もはや説明不要なほどの人気を誇る、サントリー山崎のウイスキー。
世界レベルで爆発的に人気になったことから、販売中止や終売の噂も出回るほどのブランドとなっています。
ここではそんな山崎の販売中止の噂について迫ります。
終売ボトルの情報や販売中止と言われる理由について解説していくので、山崎について知りたいという方はぜひ参考にしてください。
山崎ウイスキー販売中止の噂はウソ?
「山崎」というブランド自体は販売中止になっていない
サントリー山崎は、なかなか店頭では見かけられない銘柄となっているため「販売中止」や「終売」とよく言われています。
しかし実際のところ、サントリー山崎というブランドそのものは販売中止になってはいません。公式ページも健在であり、山崎NV(ノンヴィンテージ)や山崎12年のように通年販売されているボトルもおおく存在しています。
ただしその一方で、通年商品でも手に入りにくいものがほとんどであり、いつでも簡単に買えるウイスキーでは無くなってしまっているのが現状です。
店頭に並べられている場合もプレ値が付けられているケースが非常に多く、販売中止にされてしまったウイスキーと同じくらいレアで価値のある銘柄だと認められています。
原酒不足により終売・休売となったボトルもある
山崎のブランド自体が長く継続している中で、残念ながら終売になってしまったボトルも存在します。その一つとして2013年に出荷終了となった「山崎10年」が挙げられます。
また一時期の山崎12年や山崎18年のように、原酒不足を理由に休売となっていたボトルもあります。
つまり同じ山崎のウイスキーの中にも通年品として買えるもの、終売や休売となり買いにくくなっているものの両方があるということです。
また山崎からは、そもそも初めから期間限定・数量限定でしかリリースされていなかったような希少なボトルも存在します。
今では公式リリースが終わっていて簡単に買えないボトルも多くあるので、販売中止の噂もあながち間違っているとは言えません。もちろん今出回っているウイスキーに関しても、いつか販売中止となる可能性はあるでしょう。
山崎の中で気になるウイスキーがある方は、できるだけ早めに購入を狙うようにしましょう。
なぜ販売中止・品薄が話題?ウイスキーブーム到来と原酒不足
山崎の中に販売中止・終売になるボトルが存在するのには、ジャパニーズウイスキーの世界的なブームが大きく関係しています。
つまり不人気やトラブルになり販売中止となったわけではなく、むしろ人気が出過ぎたために生産が追いつかなくなり、販売中止や品薄になっているというのが答えです。
山崎は元からサントリーの高価格帯商品ではありましたが、かつてはスーパーや身近な酒屋でも購入できるブランドでした。価格帯も10年ごろ前までは4,000円前後と、デイリーウイスキーよりは高額であるものの、今ほどのプレ値は付けられていませんでした。
しかし2014年あたりから世界的にジャパニーズウイスキーブームが訪れ、一気に需要が高まることになります。供給量に対し需要が大幅に上回ってしまったことで、原酒不足となりやむをえず終売となるボトルも増えていきました。
製造過程で樽熟成が求められるウイスキーは、いきなり売れたからといって簡単に生産量を増やせるわけではありません。特に年数表記のある長熟ボトルには、何十年も前の原酒が使われていることがあり、生産量を増やすためには何年もの月日がかかります。
このような背景から、ここ10年ほどで人気が急上昇した山崎のウイスキーは品薄になっていると考えられます。
また近頃は価格の高騰に目をつけた投資家や転売ヤーなど、多くの方が山崎ウイスキーを狙うようになり、より購入が難しくなっているような状況です。
見つけたらラッキー!?入手困難な山崎ウイスキー5選
サントリー山崎には定番品から限定品まで多くのボトルが存在しています。
ここからは山崎の中でも、販売中止などを理由に特に入手困難となっている5種類のボトルを紹介します。
1.サントリー 山崎55年
- 発売日:2020年6月30日(火)
- 限定本数:100本限定
- 熟成年数:55年以上
- アルコール度数:46%
- 定価:700ml 300万円(税抜)
- 現在の価格相場:1億円前後
サントリー山崎55年は、山崎シリーズの中でも最も熟成年数表記の長いボトルになります。2020年6月に、わずか100本限定で抽選販売されました。
中に含まれているのは大変希少な酒齢55年を越えるモルト原酒です。ただ熟成の期間が長いだけでなく、サントリーでは定期的にその品質を確認して作られており、かなりの手間がかかっていることが伺えます。
定価は700mlで300万円でしたが、瞬く間に高騰し今では1億円前後の価格で取引されています。そもそも市場に出回る機会はほとんどなく、オークションでの落札などが大きなニュースになるほどの存在です。
2.サントリー 山崎50年
- 発売日:2005年、2007年、2011年
- 限定本数:合計250本限定
- 熟成年数:50年以上
- アルコール度数:57%
- 定価:700ml 100万円(税抜)
- 現在の価格相場:8,000万円前後
山崎55年の次に酒齢が高い山崎ウイスキーが山崎50年です。こちらは過去に3度発売されていて、2005年に50本、2007年に50本、2011年に150本という非常に少ない限定販売でした。
アルコール度数が57%と非常に高いことも特徴で、熟成原酒の魅力を存分に味わえるボトルとなっています。
相場は8,000万円前後にまで高騰していて、今後さらに価格が上がると予想されています。最後の発売日から10年以上が経過していることも、価格が上がっている要因となっています。
3.サントリー 山崎35年
- 発売日:2006年5月
- 限定本数:200本限定
- 熟成年数:35年以上
- アルコール度数:43%
- 定価:700ml 50万円(税抜)
- 現在の価格相場:1,280万円前後
山崎35年は2006年5月に受注・販売が行われた限定ウイスキーです。この時代はまだ世界的なジャパニーズウイスキーブームが訪れる前であったものの、それでも即日で完売するほどの人気ボトルでした。
当時の価格は税抜きで50万円で、200本限定のボトルでした。再販されず20年近い年月が経過していることから、非常に希少で入手困難なボトルになっています。
特に木箱などの付属品が揃ったものは価値が高いです。
4.サントリー 山崎 LIMITED EDITION 2014
- 発売日:2014年5月
- 限定本数:数量限定
- アルコール度数:43%
- 定価:700ml 8,000円(税抜)
- 現在の価格相場:20万円前後
山崎LIMITED EDITIONシリーズは、山崎からこれまでに数回限定リリースされてきたボトルになります。2014〜2017年のリミテッドエディション、2021〜2023年のリミテッドエディションがありいずれもボトリングされた年数表記があります。
2014〜2017年のリミテッドエディションにはシェリー樽やポート樽で20年以上熟成させた希少な原酒が含まれています。特に最初に発売されていた2014年表記のものは価値が高く、20万円を越えるような価格で取引されています。
また2014年以外の表記のものや、2021〜2023年表記のものに関しても、2014年版ほどではないものの価格が高騰しています。
5.サントリー 山崎10年
- 発売日:1995年
- 終売日:2013年3月末
- 熟成年数:10年以上
- アルコール度数:40%
- 定価:700ml 4,000円(税抜)
- 現在の価格相場:5万円前後
山崎10年はかつて山崎シリーズより定番品として販売されていたボトルです。こちらは2013年に販売中止(終売)となったため、今では非常に希少なボトルになっています。
発売開始が1995年とかなり前であるため、オールドボトルとしての価値も認められています。中には「グリーンラベル」と呼ばれる古いものや、「響マーク」と呼ばれる古い山崎にしかついていないマークを見受けられるボトルもあります。
またこちらは700mlの他、ミニボトル(50ml)やベビーボトル(180ml)もリリースされていたことがあり、いずれのボトルにも高い価値が認められています。
山崎12年など定番ボトルは定価購入できるチャンスも
山崎には販売中止や終売で入手困難となったボトルが多くある一方で、定番品と呼ばれる定期的に出荷されているボトルがいくつかあります。
現行の定番ボトルであれば、運が良ければ定価購入できるチャンスがあるかもしれません。定番ボトルには「山崎NV」「山崎12年」「山崎18年」「山崎25年」の4種類があります。
サントリー 山崎NV
- アルコール度数:43%
- 定価:700ml 7,000円(税抜)
山崎NVは山崎シリーズの中でも最もスタンダードなボトルです。NVはノンヴィンテージのことで、特に熟成年数にとらわれずさまざまな原酒がブレンドされています。
「ワイン樽貯蔵モルト」や「ミズナラ樽貯蔵モルト」が生み出す複雑で華やかな香りが印象的です。
山崎シリーズの中では最も入手がしやすく、運が良ければ定価購入も可能です。ただし2024年4月より定価そのものが値上げになっていて、定価ですら7,000円の価格が付けられているので注意しましょう。
サントリー 山崎12年
- 熟成年数:12年以上
- アルコール度数:43%
- 定価:700ml 15,000円(税抜)
山崎のうち12年以上のモルト原酒のみを使用したボトルです。複雑な香味を持ちながらも、飲み飽きしない上品なテイストを保っています。
熟成年数が長いぶん、NVよりもレア度が高くなかなか見かけることができないボトルになります。流通価格は25,000〜30,000円程度となるので、定価で購入できる抽選販売などが狙い目です。
サントリー 山崎18年
- 熟成年数:18年以上
- アルコール度数:43%
- 定価:700ml 55,000円(税抜)
高級感のある黒いラベルが目印の山崎18年。表記からも分かるように、酒齢18年以上のモルト原酒のみが使われています。
メインとなるのはスパニッシュオーク樽熟成原酒で、しっかりと後熟されているためフルボディな味わいです。アルコールの角は熟成により取れており、非常になめらかで圧倒されるような仕上がりです。
酒屋や百貨店でもなかなか扱われない超貴重な山崎であり、見かけることができた方は非常にラッキーです。こちらも抽選販売が狙い目で、そのほか「ウイスキー福袋」の目玉商品としてラインナップされていることがあります。
サントリー 山崎25年
- 熟成年数:25年以上
- 限定本数:年間千数百本
- アルコール度数:43%
- 定価:700ml 360,000円(税抜)
山崎25年は、定番ボトルの中ではもっとも年数表記の長い高級品です。定番ラインナップの一つではあるものの生産数が限られていて、年間で千数百本しか作られていません。
当然ながら市場に出回る数は少なく、価格も高騰しています。定価は36万円ですが、実売価格は100万円を超えています。
山崎はどこで買える?抽選販売やコンビニ情報など
酒屋・酒販店の抽選販売が狙い目
やったー!!
— SugarK (@SugarK) June 12, 2024
山崎12年当選!! pic.twitter.com/0uvPEZAA8T
山崎の定番シリーズは、時々定価で出回ることがあります。特に山崎NV、山崎12年に関しては定価で買えるチャンスが多いです。
ただし常に店頭に置いてあるというわけではないので注意しましょう。「抽選販売」などで定期的に販売されるので、ぜひチャンスがあれば申し込んでみましょう。
ミニボトルはコンビニ販売情報も
山崎NVに関しては、700mlボトル以外にも180mlもミニボトルが存在します。こちらは定価1,950円(税抜)であり、全国のコンビニエンスストア限定で発売されています。
例えばセブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどのコンビニで定価購入ができます。入荷日に即完売することが多いため、こまめにチェックするのがおすすめです。
すぐに買いたいなら二次流通品をチェック
山崎ウイスキーはどれも希少であり、入荷のタイミングや抽選のタイミングを狙わなければ基本的に定価購入することはできません。
「定価の品が見つからない」「今すぐ飲みたい」という方は、二次流通品などをチェックしてみましょう。
通販サイトなどを利用すれば、やや割高にはなるもののすぐに山崎を購入することができます。場合によっては、交通費や時間をかけて定価品を探し回るよりも、プレ値で購入してしまった方がお得に感じることもあります。
ただし販売店によって価格は異なるので注意しましょう。購入する前に価格やボトルの状態をしっかり確認しておきましょう。
残念ながら山崎の流通品には、偽物が出回っているという噂も存在します。極端に相場よりも安いボトルや、ラベルやキャップの状態がわからないもの、販売元がよくわからないものなどは購入しないように気をつけておきましょう。
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販売中止・終売品は中古ボトルを狙おう
定番ボトルではなく、販売中止・終売となった過去のボトルや限定品は中古ボトルを狙う必要があります。
山崎のようなウイスキーには、賞味期限がありません。そのため古いボトルであっても、保存状態が良ければ実際に美味しく飲むことが可能です。
古いからこそ価値が高まっているボトルも多く存在します。終売品はコレクター人気も高いので、ぜひ山崎ファンの方はチェックしてみましょう。
ただしこちらも偽物や状態の悪いボトルには注意しましょう。きちんと査定・鑑定された中古品などを選ぶのが、終売ボトルを上手に購入するコツです。
希少な山崎ウイスキーはお酒買取査定でも高額に
山崎の希少なウイスキーは、お酒買取でも非常に高い人気を誇ります。定価以上の価格が付けられているボトルが多く、査定においても高額査定になることはほぼ間違いありません。
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まとめ
販売中止や終売の噂が絶えないサントリー山崎。世界的な人気のあるウイスキーであり、入手困難な状況が続いています。
現在もリリースされている定番品なら定価購入できるチャンスもあります。その一方で、終売品には非常に高いプレ値も付けられています。
失敗なく購入・売却するためには、ボトルの種類や価値の違いを把握しておくことも大切です。リンクサスでは買取査定なども受け付けておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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