ワインといえばフランスやイタリアが有名ですが、日本でも世界に誇るワインが造られています。その代表格が「メルシャン」。
日本の風土を生かしたプレミアムワインから、日常に寄り添うデイリーワインまで、幅広いラインナップを展開しています。
本記事では、メルシャンワインの魅力を徹底解説。シリーズごとの特徴や、おすすめの銘柄、さらにワイン選びのポイントまで詳しくご紹介します。
これからメルシャンワインを試してみたい方も、自分にぴったりの1本を見つけるための参考にしてください。
メルシャンワインとは?ブランドの特徴と歴史
国内最大のワインメーカー
メルシャンは日本のワインメーカーの一種です。大手のメーカーであるキリンホールディングスのグループ会社の一つであり、国内最大の規模を誇っています。
ワイナリーは「シャトー・メルシャン」と呼ばれ、製造されるワインは国内ワインの代表格として親しまれています。
そんなシャトー・メルシャンは山梨県や長野県をはじめとする日本の各地に畑を所有していて、豊富な種類のワイン作りを行なっているのが特徴です。
フィネス&エレガンスへのこだわり
シャトー・メルシャンは、「フィネス&エレガンス」という考えのもとワイン作りをおこなっています。これは調和の取れた上品な味わいのことを指しており、「良いワインは、その土地の気候や風土、生産者によって育てられるブドウごとの個性を、素直に表現している」といった信念に基づいています。
このような考えのもと作られるメルシャンのワインは、決してフランスやイタリアといった海外を真似したものではなく、日本ならではの個性を重視して作られているのがポイントです。
世界的なシェア率こそフランスワイン・イタリアワインには及ばないものの、日本人の舌に合う味わいで多くのファンに支持されています。
親しみやすいワイン銘柄が多い
大手であるシャトー・メルシャンは、ワインのラインナップが豊富です。またメルシャンのワインにはテロワールにこだわったプレミアムな銘柄だけでなく、1本1,000円未満で購入できるようなデイリー向けのラインナップも多く存在しています。
メルシャンブランドの中にはコンビニやスーパーでも買えるようなワインも多くあり、特に瓶ではなく「ペットボトル」に入ったワインが有名です。
買いやすさ、保存のしやすさなどユーザーのニーズに寄り添ったワインが多いことから、ワインに詳しくない方や初心者の方にもおすすめしやすいです。
シャトー・メルシャンの歴史について
キリンビール名古屋工場、仙台工場、シャトー・メルシャンの3ワイナリーで購入する電力が100%再生可能エネルギーに⚡
再生可能エネルギ―の使用比率を上げていくことは、温室効果ガスの排出量の削減につながります? これからもキリングループは脱炭素社会を目指し、取り組みます。#環境の日 — キリンビール / KIRIN BEER (@Kirin_Brewery) June 5, 2022
シャトー・メルシャンは、山梨県甲州市に存在していた「大日本山梨葡萄酒株式会社」をルーツにしています。
この会社は日本で最も古い歴史を持つ民間ワイン会社であり、その歴史の始まりは1877年まで遡ります。ワイン作りの本場であるフランスから醸造技術を学び、日本での本格的なワイン作りを始めたことで知られています。
その後、大日本山梨葡萄酒株式会社そのものは解散してしまいますが、販売を担当していた宮崎光太郎氏によって新たな醸造所が誕生することとなります。1912年にはブドウ園を併設した本格的なワイナリー「宮光園」を創設、さらに1949年には世界に認められる日本ワイン製造のために、「メルシャン」というワインブランドをスタートさせます。
かつては海外のワイン技術に遠く及ばなかった日本ワインの技術も、1960年代に入るころにはコンクールで受賞するなど徐々に世界的に認められはじめていきます。そして1970年に「シャトー・メルシャン」が国産高級ワインとして誕生しました。
そこからは日本の気候に合わせた独自のブドウ栽培も盛んになり、日本ならではの長所を生かしたワインが作られるようになって行きました。
近年では、従来の山梨県「勝沼ワイナリー」だけでなく、2018年に長野県塩尻市「桔梗ヶ原ワイナリー」、2019年に長野県上田市「椀子ワイナリー」がオープンするなど、その規模はどんどん拡大されています。
年間合計でおよそ60万本ものワインが生成されるなど、成長を続けているブランドであることがわかります。
メルシャンの3つのワイナリーについて
勝沼ワイナリー
ワイナリー巡りも楽しい? シャトーメルシャン勝沼ワイナリーはテイスティングできるワインの種類も多くて、長居してしまいます? 山梨県の大自然を眺めながら、気持ちいい時間を過ごせます✨#日本旅行#コロナが落ち着いたら行きたい旅先 pic.twitter.com/w08YMaLM6p
— naturliv_an (@naturliv_an) May 22, 2020
住所 | 山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425-1 |
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ホームページ | 勝沼ワイナリーホームページ |
メルシャン勝沼ワイナリーは、シャトー・メルシャンの基幹となるワイナリーです。醸造所やヴィンヤード、そしてテイスティングカウンターやショップもあり、予約不要で見学可能な場所も多い体験型のワイナリーとなっています。
なんと20種類以上のブドウ品種を栽培しているとのことで、メルシャンの魅力を深く知ることができます。かつての木造ワイン醸造所が「ワイン資料館」になっているなど見どころも多くあるので、気になる方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
桔梗ヶ原ワイナリー
今日の目的地、シャトーメルシャン桔梗ヶ原ワイナリーの限定ツアーへ。とりあえずスタート待ち。 pic.twitter.com/iTtB2PvH3P
— y.shinohara (@yasuannri) September 14, 2019
住所 | 長野県塩尻市大字宗賀1298-80 |
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ホームページ | 桔梗ヶ原ワイナリーホームページ |
桔梗ヶ原(ききょうがはら)ワイナリーは、長野県塩尻市にある、小さなガレージを使用した小規模ワイナリーです。あえてスタッフを少人数に絞り、栽培から醸造までを行うことで高品質ワインにこだわってワイン作りをおこなっています。
そんな桔梗ヶ原ワイナリーは年に数回だけ一般公開をしています。
椀子ワイナリー
せっかく上田に行ったので、帰りに椀子ワイナリーに立ち寄ってみました。今年、ワールズ・ベスト・ヴィンヤードに日本で唯一ランク入りし、ワイン愛好家の間でも注目度上昇中のヴィンヤードは、今が収穫の最盛期? 昨年オープンした真新しいワイナリーからは、一面のヴィンヤードと浅間山が望めます✨ pic.twitter.com/w5dKp1lwtQ
— くまじろう@女神湖 (@kumajiro_megami) October 15, 2020
住所 | 長野県上田市長瀬146-2 |
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ホームページ | 椀子ワイナリーホームページ |
椀子(まりこ)ワイナリーは、2019年にオープンした比較的新しいワイナリーです。ブティックワイナリーと呼ばれる品質志向のワイナリーであり、およそ30ヘクタールという大きな自社管理畑“椀子ヴィンヤード”に囲まれているのが特徴です。
陽当たりが良く降水量が少ない、そして通気性に優れているというワイン作りに適した環境で、世界に認められるレベルのワインをリリースしています。
【アイコンシリーズ】国産葡萄を使ったメルシャン最上級ライン
シャトー・メルシャンのワインには、大きく分けて「アイコン」「テロワール」「クオリティ」の3つのシリーズがあります。
最も高級と言われるのが「アイコンシリーズ」で、各ワイナリーの展開するラインナップの中でも、トップクラスに位置するスペシャルなワインとなります。
ワイン名 | 特徴 |
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城の平 オルトゥス | 果実味とタンニンが調和した、複雑な味わいの赤ワイン。 |
桔梗ヶ原メルローシグナチャー | 熟した果実の甘みとスパイスの余韻が特徴の赤ワイン。 |
椀子 オムニス | 濃厚な果実味と樽のニュアンスが感じられる高級赤ワイン。 |
北信左岸シャルドネ リヴァリス | ミネラル感と酸味が際立つ、エレガントな白ワイン。 |
北信右岸シャルドネ リヴァリス | リッチな果実味とバランスの取れた酸が魅力の白ワイン。 |
日本のあわ トラディショナル・メソッド トリロジー | 伝統製法で造られた、きめ細かい泡が心地よいスパークリングワイン。 |
アイコンシリーズのワインは主に山梨県や長野県の中の、厳選された国産葡萄から作られています。
いわゆる国産高級ワインであり、記念日や誕生日のお祝いシーンなどハイクオリティな味わいを楽しみたい時におすすめです。
<桔梗ヶ原メルロー シグナチャー>
- ワインの種類・・・赤(フルボディ)
- 産地・・・長野県塩尻市桔梗ヶ原地区
- 品種・・・メルロー100%
日本最高峰の赤ワインとして国内外から高い評価を受けている、メルロー100%の赤ワインです。
シグナチャーは“特別なワインに対し醸造責任者が署名をする”といったことを意味しており、桔梗ヶ原のメルローの中でも選りすぐりのものだけが選定されてワインとなります。
ブラックベリーを思わせるような香りとフルボディの味わいは、上質な和牛ステーキなどと相性がぴったりです。
<城の平 オルトゥス>
- ワインの種類・・・赤(フルボディ)
- 産地・・・山梨県甲州市勝沼地区城の平ヴィンヤード
- 品種・・・メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン46%、カベルネ・フラン4%
勝沼地区にメルシャンが所有する自社管理畑「城の平ヴィンヤード」、そのポテンシャルを最大限に引き出して作られたワインです。メルローとカベルネ・ソーヴィビヨンを主体としながら、カベルネ・フランもバランス良くブレンドしています。
垣根式栽培をメルシャンワインの中で最初に取り入れたのが城の平であり、1つのブドウに旨味を凝縮させることで生まれるエッジと熟成感がポイントとなっています。
<椀子 オムニス>
- ワインの種類・・・赤(フルボディ)
- 産地・・・長野県上田市椀子(マリコ)ヴィンヤード
- 品種・・・カベルネ・フラン38%、メルロー37%、カベルネ・ソーヴィニヨン19%、プティ・ヴェルド6%
2003年より展開が始まったメルシャンの自社管理畑「椀子ヴィンヤード」で生まれる最高級ワインです。熟したカシスやブラックベリー系の果実の中に、チョコやコーヒー、ヴァニラといったニュアンスを感じることができます。
程よい酸味はサーロインステーキや豚のグリルなど、ジューシーな肉料理にピッタリ合います。
【テロワールシリーズ】多彩なラインナップを持つこだわりのワイン
テロワールシリーズは、アイコンシリーズの次にランクの高いワインとなります。山梨・長野・秋田・福島それぞれの土地にて、適した品種のブドウから作られるワインとなります。
たとえば山梨なら甲州やマスカット・ベーリーA、長野ならカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネなどが中心になります。
山梨県
ワイン名 | 特徴 |
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城の平 |
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穂坂マスカット・ベーリーA |
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山梨マスカット・ベーリーA |
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岩出甲州きいろ香 キュベ・ウエノ |
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玉諸甲州きいろ香 |
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笛吹甲州グリ・ド・グリ |
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岩崎甲州 |
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山梨甲州 |
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穂坂甲州エッセンス |
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長野県
ワイン名 | 特徴 |
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桔梗ヶ原メルロー |
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椀子メルロー |
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椀子シラー |
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椀子ロゼ |
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椀子シャルドネ |
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椀子ソーヴィニヨン・ブラン |
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椀子シャルドネ&ソーヴィニヨン・ブラン |
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椀子のあわ |
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椀子のあわロゼ |
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北信カベルネ・ソーヴィニヨン |
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北信シャルドネ |
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北信シャルドネ アンウッデッド |
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塩尻メルロー |
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長野メルロー |
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安曇野メルロー |
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安曇野シャルドネ |
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秋田県・福島県
ワイン名 | 特徴 |
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大森リースリング |
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新鶴シャルドネ |
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テロワールシリーズのワインは25種類以上もの多彩なラインナップがあり、飲み比べも楽しむことができます。
<山梨マスカット・ベーリーA>
- ワインの種類・・・赤(ミディアムボディ)
- 産地・・・山梨県
- 品種・・・マスカット・ベーリーA100%
山梨県のマスカット・ベーリーAという、日本固有のブドウ品種で作られるワインです。ラズベリーやイチゴといった赤い果実味を思わせるフレッシュさのなかに、スパイスやヴァニラなど樽由来の香りがうまく溶け込んでいます。
酸味とタンニンのバランスが非常に良いミディアムボディの赤ワインは、肉じゃがなど甘味のある日本の料理に合わせることができます。
<玉諸甲州きいろ香>
- ワインの種類・・・白(辛口)
- 産地・・・山梨県甲府市玉緒地区
- 品種・・・甲州100%
山梨県甲府市で生産されるブドウ品種・甲州から作られる辛口の白ワインです。ボルドー大学と共同開発したという、こだわりの銘柄となります。
ゆずやかぼすを感じさせる和柑橘のテイストを楽しめるワインで、フレッシュな酸味は白身魚や海鮮料理に合わせるワインとしてピッタリです。
<椀子ロゼ>
- ワインの種類・・・ロゼ(辛口)
- 産地・・・長野県上田市丸子地区 椀子ヴィンヤード
- 品種・・・メルロー90%、シラー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン
長野県の椀子ヴィンヤードで生まれる黒ブドウを使って作られる辛口のロゼワインです。ラズベリー・イチゴのような酸味の中に、バラや椿などを感じさせるエレガントな華の香りを感じることができます。
あざやかなピンクの見た目もポイントで、見た目のかわいらしさからお土産にも選ばれることが多い銘柄です。
【クオリティシリーズ】手の届きやすい価格帯でトライしやすい
クオリティシリーズはシャトー・メルシャンの良さをアピールしつつも、手の届きやすい価格帯で気軽に楽しめるのが魅力です。
クオリティーシリーズのワインは国際品種や日本固有種をブレンドしつつ、バランスの良い味わいを目指して作られています。
ワイン名 | 特徴 |
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藍茜 |
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ももいろ |
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萌黄 |
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日本のあわ |
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日本のあわ ロゼ |
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また日本人の舌に馴染みやすいワインが多く、飲みやすいタイプも多いです。ラインナップの中には赤・白のほかロゼワインやスパークリングワインなどもあります。
<藍茜>
- ワインの種類・・・赤(ミディアムボディ)
- 産地・・・長野県、山梨県
- 品種・・・メルロー、マスカット・ベリーA
長野県や山梨県を中心に作られる、国産ぶどうを使って作られるミディアムボディの赤ワインです。イチゴやフランボワーズのような赤い果実香の中に、ベリーやプラムといった華やかさを感じ取ることができます。
奥行きのある熟成香もあり、ミディアムボディながらしっかりとした輪郭を感じ取ることができます。
食事とのマリアージュも良く、特に照り焼きや生姜焼きなどの家庭料理に合わせるのがおすすめです。
<萌黄>
- ワインの種類・・・白(辛口)
- 産地・・・長野県、福島県、山梨県
- 品種・・・シャルドネ主体、甲州
萌黄は、いきいきとしたミネラルと酸を堪能できる辛口タイプの白ワインです。輝きのあるレモンイエローのような見た目から、「萌黄」の名がつけられました。
エレガントさを堪能できる白ワインは、山菜やキノコなど自然を思わせるような味わいの料理にうまくマリアージュします。
<日本のあわ 甲州&シャルドネ>
- ワインの種類・・・白(辛口)
- 産地・・・山梨県、長野県、福島県
- 品種・・・甲州、シャルドネ
日本のあわ 甲州&シャルドネは、いわゆるスパークリングワインとなります。炭酸からくる爽やかさの中に、リッチな膨らみも感じられる味わいです。
甲州由来のグレープフルーツのような和テイストに、シャルドネらしい白桃・バナナといった甘めのニュアンスがバランスよく調和しているのがポイントです。
シャンパンのような感覚で、乾杯酒として取り入れるのもおすすめです。
【ペットボトルワインなど】コンビニなどでも買えるデイリーワイン
シャトー・メルシャンの3つのラインナップの他にも、メルシャンからはデイリー向けワインがたくさんリリースされています。
ここからはコンビニなどでも買いやすい、日常にぴったりなワインを紹介します。
<おいしい酸化防止剤無添加ワイン>
デイリーワインに人気の「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」は、名前の通り酸化防止剤を添加せず素材本来のおいしさにこだわったワインです。メルシャン独自のフレッシュ製法で、良質なブドウの味わいを収穫後24時間以内に搾汁し果汁を作り出しています。
通常の赤ワインのほか「ふくよか赤」「ジューシー赤」「白」「ロゼ」と味わいのタイプもさまざまです。またシリーズ品として海外産の厳選ブドウを使用した「厳選素材プレミアム」、糖質・カロリーオフにこだわった「オフ日和」などもリリースされています。
とにかくコスパの良いワインで、スーパーなどで1,000円未満の価格で入手することも可能です。
<ボン・ルージュ>
ボン・ルージュは美味しさと健やかさを最大限に引き出すことをモットーに作られたワインです。1996年の発売以来、いまだに人気の続くロングセラー商品でもあります。
しっかりとしたコクのある味わいで、お手軽ながらもジューシーなワインらしさを感じることができます。ポリフェノールを豊富に含んでいるため、健康志向の方にもおすすめできます。
<メスタ オーガニック>
メスタは環境に配慮した栽培方法でブドウ本来のみずみずしさを味わえるように工夫されたオーガニックワインのシリーズです。
「ワインと一緒に食事を楽しむことで、より豊かで健康的なライフスタイルを促進するべきである」という考えのもと、幅広い食事に合うように味が整えられているのが特徴です。
メルシャンワインの保存方法と飲み頃
メルシャンワインの保存方法
メルシャンワインの風味を保つためには、適切な保存環境が不可欠です。ワインは温度変化に敏感で、12〜15℃の一定温度で保存するのが理想的です。
また、湿度は60〜70%を維持すると、コルクの乾燥を防ぎ、酸化を防げます。直射日光や蛍光灯の光はワインの劣化を早めるため、暗所に保管することが重要です。特に赤ワインは横向きに保存すると、コルクが乾燥せず、品質を保ちやすくなります。
一方、スパークリングワインや白ワインも、温度変化の少ない冷暗所に置くことで、フレッシュな味わいを長期間楽しむことができます。
メルシャンワインの飲み頃
メルシャンワインの飲み頃は、種類やヴィンテージによって異なります。フレッシュな果実味が特徴の白ワインやロゼは、購入後1〜3年以内に飲むのが最適です。
特に「萌黄」や「ももいろ」などのワインは早めに楽しむのがおすすめです。
一方、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした赤ワインは、熟成によって味わいが深まるため、5〜10年の熟成が適しているものもあります。「桔梗ヶ原メルロー」や「椀子シラー」などは、しっかりとしたタンニンが落ち着く頃に真価を発揮します。
スパークリングワイン「日本のあわ」は、フレッシュな泡を楽しむために、早めに飲むのが良いでしょう。
メルシャンワインと料理のペアリング
ワインと料理の相性を楽しむことで、味わいが一層引き立ちます。メルシャンワインは果実味や酸味、タンニンのバランスが取れたものが多く、幅広い料理とマッチします。
- 赤ワイン:「桔梗ヶ原メルロー」や「椀子シラー」は、ステーキやローストビーフ、熟成チーズと好相性です。タンニンが豊富な赤ワインは、脂ののった肉料理と合わせることで、味わいが引き締まります。また、スパイシーなシラーは、ラムやスパイスを効かせた料理ともよく合います。
- 白ワイン:「北信左岸シャルドネ」や「安曇野シャルドネ」は、シーフードやサラダと相性抜群。柑橘系の香りやミネラル感が、白身魚のカルパッチョや、レモンを効かせたシーフードパスタを引き立てます。軽やかな「萌黄」なら、和食とも合わせやすく、天ぷらや寿司とも好相性です。
- ロゼワイン:「ももいろ」や「椀子ロゼ」は、フルーティーな風味がエビやトマト系の料理とよく合います。特に、エビチリやカプレーゼとの組み合わせは絶妙です。
- スパークリングワイン:「日本のあわ」や「日本のあわ ロゼ」は、フライドチキンやオードブルと相性が良く、泡の爽快感が脂っこさを和らげます。和洋問わず、食事を華やかに演出するワインです。
料理とのペアリングを意識することで、ワインの個性をより楽しむことができます。ぜひ、シーンに合わせたメルシャンワインを選んでみてください。
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まとめ
メルシャンワインは、日本の風土を生かしたワイン造りを行い、幅広いラインナップで多くのワイン愛好家に親しまれています。プレミアムな「アイコンシリーズ」、産地ごとの個性を楽しめる「テロワールシリーズ」、気軽に楽しめる「クオリティシリーズ」など、用途や好みに合わせた選択肢が豊富です。
また、メルシャンのワインは和食や洋食との相性も良く、ペアリング次第でさらに楽しみが広がります。保存方法や飲み頃を押さえることで、ワインの魅力を最大限に引き出すことも可能です。
高品質な日本ワインを楽しみたい方は、ぜひメルシャンのワインを手に取ってみてください。日常の食卓から特別な日の乾杯まで、あなたのシーンにぴったりの1本が見つかるはずです。