ブッカーズの当たり年は?2023評価・定価と価格推移、終売や2025年動向まで解説

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ブッカーズは、バーボンの中でもプレミアムな存在と言われています。アメリカ・ケンタッキー州で造られるこのバーボンは、ジムビーム蒸留所が手がけるプレミアムラインであり、加水や濾過を行わないバレルプルーフ仕様という強烈な個性を持っています。
アルコール度数が60%を超えることがほとんどで、その強い風味でウイスキー好きの間で評価が高いです。
しかしレアなウイスキーであり、毎年作りが違うことから、「当たり年はいつ?」「定価はいくら?」「もう売ってないの?」といった質問もよく聞かれます。特に近年は価格の高騰や流通量の少なさもあり、購入前にしっかり情報を調べたいというニーズが高まっています。
今回の記事では、ブッカーズの基本情報から、味、当たり年、価格、販売終了の噂、定価や購入時期などを詳しくまとめました。
ブッカーズに興味がある方や、「選び方を失敗したくない」「価値を理解して楽しみたい」という方に役立つでしょう。

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ブッカーズ(BOOKER’S)とは?ジムビーム社が手がけるプレミアムバーボン

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ブッカーズ 2023

ブッカーズ(BOOKER’S)とはバーボンのブランド名です。
バーボンはアメリカ・ケンタッキー州で作られているウイスキーで、とうもろこしなどの穀物から作られます。
穀物由来の強い香りや甘みが特徴で、独特の樽香や赤みを帯びた深い色合いも印象的です。
ブッカーズは数あるバーボンの中でもプレミアムバーボンという位置付けです。毎年限定生産で作られており、高い人気を博しています。
プレミアムバーボンの最高峰と呼ばれる銘柄であり、アメリカだけでなく日本にも出荷されています。ちなみに日本では、サントリーが輸入・販売を行っています。

ブッカーズとジムビームの関係
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ジムビーム

(3/5)

ブッカーズを製造しているのは、「ジム・ビーム」で有名なジムビーム蒸留所です。つまりブッカーズとジムビームは、同じ製造元のバーボンとなります。
もともとジムビームを生産していたビーム家の6代目マスターディスティラーが、“禁酒法以前に作られていた本来のバーボン”を再現する目的で作ったのがブッカーズとなります。つまりブッカーズはジムビーム社の最高峰バーボンという位置付けです。
ちなみにジムビーム社はブッカーズやジムビームのほか「ノブ・クリーク」や「ベイカーズ」といった有名銘柄も作っています。バーボンが好きな方は、飲み比べてみるのも面白いでしょう。

ブッカーズの名前の由来について

ジムビーム蒸溜所アメリカン・スティルハウスの外観

ブッカーズの名前は、6代目マスターディスティラーであったブッカー・ノー氏に由来します。彼は前述した通り、ブッカーズを生み出した本人です。ビーム社に代々伝わる伝統のレシピをもとに、本格派のバーボンを生み出しました。
ちなみにブッカー・ノー氏が生み出した高級バーボンは、もともとはビーム家主催のBBQパーティーにて身内や近しい方にのみ振舞われていたそうです。
しかしあまりにも出来栄えが良かったことから、実際に商品化されたという逸話もあります。

ブッカーズの製法と味わい!高いアルコール度数が特徴

ウイスキーグラスと原料の穀物を並べたテイスティングイメージ

スモールバッチ(少量生産)で作られる

ブッカーズの詳しいレシピは、公には明かされていません。他には真似できない伝統レシピを守り、こだわりの製法で作られているのが、ブッカーズの魅力と言えるでしょう。
分かっている情報では、スモールバッチ(少量生産)であり販売本数が少ないということです。いわゆる大量生産の低価格バーボンではなく、手間のかけた製法で丁寧に作られていることがわかります。

6〜8年熟成の原酒がヴァッティングされている

ブッカーズの中には、熟成年数6〜8年程度のウイスキー原酒が選ばれています。最高峰にふさわしいと選ばれた原酒をヴァッティングし製品にしています。
なお製品化するにあたり、加水や濾過などは行われていません。いわゆる「樽出し」「カスクストレングス」と呼ばれる製法で、それだけアルコール度数も約60〜65%とかなり高くなっています。
原酒がそのまま使われるという製法なので、生産時期によってアルコール度数や香りのニュアンスなどに違いがあります。
ボトルにより絶妙な違いを楽しめるのも、ファンにとってはたまらないポイントと言えるでしょう

熟成・高アルコールでも滑らかな味わい

熟成された原酒をカスクストレングスで詰め込むと、一般的にはガツンとした味になりがちです。しかしブッカーズは熟成原酒のリッチさがありながら、決して重すぎずバランスに優れているのがポイントです。
口当たりも非常にしなやかで、高いアルコールを感じさせません。
オーク樽由来の穏やかな香りが特徴で、口に含むとフルーティーな中からタンニンの渋みやほろ苦さも現れます。余韻は長く、時間をかけてゆっくりと楽しむのにふさわしい仕上がりとなっています。

ブッカーズの当たり年はいつ?人気のあるヴィンテージまとめ

熟成中のウイスキー樽が並ぶ貯蔵庫の様子

ブッカーズには「年数表記」がある

ブッカーズのボトルには、西暦の表記があります。こちらはウイスキーによくある熟成年数ではなく、瓶詰め・リリースされた年を示しています。
ブッカーズは少量生産で、基本的に毎年リリースされるため、瓶詰め年が記載されています。また年ごとに使用される原酒や樽の特性が異なるため、リリース時期やバッチによって味わいやアルコール度数に差が出ることがあります。
そのため、「同じブッカーズでも年が違えば別物だ」と感じる方も少なくありません。中には「今年のブッカーズは良かった」といった意見もあり、当たり年のボトルは特に注目される傾向にあります。

ブッカーズ人気の年・当たり年はいつ?

ブッカーズは毎年好評ですが、特にファンの間で話題になる年もあります。ここ数年で特に人気を集めているのは2020、2021年です。

2020年:高アルコールでファン人気が高い

2020年のブッカーズは、アルコール度数が特に高めで、パンチのある仕上がりでした。
その度数は、なんと63%超え
キャラメルやローストナッツのような甘さと、樽からくるスパイシーさが際立っており、「これぞブッカーズ」と多くのファンが感じていたようです。
バレルプルーフならではの力強い味わいを求める方には、特におすすめです。

2021年:甘さとスパイシーさのバランスが絶妙
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ブッカーズ 2021

2021年は、甘さとスパイシーさがうまく調和した年と言えるでしょう。
アルコール感はありますが、口当たりはまとまっており、バニラやキャラメルの甘み、オークの風味がバランス良く感じられます。
「ブッカーズは気になるけど、ちょっと強いかも」と思っている方にもおすすめです。
完成度が高く、人気があるのも納得のヴィンテージです。

ブッカーズのラインナップ!ノエやライの違いや限定品は?

ブッカーズにはいくつかのラインナップがあります。中には限定品や、日本で正式に発売されていないという商品もあるので要チェックです。

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ブッカーズ

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いわゆるブッカーズのスタンダードボトルがこちらです。
「禁酒法以前のバーボン」を目指して作られたボトルで、おしゃれな外箱やラベルデザインが目印です。先ほども述べたようにアルコール度数は60%以上と高いですが、なめらかで飲みやすくリッチな印象です。
ちなみにブッカーズはボトリングの時期で、それぞれ個性が異なります。2024年ボトルはアルコール度数が62%で、植物系の香りが感じられるバランスに優れた1本に仕上がっています。

ブッカーズノエ(ブッカーノゥズ)

こちらは1990年ごろに流通していた、かつてのブッカーズです。
すでに終売していて、現在は非常にレアなボトルとなっています。
生の原酒をダイレクトに味わえる香り高いウイスキーで、生き生きとした香りと濃厚さを感じられます。
オールドボトルとして人気を集めており、コレクターからの需要も高い1本です

ブッカーズ ライ

ブッカーズライは名前の通り、ライ麦を主原料にしたライウイスキーです。
13年以上の熟成を経て作られるボトルで、非常に希少な1本です。アメリカ市場にて数量限定でリリースされたため、日本には正規販売されていません。
そのため国内ではそもそも見かけることすら困難であり、オークションなどでは超高額の値段がつけられています。

ブッカーズの定価と価格推移!終売の噂は本当なのか?

ウイスキーの価格や価値が年々上昇していくイメージ図

ブッカーズの定価はいくら?

2025年時点、ブッカーズの定価は11,000円(税込)です。バーボンの中でも値段が高めで、ここ数年は1万円を超えています。
また、ただ高いだけでなく希少なボトルであることも特徴です。スーパーや量販店ではあまり見かけず、専門店や酒屋さんで売られていることが多いです。
ただし以前は、ブッカーズは今ほど高くありませんでした。数年前までは7,000円くらいで買えたため、「高級だけど、手が届かないほどではなかった」と感じている人もいるでしょう。
しかし2023年以降は、材料費や輸送費の値上がり、世界的なバーボン人気などから、現在の価格に値上げされています
またブッカーズは少ししか作られず、年によって味が違うため、売られている量が安定しにくいことも値段に影響しています。定価が1万円ほどであっても、それより高い値段で売られていることもよくあります。
このような理由から、今のブッカーズは「高いけど、それだけの価値があるバーボン」と思われているようです。
値段だけを見ると高く感じますが、独特の濃厚な味や、年ごとの違いを楽しめることを考えると、納得できるかもしれません。

ブッカーズ終売の噂は本当?

ブッカーズはたびたび終売の噂が流れます。これは一部本当で、2018年には生産が中止され、いわゆる終売状態になりました。そのため希少価値が高くなり、一気に流通価格が上昇しました。
なお、ちょうど2018年ごろは、ウイスキーの終売や休売が相次いでいた頃です。ブッカーズも原酒の確保が難しくなり、終売状態になったのだと考えられます。
ただし現在は再販となり、毎年数量限定で発売されるようになっています。とはいえ依然としてレアなウイスキー扱いであり、その価値は上がり続けています。
またブッカーズの中でもかつてリリースされていた「ブッカーズノエ」や「ブッカーズライ」は現在はリリースされておらず、入手も困難な状況となっています。

流通価格は定価の2〜3倍以上に

ブッカーズが1万円というのは、あくまでも定価での話。酒屋やネット通販では価格が高騰しているケースも多く、2〜3万円ほどで取引されるケースが多いです
またブッカーズは古いボトルほど高い値段がつけられているのも特徴です。例えば2019年のボトルには、3万円弱の値段がつけられています。終売以前、2017年よりも前のボトルになると、さらに値段は高くなります。
これまでの価格推移を考えると、ブッカーズの価値は今後さらに高まる可能性があります。定価に近い価格で入手できた場合は非常にラッキーなので、ぜひ狙ってみましょう。

ブッカーズはどこで買える?販売時期・狙うべきタイミングはいつ頃?

卓上カレンダーと冬の装飾

酒販店や量販店で購入できるチャンスあり

ブッカーズはいつでも手に入るわけではありませんが、ウイスキーに強い酒販店や大型店で見かけることがあります。
特に、ビックカメラ、カクヤス、やまやといったお店や、百貨店の酒売り場での購入報告が多いです。これらのショップは、定価前後で買えるチャンスも多いです。

ただし、常に置いてあるとは限らず、タイミングによっては品切れの場合もあります。入荷数が少ないため、見つけたら早めに購入するのがおすすめです。

毎年12月上旬ごろの販売報告が多数

ブッカーズは毎年12月上旬に入荷・販売されることが多いようです。年末の需要期と重なるため、ウイスキー愛好家にとっては見逃せない時期です。
確実に入手したい場合は、12月に入ったら量販店や酒販店の入荷情報をこまめにチェックしたり、事前に店舗へ問い合わせてみたり、SNSで入荷情報を発信している店舗をフォローするのがおすすめです。
年末商戦期は競争率が高くなるので、早めの対策を心がけましょう。
またこのほか、7〜8月ごろの夏の報告もあがっています。

ブッカーズを美味しく飲む方法!ストレートやミストがおすすめ

ここまでお伝えしたように、ブッカーズはダイレクトな味わいが魅力のバーボンウイスキーです。
ストレートで飲むのはもちろんのこと、高いアルコールを活かしたさまざまなアレンジで楽しむことができます
ここからはブッカーズを楽しめる、おすすめの飲み方を紹介していきます。

ストレート

ブッカーズは高アルコールですが、そのまま飲んでも雑味が少なく美味しいです。
ブッカーズを初めて飲むという方は、ぜひ一口ストレートのまま味わってみましょう。
濃厚な味わいで満足感が得やすいです
ただし飲み続けていると舌が麻痺した感覚になってしまうため、飲み過ぎには注意です。チェイサーをしっかりと用意し、ペースに気をつけながら楽しむようにしましょう。

トワイスアップ

トワイスアップはウイスキー:水=1:1になるよう加水して飲む方法のことを指します。ウイスキーの鑑評会などでも採用される飲み方で、適度な加水をすることでウイスキーの香りが際立ち、華開いた印象になります。
ブッカーズはもともともアルコール度数が高いので、加水しても物足りなく感じません。香りをより一層楽しみたいという方は、テイスティンググラスを使うなどグラス選びにもこだわってみましょう。

ロック

ロックは「オン・ザ・ロック」と呼ばれる飲み方で、ロックグラスに大きい氷を入れウイスキーを注いで飲む方法です。氷によりウイスキーが冷え、また時間経過で氷が水になっていくため、ストレートよりもすっきりと飲みやすくなるのがポイントです。
ブッカーズファンの中にはロックを一番オススメする方も多く、人気の飲み方になります。

ミスト

ミストは「ウイスキーミスト」と呼ばれる飲み方になります。ロックに近い飲み方ですが、ロックは大きめの氷(ロックアイス)を使うのに対し、ミストは砕いた氷(クラッシュアイス)を使うのが特徴です。グラスの表面が冷えてミストがかかったようになることから、この名で呼ばれます。
ミストはロックよりもウイスキーがよく冷えるため清涼感があります。夏には特にオススメの飲み方です。

ソーダ割り(ハイボール)

ソーダで割ったハイボールは、非常に贅沢な味わいです。この飲み方は、フルーツやナッツを思わせる豊かな香りを感じやすいです。高級ウイスキーなので価格を考えると勿体無いと感じてしまうかもしれませんが、ブッカーズをボトルで入手できた方や色々な飲み方でウイスキーを飲んでみたいという方はぜひお試しください。
なおブッカーズはソーダで割っても甘みが残りやすいので、女性にもオススメです。
【関連リンク】ハイボールの黄金比|30ml基準の割合何対何?シングル量・濃いめの作り方と氷のコツ

ブッカーズに合わせたいおつまみ!チョコレートなど濃厚な味が人気

湯気が立つホットウイスキーとチョコレート

ブッカーズはしっかりとした芯のある味わいのバーボンです。
おつまみを選ぶ際はバーボンの味わいに負けないようなもの、それでいて香りを邪魔しにくいものがおすすめです。例えば「チョコレート」などがブッカーズによく合います。
またチーズやティラミス、ナッツ、サラミなどもおつまみとしておすすめです。
なおブッカーズはアルコール度数が高く香りも印象的なウイスキーなので、ボリューミーな料理に合わせるというよりはつまみやすい食材に合わせるのに向いています。食事と合わせたいという場合は、水割りやハイボールなどにして飲むのが良いでしょう。

【Q&A】ブッカーズに関してよくある質問

ウイスキー蒸溜所の銅製ポットスチルが並ぶ蒸溜室

Q.ブッカーズはどこの国のウイスキーですか?

ブッカーズは、アメリカ合衆国・ケンタッキー州で作られているバーボンウイスキーです。バーボンの中でも、特に高級品にあたります。
ジムビーム蒸留所のプレミアムバーボンで、手作りの風合いが強いのが特徴です。

Q.ブッカーズの定価はいくらですか?

ブッカーズの定価は11,000円(税込)です。以前は7,000円前後で購入できた時代もありましたが、近年は原材料費や需要増加の影響を受け、定価でも1万円を超える価格帯が続いています。
また、場所によってはプレ値が付けられていることも。特に希少性の高い、古い年代のボトルは、高値になりやすいです。

Q.ブッカーズの美味しい飲み方を教えてください

ブッカーズを味わうなら、まずストレートで香りをじっくり楽しむのがおすすめです。ただしアルコール度数が高いので、もしきつく感じたら、少し水を加えてみてください。
甘みや樽の香りが引き立ち、飲みやすくなります。飲む際はチェイサーを用意して、自分のペースで無理なく楽しむのが一番です。

Q.ブッカーズのアルコール度数はどれくらい?

ブッカーズのアルコール度数はおおむね60〜65%前後と非常に高く、年やバッチによって多少前後します。加水や冷却を行わずに瓶詰めされるため、力強い飲みごたえが特徴です。

Q.ブッカーズは何年熟成ですか?

ブッカーズの熟成年数はおおよそ6~8年程度とされています。ただしレシピは門外不出で、ボトルには熟成年数も書かれていません。
ボトルの西暦は瓶詰めした年で、熟成期間は年によって変わります。

まとめ

ブッカーズは、ジムビーム蒸留所自慢の高級バーボンとして、毎年高く評価されています。少量生産で、6~8年熟成させた原酒を樽出しのまま瓶詰めすることで、濃密で奥深い味わいが生まれます。
その年によってアルコール度数や風味が変わるので、お好みの年を探すのもブッカーズならではの楽しみ方です。
ただし価格は高めです。定価は11,000円(税込)とバーボンの中では高めであり、ここ最近は値上げや高騰化も話題になっています。出回る量も少ないので、タイミングを見計らって購入することが重要です。
アルコール度数が高く、パンチの効いた味わいは人を選びますが、その背景や価値を理解して選べば、きっと満足できるでしょう。濃厚なバーボンをじっくり楽しみたい方にとって、ブッカーズは特別な存在であり続けるはずです
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