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「一度は飲んでみたい」
「でもなぜこんなに高いの?」
そんな憧れと疑問が入り混じるワイン、それが《ロマネ・コンティ》。
フランス・ブルゴーニュ地方で生まれたこの赤ワインは、“世界一高価なワイン”として名を馳せ、ワインファンだけでなく、普段あまりワインを飲まない方にもその名が知られています。
この記事では、そんなロマネ・コンティの魅力と秘密をたっぷりと解説。歴史や畑の特徴、独自の製法、当たり年と味わいの違い、さらには実際の価格や飲めるお店、購入時の注意点まで網羅しました。
知られざる伝説の背景に触れることで、ワインの世界がぐっと深く感じられるはずです。ぜひ最後までお楽しみください。

ロマネコンティとは?世界一高価と言われるワインの特徴・詳細
ロマネコンティの基本情報|ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが作る伝説のワイン

- 産地:フランス・ブルゴーニュ地方ヴォーヌ=ロマネ村
- 生産者:ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(通称DRC)
- 品種:ピノ・ノワール100%
- 生産量:年間約6000本のみという超希少ワイン
世界のワイン愛好家が「一生に一度は飲みたい」と語る伝説の赤ワイン、それがロマネ・コンティ。
生産地は、フランス・ブルゴーニュ地方のなかでも最上級と称されるヴォーヌ=ロマネ村です。なだらかな丘陵地に広がる「ロマネ・コンティの畑」は、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)によって単独所有(モノポール)されています。
使用されるブドウはピノ・ノワール100%。この品種は非常にデリケートで栽培が難しく、だからこそ丁寧な管理と職人技が不可欠。
しかも、年間の生産本数はわずか約6,000本。その希少性がロマネ・コンティを「神のワイン」とまで言わしめる理由の一つです。
ロマネコンティの畑|ブルゴーニュが生んだ“奇跡の区画”

ロマネ・コンティの畑があるのは、フランス東部・ブルゴーニュ地方の「ヴォーヌ・ロマネ村」。この村は、世界的にも高品質なワインが数多く生まれる、いわば“グラン・クリュの聖地”ともいえる場所です。
ブルゴーニュ地方の特徴は、ブドウの個性を最大限に引き出す単一品種でのワイン造りにあります。赤ワインであればピノ・ノワール、白ワインならシャルドネが使われ、その年の天候や土壌条件がダイレクトに味へと反映されるのです。
そのため、特に出来の良い年には価格も高騰し、希少価値が一段と高まります。
ワインの格付け制度においても、ブルゴーニュは厳格です。畑は以下の4階層に分類されており:
- グラン・クリュ(特級畑)
- プルミエ・クリュ(一級畑)
- コミュナル(村名)
- レジョナル(地域名)
このうち、ロマネ・コンティの畑は最上位の「グラン・クリュ」に格付けされています。

しかも、その面積はわずか1.8haほど。これは他の特級畑と比べても非常に小さく、そこから造られるワインの本数は年間約6,000〜8,000本ほどに限られます。
これほど希少であれば、高値がつくのも当然と言えるでしょう。なお市場では偽物も出回っているため、購入を検討する際は信頼できる販売元を選ぶことが何より重要です。
さらに、この小さな区画が特別なのは、そのサイズだけではありません。
土壌、降水量、日照、微生物環境――すべてが理想的に整った、“ブルゴーニュにおける奇跡の地”とも呼ばれるほど。著名なフードライター、リチャード・オルニーもこの畑を「時代を超越した完璧な土地」と称賛しています。
そして注目すべきは、この畑がドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)によって単独所有されていることです。
ブルゴーニュでは、ひとつの畑を複数の生産者が分割して所有することが一般的ですが、ロマネ・コンティは例外中の例外。このような畑を「モノポール(単独所有)」と呼びます。
つまり――ロマネ・コンティというワインを生み出せるのは、世界でDRCただ1社だけ。
この絶対的な希少性と完全なる管理体制こそが、ロマネ・コンティを“唯一無二”たらしめる理由なのです。
ロマネコンティの歴史|フランス革命を経て紡がれた神話

ロマネコンティ は大変長い歴史を持つワインです。遡ることなんと2000年、古代ローマの時代から、ローマ人によってブドウの木が栽培されていたことから始まっています。
歴史を楽しむワインとも言われているのです。では、ここからはロマネコンティの歴史についてその詳細をみていきましょう。
【1232年】ロマネコンティの最初の所有者、聖ヴィヴァン修道院
1232年に聖ヴィヴァン修道院は1.8haのブドウ畑を所有しました。これが、現在ロマネコンティが造られている畑になるのです。
聖ヴィヴァン修道院の修道士たちは、この土地がブドウを造るのに最適な、非常に優秀な畑であることを理解していました。そこで、この畑にあったピノ・ノワール種を植栽し、ブドウ造りをしていったと言われています。
そして約4世紀後の1631年に、ベルギーの領主フィリップドクルーンブールによってこの畑は購入され、「ロマネ」という名前になりました。これは、前述した古代ローマ人が由来となって名付けられたとも言われています。
【1760年】ロマネコンティ争奪戦の末、コンティ王子が畑を獲得
1760年、「ロマネ」を所有していたアンドレドゥクルーンブールが売却することを決めました。この畑は、素晴らしいブドウを造ることができる場所として当時からよく知られていました。
すると、この素晴らしいワインを入手しようと、多数の貴族が畑の権利をめぐって争ったそうです。
中でも有名な争いが、ルイ・フランソワ・イ・ド・ブルボン(コンティ王子)とポンパドール夫人(フランスのルイ15世の愛人)との間で起こった入札戦争です。結果、高額を入札し、畑を手にしたのはコンティ王子。
王子は、この「ロマネ」のワインを自らの宮殿で楽しむために保管しており、市場に出回ることはほとんど無かったそうです。
こういったことから、「王子がもっているワインは素晴らしいものだ」とより希少性が高まっていったのです。
【1789年】フランス革命により、畑は競売に
フランス革命が勃発すると、コンティ王子が有していた「ロマネ」は政府により没収され、競売にかけられます。コンティ王子は1793年に牢屋に投獄され、ここから「ロマネ」は様々な富豪の手を転々と渡り歩くことになります。
しかし、コンティ王子が非常にエレガントな人物であったことから、ワインの素晴らしさにちなんで、翌年1794年にこの畑は「ロマネコンティ」と呼ばれるようになったそうです。
【1869年】ジャック=マリー・デュヴォーが畑を獲得。DRCとしてワインの製造を始める
1869年、ワイン商人であり、ブルゴーニュのワイン銘醸地として知られるコートドールのワイン評議員でもあった、ジャック=マリー・デュヴォー=ブロシェが「ロマネコンティ」を獲得しました。
そしてドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC)としてワイン造りをしていくのです。
ここから、ジャック=マリー・デュヴォーを祖先とするヴィレーヌ家が、何世代にもわたって「ロマネコンティ」を受け継いでいきました。
その後、1942年にDRC社は会社形態となります。この際に、アンリ・ルロワが経営権を半分獲得し、DRC社はヴィレーヌ家とロック家の共同経営の体制となりました。
しかし第2次世界大戦の混乱から、畑の肥料が不足したことや、フィロキセラという害虫の影響から、ブドウを造るのが困難な状況に陥ってしまいます。1945年の収穫後には古いブドウの木は全て伐採され、1947年に植え替えられており、植え替え後1952年まではロマネコンティの製造は中止されています。
このような大きな困難を乗り越えたロマネコンティは、1952年から製造が再開されました。そして現在、DRC社はオベール・ド・ヴィレーヌとペリーヌ・フェナルによって共同で運営されております。
オベール・ド・ヴィレーヌが尽力したことにより、2015年の7月4日、ロマネコンティの畑を含むブルゴーニュ地方のクリマクリマ(細分化された区画畑)が世界遺産に登録されました。
ロマネコンティの製法|ビオディナミ農法から生み出される味わいは?
ビオディナミ農法

「ロマネコンティ」のブドウは、ビオディナミ農法(バイオダイナミック農法とも言われる)といった特殊な手法で育てられています。これは、1924年にドイツの思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法が基盤となっています。
畑全体を1つの生命体として捉え、害虫や病原体もその一部として考えるのです。
そのため、これらを排除するために化学薬品を使用する事は無く、土壌のバランスを整えることによって対処します。そうすることで、ブドウの木自体が強くなり、結果的に高品質なものを生み出すことが可能になるのです。
人工的な肥料や農薬といったものを一切使用せず、使われる肥料は、粉砕されたブドウの根、ブドウの皮、発酵残渣から作られた堆肥に限られています。また、トラクター等を使用して土壌を圧縮してしまうのを避けるため、ブドウ畑は馬によって耕されています。
そして、月の満ち欠けのサイクルに基づいて畑のスケジュールが組まれるのもこの農法の大きな特徴です。なんだかとても神秘的に感じられるでしょう。
このように自然の力のみを活用して、ブドウ本来の良さを最大限に引き出しているのです。
収穫・剪定からアルコール発酵・熟成まで
ロマネ・コンティでは、収穫期の早い段階から厳しい剪定が行われ、7〜8月にかけて基準に満たない房を丁寧に取り除いていきます。これは、限られたブドウに十分な栄養を行き渡らせ、最高の果実を育てるための工程です。
その徹底ぶりは、1本のワインを造るのに約3本分のブドウの木が必要とされるほど。収穫後も一房一房の健康状態がしっかりとチェックされ、選び抜かれた果実だけが醸造に使われます。
なお、使用されるブドウは100%ピノ・ノワール。繊細な品種の持ち味を最大限に活かすため、DRCでは全房発酵を採用しています。これは、実とともに梗(こう)も残したまま発酵させる製法で、天然酵母の力によりゆっくりと糖分がアルコールに変化し、豊かなタンニンと深い香りが引き出されます。
ただし、梗から余分な渋みが出てしまうリスクもあるため、ブドウの質に対する絶対的な自信があってこそ選べる手法なのです。
そこから発酵後はワインを軽く圧搾し、100%新樽のフレンチオーク樽で16〜20ヶ月かけて熟成。清澄や濾過は最低限に抑えられ、瓶詰めもポンプを使わず重力だけで行われます。
しかも、長期熟成に耐えるために通常よりも長い54ミリメートルのコルクを採用。細部にまで宿る徹底したクラフツマンシップが、ロマネ・コンティを“時間が育てる芸術品”たらしめているのです。
超自然派ワインとも呼ばれるロマネコンティの味わい

ロマネ・コンティは、その香りと味わいの変化が非常に豊かで奥深く、「超自然派ワイン」とも称されるほどの存在感を放ちます。
グラスに注いだ直後は、スミレやバラといった繊細なフローラルの香りが優雅に立ち上り、時間の経過とともにブラックチェリーやラズベリーの果実香、湿った土、キノコ、スパイス、なめし革、そして熟成由来の芳醇なブーケへと変化していきます。
この複雑さは、まるで“香りが語りかけてくる”かのような印象を与え、飲み手を静かに魅了します。味わいは非常に繊細かつ上品で、口に含んだ瞬間からなめらかに広がり、優しい果実味と程よい酸味、繊細なタンニンが完璧なバランスで調和します。
そして特筆すべきは、その長く美しい余韻。ひと口のあとに訪れる静かな余波のように、香りと旨みがじんわりと残り続け、まるで時間を味わっているかのような体験をもたらします。
ロマネ・コンティは、単なる高級ワインではなく、五感すべてで“物語”を味わうための芸術品なのです。
ロマネ・コンティの当たり年・ヴィンテージ一覧
ロマネコンティの主な当たり年・ヴィンテージ

ロマネ・コンティは、その年の気候や畑のコンディションによって味わいが大きく左右されるため、ヴィンテージ(収穫年)の違いが品質に直結します。
中でも特に評価が高い「当たり年」とされるのが、1945・1962・1969・1971・1976・1978・1985・1990・1999・2005・2009・2010・2015・2016・2019・2020年などです。
伝説的な1945年は、第二次世界大戦直後にごく少量しか生産されず、希少性と歴史的背景から“幻の一本”とも呼ばれます。
1978年や1990年は、収量と品質のバランスが極めて良く、長期熟成に耐える名ヴィンテージ。近年では2005年や2010年が非常に高く評価されており、フレッシュな果実味と構造の美しさが際立ちます。
2015年以降も良年が続いており、今後の熟成による変化が楽しみなヴィンテージといえるでしょう。
これらの年は市場価格も高騰する傾向にあるため、収集や投資の観点からも注目されています。ロマネ・コンティの真価を堪能するなら、こうした“当たり年”の存在は見逃せません。

1945年|オークションでの高額落札も話題に
1945年は、ロマネ・コンティの歴史の中でも“伝説”と呼ばれる特別なヴィンテージです。
第二次世界大戦の終結と重なったこの年は、フィロキセラ被害による古木の最後の収穫年でもあり、生産本数はわずか約600本。極めて限られた数しか存在しないことから、希少性・歴史的背景・品質の三拍子が揃った逸品とされています。
特にオークション市場では高額で取引されており、2018年には1本が約6,000万円で落札されたことでも話題に。香り・味わいともに熟成を経て神秘性を帯び、ワインを超えた“文化財”として語られることも多い1本です。
1978年|数百万円越えの人気ヴィンテージ
1978年はブルゴーニュ全体が恵まれた年であり、ロマネ・コンティにおいても“熟成型の理想形”ともいえる仕上がりを見せたヴィンテージです。果実味と酸、タンニンのバランスが非常に高いレベルで保たれており、飲み頃を迎えた今もなお素晴らしい表情を見せてくれます。
湿度や気温などの条件が絶妙で、長期熟成にも耐えうる構造を持ちつつ、今すぐ開けても感動できるポテンシャルを秘めています。希少性と完成度の高さから、愛好家の間でも非常に人気が高く、世界中のワインセラーで“宝物”のように扱われている年でもあります。
1985年|80年代で最も人気を集めるボトル
1985年は、1980年代の中でもひときわ輝きを放つヴィンテージとして知られています。この年は気候が比較的穏やかで、過度な暑さや雨に悩まされることもなく、ブドウの成熟が理想的に進んだことで、果実味が豊かでまろやかな仕上がりとなりました。
香りには熟した赤系果実やスパイス、ドライローズなどの繊細さがあり、味わいも丸みを帯びて優雅。過度な主張はせず、どこまでも上品で心地よい余韻を残してくれます。
すでに飲み頃を迎えており、開栓すれば即座にその魅力を堪能できる“完成された1本”といえるでしょう。
1990年|ブルゴーニュ全体の当たり年で凝縮感たっぷり
1990年はブルゴーニュの「グレートヴィンテージ」として名を馳せる年で、ロマネ・コンティも例外なく傑作に仕上がっています。この年のブドウは凝縮感に富み、果実の密度が高く、それでいて酸とのバランスが秀逸。
若い時期はやや力強さが前面に出ていたものの、30年近い熟成を経て、現在では極めて複雑で芳醇なアロマをまとい、深みと柔らかさを併せ持つ唯一無二の味わいへと昇華しています。
収穫量も安定しており、流通量の点でも入手が現実的だったことから、愛好家の間では“マストバイ・ヴィンテージ”とも称される存在です。
2005年|パーカーポイント満点の伝説的なヴィンテージ
2005年は、評論家ロバート・パーカー氏によって100点満点の評価を受けたことで一躍注目を集めたヴィンテージです。この年は天候が非常に安定しており、病害も少なかったため、完璧に熟したブドウが収穫されました。
味わいは果実味の豊かさと骨格の強さ、酸のキレ、どれを取っても申し分なく、“現代の理想形”とも言われます。まだ熟成の途中段階とされる場合もあり、今後さらに10〜20年かけてその真価を発揮すると期待されている長期熟成型。
ボトル1本の価格も年々上昇しており、すでに投資対象としても評価が高い1本です。
2010年|凝縮感たっぷりの力強い味が魅力に
2010年は、ブドウの果実味・酸・タンニンが見事なバランスで共存する“構造美”に優れたヴィンテージです。昼夜の寒暖差と安定した気候により、非常に凝縮感のあるブドウが収穫され、ロマネ・コンティらしい華やかさに加えて、密度のある力強い味わいが特徴となりました。
若い段階では果実味が前面に出ていますが、熟成が進むことでスパイスや土、トリュフ、紅茶といった複雑な香りが重なり、より一層の深みが引き出されます。すでに高評価を得ている年ですが、今後10〜20年の熟成を経ることで、さらに評価が高まるポテンシャルを秘めています。
ワイン愛好家からも“将来が楽しみな1本”として注目されています。
2015年|存在感と飲み心地のバランスが高評価に
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2015年は、エレガンスと力強さ、どちらも兼ね備えたバランスの良さが際立つヴィンテージです。比較的温暖な気候の中で熟したブドウは、豊かな果実味ときめ細やかなタンニンを備え、飲みごたえがありながらも飲み疲れしない柔らかさを併せ持っています。
ロマネ・コンティに求められる“透明感”と“存在感”が共存し、比較的若いうちからでもその魅力を十分に楽しめる点が人気の理由です。
ただし、まだ熟成の初期段階にあるため、数年から十数年かけてより複雑な香りや旨みが引き出されていくでしょう。特に若いロマネ・コンティに挑戦したいという方にとって、絶好の一本といえます。
2020年|熟成のポテンシャルを秘めた1本
2020年は、近年の中でも“将来の当たり年候補”として高く期待されているヴィンテージです。春から夏にかけての気候は安定し、収穫期には十分な日照と乾燥が確保されたことで、果実の成熟度は非常に高くなりました。
香りは若いうちはまだ控えめながら、赤い果実やスパイス、ほんのりとしたバニラ香が感じられ、味わいには張りのある酸とピュアな果実味がバランスよく広がります。
現時点では硬さも残っていますが、これこそが長期熟成に向く証。今飲むよりも10年、20年後に開けてこそ、その真価を発揮すると言われています。
将来に向けての“資産ワイン”として注目度も高まっています。
リンクサスロマネコンティ一覧はこちら
ロマネコンティの値段・価格と高額になる理由

最新の市場価格一覧(ボトル・グラス別)
ロマネ・コンティは、ワイン市場において最も高額で取引される銘柄のひとつです。最新の市場価格を見てみると、フルボトル(750ml)の相場はおおよそ300万〜1,000万円。
ヴィンテージや保存状態によって価格差が大きく、特に希少な当たり年や熟成に適した状態のものは、さらに高値で推移します。
また、非常に限られた高級レストランやワインバーでは、グラス1杯あたり10万〜100万円前後で提供されているケースも。ごくわずかな量でも“体験する価値がある”とされるその風格は、価格にも表れています。
さらにオークション市場では、1945年ヴィンテージが1本6,000万円超で落札された実績もあり、これは世界最高価格級の記録。
市場での評価は今もなお高く、希少性・ブランド力・ストーリー性のすべてが価格に反映されているのです。
ロマネ・コンティが高い理由
- 畑が単独所有(モノポール)で希少性が高い
- 生産量が極端に少なくプレミア化しやすい
- 長年のブランド評価と審査基準の厳しさも
- 完全手作業のビオディナミ農法で高品質
- オークションでの高額落札による市場価値上昇も
ロマネ・コンティが世界最高峰のワインと称され、その価格が数百万円から数千万円に達する理由は、いくつもの特別な条件が重なっているからです。
まず注目すべきは、畑がドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)による単独所有(モノポール)であること。ブルゴーニュではひとつの畑を複数の生産者で分け合うのが一般的ですが、ロマネ・コンティは例外的にDRCのみが栽培・醸造を手がけており、その品質管理は極めて厳密です。
また、畑の面積はわずか1.8haと非常に狭く、年間の生産本数も6,000〜8,000本程度。この極端な少量生産が、世界中での需要に対して供給を大幅に上回らせ、希少性を高めています。
さらに、DRCのワインは長年にわたって高い評価を維持しており、リリースされるすべてのヴィンテージにおいて厳格な品質基準が課されています。醸造においても、完全手作業のビオディナミ農法を採用し、月の満ち欠けに合わせた栽培や、馬による耕作など自然との調和を大切にした哲学を貫いています。
そして、過去のオークションでの高額落札記録も価格に拍車をかけています。特に1945年ヴィンテージは1本6,000万円超という驚異的な価格で落札され、市場全体に「ロマネ・コンティ=芸術作品」としての認識を広めました。
これらすべての要素が相まって、ロマネ・コンティは単なる“高級ワイン”を超えた存在として、世界中の愛好家や投資家を魅了し続けているのです。
資産価値・投資対象としてのロマネ・コンティ
ロマネ・コンティはその希少性とブランド価値の高さから、近年では“飲む芸術品”としてだけでなく、資産として保有される高級ワインとしても注目を集めています。とくに当たり年のヴィンテージは、年を追うごとに市場価値が上昇し、オークションでは数千万円で落札される事例も多数。
長期熟成により味わいだけでなく価格も熟成するという点が魅力で、代替資産としての役割を果たすケースも増えています。ただし、偽物のリスクや保管環境の厳格さ、流動性の低さには注意が必要です。
ロマネコンティの購入方法!偽物を見分けるポイントは?

正規販売店やワイン専門店をチェックする
ロマネ・コンティを安心して購入したいなら、まずは正規輸入代理店を通じたワイン専門店や百貨店の酒販コーナーをチェックしましょう。特に現行ヴィンテージを狙う場合は、信頼あるルートで入手することが最も重要です。
国内では、DRC社の正規品を取り扱う一部のインポーターが限られており、正規ラベルやインポートシールが確認できる店舗を選ぶことで偽物のリスクを大幅に回避できます。
また、高級ワインを専門とする酒販店であれば、適切な温度・湿度管理や、輸送・保管履歴のトレーサビリティも確保されているため、品質面でも安心です。価格は高額ですが、「本物を確実に手に入れる」という意味では最も信頼できる選択肢です。
希少なヴィンテージは通販やオークションで探すのも◎
過去の当たり年など人気品を入手したい場合は、実績のある通販サイトや高級ワイン専門のオークションを活用するのも一つの方法です。とくに有名オークションハウス(サザビーズやクリスティーズなど)では、真贋保証つきでの出品が一般的で、保存状態や来歴なども詳細に記載されているため信頼度が高いです。
国内では、プレミアムワインを扱うワインショップのECサイトや、熟成ワイン専門の仲介業者もあり、入手困難なヴィンテージを探す際に重宝されます。
ただし、購入時には必ず「返金保証の有無」や「販売者のレビュー評価」もチェックしておくことが大切です。価格が高額である分、購入後のトラブルを避けるためのリスク管理も怠らないようにしましょう。
偽物も流通しているので注意
ロマネ・コンティは世界的な知名度と高額な市場価格から、偽物(フェイクボトル)のターゲットになりやすいワインです。見た目だけでは判断が難しい巧妙な偽造品も存在するため、購入時には細かなディテールの確認が必要不可欠です。
たとえば、正規ラベルの質感・印刷のズレ・キャップシールの貼り方・ボトルナンバーの一致などは最低限確認しておきたいポイント。また、DRC社が発行する真贋証明書や輸入時のインポーターシールの有無も重要な手がかりになります。
さらに近年では、コルクの長さや刻印、ガラス瓶の形状までを模した偽造も出回っているため、「信頼できる販売元かどうか」こそが最大の判断材料。極端に安価な出品や、保証のない個人間取引は避けるのが鉄則です。
確実に本物を手に入れるには、情報の精査と慎重な購入判断が欠かせません。
※1947年から1951年までのボトルは絶対に購入しないでください。なぜならそれらはロマネコンティでは、決して製造されておらず偽物になります。
ロマネコンティを飲みたい!そんなあなたに薦めるお店一覧

以前は、ホテルオークラのバロンで頂くことが出来ましたが、福岡は閉店、そして東京はリニューアルによりヌーヴェル・エポックさんになったため頂くことが出来ません。
かといって「自宅にワインセラーやロマネコンティをというのはちょっと・・・」ロマネコンティを一生飲む機会なんてないと思った方にも、少しだけ奮発すればグラスワインとして頂くことが出来ます。
Chinois Shibuya シノワ渋谷
ロマネコンティをグラスワインとして頂くなんてそうそうチャンスはありません。なぜならば提供するお店としてボトルでなければ価値を棄損し赤字になってしまうなど様々なリスクがあるからです。
シノワ渋谷さんでは、毎年ワインイベントを実施されており2019年も12月30日に当たり年の2010年、2015年というわけにはいきませんが、ロマネコンティ2014を頂くことができました。約20万円とやや高額ですが、海外旅行に行ったと思えば一生飲む機会がないと思っていたロマネコンティを飲むことが出来ます。
ヴァン シュール ヴァン(Vin sur Vin)
今年はボージョレ・ヌーボーに縁がある年で、昨日は三国ワインのジョゼフ・ドルーアン。酸味の効いた上品な味だった。今日はヴァンシュールヴァンのブーロン。ビオ。バランスが良いい。オーケーストアで吟味を重ねた軽いウォッシュチーズを合わせるのが楽しみ😝 pic.twitter.com/f3hOK3gVu8
— Bigbeans (@Bigbeans7) November 21, 2017
その点、 『ワインブティック ヴァン シュール ヴァン』 であれば安心してその香り、味を存分に味わうことが出来ます。今年のワインイベントは終了していますが。 会費 : 399,600円(税込)でロマネコンティをいただくことができます。
晩杯屋 ロマネコンティ
銀座の晩杯屋ではロマネコンティが飲めるそうです(^◇^;) pic.twitter.com/FfqvJU8LZ9
— ゆり@銀座ホステス🥂 (@4kaiyuri) June 11, 2021
『ロマネコンティ』でGoogleで検索すると、関連キーワードとして表示される”晩杯屋 ロマネコンティ”の文字が…。「晩杯屋といえば都内でも人気の立ち飲み屋さんだったような??」と思い少し調べてみるとその理由が分かりました。
SNSでのマーケティングがまだまだ集客に効果的なので、同じ飲食業界さんはされてみてもよいかもしれませんね。
実際にお店で注文した方がいるそうですが、「注文したけど、、、完全前金の予約制」だそうです。立ち飲み屋で予約するのか!?と思いましたが。そこはご愛嬌です。
世知辛い話題もありますが。ほっこりするニュースでした。ちなみにカード決済はNGでニコニコ現金一括払いのみだそうです。
#お前よくぞそんなもん撮ってたな選手権
— 金井ドライバー👺 (@WR7SdaKCIPlOJiF) January 12, 2021
立呑屋「晩杯屋」にて、ロマネ・コンティ450万円~ pic.twitter.com/1q4tckEbEP
話題の晩杯屋さんのロマネコンティですが、某焼き鳥チェーンの値上げの影響から244万円値上げしたそうです。
実質、2倍以上になったみたいですが、いたずらでも、注文しようとする人などがいたのもあるからでしょうけが、少し面白いですね。
ロマネコンティに関するトリビアコンテンツ
ワインの情報を発信している、おすすめのYOUTUBEチャンネルをご紹介します。
ワインノヒト
ワインノヒトさんは、ワイン好きの方なら共感してしまうほど熱量のあるワイン専門のYouTubeチャンネルです。
実際に、様々な銘柄のワインのテイスティングをしながらの解説で一緒に飲んでいる気分を味わいながら気になるワインの情報も手に入れることができます。
sommelier forfree
sommelier forfreeさんは、本物の有資格者であるソムリエさんがソムリエ試験のオンライン対策講座を無料配信されている超本格派のソムリエYouTubeチャンネルです。ソムリエを目指す方にとっては、「こんな情報を無料で見れるの?」という素晴らしいコンテンツばかりです。
またソムリエを目指していなくても、ワインが好きで体系的にワインやソムリエを学びたい理解したい方にとっては登録必須なチャンネルです。
まとめ
ロマネ・コンティは、ただ高価なワインというだけではなく、気候・土壌・哲学・歴史が織りなす“芸術作品”です。1本のワインの背後に、これほどまでの物語と職人技が詰まっていることに、驚かれた方も多いのではないでしょうか?
高額でなかなか手の届かない存在ですが、グラスで提供する店やイベントもあり、工夫次第ではその世界に触れるチャンスもあります。さらに、近年は資産価値としても注目され、ワイン投資の観点からも語られる存在になりました。
本記事を通じて、ロマネ・コンティを「知る楽しさ」「飲む喜び」「語る魅力」として、多角的に味わっていただけたなら幸いです。特別な1本に込められた深い価値を、ぜひ心に留めておいてください。
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