ワインボトルは、ワインをいれるための容器に過ぎませんが、その役割や形状に意味があるほか、インテリアとしてもおしゃれに使えるアイテムとして知られています。
本記事では、ワインボトルの基本情報から種類、役割など、さまざまな観点からお伝えしていきたいと思います。
ワインボトルとは?
ワインボトルとは、その名の通りワインをいれるための容器です。一般的には透明のガラス瓶ですが、緑色や茶色、赤色、青色などカラフルなものが多いところが魅力です。
また、詳しくは後述しますが750ml容器が一般的で、ハーフボトルがその半分、さらにマグナムボトルが1500mlなど、容量によっても変わっていきます。
ワインボトルは種類も豊富であり、産地やワインのスタイルによって使い分けられているところも特徴でしょう。一口にワインボトルといっても、その種類がさまざまあるところがポイントです。
ワインボトルの種類とは?
ワインショップに行ってワインボトルを確認すると、同じワインボトルでもいろいろと違った形があることに気がつくはずです。上記でもお伝えしたようにワインボトルは、産地やワインスタイルによってボトルの形状が使い分けられており、それを知るのもワインの楽しみのひとつとされています。
ここからは、一般的なワインボトルの種類を紹介していきましょう。
ブルゴーニュ型ワインボトル
【実は色々あるワインボトルの種類】
— ソムリエの井上 (@inouesomurie) March 26, 2022
1枚目→ボルドー型
・怒肩部分にオリが溜まる仕様
2枚目→ブルゴーニュ型
・上下互い違いにすると綺麗に合わさり収納し易い
3枚目→ライン型
・甘口お探しの方!この形です👍
4枚目→ボックスボイテル
・昔ドイツで偽造ワイン対策として作られた変わった形の瓶 pic.twitter.com/m1nHkljuMG
ワインボトルのひとつに、ブルゴーニュ型と呼ばれるものがあります。ブルゴーニュとはフランス南東部のワイン銘醸地のことで、ここではピノ・ノワールやシャルドネを単一品種で仕込むのが一般的です。
ブルゴーニュ型は、瓶口からなだらかになる、“なで肩”の形状をしているところが特徴で、ワイン自体に滓があまり溜まらないため、この形になったといわれています。
また、ボトルを上下逆さまにして詰め込みやすいといった機能性も重視され開発されました。
ボルドー型ワインボトル
ブルゴーニュと双璧をなすワイン銘醸地といえば、ボルドーです。ボルドーのワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンなどをブレンドしてつくることが多く、さらに長期熟成をメインにしている産地でもあります。そのため、ワインを傾けることで滓が底に溜まるような、「いかり型」の形状になっているところが特徴です。
ボルドーはもちろん、ボルドースタイルのワインを生産する生産者はこのボトルを使用する傾向にあります。
アルザス型ワインボトル
細く、シャープな形状をしているおしゃれなワインボトルが、アルザス型です。アルザスは、ブルゴーニュより北東部に位置する産地であり、甘口ワインが多く生産されている白ワインの銘醸地としても知られています。【各ワインボトルの特徴紹介】
— 家のみワイン (@ienomi_wine) November 26, 2020
「アルザス型」
フランス・アルザス地方で使用される、深緑な色をしたかなり細身のボトル。
中身は辛口の白ワインが多く、アルコール度数が高めなのもポイントです!🍇#家のみワインの豆知識 pic.twitter.com/NTu2fpvPdq
ドイツと接していることから、ドイツ品種を多く使用しているところも特徴でしょう。その影響からか、ドイツで使われているボトルにやや似たフルート型をしています。
アロマが華やかなワインに多く使用されることが多い傾向です。
プロヴァンス型ワインボトル
独特のくびれが特徴的なワインボトルが、プロヴァンス型です。【各ワインボトルの特徴紹介】
— 家のみワイン (@ienomi_wine) November 30, 2020
「プロヴァンス型」
ボトルの途中でくびれが入っているのが特徴。
アルコール高めの辛口ロゼワインが入っていることが多いです!#家のみワインの豆知識 pic.twitter.com/adcL0S9v3g
プロヴァンスといえば世界屈指のリゾート地ですが、ワインも有名で、中でもロゼワインの銘醸地としても知られています。プロヴァンスのワインが全てくびれた形ではないものの、比較的そのようなボトルが多く見受けられます。
エレガントな雰囲気を感じられるため、ラグジュアリー系のワイナリーなどが多く採用している傾向です。
ライン型・モーゼル型ワインボトル
上記でお伝えしたアルザスボトルにやや似ていますが、それよりもやや太めのボディをしているのがライン型・モーゼル型と呼ばれるワインボトルです。【各ワインボトルの特徴紹介】
— 家のみワイン (@ienomi_wine) December 1, 2020
「ライン型/モーゼル型」
細身のボトルが特徴で、ジューシーな白ワインが入っています!
ライン型は茶色、モーゼル型は緑色なので、色で違いを見分けれます。
緑色のモーゼル型に入っているワインの方がよりフルーティな傾向にあります。#家のみワインの豆知識 pic.twitter.com/3IVmSmHvi1
こちらはドイツの銘醸地として知られている産地で、リースリングなどを使用した世界的に有名な白ワインを多く生産しています。
生産者によっても違いますが、一般的にモーゼルは緑色、ラインは茶色といった傾向です。
その他ユニークなワインボトル
上記でお伝えしたワインボトルが一般的ですが、世界には他にもユニークなワインボトルが数多く存在しています。
まず、ブランデーボトルのような丸みを帯びた可愛らしい形の、ボックスボイテル型が挙げられるでしょう。
ドイツフランケン地方で使われているワインボトルで、その形状を見るだけでどこのワインかが分かります。また、ポルトガル、ギリシャといった産地でも使用されています。
その他、イタリアやジョージアなど、陶器、土器でつくられるワインボトルもあるなど、その種類は多種多様です。
ちなみに、形的には珍しくありませんが、「シャンパン型」と呼ばれるワインボトルもあります。こちらは、炭酸の圧力に耐えられるように厚みのあるガラス素材で仕上げられているなど、通常のワインボトルよりも重厚なところが特徴です。
ワインボトルの豆知識
ワインボトルは、種類を覚えるだけでも十分に楽しむことができます。しかし、よりワインボトルについて詳しく知りたいといった方もいるでしょう。そんな方のために、ワインボトルの豆知識を下記の内容にまとめました。
- 750mlの意味
- 容量による違い
- 色の違い
- 底がへこんでいる理由は?
750mlの意味
何度もお伝えしているように、ワインボトルの標準容量は750mlです。 近年話題の日本ワインの場合、日本酒にならって720mlをフルボトルとしている場合もありますが、海外に輸出する際、また国際的な存在になるために750mlが主流になりつつあります。
なぜ、ワインの標準サイズは750mlなのでしょうか。じつは、これに深い意味はあまりなく、二人で飲む際にちょうど良い見当量だといわれています。
ワインは、アルコール度数が14度前後があり、それを二人で飲む際には750mlがちょうど良いだろう、といった流れから主流になったともいわれているようです。
そもそも、750mlが主流となったのは近代であり、古くはそこまで一般的な容量は存在しなかったともいわれています。
容量による違い
ワインボトルは、上記でも触れているように容量によっても種類が変わってきます。一般的な容量は、750mlとされていますが、実際にはかなりの数の容量が存在しているようです。
また、ユニークなのがその容量は産地によって呼び名が変わるところで、それを知ることもワインボトルを探求する人にとってユニークなポイントかもしれません。
ワインボトルの容量、またボルドー地域におけるその呼び名を下記にまとめました。
- 375ml=ドゥミ・ブテイユ(Demi-Bouteille)
- 750ml=ブテイユ(Bouteille)
- 1500ml=マグナム(Magnum)
- 3000ml=ドゥブル・マグナム(Double-magnum)
- 4500ml=ジェロボアム(Jéroboam)
- 6000ml=アンペリアル(Impérial)
ちなみにシャンパーニュの場合、アンペリアルの上の12000ml(バルタザール)、16000ml(ナビュコドノゾール)と呼ばれる容量のワインボトルもあります。
色の違い
ワインボトルには、茶色や緑色、赤色、透明など、さまざまな色があります。
本来、紫外線からワインを守るためにワインボトルは濃い茶色が理想的といわれているようです。ワインに限らず、日本酒も紫外線が当たることで化学反応を起こし、硫黄系の物質を生成してしまう恐れがあると考えられています。
ワインは、暗所で寝かすと言われているのも、ひとつそういった理由があるようです。
長期熟成タイプの高級ワインは総じて色の濃いワインボトルが利用されていますが、近年、“ワインを美味しく見せる目的”でワインボトルの色が選ばれている傾向にあります。
赤ワインをより鮮やかに見せる、白ワインをフレッシュに見せるため薄緑色にする、ロゼをよりキレイに見せる透明など、早飲み系のワインはマーケティング目的で選ばれている傾向です。
底がへこんでいる理由は?
ワインボトルを手に取ると、底がへこんでいるものが多いことに気がつくはずです。生産者がケチッているのかと思う方もいるようですが、これにはさまざまな意味があるといわれています。
ワインの底部はパント、またはキック・アップと呼ばれており、多くは注ぎ手が親指をおさめて注ぎやすいからと考えられているようです。
しかし、一説によると沈殿した滓をグラスに流さないため、ベルトコンベアで運ぶ際に都合が良かったため、スパークリングワインの圧力に耐えられるため、古いガラス職人の名残など、未だはっきりとした理由は解明されていないのが実情です。
現状、ワインボトル製造業者の多くは、“底がへこんでいるもの”といった認識かもしれませんが、いつかこの謎が解明される日もやってくるのではないでしょうか。
おすすめのワインボトル
ここからは、ユニークなワインボトル、またおしゃれなワインボトルのワインを紹介します。ワインボトルにこだわってみたいといった方は、ぜひこちらの商品をチェックしてみてください。ステンレス ワインボトル オザークトレイル
一般的なワインボトルながら、機能性に溢れたユニークなアイテム。全米で人気のあるオザークトレイルが手がけるワインボトルで、二重壁真空断熱構造なので、飲み物を冷たくまたは熱く保ってくれます。
ピクニックなどで活躍する、魅力的な1本でしょう。
スパークリングワイン ブラン・ド・ブルー
淡いブルーカラーが爽やかな雰囲気のワインボトルです。スパークリングワイン専用のボトルなので厚みがあり、豪華な印象を与えます。また、自由にシルバー、またゴールドで名入れやデザインを施すことができるなど、ほかにはない世界にひとつだけのワインボトルを手に入れることができるでしょう。
ゾンメラッヒャー・カッツェンコップ ドミーナ Q.b.A. トロッケン
ゾンメラッハ醸造協同組合が手がける、最高峰の白ワイン。甘口に仕上げられた、なめらかでとろける味わいは、一度飲んだら虜になること間違いありません。また、フランケン地方はボックスボイテルと呼ばれるユニークなワインボトルを利用していることから、インテリアとしてそのまま飾っておけるところもポイントでしょう。
クヴァレリ陶器ボトル
まるで古代にタイムスリップしたような、個性溢れる陶器ボトルです。サペラヴィ種100%のジョージア・グルジア産のワインであり、陶器ボトルらしいまろやかな口当たりを楽しむことができるでしょう。 骨董品のような雰囲気なので、部屋のインテリアとしてもおすすめです。ワインの買取について
お酒買取専門店リンクサスでは、ワインを高価買取しております。また、ワインだけではなく、空き瓶(ワインボトル)も買取しておりますので、ワインボトルの処分にお悩みのお客様はリンクサスにご相談いただけますと幸いです。
ワイン、ワインボトルを高価買取するコツを下記にまとめました。
- ワインボトルは買取前にキレイにしておく
- 有名銘柄のワインボトルは高価買取
- 付属品があれば一緒に売る
- ワインは正しく保存しておく
- 当たり年のワインは高価買取になりやすい
また、世界的に有名な銘柄のワインボトルで、当たり年のラベルのものなども高価買取に繋がりやすい傾向です。
その他、ワインであれば正しく保存されていること、付属品も一緒にお売りいただくなど、高価買取のコツは数多くあります。
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まとめ
普段、何気なく利用しているワインボトルも、深堀りするといろいろな種類や意味があることがお分かりいただけたと思います。ワインボトルは、ワインを美味しく保つため、見せるため、またインテリアとしても使える便利なアイテムです。ぜひ、あらためてワインボトルについて調べてみてはいかがでしょうか。
また、リンクサスではワイン、ワインボトルを高価買取しております。ご自宅にある空き瓶のワインボトルなどがあるお客様は、ぜひリンクサスに一度ご相談ください。