甲類焼酎とは 条文と数字で読む定義と選び方

甲類焼酎とは 条文と数字で読む定義と選び方

お店の棚で「焼酎甲類」と書かれたパックを手に取ると、隣には「本格焼酎」と書かれた瓶が並んでいます。同じ焼酎なのに呼び方が違い、値段も倍近く違うことがあります。この違いがどこから来ているのかは、実は法令の条文を開くとかなりはっきり書いてあります。

ここでは酒税法と酒類業組合法施行規則、国税庁の統計、そして文部科学省の食品成分表を実際に引きながら、甲類焼酎という区分の輪郭をたどっていきます。味の感想ではなく、条文と数字で確かめられるところだけを並べました。

甲類焼酎とは何かを条文で確かめる

甲類焼酎とは何かを条文で確かめる
無色透明な焼酎のボトルとグラス

甲類焼酎の正式な品目名は連続式蒸留焼酎です。酒税法第3条第9号は次のように定めています。

アルコール含有物を連続式蒸留機(連続して供給されるアルコール含有物を蒸留しつつ、フーゼル油、アルデヒドその他の不純物を取り除くことができる蒸留機をいう。…)により蒸留した酒類(…次に掲げるものを除く。)で、アルコール分が三十六度未満のものをいう。

読みどころは3つあります。連続式蒸留機を使うこと、アルコール分が36度未満であること、そして「次に掲げるものを除く」という4つの除外です。この除外があるおかげで、同じ連続式蒸留機を使っていても別の品目になる酒類が出てきます。

酒税法第3条第9号の除外4項目
条文の内容 外れる先の例
発芽させた穀類又は果実(…)を原料の全部又は一部としたもの ウイスキーの原料になる麦芽やブランデーの果実が該当します
しらかばの炭その他政令で定めるものでこしたもの ウオッカが該当します
含糖質物(政令で定める砂糖を除く。)を原料の全部又は一部としたもので、そのアルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のもの ラムのように糖蜜を原料にしたものが該当します
アルコール含有物を蒸留する際、発生するアルコールに他の物品の成分を浸出させたもの ジンが該当します

度数そのものの読み方は焼酎のアルコール度数の記事でも扱っています。

つまり甲類焼酎は、蒸留の方式と度数の上限を決めたうえで、ウイスキーやブランデーやウオッカやジンに当たるものを外側に押し出して残った部分です。積極的に「こういうものだ」と書くのではなく、消去法で輪郭が決まっている品目だといえます。

「甲類」という言葉は本則に出てこない

ここで少し意外なことが起こります。酒税法の全文を検索すると、「甲類」は本則に一度も現れません。酒税法施行令にも酒税法施行規則にも、酒類業組合法にも租税特別措置法にも出てきません。本則に現れるのは酒類業組合法施行規則のただ1か所だけで、それも次の章で見るラベルの呼称としての登場です。

「甲類」「乙類」の出現回数(2026年8月5日にe-Gov法令検索の全文で確認)
法令 甲類(本則) 甲類(附則) 乙類(本則) 乙類(附則)
酒税法 0回 15回 0回 19回
酒税法施行令 0回 4回 0回 6回
酒税法施行規則 0回 4回 0回 0回
酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律 0回 0回 0回 0回
酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律施行規則 1回 0回 1回 0回
租税特別措置法 0回 2回 0回 2回

附則にだけ残っているのは、旧法から現行法へ移るときの経過措置の中です。品目の対応表には「しょうちゅう甲類 連続式蒸留しょうちゅう/しょうちゅう乙類 単式蒸留しょうちゅう」と並んでおり、甲類と乙類がそれぞれ今のどの品目に当たるのかが、附則の表という形で保存されています。

甲類と乙類の違いを条文で読み分ける

甲類と乙類の違いを条文で読み分ける
原料の違いを思わせる焼酎の並び

単式蒸留焼酎、つまり乙類の定義は第3条第10号にあります。

次に掲げる酒類(これらに水を加えたものを含み、前号イからニまでに掲げるものに該当するものを除く。)でアルコール分が四十五度以下のものをいう。

連続式蒸留機以外の蒸留機を使い、45度以下であること。そして第9号のイからニに当たるものは同じように除かれます。両者を並べると、主な分かれ目は蒸留機と度数の上限だということが見えてきます。ただし完全な対称ではなく、砂糖などを加えたもの(エキス分2度未満)を明文で取り込んでいるのは第9号のほうです。

蒸留機と度数で分かれる3つの品目
品目 蒸留機 アルコール分 根拠条文 除外
連続式蒸留焼酎(焼酎甲類) 連続式蒸留機 36度未満 第3条第9号 イからニの4つに当たるものを除く
単式蒸留焼酎(焼酎乙類) 連続式蒸留機以外の蒸留機 45度以下 第3条第10号 第9号イからニに当たるものを除く
原料用アルコール どちらでもよい 45度超 第3条第17号 水以外を加えたものを除く

甲類と乙類をより細かく見比べたい場合は焼酎の甲類と乙類の比較もあわせてご覧ください。

注意したいのは、36度以上45度以下の連続式蒸留品には居場所がないことです。連続式蒸留焼酎は36度未満、原料用アルコールは45度超なので、この帯に落ちたものはどちらにもなりません。受け皿になるのは、エキス分が2度未満ならスピリッツ(第3条第20号)、2度以上ならリキュールか雑酒です。度数の上限は味の話ではなく、品目の境界線として機能しています。

甲乙混和は条文に書かれた例外

スーパーで見かける「甲類乙類混和焼酎」も、根拠は条文の中にあります。酒税法第43条第1項は、酒類に水以外のものを混ぜたら新しく酒類を製造したものとみなすと定めたうえで、第3号で「連続式蒸留焼酎と単式蒸留焼酎との混和をしたとき。」を例外に挙げています。

混ぜてよいと書いてあるのではなく、混ぜても新たな製造にならないと書いてある、という言い回しです。一方で同じ第43条の第6項は「連続式蒸留機によつて蒸留された原料用アルコールと連続式蒸留焼酎との混和をしてアルコール分が三十六度未満の酒類としたときは、新たに連続式蒸留焼酎を製造したものとみなす。」と定めています。こちらは例外ではなく、新たに製造したものとみなしたうえで品目のほうを決める規定です。足しても品目は連続式蒸留焼酎になるという結論だけを見ると同じに見えますが、条文の建て付けは第1項第3号と逆になっています。

ホワイトリカーと焼酎甲類という呼び方の根拠

ホワイトリカーと焼酎甲類という呼び方の根拠
果実酒を仕込む場面の一例

ラベルの品目欄に書ける言葉は、酒類業組合法施行規則第11条の5の「品目の例外表示」という表で決まっています。焼酎に関係する行を抜き出すと次のようになります。

品目の例外表示のうち焼酎に関係する行(酒類業組合法施行規則第11条の5)
品目 対象 認められる呼称
連続式蒸留焼酎 当該品目に属する酒類の全てのもの ホワイトリカー又は焼酎甲類
単式蒸留焼酎 当該品目に属する酒類の全てのもの ホワイトリカー又は焼酎乙類
単式蒸留焼酎 酒税法第3条第10号イからホまでに掲げるもの 本格焼酎
単式蒸留焼酎 米こうじ(黒こうじ菌を用いたものに限る。)及び水を原料として発酵させたアルコール含有物を単式蒸留機により蒸留したもの(水以外の物品を加えたものを除く。) 泡盛

この表を素直に読むと、よく言われる説明とずれるところが1つ出てきます。ホワイトリカーは甲類だけの呼び方ではありません。単式蒸留焼酎、つまり乙類にも同じ呼称が認められています。

では店頭でどう見分けるのか。答えは同じ規則の第11条の3第4項にあります。

酒類の品目の表示を第十一条の五に定めるホワイトリカーの呼称によることとしている連続式蒸留焼酎又は単式蒸留焼酎に係る表示の方法は、前項に規定する方法による当該呼称の表示にあわせて、連続式蒸留焼酎にあつては①の記号、単式蒸留焼酎にあつては②の記号が明瞭に判別できる方法により行う。

果実酒用のパックに「ホワイトリカー①」と印刷されているのを見たことがある方も多いと思います。あの①は装飾でも品番でもなく、連続式蒸留焼酎であることを示す規則上の記号です。②なら単式蒸留焼酎です。

泡盛の位置づけは泡盛と焼酎の違いで詳しく整理しています。

主な甲類焼酎の銘柄を度数と容量で見る

主な甲類焼酎の銘柄を度数と容量で見る
容量違いのボトルが並ぶ様子

実際に売られている甲類焼酎はどのくらいの度数なのでしょうか。宝酒造の宝焼酎ブランドの商品ラインアップ6ページを2026年8月5日に確認し、記載されているアルコール度数を数えました。

宝焼酎ブランドのラインアップに記載された度数の内訳(合計60件)
アルコール度数 記載件数
20度 29件
25度 30件
35度 1件

20度と25度に集中し、35度が1件という並びになりました。13度未満の焼酎はこのブランドには1件もありません。あとで見る低アルコール帯の酒税の話が、実は焼酎そのものにはほとんど関係しないのは、このためです。

同じラインアップの中には極上宝ハイボール(7度)という缶製品も並んでいますが、これは焼酎そのものではなく甲類焼酎を使った別の製品です。度数だけを見て一続きに数えると読み違えるところなので、上の表からは外しています。

関連商品ラインナップ
当店で扱う焼酎の一例

当店で取り扱っている焼酎の一部を並べています。掲載しているのは在庫の一部です。焼酎の一覧もあわせてご覧ください。

RECOMMENDED

「甲類焼酎とは 条文と数字で読む定義と選び方」に関連するおすすめ商品

ここでは焼酎の在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。

甲類焼酎の比較表

甲類焼酎の比較表
度数表示を確かめる場面
主な甲類焼酎を度数と容量で見る30本
この表は連続式蒸留焼酎(焼酎甲類)とその周辺の銘柄を、度数と容量の規格で横並びにしたものです。酒税法第3条第9号はアルコール分36度未満と定めており、並んでいる銘柄はすべてその内側に収まっています。チューハイやサワーのベースに使う20度から25度の定番、果実酒を仕込む35度、そして甲類と乙類を混ぜた甲乙混和までを含みます。銘柄ごとの味の差は小さいため、飲み方と容量から選ぶのが実際的です。
価格は 2026/08/12 更新
画像 銘柄・スコア 定価
市場相場
特徴 リンクサス酒販
本命
Amazon 楽天 買取
宝焼酎「純」 25度1定番・甲類 宝焼酎「純」 25度
★★★★★5/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場700〜1,800円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

クリアな甲類の代表格。サワーやチューハイのベースの定番。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
宝焼酎 25度2定番・大容量 宝焼酎 25度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜2,800円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

家庭の定番甲類。大容量パックでコスパに優れる。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
宝焼酎 レジェンド 25度3上質・甲類 宝焼酎 レジェンド 25度
★★★★★5/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,500〜2,400円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

樽貯蔵酒を多めにブレンドした、上質な甲類。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
純(アサヒ) 25度4クリア・甲類 純(アサヒ) 25度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,100〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

クリアテイスト設計の甲類。雑味なく割りやすい。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
大五郎 25度5大容量・コスパ 大五郎 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,500〜2,600円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

大容量ペットの代名詞。コスパ重視の家庭の定番。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
6クリア・甲類 樹氷 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,000〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

サントリーの定番甲類。軽やかでクリアな味わい。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
鏡月 25度7まろやか・韓国 鏡月 25度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

韓国生まれのまろやかな甲類。やわらかな飲み口。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
鏡月グリーン 20度8低アル・韓国 鏡月グリーン 20度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,000〜1,800円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

20度で軽やか。やさしい飲み口の低アル甲類。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
キンミヤ焼酎 25度9下町・名酒 キンミヤ焼酎 25度
★★★★★5/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,300〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

下町の名酒。ホッピー割りの定番として愛される。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
キンミヤ焼酎 20度10低アル・名酒 キンミヤ焼酎 20度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

キンミヤの20度。やわらかさはそのまま軽やかに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
JINRO 25度11クリア・韓国 JINRO 25度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜2,100円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

世界的に売れる韓国の甲類。なめらかでクリア。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
JINRO 20度12低アル・韓国 JINRO 20度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,100〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

JINROの20度。軽快でデイリーに楽しめる。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
13低アル・韓国 チャミスル 17度前後
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場500〜1,200円前後(360ml・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

韓国で大人気。低めの度数でそのまま飲める韓国焼酎。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
サッポロソフト 20度14まろやか・甲類 サッポロソフト 20度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,000〜1,800円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

北海道で愛される甲類。やわらかな口当たり。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
ビッグマン 25度15大容量・コスパ ビッグマン 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,300〜2,400円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

コスパに優れた大容量甲類。日常使いの定番。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
16クリア・甲類 ピュアラック 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,100〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

名前のとおりピュアでクリア。軽快な甲類。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
富士白 25度17果実酒・甲類 富士白 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,100〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

梅酒の蔵が造る甲類。果実酒のベースにも好適。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
トライアングル 甲類 25度18大容量・コスパ トライアングル 甲類 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,300〜2,400円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

コスパ重視のサントリー甲類。大容量で日常使いに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
宝 ホワイトリカー(果実酒用) 35度19果実酒・35度 宝 ホワイトリカー(果実酒用) 35度
★★★★★5/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,400〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

梅酒づくりの定番。高度数で果実のエキスを引き出す。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
サントリー ホワイトリカー(果実酒用) 35度20果実酒・35度 サントリー ホワイトリカー(果実酒用) 35度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,400〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

果実酒づくり向けの高度数甲類。クリアで扱いやすい。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
合同酒精 ホワイトリカー 35度21果実酒・35度 合同酒精 ホワイトリカー 35度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,300〜2,000円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

コスパのよい果実酒用ホワイトリカー。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
22果実酒・35度 キング醸造 ホワイトリカー 35度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

手頃な果実酒用ホワイトリカー。梅仕事の定番。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
かのか〈麦〉 25度23甲乙混和・麦 かのか〈麦〉 25度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

麦の風味とクリアさを両立した甲乙混和。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
24甲乙混和・芋 かのか〈芋〉 25度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

芋の甘い香りとクリアさを両立した甲乙混和。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
25甲乙混和・コスパ 一番札 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,200〜2,200円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

甲類主体の手頃な甲乙混和。日常使いに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
宝焼酎「純」 20度26低アル・甲類 宝焼酎「純」 20度
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,000〜1,700円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

宝焼酎「純」の20度。軽やかでサワー向き。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
27低アル・甲類 樹氷 20度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場900〜1,700円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

樹氷の20度。さらに軽やかでデイリーに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
大五郎 20度28低アル・大容量 大五郎 20度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,400〜2,400円前後(4L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

大五郎の20度。大容量でコスパよく軽やかに。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
亀甲宮 キンミヤ 35度(果実酒用)29果実酒・35度 亀甲宮 キンミヤ 35度(果実酒用)
★★★★☆4/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,600〜2,600円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

キンミヤの35度。まろやかさを生かした果実酒用。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取
30サワー・甲類 サッポロソフト 25度
★★★☆☆3/ 焼酎唎酒師スコア
市場相場1,100〜1,900円前後(1.8L・実勢・2026年6月時点)
💎 プロのおすすめ

サッポロソフトの25度。しっかり飲みごたえのある甲類。

LINXASで探すコレクション 価格を見るAmazon 楽天で探す 商品名検索 査定 買取

この表の定価の欄には金額を入れていません。甲類焼酎はオープン価格の銘柄が大半で、メーカーが希望小売価格を公表していないためです。そのため価格順の並べ替えと価格帯の絞り込みは働きません。この表には韓国の希釈式焼酎も含みます。日本国内で流通するものの品目表示は輸入元や製品ごとに異なることがあるため、購入時はラベルの品目欄をご確認ください。各行の市場相場は2026年6月時点に取得した値で、記事本文は2026年8月時点の一次資料に基づいています。度数と容量は商品改定で変わることがあります。リンクサス酒販は本格焼酎を中心に取り扱っており、甲類の大衆銘柄は在庫の対象外です。

この表に並ぶ銘柄のアルコール分は約16度から35度の範囲で、第3条第9号が定める36度未満という上限の内側に全部入っています。上限まで1度しか余裕のない35度が果実酒用として売られているのは、条文の枠を目いっぱい使った設計だということです。

一方で下限のほうは第3条第9号にありません。酒税法が下限として定めているのは第2条第1項の「この法律において「酒類」とは、アルコール分一度以上の飲料…をいう。」だけで、焼酎という品目そのものに下限の度数はないからです。表の中で最も低い約16度の行が並んでいても、条文上は何の問題もありません。

甲類焼酎の酒税は度数で決まる

甲類焼酎の酒税は度数で決まる
課税の対象になる焼酎のボトル

酒税法第23条第1項第3号は、蒸留酒類の税率を次のように定めています。

二十万円(アルコール分が二十一度以上のものにあつては、二十万円にアルコール分が二十度を超える一度ごとに一万円を加えた金額)

ここに甲類と乙類の区別はありません。同じ度数なら連続式蒸留焼酎も単式蒸留焼酎も税額は同額です。甲類が安いのは税が軽いからではなく、造り方と原料の差だということが条文から分かります。

実際に売られている度数の酒税額(酒税法第23条第1項第3号から計算)
アルコール分 1kLあたり 100mLあたり 720mL 900mL 1.8L
20度 200,000円 20円 144円 180円 360円
25度 250,000円 25円 180円 225円 450円
35度 350,000円 35円 252円 315円 630円

この表を縦に見ると、おもしろい規則性が出てきます。100mLあたりの酒税額の数字が、そのまま度数の数字と一致します。20度なら20円、25度なら25円、35度なら35円です。21度以上は1度ごとに1万円ずつ増えるという条文の作りから出てくる、計算上の帰結です。

21度未満が一律20万円なので、この一致は20度以上でだけ成り立ちます。13度から19度までは20万円で頭打ちになり、100mLあたりはどれも20円です。甲類焼酎の上限は36度未満なので、実際に成り立つ範囲は20度から35度までということになります。

同じ度数でもスピリッツなら1.85倍

比較のために、同じ蒸留酒類のスピリッツを並べてみます。第23条第3項はこう定めています。

蒸留酒類のうちウイスキー、ブランデー及びスピリッツであつてアルコール分が三十七度未満のものに係る酒税の税率は、第一項の規定にかかわらず、一キロリットルにつき三十七万円とする。

名指しされているのはウイスキー、ブランデー、スピリッツの3品目だけで、焼酎は入っていません。ここが大きな分かれ目になります。

同じ度数で焼酎とスピリッツを比べた1kLあたりの酒税額
アルコール分 焼酎 スピリッツ 倍率
20度 200,000円 370,000円 1.85倍
25度 250,000円 370,000円 1.48倍
35度 350,000円 370,000円 1.06倍

20度では1.85倍の差がつきます。焼酎の度数が上がるほど差は縮まり、35度では1.06倍まで近づきます。ここで注意したいのは、焼酎とスピリッツを分けているのはエキス分ではないということです。連続式蒸留焼酎もスピリッツもエキス分は2度未満で、両者を分けているのは第3条第9号のイからニの4項目と、蒸留機と度数のほうです。エキス分2度はスピリッツとリキュールの境界にあたります。

2026年10月1日の改定で動くのは10度未満だけ

13度未満の蒸留酒類には租税特別措置法第87条の2という特例があります。ただし原料用アルコールと、発泡性を有するものは対象から外れます。本則はこう書かれています。

酒税法第三条第五号に規定する蒸留酒類(同号ホに掲げる酒類及び発泡性を有するものを除く。)及び同条第二十一号に規定するリキュール(発泡性を有するものを除く。)でアルコール分…が十三度未満のもの(リキュールについては、アルコール分が十二度未満のものに限る。)に係る酒税の税率は、同法第二十三条の規定にかかわらず…一アルコール分が十一度未満のもの十万円 二アルコール分が十一度以上十三度未満のもの十万円にアルコール分が十度を超える一度ごとに一万円を加えた金額

ところがこの本則は今日の姿ではありません。平成29年改正法の附則第91条第2項が読み替えを命じています。

令和二年十月一日から令和八年九月三十日までの間に…同条第一号中「十一度」とあるのは「九度」と、「十万円」とあるのは「八万円」と、同条第二号中「十一度」とあるのは「九度」と、「十万円」とあるのは「八万円」と、「十度」とあるのは「八度」とする。

令和8年9月30日、つまり2026年10月1日の前日までは「九度」「八万円」「八度」で読む、ということです。この日を境に本則へ戻ります。前後を並べると次のようになります。

13度未満の蒸留酒類の酒税額が2026年10月1日でどう動くか(1kLあたり)
アルコール分 2026年9月30日までの税額 2026年10月1日以降の税額
5度 80,000円 100,000円 +20,000円
8度 80,000円 100,000円 +20,000円
9度 90,000円 100,000円 +10,000円
10度 100,000円 100,000円 変わりません
11度 110,000円 110,000円 変わりません
12度 120,000円 120,000円 変わりません
13度 200,000円 200,000円 変わりません

10度以上は改定の前後で1円も変わりません。上がるのは10度未満だけで、9度で1万円、8度以下で2万円の差です。100mLに直すと9度で1円、8度以下で2円にあたります。そして前の章で見たとおり、宝焼酎ブランドのラインアップに13度未満は1件もありませんでした。焼酎そのものへの影響はごく限られる、というのが条文と商品ラインアップを重ねた答えです。

度数とカロリーと糖質を成分表で確認する

度数とカロリーと糖質を成分表で確認する
お酒のカロリー比較のイメージ

カロリーは日本食品標準成分表(八訂)増補2023年で確認できます。焼酎は3品目が収載されています。

食品成分表の焼酎3品目(可食部100g当たり)
食品番号 食品名 エネルギー(kcal) エネルギー(kJ) 水分 アルコール たんぱく質 脂質 炭水化物
16014 連続式蒸留しょうちゅう 203kcal 841kJ 71.0g 29.0g 0g 0g 0g
16015 単式蒸留しょうちゅう 144kcal 595kJ 79.5g 20.5g 0g 0g 0g
16060 泡盛 206kcal 852kJ 70.6g 29.3g Trg Trg 0g

連続式蒸留しょうちゅうが203kcal、単式蒸留しょうちゅうが144kcalです。数字だけ見ると甲類のほうが高く見えますが、これは度数の想定が違うためで、造り方によってカロリーが変わるわけではありません。

そのことは表の中だけで確かめられます。成分表が使っている換算係数はアルコール1gあたり7kcal、キロジュールなら29kJです。個別の食品ページには載っておらず、成分表の解説「表2 適用したエネルギー換算係数」に記載されています。掛け算してみます。

アルコール量からエネルギーを再現する
食品名 成分表の値 アルコール量からの計算 結果
連続式蒸留しょうちゅう 203kcal 29.0g×7=203.0kcal 一致します
単式蒸留しょうちゅう 144kcal 20.5g×7=143.5kcal 四捨五入で一致します
泡盛 206kcal 29.3g×7=205.1kcal 表示値からは再現できません

連続式蒸留しょうちゅうは端数なしでぴたりと一致し、単式蒸留しょうちゅうも四捨五入で一致します。甲類と乙類のカロリー差は、アルコール量の差そのものです。たんぱく質も脂質も炭水化物も両方とも0gなので、ほかに差の出どころがありません。

泡盛だけは表示されている値から再現できません。計算値205.1kcalに対して成分表は206kcal、キロジュールのほうも計算値849.7kJに対して852kJと、どちらも同じ向きにずれています。アルコール量が29.3gではなく29.4g程度で計算されているように見えますが、公表されている数値の範囲では確かめられません。

統計で見る甲類焼酎の現在地

統計で見る甲類焼酎の現在地
流通する焼酎の一場面

国税庁「酒のしおり」の酒類課税数量の推移から、連続式蒸留焼酎と単式蒸留焼酎を抜き出しました。

課税数量の推移(国税庁 酒のしおり 令和7年版)
年度 連続式蒸留焼酎 単式蒸留焼酎 全酒類合計 どちらが多いか
昭和45年度 161千kL 53千kL 5,068千kL 連続式が上
平成16年度 519千kL 534千kL 9,554千kL 単式が上
平成30年度 371千kL 436千kL 8,684千kL 単式が上
令和5年度 301千kL 360千kL 8,065千kL 単式が上

ここに1つの転換点があります。平成15年度までは連続式蒸留焼酎のほうが多く(511千kL対471千kL)、平成16年度に単式蒸留焼酎が534千kLで連続式の519千kLを上回りました。「甲類のほうが多い」は平成15年度までの話です。以後は一度も逆転していません。

連続式蒸留焼酎の課税数量が最も多かったのは平成16年度の519千kLで、令和5年度は301千kLです。販売数量のほうも見ておきます。

販売(消費)数量 令和5年度(国税庁 酒のしおり 令和7年版 付表・沖縄県分を含まない)
品目 数量 20歳以上1人当たり(ℓ) 対平成25年度比 対平成30年度比 対前年度比
連続式蒸留焼酎 306,688kL 3.0ℓ 72.2% 86.4% 97.3%
単式蒸留焼酎 359,559kL 3.5ℓ 73.9% 84.7% 93.2%
清酒 391,230kL 3.8ℓ 67.3% 80.1% 97.1%
ウイスキー 202,576kL 2.0ℓ 187.8% 115.9% 109.4%

連続式蒸留焼酎は10年間で72.2%、単式蒸留焼酎は73.9%と、減り方はほぼ同じです。清酒の67.3%よりは緩やかで、増えているウイスキーとは正反対の動きになっています。

甲類焼酎の飲み方と割り方

甲類焼酎の飲み方と割り方
レモンサワーとレモンシロップ

甲類焼酎は香りの要素が少ないぶん、割り材の味がそのまま出ます。チューハイやサワーのベースに使われてきたのはこのためです。

割ったときに品目がどうなるかは、酒税法第43条第2項に書かれています。

前項の場合において、酒類に炭酸ガス(炭酸水を含む。…)の混和をした酒類の品目は、この法律で別に定める場合を除き、当該混和前の酒類の品目とする。ただし、酒類に炭酸ガスを混和した酒類が発泡酒に該当する場合は、この限りでない。

割り方の実例はレモンサワーの作り方ホッピーの割り方でも紹介しています。

炭酸水で割っても品目は焼酎のままです。市販の缶チューハイの品目欄がリキュールやスピリッツになっているのは、炭酸のせいではなく糖類や果汁を加えているからで、そちらはエキス分が2度以上あるかどうかで分かれます。第43条第8項には「第一項、第二項本文及び第五項の規定にかかわらず、リキュールと水又は炭酸水との混和をしてエキス分二度未満の酒類としたときは、新たにスピリッツを製造したものとみなす。」という規定もあり、エキス分が薄まるとスピリッツに変わることまで書かれています。

果実酒を仕込むときの条件

梅酒などを家庭で仕込むときによく「35度でないといけない」と言われますが、法令が求めている数字は違います。酒税法施行令第50条第14項第1号が定めているのは20度以上です。35度が定着しているのは、果実から出る水分で薄まっても品質を保ちやすいという実務上の理由によるもので、条文上の下限ではありません。

あわせて、酒税法第43条第12項は同条第11項の適用を受けた酒類を販売してはならないと定めています。自分で飲むために仕込んだものを売ることはできません。

飲まない焼酎やお酒の査定と買取

飲まない焼酎やお酒の査定と買取
お酒を前にした乾杯の場面

リンクサス酒販では焼酎をはじめとしたお酒の査定と買取を承っています。贈答でいただいたまま置いてある瓶や、飲みきれずに残っている本格焼酎など、まずは状態をお知らせください。品揃えのご相談も同じ窓口で受け付けています。

甲類焼酎のような大容量の日常向け商品は買取の対象になりにくい一方、長期貯蔵の本格焼酎や限定流通の銘柄は評価が付きやすい傾向があります。判断に迷うものも含めてご相談いただければ、鑑定士が1本ずつ確認します。

お酒の買取について詳しく見る

よくある質問

よくある質問
ロックグラスの一例
甲類焼酎とは何ですか。

酒税法第3条第9号の連続式蒸留焼酎のことです。アルコール含有物を連続式蒸留機で蒸留した酒類で、アルコール分は36度未満と定められています。ただし「甲類」という言葉自体は現行の酒税法の本則には出てきません。ラベルに書ける呼び方として認められているもので、根拠は酒類業組合法施行規則第11条の5です。

甲類と乙類では酒税が違いますか。

同じ度数なら1円も違いません。どちらも酒税法上は蒸留酒類で、第23条第1項第3号の同じ税率が適用されます。25度なら1kLあたり250,000円で、甲類でも乙類でも同額です。値段の差は税ではなく造り方と原料から生まれています。

ホワイトリカーは甲類焼酎のことですか。

甲類だけの呼び方ではありません。酒類業組合法施行規則第11条の5は、連続式蒸留焼酎にも単式蒸留焼酎にも「ホワイトリカー」の呼称を認めています。区別するために同規則第11条の3第4項が記号を定めており、連続式蒸留焼酎は①、単式蒸留焼酎は②を併記します。店頭で見かける「ホワイトリカー①」の①はこの記号です。

果実酒を仕込むのに35度でなければいけませんか。

法令が求めているのは20度以上です。酒税法施行令第50条第14項第1号が、混和前の酒類はアルコール分が20度以上のものと定めています。35度が広く使われているのは、果実から出る水分で薄まっても腐敗しにくいという実務上の理由によるもので、条文上の要件ではありません。

甲類焼酎のカロリーはどれくらいですか。

日本食品標準成分表(八訂)増補2023年の連続式蒸留しょうちゅう(食品番号16014)は、可食部100g当たり203kcalです。単式蒸留しょうちゅう(16015)は144kcalで、差はアルコール分の量の差そのものです。いずれも100mL当たりではなく100g当たりの数値なので、そのままミリリットルに読み替えることはできません。

甲類焼酎に糖質は入っていますか。

成分表の連続式蒸留しょうちゅう(16014)は炭水化物0g、たんぱく質0g、脂質0gと記載されています。単式蒸留しょうちゅうも同じ値です。ただし割り材に糖類が入ればそちらは加算されるので、チューハイやサワーにしたときは割り材のほうを確認してください。

甲乙混和焼酎はどういう扱いですか。

酒税法第43条第1項第3号が「連続式蒸留焼酎と単式蒸留焼酎との混和をしたとき。」を、みなし製造の例外として挙げています。つまり甲類と乙類を混ぜても新たに酒類を製造したことにはなりません。ラベルの書き方は国税庁の法令解釈通達(第86条の5関係)が「連続式蒸留焼酎と単式蒸留焼酎の混和酒は、「連続式・単式蒸留焼酎混和」、「焼酎甲類・乙類混和」又は「ホワイトリカー①②混和」と表示する。この場合、混和酒に対する混和した一方の品目の割合が、アルコール分量の5%未満となるものについては、混和量の多い方の品目だけの表示としても差し支えない。」と定めており、表示の語順は配合の多い少ないでは動きません。読み取れるのは、一方が5%未満なら片方だけの表示になりうるということです。同じ通達は「単式蒸留焼酎と連続式蒸留焼酎の混和酒には「本格焼酎」の呼称を使用できない」とも定めています。

甲類焼酎を炭酸水で割ると品目は変わりますか。

変わりません。酒税法第43条第2項が「前項の場合において、酒類に炭酸ガス(炭酸水を含む。…)の混和をした酒類の品目は、この法律で別に定める場合を除き、当該混和前の酒類の品目とする。ただし、酒類に炭酸ガスを混和した酒類が発泡酒に該当する場合は、この限りでない。」と定めています。発泡酒に当たる場合だけが例外です。市販の缶チューハイの品目がリキュールやスピリッツになっているのは、炭酸を入れたからではなく糖類や果汁を加えているためです。

2026年10月1日に甲類焼酎の酒税は上がりますか。

20度や25度で売られている甲類焼酎は変わりません。租税特別措置法第87条の2の読み替えが令和8年9月30日で終わりますが、影響が出るのは13度未満の帯だけです。しかも10度以上13度未満は改定の前後で同額なので、動くのは10度未満に限られます。

「焼酎甲類」の表示はいつからある呼び方ですか。

現行の酒税法では品目名が連続式蒸留焼酎に置き換わっており、旧法の品目名との対応は附則の表に「しょうちゅう甲類 連続式蒸留しょうちゅう/しょうちゅう乙類 単式蒸留しょうちゅう」という形で残っています。ラベル用の呼称としては施行規則が引き続き認めているため、条文上は姿を消しても店頭では今も使われている、という状態です。

記載内容は2026年8月時点の一次資料に基づいています。税率と法令の適用は改正で変わることがあるため、最新の条文をあわせてご確認ください。

前後の記事