「ヘネシー」や「レミーマルタン」といった名前を耳にしたことはありませんか?
これらは世界的に有名な高級ブランデー「コニャック」の代表的ブランドです。
実は、コニャックはブランデーの一種。しかし、どんなブランデーでも「コニャック」と呼べるわけではありません。
その名を名乗るには、厳格なルールと限られた生産地・原料・製法をクリアしなければならないのです。
この記事では、
- コニャックとブランデーの違い
- 原料・製造・生産地・等級などの違い
- 代表的なコニャックブランド
などをわかりやすく解説。
読み終わる頃には、コニャックの知識が深まるだけでなく、「飲んでみたい!」という興味や憧れがぐっと高まるはずです。
コニャックとブランデーの【基本的】な違い
コニャックの基本
コニャックはブドウを原料として作られるブランデーの一種です。フランスのコニャック地方にて作られる特別なブランデーだけが、コニャックの名前で呼ばれます。
コニャック地方はフランス西部、大西洋に面する場所にあります。具体的にはワトゥー=シャラント地域圏のシャラント県コニャック町周辺を指しており、フランスを代表するワイン地域の一つになっています。
酒類のコニャックは「原産地呼称制度」により、細かくルールが定められています。シャラント県、シャラント・マルティーヌ県で作られる必要があり、これ以外のエリアのものはコニャックを名乗ることができません。
また原料や熟成期間に関しても、細かなルールが設けられています。収穫年の翌4月1日から最低2年間の熟成が必要であり、出来上がるブランデーは味わい深く香り高いものに仕上がっていることが特徴です。
厳しいルールのもとで作られたコニャックの味わいは、まさに格別です。もちろん製法が難しく熟成に期間を要することから、高級酒として扱われており価格は高額です。
とはいえ日本にも、一本1万円未満で入手できるようなコニャックもあります。畑の種類や熟成年数の長さでランクが決まり、大幅に価格が変わってくるのもコニャックの特徴になっています。
通常のブランデーとの違い
コニャックは通常のブランデーとどう違うの?と感じる方も多いことでしょう。
通常のブランデーは、コニャックほど定義がはっきりとしていません。ブランデーは果実酒から作った蒸留酒の総称であり、ブランデー自体には生産地や原料などの厳しいルールは設けられていません。
種類によってはブドウではなく、リンゴなどを原料として作られているブランデーもあります。リンゴを原料とするブランデーの代表格には例えば「カルヴァドス」などがあります。
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またブランデー自体はフランスだけでなく、イタリアやスペインといった国でも作られています。「グラッパ」「フィーヌ」「マール」「オルホ」「ビスコ」などと呼ばれるお酒は、全てブランデーの一種になります。もちろんコニャックやアルマニャックといったものもブランデーの一つに含まれています。
コニャックはブランデーの一種ではありますが、他のブランデーと比べると原料そのものが異なっている場合が多く、味の感じ方には大きな差があります。
コニャックはブランデーの中でも高級で格式が高く、非常に美しい香りをしていることが特徴に挙げられます。特にコニャックは単式蒸留機で2回蒸溜を行なっているというのがポイントであり、これにより、雑味が少なくまろやかな味わいが表現されています。
アルマニャックとの違い
コニャックとよく比較されるブランデーには「アルマニャック」があります。アルマニャックも原産地呼称でルールが設けられている上質なブランデーになります。
アルマニャックはフランス・アルマニャック地方にて作られています。コニャックと同様に、栽培地域や熟成に関するルールが厳しめです。
コニャックとの最大の違いは蒸留方法にあります。コニャックが単式蒸留機で2回蒸留されるのに対し、アルマニャックは連続式蒸留機で1回のみの蒸留が行われています。
蒸留回数が少ないことからコニャックに比べワイルドな味わいで、エッジが効いています。まろやかで飲みやすいコニャックに対し、やや通好みの味わいと言えます。
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- コニャックはブランデーの一種であるが、生産地や原料などの厳しいルールがある
- アルマニャックも高級ブランデーの一つで、コニャックとは生産地や製造方法に差がある
コニャックとブランデーの【生産地】の違い
コニャックの生産地
コニャックの生産地は上記でも述べたように、フランス西部のシャラント県周辺「コニャック地方」と決まっています。これ以外の場所で作られたものは、どんな製法でもコニャックを名乗ることはできません。
コニャック地方はAOC(原産地統制呼称)の対象地域であり、使用する原料や蒸留方法、熟成環境など厳格な基準を満たしたものだけが「コニャック」を名乗ることができます。
コニャック地方は、ブドウ栽培に適した温暖な気候と石灰質の土壌に恵まれており、質の高い白ブドウ(ユニ・ブラン)が育ちます。
ちなみにコニャック地方の中には大きく分けて6つの土壌があります。
産地(エリア) | 面積(ha) | シェア(%) | 特徴 |
グランドシャンパーニュ | 13,250 | 17% | 丘陵地帯、豊かな石灰岩を有した土壌 最高級コニャック産地 |
プティット シャンパーニュ | 15,250 | 22% | 石灰岩を多く含んだ湿った土壌 |
ボルドリー | 4,000 | 5% | 石灰岩と粘土質の土壌 |
フィンボア | 31,200 | 43% | 粘土、石、石灰岩の混合土壌 グランドシャンパーニュとブレンドされることが多い |
ボン・ボア | 9,300 | 12% | 粘土、石灰岩、砂の混合土壌、熟成が早い |
ボワ・オルディネール | 1,066 | 1% | 多くが砂の土壌。 熟成が早く、独特の風味を持つ。 |
6つの土壌の中でももっとも優れているとされるのは「グランドシャンパーニュ」です。
コニャックの中でも高級銘柄のものは、グランドシャンパーニュのブドウを使っていることを謳い文句にしている場合があります。
ブランデーの生産地
一方、ブランデーという名称は、果実を原料にして蒸留したお酒全般を指すため、生産地の制限はありません。
フランスをはじめ、スペイン、イタリア、ドイツ、アメリカ、日本など、世界各国で個性豊かなブランデーが製造されています。
例えば:
- フランス・アルマニャック地方:力強く野性的なブドウブランデー(アルマニャック)
- フランス・ノルマンディー地方:りんご原料のカルヴァドス
- イタリア:ワインの搾りかすから作るグラッパ
- ドイツ:さくらんぼ原料のキルシュヴァッサー
- 日本:近年では青森県などでアップルブランデーの生産も注目されています
このように、ブランデーは地域ごとの風土や文化を反映した味わいが楽しめるのが魅力です。
- シャラント県周辺「コニャック地方」で作られるものだけがコニャックを名乗れる
- コニャックの土壌は大きく分けて6つに分かれる
- 一般的なブランデーはフランスをはじめ、イタリア、ドイツ、日本など各地で作られる
コニャックとブランデーの【原料】の違い
コニャックとブランデーの最も基本的な違いのひとつが「原料」にあります。
どんな果物を使っているかによって、香りや味わいに個性が生まれるため、この違いを知っておくことは、自分好みの一本を見つけるうえでもとても大切です。
コニャックの原料
コニャックの主原料はブドウ、なかでも特に使用されるのがユニ・ブラン(Ugni Blanc)という品種です。このブドウは酸味が強く、発酵や蒸留に適しており、コニャックの繊細で上品な味わいのベースを作ります。
ユニブランは白ブドウで、コニャック以外にもアルマニャックというブランデーや、ワインのブレンドに使われることがあります。元々はイタリア・トスカーナ原産のブドウであり、イタリアでは「トレッビアーノ」と呼ばれています。
またユニブランの他には、「フォル・ブランシュ」「コロンバール」といったブドウも有名です。さらには「モンティル」「セミヨン」「フォリニャン」といったブドウがコニャックに使われることもあります。
ただしブドウであればなんでも使用できるというわけではありません。コニャックに使用できる品種や栽培地域は、AOC(原産地統制呼称)制度により厳しく制限されており、他の果物や香料を加えることは許されていません。
そのため、コニャックはブドウ本来の風味と土地の個性(テロワール)を純粋に表現したお酒ともいえます。
ブランデーの原料
一方のブランデーは、より広い意味での蒸留酒であり、さまざまな果物を原料として使用することができます。
もっとも一般的なのはブドウですが、次のような果物を使ったものも多く見られます。
- リンゴ(例:カルヴァドス)
- 洋ナシ
- さくらんぼ
- プラム など
果物の種類によって、香りや甘みに大きな違いが出るため、ブランデーはそのバリエーションの豊富さも魅力のひとつです。
つまり、コニャックが「特定のブドウのみを使ったブランデー」なのに対して、ブランデーは「果物を原料にした蒸留酒の総称」であり、原料の自由度が高いのが特徴です。
- コニャックは「ユニブラン」などのブドウが原料となり、他の果物や香料を加えることはできない
- 一般的なブランデーにはブドウのほか、りんごや洋梨などを使ったものも存在する
コニャックとブランデーの【製造方法】の違い
コニャックと一般的なブランデーの間には、製造方法にもいくつかの明確な違いがあります。
ここでは、両者の製造工程を比較しながら、その違いをご紹介します。
コニャックの製造方法
コニャック作りでは、まずユニブランを中心としたブドウの果汁を発酵させてワインを造ります。そこから伝統的な単式蒸留器(アランビック)を用いて、2回蒸留(ダブルディスティレーション)を行います。
これはAOC法で定められたルールであり、これ以外の製法で作ったものはコニャックを名乗れません。
その後、リムーザン産などのオーク樽で最低2年以上熟成させる必要があります。熟成に関する厳しいルールが設けられていることも、コニャックの特徴と言えるでしょう。
蒸留法や熟成期間など、厳格なルールを守ることで、コニャック特有の繊細で芳醇な香りとまろやかな味わいが生まれます。
一般的なブランデーの製造方法
一般的なブランデーも、果物(主にブドウやリンゴ)を原料として発酵させた果実酒を蒸留して造られますが、製造方法の自由度が高いのが特徴です。
蒸留には単式蒸留器または連続式蒸留器が使われ、地域や製品によって1回蒸留または2回蒸留が選ばれます。
また、熟成期間も製品ごとに異なり、コニャックほど長くない場合が多いため、より軽快でフルーティーな風味に仕上がることもあります。
- コニャックは単式蒸留器で2回蒸留したのち、最低2年以上の熟成を経て作られる
- 一般的なブランデーは製造方法の自由度が高い
コニャックとブランデーの【等級】の違い
ブランデーやコニャックのラベルでよく見かける「VS」「VSOP」「XO」といった表記。
これは見た目のおしゃれさだけでなく、熟成年数や品質を表す等級の指標です。
ただし、コニャックと一般的なブランデーでは、その意味合いや基準に違いがある点に注意が必要です。
コニャックの等級(VS、VSOP、XO)
コニャックには、フランス政府が定めるAOC(原産地統制呼称)制度に基づいた厳格な等級があります。代表的な等級は以下の通りです:
グレード名 | コント数 |
VS(VerySpecial/ベリースペシャル)
またはThreeStars(スリースターズ) |
コント2以上 |
VSOP(VerySuperiorOldPale/ヴェリースペリオルオールドペール)
またはReserve(リザーブ) |
コント4以上 |
Napoleon(ナポレオン)、Extara(エクストラ)
|
コント6以上 |
XO(ExtraOld/エクストラオールド)
|
コント10以上 |
Hors d’age (オール・ダージュ)
|
コント10以上 ※コニャックメーカーが高品質なものとしてつけることがある |
XXO(ExtraExtraOld/エクストラエクストラオールド)
|
コント14以上 |
※2018年4月、VSOPは4~6年だったのもが4~10年へ、XOは6年以上だったものが10年以上になり、2018年12月、新たに熟成年数14年以上のXXOというカテゴリーができました。
コニャックの熟成による等級が知りたい方は、ラベルやコニャックの名前を確かめてみましょう。例えば同じブランデーの中にも、「VSOP」と書かれたものもあれば「XO」と書かれたものもあります。
上表を見て分かるように、VSOPよりもXOの方がコント数が大きく、熟成年数が長いものになります。つまりXOと書かれているコニャックの方が、高級品であると言えます。
【関連リンク】ブランデーコニャックやアルマニャックのXOとは?価格・おすすめ6選
またコニャックでよく耳にする「ナポレオン」というのも、実は等級を表す言葉になっています。よく勘違いされることが多いですが、ナポレオンは銘柄名ではないので注意しておきましょう。
ナポレオンと呼ばれるコニャックには、色々なブランド・銘柄のものが存在しています。
【関連リンク】ブランデーのナポレオンとは。XOやお酒の特級価格・種類の違い
また上表はあくまでも“最低熟成年数”に関するルールである点にも注意しましょう。例えばXOと書かれたコニャックの中にも、原酒の平均熟成年数が30年、40年を超えてくるものがあります。
一般的なブランデーの等級
一般的なブランデーでも、コニャックと同様に「VS」「VSOP」「XO」といった表記が用いられることがありますが、明確な国際基準がないため、熟成年数は製品によってバラつきがあるのが実情です。
たとえば、ある国ではVSOPが3年以上熟成されたものを指す一方で、別の国では5年以上としているケースもあります。そのため、コニャックと同じ表記であっても、味や品質は一律ではない点に注意が必要です。
- コニャックは等級の信頼性が高い
- 一般的なブランデーは国やブランドによって同じ表記でも基準が変わる場合がある
ヘネシーやレミーマルタンも!覚えたい5大コニャックブランド
コニャックについてなんとなくわかってきたら、実際に有名銘柄をチェックしてみましょう。コニャックには「5大コニャック」と呼ばれる、超有名ブランドが存在しています。
5大コニャックのボトルは日本にも多く流通しています。高値で取引される人気品なのでぜひチェックしてみてください。
ヘネシー(Hennessy)
フランスの企業、ジャス・ヘネシー&カンパニーのブランド。年間販売本数約5,000万本で、世界市場40%のシェアを持つ世界最大のコニャック生産企業。
1765年、アイルランド人リチャードヘネシーによって設立、その後一族で代々経営が受け継がれており伝統を活かしながらマーケティングやブランディングなど経営も素晴らしく、世界の著名人や企業とのコラボレーションを積極的に行っています。
また、シャンパンで有名なモエシャンドンとの合併、更には高級ブランド ルイ・ヴィトンとの合併をするなど、コニャック業界にとどまらず世界的に影響力のある企業です。
そんなヘネシーといえば、人気なのが「ヘネシー パラディー」のボトルです。受け継がれたコニャックで生み出された高級品であり、中には100種類もの原酒がブレンドされていると言われています。
さらにパラディの上級ボトルには「ヘネシー パラディー アンペリアル」があります。ヘネシーのパラディーシリーズはボトルの美しさにも定評があり、1本に何万円以上という価値がつけられています。
またヘネシーには「ヘネシー リシャール」という最高級品もあります。こちらは創業者であるリチャードヘネシーの名が冠せられたボトルになります。
バカラボトルと呼ばれるクリスタル製のボトルは、空瓶ですら取引されるほどの価値があります。
ヘネシーについて詳しく知りたい方は、以下の記事をぜひ参考にしてください。
【関連リンク】ヘネシーとはどんなブランデー?値段・飲み方とXO等おすすめ種類一覧
レミーマルタン(RAMY MARTIN)
レミーマルタンは「ルイ13世」に代表されるコニャックを有するフランスのブランドです。
レミーマルタンのコニャックはロゴにフィーヌシャンパーニュと明記してるように、コニャック造りに使用するブドウの産地をグランドシャンパーニュとプティット シャンパーニュで造ることにこだわっています。
こだわりは産地だけでなく、一般的には除かれる沈殿物をろ過せずに蒸留する方法や300年以上にも渡る歴史と伝統、魂を今もなお守り続けているメーカーです。
レミーマルタンは日本の市場では、現行品よりも過去の年代物や非売品、限定品などが中古市場で目にできるのも特徴です。
ルイ13世はまさにレミーマルタンの歴史と伝統を形にしたというコニャックです。使われるブドウはグランドシャンパーニュ100%で、原酒はなんと1200種類以上もブレンドされているというこだわりです。
特に“ベリーオールド”などと呼ばれる古いボトルは、現行品よりも希少価値が高いことから非常に高値で扱われます。また高額になるボトルには、ブラックパールと呼ばれる特別なルイ13世のシリーズがあります。
レミーマルタンについての情報は以下の記事にまとめています。
【関連リンク】コニャックのレミーマルタンの値段・種類とは?高級~低価格までおすすめ5選
マーテル(MARTELL)
マーテルは5大コニャックハウスの中で最古のコニャックハウスです。1715年にJean Martell(ジャンマーテル)によって設立されました。
フランスの酒造グループ、ペルノリカールの子会社マーテル・マム・ペリエ・ジュエのブランド。1番最初にVSOPのコニャックを造ったと言われています。
輸出においては、他ブランドではいち早く中国を中心とした、日本およびインドネシア、ベトナム、マレーシア、韓国などのその他のアジア市場に販路を見出し拡大しています。
マーテルの中でも特にチェックしておきたいボトルが「マーテル コルドンブルー」です。1912年に生まれ100年以上の歴史を持つコニャックで、今も非常に人気が高いです。
コルドンブルーはフランスで名誉ある騎士団に送られた栄誉ある青いリボンの勲章を指しており、ラベルや外箱にも青いカラーが使われます。
マーテル コルドンブルーは決して安くないものの、中古ボトルなどであれば1万円台からでも入手ができます。高級コニャックの入り口としてもおすすめなので、機会があればぜひチェックしてみてください。
マーテルのその他のボトルなどは以下の記事を参照ください。
【関連リンク】マーテル飲み方価格と品薄理由。コルドンブルー旧ボトル等人気酒6選
クルボアジェ(COURVOISIER)
クルボアジェのロゴにある絵はフランスの皇帝ナポレオンだと言われています。
ナポレオンが国外に追放された際もクルボアジェのコニャックを持っていったほど好んでいました。そんな背景から、「ナポレオン」と名付けられたコニャックを造り、それが熟成年数のグレードの呼び名である「ナポレオン」ができたとされています。
もともとはパリにあった会社を品質追求のためコニャック(地名)のシャラント河に移動したり、イギリスやアメリカの企業に買収を経て、現在は日本の飲料メーカーのサントリーが株主となっています。
幾つかの買収などを経たことで、同じグレードのコニャックでもラベルやデザイン違いのものが存在しています。
日本ではコニャック好きでないと馴染みがないかもしれませんが、エッフェル塔が誕生した際のセレモニーの乾杯のお酒として使われるくらいの知名度と伝統があります。
サントリーが株主になったことで今後、目にすることも多くなるかもしれません。
なおクルボアジェには、手に取りやすいVSOPのボトルが複数あります。海外と日本でラベルデザインが異なっているので、コレクター心をくすぐる存在でもあります。
日本には今の所VSOP、VSOPルージュの2種があります。
クルボアジェの詳細やラインナップが知りたい方は以下の記事でチェックしてみてください。
【関連リンク】クルボアジェVSOPルージュの違いやxo等おすすめ種類5選
カミュ(CAMUS)
ビックカメラの新宿西口店で試飲カウンターがあるのでカミュXOを飲んでみた。ブランデーハマるなこれ pic.twitter.com/uIUnsvLqpn
— おこめ (@kuidaore_ohyo) June 23, 2019
カミュは5大コニャックブランドの中では若いブランドになりますが、それでも150年以上の歴史があります。5大ブランドの中で唯一の家族経営の企業で、代々伝わる製法や伝統を現在も守り続けています。
カミュはコニャック産地であるボーダーズエリアの大部分を保有しており、ボーダーズで育つブドウを多く使われていることで、カミュ独自の味に繋がっています。
現在、日本ではアサヒビール株式会社がカミュの販売を行っているため、日本での知名度は上がってくると思われます。
そんなカミュのコニャックの中でも、特に有名なのが「ブックシリーズ」です。
本の形をモチーフにした陶器ボトルで、非常に多くのデザインが存在します。
ボトルデザインが珍しいことからコレクター需要も高いアイテムです。もちろん味わいに関しても、カミュの上質なコニャックが詰められており、文句なしの仕上がりです。
【関連リンク】ブランデーカミュ驚きの価格値段や種類。魅力のおすすめボトル7選
ストレートからカクテルまで!コニャックを美味しく飲む方法
コニャックの魅力を最大限に引き出すのであれば、そのままストレートで飲むのがやはりおすすめです。とはいえ度数が40%以上と高いので、ガブガブと飲んではいけません。
そもそもコニャックは“香りを楽しむお酒”と言われています。一気に口に含むのではなく、鼻を近づけ、少しずつ口に含むように飲んでいくのが理想です。
香りを楽しむためにはチューリップ型のグラスやバルーン型のグラスなど、ボウル部分が大きく香りをとどめておけるようなグラスがおすすめです。“ブランデーグラス”という名称で扱われていることがあるので、ぜひチェックしてみてください。
【関連リンク】ブランデーグラス|ワイングラスの違い~グラッパ・コニャックバカラ等おすすめグラス7選
ストレートでは濃すぎると感じる方は、氷を浮かべてロックスタイルで楽しむのもいいでしょう。また水や炭酸水を注ぎ、水割り・ハイボールにして飲むのもおすすめです。
またトニックウォーターなどを使うカクテルもおすすめです。自分好みの飲み方を探すというのも、コニャックの楽しみの一つになるでしょう。
みかん浸漬コニャックでサイドカー
これは間違いない。みかんの甘みがコニャックに溶け出て、レモンの酸味との良い繋ぎになってる。後からくるみかんの甘味がいやらしくなくていい。 pic.twitter.com/3AmaqBfQRM — hal mamoru (@hal1999999) December 18, 2022
またコニャックは、カクテルにも使うことができます。コニャックにオレンジリキュールやレモンを合わせれば「サイドカー」という有名カクテルが作れます。
コニャック独特の強い味わいに抵抗がある方は、このようなカクテルから初めてみるのもおすすめです。またコニャックは温めたり、デザートに合わせて楽しんだりという方法もあります。
【関連リンク】カクテル言葉40選一覧。恋愛・かっこいい言葉から怖い酒言葉まで
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まとめ
コニャックとは、ブランデーの中でも限られた地域・原料・製法でつくられた、まさにフランスが誇る高級酒。一方で、ブランデーは果物由来の蒸留酒全般を指し、原料や産地も多種多様です。
本記事では、コニャックとブランデーの違いを「原料」「生産地」「製法」「等級」といった観点から比較し、それぞれの特徴をご紹介しました。
コニャックはその芳醇で繊細な香りから、ストレートやロックで香りを楽しむお酒としても人気。贈り物や記念日にも選ばれる、格別な一本です。
今までなんとなくしか知らなかった「コニャック」の世界。その深みと魅力を知った今、きっとあなたの中でお酒選びの楽しさが広がっているはずです。
ぜひ、自分にぴったりの1本を見つけて、特別なひとときを味わってみてください。