ワイルドターキーの種類と12年8年の違いを整理
ワイルドターキーはケンタッキー州ローレンスバーグでつくられているバーボンです。日本公式サイトの現行ラインアップは全部で9枠あり、そのうち7製品には希望小売価格が書かれていますが、残りには容量も価格も書かれていません。
この記事は、その公式サイトに書かれている数値だけを並べ直したものです。調べていて一番おどろいたのは度数の書き方でした。メーカー自身が、同じ製品について2つの数値を並べて書いている箇所が4つあります。スペック行の数値と、瓶の裏ラベルに印刷されている数値が違うのです。
種類の一覧、8年と12年の違い、公表されている価格、そして度数の読み方までを順にたどります。どこまでが公式に書かれていることで、どこからが日本語のウェブで広まった言い方なのかを分けて書きました。
ワイルドターキーとはどんなバーボンか

公式サイトの製法ページは、蒸溜所の場所をこう書いています。ワイルドターキーは75年以上もの間、ケンタッキー州ローレンスバーグ、ワイルドターキーヒルで製造を続けてきた、と。水はケンタッキー・リバーの水源からくみ上げ、石灰岩の天然のろ過層をくぐらせたものを使うと説明しています。
原料についての公式の記述は、コーンとライ麦と大麦麦芽という3つの名前までです。その配合比率は公式サイトのどこにも書かれていません。ライ麦の比率が高いという説明を見かけますが、少なくとも公式サイトはその比率を数字で出していません。ライウイスキーのほうだけは「原料のライ麦比率は51パーセント以上」と明記しています。
書き方のゆれと略称の整理
検索で使われている書き方はかなりばらけています。空白の有無、略称、入力ミス、英字表記がそれぞれ別の言葉として立っています。同じものを探しているので、まとめて整理しておきます。
| 検索されている書き方 | 指しているもの | この記事での扱い |
|---|---|---|
| ワイルドターキー | ブランド名の標準的な書き方 | 本文の基本表記 |
| ワイルド ターキー | 空白を入れた書き方 | 同じものを指す。検索では別の語として立つ |
| ターキー12年 / ターキー8年 | 略した呼び方 | 同じものを指す |
| ワールドターキー | 入力ミスとみられる書き方 | 同じものを探している検索 |
| wild turkey | 英字表記 | 公式サイトの英語ロケールでの表記 |
| ワイルドターキー101 | 8年のプルーフ表記からきた通称 | 8年と同一の製品 |
| ワイルドターキー81 | スタンダードのプルーフ表記からきた通称 | スタンダードと同一の製品 |
| ワイルドターキー ゴールド | 1990年代の旧ボトルまたはゴールドフォイル | 指すものが2つに割れる語 |
このうち注意がいるのは最後の行です。ゴールドという語は1990年代の旧ボトルを指す場合と、現行のゴールドフォイル エディションを指す場合があり、価格帯がまったく違います。
公式が使っていない呼び名
ワイルドターキーの紹介では「キング・オブ・バーボン」という言い方がよく使われます。ただ、日本公式サイトの製品ページと製法ページと沿革ページを通して読んでも、この語は一度も出てきません。検索対象をメーカー側のドメインに限っても該当がありませんでした。日本語のウェブで定着した言い方であって、メーカーが名乗っている称号ではありません。
同じことがマスターディスティラーの呼び名にも言えます。ジミー・ラッセルについて公式サイトが書いているのは「時に彼は『バーボンの仏陀(ブッダ)』とも称される」という一文です。日本語の記事でよく見る別の宗教的な称号は、公式サイトには出てきません。
ワイルドターキーの種類一覧と公式ラインアップ

現行ラインアップの全9枠
日本公式サイトのラインアップページに並んでいるのは次の9枠です。度数と容量と価格は、公式サイトのスペック行に書かれている表記をそのまま写しました。書かれていない項目は、推定を入れずに記載なしとしています。
| 製品名 | 区分 | 公式のアルコール分表記 | 裏ラベル表示 | 熟成の公式表記 | 容量と希望小売価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
| ワイルドターキー スタンダード | バーボン | 40.5パーセント | 40パーセント | 6年、7年、8年熟成の原酒をブレンド | 700ミリリットル 2,926円/1000ミリリットル 3,542円 |
| ワイルドターキー 8年 | バーボン | 101プルーフ/50.5パーセント | 併記なし | 8年の長期熟成 | 700ミリリットル 4,158円/1000ミリリットル 4,994円 |
| ワイルドターキー 12年 | バーボン | 101プルーフ/50.5パーセント | 併記なし | 12年の超長期熟成 | 700ミリリットル 9,020円 |
| ワイルドターキー ライ | ライウイスキー | 40.5パーセント | 40パーセント | 4~5年熟成の原酒 | 700ミリリットル 4,532円 |
| ワイルドターキー レアブリード | バレルプルーフ | 58.4パーセント | 58パーセント | 6年、8年、12年熟成の原酒をブレンド | 700ミリリットル 6,798円 |
| ワイルドターキー アメリカンハニー | リキュール | 35.0パーセント | 併記なし | 記載なし | 700ミリリットル 3,069円 |
| ワイルドターキー マスターズキープ ワン | 限定バーボン | 50.5パーセント | 55パーセント | 2種の長期熟成原酒をブレンド後トースト樽で追加熟成 | 750ミリリットル 22,000円 |
| マスターズキープ ビーコン | 限定バーボン | 118プルーフ(パーセント表記なし) | 併記なし | 16年物と10年物のバーボンをブレンド | 公式に記載なし |
| オースティン・ニコルズ アーカイブズ ゴールドフォイル エディション | 年次限定 | 120プルーフ/60.0パーセント | 併記なし | 16年熟成・ノンチルフィルタード | 公式に記載なし |
表を横に見ると、書き方がそろっていないことがわかります。「アルコール分」「容量」「希望小売価格」の3行がそろっているのは7製品だけで、残りは本文中にプルーフだけが書かれていたり、容量の記載自体がなかったりします。
ライは公式が4から5年熟成と書いており、スタンダードは6年と7年と8年の原酒をブレンドしたと書いています。熟成年数の表示がない製品として紹介されることがありますが、公式の説明文には年数が出てきます。バーボン全体の中での位置づけはアメリカンウイスキーのおすすめ銘柄とバーボンとスコッチの違いもあわせて読むと整理しやすくなります。
公式ラインアップに載っていない名前
一方で、日本語の記事によく出てくるのに公式ラインアップには見当たらない名前もあります。終売の告知が出ているという意味ではなく、掲載がないという事実だけが確認できる状態です。
| よく見かける名前 | 日本公式サイトでの扱い |
|---|---|
| 13年 ディスティラーズリザーブ | 現行ラインアップに掲載がない。ディスティラーズリザーブという語も日本語ページに見当たらない |
| ケンタッキースピリット | 現行ラインアップに掲載がない。沿革の1995年の項に発表の記述だけがある |
| 1855 リザーブ | 製品としての掲載がない。1855年は沿革でオースティン・ニコルズ社が創業した年として出てくる |
| スタンピード | 現行ラインアップに掲載がない |
| マスターズキープ リバイバル | 現行ラインアップに掲載がない |
| マスターズキープ 17年 ボトルドインボンド | 現行ラインアップに掲載がない |
| 17年 リミテッドエディション | 現行ラインアップに掲載がない |
| 12年 ゴールド | 現行ラインアップに掲載がない |
13年ディスティラーズリザーブについては、8,800円という定価が広く引用されています。ただ、日本公式サイトにはこの製品のページがなく、価格の出どころを公式に当たって確かめることができません。この記事では公式に書かれていない価格を定価として扱わないことにしました。
「ワイルドターキーの種類と12年8年の違いを整理」に関連するおすすめ商品
ここではワイルドターキーの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
ワイルドターキーの度数は1つの数字では書けない

公式が裏ラベルの数値を別に書いている製品
ここがこの記事で一番伝えたいところです。日本公式サイトは、4つの製品について、スペック行の数値のあとに括弧で裏ラベルの表示を書き添えています。つまりメーカー自身が、同じ瓶に2つの数値が存在することを認めています。
| 製品名 | 公式スペック行の値 | 裏ラベル表示 | 税率適用区分の下限値表示で説明できるか |
|---|---|---|---|
| ワイルドターキー スタンダード | 40.5パーセント | 40パーセント | 説明できる |
| ワイルドターキー ライ | 40.5パーセント | 40パーセント | 説明できる |
| ワイルドターキー レアブリード | 58.4パーセント | 58パーセント | 説明できる |
| ワイルドターキー マスターズキープ ワン | 50.5パーセント | 55パーセント | 説明できない |
レアブリードの行を公式サイトの表記のまま引くと、アルコール分は58.4パーセントで、裏ラベル表示は58パーセントとなっています。スタンダードとライはどちらも40.5パーセントで、裏ラベル表示は40パーセントです。
スタンダードのページはもう一段ややこしくて、説明文の中では「アルコール度数を40パーセントに抑え」と書きながら、その下のスペック行は40.5パーセントになっています。同じページの中で2つの数字が並んでいるわけです。
酒税法の表示方法で照らし合わせる
なぜ2つの数値が出てくるのかは、国税庁が公開している酒類の表示の説明資料で説明がつきます。アルコール分の表示は税率適用区分に応じた方法で行うとされていて、たとえば13度以上14度未満に該当するものは「13度以上14度未満」でも「13.0度以上13.9度以下」でも「13度」でもよい、と例示されています。区分の下限の数値だけを書くやり方が認められているということです。
この考え方を当てはめると、40.5パーセントの製品は40度以上41度未満の区分にあたるので裏ラベルが40パーセント、58.4パーセントの製品は58度以上59度未満なので58パーセントになります。3製品はこれで説明がつきました。
ただし1製品だけは説明がつきません。マスターズキープ ワンは公式のスペック行が50.5パーセントで、裏ラベル表示は55パーセントと書かれています。区分の下限値であれば50パーセントになるはずで、切り捨てでも切り上げでも55にはなりません。公式サイトにそう書かれているという事実だけを、ここではそのまま記しておきます。
なお、同じ資料には1度単位や0.5度刻みで表示してよいという緩和も書かれていますが、その対象はビール、発泡酒、清酒、果実酒、その他の醸造酒に限られています。ウイスキーとリキュールはこの緩和の対象に入りません。度数そのものの読み方はウイスキーの度数の考え方でも扱っています。
8年と12年と13年の違いを整理する

検索でもっとも多く見られているのが12年です。ただ、8年と12年と13年を横に並べようとすると、そもそも公式に載っている情報の量が違うという問題に突き当たります。
8年は公式が101プルーフでアルコール分50.5パーセント、8年の長期熟成と書いています。容量は700ミリリットルと1000ミリリットルの2つで、希望小売価格はそれぞれ4,158円と4,994円(いずれも税込)です。
12年も同じ101プルーフで50.5パーセント、熟成は12年の超長期熟成とされています。容量は700ミリリットルのみで、希望小売価格は9,020円(税込)です。8年と12年は度数が同じで、違うのは熟成年数と価格ということになります。
13年については、日本公式サイトに製品ページがありません。度数45パーセントという数値も、定価という数字も、公式に当たって確かめることができない状態です。8年と12年は公式の数値で比べられますが、13年だけは同じ土俵に乗せられないというのが正確なところです。
ひとつ補足しておくと、日本公式サイトの12年のページは、日本語ロケールでありながら説明文が英語のまま置かれています。そこには「The legendary premium bourbon is finally back.」とあり、復活した製品であることは読み取れますが、何年に復活したのかまでは書かれていません。
ワイルドターキー8年の評価と101プルーフ

公式サイトは8年をこう説明しています。ブランド誕生以来受継がれるワイルドターキーを象徴する101プルーフ、バーボンとしては異例となる8年の長期熟成、ワイルドターキーのフラッグシップ、と。
ここで注意したいのは、公式が書いているのが「8年の長期熟成」であって「8年以上」ではないことです。最低8年以上という書き方をよく見かけますが、公式の文言はそうなっていません。一方で製法ページには、最低でも5年以上の熟成を行っており、6年または8年熟成させることも珍しくない、という記述があります。
受賞歴も公式サイトに掲載されています。東京ウイスキー&スピリッツコンペティションで2020年に銀賞、2021年と2022年に金賞を受けています。レアブリードのほうは2022年に金賞に加えてアメリカンウイスキーとバーボンのカテゴリーウィナーと殿堂入りが掲載されています。
8年は度数が高いぶん、割っても風味が薄まりにくいのが利点です。作り方の基本はハイボールの作り方が参考になります。
ワイルドターキーの定価と値段の考え方

希望小売価格が公表されている製品
ワイルドターキーは、希望小売価格を公表している製品と公表していない製品がはっきり分かれています。公表されているのは7製品です。次の表は公式サイトの記載をそのまま並べたものです。
| 製品名 | 容量 | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| ワイルドターキー スタンダード | 700ミリリットル | 2,926円 |
| ワイルドターキー スタンダード | 1000ミリリットル | 3,542円 |
| ワイルドターキー 8年 | 700ミリリットル | 4,158円 |
| ワイルドターキー 8年 | 1000ミリリットル | 4,994円 |
| ワイルドターキー 12年 | 700ミリリットル | 9,020円 |
| ワイルドターキー ライ | 700ミリリットル | 4,532円 |
| ワイルドターキー レアブリード | 700ミリリットル | 6,798円 |
| ワイルドターキー アメリカンハニー | 700ミリリットル | 3,069円 |
| ワイルドターキー マスターズキープ ワン | 750ミリリットル | 22,000円 |
| マスターズキープ ビーコン | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| オースティン・ニコルズ アーカイブズ ゴールドフォイル エディション | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| ジミー・ラッセル70周年記念限定ボトル | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| MASTER'S KEEP UNFORGOTTEN | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
レアブリードの行だけは、公式サイトの書き方が少し変わっています。700ミリリットル6,600円(税込)と書いたあとに、2022年10月3日以降6,798円(税込)と続けて記されています。改定前と改定後の両方を残す書き方です。価格を定めていない製品だと紹介されることがありますが、公式サイトには金額が明記されています。
価格が公表されていない製品の見方
逆に、マスターズキープ ビーコン、ゴールドフォイル エディション、ジミー・ラッセル70周年記念限定ボトル、アンフォゲットンには容量も価格も書かれていません。合わせて4枠です。
この場合、実勢価格をそのまま定価と呼ぶことはできません。当店でも公式に価格の公表がない製品については、定価の欄を空けたうえで販売価格だけを示しています。希少ボトルの値動きについては高騰する希少ウイスキーもあわせてご覧ください。
当店の取り扱いは下の一覧にまとめています。在庫の有無と容量、公式に確認できた度数を列にしました。
「最安」の表示は当店に在庫がある行へ一律に付くもので、他店との価格比較を示すものではありません。定価の欄は、メーカーが希望小売価格を公表している製品にだけ意味があります。現行ラインアップに掲載がない製品は、公式に当たって度数や価格を確認できないため空欄のままにしています。
レアブリードという樽出しの一本

レアブリードについて公式サイトが書いているのは、6年と8年と12年熟成の原酒をブレンドし、加水を一切行わずにボトリングする、という説明です。6年から12年という幅で紹介されることがありますが、公式が挙げているのは3つの年数です。
度数についての公式の文章も具体的です。アルコールは58.4パーセントで、この数字はワイルドターキー蒸溜所がこだわっている低アルコール度数での蒸溜と樽詰めのなせる業だ、と説明しています。そのうえでスペック行に裏ラベル表示は58パーセントという注記が付きます。
沿革によれば、レアブリードが発表されたのは1991年です。公式サイトは、商品化した初めてのバレル・プルーフのバーボンのひとつ、と位置づけています。
マスターズキープと限定シリーズの現在地

ビーコンでシリーズが完結した
マスターズキープは年ごとにテーマを変えて出し続けているシリーズとして紹介されることが多いのですが、公式サイトの説明はいま違います。マスターズキープ ビーコンのページには、「マスターズキープシリーズの最終章を飾るこのリリース」という一文が置かれ、10年にわたる革新の集大成だと説明されています。
ビーコンは16年物と10年物のバーボンをブレンドしたもので、マスターズキープシリーズ史上最も高いアルコール度数を誇るリリースだと説明されています。プルーフは118と書かれていますが、パーセント表記も容量も価格も公式には出ていません。
マスターディスティラーのエディー・ラッセルは、10年前にシリーズを立ち上げたときの話を公式サイトで振り返っています。このボトルには、ブルース・ラッセルの名前が初めて併記されました。
後継のオースティン・ニコルズ アーカイブズ
シリーズの後継にあたるのが、オースティン・ニコルズ アーカイブズです。公式サイトは、マスターズキープシリーズの最終リリースに続いて始動する本コレクション、と明記しています。ブルース・ラッセルが初めて全面的に指揮を執るシリーズだという説明も添えられています。
第1弾のゴールドフォイル エディションは16年熟成、ノンチルフィルタード、120プルーフでアルコール度数60パーセントです。1985年から1992年にかけて発売された旧ボトルに着想を得たもので、主にキャンプ・ネルソンのリックハウスと呼ばれる貯蔵庫で熟成された樽から造られていると書かれています。
16年や17年という数字で検索されることが多いのですが、現在の公式ラインアップで16年にあたるのはこのゴールドフォイル エディションです。17年のボトルドインボンドは現行ラインアップには載っていません。
プルーフの読み方と純アルコール量の目安

プルーフを2で割ると度数になるか
101プルーフや120プルーフという表記は、アメリカで使われている度数の書き方です。数値を2で割るとパーセント表記の度数になります。公式サイトがプルーフとパーセントを両方書いている箇所を全部集めて、実際に計算が合うかを確かめました。
| 公式が併記している箇所 | プルーフ | 公表パーセント | プルーフを2で割った値 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| ワイルドターキー 8年 | 101 | 50.5 | 50.5 | 一致 |
| ワイルドターキー 12年 | 101 | 50.5 | 50.5 | 一致 |
| ゴールドフォイル エディション | 120 | 60.0 | 60.0 | 一致 |
| ジミー・ラッセル70周年記念限定ボトル | 101 | 50.5 | 50.5 | 一致 |
| ケンタッキースピリット(1995年の年表記述) | 101 | 50.5 | 50.5 | 一致 |
| マスターズキープ ビーコン | 118 | 公表なし | 59.0 | 当店による逆算 |
| MASTER'S KEEP UNFORGOTTEN | 105 | 公表なし | 52.5 | 当店による逆算 |
併記されている5か所は、すべてプルーフを2で割った値と公表されているパーセントが一致しました。パーセント表記がない2つについては、同じ換算で当店が逆算した値を参考として載せています。ビーコンの118プルーフは59パーセント、アンフォゲットンの105プルーフは52.5パーセントにあたります。
30ミリリットルあたりの純アルコール量
度数が高い製品が多いので、量の目安も出しておきます。厚生労働省のe-ヘルスネットが示している計算式は、お酒の量にミリリットルを入れ、度数を100で割った値と0.8を掛けるというものです。この式に公式のスペック行の度数を入れて、当店で計算した結果が次の表です。メーカーは純アルコール量を公表していないため、すべて当店による試算です。
| 製品名 | 公式スペック行の度数 | 30ミリリットルあたり | ボトル1本あたり |
|---|---|---|---|
| ワイルドターキー スタンダード | 40.5パーセント | 9.7グラム | 226.8グラム(700ミリリットル) |
| ワイルドターキー 8年 | 50.5パーセント | 12.1グラム | 282.8グラム(700ミリリットル) |
| ワイルドターキー 12年 | 50.5パーセント | 12.1グラム | 282.8グラム(700ミリリットル) |
| ワイルドターキー ライ | 40.5パーセント | 9.7グラム | 226.8グラム(700ミリリットル) |
| ワイルドターキー レアブリード | 58.4パーセント | 14.0グラム | 327.0グラム(700ミリリットル) |
| ワイルドターキー アメリカンハニー | 35.0パーセント | 8.4グラム | 196.0グラム(700ミリリットル) |
| ワイルドターキー マスターズキープ ワン | 50.5パーセント | 12.1グラム | 303.0グラム(750ミリリットル) |
| オースティン・ニコルズ アーカイブズ ゴールドフォイル エディション | 60.0パーセント | 14.4グラム | 容量の公表がないため算出せず |
ここでも先ほどの度数の話が効いてきます。マスターズキープ ワンを裏ラベルの55パーセントで計算すると30ミリリットルあたり13.2グラムになり、スペック行の50.5パーセントで計算した12.1グラムとは1グラム以上の差が出ます。どちらの数値を使うかで結果が変わるということです。
カロリーの考え方はウイスキーのカロリーで詳しく扱っています。お酒は20歳になってから、体調と量に気をつけてお楽しみください。
ワイルドターキーがうまいと言われる理由

アリゲーターチャーと樽詰めの考え方
公式サイトの製法ページで一貫して強調されているのは樽です。内側を焦がすレベルについて、最も強く焦がすレベルNo.4の「アリゲーターチャー」だけがつくり出すことができる、と書き、すべてのバーボンやライで一貫してNo.4を採用していると説明しています。
樽詰めの度数についてはこう書かれています。既定の上限よりも低いアルコール度数で樽詰めを行うことで、熟成後の加水量を低く抑えることができるため、バーボン特有の風味が薄まることがない、と。ただし何プルーフで樽詰めしているのかという具体的な数値は公表されていません。
酵母についても、自家製の酵母菌株を今もなお使い続けている、60年以上もの間バーボンのシグネチャーである風味の決め手となっている、という記述があります。原料は、遺伝子組み換え穀物を一度も使用したことのない数少ない蒸溜所のひとつだと説明されています。
沿革でたどるブランドの成り立ち
ブランド名の由来もよく話題になります。公式の沿革は1940年の項でこう書いています。毎年恒例のハンティングで蒸溜所オーナーが友人たちに振る舞ったバーボンをきっかけに、ワイルドターキーという名が生まれた、と。友人が持ち込んだのではなく、オーナーが振る舞った側です。
| 年 | 公式サイトに記載されている出来事 |
|---|---|
| 1855年 | オースティン・ニコルズ社が食料品卸売業社としてワインと蒸溜酒の販売をはじめる |
| 1869年 | リッピー兄弟がケンタッキー州ローレンスバーグのワイルドターキーヒルで家族経営の蒸溜所を開設 |
| 1893年 | リッピー兄弟のバーボンがシカゴのワールドフェアでケンタッキー州代表になる |
| 1940年 | 毎年恒例のハンティングで蒸溜所オーナーが友人たちに振る舞ったバーボンをきっかけにワイルドターキーの名が生まれる |
| 1954年 | ジミー・ラッセルが入社。3代目マスターディスティラーとなる |
| 1976年 | 世界初のバーボン・リキュールを発表。のちのアメリカンハニーにつながる |
| 1981年 | エディー・ラッセルが交代要員として加わる |
| 1991年 | 商品化した初めてのバレル・プルーフ バーボンのひとつ、レアブリードを発表 |
| 1995年 | アルコール50.5%(101プルーフ)のシングルバレル、ケンタッキースピリットを発表 |
| 2000年 | ジミー・ラッセルがケンタッキー・バーボンの殿堂入り |
| 2004年 | ジミー・ラッセル勤続50周年 |
| 2010年 | エディー・ラッセルも殿堂入り |
| 2015年 | エディー・ラッセルがマスターディスティラーの称号を得る |
| 2016年 | マシュー・マコノヒーがクリエイティブディレクターに就任 |
アメリカンハニーの原型が1976年にさかのぼることや、2015年にエディー・ラッセルがマスターディスティラーとなり、現役の親子のマスターディスティラーが生まれたこともこの年表から読み取れます。ライウイスキーとの違いはライウイスキーとバーボンの違いで扱っています。
ワイルドターキーのおすすめの飲み方
度数の幅が広いブランドなので、製品によって向いている飲み方が変わります。公式サイトはライについて、クラシック・カクテルを引き立てるクラシック・ライウイスキー、という説明を付けています。
| 飲み方 | 向いている製品 | 目安 |
|---|---|---|
| ストレート | 12年、ゴールドフォイル エディション | 少量ずつ。チェイサーを併せて用意する |
| トワイスアップ | レアブリード | 常温の水を同量。度数が高い製品の香りが開きやすい |
| ロック | 8年、スタンダード | 大きめの氷でゆっくり冷やす |
| ハイボール | 8年、スタンダード | 炭酸水は冷やしておく。8年は度数が高く薄まりにくい |
| カクテル | ライ、アメリカンハニー | ライは公式が「クラシック・カクテルを引き立てる」と説明している |
アメリカンハニーだけは分類が違います。公式サイトはアルコール35パーセントとしたうえで、リキュールの中では高い度数でありながら非常に滑らか、と説明しています。純粋な蜂蜜とワイルドターキーのバーボンウイスキーをブレンドしたものです。
カクテルの組み立てはウイスキーカクテルが参考になります。他のアメリカンウイスキーとの比較はアイダブリューハーパーやアーリータイムズの記事もあわせてどうぞ。
購入と買取についてのよくある質問
ワイルドターキーはワイルドターキーの商品一覧で取り扱っています。ほかのウイスキーはウイスキーの商品一覧からご覧いただけます。売却をお考えの方は、お酒の買取専門のリンクサスの買取窓口で査定が可能です。
ワイルドターキー8年の希望小売価格はいくらですか
日本公式サイトは700ミリリットルを4,158円、1000ミリリットルを4,994円といずれも税込で公表しています。公式サイトのスペック行にそのまま書かれている数値です。
ワイルドターキー12年の定価はいくらですか
日本公式サイトは700ミリリットルの希望小売価格を9,020円(税込)と公表しています。税抜き8,000円前後という説明を見かけますが、公式サイトの表記は税込9,020円です。
レアブリードの価格は公表されていますか
公表されています。日本公式サイトは700ミリリットル6,600円(税込)と記載したうえで、2022年10月3日以降は6,798円(税込)と併記しています。価格を定めていない製品ではありません。
ワイルドターキーの度数はいくつですか
製品ごとに異なります。さらに公式サイトは4つの製品で、スペック行の数値と裏ラベルの表示が違うことを自ら注記しています。たとえばレアブリードは58.4パーセントと書いたうえで、裏ラベル表示は58パーセントだと明記しています。
101プルーフは何度ですか
プルーフを2で割った値がパーセント表記の度数にあたるため、101プルーフは50.5パーセントです。公式サイトがプルーフとパーセントを両方書いている5か所すべてで、この換算が成り立ちます。
ワイルドターキー13年は終売ですか
日本公式サイトの現行ラインアップに13年の掲載はありません。終売という告知が出ているわけではなく、掲載がないという事実だけが確認できる状態です。
マスターズキープはもう出ないのですか
公式サイトはマスターズキープ ビーコンを「マスターズキープシリーズの最終章を飾るこのリリース」と説明しています。その後継にあたるオースティン・ニコルズ アーカイブズという年次限定シリーズが始まっています。
キング・オブ・バーボンというのは公式の呼び方ですか
日本公式サイトの製品ページと沿革ページを通して、この語は使われていません。日本語の紹介記事で広く使われている言い方であって、メーカーの表現ではありません。
ワイルドターキーを輸入しているのはどこですか
カンパリグループの日本法人です。同社は2024年4月1日にCT Spirits Japan株式会社からCAMPARI JAPAN株式会社へ商号を変更しています。
ワイルドターキー スタンダードは熟成年数の表示がない製品ですか
日本公式サイトは「6年、7年、8年熟成の原酒をブレンドした」と熟成年数を書いています。年数表示のない製品として紹介されることがありますが、公式の説明文には年数が出てきます。






























