のウイスキー・ブランデーについて「保存状態がよく、未開栓であれば、長期間安定した品質を保つことができます。」としています。月桂冠は日本酒の賞味期間の前提として「これらの賞味期間は、未開栓で、光が当たらず、涼しいところ(20度前後)で保管した場合の、製造月から数えた年月です。」と、温度まで指定しています。アサヒビールもビール類の9ヶ月について「暗く涼しいところに保管すれば」という条件を付けています。三社とも、期間ではなく条件を先に置いています。
コルク栓のボトルだけは扱いが違う
ここは同じサントリーのサイト内で答えが分かれる箇所です。一般のウイスキー・ブランデーには「長期間安定した品質を保つことができます」と書く一方、『響』『ローヤル』などコルク栓のウイスキーについては別のページを用意し、「必ず瓶を横にせず立てて保管し、直射日光が当たる場所や温度・湿度が高くなる場所、臭気の強いものがある場所は避けた上で、できる限りお早めにお召し上がりください。」と案内しています。
理由も書かれていて、天然素材であるコルクは長期保存による収縮で「瓶とコルクに隙間ができ、中味が漏れたり、蒸発する場合」や「コルクがもろくなり、壊れやすくなる場合」があるとしています。栓の素材によって、同じメーカーの答えが変わります。
開栓した後
開栓後については、サントリーが「一度開栓しますと、アルコール分が飛び、徐々にその製品ならではの香味のバランスが失われますので、できるだけ早くお召し上がりいただくことをおすすめします。」と書き、期間は示していません。一方で月桂冠は日本酒について「開栓後は、冷暗所に保管し、容器の口やキャップが清潔に保たれていれば、数週間、数カ月間経っても飲んでいただくことは可能です。」と、条件付きで数週間から数カ月という幅を示しています。同じ「開栓後」でも、酒の種類とメーカーによって答えの粒度が違います。
| 状態 | サントリーの案内 | 月桂冠の案内 |
|---|---|---|
| 未開栓 | 「保存状態がよく、未開栓であれば、長期間安定した品質を保つことができます。」 | タイプ別に1年・10カ月・8カ月 |
| 開栓後 | 「具体的な期間は一概には言えません。」 | 「開栓後は、冷暗所に保管し、容器の口やキャップが清潔に保たれていれば、数週間、数カ月間経っても飲んでいただくことは可能です。」 |
| 保管場所 | 直射日光・高温多湿・臭気を避ける(コルク栓は立てて) | 冷暗所。未開栓は20度前後 |
関連する保存の話は、ウイスキーの開封後の保存と日本酒の賞味期限と未開封保存、焼酎の賞味期限と長期保存でも扱っています。お酒の棚と収納は置き場所そのものの話です。
劣化のサインをメーカーはどう説明しているか

見た目の変化がすべて劣化を意味するわけではありません。月桂冠は日本酒の変色について、光や温度の影響で糖類やアミノ酸の熟成が進んで着色成分ができると説明したうえで、「熟成によって着色成分が生じた場合には、衛生面での問題や健康への影響はありません。」と書いています。10年、15年と貯蔵した長期熟成酒が商品として売られていることも同じ文脈で挙げられています。
日本酒で気をつけるのは白濁
一方で月桂冠は、酒が腐らないという言い方には条件を付けています。「火落菌(ひおちきん)と呼ぶ乳酸菌は、アルコール分15%以上でも生育できます。」というのが同社の説明で、この菌が増えると酒は白く濁り、香味が変化するとしています。対応も明確で、「白濁、香りがおかしくなるなどの変化がみられた場合は、飲用をひかえてください。」と書かれています。
| 変化 | メーカーの説明 | 扱い |
|---|---|---|
| 黄色や茶色への変色 | 熟成により着色成分が生じたと考えられる | 「熟成によって着色成分が生じた場合には、衛生面での問題や健康への影響はありません。」 |
| 白く濁る | 火落菌が増殖した可能性がある | 飲用をひかえる |
| 香りがおかしくなる | 火落菌による香味の変化 | 飲用をひかえる |
| 液面が下がっている | コルクの収縮で中味が漏れたり蒸発した可能性 | 状態を確認する |
古い未開栓のボトルをどう判断するか
サントリーは、購入からどれくらい経過しているか分からない古い未開栓のウイスキー・ブランデーについて、「色・香り・沈殿の有無などを確認いただき、問題なければ、一度少量お味見をされた上でご判断いただくよう、お願いいたします。」と案内しています。色・香り・沈殿という三つの観察を先に置き、そのうえで少量を味見するという順番です。
賞味期限が切れたお酒は飲めるのか

この問いには、同じビールについて二社が違う向きの答えを出しています。
| メーカー | 答え | 逐語 |
|---|---|---|
| アサヒビール | 衛生面では問題ないとしたうえで早めを勧める | 「賞味期限が過ぎてしまっても、容器が密閉されていれば衛生面では問題ありません。」 |
| サントリー | おすすめできないとしている | 「賞味期限の過ぎたビールを飲むことは、あまりおすすめできません。」 |
| 月桂冠(日本酒) | 未開栓なら衛生面の問題はないとしている | 「賞味期間を過ぎても、すぐに飲めなくなるわけではなく、未開栓なら衛生面での問題はありません。」 |
アサヒビールは「賞味期限が過ぎてしまっても、容器が密閉されていれば衛生面では問題ありません。」としながら、「時間の経過とともに風味が落ちてしまいますので、賞味期限に関わらずお早めにお飲みください」と続けます。サントリーは「賞味期限の過ぎたビールを飲むことは、あまりおすすめできません。」と書き出し、「ビールは出来たてが一番美味しく」という理由を挙げています。
読み比べると、二社は違うことを言っているのではなく、答えている軸が違います。アサヒは衛生面、サントリーは風味です。衛生面では問題がなく、風味は落ちる。これが二社の説明を重ねたときに残る内容です。
飲みきれないお酒の使い道

月桂冠は賞味期間を過ぎた日本酒について、「賞味期間を過ぎた日本酒は、例えば料理酒として、煮炊きなど加熱する料理にご利用いただけます。」と具体的な使い道を挙げています。料理に日本酒を使うと、食材に煮汁をしみこませたり、臭みの成分を抑えたりアルコールとともに蒸発させる効果があるとされています。
ただし同社は条件も付けていて、火落菌が混入して白く濁ったり香味がおかしくなった場合は処分するようにと書いています。期間を過ぎたものは料理に回せる、という単純な話ではありません。
| 状態 | 月桂冠の案内 |
|---|---|
| 賞味期間を過ぎた(未開栓・見た目に異常なし) | 煮炊きなど加熱する料理に利用できる |
| 白く濁っている | 処分する |
| 香味がおかしい | 処分する |
種類そのものの整理は酒類の一覧と分類、ワインの保存はワインの保存と賞味期限にまとめています。
よくある質問

お酒に賞味期限はありますか。
食品表示基準第三条第三項が期限表示を省略できるとした9つの区分の1つに酒類が入っており、表示の義務がありません。サントリーも「食品表示法においても酒類は特性上長期間の保存が可能なことから、賞味期限の表示については表示の義務はございません。」と説明しています。表示が無いことと劣化しないことは別の話です。
缶チューハイの賞味期限はどこに書いてありますか。
サントリー・アサヒビール・キリンの三社とも缶の底です。ただし表記の形は三社で違い、サントリーは「賞味期限2024.01」のように文字と年月、アサヒビールは数字だけ、キリンは「◯◯◯◯.◯◯」と年月を印字しています。
缶底の数字が四桁しかありません。どう読みますか。
アサヒビールの商品であれば「缶底の賞味期限の表示が6桁と4桁の商品がございます。」とされており、四桁の場合は左二桁が西暦の下二桁、右二桁が月です。「2604」なら2026年4月を指します。
「2026年4月」と書かれていたら、いつまで飲めますか。
その月の末日までです。サントリーは缶チューハイについて「日は表記しておりませんが、その月の末日となります。」と明記しており、清涼飲料についても「2026年4月30日(末日)」までとしています。
ビールの賞味期限はどのくらいですか。
アサヒビールは「ビール類は、暗く涼しいところに保管すれば、9ヶ月ほどおいしくお飲みいただけます。」としています。暗く涼しいところに保管することが前提条件になっています。
ウイスキーは何年もちますか。
アサヒビールは「保管状態さえ良ければ、10年あるいはそれ以上長期間経過しても、中味に変化はほとんどありません。」と数字で答えています。サントリーは「保存状態がよく、未開栓であれば、長期間安定した品質を保つことができます。」として期間の数字を示していません。会社によって答えの形が違います。
賞味期限が切れたビールは飲めますか。
アサヒビールは「賞味期限が過ぎてしまっても、容器が密閉されていれば衛生面では問題ありません。」としたうえで早めに飲むよう案内し、サントリーは「賞味期限の過ぎたビールを飲むことは、あまりおすすめできません。」としています。衛生面と風味のどちらを軸に答えているかが二社で違います。
未開栓なら何年でも同じ状態で保てますか。
サントリーはコルク栓の『響』『ローヤル』について別ページを用意し、「必ず瓶を横にせず立てて保管し、直射日光が当たる場所や温度・湿度が高くなる場所、臭気の強いものがある場所は避けた上で、できる限りお早めにお召し上がりください。」と案内しています。栓の素材によって同じメーカーの答えが変わります。
日本酒の賞味期限はどこを見ればよいですか。
日本酒に期限表示はなく、月桂冠は「月桂冠では、商品の正面または背面のラベル、キャップ、パックの場合は上部に「製造年月」を掲載しています。」としています。同社は自社商品について本醸造酒・普通酒は製造年月から約1年間、吟醸酒・純米酒・生貯蔵酒は約10カ月間、生酒は約8カ月間を目安に挙げています。
日本酒が黄色くなっていました。飲めますか。
月桂冠は熟成による着色について「熟成によって着色成分が生じた場合には、衛生面での問題や健康への影響はありません。」としています。ただし白く濁っていたり香りがおかしい場合は火落菌の可能性があり、同社は「白濁、香りがおかしくなるなどの変化がみられた場合は、飲用をひかえてください。」と案内しています。






































