ラインナップとしては白州12年の旧ボトルやピュアモルト表記のボトル、さらには定番ラインナップから去ってしまった白州10年などがあります。この記事では細かく特徴を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
白州には旧ラベル・旧ボトルがある!古い白州の価値とは
白州はそもそもどのようなウイスキーなのか
白州はサントリーウイスキーの銘柄の一種です。同社の山崎と比較されることが多いシングルモルトで、サントリーの中でも最高峰の位置付けです。いわゆるジャパニーズウイスキーの基準を満たした商品であり、現在のジャパニーズウイスキーブームを牽引している存在の1つでもあります。
ウイスキー白州は、山崎とは作られる蒸留所から異なっています。白州が製造されるのは、サントリーの第二蒸留所である「白州蒸留所」です。白州蒸留所は山梨県の甲斐駒ヶ岳山麓にあり、森や自然に囲まれた環境にあるのがポイントです。
豊かな自然に囲まれた白州の蒸留所では、南アルプスの天然水を使ってウイスキー作りが行われます。ピーテッドモルト原酒が使われるのが特徴でもあり、白州のウイスキーには爽やかなピート香があります。同社の山崎がコクのある甘いウイスキーであるのに対し、白州は軽やかでスモーキーな印象の、香り豊かなウイスキーと言えます。サントリーからは“森薫るウイスキー”の愛称で販売されており、ストレートのほかハイボールにしても美味しいと広い世代に愛されている味わいです。
白州には旧ラベルが存在する
白州には旧ラベルが存在する 白州から現在リリースされている定番ボトルには「白州NV」「白州12年」「白州18年」「白州25年」があります。定番ボトルですら入手が難しいことから、白州がいかに人気なウイスキーであるかがわかります。そんな白州ですが、実は今はリリースされていない貴重なボトルも多く存在します。期間限定・数量限定の商品のほか、以前発売されていた旧ラベル・旧ボトルという商品も注目を集めています。
白州は初めてリリースされたのが1994年であり、まもなく30周年を迎えるという時期にあります。これまでの歴史の中では、新たに開発された商品もあれば、販売が中止になってしまったボトルも存在します。また同じ名称のボトルであっても、ボトルやラベルのデザインが変更になったこともあり、いわゆる今は発売されていないレアボトルがいくつも存在しています。
そんな白州のレアボトルは、希少性の高さから高額取引の対象となっています。中古品が1本数万円という値段で売られたり、買取市場で高値がついたりします。
白州の旧ラベルが人気を集めている理由
1.レアな見た目でコレクター需要が高い
今日買った白州が旧ラベルだったので新旧の比較。裏の説明文も少し変わってます。 pic.twitter.com/vNu29Qv1fS
— You (@youmetal666) April 22, 2020
白州の旧ラベル・旧ボトルは、現行品にはないデザインなのでコレクターからの需要が高いです。メルカリやヤフオクなどのサイトにも出回っていて、毎日のように旧ボトルの取引がなされている状態です。
近年は白州だけでなくウイスキーのレアボトルの価値が全体的に上がってきています。ウイスキーの価値上昇に目をつけた投資家や転売者もいるほどで、飲む目的以外の方からも白州の旧ボトルは購入されています。
2.原酒が異なるため味にも違いがある
白州の旧ラベル品は、発売時期が古いものになります。したがって、現行品とは原酒の内容や構成などが変わってくる場合があります。樽熟成を経て作られるウイスキーは、同じ製法でも少しずつ味や香りが変わってきます。時代が違うことで、味わいも変わってくるのがウイスキーの大きな魅力でもあります。
ウイスキーファン、そして白州ファンの中には「新旧ラベルの白州を比べて飲んでみたい」という方も多く、手に入りにくい旧ラベルには大きな注目が集まっています。ウイスキーを取り扱うバーなどでは、白州の旧ラベル品が目玉商品として取り扱われているようなケースも見受けられます。
白州12年旧ラベルや白州10年などの特徴!違いや見分け方も紹介
ここからは、現行品ではないレアな白州のボトルをいくつか紹介していきます。入手困難ではありますがネットやバーなどで運が良ければ見つかることもあるので、ぜひ違いをチェックしてみてください。白州12年 旧ラベル
白州12年新旧ボトル+NA飲み比べ
— Nuuuuuuumber! (@Slaintheva_N) April 12, 2021
旧ボトルの方がフルーティー、新ボトルはNAとそんなに変わらないかな🤔
NAのレベルが高いせい?#サントリー#白州12年 pic.twitter.com/k45jyzVHxR
白州12年は、1994年に発売されたいわゆる“一番最初の白州”です。酒齢12年以上のホワイトオーク・リフィル樽原酒をメインにブレンドされた味わいは、白州の魅力であるほのかなスモーキーが感じられバランスに優れています。個性豊かなシングルモルトの中でも飲みやすいのが特徴で、幅広い世代に愛されています。SWSC2011では最優秀金賞を受賞したこともあり、世界ナンバーワンに輝いたウイスキーとも言えます。荒れるかもですが、昨晩の飲み比べを少しばかり
— アクアヴィテ (@aquavite_aizu) March 31, 2021
個人的には、旧ボトルの方が白州らしくて美味しいです
新ボトルは12年、ピーテッドともに樽感が強くて白州らしいフルーティーさが無いです
ソーダ割りも、ただの樽感のあるウイスキーソーダになりそうです
ボトルはいらないかなって印象でした pic.twitter.com/kd1iNLdeug
そんな白州12年ですが、実は原酒不足で一時期終売となっていた期間があります。2018年4月末を最後に出荷停止となり、そこから3年近く公式リリースされていませんでした。2021年3月30日に待望の再販となりましたが、未だ数量限定品の扱いであり入手はしづらい状況です。
再販時期にはラベルも変わっており、2018年以前に売られていたものは「白州12年 旧ボトル」などと呼ばれ現行品よりも高い価値が付けられています。違いを見分けるポイントはラベルの文字色で、旧ラベルは文字が黒であるのに対し、新ラベルは緑に変更されているといった差があります。またHAKUSHUと書かれているロゴ部分が、旧の方は「SINGLE MALT WHISKY」となっているのに対し、新ラベルでは「SHINGLE MALT JAPANESE WHISKY」と“JAPANESE”の1単語が追加されているのも特徴です。
なお原酒の構成については公表されていないものの、再販までに3年の時期が経っているということもあり新旧ボトルの間には味にも差があると言われています。好みにもよるため一概に良し悪しを決定ができませんが、旧ボトルの方がフルーティーな印象があり、穏やかで美味しいと評価している方が多いです。
白州12年 ピュアモルト旧ラベル
白州12年の旧ラベルの中でもさらにレアなボトルが“ピュアモルト(PURE MALT)”表記の商品です。こちらは白州が発売された1994年からしばらく流通していたという初期の商品となります。容量も750mlと、現在よりも若干多いです。まさかの出会いがありました!
— y3golf (@Yu1221dai) February 11, 2023
ピュアモルトの白州12年!! pic.twitter.com/ObRd5gUmq6
ちなみに同じサントリーウイスキーの「山崎」にも、発売当時からしばらくピュアモルトと書かれたものが存在していました。現在は山崎も白州も全て「シングルモルト」の表記であるため、ピュアモルトと書かれた白州は旧ボトルであり、かなりのレア品であることがわかります。ピュアモルトからシングルモルトに切り替わったのは2004年ごろの時期であり、すでに約20年の月日が経過しているとみられます。コレクターの方にとっては、たまらない1本と言えるでしょう。
白州10年
白州10年は酒齢10年以上のモルト原酒を使って作られたウイスキーです。ほのかな甘味とスモーキーさ、そしてクリーンな印象で飲みやすいのが魅力です。今夜も白州10年、1杯1,500円也ー。
— まんぷく丑さん🥢(公式) (@kufs920087) November 2, 2022
昔はこれが1本3,000円しなかったらしい…!本当に!?
ウイスキー知るのが遅すぎた😅 pic.twitter.com/bog4bNy5In
白州10年は、もともと白州の熟成ボトルの中では年数が短く、トライしやすい価格帯の商品としてリリースされていました。しかし日本のウイスキーが世界から注目を集め始めた2013年3月末を最後に出荷終了となり、終売となったため現在では非常に貴重な品となります。
つまり白州10年と書かれたボトルは、少なくとも10年以上昔に発売されていたレアウイスキーであることがわかります。価格も高騰化していて、入手すら困難な状態です。
白州10年 ピュアモルト
白州10年の旧ボトルの中にも、シングルモルトではなくピュアモルト表記のものが存在しています。白州10年のピュアモルトは、白州10年シングルモルトよりもさらに発売時期が古くレアな品です。もっとヤバイもん出てきた⁉️⁉️⁉️
— 四代目スクみん洋一™ (@sukumizuyouich) July 25, 2022
白州10年ピュアモルトwwwww pic.twitter.com/d0O4a80wRL
見た目の特徴としてはピュアモルト表記があるほか、ラベルの淵に金色のラインがあるのも特徴に挙げられています。
白州18年 旧ラベル
白州18年はブランド開始から10年以上経過した2006年に発売された長熟ウイスキーです。酒齢18年以上の原酒を使ったウイスキーで、ヘビーピート・ホワイトオーク・シェリー樽原酒がメインとなっており華やかでフルーティーな味わいです。熟成タイプでありながら白州らしい爽快さもあり、ほのかなスモーキーも白州らしいポイントです。気がついたら仕事垢ばかりでつぶやき気味でした…
— ゆう (@ivoku_shibu) January 30, 2022
なので今日お世話になった、とある酒屋さんにお礼を❣️
無事に白州18年旧ボトルを手に入れることができました🙇♂️ pic.twitter.com/VqzEITVkrS
白州18年も世界からの評価が高く、ISCやIWSCといった世界の鑑評会では複数回の金賞受賞歴があります。
そんな白州18年にも旧ラベルと言われる商品があります。外箱も異なるデザインなので、外箱つきになるとさらに価値が上がります。なお外箱のほか、白州18年の旧ボトルには“白箱”も付いてきます。
白州旧ラベルの流通価格や買取価格はどれくらい?
白州旧ラベルの流通価格!定価との比較も
お酒の種類 | 価格 |
---|---|
白州12年 | 現行品の定価:10,000円(税抜) 現行品の流通価格:約23,000円 旧ラベルの流通価格:約35,000円 ピュアモルトの流通価格:約80,000円 |
白州10年 | 販売当時の定価:4,000円(税抜) 旧ラベルの流通価格:約40,000円 ピュアモルトの流通価格:約75,000円 |
白州18年 | 現行品の定価:32,000円(税抜) 現行品の流通価格:約80,000円 旧ラベルの流通価格:約100,000円 |
また白州10年に関しては、すでに終売から月日が経っているためどのボトルも高騰化しています。旧ラベルで1本4万円ほどと、白州12年と同等もしくはそれ以上の値段がついているので注意です。現在も終売のまま再販や復刻は発表されていないので、この価格は今後さらに高騰化すると予想されています。
ちなみに白州12年や白州10年の中でも、シングルモルトではなく“ピュアモルト”表記のものは特に高い値段での取引になります。ピュアモルト表記の白州は十年〜数十年前のボトルであり、特に流通量が少ないので覚えておきましょう。
白州旧ボトルは高価買取に!1本で5万円超えのボトルも
白州の旧ボトルは流通価格が高いことからも分かるように、買取査定では高価買取の対象になります。査定額は現行品よりも高く、例えば白州12年ピュアモルトで4万円超え、白州10年ピュアモルトで7万円超えといった価格になるケースがあります。ピュアモルト表記以外のものでも数万円の値段がつくので、未開封ボトルをお持ちであれば買取に出すチャンスです。
買取の際は、箱付き・冊子付きの状態で買取に出すことをおすすめします。全て揃った完備品や見た目の綺麗な状態のものであれば、それだけ査定額が高くなる傾向にあります。
白州旧ボトルの買取査定はリンクサスにお任せ
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まとめ
森薫るウイスキーとして、山崎とは違った魅力を放つ白州のウイスキー。現行品もレアで希少ですが、旧ラベルはさらに価値が高く1本が数万円越えの価格で取引されているような状況です。白州の旧ラベルは、現行品よりも美味しいと評価されることがあるほどの人気ぶりです。今後さらに品薄になってくるので、気になる方はこの機会にチェックしてみてください。