お酒にはさまざまな飲み方が存在します。
その一つとして人気を集めるのが、お酒をジュースや炭酸などで割る「カクテル」という飲み方です。
近頃は特に多くのカクテルレシピが確立されていて、バーや飲食店などで楽しめるように各地で広まっています。中にはエナジードリンクで割るようなお酒もあり、刺激的で官能的な味わいが多くの人を魅了しています。
しかしカフェインを含むエナジードリンクやアルコールを含むお酒には、飲み過ぎによるリスクもあるので気をつけなければなりません。特にお酒のエナジードリンク割りはカフェイン・アルコールを同時に摂取することになるので、大きなリスクが伴うともされています。
ここではエナジードリンク割りのお酒にフォーカスを当て、レシピや注意点などを紹介していきます。
お酒をエナジードリンクで割るのはアリ!?
カクテルレシピとして存在する
お酒をエナジードリンクで割るというのは、実際にカクテルレシピとして多く存在しています。甘さと刺激的な炭酸の組み合わせが特徴で、特に若い世代やクラブシーンで人気です。
中でもエナジードリンクの代表格である「レッドブル」や「モンスターエナジー」は、コンビニ等でも入手がしやすく、シンプルにお酒と混ぜるだけで手軽に楽しめるため、カクテルに詳しくない方にもよく飲まれている印象があります。
世界のバーや飲食店、そしてクラブでは、このようなエナジードリンクを使ったカクテルが定番メニューとして提供されています。日本でもここ10年余りでエナジードリンクが流行したことから、エナドリ割りのお酒の人気が高まっている状況です。
甘く飲みやすい味わいが親しみやすさの秘訣に
エナジードリンクとは、清涼飲料水にカテゴライズされる飲み物です。カフェインを筆頭にタウリンやビタミンなど、さまざまなものが添加された飲料です。
添加される成分やその量は商品によって異なりますが、基本的に炭酸が含まれていて、甘い味わいをしているものがほとんどです。活力増強や眠気覚ましなどの目的で飲まれることも多く、気分を変えたい時に飲むドリンクとして多くの愛飲者がいます。
そんなエナドリでお酒を割ると、独特の甘さを持つカクテルになります。エナドリ由来の甘みがアルコール感を和らげてくれるため、アルコール初心者でも飲みやすい味わいになるのも特徴です。
さらに炭酸の爽快感とエナジードリンク特有のフレーバーが加わるため、普通のカクテルよりもさっぱりと感じやすくなるとされています。このような理由から、苦いお酒やキツいお酒が得意でない方にも親しまれる存在となっています。
エナドリ×お酒のカクテルレシピまとめ
レッドブル・ウォッカ
- ウォッカ・・・20ml
- レッドブル・・・100ml
エナドリといえば、知らない人はいないほど人気を集めるのが「レッドブル」。レッドブルを使ったカクテルは、居酒屋でも提供されることがあるほど定番となっています。
レッドブルを使ったカクテルの定番がレッドブル・ウォッカです。氷を入れたグラスにウォッカ、レッドブルを順に注ぎ、軽くステアすればすぐに完成です。
イエーガー・ボム
- イエーガーマイスター・・・30ml
- レッドブル・・・250ml
ドイツ産のリキュールであるイエーガーマイスターに、レッドブルを加えて作るカクテルです。
ショットグラスにイエーガーマイスターを注ぎ、大きなタンブラーに注いだレッドブルの中にショットグラスごと沈めます。
滋養強壮カクテルとも言われる、刺激のある味わいと見た目が印象的です。
コカボム
- コカレロ・・・30ml
- エナジードリンク(レッドブルなど)・・・40ml
- カットライム・・・1個
コカレロというリキュールに、レッドブルなどのエナジードリンクを組み合わせるカクテルです。ひょうたん型のグラスに注ぐのが定番スタイルです。
コカレロ・エナドリともに事前にしっかりと冷やしておくこと、そしてグラスの中では2つの液体が混ざらないように注ぐことがポイントです。
SNSでも話題となった、2010年代にヒットした新しめのカクテルです。
エナジートニック
- レッドベア エナジー・・・45ml
- トニックウォーター・・・適量
「レッドベア エナジー」は、エナジードリンクで定番とされるアルギニン、ガラナなどを配合した“エナジーリキュール”です。このエナジーリキュールを使ったカクテルレシピはいくつもあります。
トニックウォーターで割るスタイルはもちろん、ビールやオレンジジュースに混ぜるのもおすすめです。オロナミンCなどの栄養ドリンクがお好きな方にもおすすめの味わいです。
「危険だ」という声もあり注意喚起されている
農林水産省からの注意喚起
【注意喚起】 カフェインは、コーヒーや茶のほか、エナジードリンクにも入っており、過剰摂取すると、めまい、震えなどが起こる可能性があります。
お酒と一緒にカフェイン入り飲料を飲むことはやめてください。
カフェインだけでなくアルコールの取り過ぎにつながります。https://t.co/xhWg3WDRio pic.twitter.com/VOy697vy8Y
— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) May 8, 2024
若い世代を中心に人気を集めるエナジードリンク割りのお酒ですが、実は危険なドリンクだとも言われています。
農林水産省からは、「お酒と一緒にカフェイン入り飲料を飲むことはやめてください」と注意喚起もされています。
もちろんエナドリで割るカクテルは、法律などで特別に禁止をされているというわけではありません。成人していてお酒が飲める方であれば、飲むことはできます。
しかしカフェインの入ったエナジードリンクとアルコールを同時に摂取することで、体調不良や健康被害のリスクが高まるとされています。
アメリカなどの諸外国で死者が発生した事例もあり、農水省からは万が一に備えた注意喚起がなされています。
めまい・震えなどの症状が出てしまう恐れ
カフェインの入ったアルコール飲料を飲むと、めまいや震えなどの症状が出てしまうことがあります。特に過剰摂取は危険です。
なお、どれだけの量なら摂っていいのか、どれだけの量がNGなのかといった具体的な数値は明らかにされていません。もちろん個人差やその日の体調による差もあるので、アルコールを飲む方は各自で十分に注意しなければならないでしょう。
カフェイン入りのドリンクはエナジードリンクだけでなく、コーヒーやお茶なども含まれます。中でもエナジードリンクは、コーヒーやお茶と比べ自然由来のカフェインだけでなく、意図的にカフェインが添加されている場合があるので特に気をつけなければなりません。
ひとことで「エナジードリンク」と言っても、メーカーやブランドによってカフェインやその他成分の量は変わってきます。
さらにカクテルの場合もどのメーカーのエナドリを使うのか、どれくらい混ぜているのかでカフェインの量が変わってくるので、過剰摂取には気をつけておく必要があります。
お酒のエナジードリンク割りが危険だとされる理由
カフェインの過剰摂取によるリスクがある
エナジードリンクで割ったお酒には、たくさんのカフェインが含まれます。例えばレッドブル250mlを1本丸ごと使うようなカクテルでは、1杯で80mgものカフェインを摂取することになります。
お酒が好きな方はついつい何杯も飲みたくなってしまいますが、何杯も飲むことでカフェインの過剰摂取となってしまうので気をつけなければなりません。カフェインを過剰摂取することで、めまいや震え、不眠症、吐き気、下痢などの症状を引き起こすことがあります。
また長期的にカフェインを摂取すると高血圧のリスクが高くなる可能性があるとされているので、継続的に飲む方は特に気をつけなければならないでしょう。
習慣的なカフェイン摂取量の目安としては、1日400mgまでとされています。
いつもよりお酒を飲みすぎてしまう
エナジードリンクで割ったお酒は、口当たりが甘く爽やかで飲みやすいと感じるものが多いです。そのため、何も考えずに飲み続けているとついつい飲みすぎてしまうことがあります。
エナドリで割るカクテルを飲み続けることで、カフェインだけでなくアルコールの過剰摂取にもつながる恐れがあるので注意が必要です。
厚生労働省によると、1日の平均純アルコール摂取量が男性40g、女性20gを超えると、生活習慣病のリスクが高まるとされています。
利尿作用による脱水症状が起こることも
カフェインやアルコールには利尿作用があります。そのためエナドリ割りのお酒、カクテルを飲み続けていると、脱水症状が引き起こされる恐れもあります。
飲む際は一気に量を飲みすぎず、しっかりと水分補給もしながら飲むように心がけておきましょう。チェイサー(水)をきっちりと間に挟みながら、量やペースを守ってゆっくりと嗜むことを心がけておきましょう。
飲み会やクラブの雰囲気に影響されてしまうことも
エナジードリンクの入ったお酒は、クラブや夜の街でも人気です。どちらかというと派手なシーンで飲まれることが多いので、雰囲気にのまれて飲みすぎないようにしなければなりません。
例えばホストクラブでは、カクテル「コカボム」を複数並べてライトで演出するような「コカボムタワー」などが人気メニューに挙がっています。
しかし見た目が派手なこのタワーは、実際にお酒として飲むとかなり量が多く、リスクが高いので気をつけなければなりません。
例えば一気飲みや飲み会のコールで無理やり人に飲ませるといった行為は避けなければなりません。人に飲まされそうになっても断る勇気を持っておくこと、そして自分自身のカフェインやアルコールに対するキャパシティがどれくらいであるのかを把握しておくことが大切です。
エナドリの入ったカクテルはあくまでも“嗜む”という程度にしておき、量を飲みすぎないように気をつけておきましょう。
エナドリ入りのお酒は摂取の量・タイミングに気をつけよう
ここまでエナドリの入ったお酒のリスクや危険性を述べてきました。しかしそれでも、味わいとしては美味しいものが多いのも事実です。
できるだけ飲まないようにと注意喚起はされていますが、法律などで特別に禁止されているわけではありません。エナドリの味わいが好きな方やエナドリ入りのカクテルが気になる方は、上手に付き合う方法をぜひ考えてみましょう。
- 飲む量を事前に決めておく
- 水分補給を適宜行う
- 長時間飲み続けない
- 毎日飲むのではなく休肝日を決める
まずは1度に飲む量を決めておくことが大切です。どれだけ普段はお酒に強い方でもエナドリのカクテルは飲み過ぎのリスクがあるので、1日1杯程度に留めておきましょう。
また空きっ腹の状態で飲まない、ハイペースで飲まないといったことも重要です。飲む際には水をきちんと用意し、チェイサーと交互にゆっくりと味わうように飲むことを心がけてみましょう。
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まとめ
お酒の楽しみ方は多岐にわたり、エナジードリンク割りのカクテルはその一例として多くの人々に親しまれています。刺激的な味わいとエナドリ由来の甘さによる飲みやすさが人気の理由として挙げられており、特に若い世代やクラブシーンでの評価は高いです。
しかし、エナジードリンクの主成分であるカフェインと、アルコールの組み合わせにはリスクが伴います。カフェインの過剰摂取でめまいや震えといった症状を引き起こす可能性があり、さらに飲みやすいぶんアルコール摂取量が増えやすい点も見逃せません。
エナドリ割りのお酒を楽しむ際は、適切な量とタイミングを守りながら飲むことが重要です。さらに飲みすぎを防ぐために、水分補給を心がけることや、自分の体調に注意することも忘れてはいけません。
上手な付き合い方を身につけ、節度を持って楽しむように心がけてみましょう。