日本酒に合うおつまみ|4タイプ別の選び方と簡単レシピ
同じ一本の日本酒でも、白身の刺身と合わせるか、イカの塩辛と合わせるか、湯気の立つ鍋と合わせるかで、甘みや香りの感じ方は変わります。つまみ選びで迷ったときの手がかりは、酒の香りと味のタイプ、料理の味の濃さ、そして飲む温度の3つです。
このページでは、日本酒サービス研究会(SSI)が公開している「香味特性別分類(4タイプ)」と、灘の酒蔵・菊正宗が公開している肴との相性の考え方をもとに、タイプごとの選び方、料理の味と温度の合わせ方、家で作れるレシピ、コンビニやスーパーで買える品をまとめました。当店に在庫のある日本酒74商品を、ラベルの区分でSSIの4タイプの目安に振り分けた結果と、比較表20本も載せています(2026年9月25日時点)。
つまみ選びの基本|塩気・旨味・温度の3つ

灘の酒蔵・菊正宗は、自社サイトの日本酒と肴の相性のページで、日本酒と料理の相性が良い状態を3つに分けて説明しています。酒と料理のどちらが主役かで分けているので、日本酒に合う料理や肴(関西などでいう「あて」)を選ぶときの考え方の整理に使えます。料理と酒の組み合わせ、いわゆるペアリングの基本です。
味の調和・味を洗う・味の変化
| 菊正宗の分け方 | 主役 | 例 | 起きていること(要約) |
|---|---|---|---|
| 味の調和 | お酒と料理が互いに補い合う | お刺身 | 料理と一緒に飲むと酒がさらにおいしくなり、料理の味も際立つ |
| 味を洗う | 料理が主、お酒が従 | 鍋物 | 酒を飲むと口の中の料理の味が流され、また次のひと口が食べたくなる |
| 味の変化 | お酒が主、料理が従 | 塩辛 | 途中でつまむ肴が、単調になりやすい酒の味を引き締める |
イカの塩辛を燗酒でつまむ例では、燗酒が塩辛の生臭さを消し、塩辛の旨味と塩味が燗酒と合うと説明されています。少量の珍味で杯が進むのは、この「味の変化」の形です。反対に、菊正宗が鍋物を例に挙げる「味を洗う」形では料理が主役で、酒は口の中を整える役に回ります。
日本酒の成分が料理にすること
同じページでは、日本酒の成分が料理と出会ったときの働きも挙げています。アルコールは油脂を溶かして香りを引き立て、酸は塩辛さや甘さをやわらげ、アミノ酸は旨味を補います。脂の多い料理や塩気の強い珍味との組み合わせを考えるときの手がかりになります。
和食との相性については、魚貝類の生臭さを引き出さないこと、醤油・味噌・鰹節・昆布など旨味を活かした料理とよく合うこと、わさびや山椒、しょうがなど和風の香辛料とも合うことを挙げています。まず一品と迷ったら、塩気と旨味のある和の肴から始めると外しにくいでしょう。
燗酒に向く肴の条件
菊正宗は、燗酒に合う肴の特徴として、箸でつかみやすく食べやすいこと、盃を持つ手を汚さないこと、香りが強くないこと、少量で見た目が美しいことなどを挙げています。香りについては、中華の香菜やセロリ、カレーなどは控えめに、としています。家で用意するときも、小鉢に少しずつ盛る、骨や殻は外しておく、といった工夫で飲みやすさが変わります。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
つまみを決める前に、まず手元の一本のラベルで「大吟醸」「本醸造」「純米」などの区分と、冷やして飲むか温めて飲むかを確かめておくと、次の4タイプの表を引きやすくなります。区分の違いは純米吟醸と純米大吟醸の違いでも整理しています。
4タイプ別の合うおつまみ|薫酒・爽酒・醇酒・熟酒

日本酒サービス研究会(SSI)は、日本酒の香味特性別分類(4タイプ)のページで、20,000種類以上の日本酒をテイスティングした結果として、香りと味わいの組み合わせで日本酒を大きく4つに分けています。それぞれのタイプについて、該当しやすいラベルの表示、飲む温度の例、相性の良い料理の例まで示しているので、つまみ選びの地図として使いやすい分類です。
| タイプ | 香味の特徴(SSI) | 主に該当する表示(SSI) | 温度の例(SSI) | 料理の例(SSI) |
|---|---|---|---|---|
| 薫酒(くんしゅ) | 果実や花のような香り。味わいは比較的軽快 | 大吟醸酒・吟醸酒 | 10〜15℃ | タコのマリネ香草風味、フレッシュチーズとフルーツトマトのサラダ、白身魚の刺身 スダチ添え |
| 爽酒(そうしゅ) | 最も軽快ですっきり。「淡麗」と表現されることが多い | 普通酒・本醸造酒・生酒(生貯蔵酒) | 5〜10℃ | 冷製パスタ トマトバジルソース、野菜のテリーヌ、冷や奴 |
| 醇酒(じゅんしゅ) | 米の旨味やコク。「ふくよか」 | 純米酒、特に生酛・山廃酛 | 18〜20℃。ぬる燗にも向く | 酒盗、豚肉と大根の煮物、ミックスピザ |
| 熟酒(じゅくしゅ) | 黄金色などの色調と熟成香、とろりとした濃厚な味わい | 古酒・長期熟成酒 | 15〜25℃。35℃前後で楽しめるものも | 麻婆豆腐、パルミジャーノ・レッジャーノ、ウナギの蒲焼き |
薫酒|香りの高いタイプ
薫酒に合わせるのは、華やかな香り、清涼な風味、やわらかな甘みを持つ料理です。SSIは、柑橘を添えた料理や果実そのものを使った料理がさらに同調するとし、食前酒として前菜系の料理と組むのが現実的だとしています。家なら、白身魚の刺身にすだちを絞る、モッツァレラとトマトに塩とオリーブ油をかける、といった軽い一皿が合います。
温度は10〜15℃が目安で、SSIは冷やしすぎるとフルーティーな香りを感じにくくなると説明しています。冷蔵庫から出して少し置き、香りが立ってきた頃に飲み始めるくらいがちょうどよいでしょう。
爽酒|軽快でなめらかなタイプ
爽酒は料理との相性の幅が広く、軽快な旨味、淡い味つけ、爽やかな風味の料理と同調させるのが理想とされています。冷や奴、枝豆、野菜の浅漬けのような淡い味のつまみが素直に合います。SSIは、濃厚な料理や脂の多い料理のあとに口の中をすっきりさせる使い方も挙げています。揚げ物の合間に冷えた爽酒を挟むのは、この使い方の一例です。
温度は5〜10℃と4タイプの中で最も冷たい帯が理想ですが、普通酒や本醸造酒には45〜50℃くらいの燗に向くものもある、とSSIは補足しています。
醇酒|コクのあるタイプ
醇酒には、豊富な旨味、濃厚な味つけ、適度に効いた塩分を持つ料理が合うとされています。SSIは食中酒だけでなく酒の肴とも相性がよいタイプとして、イカの塩辛、カラスミ、コノワタなどの珍味を挙げています。ぶり大根や肉じゃがのような醤油と砂糖で煮た料理、焼き鳥のたれ、味噌田楽も、この考え方に沿った組み合わせです。
乳製品的な要素を持つので、チーズやバターを使った料理とも同調する、というのもSSIの説明です。温度は18〜20℃の常温近くか、ぬる燗が目安です。燗の付け方は熱燗の作り方と楽しみ方で扱っています。
熟酒|熟成タイプ
熟酒は濃厚な味わいを持つため料理を選びますが、SSIは、風味の強い料理、油脂の多い料理、深く煮詰めたり焦げ味をつけたりした料理、スパイスを効かせた料理、熟成したチーズと同調するとしています。濃い甘さのデザートとも合うため、食後酒としても楽しめるとしています。菊正宗も、古酒は濃厚な味付けや脂っこい料理、中華にも合うとし、甘酢あんかけやオイスターソースを使った料理を例に挙げています。
「日本酒に合うおつまみ|4タイプ別の選び方と簡単レシピ」に関連するおすすめ商品
ここでは日本酒の在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
料理の味と温度で合わせる|濃い・淡い・熱い・冷たい

酒のタイプが分からないときは、料理の側から考える方法もあります。菊正宗は、料理の味と、相性の良いお酒のタイプや温度の基本的な関係を表にしています。
| 料理の味 | 料理の例 | 相性の良いお酒のタイプ |
|---|---|---|
| 甘い | 黒豆・甘露煮 | やや甘口 |
| 塩辛い | 塩辛・塩焼き | 辛口 |
| 辛い | からし和え・明太子 | 辛口 |
| 濃い | 照り焼き・あら煮 | 濃醇 |
| 薄い | 酒蒸し・かまぼこ | 淡麗 |
| 脂っこい | 角煮・鶏唐揚げ | 軽い |
| 淡泊 | 白身魚の刺身・豆腐 | 淡麗 |
| 熱い | 鍋物・茶碗蒸し | ぬる燗・燗 |
| 冷たい | 刺身・冷奴・お浸し | ぬる燗・冷や・冷酒 |
| 乾いた | するめ・干魚 | 冷や・冷酒 |
| 汁っぽい | 煮付け・鍋物・酢の物 | ぬる燗・燗 |
表を読むと、淡い味には淡麗、濃い味には濃醇と、味の強さをそろえるのが基本です。そのうえで、脂っこい料理には軽い酒、熱い料理には燗、乾いたつまみには冷やや冷酒と、料理の性質を酒で補う組み合わせも入っています。するめや干物は冷やや冷酒で、鍋には燗を、という組み合わせも、この表から読み取れます。
甘口・辛口の表示は目安にとどめる
菊正宗は同じページで、日本酒の甘辛はワインのスイート・ドライほどはっきりしていないと述べています。ラベルの「辛口」「甘口」や日本酒度だけで決めず、実際に一口飲んでから、つまみの塩気や甘さを調整するほうが確実です。数値の読み方は日本酒度とは、酸味の目安は日本酒の酸度とアミノ酸度にまとめています。
冷や・冷酒・燗の呼び方
SSIによると、冷蔵庫のなかった時代は燗酒以外を「冷や」と呼び、冬は5℃くらい、夏は25℃くらいでした。いまは冷蔵庫で冷やしたものを「冷酒」、冷蔵庫に入れないものを「冷や」と呼ぶケースも出てきた、とSSIは説明しています。上の表の「冷や」と「冷酒」も、この呼び分けで読むと分かりやすいでしょう。温度ごとの呼び名や燗のつけ方は日本酒の飲み方で紹介しています。
当店在庫の日本酒74商品を4タイプの目安で分ける

当店で商品種別を日本酒として登録し、在庫があってオンラインストアで見られる商品は74商品でした(2026年9月25日時点)。当店が商品ごとに登録している酒の区分(特定名称のほか、スパークリングや貴醸酒なども入る項目)を、SSIが示す「主に該当する表示」に当てはめると、次のように分かれます。スパークリングや貴醸酒のように、表示だけではタイプを決めにくいものは別にしました。
| SSIの4タイプ(目安) | 当てはめた登録区分 | 商品数 |
|---|---|---|
| 薫酒の候補 | 純米大吟醸42・純米吟醸6・吟醸2・大吟醸1 | 51 |
| 爽酒の候補 | 本醸造2 | 2 |
| 醇酒の候補 | 特別純米3・純米2 | 5 |
| 熟酒の候補 | 古酒・長期熟成酒の表示(該当なし) | 0 |
| 目安に当てはめにくいもの | 純米(スパークリング)6・純米(貴醸酒)5・区分未登録4・「日本酒」1 | 16 |
在庫の約7割にあたる51商品が大吟醸・吟醸系の表示で、古酒や長期熟成酒の表示がある商品はありませんでした。販売価格の中央値は44,000円で、2万円未満は10商品です。当店の日本酒は、十四代・新政・而今などの入手しにくい銘柄が中心で、毎晩の晩酌用の手頃な酒を多くそろえている店ではありません。そのぶん、香りの華やかな薫酒系を、刺身や前菜と合わせる場面で選びやすい品ぞろえです。
この振り分けはラベルの区分だけを見た目安です。SSIも吟醸酵母を使った純米酒は薫酒に当たる場合があるとしており、同じ純米大吟醸でも銘柄によって香りの高さや味の厚みは違います。下の比較表では、在庫の中から薫酒・爽酒・醇酒の候補と目安に当てはめにくいものがそれぞれ入るように、比較的価格の低いものを中心に20本を選びました。古酒・長期熟成酒の表示がある商品は在庫にないため、熟酒の候補は入っていません。
価格と在庫は各商品ページで確かめてください。タイプは登録区分による目安で、銘柄ごとの香味を保証するものではありません。
在庫の日本酒とつまみの組み合わせ例
比較表の20本から、つまみとの組み合わせの例を挙げます。価格は商品ページの販売価格です(2026年9月25日時点)。
| タイプ(目安) | 当店在庫の例(販売価格) | 合わせるつまみの例 |
|---|---|---|
| 薫酒の候補 | 大嶺酒造 大嶺粒ひやおろし山田錦 1800ml(6,600円)、獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 720ml(8,250円) | 白身魚の刺身 すだち塩、モッツァレラとトマト |
| 爽酒の候補 | 高木酒造 特撰 朝日鷹 低温貯蔵酒 1800ml(13,200円) | 冷や奴、枝豆、たたききゅうりの塩昆布あえ |
| 醇酒の候補 | 飛露喜 特別純米 最新詰 1800ml(11,000円) | イカの塩辛、ぶり大根、焼き鳥のたれ |
| 目安に当てはめにくいもの | 新政 亜麻猫 スパーク 2025 735ml(27,500円) | 冷やして前菜と。ラベルの注意書きに従って開栓 |
大嶺酒造の2本は「ひやおろし」と名の付く秋の商品です。ひやおろしという言葉の意味はひやおろしとはで扱っています。発泡性の日本酒は開栓時に吹きこぼれることがあるので、冷蔵庫でよく冷やし、ラベルの注意書きを読んでから開けてください。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
在庫が薫酒寄りなので、当店の酒に合わせるなら、味の濃い煮物より、刺身や柑橘を使った前菜のほうが香りを生かせます。醇酒の候補にした特別純米は、常温やぬる燗にして、塩辛や煮物と合わせる飲み方も試せます。
すぐ作れる簡単おつまみレシピ5品

火を使わないか、数分で仕上がるつまみを5品挙げます。分量は2人分の目安です。合わせるタイプは、前の章のSSIの考え方に沿った一例です。
白身魚の刺身 すだち塩
- 材料:白身魚の刺身(鯛やひらめ)100g、すだち1個、塩少々
- 作り方:刺身を皿に並べ、食べる直前に塩をひとつまみ振り、すだちを絞る
醤油の代わりに塩と柑橘で食べると、薫酒の果実のような香りを邪魔しません。SSIが薫酒の料理例に挙げている「白身魚の刺身 スダチ添え」を家で作る形です。
たたききゅうりの塩昆布あえ
- 材料:きゅうり2本、塩昆布ひとつまみ、ごま油小さじ1、白ごま少々
- 作り方:きゅうりを麺棒で叩いてひと口大に割り、塩昆布とごま油で和えて5分ほど置き、白ごまを振る
淡い味と歯ごたえで、よく冷やした爽酒に合わせやすい一品です。
出汁巻き卵
- 材料:卵3個、だし大さじ3、薄口醤油小さじ1/2、みりん小さじ1
- 作り方:材料を混ぜ、油をなじませた卵焼き器で数回に分けて巻く。大根おろしを添える
出汁の旨味とやさしい甘みがあり、冷酒にも燗酒にも合わせやすい定番です。菊正宗の表の「甘い料理にはやや甘口」を参考に、甘めに焼くなら甘口寄りの酒を選びます。
クリームチーズの味噌漬け
- 材料:クリームチーズ100g、味噌大さじ2、みりん小さじ1
- 作り方:味噌とみりんを混ぜてチーズに薄く塗り、ラップで包んで冷蔵庫でひと晩置く。味噌をぬぐって切り分ける
乳製品と発酵調味料の濃い旨味は、SSIがチーズやバターと同調するとしている醇酒に向きます。常温やぬる燗の純米酒と合わせてください。
厚揚げの焼き浸し
- 材料:厚揚げ1枚、めんつゆ(希釈済み)100ml、しょうが少々、ねぎ少々
- 作り方:厚揚げをトースターかフライパンで焼き色がつくまで焼き、ひと口大に切ってめんつゆに浸す。しょうがとねぎをのせる
温かい汁気のある料理なので、菊正宗の表に沿えば、ぬる燗や燗と合わせる組み合わせです。
コンビニ・スーパーで買えるおつまみ

料理をする時間がない日は、コンビニやスーパーの品で十分に組み立てられます。選ぶときは、前の章の表の「料理の味」と「温度」に当てはめると迷いにくくなります。
コンビニで選ぶなら
- 冷や奴・枝豆・サラダチキン:淡い味なので、冷やした爽酒や薫酒に
- さきいか・チーズ鱈・ナッツ:乾いたつまみは冷や・冷酒に(菊正宗の表では「乾いた」料理に冷や・冷酒)
- 焼き鳥・おでん:温かく汁気のある惣菜は、ぬる燗や燗に
- 唐揚げなどのホットスナック:脂っこい料理は軽い酒に。冷えた爽酒で口をすっきりさせる
スーパーの刺身・惣菜・珍味
スーパーなら、刺身や寿司の盛り合わせ、塩辛、漬物、かまぼこ、煮魚の惣菜まで選べます。かまぼこや酒蒸しのような薄い味には淡麗な酒を、照り焼きやあら煮のような濃い味には濃醇な酒を、と表のとおりに合わせれば大きく外れません。いぶりがっこにクリームチーズを添えると、燻した香りと乳の旨味が重なり、コクのある酒に合う一皿になります。
乾き物と缶詰
サバの味噌煮や焼き鳥の缶詰は、味が濃く塩気もあるので、常温やぬる燗の醇酒と合わせやすいつまみです。温めると脂がほどけ、燗酒と温度もそろいます。するめや干物は、軽く炙ると香ばしさが出ます。ウイスキーに合わせる市販品を比べたい方はウイスキーに合うおつまみもご覧ください。
チーズ・洋食・甘いものと合わせる

チーズとバター
SSIは、醇酒はチーズやバターを使った料理と同調し、熟酒は熟成したチーズと同調するとしています。クリームチーズやカマンベールのような穏やかな味は醇酒に、パルミジャーノ・レッジャーノのような熟成の長いチーズは熟酒に、と分けると選びやすくなります。SSIは醇酒の料理例にミックスピザも挙げており、日本酒のつまみを和食に限る必要はありません。
一方で、菊正宗は相性の悪い例として「燗酒×レーズンバター」を挙げ、乳脂肪と甘味が広がるとしています。菊正宗が挙げているのは燗酒との組み合わせなので、甘みのある乳製品を合わせるときは、温度を変えて試すと違いが分かります。
甘いもの・お菓子
SSIは、熟酒は濃厚な甘さのデザートとも同調するとしています。菊正宗の表でも、黒豆や甘露煮のような甘い料理には、やや甘口の酒が合うとされています。チョコレートやドライフルーツを少し添えて、食後に熟成酒や甘口の酒をゆっくり飲むのも一つの楽しみ方です。ワインに合わせるつまみはワインに合うおつまみ、梅酒なら梅酒に合うおつまみにまとめています。
合わせにくい組み合わせと外さないコツ

菊正宗が挙げる相性の悪い例
菊正宗は、料理と一緒に飲むと口の中に不快な香味が生じる組み合わせを「相性が悪い」とし、日本酒の例として「燗酒×ケチャップ(甘酸っぱさが広がる)」と「燗酒×レーズンバター(乳脂肪と甘味が広がる)」を挙げています。どちらも燗酒との組み合わせなので、ケチャップを使ったオムレツやナポリタンを合わせるなら、温めずに冷やした酒にすると印象が変わるかもしれません。
香りについても、中華の香菜やセロリ、カレーなど香りの強い料理は燗酒の肴としては控えめに、としています。
酢の物と柑橘は合わせてよい
「酢の物は日本酒に合わない」と言われることがありますが、菊正宗は、日本酒は酢を用いた料理ともワインのように味のバランスが崩れることはなく相性は悪くならない、としています。ゆず、かぼす、すだちといった柑橘の酸や香りとも相性がよいとしており、SSIも薫酒には柑橘を添えた料理が同調するとしています。たこときゅうりの酢の物や、柑橘を絞った刺身は、日本酒のつまみとして選んでかまいません。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
このページの以前の版では「酢の効いた料理は注意が必要」と書いていましたが、菊正宗の説明と食い違うため改めました。迷ったときは、つまみを変えるより先に、同じ酒の温度を変えてみると相性の変化が分かりやすいです。
日本酒のおつまみに関するよくある質問

日本酒に合うおつまみの定番は何ですか?
刺身、塩辛、焼き魚、冷や奴、おでん、焼き鳥などです。菊正宗は、醤油・味噌・鰹節・昆布など旨味を活かした和の料理は日本酒とよく合うとしています。まず一品なら、塩気と旨味のある肴から選ぶと外しにくいでしょう。
辛口の日本酒に合うおつまみは?
菊正宗の表では、塩辛・塩焼きのような塩辛い料理や、からし和え・明太子のような辛い料理に辛口が合うとされています。すっきりした爽酒なら、揚げ物のあとに口の中を整える飲み方もできます。
フルーティーな日本酒(薫酒)に合うおつまみは?
SSIは、華やかな香り、清涼な風味、やわらかな甘みを持つ料理を挙げ、柑橘を添えた料理や果実を使った料理がさらに同調するとしています。白身魚の刺身にすだちを絞る、フレッシュチーズとトマトのサラダなどが合います。温度は10〜15℃が目安です。
コンビニで買える日本酒のおつまみは?
冷や奴や枝豆は冷やした酒に、さきいかやチーズ鱈などの乾いたつまみは冷や・冷酒に、焼き鳥やおでんはぬる燗や燗に合わせやすい品です。味の濃さと温度を酒にそろえると選びやすくなります。
日本酒に酢の物は合いませんか?
菊正宗は、日本酒は酢を用いた料理とも相性は悪くならず、ゆず・かぼす・すだちなど柑橘の酸や香りとも相性が良いとしています。同社が相性の悪い例として挙げているのは、燗酒とケチャップ、燗酒とレーズンバターなどです。
日本酒とチーズは合いますか?
SSIは、醇酒はチーズやバターを使った料理と、熟酒は熟成したチーズと同調するとしています。穏やかなクリームチーズは醇酒に、熟成の長いハードチーズは熟酒に合わせると選びやすくなります。
日本酒そのものの選び方は、日本酒とは、特別純米と純米吟醸の違い、生酒とはもあわせてご覧ください。酒器を変えて楽しむなら徳利の選び方とおちょこの選び方、開けた酒の保存は日本酒の賞味期限で扱っています。在庫のある日本酒は日本酒の一覧から探せます。




























