ウイスキー愛好家の中で「グレンファークラス 12年 まずい」という声を耳にすることがありますが、果たして本当にまずいのでしょうか?
グレンファークラス 12年は、シェリー樽由来のフルーティーな香りと甘みが特徴のスコッチウイスキーです。しかし、飲む人によっては「スパイシーで飲みにくい」「想像していた味と違う」といった感想が見られることも。
この記事では、グレンファークラス 12年をストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試飲し、「まずい」と言われる理由とその実態について徹底解説します。ウイスキー選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
グレンファークラス 12年 まずい?実際に飲んで評価レビュー
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「グレンファークラス 12年 まずい」と検索している方の中には、実際に飲んでみたものの「自分の口には合わなかった」「想像していた味と違った」という声を聞いたことがあるかもしれません。
そこで今回は、グレンファークラス 12年を実際にストレート・ロック・ハイボールで試飲し、その味わいをレビューしていきます。ウイスキー初心者やこれから購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
グレンファークラス 12年の基本情報
- 容量:700ml
- アルコール度数:43%
- 価格帯:約5,800円前後
- 特徴:スペイサイド産のシングルモルトで、オロロソシェリー樽100%熟成
グレンファークラス 12年は本当にまずい?飲み方別レビュー
ネット上では「グレンファークラス 12年 まずい」という意見が散見されますが、その真偽を確かめるために3つの飲み方で実際に飲んでみました。1. ストレートで飲んでみた評価
- 香り:熟したベリー系フルーツやレーズンの甘い香りに、わずかな渋みとスパイシーさが混ざる複雑な香り。
- 味わい:口に含んだ瞬間、スパイシーなアタックが強めに感じられます。ベリーやプラムのような甘みもありますが、意外とピリッとした刺激が印象的です。
2. ロックで飲んでみた評価
- 香り:氷で冷やすことでスパイシーさが和らぎ、レーズンやドライフルーツの香りが前面に出てきます。
- 味わい:甘さが際立ち、スパイス感もマイルドに。シェリー由来のコクが感じやすく、余韻はビターオレンジのような酸味を伴う心地よい仕上がりです。
3. ハイボールで飲んでみた
- 香り:炭酸が弾けるたびに華やかなフルーティーさが広がります。
- 味わい:ややビターさが目立ち、甘みは控えめに。濃い目に作ると、シェリーの香りがしっかり残ります。
なぜ「グレンファークラス 12年 まずい」と言われるのか?
実際に飲んでみた感想としては、決して「まずい」わけではなく、好みが分かれるウイスキーであることが分かりました。では、なぜ「まずい」と言われることがあるのでしょうか?1. スパイシーなアタックが強め
グレンファークラス 12年はシェリー樽由来の甘みが特徴ですが、飲み始めにはスパイシーな刺激を強く感じることがあります。ウイスキー初心者には、このアタックが「飲みにくい」「まずい」と思われる原因になるようです。2. シェリー樽の独特な甘みが苦手な人も
グレンファークラス 12年はオロロソシェリー樽で100%熟成されています。そのため、ドライフルーツのような甘さがしっかり感じられますが、このシェリー特有の風味が苦手な人も一定数います。3. 期待とのギャップ
「シェリー樽=甘い」というイメージを持って飲むと、スパイシーさやビターな余韻にギャップを感じてしまうかもしれません。期待とのズレが「まずい」と感じる理由の一つでしょう。【結論】グレンファークラス 12年は本当にまずいのか?
「グレンファークラス 12年 まずい」と言われることもありますが、実際に飲んでみるとフルーティーで香り高いシングルモルトであることが分かりました。
特にロックで飲むと、甘さとスパイシーさがバランス良く楽しめるため、「まずい」と感じた方も再挑戦してみる価値があります。
ただし、スモーキーなウイスキーやドライな味わいが好みの方にとっては、シェリー樽由来の甘さが「飲みにくい」と感じられるかもしれません。
あなたの好みに合うかどうか、まずは少量から試してみるのがおすすめです!終売ある?グレンファークラスのラインナップ7選
1.グレンファークラス10年
- アルコール度数:40%
- 価格帯:約3,000円~4,000円
グレンファークラスは、いわゆる10年熟成のグレンファークラスです。
ノンピートモルトをオロロソシェリー樽で熟成することで生まれる、上品なフレーバーが特徴です。
優しい味わいで飲み口もスムーズであり、初心者向けのウイスキーとしてもおすすめしやすいです。
3,000円程度と入手しやすい、コスパ良しのウイスキーとしても人気があります。
2.グレンファークラス12年
- アルコール度数:43%
- 価格帯:約5,800円
スコットランドで人気のある、12年シングルモルトのボトルです。
ジャムやフルーツのように甘く華やかな味であり、リッチな味のウイスキーを手軽に楽しみたい方にぴったりです。
口の中にしっかりとした甘さが広がった後は、ビターオレンジのような酸味、ウッディーな余韻を堪能できます。
ストレートのほか加水しても美味しく、ロックやハイボールで飲むのにも人気があります。
3.グレンファークラス15年
- アルコール度数:46%
- 価格帯:約7,000円~9,000円
グレンファークラス15年は、4代目当主の時代に生まれたこだわりのボトルです。
46%という少し高めのアルコール度数に設定してあり、シェリー樽由来の芳醇な甘味がより堪能できるようになっています。
プラムや葡萄を感じるフルーティーで濃厚なアロマ、そしてドライフルーツやラムレーズンのような熟したリッチさを感じ取ることができます。
4.グレンファークラス17年
- アルコール度数:43%
- 価格帯:約10,000円~12,000円
グレンファークラス17年は日本・北米限定商品として作られたボトルです。
17年以上熟成した原酒を掛け合わせることにより、豊かで深みのある味わいが生まれています。
濃厚ながらもアタックはソフトで、滑らかな口当たりです。
5.グレンファークラス21年
- アルコール度数:43%
- 2022年頃に終売:終売後、流通価格が上昇し、現在では25,000~30,000円程度の相場となっています
グレンファークラス21年は2010年のIWSCで金賞を獲得したこともあるほど、世界的に評価されているウイスキーです。
ローストナッツやドライフルーツを感じさせる複雑なアロマ、そしてバニラビーンズやレーズンのようなコクが魅力です。
人気ボトルですが2022年に入ってから終売し出回っているボトルも、入手が難しくなってきています。
6.グレンファークラス25年
- アルコール度数:43%
- 価格帯:約28,900円
酒齢25年以上のモルトを組み合わせて作られる、希少なグレンファークラスです。
熟成が生み出す濃い色が特徴で、一つの到達点と言われるほどの芳醇な香りを持ち合わせています。
ダークチョコレートやビターなコーヒーを思わせるような深さの中に、グレンファークラスらしいフルーティーさも感じることができます。
7.グレンファークラス105 カスクストレングス
- アルコール度数:60%
- 価格帯:約10,000円
カスクストレングスとは、ウイスキーの原酒を加水しないままボトリングしたシリーズのことです。
実はスコットランドで初めてカスクストレングスのウイスキーをリリースしたのがグレンファークラスであり、その伝統が今も「グレンファークラス105」として残っています。
看板銘柄として人気のあるこちらのボトルは、アルコール60%の凝縮された旨味と刺激がポイントです。ガツンとくるような甘味の中に、スパイシーさも感じられます。
8.グレンファークラス ヘリテージ
- アルコール度数:40%
- 価格帯:約3,000円~4,000円
グレンファークラスヘリテージは、いわゆる年数表記なし=ノンエイジのボトルです。もともとは欧米市場に向けて作られたボトルとなります。
ただし年数表記がないと言っても、程よい熟成が加えられた原酒が使用されていて、しっかりとシェリー樽由来の甘さを堪能できます。ライトな酒質で、気軽に楽しみたい時におすすめの1本です。
グレンファークラスの価格はどのくらい?定価未満での購入も可能!
コスパの良さもグレンファークラスの魅力
連休3日目はちょっと酒屋巡り☺️
— ken (@Ken70229519Ken) May 3, 2022
何とグランファークラス25年が激安で並んでました😆定価なのかな😅ゲットしたものの🤩25年もの飲んだ事ないし、なかなか開けられないなぁ😆#twlc#ウイスキー#グレンファークラス pic.twitter.com/zIiukgCax4
グレンファークラスは単なる美味しいウイスキーというだけでなく、コストパフォーマンスに優れた銘柄としても知られています。
スコッチの高級品やジャパニーズウイスキーのモルトが軒並み高騰化していることを考えると、入手しやすく狙い目であるといえます。
例えば「グレンファークラス10年」であれば3,000円ほどで購入可能であり、12年・15年もののボトルでさえも1万円未満で入手ができます。
ただし一部の限定品や終売品は、希少価値が高く値段も上がっています。またラインナップの中には30年・40年という長期熟成ボトルもあり、熟成モノはそもそもの元値が何万円もするので注意しておきましょう。
やまや・成城石井などでの購入報告が多数
やまやで新種のウヰスキーを仕入れました。
— まっしい(Masahiro Masuda) (@maccha_n) October 9, 2021
またもやスペイサイド。
グレンファークラス10年。
シェリー酒の樽で寝かせたものらしい。
美味しい😋😋
今回は瓶を2日間寝かせたのでコルクは綺麗に抜けました〜😆 pic.twitter.com/nttJocYH6G
普通に品揃えやばくねwwww
— クリームパンダ (@xyzclover333) February 28, 2020
グレンファークラス40年とか初めて見たわw
やるな成城石井w pic.twitter.com/kpSXmK9NKS
グレンファークラスは比較的流通量が多いため、大型の酒屋やネットなどを利用すれば簡単に手に入ります。
特にツイッターなどのSNS報告を見ると、「やまや」や「成城石井」でお得に買えたという情報が多数ありました。
グレンファークラスを飲んでみたいという方は、ぜひお近くの酒屋・酒販店で探してみましょう。
また定番ボトルであれば、Amazonや楽天市場でも適正価格で購入ができます。近くに利用しやすい酒屋がない方は、インターネットで購入するのもありです。
サッチャー元首相も愛したグレンファークラス
グレンファークラス12年🥃
— のーふぇいす@TWLC (@bread_sorrow) September 22, 2020
低コスパとは思えないほどの美味しさ🙌🙌#ツイッター晩酌部 pic.twitter.com/Qhi4zA2AcS
グレンファークラスはスコットランドで製造させているウイスキーの銘柄です。
スコットランド・スペイサイドのモルトウイスキーで、フルーティーで華やかな味わいに定評があります。
イギリスで“鉄の女”と言われたサッチャー元首相が愛していたウイスキーとしても有名で、世界的な知名度を誇ります。
日本にも多くのシリーズが輸入されていて、入手しやすく親しみやすいウイスキー銘柄でもあります。
なおグレンファークラス蒸留所があるスペイサイド・スペイ河中域のあたりは、非常に豊かな水源があり水質に優れていることでも知られています。
雪解け水から生まれた上質な軟水で仕込まれた味わいは、心地よくウイスキー初心者でも親しみやすいのが魅力です。
家族経営で守られてきた伝統の味わい
6世代にわたる家族経営
グレンファークラス蒸留所! pic.twitter.com/jZCk61VEHm
— 虎助 (@everyday_kosuke) June 29, 2018
グレンファークラス蒸留所は、スコットランドの中では非常に珍しい家族経営を守り抜いているブランドです。
あえて規模を拡大しすぎず、伝統製法を守り続けているのがグレンファークラスの大きなポイントです。
厳しい時代の中で経営権が移り変わったこともありますが、伝統が失われずに続いていることがグレンファークラスの高い評価につながっています。
ちなみにグレンファークラスの蒸留所の設立は公式で1836年となっていますが、1791年の絵画の中に蒸留所が既に描かれていたという報告もあり、非常に古い歴史があることがわかります。
そこから6世代に渡り蒸留所が続けられ、現代に至っています。
ノンピートモルトを使用するのが特徴
グレンファークラスでは、ピートを一切焚かない“ノンピートモルト”を採用しています。
ピートとは泥炭のことで、スコットランドのウイスキー作りにおいて麦芽を乾燥する際に使われる燃料です。ピートを使ってモルトを作ることで、独特のスモーキーな味わいが生まれます。
しかしピートを使って焚いたモルトは、個性が生まれる分クセも強くなり好みが分かれます。
スモーキーでピーティーな味わいが好きな人にとってはたまらない味ですが、人によっては飲みにくい、キツイと感じることもあります。
一方グレンファークラスは麦芽の乾燥にピートを使用しないため、強いクセが生まれにくく、非常に心地良いリッチさを楽しめます。
また麦芽を乾燥させる際にガス直火焚きのポットスチルを使用しているのも珍しい点の一つです。
シェリー樽熟成によるフルーティーな味が魅力
グレンファークラスといえば、シェリー樽熟成にこだわっていることも有名です。
オロロソシェリーの樽を100%熟成させ使用することで、シェリー樽由来のフルーティーな味わいを表現しています。
デリケートな甘さとフルーツフレーバーが調和していて、非常にバランスが良いです。
また熟成の温度を適正に保つダンネージ式熟成庫を使用しているのもポイントで、これにより安定した供給を可能にしています。
そんなグレンファークラスには、熟成年数やボトリングした時期の違いでさまざまなボトルがあります。
【結論】グレンファークラス 12年 まずい?実際に飲んで検証!
「グレンファークラス 12年 まずい」という意見がある一方で、実際に試飲してみた結果、好みの問題が大きいことが分かりました。確かにスパイシーな刺激が感じられるため、ウイスキー初心者にとっては「まずい」と思われることもありますが、シェリー樽特有の甘みやフルーティーさを好む人にとっては「美味しい」と感じるバランスの良い1本です。
グレンファークラス 12年の味わいは、飲み方によって大きく変わるため、「まずい」と感じた方もロックやハイボールなど別の飲み方を試してみると印象が変わるかもしれません。
「グレンファークラス 12年 まずい」と感じるかどうかは、個人の好みや飲み方次第。甘みとスパイシーさのバランスを楽しめるウイスキーを探している方には、ぜひ一度試していただきたいウイスキーです。
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