グリューワインとは|ホットワインの作り方・市販おすすめ・選び方

冬の定番「グリューワイン」とは?魅力・作り方・おすすめ9選を紹介

グリューワインとは|ホットワインの作り方・市販おすすめ・選び方

グリューワインは、赤ワインにシナモンやクローブ、オレンジなどのスパイスと砂糖を加えて温めた、ヨーロッパの冬を象徴する飲み物だ。ドイツやオーストリアのクリスマスマーケットでは、湯気の立つカップを手に身を寄せ合う光景が冬の風物詩になっている。日本でも輸入食品店や通販で市販品が手に入り、家庭で温めるだけで本場の雰囲気が楽しめる。この記事では、グリューワインの意味や由来から、赤・白・ロゼの違い、自宅での作り方、市販品の選び方までをまとめ、リンクサス酒販の取り扱うワインの視点も交えて整理する。

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グリューワインとは|冬のヨーロッパで親しまれるスパイス入りホットワイン

グリューワイン(Glühwein)は、ドイツ語で「熱したワイン」を意味する。赤ワインにシナモン、クローブ、スターアニス、オレンジやレモンの皮、砂糖などを加えてゆっくり温め、香りを移してから飲む。アルコールはあえて完全には飛ばさず、スパイスの香りとほのかな酒精を残すのが本場のスタイルだ。寒さの厳しいヨーロッパの冬に、体を芯から温める飲み物として広まった。

語源の「Glühen」は「赤く燃える、白熱する」という意味を持つ。かつては熱した火かき棒をワインに差し込んで温めたことに由来するとも言われる。ドイツやオーストリア、アルザス地方を中心に、クリスマスマーケットの定番飲料として親しまれてきた。屋台で陶器のカップに注がれ、デポジット(保証金)を払ってカップごと持ち歩く文化も根づいている。

グリューワインの歴史と由来

スパイスを加えたワインの歴史は古く、古代ローマには蜂蜜やスパイスで味付けしたワインの記録が残る。中世のヨーロッパでは、保存状態の悪いワインの風味をスパイスで補う実用的な意味もあった。現在のような甘く温かいクリスマス飲料として定着したのは近代以降で、ドイツ各地のクリスマスマーケットの広がりとともに国民的な冬の味になった。

どんな味がするのか

味の中心はシナモンとクローブの甘く温かい香りで、そこにオレンジの柑橘感と砂糖の甘みが重なる。ベースの赤ワインの果実味がそれを支え、温められることで香りがふくよかに開く。甘さの程度は製品やレシピによって幅があり、すっきりした辛口寄りから、デザートのように甘いものまでさまざまだ。アルコール度数はおおむね7〜11%で、温める過程で多少下がる。

赤・白・ロゼ|グリューワインに使うワインの種類と味わいの違い

グリューワインといえば赤が定番だが、白やロゼで作るスタイルもある。ベースに選ぶワインの色とタイプによって、仕上がりの印象は大きく変わる。それぞれの個性を知っておくと、好みや合わせる料理に応じて選びやすい。

ベースの種類 味わいの傾向 向いている人・シーン
赤(定番) 果実味とスパイスのコクが豊か。渋みは温めると和らぐ 本場の味を求める人、寒い夜にしっかり温まりたいとき
渋みがなく軽やか。柑橘の爽やかさが前に出る 赤の重さが苦手な人、すっきり飲みたいとき
ロゼ 赤と白の中間。華やかな色合いで見た目も楽しい おもてなしやパーティーで見栄えを重視するとき

定番の赤|甘口寄りが特に作りやすい

赤で作るなら、渋みが穏やかで果実味のある銘柄が向く。フルボディの重い赤よりも、ミディアムボディや甘口寄りのほうがスパイスとなじみやすい。チリやオーストラリアの手頃な赤は果実味が豊かでコストパフォーマンスもよく、自作のベースとして使いやすい。渋みの強い高級ワインを温めると渋みばかりが立つことがあるため、必ずしも高価なワインが向くわけではない。

白で作るとあっさり爽やかに

白ワインベースのグリューワインは、ドイツでは「ヴァイサー・グリューワイン(Weißer Glühwein)」と呼ばれる。リースリングやミュラー・トゥルガウなど、もともと果実味と酸のバランスがよい白を選ぶと、レモンやしょうがを加えたときに爽やかさが際立つ。渋みがない分すっきりと飲めるので、赤のコクが重いと感じる人に向いている。

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市販グリューワイン・ホットワイン30本を価格で比較

温めるだけで楽しめる完成型のグリューワインから、北欧式のグロッグ、白やロゼ、りんご系、ノンアルコール、自作用のベース赤ワインやスパイスミックスまで、タイプ別に30本を価格順で並べた。市販のグリューワインはオープン価格や季節限定が多く、年によって流通する銘柄も入れ替わる。参考価格は各リンクで確認し、購入時に最新の表示を見てほしい(価格は2026年6月時点)。下の表は価格やタイプで並べ替えて比較できる。

市販グリューワイン・ホットワイン30本を価格で比較
グリューワイン(ドイツ語でGlühwein、フランス語ではヴァンショー)は、赤ワインにシナモンやクローブ、オレンジなどのスパイスと砂糖を加えて温めた、ヨーロッパの冬の定番飲料だ。市販品は温めるだけで楽しめる完成型のグリューワインから、北欧式のグロッグ、白やロゼ、りんご系、ノンアルコール、そして自分でスパイスを加えて作るためのベース赤ワインやスパイスミックスまで幅広い。ここでは輸入定番から国産ホットワイン、自作用の手頃なベースまで30本を並べ、タイプと価格で選べるようにした。多くはオープン価格や季節限定品のため、メーカー定価は掲載せず、参考の販売価格は各リンクで確認できる(2026年6月時点)。価格は変動するため、購入時に最新の表示を確認してほしい。
価格は 2026/06/19 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
シュテルンターラー グリューワイン 赤 1000ml1季節限定 シュテルンターラー グリューワイン 赤 1000ml
★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

輸入グリューワインの定番。シナモンとオレンジの香りが穏やかな甘口。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥36,450 楽天 査定 買取
グートロイトハウス グリューワイン 1000ml2季節限定 グートロイトハウス グリューワイン 1000ml
★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

ドイツの老舗が手がける本格派。果実味とスパイスの一体感が高い。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥10,980 楽天 査定 買取
3季節限定 モーゼルランド グリューワイン 1000ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

モーゼルの生産者協同組合による手頃な一本。すっきりした飲み口。

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4季節限定 ジョセフ・ドラーテン セント・チャールズ グリューワイン 1000ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
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やや甘めでまろやか。スパイスがマイルドで飲みやすい。

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5季節限定 ラプンツェル オーガニック グリューワイン 750ml
★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

有機原料にこだわったオーガニック認証のグリューワイン。

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6季節限定 ハー・ハーブス ホットワイン 750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

ハーブとスパイスの香りが豊かなホットワイン。

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7季節限定 ジ・アグリー グリューワイン 1000ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

ユニークなラベルで人気の手頃なグリューワイン。

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8季節限定 カトレンブルガー グリューワイン 750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

フルーツワインで知られるカトレンブルガーのグリューワイン。

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9季節限定 ナハトハイマー グリューワイン 1000ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

ファルツ地方の手頃なグリューワイン。果実味が前に出る素直な味。

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ドクターディムース カトレンブルガー アップルシナモン グリューワイン 750ml10季節限定 ドクターディムース カトレンブルガー アップルシナモン グリューワイン 750ml
★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

りんごの甘酸っぱさとシナモンが香る低アルコールタイプ。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥2,420 楽天 査定 買取
11季節限定 エーデルワイン 森のアダージョ ホットワイン 720ml
★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア
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岩手のワイナリーが造る国産ホットワイン。やさしい甘さ。

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12 メルシャン ホットでおいしい赤ワイン 720ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

温めてもおいしいように造られた手頃な国産ブランド赤。

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13 サントネージュ おいしいワイン 赤 720ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
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渋み控えめで飲みやすい国産ブランド赤。自作ホットワイン向き。

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おたるワイン キャンベルアーリ 赤 720ml14 おたるワイン キャンベルアーリ 赤 720ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
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北海道産の甘口寄り赤。果実味を生かした自作ホットワインに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥16,000 楽天 査定 買取
15季節限定 ブロッサ グロッグ(Blossa Glögg)750ml
★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア
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スウェーデンの定番グロッグ。毎年変わるヴィンテージが話題。

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16季節限定 イケア ヴィングロッグ(VINGLÖGG)750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
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イケアの定番グロッグ。手頃でスパイス感がしっかり。

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17季節限定 ノンアルコール グロッグ(北欧スタイル)750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
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アルコールを含まない北欧スタイルのグロッグ。家族で楽しめる。

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18季節限定 シュテルンターラー グリューワイン 白 1000ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

白ワインベースの軽やかなグリューワイン。柑橘の爽やかさ。

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19 白ワインで作るグリューワイン用ベース(甘口白)750ml
★★☆☆☆2/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

リースリングなど甘口寄りの白を温めて作る白グリューワイン用。

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20 ロゼワインで作るグリューワイン用ベース 750ml
★★☆☆☆2/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

赤と白の中間。華やかな色合いのロゼ・グリューワイン用。

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21 カトレンブルガー アップルワイン 750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

りんご果汁を発酵させた低アルコールのフルーツワイン。

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22季節限定 ノンアルコール グリューワイン(赤・スパイス入り)750ml
★★★★☆4/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

アルコール0%でも本格的。スパイスの効いた赤系ホットドリンク。

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23季節限定 ヴァイントラウベ ノンアルコール ホットワイン 720ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

ブドウ果汁ベースのノンアル。やさしい甘さで飲みやすい。

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24 ホットアップルサイダー用 りんごジュース(無添加)1000ml
★★☆☆☆2/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

シナモンを加えて温めるだけ。子どもも楽しめるノンアル定番。

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サンタ・ヘレナ アルパカ カベルネ・メルロー 750ml25 サンタ・ヘレナ アルパカ カベルネ・メルロー 750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

手頃で果実味豊かなチリ赤。自作グリューワインの定番ベース。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥8,520 楽天 査定 買取
26 フロンテラ カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

コクのあるチリ赤。スパイスに負けない果実味でベース向き。

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27 カルロ・ロッシ レッド 750ml
★★☆☆☆2/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

渋み穏やかで飲みやすい定番赤。気軽な自作ベースに。

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イエローテイル シラーズ 750ml28 イエローテイル シラーズ 750ml
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

凝縮した果実味の豪州赤。濃厚な自作グリューワインに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon ¥12,540 楽天 査定 買取
29 グリューワインスパイス ミックス(シナモン・クローブ・スターアニス)
★★★☆☆3/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

温めるだけで本格的に。グリューワイン用に配合されたスパイス。

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30 有機シナモンスティック&クローブ(ホットワイン用)
★★☆☆☆2/ J.S.A.認定ソムリエスコア
💎 プロのおすすめ

香りの土台となる基本スパイス。好みの配合で自作したい人に。

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完成型を手軽に楽しみたいなら輸入定番のドイツ産か国産ホットワインを、香りを自分で調整したいなら手頃なベース赤とスパイスミックスを選ぶとよい。お酒が飲めない人と囲むなら、ノンアルコールやりんご系を一本加えておくと、食卓に集まる全員が同じ温かい飲み物を楽しめる。価格だけでなく、甘さの強さやスパイスの効き方も製品ごとに異なるため、用途に合わせて選ぶのが満足度を高める近道になる。

グリューワインのベースに向く赤ワインや、冬に楽しみたいワインをリンクサス酒販でも取り扱っている。自作するなら、渋みが穏やかで果実味のあるミディアムボディや甘口寄りの赤を選ぶと失敗しにくい。完成型の市販品を買い足すよりも、好みの一本をベースに自分でスパイスを加えるほうが、甘さや香りを自由に調整できる。下記のラインナップから、好みや予算に合わせて選んでほしい。冬の贈り物や、ホームパーティー用のまとめ買いにも活用できる。

同じ赤ワインでも、産地や品種によって果実味や渋みの量は変わる。グリューワインに使うなら、チリやオーストラリアの果実味豊かな赤、あるいは渋みのおとなしいミディアムボディが扱いやすい。少量を温めて味を見てから、本番の分量を仕込むと失敗が減る。気に入ったベースが見つかれば、毎年の冬の定番として繰り返し楽しめる。

自宅で作るグリューワインのレシピ|赤・白・ロゼの作り方

市販の完成品も手軽だが、好みのスパイスと甘さで自作すると満足度はぐっと上がる。基本の材料と手順を覚えれば難しくない。鍋でも電子レンジでも作れるので、人数や手間に応じて使い分けたい。

赤ワインで作る基本のレシピ

赤ワイン1本(750ml)に対し、オレンジ1個分のスライス、シナモンスティック1〜2本、クローブ4〜5粒、砂糖またははちみつ大さじ2〜3が目安になる。鍋にすべてを入れて弱火にかけ、沸騰させずに湯気が立つ60〜70度くらいまで温める。スパイスの香りが移ったら火を止め、5分ほど置いてから漉して注ぐ。甘さやスパイスは味を見ながら調整するとよい。

白ワインのグリューワイン

白で作る場合は、赤と同じ手順でベースを白ワインに替える。オレンジの代わりにレモンを使い、しょうがの薄切りを少し加えると、爽やかでキレのある仕上がりになる。砂糖よりはちみつのほうが白の繊細さに合いやすい。渋みがないので温めすぎても重くならず、初めての自作にも向く。

ロゼのグリューワイン

ロゼワインをベースにすると、赤と白の中間のやわらかな味と美しいピンク色が楽しめる。ベリー系の果実を加えると色と香りがいっそう華やぐ。辛口〜やや甘口のロゼを選び、シナモンとオレンジ、はちみつでまとめると、見た目から楽しいおもてなし向きの一杯になる。

電子レンジで手軽に1杯だけ作る

1杯だけ飲みたいときは、耐熱カップに赤ワイン150ml、砂糖小さじ1、シナモンパウダーひとふり、オレンジスライス1枚を入れ、ラップをせず600Wで1分30秒ほど温める。吹きこぼれないよう様子を見ながら加熱するのがポイントだ。手軽さでは鍋に勝るので、平日の夜などに重宝する。

ホットワイン・ヴァンショー・グロッグとの違い

グリューワインと似た飲み物には、いくつかの呼び名がある。基本はどれも「スパイスを加えた温かいワイン」だが、地域によって名前や配合に違いがある。呼び方を知っておくと、市販品を選ぶときに迷いにくい。

呼び名 地域・言語 特徴
グリューワイン ドイツ・オーストリア シナモンやクローブを効かせた赤の温ワイン。本記事の主役
ヴァンショー(Vin chaud) フランス 「熱いワイン」の意。配合はほぼ同じで、より柑橘が効く傾向
グロッグ(Glögg) 北欧(スウェーデン等) カルダモンやジンジャーが強め。レーズンとアーモンドを入れて飲む
ホットワイン 日本での総称 温めたワイン全般を指す和製的な呼び方

「ホットワイン」は日本で広く使われる総称で、スパイスの有無を問わず温めたワインを指すことが多い。一方グリューワインやヴァンショー、グロッグは、それぞれの国でスパイスを加えた温ワインを指す固有の名前だ。市販品のラベルに国名やスパイス名が書かれていれば、味の方向性をおおよそ予想できる。

失敗しない市販グリューワインの選び方

市販のグリューワインは種類が多く、甘さやスパイスの強さに幅がある。選ぶときに見るべきポイントを押さえておけば、好みに合った一本にたどり着きやすい。タイプ別の特徴を整理しておく。

選ぶ軸 こんな人に 目安
完成型(温めるだけ) 手間をかけたくない人 ドイツ産輸入品・国産ホットワイン
自作用ベース+スパイス 甘さや香りを調整したい人 手頃な赤+グリューワインスパイス
低アルコール・りんご系 お酒に強くない人 アップル系・度数6%前後
ノンアルコール 運転する人・子ども・妊娠中 果汁ベースのスパイス入り

初めてなら、シナモンとオレンジの香りが穏やかな完成型から試すと外しにくい。スパイス感の強い本格派が好みなら北欧のグロッグが面白い。甘さが気になる人は、原材料表示で糖類の位置や記載量を確認しておくと安心できる。家族や友人と囲むなら、アルコールありとノンアルコールを一本ずつ用意しておくと全員が楽しめる。

クリスマスと冬イベントでの楽しみ方

グリューワインは、クリスマスや年末年始の集まりと相性がよい。温かい湯気とスパイスの香りがあるだけで、食卓が一気に冬らしくなる。ちょっとした工夫で、家庭でもマーケット気分を味わえる。

ホームパーティーでのホットワインバー

鍋やスロークッカーでグリューワインを保温しておき、各自がカップに注ぐスタイルにすると、ホームパーティーが華やぐ。オレンジスライスやシナモンスティック、はちみつ、ブランデーなどを小皿に用意し、好みでトッピングできるようにすると盛り上がる。ノンアルコールの鍋も並べておけば、全員が同じ体験を共有できる。

ギフトとしてのグリューワイン

季節感のあるラベルのグリューワインは、冬の手土産やプレゼントにも向く。スパイスのセットや専用のマグカップを添えると、贈り物として喜ばれやすい。相手がお酒を飲むかどうか分からないときは、ノンアルコールタイプを選ぶと安心だ。

グリューワインに合うおつまみ・スイーツ

スパイスの香る甘い温ワインには、塩気のあるものと甘いものの両方が合う。料理やお菓子と組み合わせると、香りの層がいっそう引き立つ。定番の組み合わせを挙げておく。

合わせるもの 相性のポイント
シュトーレン ドライフルーツとスパイスが共鳴する、本場の鉄板
ジンジャークッキー・焼き菓子 シナモンやしょうがの香りが重なって調和する
ソーセージ・ハム 塩気と脂が甘いワインの甘さを引き締める
ナッツ・チーズ 香ばしさとコクがスパイスの余韻を長くする

とりわけドイツの菓子パン、シュトーレンとの相性は格別だ。ドライフルーツやナッツ、スパイスを練り込んだ生地が、グリューワインの香りと自然に溶け合う。甘いものだけでなく、塩気のあるソーセージやハードチーズを挟むと、甘さと塩気のリズムで飲み飽きしにくくなる。

おいしい飲み方と温め方のコツ

グリューワインは温め方ひとつで香りの出方が変わる。せっかくのスパイスとワインを生かすために、温度と火加減には少し気を配りたい。基本のコツはシンプルだ。

温度は60〜70度を目安に

温める温度は沸騰させず60〜70度ほどに留めるのが要点になる。沸騰させるとアルコールが飛び、香りも抜けて平板な味になってしまう。湯気がふわりと立ち始めたあたりで火を止めるとちょうどよい。耐熱のグラスやマグカップに注ぐと、湯気とともに香りが立ちのぼり、見た目にも温かみが出る。

香りを足すトッピング

飲む直前にオレンジやレモンのスライスを浮かべると、柑橘の香りが新たに加わって表情が変わる。少量のブランデーやラム、ポートワインを垂らすと、コクと余韻が深まる。甘さが足りなければはちみつを、刺激がほしければしょうがを加えるなど、その場で微調整するのも楽しみのうちだ。

保存方法と飲むときの注意点

市販のグリューワインも自作したものも、扱いには少しだけ注意がいる。開封後の保存と飲みすぎへの配慮を押さえておけば、最後までおいしく安全に楽しめる。

開封した市販品や作り置きは、粗熱を取ってから冷蔵庫で保存し、2〜3日を目安に飲みきりたい。スパイスを長く漬けたままにすると苦味が出ることがあるため、漉してから保存するとよい。飲むときに温め直す場合も、再び沸騰させないよう気をつける。砂糖やはちみつで甘く飲みやすいぶん、つい量が進みやすい。アルコールは残っているので、温かさに油断せず適量を守ってほしい。車を運転する人や妊娠中の人、子どもには、ノンアルコールタイプを用意するのが安心だ。市販品を選ぶときは、ラベルの賞味期限や保存方法の表示にも目を通しておくと、開封後の扱いに迷わずに済む。

よくある質問

グリューワインとホットワインは同じものですか?

ほぼ同じものを指しますが、厳密には呼び方が異なります。グリューワインはドイツ語で「熱したワイン」を意味し、シナモンやクローブを加えた温かい赤ワインを指します。ホットワインは日本で広く使われる総称で、スパイスの有無を問わず温めたワイン全般を指すことが多い表現です。フランスではヴァンショー、北欧ではグロッグと呼ばれ、配合に地域差があります。

グリューワインはどんなワインで作ればいいですか?

渋みが穏やかで果実味のある手頃な赤ワインが向きます。フルボディの重い赤や渋みの強い高級ワインは、温めると渋みが立ちやすいため必ずしも適しません。チリやオーストラリアの手頃な赤、または甘口寄りの赤が作りやすく、コストパフォーマンスもよいです。白で作る場合はリースリングなど果実味と酸のある白を選ぶと爽やかに仕上がります。

温めるときに沸騰させてはいけないのはなぜですか?

沸騰させるとアルコールが飛び、スパイスやワインの繊細な香りも抜けてしまうためです。香りが平板になり、せっかくの風味が損なわれます。湯気が立ち始める60〜70度くらいを目安に、沸騰させず弱火でゆっくり温めるのが失敗しないコツです。アルコールを控えたい場合は、あえて長めに加熱して度数を下げる方法もあります。

お酒が飲めない人でも楽しめますか?

はい。ノンアルコールのグリューワインや、ブドウ果汁・りんご果汁をベースにしたスパイス入りの温かい飲み物があります。アルコールを含まないため、車を運転する人や妊娠中の人、子どもでも楽しめます。家庭で作る場合も、ノンアルコールのワインや果汁にシナモンやオレンジを加えて温めれば、本格的な香りのホットドリンクになります。

グリューワインのアルコール度数はどのくらいですか?

市販の完成品でおおむね7〜11%が目安です。ベースの赤ワインより低めなのは、製造時に果汁や水分が加わることや、温める過程で多少アルコールが飛ぶためです。甘く飲みやすいぶん酒量が進みやすいので、温かさに油断せず適量を守ってください。低アルコールを好む場合は、度数6%前後のりんご系を選ぶ方法もあります。

市販のグリューワインはどこで買えますか?

輸入食品を扱う店舗や、ワインを扱う通販サイトで冬季を中心に手に入ります。ドイツ産の定番ブランドや国産のホットワイン、北欧のグロッグなどが並びます。季節限定で流通量が変わるため、気に入った銘柄は早めに確保しておくと安心です。リンクサス酒販でも自作のベースに向くワインを取り扱っていますので、好みに合わせて選んでみてください。

最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)

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