初心者の方であればおしゃれなラベルを選ぶかもしれませんし、ワイン通の方はワインラベルに記載されている情報からワインを選ぶでしょう。
さて、そんなワインラベルですが、そもそもどういった意味があり、どんな種類などがあるのでしょうか。
本記事では、ワインラベルの基本情報や、ユニークなワインラベルを解説していきたいと思います。
ワインラベルの基本情報
ワインラベルの基本情報について下記の内容にまとめました。- ワインラベルがある意味
- ワインラベルは自由で良いのか?
ワインラベルがある意味
ワインボトルには、必ずワインラベルが記載されています。中には、ワインラベルがないものも見受けられますが、世界中のワインの99%はワインラベルが貼られていると考えてよいでしょう。
そもそも、ワインラベルはデザイン目的や馴れと惰性で貼られているものではなく、「ワインの情報」を記載するために貼られています。
例えば、ワイン伝統国であるヨーロッパ、中でもフランスワインは国独自のワイン法によって生産地で栽培、使用するブドウが決められていたり、産地名を名乗るための厳しい規則が存在します。
さらに、どこで誰がつくったワインかを記載する必要もあるほか、生産者自体もそれを付けないと、消費者が選べないなど、さまざまな理由からワインラベルが記載されているのです。
ワインラベルは自由で良いのか?
巷には、さまざまなデザインのワインラベルが溢れています。これらを見るに、ワインラベルは基本的には自由であり、生産者にその内容は委ねられるといったイメージを持つでしょう。
ワインラベルのデザインは基本的には自由ですが、上記でお伝えしたようにワイン法及びワインを生産する国の法律により、市場で販売するために必要な情報などを記載する義務がある場合があるのです。
例えば、生産者や生産地、また製造番号、瓶詰めした場所など、安全性やワインの出所を記載しないことには市販できない場合もあります。
また、アルコール度数や亜硫酸塩の添加物の記載も同様です。ただし、ポイントはそれらは裏ラベルでも表ラベルでも良く、記載されていれば問題ないといった認識もあるところではないでしょうか。
例えば、表ラベルはアート作品のようなデザインであるものの、裏ラベルは文字のみでワインの必要事項が記載されているのであれば、何ら問題はありません。
仮に、ワイナリーでつくったワインを店頭のみで販売するなど、こういった場合はラベルデザインは自由になることもあるようです。
ワインラベルに記載されている内容
上記でお伝えしたように、ワインラベルに記載すべき内容はその生産国によっても変わってきます。ただし、どの国もフランスのラベルデザインを意識したものになっているため、フランスワインのラベルデザインを理解できれば、大抵の内容は理解できるでしょう。
ワインラベルに記載されている内容を下記にまとめました。
必ず記載されている事項
フランスワインには、記載すべきことと、生産者自体が自由に記載できるものがあります。【#ワインラベル の意味ご存知ですか?】
— 東京都 くらし・住まい (@tocho_shouhi) November 17, 2022
「#ボジョレーヌーヴォー 解禁」で店頭に #ワイン が多く並ぶ季節。2018年10月30日にスタートした公的なワイン表示のルールをご存知ですか? ワインラベルの意味を理解して、商品選択に活かしましょう!
詳しくはhttps://t.co/VYLjcjW7hT pic.twitter.com/KSqyT5jNs0
まず、必ず記載されているものを下記で解説していきましょう。
- 原産地呼称
- 原産国名
- 瓶詰め元名と住所
- 容量
- アルコール度数
原産地呼称は、その産地の指定されたブドウのみを使用し、各地のワイン法に従った上で製造された、いわゆる“お墨付きワイン”といったところです。
フランスほかヨーロッパ、カリフォルニアなど、原産地呼称は必ず認定を受けなければならないものであり、生産者が自由に付けられるものではありません。
仮に、原産地呼称の認証を受けていないワインは何も記載することができず、勝手にそれを名乗るのは違法になるわけです。
一方、日本でも「GI山梨」などの原産地呼称がありますが、それ以上に細かな規定がないため、自由に畑名やつくった人の名前などを記載することはできます。
その他、原産国名や瓶詰め元名と住所、容量、アルコール度数などは、必要最低限の情報であり、これらを記載しないワインは市販できないといった国がほとんどです。
生産者判断に委ねられる記載事項
上記の内容は、基本的にワインラベルで確認することができます。一方、ワインによって記載されてることもあれば、されていない事項があることも確認できるでしょう。
こちらも生産国によりますが、一般的に生産者判断に委ねられる記載事項を下記にまとめました。
- 製造方法や畑名
- ヴィンテージ
- ワインの銘柄名
- 生産本数
- ブドウ品種名
その他、ヴィンテージやブドウ品種名は、ワイン法の規則を満たした場合に記載できることになっている国が多いですが、その判断は生産者に委ねられます。限定本数などもそうですし、そのワインにおける細かな情報もこれらに当たります。
ワインラベルには主に記載されている内容ではありますが、基本的に購入者にワインのことを伝える目的、さらに生産者が自社のワインをPRする目的で記載されていると考えられるでしょう。
必要最低限の内容だけを記載し、後は分かる人が買えばよいといった発想の生産者は、これらを無視しても罰せられることはありません。
ワインラベルの豆知識
ワインラベルにおける豆知識を下記にまとめました。- ラベルをエチケットと呼ぶ理由
- ワインラベルからワインを選ぶ方法
- ワインのジャケ買いはアリ?
ラベルをエチケットと呼ぶ理由
多くの方は、ワインに貼られているラベルを、「ラベル」と呼んでいます。これは、何ら間違ってはいませんが、フランスではワインラベルを、「エチケット」と呼ぶことがほとんどです。
そのため、ワインラベルは「エチケット」と呼ぶことが正しいと思われがちですが、シンプルにフランス語ではそう呼ばれているだけなのでラベルと伝えても問題ないでしょう。
エチケットというと、礼儀作法をイメージしますが、ワインも宮廷などに立ち入る際に貼り付ける札といった意味合いから、そう呼ばれるようになったと考えられています。
ワインラベルからワインを選ぶ方法
ワインショップには、数多くのワインが並べられています。さらに、ワインはその性質上、全種類を気軽に試飲してから購入することが困難なお酒です。(ワイナリーや試飲会は別) そのため、消費者はワインを選ぶ際、ワインラベルの情報からワインを選ぶしかありません。ワインラベルからワインを選ぶ時、役立つポイントを下記にまとめました。
- 生産国と原産地呼称
- ブドウ品種
- ヴィンテージ
そのため、ワインを選ぶ上で重要なポイントのひとつが、「生産国」と「原産地呼称」になるでしょう。
フランスなど旧世界と呼ばれる産地は、産地ごとに特徴が違うため、それを理解できれば産地のみで味わいの方向性が理解できます。
仮に、新世界ワインや日本など、大雑把な括りであっても山梨、長野、北海道であれば違いはありますし、チリ、ニュージーランドでも違うでしょう。
そして、次にブドウ品種名で選べば、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディか否かも理解できます。
ヴィンテージは、記載していないワインも多いですが、その年に収穫されたブドウで仕込まれていることを意味しているため、古ければ古いほど熟成していることを指すため理解しやすいでしょう。
そもそも、日本で購入する場合、裏ラベルに「フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディ」とか、「まろやかで口当たりが良い」など、味わいの特徴が記載されているものが多く見受けられます。
ワインを選ぶ際、それらを参考にしてみてもよいでしょう。
ワインのジャケ買いはアリ?
ワイン初心者の方の場合、ラベルにこと細かに記載されている内容を見たところで、分からないことも多くあるでしょう。また、ワインに詳しい方でも、たまには気軽にワインを購入したいと考えるかもしれません。
その際、ポイントとなるのが、「ワインのジャケ買い」です。ジャケ買いというと、レコードやCDといったイメージですが、ワインラベルの中には個性的なものも多く、アート作品のようなデザインを配しているものも少なくありません。
しかし、ワインは食品であり、ジャケ買いをして失敗したくないといった人も多いでしょう。
ワインのジャケ買いのメリットは、「ワインをイメージしたデザインになっていることがほとんど」であるところです。
例えば、太陽の光をたっぷりと浴びた完熟ブドウを使用した赤ワインであれば、どこか陽気で楽しげなデザイン、またインパクトの強いデザインとなるでしょう。
一方、繊細さと生産者の哲学が詰まったような内向的なワインは、それに寄せたデザインになることがほとんどです。
もちろん、あえて正反対のデザインを施す生産者もいれば、全く中身と関連しないデザインを配する場合もあるので、正直飲んでみるまではわかりません。
とはいえ、ワインは難しいと言われているお酒でもあることから、ジャケ買いくらいの気軽な気持ちでタッチするのも良いアプローチといえるでしょう。
ワインラベルがおしゃれでかわいいおすすめワイン5選
ここからは、ワインラベルがおしゃれでかわいいおすすめワインを紹介します。ワインラベルからワインを選んでみたいといった方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
カタルジーナ コンテンプレーションズ ソーヴィニヨンブラン2018
ブルガリアトップワイナリー・カタルジーナが手がける白ワイン。カシスの芽、ホワイトアスパラガス、ハーブなど、その複雑な風味はブルガリアワインの可能性を感じさせる、大注目の1本です。
エチケットはアートラベルにこだわっており、ブリガリア人アーティストがヴィンテージ毎に変わるといったユニークなアプローチで話題。
飲み終わっても飾っておきたい、魅力的な1本です。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
カタルジーナ | ソーヴィニヨンブラン | 2018 | ブルガリア |
蜷川有紀アートラベル フレッシュワインシリーズ
フランスをベースに、各国の優良生産者から瓶詰前のワインを輸入した後、蜷川有紀氏がデザインしたワインラベルに瓶詰めした特別なシリーズ。品質の高いワインばかりを集めたことはもちろん、まるで絵画を思わせる創造性の高いワインラベルは、インテリアや贈答品にもおすすめです。
シリーズセットなので、並べて飾りやすくおすすめでしょう。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
さまざま | さまざま | NV | フランスなど |
マイケル・デイヴィッド・ワイナリー シャルドネ 2021年
近年、大注目されているワイン産地、カリフォルニア州ローダイ西部の名門ワイナリーが手がける1本が、「マイケル・デイヴィッド・ワイナリー シャルドネ」。品質の高さはもちろんですが、エンボス加工されたユニークなワインボトルデザインをはじめ、シンプルに品種名と産地名を記載する細ラベルが目を引きます。
クラシカルな印象でありながら、こだわりを感じさせるクオリティの高いラベルデザインの1本になっているのではないでしょうか。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
マイケル・デイヴィッド・ワイナリー | シャルドネ | 2021 | アメリカ |
クロニックセラーズ パープルパラダイス
生産者の友人でもある版画アーティストが手がけるスカルデザインが特徴の、「クロニックセラーズ パープルパラダイス」。一度見たら忘れることができない、インパクト抜群のラベルデザインで日本でも人気の1本です。ジンファンデル、プティ・シラー、シラー、グルナッシュをバランス良くブレンドしながらも、ジンファンデルの割合が多く、驚くべき果実味。
カリフォルニア州らしい、陽気な味わいを楽しめる赤ワインとなっています。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
クロニックセラーズ | ジンファンデル、プティ・シラー、シラー、グルナッシュ | 2021 | アメリカ |
シャトー ムートン・ロートシルト 2019年
世界最高峰のワインのひとつ、「シャトー ムートン・ロートシルト」。素晴らしいと賞賛される2019年ヴィンテージは、そのラベルデザインも大変個性的です。デンマークのアーティスト、オラファー・エリアソン氏を招きデザインされたそのラベルは、上部は金色に輝く色彩が昼をイメージしており、深青のニュアンスは夜をイメージしているとのこと。
まさに、コレクター垂涎の1本といっても過言ではないでしょう。
ブランド | ブドウ品種 | ヴィンテージ | 生産国 |
シャトー ムートン・ロートシルト | カベルネ・ソーヴィニョン 90%、 メルロ 9%、 プティ・ヴェルド 1% | 2019 | フランス |
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まとめ
ワインラベルは、さまざまな情報が詰め込まれた、いわゆる名刺代わりのような存在です。ワインラベルの基本について知っておくだけで、ワイン選びがぐっと楽になるので、ぜひ本記事を参考に、より詳しく知ってみましょう。また、お酒買取リンクサスではワインを高価買取しております。
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