ラーセン コニャックの値段・ラインナップ・選び方
ラーセン(LARSEN)は1926年創業のコニャックのメゾンで、船をかたどった陶器の「ヴァイキングシップ」で知られます。リンクサス酒販ではラーセン17色を取り扱い、いずれも700ml・税込22,000円(2026年9月19日時点の当店販売価格。度数は公式が示すヴァイキングシップの40度)。ただし同日時点で購入できるのは17色中4色で、在庫は合計6本でした。
ラーセンを調べると「値段がバラバラ」「VSOPが見つからない」という壁に当たります。理由は日本で流通しているラーセンがほぼ飾りボトルのシップだけだからです。本ページでは公式サイトの現行ラインナップ、BNIC(コニャック業界団体)の規定、当店の在庫と価格.comの同日実査を並べて、値段と選び方を整理します。
ラーセンとは|ノルウェー人船員が興したコニャック

ラーセンは1926年にフランス・コニャック地方で生まれたメゾンです。創業者はノルウェー出身のイエンス・レイダル・ラーセン(Jens Reidar Larsen)。公式サイトの History によれば、彼は北部の町トロムソを24歳で離れ、アメリカ大陸へ向かう船に乗りました。ところが船の修理でボルドーに長く停泊したことが運命を変えます。旅費を稼ぐために良質なオー・ド・ヴィーで知られる町——つまりコニャック——で職を見つけ、現地の女性と結婚。アメリカ行きは幻となり、1926年にラーセンの署名が生まれました。
ラーセンは自社畑を持たず、コニャック地方の生産者から原酒を仕入れて熟成とブレンドを手がける「ネゴシアン」型の造り手です(この位置づけは専門メディア Brandy Daddy の解説によるもので、公式サイトは畑の所有について明示していません)。ブレンドの技術で評価を築いた点が、畑からボトリングまで自社で完結させる「プロプリエテール」との違いです。
いま見落とされがちなのが現在の持ち主です。公式サイトのフッターには「International Beverage Holdings がラーセン コニャックのブランド所有者である」と明記されています。創業家の独立ブランドではなく、国際的な飲料グループの傘下で運営されているブランドだ、という点は覚えておいて損がありません。
船のボトル意匠は「創業者がボルドーへ入港した際の船に由来する」と広く言われますが、公式サイトは由来を説明していません。本ページでは伝聞として扱います。
ラーセンの味わいと香りの特徴【公式テイスティングノート】

ラーセンの味わいは、銘柄ごとに公式サイトがテイスティングノートを公開しています。伝聞ではなく、公式の記述をそのまま並べたほうが選びやすいので、三本ぶんを表にしました。
| 銘柄 | 色 | 香り(公式) | 味わい(公式) | 公式が薦める飲み方 |
|---|---|---|---|---|
| ヴァイキングシップ | 美しい琥珀色 | フルーティーで華やか。パッションフルーツやライチなどのエキゾチックな果実、バニラ、ライラックのような花の香り | エレガントで非常になめらか、長い余韻 | ストレート |
| VSOP | 輝きのある琥珀色 | 砂糖漬けの果実とスパイスが強く、ドライフィグ・シナモン・バニラが重なる | 伝統の軽やかさと際立つ果実味が樽とバランスし、長い余韻 | ストレートまたはロック |
| XO | 濃い琥珀色 | 熟した果実、プルーン、クルミ、バルサミコ、フムス。シナモンと胡椒のスパイス | 長期樽熟由来の「ランシオ」と呼ばれる高濃度の香り。長くエレガントで強い余韻 | ストレート |
三本を通して読むと、ラーセンの個性は「果実の華やかさ」に一貫していることが分かります。熟成が進むほど果実の質が「フレッシュ」から「熟した・乾いた」方向へ移る設計です。
なお、公式がVSOPだけ「ロックでも可」と書き、ヴァイキングシップとXOはストレートを指定している点は、選ぶときの実用的な手がかりになります。氷で割って気軽に飲みたいならVSOP、香りを追いたいならXO、という読み方ができます。ブランデーの飲み方そのものはブランデーの飲み方完全ガイドで詳しく扱っています。
「ラーセン コニャックの値段・ラインナップ・選び方」に関連するおすすめ商品
ここではラーセンの在庫から一部を掲載しています。価格・在庫・箱の有無は各商品ページでご確認いただけます。
ラーセンのラインナップと価格を比較

ラーセンは陶器の飾りボトル(ヴァイキングシップ)と、中身を味わう通常ボトル(VS・VSOP・XO)に大きく分かれます。当店が扱っているのは前者だけで、17色すべてが700ml・税込22,000円です(2026年9月19日にShopify管理画面で実測。度数は公式がヴァイキングシップについて示す40度)。色によって価格が変わることはありません。
下の比較表は、当店のラーセン15色と、味の比較対象になる定番コニャック(ヘネシー・レミーマルタン)、そして参考としてラーセンVSOP・XOを並べたものです。上部のタブで「おすすめ順」「価格順」に並べ替えでき、価格帯で絞り込みもできます。
【価格の出典】「リンクサス」列は当店の販売価格(2026年9月19日 実測)。楽天・Amazon 列は各モールの掲載価格で、当店価格より高いことも安いこともあります。「リンクサス最安」の表示は当店内の比較なので、同じ行のモール価格のほうが安い場合は金額をご確認ください。「定価/市場相場」列が空欄なのは、ラーセンがメーカー希望小売価格を公表していないためです。在庫は2026年9月19日時点で、当店取扱17色のうち購入可能は4色(在庫合計6本)。ラーセン VSOP・XO は当店では取り扱いがありません。
表を読むときの注意を三つ。①価格列にはモール(楽天・Amazon)の掲載価格が入っている行があり、当店価格とは別物です。2026年9月19日時点で、当店22,000円のボトルに対しモール掲載が39,999円(1.82倍)の行も、19,470円(0.89倍)の行もあります。「リンクサス」列が当店の販売価格で、こちらは全色22,000円で固定です。
②「定価/市場相場」列は空欄になります。ラーセンはメーカー希望小売価格を公表していないためで、値が抜けているのではなく「公表がない」という意味です。③「リンクサス最安」の表示は当店内の比較で、同じ行の楽天・Amazon 列のほうが安いことがあります。安い掲載があれば表にそのまま出していますので、金額を見比べてから判断してください。
ヴァイキングシップの種類と当店の在庫実測

ラーセンの象徴は、船の形をした陶器の飾りボトル「ヴァイキングシップ」です。公式サイトは中身を「Fine Champagne(フィーヌ・シャンパーニュ)で、最初の二つのクリュ=グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュのエレガントな香りを使った特別なブレンド」と説明し、70cl・アルコール分40%と明記しています。
ここで広く流布している説明を訂正します。日本語の解説では「シップの中身はナポレオン級」と書かれがちですが、公式サイトに等級(ナポレオン/VSOP/XO)の表記はありません。この記述は専門メディア Brandy Daddy が2016年に「熟成年数は正確なデータがなく不明」と断ったうえでの推定として書いたものです。本ページでは公式が明言する「フィーヌ・シャンパーニュ・40度・700ml」までを事実とし、等級は不明とします。
当店で扱う17色と在庫(2026年9月19日 実測)
「何色あるのか」はどこにも正解が載っていません。Brandy Daddy も「私が把握している所で16種類くらい」と自己申告の不完全リストを示すにとどまります。そこで当店が商品として持っている17色を管理画面から全数で出し、同日の在庫とあわせて掲載します。
| ボトル名(当店表記) | 価格(当店・税込) | 在庫(2026年9月19日) |
|---|---|---|
| ヴァイキングシップ スカイブルー | 22,000円 | 在庫2本 |
| マーブルグリーン シップ | 22,000円 | 在庫2本 |
| ブルーシップ | 22,000円 | 在庫1本 |
| ジェイドグリーン | 22,000円 | 在庫1本 |
| マーブル ルビー シップ | 22,000円 | 在庫切れ |
| ブラックドラゴン シップ | 22,000円 | 在庫切れ |
| ゴールドリモージュ | 22,000円 | 在庫切れ |
| パーリーホワイト シップ | 22,000円 | 在庫切れ |
| アイシーブルー スカルプチャーシップ | 22,000円 | 在庫切れ |
| オーシャン グリーン シップ | 22,000円 | 在庫切れ |
| トパーズ イエロー(箱なし) | 22,000円 | 在庫切れ |
| ブラック(箱あり) | 22,000円 | 在庫切れ |
| ブラックシップ | 22,000円 | 在庫切れ |
| マーブル レッド | 22,000円 | 在庫切れ |
| ヴァイキングシップ マーブルパープル | 22,000円 | 在庫切れ |
| クラウディ グレー | 22,000円 | 在庫切れ |
| クラウディグレー リモージュ シップ | 22,000円 | 在庫切れ |
17色中購入可能は4色・在庫合計6本(23.5%)でした。当店のブランデー全体(251品目)では購入可能が117品目・46.6%ですから、ラーセンは平均の半分しか在庫が生きていないことになります。色を指定して探すなら在庫がある日に押さえるのが現実的です。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
「どの色がいちばん高いですか」と聞かれることがありますが、当店では17色すべて同じ22,000円です。色によって値段が変わるのは中古市場・オークション側の話で、新品としての売価はそろっています。逆に言うと、買取査定で差がつくのは色ではなく状態——外箱と付属品の有無、陶器の欠けや擦れ、液面の高さです。とくに陶器は輸送で角が欠けやすいので、箱があるかどうかで評価がはっきり変わります。
ラーセンシップの値段はいくら?2026年9月19日の実査

検索でよく並ぶ質問が「ラーセンシップの値段はいくらですか」です。推測ではなく、同じ日に価格比較サイトを引いた数字で答えます。2026年9月19日に価格.comで「ラーセン シップ」を検索すると5件が該当し、価格表示があるのは3件でした。
| 掲載商品(価格.com・2026年9月19日) | 掲載価格 | 掲載元 |
|---|---|---|
| シップボトル 白 陶器 ケース・冊子付 700ml 40% | 15,350円 | Amazon.co.jp |
| ゴールデンパウダーブルー シップ 40度 700ml | 17,270円〜(全2店舗) | 価格比較 |
| 未開栓 LARSEN COGNAC Gold | 21,980円 | Amazon.co.jp |
| ゴールドシップ 40度 700ml 箱入 | 24,992円 | 濱の酒屋中野酒店ヤフー店 |
| プラチナ シップ 40度 700ml | 価格情報なし | — |
| ゴールドシップ 500ml オールドボトル | 価格情報なし | — |
同日の掲載レンジは15,350円〜24,992円。当店の22,000円はこのレンジの中〜上寄りで、最安の掲載(15,350円・箱と冊子付き)より6,650円高い位置です。最安を隠す理由はないので先に書きます——価格だけならモールの個体のほうが安いことがあります。当店の22,000円は、実店舗が状態を確認したうえで出している価格です。
あわせて二つ分かりました。ひとつは500mlのオールドボトルが存在すること。シップは700mlが標準ですが旧いものには容量違いがあり、容量が違えば価値も変わるので購入前に必ず確認してください。もうひとつは、2016年に「最も高価」とされたプラチナシップが同日の価格.comでは価格情報なしだったこと。Brandy Daddy は当時「約24,000円程」としていましたが、いま実勢を確かめられる掲載は見当たりません。
VS・VSOP・XO|公式の現行ラインナップと日本での流通

飾りボトルの陰に隠れがちですが、ラーセンには中身を味わうための通常ボトルがあります。2026年9月19日時点の公式サイト「Our Cognacs」に載っているのは次の7品です。
| 公式ラインナップ | 公式が記載する内容 | 備考 |
|---|---|---|
| Larsen VS | — | 2026年の新ボトルに更新 |
| Larsen VSOP | 70cl・40度/4年以上熟成/主にファン・ボワとプティット・シャンパーニュ | 2026年の新ボトルに更新 |
| Larsen XO | 70cl・40度/60種の原酒をブレンド/ファン・ボワとプティット・シャンパーニュ/最も若い原酒が10年、最も古いもので30年 | 2026年の新ボトルに更新 |
| Larsen XO Reserve | — | アジア限定 |
| Larsen VSOP Reserve | — | アジア限定 |
| Larsen Viking Ship | 70cl・40度/フィーヌ・シャンパーニュ(グランド+プティット・シャンパーニュ) | 飾りボトル |
| Aqua Ignis | — | 公式ラインナップに掲載 |
日本語の解説とのズレを二つ挙げます。ひとつはクリュ(産地区分)。「ラーセンXOはグランド・シャンパーニュとファン・ボアのブレンド」と書かれることがありますが、公式のXOのページはファン・ボワとプティット・シャンパーニュと書き、グランド・シャンパーニュは挙げていません。グランド・シャンパーニュが公式に登場するのはヴァイキングシップのほうです。同じブランドでも銘柄ごとにクリュ構成が違うのが正確な理解です。
もうひとつはラインナップの新旧です。日本語で長く引用されてきた「La Réserve」「Leif Eiriksson XO」「Arctic XO」「ヴァイキングベル」「XO Extra d'Or」は、2026年9月19日時点の公式「Our Cognacs」には掲載がありません。掲載が無いことは終売の確認にはならないので断定は避けますが、少なくとも現行として案内できる根拠はないという扱いが妥当です。逆に、公式に載っていて日本語の解説にほとんど出てこないのがAqua Ignisです。
日本ではVSOPとXOがほぼ手に入らない
「ラーセンのVSOPを飲んでみたい」と思っても、日本では壁があります。2026年9月19日に価格.comで「ラーセン VSOP」を検索した結果は0件でした。「ラーセン シップ」が5件ヒットするのと対照的です。当店でも、扱っている17品目はすべてシップ系の飾りボトルで、VS・VSOP・XOの取り扱いはありません。
Brandy Daddy も2016年時点で「シップ以外はあまり流通してない」と書いていましたが、10年後の2026年に主要な価格比較サイトで0件という形でその状況が続いていると数字で確かめられます。日本でラーセンを買うという話は、実質的にヴァイキングシップを買うという話です。
コニャックの基礎知識|熟成表示7段階と6つのクリュ

ラベルの「VSOP」「XO」「ナポレオン」は、コニャックの仕様書(cahier des charges)で最低熟成年数が決まっている熟成表示です。BNIC(コニャック業界団体)の公式ページは、2026年6月10日の省令で認可され6月13日に官報掲載された仕様書にもとづいて整理しています。
熟成表示は5段階ではなく7段階ある
日本語の解説では「VS・VSOP・ナポレオン・XO」の4〜5段階だけが紹介されがちですが、BNICが挙げている段は7つです。とくに3年以上と5年以上の段がまるごと抜け落ちていること、そしてオール・ダージュ(Hors d'âge)がXOより上位ではなく、XOと同じ10年の段にいることは押さえておく価値があります。
| 最低熟成年数 | BNICが挙げる表示 |
|---|---|
| 2年以上 | 3 Étoiles(スリースター)/Sélection/De Luxe/Very Special(VS) |
| 3年以上 | Supérieur/Cuvée Supérieure/Qualité Supérieure |
| 4年以上 | Réserve/Vieux/Rare/Royal/Very Superior Old Pale(VSOP) |
| 5年以上 | Vieille Réserve/Réserve Rare/Réserve Royale |
| 6年以上 | Napoléon/Très Vieille Réserve/Très Vieux/Héritage/Très Rare/Excellence/Suprême |
| 10年以上 | XO/Hors d'âge(オール・ダージュ)/Extra/Ancestral/Ancêtre/Or/Gold/Impérial/Extra Old |
| 14年以上 | XXO/Extra Extra Old |
つまり「レア」「ロワイヤル」は語感のわりにVSOPと同じ4年の段、「エクストラ」はXOと同じ10年の段です。段ごとの読み方はブランデーXOとは?格付け7段階と値段の目安とブランデーのナポレオンとは?等級とXO・VSOPの違いで整理しています。
もうひとつ重要なのが年数の定義で、BNICは「オー・ド・ヴィーの年齢は、そのアッサンブラージュに入るもっとも若い構成要素の年齢に対応する」と定めています。30年ものが入っていても、10年ものが混ざれば表示は10年の段です。ラーセンXOが「最も古い原酒は30年」としながらXOを名乗るのは、この規定どおりです。またコニャックは途切れなくオークの容器でのみ最低2年熟成させなければ販売できず、消費者向け販売時のアルコール分は最低40%と決まっています。ラーセンで公式が度数を明記している3銘柄(ヴァイキングシップ・VSOP・XO)はいずれも40度で、この下限ちょうどの設定です。瓶詰め後はガラスの中でアルコールはもう変化しないため、コニャックは瓶詰め時の年齢を生涯持ち続けます。
6つのクリュに公式の順位づけは無い
コニャック地方はグランド・シャンパーニュ/プティット・シャンパーニュ/ボルドリ/ファン・ボワ/ボン・ボワ/ボワ・ゾルディネールの6つのクリュに分かれます。「上位ほど高品質」という説明をよく見かけますが、BNICの公式ページは6クリュを順位づけしていません。グランド・シャンパーニュを「最も名高く、樽での長期熟成にとりわけ向く」と記す一方、ボルドリは「非常に芳香性が高く熟成が早い」、ファン・ボワは「ぶどう畑の面積が最も広く、丸みと滑らかさがある」と、性格として書き分けているだけです。
区分の出どころは19世紀です。BNICによれば地質学者アンリ・コカン(1813-1881)が土壌を「そこが生み出すオー・ド・ヴィーのタイプ」で分類し、1938年1月13日の政令で境界が定められました。6クリュは品質の序列ではなく性格の分類です。ラーセンのVSOPとXOがファン・ボワ主体なのは、格下の原酒という意味にはなりません。
フィーヌ・シャンパーニュは産地名ではない
ヴァイキングシップが名乗るフィーヌ・シャンパーニュは独立した産地名ではありません。BNICは「グランド・シャンパーニュ(最低50%)とプティット・シャンパーニュのみから成るオー・ド・ヴィーの混和に用いられる」と定義しています。ラベルにクリュ名を書くときは「100%がそのクリュ由来」が条件なので、これは例外的に2クリュの混和を認める表示です。詳しくはブランデーとコニャックの違いで扱っています。
目的別・レベル別のラーセンの選び方

ここまでの事実をふまえると、ラーセン選びは「飲みたいのか、飾りたいのか」でほぼ決まります。日本で現実的に買えるのはヴァイキングシップなので、味を目的にするなら選択肢は限られます。
初めての一本で「中身を飲みたい」場合、ラーセンから入る必要はありません。通常ボトルが価格.comで0件という流通状況なので、同じ予算ならヘネシーやレミーマルタンのVSOPのほうが入手しやすく比較の基準にもなります。比較表にこの2本を並べたのはそのためです。安く探す観点は安くて美味しいブランデー30選にまとめています。
贈り物・コレクション目的なら、ラーセンは有力です。陶器のシップボトルは飲み終えたあとも残るので、記念日や退職祝いのように「モノとして残る」ことに意味がある場面に向きます。色は好みで選んで構いません——当店では17色すべて22,000円で、価格差がないからです。ただし在庫は色によって偏るので、こだわりの色があるなら在庫がある日に決めるのが確実です。
飲み慣れた方なら、ラーセンXOは公式スペック(60種の原酒・最古30年・ランシオ)だけ見れば魅力的ですが国内での入手は難しく、海外の専門店や免税店で見かけたときが機会という位置づけです。
目的別の早見表
| 目的 | 候補 | 2026年9月19日時点の入手性 |
|---|---|---|
| 贈る・飾る・残す | ヴァイキングシップ(当店17色) | 当店4色が在庫あり/22,000円 |
| 安く形から入る | ヴァイキングシップ(モール個体) | 価格.com掲載 15,350円〜 |
| コニャックの味を知る | ヘネシー/レミーマルタンのVSOP | 比較表のとおり流通が安定 |
| ラーセンの中身を味わう | ラーセン VSOP・XO | 価格.com 0件・当店取扱なし |
ラーセンの飲み方・ペアリング・保存

公式サイトはヴァイキングシップとXOについて「ストレートで」と明示し、VSOPだけ「ストレートまたはロック」としています。チューリップ型のグラスで手のひらから温度を伝えると、フルーティーな香りが開きやすくなります。グラスの形と香りの関係はブランデーグラスとワイングラスの違いで詳しく扱っています。
ペアリングは香りの方向に寄せるのが分かりやすい考え方です。ヴァイキングシップは南国果実の香りがあるのでドライフルーツやナッツ、ミルク寄りのチョコレートと合います。XOはプルーン・クルミ・バルサミコの系統なので、熟成チーズやダークチョコレート、赤身肉が受け止めてくれます。
ウイスキーとブランデー、どちらが甘い?
ブランデーの原料はぶどうなどの果実、ウイスキーは穀物なのでブランデーのほうが果実由来の甘い香りを持ちやすいのは確かです。ただし「甘い」と感じるのは香りによる錯覚が大きく、蒸留酒である以上どちらも糖分はごくわずかです。詳しくはブランデーとウイスキーの違い|味・糖質で整理しています。
保存はコルクを立てて、直射日光を避ける
BNICが明記しているとおり、コニャックは瓶詰め時の年齢を生涯持ち続け、ガラスの中でアルコールはもう変化しません。つまり「寝かせて熟成させる」ことはできず、保存の目的は劣化させないことだけです。
| 項目 | 保存のポイント |
|---|---|
| 保存場所 | 直射日光を避け、15〜20度前後の涼しい場所 |
| ボトルの向き | 必ず立てて保存。横置きは高アルコールがコルクを傷める |
| 開封後 | 空気に触れる面積が増えるため、1〜2年以内に飲み切るのが無難 |
| 陶器ボトル | 直射日光で色あせるため、飾る場所も日陰を選ぶ |
開封後の目安や未開封の扱いはブランデーは腐る?未開封・開封後の賞味期限とコニャック保存方法で詳しく扱っています。
「ラーセン」で検索すると出てくる別物に注意

「ラーセン」は同名のものが多く、検索結果に別物が混ざります。買う前に取り違えやすいものを、実際に検索結果へ出てきたものだけ挙げておきます。
① ラーセンのコニャック樽で仕上げた日本のウイスキー。2026年9月19日に価格.comで「ラーセン コニャック」を引くと4件ヒットしますが、そのうち1件は三郎丸蒸溜所の「STAR LIGHT ラーセンコニャックカスクフィニッシュ Y'sカスク 43% 700ml・7,150円」でした。これはラーセンのコニャックではなく、ラーセンの樽で後熟した富山県のウイスキーです。価格帯がラーセン本体より大幅に安いので、安い個体を見つけたときは商品名を最後まで読んでください。ジャパニーズウイスキー側の話はウイスキーの世界ランキングもあわせてどうぞ。
「世界三大ブランデー」という言い方について
ラーセンを調べると「世界三大ブランデーとは何か」という質問が併せて表示されます。一般にコニャック・アルマニャック・カルヴァドスを指す言い方として流通していますが、これはBNICのような公的機関が定めた分類ではなく慣用的な呼び方です。ラーセンはこのうちコニャックに属します。「五大コニャック」という言い方も同様に業界の慣用で、公式の格付けではありません。
② 医学用語のラーセン。関連キーワードには「ラーセン症候群」「ラーセン病」が混ざります。お酒とは関係がありません。
③ 綴りのゆれ。英字表記は LARSEN が正しい綴りです。ただし流通の現場では LAESEN・LARESN・LASEN といった綴り違いの商品名が実在します。当店の17品目でも3件が綴り違いの表記のまま登録されていました(該当商品は上の在庫表からそのまま開けます)。検索で1件も出てこないときは、綴りを変えて引き直すと見つかることがあります。
④ 色名の表記ゆれ。「マーブルグリーン」「オーシャン グリーン」「ジェイドグリーン」「クラウディグレー」のように呼び分けが細かく、販売店ごとに名前が違うことがあります。色名だけで同定せず、容量(700ml/500ml)・度数(40度)・外箱の有無まで確認するのが確実です。
ラーセンの購入と買取【リンクサス】
リンクサス酒販ではヴァイキングシップを17色登録しており、ブランデー一覧から在庫を確認できます。2026年9月19日時点で購入可能なのはスカイブルー・マーブルグリーン・ブルーシップ・ジェイドグリーンの4色です。
買取について(2026年9月19日時点):ラーセンのシップや古いボトルは買取対象になりやすいお酒です。リンクサス お酒買取でブランデー担当が市場の実勢を参照し査定額を提示します。
鑑定チームの見方
リンクサス酒販 鑑定チーム
ラーセンの査定で最初に見るのは陶器の状態と液面の高さです。陶器は角と注ぎ口が欠けやすく、長く飾っていた個体は台座に擦れが出ます。液面は、コルク栓のまま横置きしていた個体で下がっていることが多い——これは中身が減っているというより、栓が痩せて漏れた跡なので、立てて保管していただけると査定が伸びます。外箱と冊子が残っていれば、それだけで見え方が変わります。飲まずに眠っている一本があれば、状態が良いうちに一度ご相談ください。
- ▶ ブランデー・コニャック買取 — ラーセン・ヘネシー・レミーマルタン・カミュ・古酒コニャック
- ▶ ウイスキー買取 — 山崎・響・竹鶴などジャパニーズ全般
▶ お酒を探す:リンクサス酒販 ブランデー一覧|ウイスキー一覧
最終更新:(リンクサス酒販 鑑定チーム)
ラーセンに関するよくある質問
ラーセンシップの値段はいくらですか?
リンクサス酒販では17色すべて税込22,000円です(2026年9月19日時点・700ml。度数は公式がヴァイキングシップについて示す40度)。同日に価格.comで「ラーセン シップ」を引くと掲載価格は15,350円〜24,992円で、当店の22,000円はこのレンジの中〜上寄りに位置します。色によって当店価格が変わることはありません。
ヴァイキングシップの中身はどんなコニャックですか?
公式サイトはフィーヌ・シャンパーニュ(グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュのブレンド)で70cl・アルコール分40%と説明しています。日本語の解説で見かける「ナポレオン級」は公式サイトに記載がなく、専門メディアが「熟成年数は不明」と断ったうえでの推定です。
ラーセンのVSOPやXOは日本で買えますか?
入手は難しいのが現状です。2026年9月19日に価格.comで「ラーセン VSOP」を検索した結果は0件、当店でもVS・VSOP・XOの取り扱いはありません。日本で流通しているラーセンは、ほぼヴァイキングシップの飾りボトルです。
オール・ダージュはXOより上の等級ですか?
いいえ。BNICの規定ではオール・ダージュ(Hors d'âge)はXOと同じ「10年以上」の段です。XOより上にあるのはXXO(14年以上)。熟成表示は2・3・4・5・6・10・14年の7段階で、ナポレオンは6年以上の段です。
ラーセンXOはどの産地の原酒を使っていますか?
公式サイトによるとファン・ボワとプティット・シャンパーニュの原酒60種のブレンドで、最も若い原酒が10年、最も古いもので30年です。グランド・シャンパーニュは挙げられておらず、そちらが登場するのはフィーヌ・シャンパーニュを名乗るヴァイキングシップのほうです。
コニャックとブランデーは何が違いますか?
ブランデーは果実由来の蒸留酒の総称で、コニャックはフランスの原産地呼称の条件を満たしたものだけが名乗れます。BNICは「途切れることなく、オークの容器でのみ、最低2年の熟成を経なければ販売できない」と定め、消費者向け販売時のアルコール分は最低40%としています。ラーセンはこの条件を満たしたコニャックです。
ラーセンの購入や買取はどこでできますか?
購入はリンクサス酒販のブランデー一覧で各色の在庫を確認できます。買取はリンクサス お酒買取へ。陶器の状態・液面・外箱の有無で評価が変わるため、立てて保管し箱を残しておくことをおすすめします。



























