甲類焼酎とは|乙類との違い・度数とカロリー・割り方の選び方

居酒屋のレモンサワーや、家で作る梅酒のベースに使われているお酒、それが甲類焼酎だ。ペットボトルや紙パックで安く売られていて、無色透明でクセがなく、何にでも合わせやすい。芋や麦の香りが立つ本格焼酎(乙類)とは造り方も味わいもまったく違う、別ジャンルのお酒といってよい。甲類という呼び名は酒税法上の分類で、連続式蒸留という方法で造られた純度の高い焼酎を指す。この記事では、甲類焼酎とは何か、乙類との違い、造り方、度数とカロリー、そしてチューハイや果実酒のベースとしての使いこなし方までを順に整理する。主な銘柄を度数や容量で並べた一覧も用意したので、用途に合った一本を選ぶ手がかりにしてほしい。

甲類焼酎とは|連続式蒸留で造るクリアな焼酎

甲類焼酎とは、連続式蒸留という方法で造られた、無色透明でクセのない焼酎のことである。酒税法では「連続式蒸留しょうちゅう」と定義され、アルコール分は36度未満と定められている。何度も蒸留を繰り返すことで純度の高いアルコールに仕上がるため、原料の香りや雑味がほとんど残らず、すっきりとクリアな味わいになる。

2006年の酒税法改正で、正式名称は「甲類」から「連続式蒸留しょうちゅう」へと変わった。ただし、現在もラベルや商品名では「甲類」「焼酎甲類」という表記が広く使われている。本記事でも、なじみのある甲類焼酎という呼び名で統一して解説する。宝焼酎やキンミヤ、鏡月、大五郎といった銘柄が、この甲類に当たる。

甲類焼酎の最大の特徴は、それ自体に強い個性がなく、何かと割って飲むのに向いている点だ。チューハイやサワー、ホッピー、果実酒のベースとして使われるのは、クリアで雑味がないからこそ。価格も手頃で、大容量のペットボトルや紙パックで売られることが多い。日常の晩酌や宅飲みを支える、いわば「割って楽しむための焼酎」が甲類だと理解しておくとよい。

甲類と乙類(本格焼酎)の違い

焼酎は、酒税法によって甲類乙類の二つに大きく分けられる。両者の違いは、何よりもまず蒸留方法にある。甲類が連続式蒸留であるのに対し、乙類は単式蒸留で造られる。単式蒸留は一回ずつ蒸留する伝統的な方法で、原料由来の香りや風味がしっかり残るのが特徴といえる。芋焼酎や麦焼酎、米焼酎といった「本格焼酎」は、すべてこの乙類に当たる。

味わいの方向性も対照的だ。甲類はクリアで雑味がなく、原料の個性をほとんど感じさせない。一方の乙類は、芋なら芋、麦なら麦といった原料の香りや甘みが前面に出る。アルコール分の上限も異なり、甲類が36度未満、乙類が45度以下と定められている。どちらも実際に流通している多くの商品は20度と25度が主流だ。

項目 甲類焼酎 乙類焼酎(本格焼酎)
蒸留方法 連続式蒸留 単式蒸留
酒税法上の度数 36度未満 45度以下
味わい クリアでクセがない 原料の香り・風味が豊か
主な原料 糖蜜・穀類などを精製 芋・麦・米・黒糖・そば等
主な用途 チューハイ・果実酒・割り材 ロック・水割り・お湯割り
代表銘柄 宝焼酎・キンミヤ・鏡月 黒霧島・いいちこ・森伊蔵

注意したいのは、甲類と乙類に味の優劣があるわけではないという点だ。用途が違うだけで、どちらが上ということはない。割って爽快に楽しみたいなら甲類、原料の個性をじっくり味わいたいなら乙類、と使い分けるのが正解だ。両方をブレンドした甲乙混和焼酎という第三の選択肢もあり、これについては後の章でくわしく触れる。

主な甲類焼酎の銘柄を度数・容量・特徴で比較

甲類焼酎は銘柄ごとの味の差が小さいといわれるが、実際にはメーカーの仕込みや原料の精製度、加水のしかたで口当たりが少しずつ違う。そこで、宝焼酎やキンミヤ、鏡月といった定番から、梅酒用のホワイトリカー、韓国の甲類焼酎までを、度数・容量・特徴で横並びにした。用途に合った一本を選ぶ手がかりにしてほしい。

表の使い方としては、まず飲み方を決めるとよい。レモンサワーやホッピーなら20〜25度の定番を、梅酒やかりん酒などの果実酒を仕込むなら35度のホワイトリカーを選ぶ。価格欄の楽天・Amazonは2026年6月時点の参考値で、最安値を案内するための一覧ではない。甲類焼酎は希望小売価格を公表しないオープン価格の銘柄が大半のため、メーカー定価は掲載していない。度数や容量は商品改定で変わることがあるため、購入時はラベルを確認してほしい。

主な甲類焼酎を比較|定番・ホワイトリカー・甲乙混和まで30本
甲類焼酎は、連続式蒸留で造るクリアでクセのない焼酎です。チューハイやサワーのベースに向く20〜25度の定番から、梅酒など果実酒を仕込む35度のホワイトリカー、甲類と乙類をブレンドした甲乙混和まで、主な銘柄30本を度数・容量・用途で横並びにしました。銘柄ごとの味の差は小さいため、まずは飲み方と容量から選ぶのがおすすめです。
価格は 2026/06/12 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
宝焼酎「純」 25度1定番・甲類 宝焼酎「純」 25度
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場700〜1,800円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

クリアな甲類の代表格。サワーやチューハイのベースの定番。

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宝焼酎 25度2定番・大容量 宝焼酎 25度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜2,800円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

家庭の定番甲類。大容量パックでコスパに優れる。

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宝焼酎 レジェンド 25度3上質・甲類 宝焼酎 レジェンド 25度
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,500〜2,400円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

樽貯蔵酒を多めにブレンドした、上質な甲類。

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純(アサヒ) 25度4クリア・甲類 純(アサヒ) 25度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,100〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

クリアテイスト設計の甲類。雑味なく割りやすい。

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大五郎 25度5大容量・コスパ 大五郎 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,500〜2,600円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

大容量ペットの代名詞。コスパ重視の家庭の定番。

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6クリア・甲類 樹氷 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,000〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

サントリーの定番甲類。軽やかでクリアな味わい。

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鏡月 25度7まろやか・韓国 鏡月 25度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

韓国生まれのまろやかな甲類。やわらかな飲み口。

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鏡月グリーン 20度8低アル・韓国 鏡月グリーン 20度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,000〜1,800円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

20度で軽やか。やさしい飲み口の低アル甲類。

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キンミヤ焼酎 25度9下町・名酒 キンミヤ焼酎 25度
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,300〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

下町の名酒。ホッピー割りの定番として愛される。

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キンミヤ焼酎 20度10低アル・名酒 キンミヤ焼酎 20度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

キンミヤの20度。やわらかさはそのまま軽やかに。

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JINRO 25度11クリア・韓国 JINRO 25度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜2,100円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

世界的に売れる韓国の甲類。なめらかでクリア。

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JINRO 20度12低アル・韓国 JINRO 20度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,100〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

JINROの20度。軽快でデイリーに楽しめる。

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13低アル・韓国 チャミスル 17度前後
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場500〜1,200円前後(360ml・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

韓国で大人気。低めの度数でそのまま飲める韓国焼酎。

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サッポロソフト 20度14まろやか・甲類 サッポロソフト 20度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,000〜1,800円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

北海道で愛される甲類。やわらかな口当たり。

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ビッグマン 25度15大容量・コスパ ビッグマン 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,300〜2,400円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

コスパに優れた大容量甲類。日常使いの定番。

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16クリア・甲類 ピュアラック 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,100〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

名前のとおりピュアでクリア。軽快な甲類。

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富士白 25度17果実酒・甲類 富士白 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,100〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

梅酒の蔵が造る甲類。果実酒のベースにも好適。

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トライアングル 甲類 25度18大容量・コスパ トライアングル 甲類 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,300〜2,400円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

コスパ重視のサントリー甲類。大容量で日常使いに。

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宝 ホワイトリカー(果実酒用) 35度19果実酒・35度 宝 ホワイトリカー(果実酒用) 35度
★★★★★5/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,400〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

梅酒づくりの定番。高度数で果実のエキスを引き出す。

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サントリー ホワイトリカー(果実酒用) 35度20果実酒・35度 サントリー ホワイトリカー(果実酒用) 35度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,400〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

果実酒づくり向けの高度数甲類。クリアで扱いやすい。

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合同酒精 ホワイトリカー 35度21果実酒・35度 合同酒精 ホワイトリカー 35度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,300〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

コスパのよい果実酒用ホワイトリカー。

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22果実酒・35度 キング醸造 ホワイトリカー 35度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

手頃な果実酒用ホワイトリカー。梅仕事の定番。

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かのか〈麦〉 25度23甲乙混和・麦 かのか〈麦〉 25度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

麦の風味とクリアさを両立した甲乙混和。

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24甲乙混和・芋 かのか〈芋〉 25度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

芋の甘い香りとクリアさを両立した甲乙混和。

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25甲乙混和・コスパ 一番札 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

甲類主体の手頃な甲乙混和。日常使いに。

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宝焼酎「純」 20度26低アル・甲類 宝焼酎「純」 20度
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,000〜1,700円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

宝焼酎「純」の20度。軽やかでサワー向き。

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27低アル・甲類 樹氷 20度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場900〜1,700円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

樹氷の20度。さらに軽やかでデイリーに。

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大五郎 20度28低アル・大容量 大五郎 20度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,400〜2,400円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

大五郎の20度。大容量でコスパよく軽やかに。

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29果実酒・35度 亀甲宮 キンミヤ 35度(果実酒用)
★★★★☆4/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,600〜2,600円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

キンミヤの35度。まろやかさを生かした果実酒用。

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30サワー・甲類 サッポロソフト 25度
★★★☆☆3/ リンクサス専属ソムリエスコア
市場相場1,100〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

サッポロソフトの25度。しっかり飲みごたえのある甲類。

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度数・容量は商品改定で変わることがあるため、購入時はラベルを確認してください(2026年6月時点)。甲類焼酎はオープン価格の銘柄が大半のため定価は掲載せず、市場相場の目安のみを記載しています。リンクサス酒販は本格焼酎(乙類)を中心に取り扱っており、甲類の大衆銘柄は在庫対象外です。楽天/Amazonは同一商品が見つからない場合は空欄となります。

リンクサス酒販では、本格焼酎(乙類)を中心に、芋・麦・米・黒糖といった原料別の銘柄を取りそろえている。甲類焼酎のクリアな味わいに親しんだら、次は原料の香りを楽しむ乙類へと飲み比べを広げてみるのもおもしろい。各カードから商品ページへ進むと、原料や産地、度数、容量、価格、在庫状況を確認できる。

掲載は、毎日の晩酌に向く定番から、贈り物や記念日に選ばれるプレミアム銘柄まで、幅を意識して選んでいる。割って爽やかに飲める甲類に対し、乙類はロックや水割り、お湯割りでじっくり味わうのに向く。同じ焼酎でも、造り方が変わると楽しみ方がこれほど変わるのかと実感できるはずだ。

気になる銘柄が品切れの場合でも、近い原料やタイプの銘柄をカード経由でたどれる。在庫は日々動くため、価格と状態は各カードのリンク先で最新の情報を確かめてほしい。甲類の手軽さと、乙類の奥深さ、その両方を知ると焼酎の世界はぐっと広がる。

甲類焼酎の造り方|連続式蒸留と原料

甲類焼酎のクリアな味わいは、連続式蒸留という製法から生まれる。連続式蒸留機は、複数の蒸留塔を連ねた大型の装置で、原料となるもろみを途切れることなく送り込みながら、何度も蒸留を繰り返す。この工程でアルコールの純度がどんどん高まり、原料由来の香り成分や雑味が取り除かれていく。結果として、無色透明でクセのない高純度のアルコールができあがる。

原料には、サトウキビから砂糖を取った後に残る糖蜜(廃糖蜜・モラセス)や、トウモロコシ・大麦などの穀類が使われることが多い。乙類のように「芋」「麦」と原料の個性を打ち出すのではなく、効率よくクリアなアルコールを得ることが目的のため、原料はあくまで発酵のための素材という位置づけになる。蒸留して得た高純度のアルコールに水を加え、20度や25度といった飲みやすい度数に調整して仕上げる。

連続式蒸留は明治時代に西洋から導入された比較的新しい技術で、かつては「新式焼酎」とも呼ばれた。大量に安定した品質で生産できるため、価格を抑えやすく、ペットボトルや紙パックの大容量商品が多いのも甲類ならではだ。一方、伝統的な単式蒸留の乙類は「旧式焼酎」と呼ばれた歴史がある。造り方の違いが、そのまま価格や売られ方の違いにつながっていると理解すると分かりやすい。

甲類焼酎の度数とカロリー・糖質

甲類焼酎のアルコール度数は、20度と25度が主流だ。レモンサワーやチューハイのベースには20〜25度、梅酒やかりん酒などの果実酒を仕込む用途には35度のホワイトリカーが使われる。酒税法上の上限は36度未満なので、甲類のなかで最も度数が高いのは果実酒用の35度ということになる。割って飲むことが前提のため、そのまま飲む乙類よりも度数の選択肢が用途で分かれているのが特徴である。

気になるカロリーと糖質について整理しておこう。焼酎は蒸留酒なので、糖質はゼロだ。これは甲類も乙類も同じで、ビールや日本酒、ワインといった醸造酒と大きく異なる点になる。カロリーはアルコール由来のもので、甲類焼酎25度の場合はおおむね100mlあたり140kcal前後が目安だ。度数が高いほどカロリーも高くなるため、飲む量と度数で総量が決まる。

ダイエット中にお酒を楽しみたい人に甲類焼酎が選ばれるのは、この糖質ゼロという性質によるところが大きい。ただし、割り材に加糖のジュースや甘いシロップを使えば、その分の糖質とカロリーは加わる。無糖の炭酸水やお茶で割ると、糖質ゼロという利点を生かしやすい。アルコール自体のカロリーはなくならないので、適量を心がけることが大切な点は変わらない。

甲類焼酎の魅力とメリット

甲類焼酎が長く愛されてきたのには、いくつかの明確な理由がある。第一に、クセがなく何にでも合わせやすいこと。無色透明で原料の香りがほとんどないため、レモンやグレープフルーツ、お茶、コーラ、そして梅やレモンの果実酒まで、合わせる相手を選ばない。割り材の風味をそのまま生かせるのは、ベースが主張しない甲類ならではの強みといえる。

第二に、価格が手頃なこと。連続式蒸留で大量生産できるため、本格焼酎よりも安く、4リットルの大容量ペットボトルなら一杯あたりのコストをかなり抑えられる。毎日の晩酌や宅飲みで気兼ねなく楽しめる経済性は、家庭の定番として支持される大きな理由になっている。第三に、先に触れたとおり糖質ゼロで、割り方しだいでカロリーを抑えやすい点も見逃せない。

こうした特性から、甲類焼酎は「自分好みの一杯を作る土台」として重宝される。市販の缶チューハイと違って、果汁の量や炭酸の強さ、甘さを自分で調整できる。濃いめが好きなら焼酎を多めに、さっぱり飲みたいなら炭酸を多めに、と自由自在だ。素材としての懐の深さこそが、甲類焼酎の最大の魅力といえる。

甲類焼酎のおいしい飲み方

甲類焼酎は割って楽しむのが基本だが、割り方しだいで表情が大きく変わる。定番の飲み方を知っておくと、家飲みの幅がぐっと広がる。代表的な楽しみ方を順に見ていこう。

チューハイ・サワー

最も親しまれているのが、炭酸で割るチューハイだ。氷を入れたグラスに甲類焼酎を注ぎ、無糖の炭酸水で割り、レモンやライムを搾れば定番のレモンサワーになる。焼酎と炭酸の比率は1対3から1対4が目安で、好みで濃さを調整できる。グレープフルーツやウーロン茶、緑茶で割るのも人気がある。爽快でキレがあり、食事にもよく合う。

ホッピー割り

下町の居酒屋で愛されてきたのがホッピー割りだ。麦芽とホップで造られたビールテイストの炭酸飲料「ホッピー」を甲類焼酎で割ると、ビールに似た爽快感とのどごしが楽しめる。キンミヤ焼酎がホッピーの相棒として定番なのは、雑味のないクリアな味わいがホッピーの風味を邪魔しないからだ。焼酎を「中(なか)」、ホッピーを「外(そと)」と呼ぶのも独特の文化になっている。

果実酒・自家製サワーのベース

35度のホワイトリカーは、梅酒や果実酒を仕込むためのベースとして定番だ。度数が高いほど果実のエキスや風味をしっかり抽出でき、保存性も高まる。梅、レモン、かりん、いちごなど、季節の果実で自分だけの果実酒を作れる。クセのない甲類だからこそ、果実そのものの香りと甘みをまっすぐ引き出せる。漬け込みには糖分も加わるため、仕上がりはまろやかになる。

チューハイ・サワーの割り方と相性のよい割り材

甲類焼酎のおいしさは、割り材との組み合わせで決まるといってよい。ベースが無味無臭に近いぶん、合わせる相手の個性がそのまま一杯の味になる。割り材ごとの相性を知っておくと、好みの一杯に近づける。

定番は無糖の炭酸水で、レモンやライムを搾ればすっきりとしたサワーになる。甘みが欲しいときは少量のシロップやはちみつを加えるとよい。お茶系では、緑茶割りや烏龍茶割りが食事に合わせやすく、ジャスミン茶で割れば香りも楽しめる。コーラやジンジャーエールで割れば甘く飲みやすくなるが、糖質が加わる点は意識しておきたい。

割合の目安は、さっぱり飲みたいなら焼酎1に対して割り材4、しっかり飲みたいなら焼酎1に対して割り材3が基準になる。氷をたっぷり入れて冷やすこと、炭酸を使う場合は静かに注いで炭酸を逃がさないことが、おいしく作るコツだ。焼酎は割り材を引き立てる土台と考え、その日の気分で相手を変えれば、同じ一本でいくつもの味が楽しめる。要するに、甲類焼酎は割り材の数だけ飲み方があるお酒なのだ。

甲乙混和焼酎とは

甲類と乙類のどちらにも当てはまらない、第三の選択肢が甲乙混和焼酎だ。その名のとおり、甲類焼酎と乙類焼酎をブレンドしたもので、甲類のクリアな飲みやすさと、乙類の原料由来の風味を併せ持つ。アサヒの「かのか」や宝酒造の混和タイプなどが代表例で、麦や芋の風味をほどよく感じながら、すっきり飲める仕上がりになっている。

混和焼酎には、甲類の比率が高い「甲類乙類混和」と、乙類の比率が高い「乙類甲類混和」の二つの表記がある。ラベルでは、配合の多い順に先に書くルールになっているため、「甲類乙類混和」なら甲類が多め、「乙類甲類混和」なら乙類が多めと読み取れる。本格焼酎の香りは欲しいけれど価格は抑えたい、というニーズに応える存在である。

飲み方は甲類に近く、ロックや水割り、お湯割り、炭酸割りまで幅広く楽しめる。乙類の風味があるぶん、割っても原料の香りがほのかに残るのが混和の持ち味だ。甲類のクリアさと乙類の個性、その中間を手頃な価格で味わいたいときに選びたい。焼酎選びでは、甲類・乙類に加えて、この混和という第三のタイプも覚えておくと選択肢が広がる。

甲類焼酎の選び方

甲類焼酎は銘柄ごとの味の差が小さいぶん、用途と容量で選ぶのが失敗しないコツだ。まずは何に使うかを決めることから始めるとよい。

飲み方・用途から選ぶ

レモンサワーやチューハイ、ホッピー割りで楽しむなら、20度か25度の定番銘柄を選ぶ。毎日飲むなら大容量のペットボトルや紙パックが経済的といえる。梅酒やかりん酒などの果実酒を仕込むなら、果実のエキスをしっかり抽出できて保存性も高い35度のホワイトリカーが向く。用途が決まれば、必要な度数は自然と絞り込める。

容量とコストから選ぶ

容量は、700ml前後の瓶から、1.8リットルの紙パック、4リットルの大容量ペットボトルまで幅広い。飲む頻度が高いほど大容量のほうが一杯あたりのコストを抑えられる。使い切れる量を選ぶのが基本で、たまに飲む程度なら小さめの容量が扱いやすい。ホッピー割りを極めたいならキンミヤ、コスパ重視なら大五郎、といった具合に、飲み方の好みで定番銘柄を選ぶのも分かりやすい。迷ったときは、まず宝焼酎やキンミヤの25度から試すとよい。

飲まない焼酎・お酒の査定・買取はリンクサスへ

甲類焼酎は日常使いのお酒だが、贈り物でもらった本格焼酎(乙類)や、棚に眠ったままのプレミアム焼酎が出てくることもある。森伊蔵や魔王、村尾といった人気の芋焼酎、十四代や百年の孤独のような希少銘柄は、未開栓で状態が良ければ評価が付きやすい。飲む予定のない一本があれば、品質が落ちる前に査定に出すという選択肢がある。リンクサス酒販の買取窓口では、銘柄や状態、製造時期や付属品の有無を見極めて評価を付けている。

鑑定士 今井一輝(買取部門):焼酎は日本酒やワインほど劣化に神経質ではありませんが、それでも保管環境で評価は変わります。査定で重視するのは、ラベルの状態、化粧箱や抽選はがきなどの付属品、そして直射日光や高温を避けて保管されていたかどうかです。森伊蔵や村尾、魔王といったプレミアム芋焼酎は、未開栓で箱付きの個体ほど評価が安定します。一方、甲類焼酎のような日常酒は買取の対象になりにくいため、飲んで楽しんでいただくのがいちばんです。飲む予定のない本格焼酎があれば、まとめてご相談いただくと査定もスムーズです。

査定は写真送付による事前見積、宅配買取、出張買取の方法を用意している。複数本まとめての依頼は一本ずつより評価が安定しやすく、コレクション整理の場面でも扱いやすい。査定・買取の窓口は 焼酎の買取 を利用できる。販売側の在庫は リンクサス酒販トップ から確認できる。酒類の分類や表示については 国税庁の焼酎に関する情報 も参考になる。

よくある質問

甲類焼酎とは何ですか?

甲類焼酎とは、連続式蒸留という方法で造られた、無色透明でクセのない焼酎です。酒税法では「連続式蒸留しょうちゅう」と定義され、アルコール分は36度未満と定められています。何度も蒸留を繰り返すため純度が高く、原料の香りや雑味がほとんど残りません。チューハイやサワー、果実酒のベースとして使われ、価格も手頃で大容量の商品が多いのが特徴です。

甲類と乙類の違いは何ですか?

最大の違いは蒸留方法です。甲類は連続式蒸留でクリアな味わい、乙類は単式蒸留で原料の香りや風味が豊かに残ります。芋焼酎や麦焼酎などの本格焼酎はすべて乙類です。酒税法上の度数は甲類が36度未満、乙類が45度以下です。味の優劣ではなく用途の違いで、割って楽しむなら甲類、原料の個性を味わうなら乙類が向いています。

甲類焼酎の度数は何度ですか?

20度と25度が主流です。チューハイやサワーのベースには20〜25度、梅酒などの果実酒を仕込む用途には35度のホワイトリカーが使われます。酒税法上の上限は36度未満なので、甲類で最も度数が高いのは果実酒用の35度になります。割って飲むことが前提のため、用途に合わせて度数を選ぶのが基本です。

甲類焼酎は糖質ゼロですか?

はい、甲類焼酎は蒸留酒なので糖質はゼロです。これは乙類焼酎も同じで、ビールや日本酒などの醸造酒と異なる点です。カロリーはアルコール由来で、25度の場合はおおむね100mlあたり140kcal前後が目安です。ただし加糖のジュースやシロップで割ると糖質が加わるため、無糖の炭酸水やお茶で割ると糖質ゼロの利点を生かせます。

甲類焼酎のおすすめの飲み方は?

炭酸水で割ってレモンを搾るレモンサワーが定番で、焼酎1に対して炭酸3〜4が目安です。緑茶割りや烏龍茶割りは食事に合わせやすく、下町で愛されるホッピー割りも人気です。35度のホワイトリカーは梅酒や果実酒のベースに向きます。クセがないぶん割り材の風味を生かせるので、好みに合わせて自由に楽しめます。

甲乙混和焼酎とは何ですか?

甲類焼酎と乙類焼酎をブレンドした焼酎です。甲類のクリアな飲みやすさと、乙類の原料由来の風味を併せ持ちます。ラベルは配合の多い順に表記され、「甲類乙類混和」なら甲類が多め、「乙類甲類混和」なら乙類が多めと読み取れます。本格焼酎の香りは欲しいけれど価格は抑えたい、というときに向く第三の選択肢です。

最終更新:(リンクサス酒販 鑑定士チーム監修)

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