今回はそんなウシュクベ リザーブの魅力について解説していきます。評価レビューや、旧ボトル・新ボトルの違いについても解説していくのでぜひ参考にしてみてください。
ウシュクベ リザーブとは?芳醇でリッチな味が魅力
“生命の水”を由来とするスコッチウイスキー
ウシュクベはスコットランドで250年の歴史をもつウイスキー銘柄です。ウシュクベ リザーブは、ウシュクベーシリーズのスタンダードボトルとなります。しかし、また酒が進むものが出来上がりそうな予感・・・
— RT@第2回ユニバ王決定戦ありがとうございました!!
今日の下ごしらえに使ったのはこれ
ちょっと贅沢に「ウシュクベ リザーブ」を♪
ウイスキーの語源である「ウシュクベーハー」(生命の水)に由来するこれまた美味しいやつです(^^) pic.twitter.com/0Y7jI0RvJs
(@sweepers_0) March 15, 2020
なおウシュクベーのネーミングは、“生命の水”というゲール語からきています。ちなみにウシュクベーハー(Uisgebeatha)は、ウイスキーの語源となったという説もあるほどです。
そんなウシュクベ リザーブは素朴な雰囲気が漂うウイスキーであり、あえてゴージャスに寄りすぎない、親しみやすい味わいに魅力があります。モルティで土っぽいようなピートがあり、しっかりとした蜂蜜・シリアルのようなニュアンスも感じ取ることができます。
高めのモルト比率に注目
ウシュクベといえば、ブレンデッドウイスキーでありながらも高めのモルト比率であることが特徴です。最もスタンダードと言われるウシュクベ リザーブのボトルは、モルト60%・グレーン40%の比率となっています。一般的なブレンデッドウイスキーのモルト比率はおよそ20〜30%程度なので、比較してみるとウシュクベ リザーブのモルト比率が非常に高いことがわかります。
「なぜモルト比率が高いのか」の答えには、ウシュクベの歴史が関係しています。
現在のウシュクベ リザーブはブレンデッドウイスキーですが、もともとウシュクベはシングルモルトウイスキーとしてリリースされていました。歴史の始まりは非常に古く、現在より250年以上前の1768年にロス&キャメロン社から発売されたのがきっかけです。
やがて歴史が移りゆく中で、ウシュクベの生産元は変わっていきます。繰り返される譲渡の中でウシュクベはシングルモルトではなく、複数の蒸留所のモルトを組み合わせたブレンデッドモルトウイスキーとして再発売されることとなりました。さらに1904年からは、ブレンドの中に少量のグレーンが加えられブレンデッドウイスキーとして発売されるように変化していきました。
このように元々シングルモルトとして誕生したウイスキーであったことが、今でもウシュクベにモルト原酒が多く使われている最大の理由となっています。ブレンデッドでありながらもモルトが多く含まれているウシュクベ リザーブは、芯のあるモルトを感じられる風味がポイントになっています。
ロバートバーンズの肖像画が目印
ウシュクベ リザーブのラベルには、スコットランドの詩人であるロバート・バーンズの肖像画が描かれています。ロバート・バーンズは日本でも有名な「蛍の光」の作者として知られています。2杯目以降も自分に甘々。
— ebi (@ebi_cbr600f3) May 1, 2018
最後に飲んだロブロイのベースは「ウシュクベ リザーヴ」。
ラベルの肖像画はロバート・バーンズ。
なんと「蛍の光」の作詞者。
ラベルには、『ウシュクベーさえあれば悪魔なんかもへっちゃらだ』とかあるらしい。
ありゃ、今の自分にぴったりでなんだか複雑(笑) pic.twitter.com/z8PhYh1911
そしてラベルの中には、ロバート・バーンズが代表作『タム・オ・シャンター』のなかで詠った“ウシュクベさえあれば、悪魔なんてへっちゃらさ”という意味のフレーズが書かれています。フレーズにあるように、元気をもらいたいときや力をつけたい気分のときにぴったりなウイスキーと言えます。
ウシュクベ リザーブは終売!?旧ボトルと新ボトルの違いは?
ウシュクベ リザーブは製造・販売元が変わっている
ここまで紹介したウシュクベ リザーブですが、巷では終売の噂も出回っています。なぜならウシュクベーはここ最近で生産元が変わっていて、一時生産を中止していた時期があったためです。ウシュクベの現行日と旧ボトル発見しました‼️
— ゾノマン (@ZONOMAN_zonoman) September 17, 2021
旧ボトルをお持ち帰り致します😊 pic.twitter.com/N94A8mEDDa
ウシュクベは元々2000年ごろまではホワイト&マッカイ社が生産を手掛けていましたが、グローバル戦略の失敗を理由に生産がストップ状態となっていました。そこからはコバルト・ブランズ社がレシピと商標を取得し、2009年にウシュクベを再発売しています。
つまり近年出回っているウシュクベ リザーブには、ホワイト&マッカイ社による「旧ボトル」とダグラス・レイン社による「新ボトル」の2種類があることになります。製造・販売元の違いにより、2つのボトルには味わいにもはっきりとした差があります。
ホワイト&マッカイ社の旧ボトルは入手がやや困難
ホワイト&マッカイ社がかつて製造していた旧ボトルのウシュクベ リザーブは、現在は既に終売となっています。そのため希少価値が高まっていて、入手がやや難しくなっています。現在でも販売しているお店はあるので超プレミアというほどではないものの、「新ボトルよりも旧ボトルの方が美味しい」と評価する方も多く、今後希少価値が高まることが予想されています。ウシュクベ リザーブ 旧ボトル
— soapro (@soaprockz1004) December 30, 2020
ペリペリ。
職場の先輩からのオススメで武川さんからGETしました。
ベリー感が美味しい。
バニラ感が強いブレンデッドがあまり得意でないのですが、これは良き。
ハイボールにしても美味しそうですね。#TWLC pic.twitter.com/QKfto8GiT1
また新ボトルの方も終売ではないものの、そもそもの在庫が不安定で時期によっては完売していることもあります。スタンダードではありつつもレアなボトルなので、見かけた際に購入しトライするのがおすすめです。
山崎旧ボトル。10年12年のラベル変更違いと買取のポイント
ウシュクベ リザーブを飲んで評価した
「ウシュクベ リザーブ」をストレート・ロック・ハイボール別に飲み評価レビューをしていきます。 ウシュクベ リザーブ(新ラベル)容量700ml alc.43% 価格3,500円~7,000円
さっそく飲んでみた
- 色・・・シャンパンのように薄いゴールド
- 香り・・・焼いた洋梨、白ワインビネガー、蜂蜜、エステリーで少しカティーサークに似た香りも感じられる
ストレート
アルコールはそれほど感じません。口当たりはミディアムライトで軽い印象。
口に含むと軽いピートも感じられる。リンゴのようなさっぱりとしたフルーツの甘みやビターオレンジっぽい後味。複雑だがさっぱりとしていて飲みやすい。 正直香りにある薬品のようなエステリー感は「苦手で失敗したかなー」と思いましたが飲んでみると印象はいい方向にガラッと変わりました!
ロック
苦手な薬品のようなエステリーな香りは相変わらずです。
フルーツ感は薄くなり苦みをともなって香り通りの薬品や緑っぽさが現れなんとも言えないエステリー感が強くなります。ちょっと苦手かなーっと思えました…
個人の好みなので悪しからず。
ハイボール
ハイボールだとゴクゴク美味しく飲めます。
すっきり爽やかでハイボールにめっちゃ合いますね。 香りに有ったエステリー感は薄れて癖もなく飲みやすい。食事前や食事中にもおすすめできる一杯です。
個人的評価
ずっと気になっていましたがたまたま酒屋さんで発見したので買ってみました。価格的にはあまりないと思うので楽天やAmazonにあるうちに買ってみても良いかもです。またボトルデザインもレトロでお洒落なのでインテリアにされる方にもおすすめですよ。
ウシュクベのラインナップを紹介
ウシュクベには定番のリザーブのボトルのほか、いくつかラインナップがあります。それぞれ比較をしながら特徴を紹介していきます。1.ウシュクベ リザーブ
- アルコール度数:43%
- 特徴:ウシュクベのフラッグシップボトルで贅沢なモルトが魅力
なお現代は色々なウイスキーの情報が多く出回っていますが、ウシュクベ リザーブはレシピが門外不出でキーモルトも明かされていないのが特徴です。謎に包まれた魅力の味わいなので、情報だけではなく実際に飲んで確かめてみることをおすすめします。運が良ければ3,000〜7,000円程度の価格で購入できることもあるのでまずは探してみてください。
2.ウシュクベ15年 ブレンデッドモルト
- アルコール度数:43%
- 特徴:熟成モルトのみで作られた特別なウシュクベ
ちなみにウシュクベ15年 ブレンデッドモルトは、元々は1万円未満で入手できていたこともありますが、現在は流通量が少なくボトル1本に数万円の値段が付けられているため注意です。定番のウシュクベ リザーブに比べて高級品扱いではありますが、モルト好きなら試してみる価値があります。
3.ウシュクベ カスクプルーフ
じゃ、ぼくはひとりでウシュクベ、カスクプルーフ頂きます。 pic.twitter.com/RjHGKPSmj4
— ショーブ (@rumnicws) April 10, 2020
- アルコール度数:50%
- 特徴:日本市場限定でリリースされた度数の高いウシュクベ
濃いめの味でありストレート以外のロックや水割り、ハイボールとも相性が良いです。現在では入手が難しく、レアなボトルの扱いです。
4.ウシュクベ ストーンフラゴン
- アルコール度数:43%
- 特徴:モルト85%のリッチな味わいが魅力
ウシュクベ ストーンフラゴンは、陶器ボトルにはいった高級ランクのウシュクベです。昔のウイスキージョッキを再現したデザインのボトルはウエッジウッド製であり、コレクター人気も非常に高いです。
さらに見た目だけでなく中身も特別感があり、ブレンデッドながら85%をモルト原酒が占めています。
27年以上熟成の原酒が40種類以上使用されていて、リッチで濃厚かつ深みのある味わいを堪能できます。フローラルさやスパイシーさの中に麦茶のようなスムーズさや素朴さもあり、親しみやすさも感じられます。
ウシュクベ リザーブはお酒買取でも人気のボトル
ウシュクベ リザーブをはじめとするウシュクベシリーズのウイスキーは、レアなスコッチとして玄人やファンに人気があります。日本では輸入が安定していないこともあり、時期によっては入手が難しいこともあります。
お酒買取専門店リンクサスでは、ウシュクベ リザーブをはじめとするウシュクベシリーズの買取を強化中です。店頭買取だけでなく、出張買取や宅配買取にも対応しているため、忙しい方でも簡単に査定を受けられます。
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まとめ
今回はスコッチブレンデッドウイスキー「ウシュクベ リザーブ」について解説しました。ウシュクベ リザーブは旧ボトルが終売になるなど、何かと話題の銘柄です。ブレンデッドタイプで安価ながらもモルトの豊かな味わいが楽しめるウイスキーなので、ウイスキー好きの玄人はもちろんモルト好きの方や初心者にまで幅広くおすすめできます。ストレートのほかロックやハイボールにもピッタリです。見かけた方はぜひトライしてみてください。