お酒の通販LINXAS（リンクサス）でお酒を探す

スコッチウイスキーの中でも、独自の世界観を築いてきた“モルトの香水”こと スプリングバンク。
スコットランド西部のキャンベルタウンで、昔ながらの製法を貫きながら少量生産を続ける希少な蒸留所です。潮風が吹き抜ける土地ならではの塩気、麦芽の旨み、複雑で芳醇な香りは、一度味わうと忘れられない深みを持っています。
近年は世界的なシングルモルトブームにより注目が急上昇。各ボトルが軒並み高騰し、定番の10年でさえ“見つけたら即買い”と言われるほど。
この記事では、スプリングバンクの特徴、歴史、人気ラインナップ、さらに品薄の背景や最新の市場動向までを網羅的に解説します。
魅力を知るほどに惹き込まれる、唯一無二のキャンベルタウンモルトの世界をぜひ楽しんでください。

スプリングバンクとは？伝統を守る家族経営の蒸留所

キャンベルタウンで作られる塩辛く個性派なシングルモルト

スプリングバンクはスコットランドで人気のシングルモルトウイスキーです。スコットランドの中でもキャンベルタウンというエリアで作られている、非常に珍しい銘柄となります。
キャンベルタウンはかつて漁業や造船業で栄えた街で、かつてはウイスキーの名産地としても知られていました。現在は時代の流れにより蒸留所の数が減ってしまったキャンベルタウンですが、そんな中でも現存する蒸留所として知られるのがスプリングバンク蒸留所です。
スプリングバンクはハイランド地方などのモルトに比べ一般的な知名度は低めですが、スパイシーでクセのある個性派な味と美しい香りで熱狂的なファンがいることで知られています。海岸線が入り組んだ霧の多い状況で作られることで生まれる、独特の塩辛さが味のアクセントとなっています。
またスプリングバンクは「モルトの香水」といった異名もあり、辛いだけでなく芳醇でエレガンスな香りにも定評があります。
そんなスプリングバンクはウイスキーファンの中では注目の銘柄であり、一度飲んだらまた飲みたくなるような味が魅力です。ここ最近ではシングルモルトブームも相まって、プレミア化や高騰化も話題になっています。

キャンベルタウンモルトの特徴（塩気・麦芽感・オイリーな味わい）

キャンベルタウンモルトは、潮風を思わせる軽い塩気、芳ばしい麦芽感、そしてしっかりとしたオイリーさが特徴。スプリングバンクはその象徴的存在で、塩キャラメルのような甘み、ほのかなスモーク、ナッティなコクが重なり合う複雑な風味を持っています。
アイラのように強烈ではなく、ハイランドのように軽快すぎない──“絶妙な中間”の個性が、世界のモルトラバーから高い評価を受けています。
【関連リンク】スコッチウイスキーの産地地域による違いとは？おすすめ人気銘柄15選

閉鎖と再開を繰り返しながらも歴史を紡いできたブランド

スプリングバンク蒸留所#AMS#アナミュー pic.twitter.com/UA6SfM6zWr

— ルーサーかっきぃー！（西日本垢） (@soulfulstation1) August 22, 2021

スプリングバンクを作るスプリングバンク蒸留所は、1828年に建てられた歴史の長いウイスキー蒸留所です。フロアモルティング製法など伝統的なウイスキー造りを守りながら、愛される味わいを現代まで保ってきました。
しかしそんなスプリングバンク蒸留所も、ずっと順調だったわけではありません。200年近い歴史の中では、世界恐慌や世界大戦の影響から経営が困難になり、蒸留所が一時閉鎖に追い込まれてしまったこともあるほどです。
それでも多くのファンの声を受け、閉鎖と再開を繰り返しながら現在も経営は続けられています。
今ではキャンベルタウンに残る数少ない蒸留所としての誇りを持ち、世界に愛される上質なウイスキー作りに励んでいます。

製麦からボトリングまで全てを蒸留所で管理

スプリングバンク蒸留所は、原料を製麦するところから糖化・蒸留・熟成、そして樽出しとボトリングまで全ての工程を蒸留所で管理しています。これは現代の蒸留所では非常に珍しいケースといえます。
自分たちの力でこだわりを持ってウイスキー作りに取り組んでいるからこそ、上質な味わいが生まれているのです。
またスプリングバンクの製造過程では、2.5回蒸留という特殊な方法を採用しているのも大きな特徴です。通常のスコッチは2回蒸留で作られますが、スプリングバンクでは蒸留ののち、原酒の一部をまた蒸留するという工程が加えられています。
この一手間が、スプリングバンク独自の香りやオイリーな口当たりにつながっています。他のスコッチとは明らかに異なる個性を楽しめるので、ぜひ飲み比べてみてください。

スプリングバンクが品薄で高騰化！終売の噂は本当？

ここ数年で流通価格がおよそ2〜3倍に

スプリングバンクの高騰本当におかしいでしょ…
2,3年前は7000円で買えたのに今は3万って…

— HIRO@Mai-K.net (@HIRO_Mai_k) August 18, 2022

個性派スコッチとして人気の高いスプリングバンクですが、人気があるが故に価格が高騰化しているのが現状です。最近では数年前に比べ価格が2〜3倍になってしまったという報告もあるほどです。
スプリングバンクが高騰化してしまったのは、それだけ注目が集まり、ボトル自体が品薄になってしまったからです。
いわゆる“プレミア化”という現象が起きていて、スプリングバンクの定価購入は非常に難しくなっています。

スプリングバンク品薄の主な原因

• 生産数がそもそも少ない
• 世界的な人気で需要と供給がマッチしていない
• 日本への流通本数は特に限られている
• 熱狂的なファンが多い

スプリングバンクは生産数がそもそも少ないです。生産数はトータルで年間60万Lほどと言われていて、そのわずかな量を世界で分けることになります。当然需要に対し供給量は間に合わず、リリースされるボトルはすぐに完売状態になってしまいます。
また日本は物価の面からも流通本数が限られているので、品薄が常に続いておりスプリングバンクを入手するのが非常に難しい状況です。
円安やインフレといった経済状況を考えると、今後さらに高騰化が進む可能性が高いです。

年間生産量が少ない理由（伝統的製法・人手生産）

スプリングバンクが“幻のモルト”と呼ばれる最大の理由が、その圧倒的な生産量の少なさです。
年間の生産能力は約60万リットルと言われていますが、実際にはその3割ほどしか稼働していない年もあり、実質20万リットル台という非常に控えめな規模に留まっています。
この背景にあるのが、同蒸留所が創業当時から続ける伝統的な製法です。麦芽づくり（フロアモルティング）から蒸留、熟成、ボトリングまでを一貫して自社で行う“100％自社生産”というスタイルは、今や世界的にも希少。
効率化とは無縁の手作業中心の環境では、そもそも大量生産ができません。
さらに、熟成庫がキャンベルタウンの潮風にさらされる独特の環境にあること、職人が品質を見極めながら作業することなど、「手間を惜しまない姿勢」が自然と生産量の限界を生み出しています。
つまり、スプリングバンクは「増やしたくても、増やせない」。この伝統重視の姿勢こそが、供給不足の根本にあるのです。

世界的な需要の急増（アジア市場・コレクター人気）

締めはスプリングバンク10年のハイボール！スプリングバンクは品薄になってるようですね！潮の香りのするうまいスコッチウイスキーです！🥃乾杯！　#家飲み　#ウイスキー　#スコッチ　#スプリングバンク　#ハイボール　#終売　#品薄　#10年 #キャンベルタウン pic.twitter.com/qi0jxA8LIW

— 類的酒場の放浪日記 (@ruiteki_sakaba) January 20, 2021

一方で、需要は年々右肩上がり。特にアジア市場の拡大や、コレクター層の積極的な買い集めによって、スプリングバンクの人気は世界的に沸騰しています。
SNSでのレビューや、国際的なオークションでの高騰が話題になるたび、さらに入手競争が激しくなるという“人気の連鎖”も起きています。
海外の愛好家からは「店頭に並んだ瞬間に売れる」といった声も多く、定価で買えるタイミングがほぼないほど需要が過熱。結果として、「見つけたら即購入」が常識となり、二次市場ではプレミアム価格が当たり前に。
少量生産 × 世界的ブームの組み合わせが、今の異常なまでの品薄感を作り出しているのです。

増産しない蒸留所方針とプレミア価格の背景

さらにスプリングバンクを語るうえで欠かせないのが、「増産しない」という明確な姿勢です。需要が増えているにもかかわらず、生産規模をむやみに広げないのは、“伝統を守り、品質を最優先する”という創業家の哲学によるもの。
確かに、設備投資をして生産を倍に増やすことは技術的には可能かもしれません。しかし、スプリングバンクの味わいの根幹である「手作業」「少量」「長期熟成」を維持するためには、急激な増産はリスクしかありません。
その結果、需要だけが先行し、価格は上昇。希少性の高さがブランド価値を押し上げるという、プレミア価格の構図が形成されています。

スプリングバンク10年終売の噂は？

スプリングバンク10年は、あまりの品薄ぶりから「終売したのでは？」という噂が絶えません。もともと同蒸留所は年間生産量が非常に少なく、熟成庫のストックにも限りがあるため、年数表記ボトルの出荷本数は徐々に減少していると言われています。
とくに10年は“定番ボトル”でありながら、近年は店頭で見かける機会が大幅に減り、愛好家が心配するのも無理はありません。
ただし、蒸留所から公式に「終売」を発表した事実はありません。あくまでも、伝統的な製法を守りながら少量生産を続けている結果として、供給が需要に追いつかなくなっているだけです。
しかし、正規販売店での入荷が明らかに減り、“見かけたら非常にラッキー”というレベルになっているのも現状。
そのため、市場では「終売ではないが、実質的には終売に近い状態」と受け取られることが多くなっています。

スプリングバンク10年の定価と現在の市場価格

公式定価と市場価格の比較

輸入元が公表するスプリングバンク10年のメーカー希望小売価格は本体10,000円。税込にするとおよそ11,000円が“本来の購入価格”です。
しかし、現在の市場価格は大きく乖離しています。国内のオンラインショップでは20,000〜30,000円台が一般的で、並行品や限定ロットになると30,000円をゆうに超えるケースも珍しくありません。
定価を知ると、昨今の価格高騰がいっそう際立ちます。「昔は1万円で買えたのに…」という愛好家の声も多く、需要と供給のギャップがそのままプレミアム価格として反映されている典型例と言えるでしょう。
定価との比較を踏まえたうえで、市場価格の現状を理解しておくことが大切です。

定価購入の報告もあり

先月に引き続き、またも定価で出会えました😳✨
最近スプリングバンク波が来てるかも⁉️🤭✨
この調子で15年……18年が手に入ったりしないかなぁ～！！ pic.twitter.com/QUyEWrIxOQ

— リョウガ (@i_am_ryooga) June 19, 2022

極めて稀ではありますが、「定価で買えた」という報告も存在します。正規取扱店の中には、入荷時にメーカー希望小売価格で販売する店舗もあり、抽選や店頭販売で運良く手にできたケースがSNS上で話題になることも。
しかし、入荷本数がごくわずかなうえ、販売方法も抽選制・会員限定・メール通知制など、ハードルは非常に高め。
とはいえ、「定価購入の可能性がゼロではない」というのは、愛好家にとって大きな希望です。こまめに正規販売店の情報をチェックしたり、メルマガ登録を行っておくことで、思わぬチャンスをつかめることもあります。

抽選販売が購入のチャンス

今のスプリングバンク10年を“定価に近い価格”で購入する現実的な方法が、この抽選販売です。酒販店や専門店の多くが、入荷時には応募制の抽選を導入しており、先着販売はほぼ行われません。
需要に対し供給が圧倒的に少ないため、抽選は公平性を保つ手段として定着しています。
抽選情報は酒販店のメルマガ・X（旧Twitter）・LINE公式アカウントで告知されることが多いので、複数店舗をフォローしておくのがポイント。頻度は高くありませんが、確実に“定価購入への最短ルート”であり、愛好家の多くがこのチャンスを狙って応募を続けています。
【関連リンク】ウイスキー抽選販売2025年版！定価購入は高島屋・ヨドバシ・ビックカメラ？

見つからない場合やレアボトルは二次流通品を狙おう

抽選でも入手できず、店頭にも全く並ばないという場合は、二次流通品（中古・未開栓ボトル）を検討する方も増えています。オンラインや専門の酒類リユースショップなどでは、スプリングバンク10年や上位レンジが定期的に取引されており、RELEASE年やボトリング違いのレアロットが出ることも。
ただし、二次流通にはリスクもあります。真贋、液面の高さ、コルク状態、保管環境など、品質を左右するポイントの確認が必須。また、プレミアム価格が付くため、相場を把握して適正価格かどうかを見極めることも重要です。
信頼できるショップや実績のあるオークションを利用することで、安心して購入しやすくなります。
▶︎ リンクサスでスプリングバンクの在庫をチェックする

// 初期表示時におすすめ順でソート document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() { const tables = document.querySelectorAll('.product-table-frontend'); tables.forEach(function(tableContainer) { const tableId = tableContainer.querySelector('table').dataset.tableId; const recommendBtn = tableContainer.querySelector('.product-table-sort-btn.active'); if (recommendBtn) { // 初期ソートを実行 sortProductTable(tableId, 'recommend_score', recommendBtn, true); } }); }); function sortProductTable(tableId, sortBy, button, isInitialSort = false) { // テーブルコンテナを取得 const container = document.getElementById(tableId); if (!container) { console.error('Container not found:', tableId); return; } // テーブル要素を取得 const table = container.querySelector('.product-table[data-table-id="' + tableId + '"]'); if (!table) { console.error('Table not found:', tableId); return; } const tbody = table.querySelector('tbody'); const rows = Array.from(tbody.querySelectorAll('tr')); // 現在の状態を保持 const wasActive = button.classList.contains('active'); const wasAscending = button.classList.contains('ascending'); // ソート方向を決定 let isAscending = false; // デフォルトは降順 // 初期ソートの場合は降順を維持 if (isInitialSort) { isAscending = false; } else if (wasActive) { // 既にアクティブなボタンをクリックした場合は方向を切り替え isAscending = !wasAscending; } // 同じテーブルのボタンからのみアクティブクラスを削除 const sameTableButtons = container.querySelectorAll('.product-table-sort-btn'); sameTableButtons.forEach(function(btn) { tbody.classList.remove('sorted-ascending', 'sorted-descending'); btn.classList.remove('active', 'ascending', 'descending'); }); // クリックされたボタンにアクティブクラスを追加 button.classList.add('active'); button.classList.add(isAscending ? 'ascending' : 'descending'); tbody.classList.add(isAscending ? 'sorted-ascending' : 'sorted-descending'); // 行をソート（data-sort-info属性を使用） rows.sort(function(a, b) { // data-sort-info属性からJSONデータを取得 const aData = a.dataset.sortInfo ? a.dataset.sortInfo.replace(/[\n\t]/g, '') : ''; const bData = b.dataset.sortInfo ? b.dataset.sortInfo.replace(/[\n\t]/g, '') : ''; // console.log('Row data - A:', aData, 'B:', bData); let aValue, bValue; if (sortBy === 'recommend_score') { // おすすめスコアでソート const aJson = aData ? JSON.parse(aData) : {}; const bJson = bData ? JSON.parse(bData) : {}; aValue = aJson.recommend_score || 0; bValue = bJson.recommend_score || 0; } else if (sortBy === 'price') { // 価格でソート - JSONから価格を取得 const aJson = aData ? JSON.parse(aData) : {}; const bJson = bData ? JSON.parse(bData) : {}; aValue = aJson.price || 0; bValue = bJson.price || 0; } // console.log('Sort values - A:', aValue, 'B:', bValue); // ソート方向に応じて並び替え if (isAscending) { return aValue - bValue; } else { return bValue - aValue; } }); // 既存のランキング数字を削除 const currentTable = document.querySelector(`table[data-table-id="${tableId}"]`); const existingRankings = currentTable.querySelectorAll('.ranking-count'); existingRankings.forEach(function(ranking) { ranking.remove(); }); // DOMを更新 tbody.innerHTML = ''; const totalRows = rows.length; rows.forEach(function(row, index) { // ランキング数字を追加（昇順の場合は逆順の番号を付ける） const count = isAscending ? (totalRows - index) : (index + 1); const firstCell = row.querySelector('td:first-child'); if (firstCell) { const rankingSpan = document.createElement('span'); rankingSpan.className = `ranking-count --count-${count}`; rankingSpan.textContent = count; firstCell.insertBefore(rankingSpan, firstCell.firstChild); } tbody.appendChild(row); }); }

スプリングバンクのおすすめラインナップ！15年・18年・21年の違いは？

スプリングバンクには熟成や製法の違いで複数のボトルが存在しています。ここからはスプリングバンクのおすすめラインナップについて紹介していきます。

ロングロウ・ヘーゼルバーンとは？ピートレベルでウイスキーを作りわけ

スプリングバンク蒸留所は、スプリングバンク以外にも「ロングロウ」「ヘーゼルバーン」という銘柄のウイスキーを製造しています。
これら3つのウイスキーは、ピートの量に大きな違いがあります。
蒸留所の名前でもあるスプリングバンクというウイスキーは、軽めのピートで程よいスモーキーさを堪能できます。それに対しロングロウはヘビーピート、ヘーゼルバーンはノンピートといった差があり、それぞれ味わいや製法も変わってきます。
スプリングバンクの味わいが好きな方やウイスキー通の方は、ロングロウやヘーゼルバーンも併せて飲み比べてみると良いでしょう。スプリングバンクと同様にレアで希少性が高いボトルではありますが、ぜひチェックしてみてください。

post_id（WordPress投稿ID）を指定してください。

ロングロウはピートのみで48時間乾燥させた麦芽を使用し、2回蒸留で作られているウイスキーです。
フェノール値50-55ppmのヘビーピートタイプで、スプリングバンクに似たオイリーさの中にも、より強いスモーキーさを感じることができます。
また煙をたいだけのピートではなくバニラやマカロンのような甘めのニュアンスもあり、口に含むとハチミツののど飴やトフィーのようなコクまで感じられます。

post_id（WordPress投稿ID）を指定してください。

ヘーゼルバーンはノンピート麦芽100％で作られるウイスキーです。
3回蒸留されていて、クセが少なくすっきりした味わいで飲みやすいです。軽快というよりも柔らかく穏やかな印象で、スプリングバンクとは異なる特性を楽しめるのも魅力と言えます。
なおヘーゼルバーンには10年、18年、20年などの限定ボトルがリリースされています。いずれもスプリングバンク同様に希少なボトルなので、出会えた方は非常にラッキーです。

スプリングバンクに関してよくある質問（FAQ）

Q．スプリングバンクが品薄なのはなぜ？

スプリングバンクがここまで品薄なのは、蒸留所が“機械化に頼らない伝統製法”を守り続けているためです。麦芽づくりからボトリングまでを手作業中心で行うため、生産量は他の大手蒸留所とは比較にならないほど少なめ。
さらに世界的なウイスキーブームで需要が急増し、特にアジア市場やコレクター層の買い集めが流通量の減少に拍車をかけています。
この「少量生産 × 需要過多」の構図が続いているため、定番の10年でさえ市場から姿を消し、“幻のモルト”と呼ばれる存在になっているのです。

Q．スプリングバンク10年の定価はいくら？

スプリングバンク10年のメーカー希望小売価格は 本体10,000円（＝税込約11,000円） とされています。ただし、これはあくまで“本来の定価”であり、現在の市場ではそのままの価格で手に入ることはほとんどありません。
日本国内のネット市場では20,000〜30,000円台が一般的で、並行品や限定ロットではさらに高値がつくことも。
定価と市場価格の差が大きいため、購入の際には価格相場を把握し、正規店の抽選情報なども合わせて確認することが重要です。

Q．どこで買える？抽選はある？

スプリングバンクは流通量が極端に少ないため、一般的な酒販店で日常的に並ぶことはほぼありません。購入方法として現実的なのは、正規取り扱い店の抽選販売です。
やまや・信濃屋・リカマンなどが入荷時に抽選を実施することが多く、メルマガ登録やSNSフォローで情報を逃さないことが重要です。
オンラインでは即完売が常態化しているため、抽選以外で定価購入を狙うのは難しい状況。どうしても手に入らない場合は、信頼できる二次流通店を利用するケースも増えています。

Q．終売になったって本当？

「スプリングバンク10年が終売した」という噂はたびたび浮上しますが、蒸留所から公式に終売が発表された事実はありません。
ただし、生産量が少ないまま世界的な需要が高まっているため、リリース時期の遅れや出荷本数の減少が起きていることは確かです。
店頭で見かける機会が激減しているため、愛好家の間で“実質的に終売状態に近い”と感じられているのが現状。公式終売ではなくとも、入手難易度は非常に高くなっています。

Q．世界一うまいウイスキーはスプリングバンク？

「世界一うまい」と呼ばれるウイスキーは多くありますが、スプリングバンクは“その候補の一つ”として高く評価されています。
潮気・麦芽感・オイリーさが複雑に絡む唯一無二の味わいは愛好家から絶賛され、熟成年数の高いボトルは国際的なアワードでも上位を獲得しています。
ただし、味わいの好みは人それぞれ。アイラのスモーキー系が好きな人、ハイランドの華やかなスタイルが好きな人では評価が変わります。“世界一”というより、「熱狂的ファンを生む特別なウイスキー」 と考えるのが適切でしょう。

まとめ

伝統的な製法を守り続けるキャンベルタウンの蒸留所──スプリングバンクは、その希少性と独特の味わいから“幻のモルト”とまで称される存在です。潮気、麦芽、オイリーさ、そして熟成による甘み。そのすべてが複雑に重なり合う味わいは、シングルモルトの奥深さを体現しています。
少量生産ゆえ入手は難しく、高騰が続いているものの、それでも世界中のファンが追い求める理由は、他では代わりが効かない唯一無二の個性があるからこそ。
スプリングバンクに興味を持った方は、10年から熟成違いを飲み比べてみるのもおすすめです。どの年代にも個性があり、ブランドの奥深さをより深く理解できるはず。希少な一本に出会えたなら、その瞬間をぜひ大切に味わってください。
お酒の通販LINXAS（リンクサス）でお酒を探す