BOWMORE ボウモア 12年 ダンピーボトル 750ml 43％ 箱あり

ボウモア 12年 ダンピーボトルは、1970年代から1990年ごろにかけてモリソン社傘下時にリリースされた限定品です。この形状のボウモアは、「デラックス表記」「12年表記」「8年表記」の3パターンが存在し、今回のボトルは1980年代後半の免税向けと見られる貴重な一品です。特に、1987年に社名変更した「モリソン・ボウモア社」表記であることから、最後期のロットと推測されます。

味わいの特徴
マイルドな口当たりをベースに、洋梨を主体としたフルーティーさと淡いトロピカルなニュアンスが広がります。1960年代後期から1970年代の蒸留を思わせる、染み込むようなピーティーさが特徴です。過去のボトルとの比較から、同じ12年表記でも時期によってトロピカル系のニュアンスが強く出るものもあり、ロットごとの個性が楽しめます。

歴史的背景と謎
ボウモアのパフューム香は1973年蒸留以降に登場し、1970年代後期から1988年蒸留ごろまでがその最盛期でした。しかし、今回のボトルのキャラクターはパフューム時代の特徴とはやや異なり、流通時期と熟成年数、蒸留時期のキャラクターが完全には一致しない点が謎として残ります。例えば、12年表記でありながら、18年近い熟成年数の原酒をメインに使用していた可能性も指摘されています。

コレクターズアイテムとしての価値
1970年代から1980年代中頃に流通した「デラックス表記」のボトルは金属張りキャップが特徴ですが、今回の12年表記ボトルはその後の時代を反映した貴重な存在です。味わいの変遷や歴史的背景を考えると、ボウモア愛好家にとっては特に興味深い一本と言えるでしょう。