ワインを楽しんでいるうちに、ついつい飲みすぎてしまい、思った以上に酔いが回ってしまった…そんな経験はありませんか?
実は、ワインはビールに比べて アルコール度数が高め のお酒であり、適量を知らずに飲んでしまうと、思いがけず酔いが回りやすくなります。
特に、ワイン初心者の方は「赤ワインと白ワインではどちらがアルコール度数が高いのか?」「シャンパンやデザートワインのアルコール度数はどれくらいなのか?」といった疑問を持つことも多いでしょう。
この記事では、ワインのアルコール度数の平均値や種類ごとの違い、さらには他のお酒との比較まで、詳しく解説していきます。ワインを最後まで美味しく楽しむために、ぜひアルコール度数についての知識を深めてみましょう。
ワインのアルコール度数は?赤や白で異なる?
ワインのアルコール度数の平均について
ワインはブドウなどの果実をベースに作られる醸造酒のことを指します。原料となる果実の種類や製法によってワインのアルコール度数は変わってくるため一概には言えませんが、基本的に一般的な銘柄のワインのアルコール度数は12%前後だと言われています。
ただしワインの色や種類によってもアルコール度数は変わってきます。白ワインに比べ、赤ワインの方がアルコール度数が高いものが多い傾向にあります。
またワインの中にはあえて低アルコールで作られているようなものもあります。
以下、それぞれのワインの種類ごとの平均的なアルコール度数を紹介します。
ワインの種類 | アルコール度数(平均) | 特徴 |
---|---|---|
赤ワイン | 12~15% | フルボディのものは度数が高く、ミディアムボディ・ライトボディはやや低め。 |
白ワイン | 10~13% | 赤ワインより軽やかで、アルコール度数も低めの傾向。 |
スパークリングワイン | 10~12% | シャンパンやプロセッコなど、泡立ちが特徴的。度数は低め。 |
ロゼワイン | 11~13% | 赤と白の中間の味わいで、比較的飲みやすい。 |
酒精強化ワイン | 15~20% | アルコール度数が高め。ポートワインやシェリーなど。 |
アルコール度数が与えるワインの特徴
アルコール度数はワインの味や飲み心地に大きく影響を与えます。
アルコール度数が高いワイン(15%以上)
- 風味が濃厚で、しっかりとしたコクがある。
- フルボディの赤ワイン(カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなど)に多い。
- デザートワインや酒精強化ワイン(シェリー、ポートワイン)は甘みが強く、長期保存が可能。
アルコール度数が低いワイン(10%以下)
- 軽やかでフルーティーな味わい。
- 飲みやすく、爽やかな酸味を持つものが多い。
- スパークリングワインや一部の白ワイン(モスカート、リースリングなど)に多い。
ワインのアルコール度数と他のお酒の比較
お酒の種類 | アルコール度数の平均 |
---|---|
白ワイン | 5~14% |
赤ワイン | 12~16% |
ビール | 5% |
日本酒 | 15〜17% |
焼酎 | 20~25% |
ウイスキー・ブランデー | 40〜43% |
同じアルコール飲料でも、度数が違えば味わいや酔い方も大きく異なります。ではワインのアルコール度数は、他のお酒と比較した場合にどの程度なのでしょうか?
ここからはワインと他のお酒のアルコール度数の違いを比較し、それぞれの特徴や酔い方の違いを解説します。
普段は別のお酒を飲んでいるという方もぜひ参考にしてください。
ワインとビールのアルコール度数
ワインとビールのアルコール度数比較
お酒の種類 | 一般的なアルコール度数 | 特徴 |
---|---|---|
ワイン | 10~15% | 果実の発酵で作られ、比較的高アルコール。 |
ビール | 4~6% | 麦芽とホップを発酵させ、低アルコールで炭酸が特徴。 |
ビールが低アルコール、ワインが比較的高アルコールな理由
ビールのアルコール度数が低い理由
- ビールは発酵期間が短く、酵母が生成するアルコールの量が少ないため、度数が低めに抑えられる。
- 飲みやすく、喉越しを楽しむ目的で作られているため、低アルコールが適している。
ワインのアルコール度数が高い理由
- ワインはブドウの糖分が発酵によってアルコールに変わるため、糖度の高いブドウを使うほど度数が上がる。
- 発酵期間が長く、アルコール度数を高める工程が含まれる。
ワインとビールの酔い方の違い
- ビールはゆっくり酔う → アルコール度数が低く、大量に飲むことで徐々に酔いが回る。
- ワインは短時間で酔いやすい → アルコール度数が高いため、少量でも酔いやすい。
ワインと日本酒のアルコール度数
ワインと日本酒の強さの比較
お酒の種類 | 一般的なアルコール度数 | 特徴 |
---|---|---|
ワイン | 10~15% | フルーティーで、種類によってアルコール度数が異なる。 |
日本酒 | 13~16% | 米と麹を発酵させ、やや高アルコールでまろやか。 |
ワインと日本酒のアルコール度数が近い理由
- 日本酒もワインと同様に発酵酒であり、アルコール度数のレンジが似ている。
- 日本酒は糖分が多く、発酵により自然に度数が高まる。
- 一般的な純米酒や本醸造酒は 13~16% の度数があり、ワインとほぼ同じ。
ワインと日本酒の酔い方の違い
- ワインは酸味が強く、飲み口が軽い → 飲みすぎると急に酔いが回ることも。
- 日本酒は甘みと旨みが強く、ゆっくり酔いが回る → 常温や熱燗で飲むとさらにリラックス効果がある。
ポイント:ワインと日本酒は同じくらいのアルコール度数を持つが、口当たりの違いにより飲みやすさが異なる。
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ワインとウイスキーのアルコール度数
ワインとウイスキーのアルコール度数比較
お酒の種類 | 一般的なアルコール度数 | 特徴 |
---|---|---|
ワイン | 10~15% | ブドウを発酵させた醸造酒で、果実味が特徴。 |
ウイスキー | 40%以上 | 穀物を蒸留して作られ、高アルコールで長期熟成。 |
ワインとウイスキーの大きな違い
- ワインは醸造酒、ウイスキーは蒸留酒 → ワインは発酵によって自然に生成されたアルコールを含むが、ウイスキーは蒸留によって高アルコールに仕上げられる。
- ウイスキーのアルコール度数はワインの3~4倍 → ワインの10~15%に対し、ウイスキーは40%以上と圧倒的に高い。
ワインとウイスキーの酔い方の違い
- ワインは適量なら食事とともに楽しめる → アルコール度数がそこまで高くないため、ゆっくり飲むことができる。
- ウイスキーは一気に飲むと危険 → 高アルコールのため、少量でも強く酔いやすい。ストレートではなく、ハイボールなどで割って飲むのが一般的。
ポイント:ワインは比較的マイルドに酔いを楽しめるが、ウイスキーはアルコール度数が非常に高いため、飲み方に注意が必要
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ワインが及ぼす健康への影響と1日の適量
ワインは適量を守れば健康に良い影響を与えることが知られていますが、 アルコール度数が高いワイン を飲みすぎると健康リスクが高まる可能性があります。
ここでは、 高アルコールワインの影響と適切な飲み方 を解説し、健康的にワインを楽しむためのポイントを紹介します。
アルコール度数が高いワインの健康への影響
アルコール度数が高いワイン(15%以上)は 飲みごたえがあり、長期熟成にも適しています が、飲みすぎると以下のような影響が出る可能性があります。
① 急激な酔いとアルコール依存リスク
- 高アルコールワインは 短時間で酔いやすい ため、飲みすぎると判断力や運動機能に影響を与える可能性があります。
- 習慣的に飲みすぎると アルコール依存症のリスク が高まるため、注意が必要です。
② 肝臓への負担が増加
- アルコールは肝臓で分解 されますが、高アルコールのワインを大量に飲むと 肝臓に負担がかかり、脂肪肝や肝硬変のリスク が上昇します。
- 飲酒量をコントロールすることで 肝臓の健康を維持 できます。
③ 脱水症状と二日酔いのリスク
- アルコール度数が高いワイン は、利尿作用が強く 脱水症状を引き起こしやすい ため、翌日の二日酔いが重くなることがあります。
- ワインを飲む際は水をこまめに摂取 することで、アルコールの影響を軽減できます。
④ 高カロリーで肥満リスクも
- ワインには 糖質とアルコールが含まれるため、カロリーが高め です。特に デザートワインや甘口ワイン は 糖質も多く、飲みすぎると肥満の原因 になる可能性があります。
- 適量を守ることで、体重管理と健康維持が可能です。
1日の飲酒量に関するガイドラインとワインの適量
世界保健機関(WHO) や 厚生労働省 のガイドラインによると、適切な飲酒量は以下のように推奨されています。厚生労働省 飲酒のガイドライン
性別 | 1日あたりの適量(ワイン) | アルコール量換算(純アルコール) |
---|---|---|
男性 | 2杯(200~300ml) | 約20~30g |
女性 | 1~1.5杯(100~200ml) | 約10~20g |
ポイント:
- 週に2日は休肝日 を作ることで、肝臓の負担を軽減できる。
- 一度に大量に飲まず、ゆっくり楽しむ ことで、体への影響を抑えられる。
- 水を飲みながらワインを楽しむ ことで、脱水症状や二日酔いを防ぐ。
アルコール度数を考慮し健康的にワインを楽しむ方法
① 低アルコールワインを選ぶ
健康を意識するなら アルコール度数が低め(10%以下)のワイン を選ぶのがおすすめ。例えば以下のようなものが挙げられます。
- モスカート(マスカット)(5~8%):甘口でフルーティーな微発泡ワイン。
- リースリング(7~10%):爽やかな酸味が特徴の白ワイン。
- ランブルスコ(8~10%):フルーティーで軽やかな微発泡赤ワイン。
② オーガニックワインを選ぶ
オーガニックワイン(自然派ワイン)は添加物が少なく、体に優しいものが多いです。
二日酔いになりにくい という報告もあり、健康を意識する人におすすめです。
③ 飲むペースをコントロールする
ワインは、一気に飲むのではなく、食事と合わせてゆっくり楽しむことが大切です。
特に、ワイングラス1杯(150ml)を30分以上かけて飲むことで、アルコールの吸収が穏やかになり、体への負担を軽減できます。
④ 水を一緒に飲む
ワインを飲む際は、ワイン1杯につき水も1杯飲むことで、アルコールの代謝が促進され、酔いすぎを防ぐことができます。
特に、高アルコールワインを飲む場合は、脱水症状を防ぐためにもこまめな水分補給が重要です。
⑤ 空腹時に飲まない
空腹時にワインを飲むと、アルコールの吸収が早まり、酔いやすくなってしまいます。酔いを和らげるためにも、軽いおつまみや食事と一緒に楽しむのがおすすめです。
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ワインのアルコール度数はどのように決まる?
ワインのアルコール度数は約12%前後と述べましたが、それはあくまでも平均の話であり、銘柄によってワインのアルコール度数には大きな差があります。
ワインのアルコール度数には、「品種」「産地・畑」「収穫時期」「発酵方法」といった要素が影響してきます。
ブドウの品種
ワインのアルコール度数はブドウの品種によって変わってきます。
ワインを作るプロセスの中では、アルコール発酵が行われます。まずはブドウをタンクに移し、酵母と呼ばれる微生物を添加することで発酵が進んでいきます。このときブドウの糖分が多いほど、アルコール発酵が進みやすいのでアルコール度数が高くなります。
つまり糖分をよく含むブドウ品種から作られるワインであるほど、アルコール度数が高くなりやすい傾向にあります。ワイン用のブドウ品種にはかなりの種類があるため、その分だけ差が生まれます。
ブドウの産地や畑
同じ品種のブドウであっても、作られる場所や畑の土壌によって糖度に差があります。
基本的には気温が温暖かつ日照時間が長い地域で栽培されたブドウの方が、ブドウが熟しやすいため糖度も高く、その分アルコール度数の高いワインができやすくなります。
一方涼しい場所や日照時間が短い地域で育てられたブドウのワインは、アルコール度数も控えめになりやすいです。
ブドウの収穫時期
原料となるブドウをいつ収穫するかでも、アルコール度数は変わってきます。ブドウの収穫時期をあえて遅らせるような収穫方法を“遅摘み”と言いますが、遅摘みのブドウは糖分が凝縮されるためワインにしたときのアルコール度数が高くなりやすいです。
ブドウ農家やワイナリーの中には、あえてワインのアルコール度数を高めるために遅摘みのブドウにこだわっている所もあります。
ブドウの発酵方法
ブドウの発酵の時間が長くなればなるほど、その分アルコールも発生します。そのため長時間かけて発酵されたようなワインであるほど、アルコール度数は高くなります。
例えば赤ワインの場合は発酵が最後まで進められるため、自然とアルコール度数が高くなります。一方、白ワインの場合は発酵が製造の途中でストップされるため、赤ワインに比べてアルコール度数が控えめなものが多いです。
ちなみに発酵が控えめであるということは、ワインに糖分が残りやすいということにもなります。
そのため糖分が残る=甘口のワインには、低アルコールのものが多いのが特徴です。
シャンパンなどスパークリングワインのアルコール度数は?
基本的にはワインに近い12%前後
スパークリングワインは発泡性のワインのことです。ブドウを原料に発酵させて作られるという点ではワインと同じであり、アルコール度数も10〜12.5%ほどとワインに近い値となります。
ただしスパークリングワインにはさまざまな作り方があり、中にはアルコール度数が5%ほどの低アルコールに抑えられているような商品もあります。
シャンパンはアルコール度数11%以上のルールあり
シャンパンは正式には「シャンパーニュ」という名称の飲み物のことで、スパークリングワインの一種です。ただしスパークリングワインが全てシャンパンを名乗れるわけではなく、細かな定義が決められており、基準を満たしたものしかその名を名乗れません。
シャンパンは一流の高級スパークリングワインとして、乾杯シーンやギフトなどによく選ばれています。
なおシャンパンは定義によってアルコール度数11%以上と必ず決められています。そのため他のスパークリングワインとは違い、5%などの低アルコールの銘柄が存在しないため注意しましょう。
シャンパンは上品かつ優しい口当たりでついつい飲み進めてしまいがちですが、意外とアルコール度数が高く、飲みすぎると酔いの原因となってしまうことがあります。
【関連リンク】初心者も飲みやすい美味しいシャンパン12選。おすすめ安い物~高級人気銘柄
独特な甘みを持つ貴腐ワインのアルコール度数は?
そもそも貴腐ワインとは?
ワインの中には貴腐ワインと呼ばれるものがあります。貴腐ワインはいわゆるデザートワインと呼ばれるようなワインの一種で、濃厚な甘味を持つのが特徴です。
貴腐ワインはブドウに菌がついた「貴腐ブドウ」から作られます。貴腐ブドウは通常のワインに使われるブドウに比べて非常に糖度が高く、出来上がるワインは最高級レベルの甘口になります。
ちなみに貴腐ワインのほとんどは収穫から醸造までに時間も手間もかかるため、全体的に価格の高いリッチなものが多い印象です。
アルコール度数が低めで飲みやすい銘柄が多い
貴腐ワインは原料のブドウや発酵の方法・時間がアルコール度数に大きく影響します。貴腐ワインの中にはアルコール度数12%ほどのものもあれば、糖度を保つためにアルコール度数が5%ほどに抑えられたような銘柄も存在します。
貴腐ワインは比較的低アルコールのものを見つけやすく、ワインの強いアルコールが苦手と感じる方からも人気を集めています。
【初心者向け】アルコール度数の低いワイン3選
ドイツ産リースリング(約7〜8%)
友達夫婦がメルボルンから遊びに来てくれた。前に一度飲んですごくおいしかったドイツの甘いリースリングで乾杯。アルコール度7.5%と低めで私でも飲みやすい。
メインは海老の天ぷら。滅多に揚げ物はしないけどやっぱり揚げたては格別。ぬちまーすのお塩がよく合う。満足満足😊 pic.twitter.com/78qJZKEtWB — Carrot🥕 (@lilcarrotbunch) March 27, 2024
リースリングは、白ワイン用のブドウ品種である「リースリング」を使ったワインのことです。なおドイツが主な産地ですが、ドイツ以外の諸外国でも作られています。
ドイツで作られるリースリングは特にアルコール度数が低く、およそ7〜8%程度となっています。ドイツのものは特に甘口であり、ジュースのように楽しめるデザートワインとして人気を集めています。
リースリングの中には数千円で買えるようなボトルから、何万円も超えるものまであります。自宅用としてはもちろん、ギフトに選ばれることが多いワインでもあります。
ランブルスコ(約8〜10%)
昨夜はいただきもののランブルスコ。 アルコール度数8%で軽い口当たり、渋すぎず、甘すぎず。 お食事とともにグビグビ飲むにはランブルスコの選択肢っていいね♡
昨夜の我が家の深夜食堂 ・焼きししゃもの新玉ねぎマリネ ・空豆と3種のチーズリゾット ちなみにこれ、深夜2時の話? pic.twitter.com/tyCe8vxhTa — megumi?ワインenjoy中 (@megumi06711838) March 19, 2022
ランブルスコはイタリアで作られるスパークリングタイプの赤ワインです。アルコール度数は8〜10%とやや控えめで、特に赤ワインにしては低アルコールで飲みやすいです。
ランブルスコは製造過程でブドウ果汁が残っている状態であえて発酵を止めてしまうことにより、軽快な飲み心地を楽しめるように工夫されています。赤ワイン特有の渋みが少ないため、初心者でも親しみやすいのが魅力です。
またランブルスコの中には1,000円台で購入できるような銘柄も多く、シャンパンなどのスパークリングワインに比べコストパフォーマンスが高いことも人気の理由です。
モスカート・ダスティ(約5%)
モスカート・ダスティはモスカート(別名マスカット)と呼ばれるブドウ品種から作られるワインのことです。甘口の微発砲性ワインであり、マスカット由来の爽やかな香りが堪能できるのがポイントです。
モスカート・ダスティはアルコール度数5%ほどであり、通常のワインに比べておよそ半分ほどのアルコールしかありません。そのためアルコールが苦手な方でも飲みやすく、スパークリングワイン初心者という方にもおすすめできます。
【玄人向け】アルコール度数の高いワイン2選
シェリー・ポートなど酒精強化ワイン(15%以上)
本日はポルトガルのマデイラ島の酒精強化ワイン「マデイラ」のテイスティング取材。マデイラ島と言えば、サッカー選手 クリスティアーノ・ロナウドさんの出身地としても有名です。近年、ソムリエ試験の二次でもよく出題されていますが、日本でも年々、ご自宅でも飲まれるようになってきています。 pic.twitter.com/8Z0waGGCbA
— 田邉 公一? Wine director (@tanabe_duvin) January 14, 2022
酒精強化ワインはフォーティファイドワインとも呼ばれるもので、醸造工程中にアルコールを添加してアルコール分を高めたお酒のことを指します。味にコクが生まれ、また保存性も高まっているのが特徴です。
代表的な酒精強化ワインには以下のものがあります。
- シェリー・・・スペイン
- ポート・・・ポルトガル
- マデイラ・・・ポルトガル
- マルサラ・・・イタリア
- ヴァン・ドゥー・ナチュレル・・・フランス
- ヴァン・ド・リキュール・・・フランス
酒精強化ワインには赤ワイン・白ワイン、甘口〜辛口と色々なタイプのものがあります。通常のワインがアルコール度数12%程度であるのに対し、酒精強化ワインのアルコール度数は15%以上になります。
アマローネ(約16%前後)
見つけてしまったのでアマローネ追加。 度数に注目(笑) めっちゃ旨い。 pic.twitter.com/lzsPJebTaf
— アカハネ (@Cmp8LnpxBct4Sj5) December 4, 2021
アマローネはイタリアの高級赤ワインの一種です。収穫後3〜4ヶ月ほど陰干したブドウを原料に使うのが特徴で、妖艶な香りとビロードのような質感、そしてチョコレートのような苦味を感じさせる味わいをしています。
アマローネはとても手の込んだワインであり、なんと最低でも2年以上樽熟成をさせ、さらにそこから瓶詰め後にも半年以上の熟成が加えられます。熟成期間が長いことにより、アルコール度数も高まっており16%近くまであります。
製造に手がかかる分、アマローネはデイリーワインというよりも少しリッチな印象を受けます。アルコール好きの方やワイン好きの方から人気の高いワインでもあります。
まとめ
ワインのアルコール度数は 平均12%前後 ですが、銘柄や種類によって幅があり、 低アルコールのワイン(5~10%) から 高アルコールのワイン(15%以上) までさまざまです。赤ワインは白ワインよりも度数が高い傾向があり、シェリーなどの酒精強化ワインは特にアルコール度数が高めになります。
また、ワインはビールよりもアルコール度数が高いため、適量を意識しながら飲むことが大切です。 ワイン1杯につき水1杯を飲む、空腹時を避ける、ゆっくりと飲む などの工夫をすることで、酔いすぎを防ぎながらワインを楽しめます。
自分の好みや体質に合ったワインを選び、無理のない範囲で楽しむことが大切です。ワインのアルコール度数を理解し、より充実したワインライフを送りましょう。
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