近年、ワイン愛好家の間で注目を集めているのがナチュールワインです。
「ナチュール」はフランス語で「ナチュラル(自然な)」を意味し、可能な限り人的介入を減らしたピュアなワインとして、世界中で人気が高まっています。
本記事では、ナチュールワインの基本情報から、その魅力、さらにはおすすめの銘柄まで詳しくご紹介します。ナチュールワインの奥深さを知り、自分にぴったりの1本を見つける参考にしてみてください。
ナチュールワインの基本情報
ナチュールワインとは?
ナチュールワインとは、冒頭でもお伝えしているように「ナチュラルなつくりのワイン」のことです。
フランス語で、こういったワインを「ヴァン(ワイン)・ナチュール(ナチュラル)」と読んでいることから、これらをシンプルに表現したのがナチュールワインということになります。
詳しくは後述しますが、ナチュールワインは自然派ワインのひとつであり、その定義はやや曖昧です。「自然派ワイン」というと、“無農薬栽培を経たブドウを原料に、一切の添加物などを加えず、自然のまま発酵、瓶詰めされているワイン”と思われていますが、実際は違います。
ワイン市場で自然派といった言葉が一人歩きしていることから、ワイン業界でも自然派ワインの定義がわかりにくくなってしまっているといった問題が起こっているのです。
今回の主題であるナチュールワインは、“自然派ワインの中でも、もっともピュアなつくりのワイン”といえます。
自然の力をリスペクトする生産者の想いが込められたワインであることから、今世界的にも話題になっているのです。
ナチュールワインはいわゆる自然派ワインの一つ。
自然派の中でもピュアな作りで、いま、世界的に人気が高くなっている。
ナチュールワインの定義は?
最近はイオンでもオーガニックワインあるんだなあ オーガニックワインは名の通りオーガニックに育てたぶどうを使ってるらしい 最近流行りのナチュールワインはオーガニック製法も含めたやつで、ナチュールワインのが定義は大きいらしい? ワイン難しい。まあいいか
うまま! pic.twitter.com/mBRpNoPfVY — ダイス (@dicedice42) May 4, 2022
ナチュールワインとは、どんなワインなのでしょうか。基本的に、ナチュールワインには絶対的な定義はありません。
例えば、法律でナチュールワインの定義が定められていない国の生産者が、“ナチュールワインだ”といって売り出していた場合、それはナチュールワインとなります。
“それは違う”と業界団体が伝えても、定義が曖昧な以上、消費者が理解できず玉石混淆といった状態が現状です。
ただし、近年フランスのINAO(フランス原産地名呼称委員会)がヴァン・ナチュール(ナチュールワイン)における公式な定義を認可し、ある程度の定義を出しました。
INAOが定義するナチュールワインの定義を簡単に下記にまとめました。
- 野生酵母のみの醸造
- 逆浸透膜、補糖など人的介入不可
- 亜硫酸量は規定以上の使用は不可
あくまで上記の定義はINAOによるものであり、世界のナチュールワイン生産者がこれに賛成しているわけではありません。
仮にナチュールワインを全体的に俯瞰した上で定義を伝えるとしたら、“自然環境に配慮した無農薬ブドウを原料に、天然酵母で、できるだけ人的介入を無くしたワイン”といったところになるのではないでしょうか。
ナチュールワインと無添加ワインは違う?
日本でも、“無添加ワイン”と呼ばれるワインが多く販売されており、ナチュールワインと混合している消費者も少なくありません。
とくに食の安全性に強い関心を持つ日本人の場合、“無添加=余計なことを一切していない”といったイメージを持っているため、そういった発想になりやすくなるのはわかります。
しかし、根本的にナチュールワインと無添加ワインは別物と考えるべきでしょう。ナチュールワインは、上記でお伝えしたように無農薬ブドウを原料に、できるだけ人的介入を無くした天然酵母のみで発酵されているワインです。
比較項目 | ナチュールワイン | 無添加ワイン |
---|---|---|
定義 | 無農薬ブドウを使用し、天然酵母で発酵。人的介入を最小限にした自然派ワイン。 | 酸化防止剤(亜硫酸)を使用しないワイン。原料や醸造方法に明確な規定なし。 |
原料ブドウ | 無農薬・有機栽培のブドウを使用 | 農薬の有無は問わない |
醸造方法 | 天然酵母で発酵。できるだけ添加物を使わず醸造。 | 発酵方法に規定はなく、工業的な手法も可能。 |
酸化防止対策 | 微量の亜硫酸を使用する場合もあるが、基本的に極力抑える。 | 酸化を防ぐために加熱処理や酸化しやすい成分の除去を行う。 |
味わいの特徴 | フルーティーで個性的な味わい。発酵の影響を強く感じることが多い。 | 酸化を抑えるため、味わいがやや単調になることがある。 |
一方の無添加ワインは、亜硫酸などの保存料を使っていないワインのことで、原料ブドウや醸造における工程などに定義はありません。
例えば、細菌混入などは別として、ワインの天敵は「酸化」といわれています。その理由は、空気中の酸素に多くワインが触れてしまうと、ワインが早く劣化してしまう恐れがあるからです。
無添加ワインというのは、保存料を使わないようにするためにワイン中の酸化で反応する物質を取り除いたり加熱処理などをしたワインで、味わいの良さではなく酸化防止に力を入れたものと考えるとわかりやすいでしょう。
ナチュールワインは、亜硫酸ゼロといったものも多いですが、微量のみを使用しているものもあります。それは、生きたワインを健全に瓶詰めするための行為であり、消費者がワインを飲む頃にはほとんど亜硫酸は無くなっているため(ほか成分と反応して別の物質になる)、人体に影響があるとはいえません。
ナチュールワインと無添加ワインは同一視されやすいワインですが、似て非なるものと考えておくべきではないでしょうか。
ナチュールワインと自然派ワインの違い
上記で、ナチュールワインは自然派ワインのひとつとお伝えしました。そのため、ナチュールワインを理解するためには、自然派ワインについて理解しておく必要もあるでしょう。
ここからは、ナチュールワインを理解する上で重要な自然派ワインについて考えていきます。
自然派ワインとは?
ワインショップなどで、「自然派ワインコーナー」といった文言を見かけたことはないでしょうか。自然派ワインというと、やはり健康だったりピュアなつくり、人的介入がほぼないナチュラルなワインといったイメージを抱くため、日本国内でも人気があります。
しかし、じつは自然派ワインにはさまざまな種類が存在しており、それぞれ定義などが全く違っているのです。
ただし、どの種類の自然派ワインも、ある一定の定義だけは同一です。それが、「有機農法で栽培されたブドウを原料にしたワイン」というところです。
上記でナチュールワインと無添加ワインの違いをお伝えしていますが、この二つの決定的な違いは、「原料ブドウが有機農法で栽培されていることが明確か否か」といったところになります。
無添加ワインでも、有機農法栽培のブドウが原料とされている場合もありますが、「無添加」を名乗る上でそこは言及されません。
つまり、無添加ワインは自然なイメージではあるものの、自然派ワインのカテゴリに入るワインではないということになります。
ちなみに、自然派ワインはナチュールワイン以外にこれらの種類が存在しています。
- オーガニックワイン
- ビオディナミワイン
- 特定の呼称のないワイン
「特定の呼称のないワイン」というと不安になるかもしれません。しかし、これらは減農薬栽培やサスティナブル農法など、有機農法ほどではないものの、自然環境に配慮したブドウを原料として使ってつくられているワインです。
各カテゴリには、ワイン法で定められた定義や認証団体が定めた定義などが存在しており、比較的厳しく統制されています。
もっとも厳格な自然派ワインがナチュールワイン
上記で紹介した自然派ワインの一部に、ナチュールワインがあります。未だ定義は曖昧ではありますが、原料ブドウ、酵母の使い方、醸造における工程、亜硫酸量の使用量など、全てが自然派ワインの中でも厳格に定められているところが特徴です。
基本的にナチュールワインをつくる生産者たちは、自然の恵みであるブドウを極力手を加えずにワインにしたいと考えている人たちです。
世界では、その考え方を持つ生産者たちが生産者団体を構成するなどして、「ナチュールワイン」を名乗るための厳しい基準を設けています。
結果的に、最も自然に配慮した厳しい規定の自然派ワイン、「ナチュールワイン」といったカテゴリが誕生とした考えられるのではないでしょうか。
ナチュールワインの健康効果と特徴
ナチュールワインは二日酔いしにくい?
ナチュールワインは二日酔いしにくいという口コミがあります。もちろん個人差はありますが、そう感じる人が実際にいるのです。
ナチュールワインは二日酔いしにくいとされる理由の一つは、酸化防止剤(亜硫酸塩)や化学添加物の使用を極力抑えていることにあります。一般的なワインには酸化防止のために亜硫酸塩が添加されることが多いですが、ナチュールワインは可能な限り自然のままの製法を採用しているため、体内での負担が少ないと考えられています。
また、人工的な介入を減らすことで、自然な発酵プロセスを活かした酵母の働きが残り、体内での分解がスムーズになるとされています。そのため、アルコールの分解が早まり、二日酔いになりにくいというメリットが期待できます。
- 酸化防止剤の使用を最小限に抑えているため、体への負担が少ない
- 自然発酵による酵母の働きで、アルコールの分解がスムーズ
- 余分な化学添加物を排除し、よりピュアなワインを楽しめる
健康志向にぴったり!ナチュールワインのメリット
ナチュールワインは、添加物を極力使わないシンプルな製法によって作られており、健康志向の人々にぴったりのワインとして注目されています。特に、以下のようなメリットが挙げられます。
ポリフェノールが豊富
ナチュールワインには、抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれており、体の老化を防ぎ、美肌や健康維持にも良い影響を与えるとされています。
天然酵母による発酵で腸内環境をサポート
工業的な培養酵母ではなく、自然由来の酵母で発酵するため、腸内の善玉菌の働きを助け、消化をサポートすると言われています。
無農薬ブドウの栄養素をそのまま活かす
一般的なワインと異なり、ナチュールワインは無農薬・有機栽培のブドウを使用しているため、余分な化学物質を含まず、ブドウ本来のミネラルや栄養をしっかり摂取できる点が魅力です。
アルコールの吸収が穏やかで、悪酔いしにくい
ナチュールワインは余計な加工をせず、自然の発酵を活かしたワインであるため、アルコールの吸収も穏やかで、体に負担をかけにくいとされています。
人工的な添加物や農薬を極力排除したナチュールワインは、ナチュラルなライフスタイルを求める人々に最適なワインと言えるでしょう。
ナチュールワインの選び方と注意点
ナチュールワインに興味を持たれた方も多いかもしれません。しかし、ナチュールワインは一般的なワインとは違い、選び方が非常に難しいワインです。
その理由は、「生産者によって品質が全く違う」といったところと、「ヴィンテージの影響を受ける」からでしょう。
ここからは、ナチュールワインの選び方と注意点を解説していきたいと思います。
ナチュールワインの選び方
ナチュールワインは、できるだけ自然な環境で育てられたブドウを原料につくられた、人的介入がほとんどないワインです。
ここだけ切り取ると、「とてもピュアで素敵なワイン」といったイメージを抱くかもしれませんが、ワインづくりは簡単なものではありません。
そもそも、ほとんど手を加えずに美味しく健全なブドウが栽培できるのであれば、世界中のブドウ農家は農薬を使用していないでしょう。つまり、農薬を使用するということは、それだけ健全に育てることが難しい果物だという証拠なのです。
また、ワインはその醸造中に酸化や細菌混入など、数多くのリスクに苛まれます。そもそも、天然酵母で発酵を完璧にスタートさせ、終わらせるのは運に近いものがあるでしょう。
ナチュールワインは、健康だけでなくファッション性の高いワインとも認識されているため、経験と知識の浅い生産者がマーケティング目的で手がけている場合も多いのが現状です。(自然と調和したいといった想いもある)
ナチュールワインを選ぶ際、必ずチェックすべきは生産者の情報です。どれだけワインづくりに携わってきたのか、テクニックはあるか、どういった哲学でワインをつくっているのか。ナチュールワインは、自然と正面からぶつかりながらつくられるワインであり、それ相応の覚悟が生産者には求められます。
美味しいナチュールワインを手に入れたいといった方は、必ず生産者を確認した上で購入するようにしましょう。
ナチュールワインの注意点
ナチュールワインは、上記でお伝えしたように生産者をしっかりと確認してから購入しましょう。自然な栽培だから安全といいながら、カビなどの病気におかされているブドウが使用されていたら本末転倒です。
また、醸造においてオフフレイバーが出やすい傾向にあるほか、経験が浅い生産者の場合はワインに味がまったく乗ってこないなど、“品質に難があるワイン”ができあがることも珍しくありません。
また、亜硫酸無添加だったり人的介入をしていないナチュールワインですので、保存にも注意したいところです。
空気中の酸素に触れると酸化スピードが一般的なワインより早かったり、温度、光の当たり具合によっても劣化しやすくなります。
ナチュールワインカテゴリのスパークリングワインの場合、ワイン中に酵母がまだ生き残っている場合もあり、再発酵による瓶爆発の可能性もゼロとはいえません。
ナチュールワインを取扱う際は、品質重視で購入し、できるだけ低温・暗所で保存するように心がけましょう。
通販でも買えるおすすめのナチュールワイン10選
ここからは、おすすめのナチュールワインを紹介していきます。
気になったナチュールワインがあった方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ドメーヌ・レ・グランド・ヴィーニュ ビュル・ナチュール オーガニック
1626年からブドウ栽培・ワイン醸造を続ける伝統的なドメーヌのナチュールワイン。ビオディナミ農法でブドウ栽培を手がける、正真正銘の自然派ワイナリーです。
シャルドネを中心としたブレンドで、柑橘や洋梨、リンゴなど、果実の甘やかな香りを楽しめます。天然酵母らしいピュアな味わい。一度飲んだらクセになるワインに仕上げられているのではないでしょうか。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ドメーヌ・レ・グランド・ヴィーニュ | シャルドネ, シュナン・ブラン | 2022 | フランス |
プリマ ナチュール シャルドネ 2021 ジェラール ベルトラン
ナチュールワインのメッカでもある、フランス・ラングドック・ルーションのナチュールワイン。亜硫酸塩無添加でつくられるワインシリーズとなっており、熟した果実の美味しさをダイレクトに感じられる仕上がりが魅力です。
ブドウが健全に育つ土地柄、ナチュールワインとは想像できない、厚みとコクを楽しむことができるところも特徴でしょう。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ジェラール ベルトラン | シャルドネ | 2021 | フランス |
パット ルー シャブリ
ブルゴーニュの名醸地シャブリのナチュールワイン。シャルドネは極力収量を抑えており、柑橘のシャープなアロマではなく非常にまりやかな香り高い仕上がりです。
主にステンレスタンクにて自然酵母で発酵・熟成させるなど、こだわりが詰め込まれた贅沢な1本となっています。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
PATTES LOUPS | シャルドネ | 2021 | フランス |
GRAPE REPUBLIC Rosso 2022
ニュージーランドの名ワイナリーで修業した藤巻一臣氏率いる、話題のワイナリーGRAPE REPUBLIC。有機栽培のブドウを原料としていることはもちろん、極力自然の状態で醸される、正真正銘のナチュールワインです。
香りをナイアガラ、スパイシーをヤマソーヴィニヨン、甘酸っぱさをスチューベンが補完する、全体的にバランスの取れた仕上がりが特徴。
日本を代表するナチュールワインといっても過言ではないでしょう。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
GRAPE REPUBLICINC | スチュ-ベン、ヤマソ-ヴィニヨン、ナイアガラ | 2022 | 日本 |
ルナリア マルヴァジア ビアンカ アンセストラル ブリュット
古代の自然醸造方法である「アンセストラル製法」で作られるワイン。イタリアのアブルッツォ州にて生まれています。
酸化防止剤無添加、デコルジュマンもドザージュも行わず、さらに酵母にも頼らないという超自然派です。
青リンゴのようなフレッシュさを思わせるスパークリングワインで、コストパフォーマンスに優れているのも魅力になっています。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
カンティーナ・オルソーニャ | マルヴァジア100% | NV | ニュージーランド |
ラブブロック ソーヴィニヨンブラン
SO2の使用を減らす工夫で作られる高品質ワインです。ニュージーランドのマールボロ地区、アワテレヴァレーで作られたこだわりのブドウを使用。
ほんのりとオレンジがかった白ワインで、アプリコットやグレープフルーツのようなニュアンスも感じられます。ふくよかな果実味で飲みごたえもしっかりと堪能できます。
おしゃれなエチケットでプレゼントにもおすすめです。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ラブブロック | ソーヴィニヨン・ブラン | NV | ニュージーランド |
ローガン・ワインズ クレメンタイン・ピノ・グリ
オーストラリア産のチャーミングな印象を持つオレンジワインです。しっかりとした果実味を持ちながらも、エレガントでありバランスに長けています。
作り手のローガン氏は、もともと薬剤師であったという経歴を持ちます。天然酵母で果皮ごと醸すテクニックを用いています。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ローガン・ワインズ | ピノ・グリージョ | 2022 | オーストラリア |
ブロー ナチュール シラー
深みのあるダークルビー色をした赤ワインです。SO2無添加のシラー100%ワインで、しっかりとしたベリーのニュアンスをそのまま堪能できます。
無農薬・無化学肥料・無除草剤で3年以上栽培をしたことが認められる。EU認証を受けたオーガニックワインでもあります。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
マヴィ | シラー | NV | フランス |
ミソノヴィンヤード ピンクナイアガラ
北海道産のナチュールワインで、ほのかなピンク色をした美しい色合いが特徴的。有機栽培された樹齢50年越えのナイアガラ果汁を用いて、そこにピノノワールの果皮を5日間浸透して作られます。
ナイアガラ由来の厚みを感じる味わいに、ピノノワールのほのかなニュアンスが加わります。国産のナチュールワインをお探しの方にピッタリな1本です。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ドメーヌ クヘイジ | ナイアガラ、ピノノワール | 2022 | 日本 |
セクレ・ド・クラリス ナチュール
リヨンコンクール2021にて金賞を受賞した、実力派の1本です。亜硫酸が検出されない自然派のボルドーワインです。
酸素に触れるとどんどん骨太になり、果実味が増すのを体感できます。飲み進めるごとに楽しみを覚える、そんなナチュールワインです。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
ヴィニョーブル・キャルダレリ | メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン | 2020 | フランス |
ナチュールワインの特徴とペアリング
ナチュールワインの特徴
ナチュールワインの特徴は、全体的に「アロマが複雑」であり「繊細な味わい」であるところと、「色味が淡い(赤ワインやロゼ)」といったところにあります。
ナチュールワインは、人的介入がほとんどないことから、酸化による影響や発酵中の酵母の影響、樽由来の何らかの悪き酵母の混入の影響を受けやすいワインです。さらに天然酵母で醸造することからコントロールが難しく、結果的にオフフレイバーと呼ばれるワインにとってマイナスなアロマを出してしまうものが少なくありません。
しかし、本来は欠陥と捉えられるその香りがプラスに働くことがあり、一般的なワインとは違う、独特で複雑性のある香りを楽しむことができるのです。また、ナチュールワインはあまりブドウの成分を抽出しないなど、醸造の工程上、赤ワインやロゼは色味が淡く仕上る傾向となります。
また、補糖なども行わないため酵母がアルコールを生成させる量も限られることから、アルコール度数が低く、味わいが全体的に繊細に仕上るといった特徴があるのです。
良い評価とすれば、「体の隅々まで行き渡るようなピュアな味わい」。ただし、どっしりとしたフルボディの赤ワインや樽の効いた白ワインが好きな人からは、やや繊細過ぎるワインと捉えられているといった特徴があるようです。
ナチュールワインは好みが分かれるワインですので、自分で選ぶ際はその特徴をよく理解した上で購入するようにしましょう。
ナチュールワインのペアリング
ナチュールワインは、ペアリングが非常に面白いワインとして知られています。その理由としては、上記でお伝えしたように、「味わいが繊細でアロマが複雑」だからです。
例えば、うにの寿司などとワインを合わせる場合、一般的なワインだと生臭さが際立ってしまい、厳しい相性となります。
一方、ナチュールワインはクセのある風味と料理を邪魔しない繊細な味わいであることから、こういった料理と喧嘩することなく、そっと寄り添うペアリングを楽しむことができるでしょう。
BLTステーキって、肉!ポップオーバー!アメリカ料理! 的な印象あったんだけど、ビストロぽい新コースできたらしく行ったらまさにビストロだった?
ハモもスズキも美味い?そしてこれまでなかったナチュールワインのペアリングが秀逸によかったな。 カジュアルに肉食べたい時の選択肢として使える! pic.twitter.com/MmWODVH74x — 河瀬璃菜 りな助 (@Linasuke0508) July 7, 2020
その他、漬け物やあんこなどを使用した和風スイーツ、エスニック系でも問題なく合わせることができます。
もちろん、一般的にワインと会うといわれている肉料理や魚料理との相性もよいですが、あまりボリューム感のある味わいのものと合わせると、力負けしてしまう恐れがあります。
仮に、こういった料理に合わせる場合、スパイスなど複雑な風味に仕立てるとペアリングがうまくいくでしょう。
ナチュールワインに関してよくある質問(FAQ)
Q. ナチュールワインはどこで購入できますか?
ナチュールワインは、オンラインショップや自然派ワイン専門店で購入可能です。最近では、通販サイトを利用して気軽に購入する人が増えており、国内外のさまざまなナチュールワインを取り揃えているショップも多くあります。
また、オーガニック食品を扱う店舗やセレクトショップでも取り扱いがある場合があるため、こだわりのあるお店をチェックするのもおすすめです。
Q. ナチュールワインの正しい保存方法は?
ナチュールワインは、デリケートなワインなので、保存方法に注意が必要です。
未開封の状態では、直射日光や高温多湿を避け、涼しい暗所で保管するのが理想的です。特に、温度変化の激しい場所は品質に影響を与えるため、ワインセラーがあると安心です。
開封後は、酸化を防ぐために冷蔵庫で保管し、なるべく2~3日以内に飲み切ることをおすすめします。ナチュールワインは保存料を最小限に抑えているため、酸化が進みやすい特徴があります。
風味を長持ちさせるためには、ワイン専用のストッパーを活用するとよいでしょう。
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まとめ
ナチュールワインは、ブドウ本来の風味や個性を大切にしたワインであり、自然派のライフスタイルを好む人々から高い支持を得ています。余計な添加物を使わずに造られるため、ワインの純粋な味わいを楽しめるのが最大の魅力です。
ただし、ナチュールワインには、生産者やヴィンテージによって味わいの個体差が大きいという特徴もあります。購入する際は、生産者のこだわりや製法を確認しながら、自分の好みに合う1本を見つけることが大切です。
ナチュールワインの世界を深く知ることで、ワイン選びがさらに楽しくなるはずです。ぜひ、お気に入りの1本を見つけて、ナチュールワインならではの魅力を堪能してください。